時代劇拝見日記
2014年9月

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2014/9/30

■ 大岡越前 第九部 第24話「囮になった目撃者」 1986.4.7TBS

 役者殺しに阿片が絡んでいて、怪しい回船問屋も浮かぶが、バックが大奥のお局がらみで手が出せない。志保さんに見られたと、殺し屋が思い込んでいることを利用するが、この前に二度危ない目に遭ってるうえ、括られてお堂に籠められて火をつけられて危機一髪とか、いくら買って出た囮でもヒド過ぎ。

ロケ地
  • 志保が往診に走る際通り、屋形船を見かける夜の川堤、広沢池東岸。船のシーンは別撮りかも。翌朝の検分も同所の汀(水少なめ?)、並木の位置に稲荷らしき祠をあしらってある。後段、聞き込みの際出る、漁具をあしらった水辺もここだが、設定は別かも知れない。
■ 桃太郎侍 第62話「孤児を食った鬼」1977.12.11日本テレビ/東映

 仁兵ヱから金を巻き上げた美人局、大いに訳あり。男女は姉弟で孤児院の出、その恩ある尼寺が補助金打ち切りで危機に瀕していた。
桃さんさっそく兄上に当たるが、書類上金はちゃんと出ており、欲深い痴れ者どもの所行が明らかとなる。

ロケ地
  • 深川の尼寺・蓮珠院、一様院。門内外、本堂前と式台、方丈塀くぐり戸など各所を使う。ラストシーンの、子らの家を新築という場面で出る「更地」も境内っぽい(墓地造成前の姿か)。また、仁兵ヱがお仙を見つけて尾行するくだりや、元勘定所役人が志を置いて去る場面には、招善寺墓地参道まわりが使われている。
  • お仙の回想、親を亡くしたあと世話になった親戚宅を追い出され、絶望して姉弟で入水のところ尼に助けられた水辺、広沢池東岸(モノクロ)
  • 兄上を訪ね、補助金のことを質す桃さん、不明(池泉端、二階建てがありその前は芝生)
  • 寺の財政事情を察し、食事を遠慮していた孤児の一人が、空腹に耐えかね饅頭を盗った茶店、不明(お寺の庭みたいな感じでもある。早馬が来るシーンでは、甍や山、フェンスなど映っている)

2014/9/29

■ 桃太郎侍 第61話「浮世の水は辛かった!」1977.12.4日本テレビ/東映

 遊びが過ぎて勘当された若旦那を預かる与之助だが、頭に花の咲いた世間知らずに連れられて吉原へ足を踏み入れ、とんだ騒動に巻き込まれる。若旦那はなりゆきで好いた妓を足抜きの運び、その途中二件の殺人が起きて、みんな若旦那の仕業にされてゆくのだった。

ロケ地
  • お半を足抜きさせた福太郎、ぐずぐずしていて身請け相手の辰五郎に追いつかれ揉みあいとなる夜の日本堤、大覚寺大沢池堤にぼんぼりあしらい。後段、辰五郎の死体検分のシーンは昼間。
  • 足抜きを手助けした、福太郎の従兄弟の敬吉が怪しいと与之助らに話す桃さん、大覚寺護摩堂脇から出て大沢池畔に。
  • 匿われていた玉川一座から福太郎らを引き取り連れて行く敬吉、駕籠が襲撃される夜道は広隆寺東塀(木あり)
  • 成敗後、福太郎らが放免されるのを迎えに出る桃さん、南町奉行所門は大覚寺大門。このあと福太郎の父の大旦那が駆けつけ、二人の仲を許すシーンは参道で。

2014/9/28

■ 桃太郎侍 第59話「岸うつ波に母の声」1977.11.20日本テレビ/東映

 お化け長屋へ越してきた婆さんは「岸壁の母」、八丈へ送られた息子を待って十年、海を見つめ続けていた。
事情を知った桃さん以下のメンバーは、たちまち島屋の陰謀を嗅ぎつけ、黒幕の正体も暴き出す。告白を引き出す幽霊芝居ののち成敗が果たされ、御赦免となった倅を抱く老婆を見て破顔の桃さんで止め絵。

ロケなしセット撮り

■ 桃太郎侍 第60話「虹をつかんだお姫さま」1977.11.27日本テレビ/東映

 命を狙われているらしい姫様の警護を頼まれる桃さん、藩に巣食っていた大鼠をみごと退治る。お話の勘所は、恋も知らず嫁いでゆく姫君と、かわいそうなくらいしょげ返るつばめと、対照的な二つの女心。

ロケ地
  • 綾姫一行が通りかかる川端、広沢池東岸
  • 金杉稲荷参詣帰りの桃さんとつばめ、休もうとすると追い払われる茶店は大覚寺大沢池畔に設営、怪しんだ桃さんが一旦離れて様子を窺うのは五社明神本殿塀際。見るとおかしなことに客を入れていて、姫様一行がやって来るや、「客」は刺客に早変わり。
  • 姫様の落ち着き先の商家寮、不明(萱葺の門、扉は細竹編みの瀟洒な一件、よく出てくるアレ)。寮の庭の池泉も不明(細長い池に切石橋、池の水面には睡蓮?繁茂、奥に四阿かお堂か茶室か建物があり、釣殿になっていて基部にアーチ?)。この寮で内通者が外と連絡をとるくだりで外塀が映るが、それは相国寺大通院東塀。ツナギ役の行商人を追うと刺客の忍びが出る林は不明。
  • 姫の願いで桃さんがお供して町歩き、忍びの襲撃を受けたあと、姫が桃さんに心情を吐露する水辺、罧原堤下汀
  • 与之助とつばめが内通者の腰元・菊路をおびきだすくだり、相国寺大通院東塀際〜鐘楼脇。追い詰めるが、刃が飛んできて口封じ。
  • 姫を寮へ迎えに行く留守居役たち、駕籠を仕立ててゆく道は相国寺大光明寺南路地。湯屋前で目付の梁瀬が出て、供揃えは皆敵と嘯く。留守居役と目付の一人は斬殺、人数は寮へ殺到。

2014/9/27

■ 大岡越前 第九部 第23話「兵助に隠し子がいた!」 1986.3.31TBS

 隠し子は冗談で、緊急避難で蕪木の名前が出て預けられただけ。
赤子は、さる大店の若旦那と元女中の間に生まれた、お店にとって許されぬ子。排斥の動きは、大岡ファミリーの手によってすんでのところで阻止される。

ロケ地
  • 番屋へ赤子を届けた漁師の回想、白魚漁を終え帰港した宵、ならず者に追われた女に赤子を託された河岸、嵐峡。女・お葉は浜町の方から走ってきた設定。
  • お葉が出入りしていたという出会茶屋、湯豆腐嵯峨野北入口。中からの撮影もあり。聞き込みの場面。
  • お葉と兵助の接点、中ノ島橋たもと。具合を悪くして座り込んだお葉に、橋上を来た兵助が声をかける。その後志保に見せる段では「室内」で、橋が見える窓がこさえてある。
  • 岸田屋の番頭を尾行する源さんたち、湯豆腐嵯峨野建物西側〜石人像際。このあとセットの古着屋へ。
■ 桃太郎侍 第58話「二つの顔の男」1977.11.13日本テレビ/東映

 気のいい浪人と知り合う桃さん、一方身辺に闇のフィクサーの影がちらつき不穏。
浪人を捜し求めていた妻女、手下も滅多に顔を拝めない闇の長兵衛、それとつるむ欲深い大目付、全てがある一点へ収斂してゆく。

ロケ地
  • 兄上の屋敷から盗まれた、大目付から長兵衛へ宛てた書状、盗った賊が捕らわれた浅草馬道近くの祠、上賀茂神社摂社(このときならの小川は映らず、疎林と東塀が映り込んでいる)。本多邸へ忍んだつばめが、書状の行方を桃さんに報告する段。
  • 本多の用人が動いたと知り尾行する桃さん、相国寺弁天社を鳥居から入り裏へ抜けたところで人数に囲まれ。このあと碑の傍や鐘楼脇でチャンバラ、桃さんの刃を背に食らった清蔵(自分が闇の長兵衛と桃さんに名乗っていた船宿の主)が手下に自分を刺させるのは塀際、見届けた桃さんが逃げた者どもを追って出る道は大通院前路地(北望)で「この先は小出どのの長屋」と呟く。
  • どうしても夫を捜すと言い旅立つ志津、桃さんが見送るのは上賀茂神社神事橋たもと、奈良社の鳥居が映り込んでいる。

2014/9/26

■ 大岡越前 第九部 第22話「雪絵誘拐危機一髪」 1986.3.24TBS

 タイトル通りの事件が出来、起こりは亭主を獄門にされた女の恨み。一味が南町奉行辞任を要求してくる裏には、後釜に座りたい旗本が控えていた。
けっこうヒドい目に遭わされる雪絵奥さま、忠相は単身旗本屋敷へ「乱入」する。

ロケ地
  • 野分の政五郎が磔になり晒される刑場、北嵯峨農地小丘・夕景。一本松を強調してあるので、鈴ヶ森刑場設定か。女房・お甲が来て、柵をつかんで絶叫。
  • 北町奉行所を出てくる与力・広瀬、大覚寺大門。おちよをお供に外出中の雪絵が広瀬とすれ違う道、妙心寺大庫裏脇路地(広瀬は弥三郎とアイコンタクト)。弥三郎と手下が出て雪絵をさらう武家屋敷街、妙心寺玉鳳院前、東海庵付近・東側と南側の路地。
  • 北町を見張る源さんたち、北町の門は大覚寺大門、物陰に潜み勘太に広瀬の顔を見せるのは参道石橋たもと(柵内の苔庭部分)。勘太が広瀬の反応を見るため、わざとらしく前に出て顔を晒すシーンは参道。
  • 一味の指示に従い、忠相が一人赴く夜の九郎助稲荷、車折神社参道・石鳥居まわり。明日、御役御免の願いを出せと要求される。
  • 責任を感じ捜査に加わるおちよ、奥さま誘拐時に助け起こしてくれた中間に話を聞きにゆくくだり、彼の勤務先の青山邸門前は妙心寺隣華院門。このときは部分しか見えていないが、後段青山邸を出てくる大岡夫妻のシーンでは、全景が映し出される。怪しい奴は見なかったと証言した中間が、あるじの意を受けていたか否かは不明・無関係と思うけど。
  • 聞き込み中の兵助たちが、婀娜っぽい姐御のお甲と行き会う路地、妙心寺大庫裏脇路地。武家屋敷街にそぐわない風体に気付き、勘太に追わせるくだり、お甲が曲がる町角は妙心寺寿聖院入口、勘太は入口の狭間に身を寄せる。このあと、お甲が身を潜める植え込みは妙心寺隣華院北側通用門前、勘太をやり過ごしたあと通用門くぐり戸から入ってゆく。ここは、後段お甲と弥三郎の死体を見て怖じた手下どもがわらわら出てくる際にも使われ、待ち構えていた捕方と立ち回りが演じられる。
■ 桃太郎侍 第57話「達磨と鬼神がやって来た!」1977.11.6日本テレビ/東映

 妙な田舎ヤクザを拾う桃さん、そやつ鬼みたいな女房に組を乗っ取られ、金持って逃げてる最中。これと元手下が繰り広げるドタバタと、鬼の方のマジ凶行とが並行し、わるい旗本の成敗も入る騒がしい展開、そもそも金子信雄ありきの筋立てなので擽りも入りまくり。

ロケ地
  • 珍しくつばめがお供の、釣りの桃さん、広沢池東岸(葦の間に祠あしらい)。通りかかった里人に、そこは大雨後の水溜りと言われる。
  • 場所を変えて河原へ出る二人、木津河原
  • 土手道をゆく、忠次の乗った駕籠、木津堤法面。お松一行に追いつかれドボンの橋は流れ橋、コンクリート橋脚部分が映る。このあと、桃さんが忠次を釣り上げる運び。

2014/9/25

■ 大岡越前 第九部 第21話「盗賊を強請った男」 1986.3.17TBS

 アル中親爺は、借金のカタに娘をとられて、たまたま知った賊の秘密をネタに強請りをかける。当の賊からも、お上からもヤバいところを、親爺の娘に岡惚れした見習い同心が、体当たりで救う。お奉行の大甘裁可が、おまけに付いてくる。

ロケ地
  • 酔った竹造が、「水死人」を指差す橋、中ノ島橋。聞き込み中の風間たちが行き合わせる。蝮一味の引き込み女の屍が、橋下手の川中に。
  • 蝮一味が千両箱を掘り出す林、大覚寺境内か。掘るシーンは靄、風間の検分の際は晴れている。
  • 竹造を見かけ追う立花、セットから大覚寺天神島朱橋へスイッチ(ここで揉み合い、懐から五両が落ちる)。立花から逃げるも、蝮一味に遭遇してしまう竹造、五社明神(舞殿に扉をつけてある)。蝮一味は放生池堤を来る。
■ 桃太郎侍 第56話「夜空に飛んだ流れ星」1977.10.30日本テレビ/東映

 鮮やかに錠前を外し、蔵に閉じ込められた子供を助ける男。それは先頃桃さんが出会った、賊の邪魔をしてあるく男だった。
悲惨な体験から斯くなりおおせた男だったが、彼を慕う娘の家に凶賊が入った件で、思わぬ転機が訪れるのであった。

ロケ地
  • 釣りをしている半次郎のところへやって来て、隣に腰を据える桃さん、広沢池東岸に桟橋と小屋設営。桃さんはずばり「流れ星か」と切り込み、身の上話を引き出す。

2014/9/24

■ 大岡越前 第九部 第20話「見えぬ目が見た真犯人」 1986.3.10TBS

 阿片密売の摘発に乗り出す町方だが、怪しい商人は狡猾なうえバックに旗本。そのうえ、忠相が煙たい一味は、伊織をハメての友連れを狙う。ピンチを切り抜けるカードは、伊織が目を治してやった桔梗一座の太夫だった。

ロケ地
  • 阿片の取引を摘発する兵助たち、しかし察知されていて中身は薬草だった浜町河岸の船着場、広沢池東岸。夜間撮影、スモーク演出。
  • 伊織が和尚の往診に行くとハメられる竜昌寺、大覚寺。五社明神祠で中毒者が殺され、背中にメス。ここへ伊織が通りかかり見ると、即北町の捕方が出てくるという寸法。寝込んでいるはずの和尚が出てくる門は、大沢池木戸。
  • 事後、釈放された伊織を迎えに出る志保と桔梗太夫、大覚寺大門
■ 桃太郎侍 第55話「子つばめ騒動記」1977.10.23日本テレビ/東映

 奥山に掛小屋禁止の沙汰が下ると大騒ぎ、これは桃さんの知恵で回避されるが、お次はつばめ太夫の隠し子騒動、太夫の人気は翳り奥山の賑わいも萎んでしまう。
一連の動き当然訳あり、裏には権力を恣にする悪党と、根深い女の恨みが隠れていた。

ロケ地
  • 奥山の雑踏を視察する寺社奉行筆頭大検使・白石、今宮神社境内石畳(両側に露店あしらい)。この賑わいももうすぐ消えると、お供の河村に嘯く。玉川一座の小屋も境内に演出され、掛小屋禁止反対の署名を集めていると現れるヤクザのシーンでは楼門が映り込んでいる。
  • 隠し子騒動後ひとまずお兼さんに預けられる正太、夜更けてその子の様子を窺いに来た女を追っかけるつばめ、中ノ島橋(ロング)嵐山公園料亭・錦前で見失い(参州屋寮と表札が掛けられている)
  • 町方に化けた与之助と熊造に捻じ込まれビビった参州屋、毒殺されて見つかる川端は広沢池東岸汀。
  • お滝が白石といるところを目撃する仁兵ヱ、今宮神社境内。このあと二人が密談する屋形船、セットかロケか不明(夜の水上)

2014/9/23

■ 大岡越前 第九部 第19話「義賊つむじ風の仇討ち」 1986.3.3TBS

 夜の会津屋で出くわした、義賊・つむじ風と仇討ち志願の娘は、隣同士。奇縁はこれにとどまらず、彼らの親は同じ相手に陥れられていた。
お奉行自ら用心棒として潜入という無茶のほか、「義賊」を見て身につまされる三次なども見どころ。

ロケ地
  • 会津屋に忍び、その屋根でつむじ風とやり合ってきた三次、翌日忠相に報告の茶店は梅宮大社神苑汀に設営。池泉に遊ぶ市民があしらわれている。二人は甘酒を注文。
■ 桃太郎侍 第54話「闇を裂く妖剣」1977.10.16日本テレビ/東映

 辻斬りが落としたらしい印籠を釣り上げる桃さん、これを奪取しようと手の込んだ芝居を仕掛けてくる向きは、大身旗本の家来たちだった。
映る時間は少ないが、刀剣フェチの殿様を演じる岸田森の存在感が凄い。

ロケ地
  • 酔って帰りの男が辻斬りに遭う夜の川端、広沢池東岸汀。土手にはぼんぼりあしらい、管弦の音響き殷賑を演出。
  • 翌朝、印籠を釣り上げる桃さん、広沢池東岸にしつらえた桟橋上。近くの水底を中間たちが必死で浚えている。
  • 桃さん宅に入り込んだお峰、その夜眠らず気配を待つ桃さんの寝間での回想、あの川の下手で上がった死体の検分をする文七親分、広沢池東岸汀。
  • 桃さん宅から印籠を持ち出したお峰、兄に渡すものの兄は桃さん騙りの浪人に斬られてしまう祠脇、大覚寺天神島
  • 印籠の紋を手がかりに捜索する文七、上り藤紋の侍を尾行する武家屋敷街は相国寺法堂脇回廊まわり。お使いの中間がすれ違う。
■ 柘榴坂の仇討  2014.9.20松竹

 ロケ地覚書
  • 井伊家上屋敷、門は西本願寺大玄関門。近習に取り立てられた金吾が初めて殿様に御目見えする縁側、随心院書院。登城を止める家老に対し決意を述べる掃部守、聖護院宸殿座敷。「その日」の朝、出立する掃部守の行列、随心院大玄関
  • 司法省(?)龍谷大学大宮キャンパス。新橋ステーションもここかな。
  • 掃部守の墓所に赴く金吾、三井寺唐院参道坂。中には入らず門の前で遥拝。「車夫」は坂の下で。下の道で茶店のシーンもあったと思う。
  • 金吾が彷徨う市中、彦根城堀端八幡堀(明治橋〜堀端、新之助と再会)
  • 雪の夜の柘榴坂、西教寺参道坂。大量の雪が怖い…手間が。

2014/9/22

■ 大江戸五人男  伊藤大輔監督作品 1951.11.22松竹

 町奴のかしら・幡随院長兵衛と、不遇をかこつ旗本連の首領・水野十郎左衛門は、互いを男と認めあいながらも、対立の構図から抜け出せず「相討ち」となる。
長兵衛親分の悲劇は、居候の若者が調子に乗って筋を書いてしまう仕立て。水野へ面当ての芝居まで出て、王道の時代劇は亡きヒーローを称えて終わる。
著名な怪談を筋書きに組み込んであり、劇中劇として演じられるが、化けて出るヒトはいない。割られる皿は、神君拝領の南蛮絵皿。
バンツマは亡くなられる少し前のお姿で、高廣さんと見紛うほど似ていて思わずほろり。
十郎左の右太衛門は、目を見開いて怒ってるさまが、お顔大きいからばっちり決まっている。
親分の息子の幼い伊太郎が可愛らしいうえに達者で、「もう喧嘩はございません」と町衆に呼ばわる母の声に唱和するさまは涙モノ。
いつ見ても悪い進藤英太郎が、渋い男伊達なのも見もの。

ロケ地
  • 登城途中の高見澤備中守が、白柄組と一触即発の道、妙心寺東海庵前ほか境内路地。町奉行・石谷が騎馬で駆けつけ、槍持って興奮している彦左の爺さまを制する。
  • 川崎大師参詣の帰り、長兵衛が権八を拾う品川はずれ・鈴ヶ森、琵琶湖西岸松原・近江舞子。
  • 長兵衛宅の居候となった権八、伊太郎坊ちゃんのお供で凧揚げにゆく堀端、伏見・濠川畔。枡形橋から月桂冠北蔵を望む図。他の酒蔵が背割になっている堀端も出るが、こちらは現存しないものと思われる。枡形橋は旧の橋で欄干は木、橋たもとの民家ももちろん建て替わっていて、小平の「恋文」を読んでやる権八が凭れる木も今は無い。
  • 十郎左が豊後守の姫と見合いをする自邸の庭、不明(豪壮な池泉、松林と池に架かる石橋が見える。縁先から見て嘆くおきぬの絵もある)
  • 十郎左が他の旗本グループも招いて開く宴、上賀茂神社境内。橋殿に宴席が設けられたり、白州で水野たちが競射をしたり。幔幕が張り巡らされている。このあと、十郎左は中座して屋敷へ戻る運び。
  • 水野邸、大覚寺大門、式台玄関。門続きの塀には海鼠壁パネル等あしらわれていて、門内外が映る。玄関では、妹の死に憤激した宗五郎が酔って押しかけるシーンや、死を覚悟して水野邸へ一人でやって来た長兵衛のシーンも撮られている。長兵衛の棺が出てくるのは大門くぐり戸から、このあと上使の駕籠と門前ですれ違う運び。
  • 長兵衛は一人で出たと奉行に報告する侍たち、早馬が走る道は妙心寺か。駕籠を開けて報告を聞く石谷は中山邸か(両側林の地道)
★月桂冠北蔵は、このほど再開発がかかり近く取り壊しと聞く。伏見の酒蔵として撮る風景は今はここではないし、いまさら開発をどうこう言う段階でもないが、惜しい。この蔵の向こうにあるスーパーにはよく行くので、都市化について偉そうなことは言えないけど。
2014/9/20

■ 大岡越前 第九部 第18話「過去を消した女」 1986.2.24 TBS

 ある矢場女の死が、商家の後家の過去を引きずり出す。女将が恩人と思っていた男はとんだ色悪、しかしお奉行から逃げ切ることなど不可能であった。

ロケ地
  • 矢場女が「殺された」親父橋、中ノ島橋。夜回り中だった兵助たちは、橋を南に渡って橋下手右岸河川敷へ。女の死体はそこに仰向けに倒れている。翌朝、現場を見に出かけた忠相たちを見て慌てて逃げたお薦は、中州の草叢にいて川へ逃げ出す。
  • おとしの前歴を調べに川越へ向かう兵助と喬之助、花川戸から出たという船便は広沢池、北望の図で船は遍照寺山の裾を西へ。
  • 逃げたお薦を捜す辰三と勘太、大覚寺五社明神祠、大覚寺大沢池溢水口(木戸手前の橋の下、お薦が「河床」で寝ている)。儘ならず現場へ戻ってみると橋下に求める無宿・六助がいてお縄のシーンは中ノ島橋
■ 桃太郎侍 第53話「じゃじゃ馬剣法」1977.10.9日本テレビ/東映

 紀州藩指南役をつとめる道場の跡継ぎ娘はとんでもない鬼娘、己より強い者でなくば婿にとらぬと鼻息荒し。お決まりの展開で、一旦負けるやメロメロというアレだが、互いの父道場主の葛藤や、地位を狙う悪党どもが蠢いて血腥い展開に。最後は、若い二人の新生活が端緒についてメデタシ。

ロケ地
  • 鬼娘を負かしたと嘘をついた大島道場の倅・小十郎と、名門・小石川錬成館の娘・千鶴が果し合いをする浅草寺境内、仁和寺観音堂前。見物人多数。
  • 千鶴の父が切腹した経緯を聞いた大島道場の主・典膳が、盗まれた奥義書を取り戻しに乱入する岸田道場、大覚寺明智門。中はセット撮り。

2014/9/19

■ 大岡越前 第九部 第17話「謎の女賊は恩人の娘」 1986.2.17 TBS

 幕閣の屋敷に侵入、拝領の品を盗んで晒す賊が出没。義賊ではなく黒幕あり、政敵を屠るためであった。脅されて犯行に及ぶ女賊の身の上が話のキモ、彼女の父は三次が更生するきっかけをくれた恩人。悩む三次に、そして心ならずも罪を犯した娘に対する、お奉行の優しい心遣いが泣かせる。伊織先生も、珍しく手放しで忠相のお裁きをストレートにベタ誉めの、スカっとした一話。

ロケ地
  • 若年寄・水野邸へ入った賊・むささび小僧が、夜鷹のなりで岡っ引・長吉に近づき、莚に隠したブツを渡す鎮守(?)大覚寺五社明神鳥居
  • そのブツ「拝領刀」が晒される寺の門、法輪寺山門。内外から、両方のアングル。
  • 霞の文吉を訪ねた三次、病の床にある文吉と語り合う際に出る回想シーン、大覚寺勅使門橋。自訴して出るという文吉、この際と三次にも盗賊廃業を勧めた町角として使われ、ロングの絵もある。
  • 父・文吉になされる伊織の治療を拒否するおさと、彼女を家から連れ出し「むささび小僧」としての犯行を指摘する三次、大覚寺五社明神本殿裏手(内陣)。外塀際へ長吉が来かかり二人の話を立ち聞き、三次が去ったあとおさとを脅迫。
  • 養生所へ文吉を引き取る伊織、忠相を呼び出し三次の様子が変だったと告げる頃、三次が思い悩み一人佇む水辺、大覚寺大沢池船着(小)上。
  • 長吉に脅されるまま、再び犯行に及ぼうとしたおさと、夜鷹のなりで来たところへ立ちはだかる三次、おさとは大覚寺五社明神本殿から出てくる。このあと二人の前に忠相が現れ、身分を明かした上でおさとに頼みごとをする。
  • 長吉がおさとを待っていた鳥居、大覚寺五社明神。倉沢の指示通りおさとを消しにかかるが、夜回りの兵助たちがわらわらと出て長吉をハメる芝居を敢行、「喬之助たちに追われたおさとがドボン」の川は大覚寺大沢池、兵助たちは口々に「追われて川へ落ちた」「もう息が続かない」「水は冷たい」などと畳みかけ、長吉を煙に巻く。
■ 桃太郎侍 第52話「猿の代りに雉が来た!」1977.10.2日本テレビ/東映

 伊之助の新盆、迎え火を焚いているところへ現れた闖入者が、桃さんの新しい「お供」に納まる話。
伊之助の弟分というその男は、難破した泉州丸からからくも助かった水夫頭で、江戸へ辿り着いた途端殺されかけ逃げてきたのだった。
桃さんファミリーの奔走により、欲をかいた筆頭老中の悪行が明らかとなり、鬼どもはまとめて退治される。

ロケ地
  • 江戸へ帰りついた与之助、欠所になっている泉州屋の門前で途方に暮れていると、村井同心が現れ「ちょっと来い」で連れて行かれ斬りつけられる町外れ、広沢池東岸
  • 老中・本多がカピタンと取引しようとしていた早暁の鮫洲・葦ヶ原、琵琶湖(ロングでは長く伸びる砂州がちらり、立ち回りの最中には入江か河口滞水域のようなクリークが見える。汀には芦原、デルタ?には草原が広がる。松も生えている。対岸などは全く映らず、白く靄が立ち込めている)

2014/9/18

■ 大岡越前 第九部 第16話「兄を殺した非道医者」 1986.2.10 TBS

 もともと阿漕で、非道極まりない悪徳医者だが、まさかの金目当て身内殺し。そのあとも悪行を重ね遂に白州に引き据えられるが、証拠はあるのかと居丈高にしらばくれ、思わず手に力が入る憎たらしさ。自分が殺した兄に縋って泣いてみせるなど、スガカン節が全編を支配する。

ロケ地
  • 玄庵に手を出せぬことに倦み、不貞腐れていた喬之助、姉にハッパをかけられ家を追い出され佇む水辺、大覚寺大沢池(放生池堤石橋たもと、護摩堂前/大沢池は水少なし)。ここで、玄庵を訪ねてゆくという老婆と出会う。彼女は、殺されて娘が身売りした金を盗られた兄・重兵衛の女房だった。
■ 桃太郎侍 第51話「さらば伊之助」1977.9.25日本テレビ/東映

 伊之助のむかしの乾分が掏った図面は焔硝蔵、ここから幕府転覆の大陰謀が明らかとなる。兄上にもはかり阻止に動く桃さん、首魁を退治に出かけた先では、伏兵が桃さんに照準を合わせていた。

ロケ地
  • 伊之助の元乾分・藤五が時限爆弾の実験を兼ねて消される松戸の山中、酵素河川敷。藤五は小川べりに杭を立てて括られていて、手毬に仕立てた爆弾が傍らに置かれる。臥竜斎らは山腹の茂みで見物しており、伊之助はそこから少し高いところに潜む。跡形も無く吹っ飛んだ藤五を見て、伊之助慟哭。

2014/9/17

■ 大岡越前 第九部 第15話「姉恋し手鎖道中」 1986.2.3 TBS

 強盗致傷で手配中のチンピラ青年が、鹿沼で捕縛との知らせが届く。護送の任にあたった兵助は、青年の心底を見ることになるが、その間江戸でも調べは進んでいるのだった。
お白州では、悪党に因果を含めて青年を死罪から救う、例の手が炸裂。

ロケ地
  • 甲州街道をゆく兵助と喬之助、不明(谷地田エッジの道や、モロの田畦など。畦畔木らしき立木も見える)。護送の道も同じ。
  • 川番所と付近の河原(逃げた峰吉を追う兵助のくだり)、木津河原か(砂河原、「溺れる子」でも足が立つと思しき浅い川/堤が低い感じなので木津と断定できず)
■ 桃太郎侍 第50話「盗人一家は福の神」1977.9.18日本テレビ/東映

 料亭・川清はわるい旗本に狙われるが、使用人として店に潜り込んでいた盗っ人に救われる。その賊、なんと四人して入っているばかりか全員家族、人のいいこやつらがドタバタ喜劇を演じて最後はメデタシ展開。

ロケ地
  • 乳母・千代の墓に参る桃さん、永観堂墓地(鐘楼近く)。帰りに吊りかけ娘を止めると、軽業の練習中と称するお澄(実は盗賊稼業のための鍛錬と後で知れる)のシーンは御影堂前の木(ステップ下から見上げ)
  • 料亭・川清、湯豆腐嵯峨野北入口。内部はセット撮り。

2014/9/16

■ るろうに剣心 伝説の最期編  2014.9.3ワーナー

 当時ジャンプ毎号買って読んでたのに、包帯さん出てきて読むのやめたっていうのは内緒だったんだけど、映画一作目を見て感動してOVAまで見て、次は追憶編と思ってたら志々雄と聞きだめだこりゃと思ってた自分を、叱ってやりたいです。藤原竜也凄いわ。
ちょっと冗長かなと思う部分もあったけど、迫力のアクションに圧倒され言葉もなし。

ロケ地覚書・近畿以外のはディスク入手後
  • 西本願寺大玄関…奥に洋館合成してあったような。表札はうろおぼえだが東京警視本署か。川路利良出てたし。
  • 三井寺・宝寿院…神谷道場イメージ。バンクフィルムか。
  • 安楽律院…こんどは奥の建物を使い、その上のほうの「跡地」に師匠の家をこさえてあった感じ?
  • 日野城址…ダム湖の上の神社、蒼紫との死闘。
  • 仁和寺…冠木門の横っちょ、抜刀斎手配の高札が立つ。
  • 八幡堀…東京に戻ってくる剣心、船上。
※清里明良暗殺シーン、また挿んであった。
2014/9/13

■ 大岡越前 第九部 第14話「奉行に似ていた復讐鬼」 1986.1.27TBS

 夜道で商人を二人も斬った浪人の顔は、お奉行そっくり。その男は、幼児退行してしまった美しい妻と暮らしていたが、大いに訳ありなのだった。
当初、お奉行のアリバイをこっそり調べたりする源さんがおかしい。また、あれは無礼討ちだったことにしちゃえと使嗾する伊織が傑作。

ロケ地
  • 多治見屋の寮へ出向く同心たち、大覚寺望雲亭。寮番に話を聞く段では大沢池が背景に来るが、水を抜いているのか、池底が見えている。佐賀藩の江戸家老がここへ佐原の妻・香苗を呼び込み、多治見屋たちに「一晩」売ったという経緯で、香苗はその後「この裏の大川」に入水(ドボンはセット撮り)
  • 佐原の多治見屋乗り込みに介入した忠相と伊織、その後元大目付・古屋さまが江戸家老・飯塚を糾弾・連行するくだり、開門を呼ばわる佐賀藩江戸屋敷の門は大覚寺大門

2014/9/12

■ 大岡越前 第九部 第13話「阿片暴いた鉄拳仁術」 1986.1.20TBS

 やくざと組んで阿片を撒き散らす悪徳医者、義憤にかられた伊織は彼に手を上げてしまい逆ねじを食うが、お奉行はそれを奇貨とし悪党を根こそぎにするのだった。
タイトルの鉄拳は伊織が悪徳医者を殴るものだが、姉の業病を知るも反省のない弟を兵馬と喬之助が殴る場面もある。

ロケ地
  • 往診帰りの伊織と志保、茶店で休もうとしていると、当の店でチンピラが茶汲み女にからむので介入のくだり、今宮神社東門〜かざりや。この娘が変な咳をしているという運び。
  • 怪しの土左衛門が上がる川、桂川。死体を引き上げる汀は嵐山公園中州・渡月橋上手(画面の端に渡月橋の橋脚ちらり)。見物衆は渡月橋上に(欄干しか映っていない)。死体に傷はなく、伊織の検分で阿片中毒のすえの事故と知れる。
■ 桃太郎侍 第49話「男いちずの灯が消えた!」1977.9.11日本テレビ/東映

 一旗あげようと江戸へ出てきた青年だが、とっぱなに強盗に遭い、その後もつらい日々ばかり。そんな彼が、食うのも我慢し掘っ立小屋に住み暮らすのは、婀娜っぽいファム・ファタールにもう一度会いたいがためであった。

ロケ地
  • 直八が小屋を建てて暮らす野原、北嵯峨農地。桃さんは逍遥中に偶然近づき、花の苗を踏んで殴られる次第。その後驟雨、小屋に招き入れられる。
  • 直八の回想、江戸へ出たその日にゴロツキに有り金を強奪され、途方に暮れて佇んでいた明神境内、今宮神社楼門基壇。ここへ玄人筋っぽい姐さんが通りかかり声を掛け、事情を聞いたあと財布ごと金を呉れて「江戸っ子だから/江戸を嫌いにならないで」。
  • 桃さん宅へ寄宿し、「お絹」捜しの直八、あの日の明神さまへ行ってみるくだり、今宮神社楼門。後姿が似た女性を呼び止めるも人違いのシーンは石橋。
  • 事後。姐さんの遺骨を抱いて彼女の故郷・甲州へ発つ直八、桃さんが見送る街道は嵐山自転車道、公園の並木が背景に来て、前景に野菊の群落。

2014/9/11

■ 大岡越前 第九部 第12話「縛られたお地蔵様」 1986.1.13TBS

 定番ネタは、料理の仕方が肝要。見所は、なんといっても地蔵逮捕の際の同心たちの態度。大真面目なのは風間だけで、見習いの蚊の鳴くような声とか、大笑い。これが決まってないと、げたげた笑いながらお白州へ入ってきちゃう町衆が成り立たない。
新婚さんの痴話喧嘩も、話に織り込まれている。

ロケ地
  • 黒羽藩下屋敷へ届ける反物を乗せて荷駄を曳く新吉、導入は大覚寺放生池源頭の瀬越しに放生池堤を行く新吉を望む図。新吉が足を止め休む地蔵前は、放生池堤の橋たもと、設定は下谷付近。新吉の様子を窺う者どもは、五社明神祠の陰にいる。新吉がうとうと居眠ってしまう絵には大沢池が映り込んでいるが、常と違い池底が見えている。地蔵が評判となり祈願の民衆が押しかけているというラストシーンでは、露店も出ている。
  • 盗った反物を隠匿してある加納屋の寮(なんとか庵、みたいな額が映っていたので寮と推測)中山邸門。イメージのみ、室内はセット撮り。
■ 桃太郎侍 第48話「黒い鼠に数え唄」1977.9.4日本テレビ/東映

 つばめの知人の後家さんが、店の者たちに狂女扱いされ孤立、飾り物状態に。しかし神経衰弱などではなく、お店乗っ取りの陰謀なのだった。

ロケ地
  • 贔屓筋が玉川一座を座興によんだ料亭、不明(瀟洒な門、続きの塀は細竹編み。塀の中は鬱蒼と茂っている)

2014/9/10

■ 大岡越前 第九部 第11話「花嫁泣かせた出生の秘密」 1986.1.6TBS

 娘が玉の輿に乗るという段になって、女でひとつで育て上げた母親は、娘の出自について告白する。その昔、やっとできた子を流し、もう生めぬと言われ絶望した彼女のため、亭主が連れてきた幼女は、貰った子ではなかった。
神隠しに遭ったと思った一人娘が見つかり有頂天の実親、困惑する嫁ぎ先、仕置きを願う育ての母、尻を持ち込まれたお白州で、大岡裁きが人々を明るいほうへ導いてゆく。

ロケなしセット撮り
幼いおとみがいなくなった神社が出てくるが、鳩が飛び立つイメージショットで、木くらいしか映っていない。

■ 桃太郎侍 第47話「昌平坂に消えた夢」1977.8.28日本テレビ/東映

 お化け長屋の、貧しい左官の倅が、学問で身を立てるという矢先、馬鹿息子を割り込ませたい旗本のエゴに蹂躙される。長屋の希望の星だと、皆してフォロー体勢を整えて合格の吉報を寿いでいた桃さんたちの思いも、地に堕とされてしまう。

ロケ地
  • 学問所へ通う音吉に弁当を渡すおみよ、上賀茂神社神事橋たもと。
  • 音吉が首席の結果が張り出される壁、大覚寺式台玄関脇。帰り道、旗本の馬鹿息子どもにからまれる音吉、大覚寺参道。この後落ち込んで佇む橋は中ノ島橋、桃さんが来て結果を聞くが、音吉は四番だったと偽る。
  • 解ってくれたのはおみよだけ、と話す音吉、夜の神社は木島神社舞殿前。この後、おみよがお百度を踏むのは本殿。
  • 試験当日の昌平坂学問所、受付は大覚寺大門内に、受験者が入ってゆく建物は明智陣屋。
  • 馬鹿息子の父の、辞退してくれという依頼を断った音吉、馬鹿息子の仲間に襲われる帰り道は上賀茂神社ならの小川畔。このときは、桃さんが駆けつけて事なきを得る。
  • どうしても欠員が欲しい馬鹿息子の父の策略で拉致され殺される音吉、広沢池東岸(犯行時の絵は夜仕立て、検分は昼間の絵)
  • 北村の調査結果を聞いた桃さん、待っていた伊之吉とつばめに指示を出すくだり、大覚寺参道石橋
  • 学問所へ入ってゆく学生たちを見つめるおみよ、大覚寺大門を対岸から見る図。幻影を見て落ち込むところ、桃さんたちのフォローが入る。

2014/9/9

■ 大岡越前 第九部 第10話「夫婦の絆は値千両」 1985.12.30TBS

 富籤不正もの、ハナから怪しかった生臭坊主が、ヤクザの入れ知恵ではじめるのだから、もちろん碌なもんじゃない。
お話のキモは、千両当たって舞い上がっていた魚屋夫婦が、トラブルの果て地道に働くと決める心根。お奉行提案の、懲らしめ幽霊芝居も入っている。

ロケ地
  • 生臭坊主・玄雲の寺、谷中・香仙寺、門は映画村セット、富突きのお堂は妙顕寺三菩薩堂
■ 桃太郎侍 第46話「酔いどれ芸者の涙唄」1977.8.21日本テレビ/東映

 年増芸者は、下品極まりない芸を披露し金を稼ぐ。それは、よそへ預けた娘に仕送りをするため。その娘が玉の輿に乗り、亭主と舅を連れて江戸へ来るという。大店の後添えなどと偽っていた芸者は途方に暮れるが、桃さんは芝居で乗り切ろうと提案し実行に移すのだった。
ベタな奇縁が設定されているが、堂々と王道をゆくシリーズものの、成立過程を見るのは楽しい。

ロケ地
  • 飛脚・仙八が走る東海道、不明(林際の地道に演出。松尾監督の「道」は凝っててキレイ)
  • 桃さんが芝居を頼んだ駿河屋、その裏口から出てくる桃さんとお駒、大覚寺天神島祠脇に「裏の塀」を設営。お駒に島送りになった亭主の名を聞く段。木の裏に新吉がいて立ち聞き、やって来た娘の顔もチラ見。
  • 仙八が始末される段、殺ってもないのに望月同心に逮捕される新吉、大覚寺天神島朱橋。ここへ駿河屋が駆けつけ、望月に「息子と孫が可愛ければ」と脅される。
  • 脅し取った金を勘定吟味役・仙石邸へ運び込む望月、相国寺林光院門を入ってゆく。金箱を積み上げ、もっと搾り取れると嘯くのは式台玄関。正義の味方が現れ大立ち回りを繰り広げるのは、玄関前の庭、白昼・外での成敗。
  • 島送りになる新吉、船番所は大覚寺大沢池畔に柵等設置して演出。彼のもとへ走ってくる女房と娘は放生池堤

2014/9/8

■ だましゑ歌麿IV  2014.9.6テレ朝

 モデルにした美女が相次いで殺されたことで歌麿は激しく落ち込み、錯乱の果て失踪してしまう。それは老中に阿る者の陰謀であったが、止めを刺す道具にされた女は、失意の歌麿を助けた青年のマドンナという奇縁。無辜の死は歌麿の死にかけていた心に火をつけ、後世に残る大傑作を生ましめるのであった。

ロケ地
  • 川開きの宵、屋形船で男と密会する茶屋女・難波屋おたき、大覚寺大沢池(セット併用か)。翌朝、絞殺されたおたきの検分をする仙波、大覚寺天神島東端汀。見物衆は対岸の遣水跡芝地にいて、天神島からそちらを見た絵も出てくる。
  • 虫や草木をスケッチする歌麿、大覚寺天神島鳥居下。凝視する男女あり。
  • 夜中抜け出して作太郎と密会するおひで、梅宮大社摂社前(参集殿脇)。絞殺されたおひでの検分の際には、本殿続きの玉垣際も映っている。設定は深川稲荷。
  • 松平定信邸、随心院薬医門。歌麿が失踪したと報告を受ける老中の段では、書院座敷が使われている。後段にも登場。
  • 山村座を出てきた次郎吉、杉戸屋の衆に囲まれ刺される町角は民家塀際
  • 春朗が次郎吉の治療のため平賀源内を連れてくる道、大覚寺大沢池北辺並木
  • 次郎吉の回想、お恭と遊んだ野原、大覚寺梅林際の草地か。
  • 作太郎がお恭を連れ去った際、次郎吉が追いかけて取り戻す林、不明(祠は置いたっぽい。林は雑木まじり竹林)
  • 大作を制作中の歌麿、評判を聞きつけ押しかける人々は普済寺参道、山門。室内はセット撮り、あばら家仕立て。設定は次郎吉の長屋ではないみたいだし、それっぽい什器置いてないから荒れ寺でもなし、「栃木のどこか」でもあろうか。

2014/9/7

■ 桃太郎侍 第45話「からくり武士道」1977.8.14日本テレビ/東映

 桃さんが兄上から重要な書類を預かってすぐ、長屋に浪人夫婦が越してくる。気のいい呑んべと見えて何かありそうな雰囲気は的中、品川隆二の泣き笑い人情劇がはじまる。

ロケ地
  • 桃さんが呼び出されて赴く、松平家出入り商人の寮、湯豆腐嵯峨野。寮入口は北側のそれ、行き来の道は石人像前(東望の絵、奥は鬱蒼と茂る)、ここで早くも襲撃を受ける。
  • 備前守を狙う刺客たち(イカ頭巾)大覚寺御殿川河床を走る。襲撃現場は大覚寺勅使門橋上と周辺、腰元も斬られる。
  • 預けた文箱の中身について語る備前守、不明(池越しに庭と建物、どこかの内庭か/暴将初期でも見た覚えが)。備前守の回想、亀井藩の百姓が駕籠訴の道、大覚寺明智門前〜参道(百姓らが射殺されたあと、騒然となるシーンでは「対岸」からの絵も)
  • 亀井藩江戸家老に呼びつけられ叱責を受けた小野寺、困り果て立ち尽くす船着、広沢池東岸(桟橋と灯台、漁具あしらい)。小野寺の回想、迎えに出ていた妻子が駆けてくる土手、木津堤。三人手をつないで渡る夕暮れの橋は流れ橋
  • 「妻」の登勢に命じられ、桃さんを向島へ連れ出す小野寺、途中の道は大覚寺大沢池畔、目的地の湯治場は広沢池東岸の建物か(湯屋の暖簾かかる)
  • 湯治場で盗った書付を開けてみて怒る登勢と藩士たち、大覚寺五社明神本殿脇。このあと桃さんと小野寺を襲うのは大覚寺大沢池堤
  • 国表へ帰ると言い出す小野寺、夜明けイメージは琵琶湖か(12話、15話と同所)。板橋宿で襲われる段、流れ橋(橋を渡りきったところで刺客、立ち回りは橋下で/小野寺は大わらわの膾、登勢を刺し返す)

2014/9/6

■ 大岡越前 第九部 第9話「死体が消えた藪地獄」 1985.12.23TBS

 「八幡の藪知らず」なるお化け屋敷が大はやり、内実は凶悪窃盗団のアジトという設定。忠相が鋭く真実に迫ってゆくいつもの展開で、見世物小屋をめぐるドタバタや、見習い同心のフライングなど織り込まれる。また、賊の下っ端の意外な顔という、番外地ものでよく出る要素も盛られている。

ロケ地
  • 千鶴が見世物小屋で消えたと聞いた喬之助、急ぎ小屋へ駆けつける際通る橋と門、今宮神社石橋〜東門。
■ 桃太郎侍 第44話「手鎖慕情」1977.8.7日本テレビ/東映

 直訴に失敗した男をみとった桃さんは、鬼退治に上州へ。そこで、悪党のボスの娘が、虐げられた者たちの側に立って動くのを見る。彼女には、そうせざるを得ない過去があった。
その哀れな娘が腕の中で果てたあと、桃さんは修羅と化し悪党どもを殲滅するのだった。

ロケ地
  • 上州・駒形宿へ入る桃さん、大内・亀岡道(登り坂、山側ガレ)大内辻堂(ヤクザが旅人から金を「徴収」しているところへ介入、軽くひねる)
  • 河内屋を殺した天満屋の手下が江戸から戻ってくる街道、大内道隈手前(北望)。道端に「駒形宿」の道標あしらい。
  • 新代官について話す桃さんと伊之助、不明(野辺、早暁?)
  • 宿場へ着いたばかりのつばめに、桃さんが牢に入れられていると告げる伊之助、不明(先と同じ野辺、昼間)
  • お豊の回想、お豊を生んだあとも続くひどい境遇に耐えかね逃げ出した母、幼いお豊の手を引いて走るも捕まってしまう街道、大内辻堂前。母の野辺送り、大内八木道田畦(このとき幼いお豊は「父に罰を」と誓う)
  • 手鎖につながれたまま山を逃げる桃さんとお豊、不明(山頂付近の「野原」、低い潅木や幼松が疎らにあり、処々に大石が露出。時に、山裾の町がかすめる絵も出てくる←若草山や大文字山から見下ろした感じの眺め)
  • 桃さんが花を手向けて去るお豊の墓、北嵯峨小丘か(夕景)

2014/9/5

■ 大岡越前 第九部 第8話「恋しい父は逃亡者」 1985.12.16TBS

 役人に敵意むき出しの少年を見た忠相は、彼の身の上を気にかける。人を殺して逃げているという彼の父は、北町で裁可の下った、れっきとしたお尋ね者。しかし忠相は、職掌のくくりも越えて再調査をはじめるのであった。
よくあるパターンのお話だが、少年が蜆売りをしていて、奥さまはじめ女たちが不憫がって買占めるものだから、みんな食傷ぎみ。この表現がよくできていて、食べてないのに蜆にオエ。

ロケなしセット撮り

■ 桃太郎侍 第43話「お化け長屋に出たお化け」1977.7.31日本テレビ/東映

 桃さんが向島で釣り上げた髑髏からはじまる騒動、最後に小判が釣り上げられて、勘定奉行が噛んだ贋金作り一味が浮上する。
野ざらしに芝浜と落語ネタをちりばめ、暮六ツの鐘ゴーンと鳴って「出る」パターンをしつこくやって笑わせる。

ロケ地
  • 桃さんが髑髏を釣り上げて供養する向島の川端、広沢池東岸。以降、美人の骨狙いの伊之助や熊造が行くのも、骨ならぬ土左衛門(男)が上がるのも、贋金工房の小屋も、錺職殺し現場も、全てここと周辺。

2014/9/4

■ 信長のシェフ
 第8話「さらば平成のシェフ!思い出の料理でお市を救え!!」 2014.9.4テレ朝/東映

 光秀の誘導尋問とか、妙な方向へ行きそうな仕掛けはあるものの、大筋を曲げたトンデモはなく、お市の方と三姉妹は救出される。
荒唐無稽の際物ドラマの癖に、長政を説得するケンとか、健気な夏さんとか、泣かせる場面もある。

ロケ地
  • 光秀が示唆する黄泉の祠、吉田神社神竜社。バンクフィルムか。
  • 小谷城、篠山城を素材にあちこち。前段ケンの潜入、後段城攻めで、石垣、大書院外観、二の丸入口付近など出てくる。石垣上に書院破風が見える炎上シーンなど、いろんな処理がなされている。
  • 朝倉攻め、酵素河川敷、ダート。単騎駆ける信長とか、いい絵。一乗谷の戦いの竹林は大覚寺竹林
  • 黄泉の祠が開く話は嘘だったと話す光秀、随心院大玄関前。薬医門越しの絵もある。
■ 大岡越前 第九部 第7話「証人は謎の女」 1985.12.9TBS

 ろくでなしの亭主を、命がけで助けようとする女房の哀話。どんな人間にせよ、苦界から引き上げてくれた男は神だった。
豊次の白黒で対立する風間と源さんのエピソードが入り、見る者を引き込む仕掛け。

ロケ地
  • 忠相が投げ文で呼び出される、柳原・和泉橋たもと、広沢池東岸に大きな橋脚と、夜鷹の小屋あしらい。水が少なくなっていて、ふだんは池底の部分に設置されている。忠相は夜鷹の一人に接触、新入り「お加代」のことを聞かされる。夜間撮影。
  • お加代に有罪判決が下り、釈放された豊次が金を掘り出しに行ったところへ捕方の墓地、広沢池東岸に墓地演出。夜間撮影。

2014/9/3

■ 大岡越前 第九部 第6話「探した我が子は女掏摸」 1985.12.2TBS

 親子の絆二題話、アル中の父に尽くす健気な娘と、棄てた親を恨むも情断ち切れぬ蓮っ葉な姐御と。
前にも見たような筋だが、演者の違いや、雪絵奥さまの振る舞いを見て楽しむ第九部。

ロケ地
  • お糸が店を出す神社境内、松尾大社楼門前。ここへ来かかる雪絵奥さまとおちよは鳥居前、おはなを見舞った帰り。お糸と馬鹿侍のトラブルに介入し財布を掏ったおれんを見咎め、場を変えて盗品を出すよう諭す奥さまは楼門入ったところの用水石橋上。馬鹿侍をやり込めるシーンもここ。
  • お糸の仕事先へ来て金をせびる父の安造、松尾大社楼門前石段下。賭場の付け馬が来ていて、足りないので打擲される。
  • その後の帰り道、通りかかった茶店の床机に置かれた財布を見て悪心を起こすお糸、梅宮大社神苑に茶店設営。見ていたおれんが、お糸の手から財布を掻っ攫い、居合わせた立花に捕まるのは神苑門を境内に入った、蔵の前。ここで勘太が財布をとるのに胸がはだけ、財布を掏られた榛名屋の女将が痣を見る運び。
  • 訪ねてきた榛名屋夫妻に反発し長屋を飛び出すおれん、追ってきた雪絵に身の上を語るシーン、ここはむかし遊んだやしろと話すのは松尾大社摂社前。
■ 桃太郎侍 第42話「涙で見送る子の門出」1977.7.24日本テレビ/東映

 桃さんが別々に関わった若君と夜鷹、二人はむりやり引き離された母子だった。事はお家騒動、奥方は兄老中の権威を傘に着て恣意の限りを尽くし、殿様を毒で弱らせ、弟を藩主に据えようとしていた。もちろん悪党は桃さんに一掃されるのだが、話の勘どころは、夜鷹にまで身を落とした御側室・お篠の方の哀話。未練を断ち切るため、母子観音の刺青を背負う。

ロケ地
  • 若君を連れて逃げてきた乳母・楓、追っ手を見て逃げ切れぬと覚り、新之助ぎみだけ行かせる夜道、広隆寺東塀(境外/木あり、稲荷の祠あしらい)
  • 博打ですって朝帰りの、お篠のヒモ・新三、朝靄の町角、不明(築地塀の終わりに細道、すぐ横に板塀囲いの小屋のような建物、屋根は檜皮。周囲は林で、糺の森みたいな感じ)

2014/9/2

■ 大岡越前 第九部 第5話「忠相を慕う女」 1985.11.25TBS

 雨宿りに傘を差しかけてもらった縁で、忠相はとある酌婦のもとへ足しげく「通う」。「事件」が起きて、お白州で忠相の正体を知った女は、愛ではなかったと思い知り、どこかが切れてしまうのだった。

ロケ地
  • 事後、巡礼の旅に出る静香の前に現れ、忠相から託った袱紗包みを手渡す伊織、北嵯峨農地・大石を積んである道隈。歩き始める静香のシーンは同所の農道。
■ 桃太郎侍 第41話「怒りの刃を振り上げろ!」1977.7.17日本テレビ/東映

 桃さんが行きがかりで助けた男は、公金横領の江戸家老を指弾すべく、義憤に燃えて江戸入りの若侍。領民を泣かせた重税は、元大目付のフィクサーの手に渡ろうとしていた。
若侍に惚れて、何くれとなく世話を焼いていた芸者哀れ。

ロケ地
  • 兵馬を手当てしたあと、小つるを見つけて長屋へ案内する桃さん、通る道は今宮神社東門(内側)〜稲荷社(小つるが行きかけて立ち止まり、手を合わせる)
  • 「向島の御前」のことを兄上に聞く桃さん、二人話す庭、不明(池泉と前庭、書院ふうの建物。阪口や勧修寺みたいな感じ?)
  • 「御前」のことを伊之助に話しながら歩く桃さん、上賀茂神社ならの小川(右岸側、ここへ小つる宅の急を知らせに走ってくるすずめは左岸側林間、河床におりて呼ばわる)
  • 多人数の襲撃を受け、家から逃げ出した兵馬と小つる、桃さんが駆けつけるも小つるが斬られてしまう林間は上賀茂神社、北神饌所前。校倉も映り込む。
  • 岩槻へ帰る兵馬を見送る桃さんたち、上賀茂神社神事橋たもと。橋を渡り、振り返って手を振る兵馬のシーンで、奈良社鳥居越しのロングに。

2014/9/1

■ 桃太郎侍 第40話「男ごころの茶碗酒」1977.7.10日本テレビ/東映

 松平家の関係先に次々と凶賊、遂に「兄上」の政治向きの大事な書類が盗まれ、失職どころか切腹の危機に。
この賊を目撃した目明しが消され、彼のぐれた倅の話が割り込んでくる。親の葬式にも出ないろくでなしと見えて、信じてくれた桃さんのためには命も賭ける熱い男なのだった。

ロケ地
  • 凶賊・稲妻の丈吉が犯行後逃走する夜道、相国寺大光明寺南路地〜通用門へ消える。追ってきた今戸の粂造親分は、賊が消えた屋敷の表へ回り表札を確かめるが、ここは大光明寺の門で。屋敷は江戸留守居役・遠藤美濃守邸で、夜間撮影のほか、伊之助や文七が探りを入れる段で門まわりが映るのは昼間。
  • 賭場で一味が現れるのを待っていた音松、尾行してゆき遠藤邸に潜入、秘事を漏れ聞くところ露見、逃走ルートは相国寺大光明寺南路地〜湯屋角。追いつかれ斬られてピンチのところ桃さんが駆けつける町角は相国寺鐘楼付近、碑のあたりで大立ち回り。夜間撮影。
  • 「書類」を懐に嬉々として登城の遠藤の行列、相国寺大光明寺門を出て南へ。翁面の桃太郎が出て阻むのは下鴨神社馬場、立ち回りは糺の森で。
  • 事後、親父の十手を継ぐ話が出ているのに嫌がってどこかへ行ってしまう音松、捜しに出た桃さんとつばめが「恋人たち」を発見するのは広沢池東岸、二人は船上でいちゃいちゃ。

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