時代劇拝見日記
2015年10月

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2015/10/31

■ 水戸黄門第一部 第1話「俺は助さんおまえは格さん」1969.8.4TBS

 時の権力者・柳沢吉保に疎まれた光圀は隠居、西山荘で晴耕雨読の日々を送る。つきあわされた侍二人は若さをもてあまし、愚痴も出る。そんなある日、格之進の許嫁の父が突然切腹を遂げ、老公は究明のため「越後のちりめん問屋」に身をやつし密かに江戸へ。しかし隠密の目は光っており、旅籠は火に包まれてしまう。

ロケ地
  • 西山荘、不明(立地は高台、母屋は萱葺で入口そばに倉。老公が耕す段々畑も近くにあるもよう)
  • 柳沢吉保邸に桂昌院の御成り、門は大覚寺大門、式台玄関前に駕籠とお供。
  • 水戸藩江戸家老・藤井紋太夫邸、相国寺林光院(門上部のみ、夜景)。義賊・風車が侵入し、吉保から紋太夫に宛てた文が盗まれる。
  • 家老・中山備前宅へ使いに出される格之進と助三郎、野良着のままなので朋輩を避けて行く城下の道、金戒光明寺瑞泉院前〜超覚院前。西向き。
  • 助三郎に配慮して先に中山邸を辞する格之進、出てくる玄関は相国寺林光院式台玄関前石畳。門を出ようとしたところで、腹切って果てている深雪の父・沢田を見つける次第。父の亡骸を抱いて嘆く深雪、そこから大通院南西角にパンすると、柳沢配下の横目付・古川兵庫とお蝶が窺っているという図に。
  • 西山荘を窺う怪しの男を追ってゆく助三郎と格之進、北嵯峨農地竹林道。竹林に入ってまかれ、戻ってみると弥七は老公の部屋に上がりこんでいるという趣向。ここで、紋太夫宛ての文が老公の目に。
  • 江戸へ向かう老公一行、休んでいると深雪が追いついてくる茶店は若森廃橋たもとか。
  • 兵庫が手配した刺客が一行を襲う山道、谷山林道か。切り通し、幼松など見える。
  • 旅籠に火が放たれ散り散りになる一行、弥七の操る船に老公の川は三川合流付近の宇治川か。堤に松並木、流れは瀞。

2015/10/30

■ 遠山の金さん捕物帳 第1話「待てなかった女」1970.7.12NET/東映

 恋人を脅していた目明しを半殺しにして寄場送りとなった佐吉、三年経って帰ってみれば女は岡場所に。自棄をおこす彼を宥めた金さん、裏に横たわる汚い企みに迫ってゆく。

ロケ地
  • 夜道を逃げる女(のちに平戸出身の女と知れる)中ノ島橋を南に渡ったところで捕まり、斬られてクルスをとられ、岸に横たわる。
  • 佐吉が赦されて出る石川島人足寄場、唐崎。石積護岸や、松も使われる。柵とゲートをあしらい。
  • 佐吉の恋人・お新が以前勤めていた堀川の鶴屋、嵐山公園・錦。佐吉が金さんを連れてゆく際の夜の絵と、お光が女中のお京に接触する段で昼間の絵。
  • 佐吉の回想、お新とデート中からんできた目明し・六蔵を半殺しにした夜の祠脇、大覚寺天神島。雪演出。
  • お新を捜しまわるも不調、クサる佐吉の前に六蔵が現れるシーン、不明(池辺か、植込際。端っこに萱葺が見えるような)。このあと人数が出てヤキを入れられるのは「材木置場」。
  • 岡場所へ乱入した佐吉を止めたあと、手荒く諌める金さん、不明(伏見か、水辺に石積基礎の建物)
  • 六蔵殺しで佐吉が捕まったあと、小伝馬町牢屋敷を出て来る六蔵の手下ども、京都御苑管理事務所長屋門。彼らの一人(川谷拓三)が懐にしている「平戸の女のリスト」はお光に掏られる。
  • 事後、浜松へ行く佐吉とお新、金さんに随行を命じられたお京が立ち止まって地蔵を拝む街道筋、大沢池堤か(現在と相当様子が異なっている)

2015/10/27

■ 長七郎天下ご免! 第113話「春風、旅立ち、別れ雲」1982.3.25テレ朝/東映

 冒頭、おみつの夢から既に別れの予感。長さんを旅に誘う役回りは尾張大納言、彼が憂える騒擾の種が悪党の使嗾を受け、刺客となって襲い来るのであった。

ロケ地
  • 長さんが行ってしまう夢を見て不機嫌なおみつ、そのことを釣りの長さんに話しに来る太助は大覚寺大沢池船着(小)。このとき剣戟起こり、駆けつけて防ぐ長さんは五社明神(追い払った後でロザリオを拾う)
  • 松平伊豆守邸イメージ、大覚寺大門(部分)。尾張大納言と話す庭は青龍苑池泉。
  • 尾張候を襲った者たちがたむろする浅草界隈の空き屋敷のことを長さんに報告する弥太郎たち、下鴨神社楼門前。
  • 黒幕は稲垣備前守と報告する弥太郎、大覚寺天神島朱橋
  • 尾張候が長さんを呼び出す寺、招善寺。導入は墓地参道阪から甍を望む画、尾張候と長さんが話すのは本堂前(石庭越しの画も)。心配して見に来たおみつが尾張候の家来に見つかり引きずり出されるシーンでは、露仏の向こうにおみつが隠れている構図が出る。
  • 尾張候に会ったあと、長さんにそのことを述懐するおみつ、嵐山公園中州法面(中ノ島橋下手、水路側)。はじめはしゃいでいるが泣き出し、最後は送り出す覚悟を告げる。
  • 慌て走る信乃を呼び止める長さん、大覚寺参道。稲垣邸から美穂らを始末する忍びが出たと、弥太郎が知らせてきたくだり。
  • アジトを急襲された一党のうち、息のあった美穂を運び出し手当てする水辺、広沢池岸辺・細流流入口(蛇行具合が東岸のそれに似るが、確証なし)
  • 皆に見送られ江戸を発った長さん、沼津手前の富士山を望む橋は流れ橋。この前に歩いている土手は木津堤か。

2015/10/26

■ ぼんくら2 第1話「哀しき再会」2015.10.22NHK

 烏の勘九郎が死んだという知らせが届く。お徳が感じたようにそれは凶兆か、佐吉が葵殺しの下手人として捕えられてしまうのであった。

ロケ地
  • 六本木・芋洗坂の葵が住む化け物屋敷、不明(塀は苔むしたランダム石積み、萱葺の門で門扉は細竹編み)
  • 晴香が師匠をつとめる寺子屋がある法春院、金勝山阿弥陀寺境内。生徒らは墓地の方から本堂脇へ出てくる。
  • 佐吉が捕われたと聞き駆けつけるダンナと弓之助、駕籠がゆくルートは大覚寺望雲亭生垣際有栖川畔大覚寺大沢池堤民家南塀際。

2015/10/24

■ 長七郎天下ご免! 第112話「白狐に哭いた浪花武士」1982.3.18テレ朝/東映

 白狐の面をかぶった白装束の辻斬りが跋扈、取り逃がした杉山のダンナは謹慎を食らい、同心を辞める話も出る。
トラウマを利用し殺し屋を操っていたのは北町奉行、ライバルを消したい悪徳商人の使嗾を受けていた。

ロケ地
  • 与力・小田切に接触し白狐について指摘する長さん、下鴨神社泉川畔、切石橋上手右岸。緊張が走るが、切石橋を子らが走り渡り水入り。
  • 佐野屋と、婿がねの番頭が釣りをする大川、大覚寺大沢池堤法面、水門そば。佐野屋を殺した白狐が信乃をやり過ごして逃げるのは天神島の木。
  • 長さんの前に出る白狐、下鴨神社河合社脇。斬られて横たわる白狐を、杉山が発見。

2015/10/23

■ 長七郎天下ご免! 第111話「真実の証のいれずみ命」1982.3.11テレ朝/東映

 小間物行商の房吉は、卸元の令嬢といい仲だが結婚する気はない。その訳は彼の腕に残された罪の印、身を引こうとするうち、恩あるその人に降りかかる火の粉を見てしまうのだった。

ロケ地
  • 房吉とおくみが結婚するしないで揉めている町角、今宮神社若宮社脇〜稲荷社前。浜乃家の男衆が配達の途中二人に気付くのは石橋上。後段、父を許してと泣き崩れるおくみのシーンもこの近辺で。
  • 大道芸の津山浪人を冷やかす長さん、仕合うところへ房吉が来て水入り、三人でお茶の流れ。大覚寺五社明神境内(露店が出ている)〜大沢池畔(茶店設営)。後段、房吉は誰かを庇っているのではないかと津村に問いかける長さんのシーンも五社明神(津村営業中)
  • 絶望したおくみと房吉が身投げしに行く大川、柊野堰堤。堰下手の橋を渡るシーンがあるが、庄田橋か作り物かは不明。芝居は主に落差工下の巌で。長さんが駆けつけて諌めてお説教のほか、父の若狭屋が岩をよじ登ってくる。

2015/10/22

■ 長七郎天下ご免! 第110話「春一番、みちのくの男」1982.3.4テレ朝/東映

 懐かしい友と再会する長さんだが、彼は子を亡くし妻とも離れ寂しい身の上。江戸へは監査に来た男、辻褄合わぬ話の大元が、子息の死と密接に関わっているのだった。

ロケ地
  • 荷船を失い潰れた奥州屋が、娘と隠棲する両国の来仙寺、神光院。佐々木が訪ねてくる際には、山門をくぐり庫裏前で小坊主にものを問う。佐々木の元妻女の奥州屋娘・於志津が寺子屋を開いているのは蓮月庵。後段にも出て、水場越しの庵などもある。
  • 泉藩江戸家老・室月が漆問屋・黒木屋と通じていたと長さんに話す佐々木、大覚寺天神島
  • 於志津をさらった家老一派が佐々木を呼び出す佃島西桟橋、琵琶湖東岸(佐波江浜付近と思われる。湖岸は砂浜というよりは草原。桟橋のほか漁師小屋などあしらい)
  • 事後、父の奥州屋とともに故郷へ帰る佐々木夫婦、街道は北嵯峨農地農道。

2015/10/21

■ 長七郎天下ご免! 第109話「輝け!炭団の嫁御寮」1982.2.25テレ朝/東映

 炭の流通を滞らせ大儲けを企む一味あり、荒っぽい手立てを繰り出すが、長七郎ぎみに出てこられてしまう。このいつもの成敗譚に、お京の恋をからめてある。

ロケ地
  • 福田屋と奈良屋が協力して運ばせる緊急物資を積んだ荷駄が襲われる青梅宿近くの街道、大内亀岡道。夜明け前設定の、夜仕立ての画。
  • 炭問屋の動きを探るよう信乃に指示する長さん、今宮神社石橋上。
  • 襲撃者の浪人を捜し浅草をうろつく信吉とお京、雑踏は仁和寺水場下付近に露店多数配置して演出。覗く酒肆はセット、浪人たちに襲われるのは仁和寺水掛不動参道入口〜鐘楼前あたり(鐘楼の袴が赤くない)
  • 問屋のひとつ・相馬屋が勘定奉行・安藤と会っていたことを長さんに報告する信乃、今宮神社楼門。弥太郎もいて、怪しの荷駄が相馬屋へ運ばれたと報告。
  • 信吉の回想、むかしブイブイ言わせていたところ編笠の武士(丹哲)に捻られ改心した浅草の雑踏、仁和寺観音堂脇。
  • 番頭の内通を知った奈良屋、福田屋へ相談に行くところを梶原に襲われ水に落ちる夜道、大覚寺放生池堤(放生池側に塀を拵えてある)。検分シーンは昼間の画。
  • 居所を知られた信吉、お京宅を逃げ出すも行き止まりの町角、大覚寺五社明神(放生池堤に仕立てた塀がそのまま使われている)〜大沢池畔(行き止まりを演出)
  • 信吉と祝言を挙げ、彼と檜原村に行くお京、街道は大内辻堂(北へ向かう/辻堂脇に石仏あしらい、道標の下部分隠し?)

2015/10/20

■ 長七郎天下ご免! 第108話「見ざる言わざる父娘ざる」1982/2/18テレ朝/東映

 前歴を隠し、押し込み先で出た遺児を守り育ててきた男に、黒い運命が追いついてくる。隠し戸棚を迷わずに開ける凶賊は、三猿の彫り物をシンボルにしていた。

ロケ地
  • 凶賊・ましら組の黒幕は回船問屋・相馬屋で、中村藩江戸家老が噛んでいると長さんに報告する信乃と弥太郎、相国寺回廊脇。
  • 戸棚の図面を提供させられていた大工が土左衛門で見つかる水辺、広沢池東岸汀。
  • 大工・勝五郎の昔を知る女に会う長さん、相国寺鐘楼脇・宗丹稲荷前。勝五郎が賊の手引きをしたことと、彼の娘の出自のヒントを得る。

2015/10/17

■ 長七郎天下ご免! 第107話「げんこつ涙の子守唄」1982.2.11テレ朝/東映

 豆腐屋の頑固親爺、甘やかしたためグレた倅に手を焼くが、雨降って地固まるの巻。喧嘩で人に傷を負わせ逃げている倅が、ややこしい死体遺棄を目撃し、とんだ大騒動に発展してゆく。
なんといっても、遠辰の泣き入った顔が見もの。

ロケ地
  • 喧嘩相手を半殺しにして逃げた圭次、今日はどこへしけこむかと呟き寝転がる茂み、仁和寺九所明神脇・導入は塔のシルエット。このとき経蔵の方から声、次いで死体が崖から落とされ圭次の前に。死体の検分は昼間で、設定は明神裏。
  • 検分を見ていた、怪しい川並人足のことを長さんに報告する信乃たち、相国寺弁天社脇路地。鐘楼上部が映り込んでいる。
  • 山林奉行・宇崎邸、相国寺大光明寺。門のパーツのみイメージに。
  • 圭次が怪我させた相手の家に詫びに行くが拒否され帰る粂造、長さん相手に愚痴る水辺は広沢池西岸湿地
  • 圭次が母に金を持ってこさせようとした文覚寺、招善寺。主に墓地、墓地参道坂から堂宇望む図が導入、墓地は長さんと弥太郎が圭次を追っかけるためあちこち映る。つかまえて連行する際には墓地参道坂を下りてゆくが、坂上に追っ手の人足たちが出てきている。

2015/10/16

■ 長七郎天下ご免! 第106話「大吉、八掛の鬼退治!」1982.2.4テレ朝/東映

 太助が落とした仕入れの金を拾った男、いったんネコババするものの、萎れた太助を見ておれず「返却」。それが生業の占いで「教えた」ものだから、名易者と評判をとり、むかしの暗い関わりも呼んでしまう。
あまりおふざけは無いが、いかにも谷幹らしいお話。

ロケ地
  • 小普請奉行・高畑宅で大口の注文を貰い、多額の仕入れ金を持って太助が通る夜道、犬に吠え付かれ小判を落としてしまう稲荷の祠は大覚寺天神島。犬は石の柵につながれていた。後段、長さんの聞き込み等で昼間の画もあり、失せ物ありと御託宣の木は「楠」と書かれている。
  • 高畑邸に入り七千両の金箱の中身は石くれと確かめてきた弥太郎、長さんに報告の町角は仁和寺九所明神拝殿脇。
  • しょんぼり萎れて両国あたりへ行く太助、橋たもとに店を出していた玄朴が声をかけるシーンは今宮神社石橋
  • 高畑邸出入りの河内屋が、仕入れに行くルートを玄朴の占いにより大山道にしたと信乃に聞く長さん、今宮神社稲荷社前。この少し後の報告シーンもここ。
  • 河内屋一行が襲われる街道、北嵯峨か。

2015/10/15

■ 長七郎天下ご免! 第105話「いのち再び夢鏡」1982.1.28テレ朝/東映

 手のつけられぬ酒乱で妻子に去られた指物師は、以来酒を絶ち真面目に過ごしてきたが、娘が嫁ぐと知り会いに行き、女房に拒否されてしまう。その夜したたかに呑んだ男、朝気がつけば手にべっとりと血という、お決まりの展開。父を思う娘の心にうたれた長さん、親身に踏み込んでゆく。

ロケ地
  • 酔って前後不覚の源治、目覚めると傍らに死体でギャーの土手、大覚寺大沢池堤
  • 源治を介抱して連れ去った辰造が殺されて見つかる大川、広沢池東岸汀。漁師の網に引っかかったふうに仕立ててある。
  • 失踪した源治を捜しに出る元女房のお時、心当たりの所へ行くルートは大覚寺有栖川畔(河床から見上げのアングル)〜石仏前(誓断酒と札が下がっている)〜護摩堂(中はセット撮り、源治は仏像の前で娘に贈る鏡台を製作中)
  • 悪徳商人とつるんでいた留守居年寄衆・浮田邸イメージ、大覚寺大門

2015/10/14

■ 長七郎天下ご免! 第104話「伊勢路恋しや母子唄」1982.1.21テレ朝/東映

 長さんにも剣突を食らわす小間物問屋の銭ゲバ女将、悪党とつるみ抜け荷を扱っていたが、むかし置き去った娘と亭主に再会し真人間に立ち返る。ワルどもは長七郎ぎみがさくっと始末し、親子三人の再出発につなげてやるのだった。

ロケ地
  • 三田屋へ魚を届けに行くと、飴売り親子のことをしつこく聞かれたと長さんに話す太助、今宮神社石橋上。このとき、楼門の方から飴売りの三次が現れる。長さんが三次に話を聞きおしまの名も出すシーンは摂社・稲荷社間の路地。この間、娘のおけいは太助に団子を奢ってもらっていて、かざりや前の床机に。長さんの話をそそくさ打ち切った三次は、東門から出てくる。
  • 娘に会いに行くも、元亭主の三次や当のおけいにも拒否され嘆くおしま、柊野堰堤落差工。三次らが去ったあと長さんが現れるが、この際常は映さない堰堤の左右が見えている。
  • 抜け荷取引のため佃島に船をつけるおしま、琵琶湖東岸・佐波江浜。沖ノ島の島影がくっきり。立ち回りもここの砂浜、長七郎は葦原から現れる。

2015/10/13

■ 長七郎天下ご免! 第103話「春ごよみ人情宝船」1982.1/.14テレ朝/東映

 皆して喜んで買い求める、いい夢を見せてくれる宝船の絵。それを作った侍は獄死するが、絵は長さんを呼び寄せ、悪党の企みを叩き潰すのであった。

ロケ地
  • 獄死した山本うじの素性を調べるため、皆で聞き込みに回るくだり、弥太郎が武家屋敷街で中間に尋ねるシーンは金戒光明寺瑞泉院前路地
  • 山本うじの墓、金戒光明寺墓地
  • 三条藩でトラブルがあり何人かの藩士が捕えられた件を長さんに報告する弥太郎、仁和寺黒門脇蔵の前。前景に薪。
  • 浜乃家を窺っていた若侍・倉橋をつける長さん、彼と押し問答していると編笠集団に襲撃される町角、大覚寺五社明神。舞殿を覆うように塀を拵えてある。
  • 山本うじの妻女が語る、捕われた勘定方の侍が責め殺され、遺体が洗われる滝、常寂光寺の滝と思われる(水量が多くて些か疑問。いま水落に置いてある石も無いし)
  • 三条藩上屋敷イメージ、随心院薬医門。山本うじの帳簿を捜す江戸家老一味のくだり。
  • 牢番に託されていた山本うじの文を倉橋に見せる長さん、金戒光明寺永運院下坂。文と宝船の回文で帳簿のありかゲット。
  • 晴れて越後へ帰る山本うじの妻子と倉橋、街道は北嵯峨農地農道。

2015/10/10

■ 長七郎天下ご免! 第102話「初春、裏町、恋かるた」1982.1.7テレ朝/東映

 正月早々、長さんとお光が拾ったのは女掏摸。その兄というのもまた掏摸、実のきょうだいではない彼らは、ひそかに愛を育んでいた。
七草粥にお雑煮とめでたいモチーフが散りばめられ、兄妹晴れて夫婦となり足を洗って再出発で締める。
かるたは、お蝶が掏った財布に入っていた抜け荷の割符。

ロケ地
  • 初参りの長さんとお光、仁和寺金堂。破魔矢を貰って帰る道は観音堂脇(露店あしらい)、九所明神前で追われていたお蝶を助ける。
  • お蝶の回想、割符の入った財布を掏った浅草観音、仁和寺観音堂脇。
  • 平戸屋を調べるよう信乃に指示する長さん、仁和寺黒門脇蔵の前、前景に薪積み上げ。
  • 平戸屋は抜け荷の根城で、下田奉行・新島と通じると報告を受ける長さん、くろ谷墓地か。
  • お蝶とはほんとのきょうだいでないと長さんに打ち明ける友吉、大覚寺天神島祠前。脇に塀を拵えてある。鳥居も使う。

2015/10/9

■ 長七郎天下ご免! 第101話「べそかきトンビの江戸の空」1981.12.24テレ朝/東映

 江戸で一旗あげると言った恋人は、夢破れ身を持ち崩し悪党の手先に成り下がり、挙句の果てに悲しい別れ。という悲恋がメインの流れなのだが、危なっかしい田舎娘にちょっかい出すのが火野正平なので、どうしたって目はそっちに行ってしまう。御家人くずれという設定で、着物も帯刀もヘンなちんぴらが出来上がっていて、正ちゃんならではの世界が展開されるのであった。

ロケ地
  • 松代から出てきたという武家娘に目をつけ、芝居こいてコマそうとはかる友之進と平吉、雇われ者たちが綾を襲う町角は今宮神社稲荷社と摂社の間の小径。友之進と平吉は稲荷社に潜み玉垣の隙間から覗いて出るタイミングをはかっているが、長さんが出てきて綾を助けてしまい、娘売り飛ばし計画はぶちこわしに。
  • 水夫を殺した犯人と思しき浪人・左内のことを長さんに報告する信乃、今宮神社絵馬堂前灯籠際(絵馬堂は映らず)
  • 友之進が左内を見つけてきて綾に会わせるくだり、綾が追い縋るも左内に突き放される町角、大覚寺五社明神
  • 左内がまた人を殺めたと聞いた綾、友之進に頼み込み左内を捜しまわるくだり、小松屋に出入りと聞き込んだ友之進が綾を連れて赴く道、大覚寺放生池堤。 このとき護摩堂脇からうっそりと左内が出て、綾は駆け寄り掻き口説くも手ひどく拒否される。嘆く綾を見た友之進は怒気を発し左内に詰め寄るが斬られてしまうシーン、天神島朱橋(友之進はここで「信州へ行ってみたかった」と呟いて事切れるが、登り坂に当たって「ジャパン嫌いや」とか言いそうで笑える)

2015/10/8

■ 長七郎天下ご免! 第100話「男いのちの恋三味線」1981.12.17テレ朝/東映

 侍を捨ててくれたら一緒になろうと願った芸者の思いは届かず、「仲間」に騙られていた浪人は果てる。救おうと動いていた長さんは、女の嘆きを見たあと、伊豆守を失脚させようとしていた悪党どもを成敗にゆく。

ロケ地
  • 伊豆守に呼ばれた長さん、行くと先客の若年寄・堀田に引き合わされる庭、枳殻邸築山。伊豆どのと話すのは侵雪橋上。
  • 大目付暗殺現場の検分を凝視していた、怪しの浪人・三浦について長さんに報告する信乃、大覚寺参道・御殿川畔(河畔の手すりと並木の間で芝居、他のものは映らず)
  • 三浦の情婦の芸者・おそのを呼び出し、三浦が暗殺犯一味かも知れないと告げる長さん、大覚寺天神島鳥居下。
  • おそのの回想、三浦と二人逍遥の折り、助け合う夫婦者を見て羨んだ大川端、広沢池東岸。土手に茶店しつらえ。
  • 三浦に接触し諭す長さん、大覚寺護摩堂前。
  • 堀田と両替商・堺屋は三年前から通じていると長さんに報告する弥太郎、大覚寺五社明神祠脇。ここへ信乃、三浦の危機を急報。
  • 三浦とおその、逃げるものの追っ手に囲まれてしまうやしろ、吉田神社竹中稲荷。逃げる際は参道重ね鳥居下を走り、三高碑の石段で追いつかれる。立ち回りは舞殿脇、石段などで。

2015/10/7

■ 長七郎天下ご免! 第99話「月に吼える白狐の影法師」1981.12.10テレ朝/東映

 新婚ほやほやの夫を陥れられた女は復讐に燃え、紫頭巾に身を包み夜な夜な出没。二人まで討ち果たしたところで、先を危ぶんだ長さんが介入。結果、仇討ちはみごとに為されるのであった。

ロケ地
  • 長崎奉行所へ走る賊、夜の海辺?は広沢池東岸か。波の寄せ方が疑問。
  • 紫頭巾に殺された西国屋について信乃の報告を聞く長さん、相国寺宗丹稲荷前〜鐘楼前。
  • 西国屋の仲間の対馬屋が入ってゆく料亭、中山邸門。中にはもう一人の仲間の肥前屋と、前長崎奉行・杉浦。杉浦の駕籠が出る際は、参道ではなく東方・すなわち外へ。
  • 杉浦邸、相国寺林光院。杉浦らのことで報告を受ける長さん、相国寺法堂基壇上。
  • 紫頭巾が出て対馬屋を襲う夜の汐見橋、大覚寺五社明神

2015/10/6

■ 長七郎天下ご免! 第98話「さすらい父子の朝焼け街道」1981.12.3テレ朝/東映

 痛ましい悲劇のあと、すれ違っていた父子の心が再び結び合わされる。痛ましさのあまり事実を隠蔽し沈黙していた父の心哀れ、性懲りも無く現れた悪霊じみた魂は、長さんによって汚職役人ともども地獄送りとなる。

ロケ地
  • 石灰を運ぶ荷駄がゆく青梅街道、清滝河畔か。導入のロングは、神護寺から見たそれに似る。
  • 関東郡代所、大覚寺大門
  • 伊豆守に会い、郡代奉行・犬上について聞く長さん、枳殻邸臨池亭池端。伊豆どのは鯉に餌やり中。
  • 庄左衛門の従僕・松吉の回想、平八郎の恋人だったお春がならず者に拉致された竹林、北嵯峨か。要求された身代金を持って庄左衛門が出向いた「監禁」小屋、酵素降り口中ほどに設営。庄左衛門が色魔の浪人・氷室を斬り立てた崖、保津峡落合落下岩。撃たれたお春が息を引き取った川べり、酵素河川敷
  • 成木村へ帰る父子がゆく朝靄の街道、下鴨神社参道。奉行以下が出て立ちはだかるが、長七郎ぎみ登場でラス立ち。以降、泉川畔と切石橋、糺の森等で大立ち回り。一部、大覚寺五社明神で撮られている。

2015/10/3

■ 長七郎天下ご免! 第97話「江戸しぐれ おかめの涙」1981.11.19テレ朝/東映

 死んだと思われていた姉が生きていて、妹の危機を救う情話。身を持ち崩した挙句妾奉公の女は、情夫が殺そうとしているのは妹とその恋人だと知るのであった。
「おかめ」は、亡父が姉妹に呉れたお揃いの木彫り。

ロケ地
  • 浪人率いるならず者たちが旅の男女を捜し襲う笠森稲荷、今宮神社。矢沢浪人が指示を出すのは楼門、襲撃は稲荷社脇。来合わせる長さんは、太助と一緒に東門内側の石橋を渡ってくる。
  • おさきの母の墓がある下谷・妙真寺、招善寺。長さんとお京がお供で入る寺門は南通用門(アーチに抜いてある一件、その手前に寺名を書いた碑を置いてある)。墓地では、他作品ではあまり見ないアングルも出る。少し遅れて墓参に来たおもんとすれ違うのは墓地参道坂。
  • 宇都宮藩上屋敷、大覚寺大門。見張りの信乃と弥太郎は御殿川河床にいて見上げ。出てきた家老・外記の駕籠は参道石橋を渡る。
  • 外記が仁蔵と会う料亭、大覚寺望雲亭。門の両脇に建仁寺垣をあしらってある。外記が駕籠をおりて中に入る際、門内から外を見たアングルも出る。良からぬ相談をぶつ座敷も同所、大沢池が見える構図も。
  • 仁蔵のことを長さんに報告する弥太郎、大覚寺天神島朱橋
  • 仁蔵が狙っていると浜乃屋に投げ文したおもん、彼女にに接触しおさきの姉だろうと指摘する長さん、嵐山公園中州岸、堰堤脇。茶店しつらえ。
  • 浜乃屋から出たおさきに接触するおもん、しかしならず者が出て拉致されるのは今宮神社稲荷社脇。
  • 伊豆守に会う長さん、伊豆どのが鯉に餌やり中の橋は枳殻邸侵雪橋上。外記は頭の黒い鼠と聞く。
  • おさきと音吉を見送る長さんとお光、中ノ島橋

2015/10/2

■ 長七郎天下ご免! 第96話「紅蓮に哭いたおとこ花」1981.11.12テレ朝/東映

 とうの昔に足を洗い、男手一つで娘を育ててきた経師屋に、過去からの魔手。脅されて盗みに赴くところ、長さんが大屋根で待ち構えているのだった。

ロケ地
  • 鉄造の娘・おゆきが働く茶店、大覚寺大沢池畔に設営。池のほか、五社明神や観月台等が映り込む。慌しいプロポーズの場になる。
  • 平戸屋の下働き(表向き)・宇之吉が鉄造を連れ出して「仕事」を強要する船着場、広沢池観音島。石積下の水面に船着を張り出させてあり、ここから船を出すシーンもある。弥太郎の尾行や、おゆきの立ち聞きなどの際、橋の下や石積際など使われる。十一面観音も映り込んでいる。
  • 伊豆守を訪ね、勘定吟味役・小山田と平戸屋を始末してよいか聞く長さん、枳殻邸「枯れ木」そばの芝地。伊豆どのは槍を振り回していて、そのあとガーデンセットでお茶。
  • 亡妻の墓に詣で弱音を吐く鉄造、大覚寺大沢池堤に卒塔婆等あしらい。
  • 異国船に売り払うブツを載せた大八を置いて、骨董品を盗んでくる鉄造を待つ悪党ども、鳥居本八幡宮。朝靄表現にスモークが焚かれていて、舞殿の向こうが見えなかったりする。瀕死の宇之吉が入ってくるが、石段半ばで倒れ、長さんの哄笑が聞こえてくる次第。伏せていた人数は本殿からわらわら、立ち回りは広場におよぶ。

2015/10/1

■ 長七郎天下ご免! 第95話「愛ふたたび江戸のはぐれ鳥」1981.11.5テレ朝/東映

 薄倖の姉弟が、曲折のすえに小さな幸せをつかむ情話。菜種を占有して民の血を吸い、悪事を糊塗するため何人でも消す悪党どもは、弟の島帰りに付け込むのだった。

ロケ地
  • 浜町の安房屋の寮、中山邸通用門。安房北条の留守居役が出入り、女中に手をつけて死に至らしめる。
  • 自死した女中を、博打好きの男と心中に偽装して「置く」大川端、広沢池東岸。舫った船に死体、汀に漁具あしらい。
  • 栄次に殺人を強要する安房屋、連れ込む物陰は今宮神社若宮社裏手、玉垣の外。
  • 留守居役と安房屋のことを伊豆守に聞く長さん、嵐亭延命閣前庭、ガーデンセットでお茶。

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