時代劇拝見日記
2015年11月

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2015/11/30

■ 必殺仕事人2015  2015.11.29朝日放送

 お菊が「関わってはいけない」と警告した裏家業の男、果たして曲者。しかし彼は仕事の際、己のこだわりから女房を亡くす結果に。そしてもう一件来た血を吐くような依頼は、陣八郎の念晴らしにも重なるのであった。

ロケ地
  • 町中で掏摸をはたらいたお宮、陣八郎が待っている神社へ走りこむくだり、鳥居本八幡宮。鳥居をくぐり石段をのぼり、陣八郎が待つ舞殿へ。
  • 陣八郎らが投宿する旅籠、そこの風呂を借り切って二人睦むシーンはとりよね岩風呂
  • 陣八郎のことをお菊に問い詰める小五郎、御津干潟
  • 縁切寺・縁天寺に出た人殺しが、女房に駆け込まれた町人・勘吉とされた件を、朋輩の結城から聞く小五郎、今宮神社摂社前。
  • 本町奉行所、妙心寺慈雲院
  • 小五郎が茶店にいると、結城が走ってきて勘吉発見と告げる川べり、上賀茂神社ならの小川畔。死体が引きずり出されるのは神事橋下から。
  • 陣八郎がヤサにしている小屋、西の湖園地汀に設営。ここは何度も出てくる。
  • 縁天寺預かりの女の死体が上がる大川、桂川・罧原堰堤下の河原。
  • 縁天寺から逃がされたみさと(姉)が、一味の浪人に斬り殺される夜の竹林、大覚寺竹林
  • ゆい(妹)が母の死体を乗せた大八に紛れて逃げるくだり、その車が通る夜道は大覚寺大沢池北辺並木道。逃れたあと姉の死体を竹林で発見する次第。
  • 涼次がお宮のための卒塔婆を持ってきてやるシーンの塚、広沢池東岸汀か。
  • 入水しかけたゆいを止める涼次、広沢池東岸(水は相当引いている)
  • 出陣シーン、リュウが棹を操る船は夜の八幡堀、導入は白雲橋越し。仕置の際も八幡堀で。

2015/11/28

■ 遠山の金さん捕物帳 第24話「刀に魅入られた女」1970.12.20NET/東映

 一振りの名刀が、刀匠とその家族および弟子の運命を狂わせる。その哀話に、刀狂いのフィクサーと取り巻きの悪謀をからませ、金さんはここで大暴れ。

ロケ地
  • 古物商の手代が殺されて見つかる水辺、大覚寺大沢池畔。伊立のダンナが検分に来るシーン。
  • 金さんがおすぎに頼まれて行った荒れ寺、そこで殺された男の検分を伊立がしていると金さんが顔を出し、怪しまれて逃げるくだり、追うものの半次と出会い頭でごっつんは大覚寺護摩堂前。二人のやりとりを笑って見ている金さんは護摩堂裏手。
  • 乱暴きわまりないやり口で名刀を集めている浪人・赤間が入ってゆく豊島屋の寮、中山邸門。当の札差が駕籠で来るシーンには参道が使われている。この寮で収集家の藤林と密会。
  • 金さんが寮で見た侍は元勘定奉行の藤林甲斐と教える内藤、大覚寺天神島。金さんは祠の手すりに凭れている。
  • 金さんに頼まれ伊立を誑し込んだお光、二人船遊びの川端は広沢池観音島。伊立が名刀所持と噂をまいてあるので、さっそく赤間浪人が現れ強奪にかかる。金さんが現れて立ち回りとなる際、島へ渡る橋の橋脚越しに船を見る図が出るが、旧態の木橋。赤間が逃げ去る際、この橋をロングで見た画も。また、伊立の船から金さんに合図するお光のシーンでは、金さんが二階の手すりに腰掛けて船を見ている構図が出る(合成か、窓枠作ってあったかは不明)
  • お白州開廷の北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門
  • 神崎の死後、紀州へ帰る三人を見送る金さんとお光、大覚寺大沢池堤

2015/11/27

■ 子連れ信兵衛 第3話「老いらくの恋」2015.11.27BSP

 差配さんの幼馴染の隠居が、若い女に騙されているらしいという話。果たして女は金持ってドロンの常習犯だったが、凶悪な浪人から「旦那さま」を守ろうと命を張る、優しい女でもあった。

ロケ地
  • おうのを後妻に迎えると聞いた平七、愚痴りにゆく長右衛門の亡き妻・おみよの墓、金戒光明寺墓地(塔下)。後段、長右衛門と差配夫妻が参るシーンもある。
  • 墓参の帰り、幼馴染のおみよと来た神社で、おうのが浪人と行くのを見るシーン、吉田神社竹中稲荷
  • 茶店へ寄る平七、今宮神社絵馬堂下に設営。このとき、おうのといた浪人が坂をおりてくるのを目撃。追ってゆくがまかれるのは摂社前。
  • 伊勢屋へ行き、長右衛門の倅に話をするも埒があかず帰る道、またあの浪人を目撃する道は妙心寺養徳院脇クランク。尾行するが気付かれ刃を突き出され浅く斬られるが、折笠が通りかかり浪人は逃げ去る。
  • 水辺で花を摘むおうのに話しかける信兵衛、大覚寺大沢池北辺並木道。この際出るおうのの回想で、竹中稲荷でお参り中「金貸し殺しの浪人」に連行されてしまうシーンが出る←平七が目撃の場面。
  • 長右衛門のもとを去ったおもん、彼女を脅迫していた浪人が現れる道は妙心寺衡梅院前路地。
  • おうのが信兵衛に宛てた文に自訴するとあったため、奉行所へ押しかけて確かめる長右衛門たち、大覚寺大門(導入は対岸からの画)

2015/11/26

■ 遠山の金さん捕物帳 第23話「仁王と呼ばれた男」1970.12.13NET/東映

 凶賊と、ブツを買い入れる悪党どもを一掃するお話。今働きの仁王の伊蔵は、三年前足を洗ったかしらの名を騙っており、掟に背いて非道をはたらいていた。
孫の恋人が伊蔵を仇と狙うと知った「本物」の爺さま、諸肌ぬいで外道どもに凄んでみせる。

ロケ地
  • 蜆漁の男が死体を見つける河原、琵琶湖流入河川の河口付近と思われる(砂地、葭生い茂りヤナギ等の高木も)。林越しに見える山なみは比良か。後段、阿弥陀一家の法被を着た正吉がお清とデートのシーンにも出る。
  • 釣り帰り(?)の金さんと敬太、怪しの男たちが屍を棄てるところを目撃する林、鳥居本八幡宮。金さんたちが通りかかるのは境外の小径、死体遺棄は広場。
  • 伊蔵の盗品を荷揚げする夜の川、上賀茂神社ならの小川(河床に船)。奈良社鳥居が映り込んでいる。佐兵衛往生は藤棚近くの石積際。
■ ぼんくら2 第6話「ただよう香り」2015.11.26NHK

 湊屋の別邸で待っていたのは久兵衛だけではなく、「疑惑」の人もいてダンナと対峙、結果容疑者はいなくなってしまうが、その宗一郎が煙草のヒントを呉れる。そして芋洗坂では、とうとうお初に魔手が伸びてしまうのだった。

ロケ地
  • 八助のもとを辞した一行が通る林、不明(山腹?)。このあと行く法春院、金勝山阿弥陀寺(本堂縁先に腰掛けて弓之助が推理を開陳していると、寺子屋の授業が終わり子らが出てくる)。後段にも出る。
  • 湊屋川崎別邸外観イメージ、大覚寺望雲亭を大沢池越しに望む図。船がすべってゆく演出もなされている。後段、日が陰った画も出てくる。内部表現の座敷に庭、宝厳院に似る。
  • お初の住む小屋、酵素河川敷に設営。

2015/11/25

■ 遠山の金さん捕物帳 第22話「悪い目に賭けた女」1970.12.6NET/東映

 吉原の太夫を殺したかどで死罪の男、しかし遠山奉行は身代わりを疑う。金さんの潜入で真相は知れるが、彼をそうさせたやりきれない事情も明らかに。お上の手落ちを詫びる奉行が渋い。

ロケ地
  • 梅吉の空っ風長屋(住民は役人嫌い設定)を調べに入り散々な目に遭った文三、ちゃんと住民に相手してもらっている金さんが腹立たしく、出てくるのを待っていて怒りをぶつけるシーン、彼が腰掛けているのは瀬田橋竜宮入口の石橋。金さんは鳥居をくぐって入ってゆく(扁額は見えないようにしてある)。その後、殺された太夫の楼へ行く話になり、金さんは「傾いだ玉垣」の間から瀬田川左岸の岸辺へおりて走り去る。汀には船が舫っている。
  • 身代わりの秘事にからんでいそうな、丁子屋の店番・佐助に張り付き、「仕事」をとろうとする金さん、瀬田橋竜宮社務所裏手・瀬田川左岸汀。根負けした佐助は、梅吉を始末する仕事を斡旋。
  • 再吟味のため、伝馬町牢から常磐町の北町奉行所へ護送される梅吉、随心院長屋門前〜参道、南下して拝観口前へ。その行列を襲う「金さん一味」は梅林の茂みに潜み、梅吉を殺さず捕えて依頼者から更に金を毟るプランをぶっている寸法。立ち回りは梅林東側の広場で。参道では小坊主が罪人に怖じる芝居を入れてあるので、寺院境内設定か。

2015/11/24

■ 遠山の金さん捕物帳 第21話「女で出世する男」1970.11.29NET/東映

 金蔓の女、家柄のある女を踏み台にして成り上がろうとした男だが、妬心まじりの拙速で頓挫。
鼻持ちならぬ医師どもに喧嘩を売る金さんという態をつくり、引っ掛けの刺青見せを持ってきてあるのが渋い。溜の男たちを出すのも、今はできない道具立てで貴重。

ロケ地
  • 一年前殺された文字若殺しの凶器と、盗られた財布の写しを金さんに見せる内藤、今宮神社若宮社前。
  • 医学館で辱めを受け憤然と出てくる蘭台、乞食の弥八に呼び止められ小判を与える帰り道の橋は中ノ島橋。この橋は後段も浅草溜との行き来に出て、夜間撮影もある。
  • 金さんに頼まれ文字若の財布を捜すお光、疲れて休む茶店は今宮神社門前茶屋・一和(あぶり餅を食している)。このとき、向かいの店・かざりやに来た洗い髪の客の財布を見て追ってゆき掏るのは東門(しかし相手は旧知の小鈴姐さんで怒られ/財布の情報は貰う)。一和、かざりやとも暖簾の名前等そのまま。
  • 蘭台が金さんに桃井殺しを指示した品川の浜、琵琶湖西岸松原(岬の見え方から舞子浜と思われる。汀から少し離れると短い草が繁茂)。蘭台と桃井は、出張に行く師匠の安積を見送りに出ている設定。

2015/11/21

■ 遠山の金さん捕物帳 第20話「岡場所の女」1970.11.22NET/東映

 哀れな前科者を道具に使い、蝋相場を操って大儲けを企む悪党ども。金さんの知るところとなり悪は滅びるが、恋人たちの未来は断ち切られてしまうのだった。

ロケ地
  • 肥前屋暗殺の夜の町角、慈眼堂廟所前石畳
  • 暗殺の報酬を貰い女のもとへ急ぐ友吉だが襲われ負傷、逃げ回るシーンは慈眼堂廟所まわり。
  • 友吉の回想、借金のため身売りが決まっていたおみのが友吉と話した水辺、大覚寺大沢池堤・桜散り際。
  • 追われ、お堂で夜明かしした友吉、鳥居本八幡宮。舞殿に扉や壁を付けてある。追っ手を見る友吉のシーンでは、格子越しに鳥居を見る画が出る。追っ手はお堂に踏み込んでくるが、友吉は本殿に潜みやり過ごす。
  • 肥前屋裏口から蝋燭を運び出す一味、池端か。十丸屋へ搬入のシーンもある。
  • ふらつきながらおみののもとへ向かう友吉、夜の町角は慈眼堂石仏群前。おみのは板橋の岡場所勤め。
  • 友吉の牢仲間で、細川家中間部屋へ誘った弥助が土左衛門で見つかる川端、大覚寺放生池堤
  • 伝三率いる一味に囲まれ大立ち回りの金さん、大覚寺五社明神。舞殿脇、林間と進み、「撃たれて」池ボチャ・設定は隅田川。

2015/11/20

■ 遠山の金さん捕物帳 第19話「地獄を売る男」1970.11.15NET/東映

 抜け荷で阿片の極悪どもを、威勢よくやっつける遠山桜。挙動不審な船乗り、隠し部屋の阿片窟、拳法をつかう怪人と、お約束の記号てんこ盛りで、千恵が人質として拉致されたりもする賑やかな展開。

ロケ地
  • 夜道をふらふら行く船乗りの弥太、汗だらだらで苦しみつつ戻る屋敷は中山邸通用門。走りこみ「早くアレをくれ」。
  • 千恵の魚買出しにつきあう金さん、行く手に騒ぎを見る塀際は浮御堂北塀際(お堂は映らず)。弥太が土左衛門で上がる川端は近くの琵琶湖(汀の石積みはごく低く、小径を隔ててすぐ建物が迫っている)。検分シーンには、見物衆がわんさといるセット日本橋を併用。
  • 検分に呼ばれた医師・天正堂が逡巡の果て訪ねてゆく北町奉行所、京都御苑管理事務所東門。前に置かれた灯籠の陰で窺うところ、内藤どのに誰何されるが、確かめてからと去る。後段の奉行所イメージも同所。
  • 金さんが訪ねてゆく天正堂、京都御苑・拾翠亭(蘭方の看板が出ている)。中では怪人が天正堂を殺害、金さんも危うくやられかかる。逃げたのを追って外へ出ると、堀端に乞食がいて着替え中。
  • 弥太郎の弔いを窺うお光、不明(小川に架かる石橋たもとに長屋の裏手を演出、お光が足を踏み外して落っこちるシーンがあるが、けっこう深い。浮御堂近くの琵琶湖流入の細流かも)
  • 人質にするため千恵をさらう仁吉、連れ込む屋敷は中山邸門。尾行した金さんは塀から忍び込み。中の建物も同所か(セット併用、殺陣がなだれ込む小川は先に出た琵琶湖流入河川の可能性も)。夜間撮影。
  • 沖に停泊した船に荷物を積み込む天満屋の人足たち、シルエットの船は琵琶湖上か。遠景の山は三上山に似る。
  • 事後、敬太らと釣りをする金さんのシルエット、罧原堤下桂川か(瀬がきらきら、荷船演出も。人物がいるのは桟橋)
■ 子連れ信兵衛 第2話「髪結い女房の夢」2015.11.20BSP

 十年頑張っても子ができない夫婦に立つ秋風、しかしトラブルの果て絆を再認識することになる。もちろんそれには、信兵衛はじめ長屋の衆そのほかの助力があるのだった。

ロケ地
  • 賭場帰りの浅沼を狙うおようだが、横から信兵衛の屋台が出てきて水入りとなってしまう夜の川端、上賀茂神社ならの小川畔、神事橋映り込み。
  • 賭場で三十両もの借金を作ってしまった庄太、石を投じる早暁の堀はもりやま芦刈園水路橋。
  • 問題の賭場へ出向く信兵衛だが、時間が早くて開いておらず帰るさ、堀の汀にいたおように呼び止められるのはもりやま芦刈園水路端。土手には露店も出ている。
  • 鶴坊を抱いて堀端で日向ぼっこの信兵衛、今頃沖石はと思うシーンはもりやま芦刈園水路端。散り紅葉あしらい。

2015/11/19

■ 遠山の金さん捕物帳 第18話「影に追われた男」1970.11.8NET/東映

 馴染み客の金貸しおきん婆さんが難に遭うところへ駆けつけた酒肆のあるじだが、犯人の顔を見て咄嗟に工作。ために無実の男が捕まってしまうが、牢に潜入した金さんが全て見通して解決。内藤さまの勘ばたらきも、けっこう鋭かったりする。

ロケ地
  • 酒肆・芋よしを出た直後におきん婆さんが刺される川べり、中ノ島橋たもと堰堤脇。悲鳴を聞いてかけつけた芋よし主人の由造だが、犯人の顔を見て驚愕、咄嗟に凶器をすりかえたあと、通りかかったカナ文に虚偽を申し立てる。
  • 芋よしの客になり探りをいれた翌早朝、内藤とツナギをとる金さん、大覚寺護摩堂脇・石仏前。牢内の卯之助の様子を聞く。
  • 芋よしに現れた「犯人」勘五郎、外で由造と話す夜のやしろは松尾大社楼門内側〜石橋上。客で来ていた金さんは、門続きの塀際に潜み密談を聞き取る。門を出てゆく勘五郎のシーンは、門の外から撮られている。
  • 内藤が持ってきた牢内罪人リストを見る金さん、大覚寺護摩堂縁側。二人はそこに凭れてお話し。
  • 再び由造に接触し、錠前破りの腕を貸せと迫る勘五郎、松尾大社亀の水場。芋よしには千恵と敬太が入っており、尾行している。
  • 敬太の報告を北町奉行所に上げて出てくる千恵、門は大覚寺大門。内藤さま、このとき錠前師でプラン思いつき。
  • 勘五郎と二人で牢を出される金さん、二人行く夜の橋は中ノ島橋。このあと松尾大社石橋に由造を呼び出し始末にかかるが、金さんは殺った芝居で切り抜け。
  • 紀州屋へ侵入、金を奪った一味が船でゆく川、罧原堤下桂川(中州映り込み)。上陸したところで金さんが始末されかかるのは松尾橋上手桂川汀、ここで立ち回り。
  • 事後、赤子連れでお参りに来た由造夫婦(千恵たちもいる)と行き会い挨拶を受ける金さん、今宮神社舞殿脇。なんでウチの人を殴ったとか聞かれてて笑える。このあと楼門を入ってきた卯之助(釈放直後)とばったりなど楼門内外や、夫婦が本殿にお参りの画などもある。
■ ぼんくら2 第5話「新たなる容疑者」2015.11.19NHK

 湊屋に会っても埒はあかず、気を遣った久兵衛の打ち明け話からは、「新たなる容疑者」が出る始末。
久兵衛がいる湊屋川崎別邸へ平四郎が行っている間に、弓之助は芋洗坂へ向かう。

ロケ地
  • おとよの嫁入りが決まったとダンナに話す弓之助のくだりは松竹セット橋、このときアイキャッチに出る塔は仁和寺塔
  • ダンナの留守に、おはつを保護させるべく芋洗坂へ赴く弓之助、行く理由を政五郎とおでこに説明する際出る、おはつが「犯人」を見た屋敷の門、不明。弓之助一行が途中休む茶店、仁和寺林間に設営(金堂と塔が映り込む)。歩き出す一行、仁和寺参道石畳
  • ダンナたちが渡船から降り立つ六郷の渡し、西の湖園地汀に柵をあしらい。

2015/11/18

■ 遠山の金さん捕物帳 第17話「目にやきついた男」1970.11.1NET/東映

 うますぎる投資話に乗ってしまう町衆、詐欺の元締を懲らしめる話に、希代の御数奇屋坊主が仇討ちにことよせて絡んでくる。
お白州に呼ばれた宗俊、横目で奉行を見て「やっぱり」が大笑い。

ロケ地
  • 町衆から資金を調達したまとめ役たちが、向島の寮に向かうため乗り込む夜の船着き、瀬田橋竜宮前汀。玉垣はすこし傾いでおり、後段ではそこから捕方が殺到する。
  • 白河藩留守居役が投資者に対する説明会を開く、向島の寮、雲住寺。山門を使う。夜間撮影。

2015/11/17

■ 遠山の金さん捕物帳 第16話「それを知った女」1970.10.25NET/東映

 交換殺人ネタを、真実の暴露+桜吹雪で悪党をやり込める遠山奉行。引き裂かれる恋人たち、お店者の愛憎、生臭坊主と組んだ抜け荷一味と、要素てんこ盛りで賑やかに推移する。

ロケ地
  • 信濃屋の娘・お美乃と縁談があった、染屋の次男坊が密殺される夜の柳原土手、下鴨神社参道・紅葉橋。刺された青年は、「瀬見の小川の乾いた河床」に転げ落ちる。検分は昼間の画、金さんが盗み見。
  • 一連の殺しの黒幕の生臭坊主・道海が住持する、抜け荷の品を隠してある武州押上村の源覚寺、慈眼堂。山門とお堂前境内を使う。夜の立ち回りもあり。
  • 内藤とツナギをとる金さん、京都御苑・厳島神社池端。高倉橋にカナ文が来て内藤に挨拶。その後金さんと話すシーンは厳島神社駒札前。
  • 道海を脅した弥太、暗殺される帰り道は下鴨神社糺の森。
  • 事後、赦されて牢から出てくる慶吉、京都御苑管理事務所長屋門。迎えに来ているお美乃のシーンで向かいの塀も映る。父が結婚を許してくれたと話すお美乃、二人お参りの神社は宗像神社。金さんファミリーとカナ文たちがお熱い二人を見ている。

2015/11/16

■ 遠山の金さん捕物帳 第15話「こんど殺される男」1970.10.18NET/東映

 腕に入墨でナンバーを打たれた男たちが次々消される事件、裏には強欲きわまりない悪徳商人。金さんは芸者に用心棒を依頼され、始末されかかった一人にくっついて全貌を知る。
惚れた芸者に金を残して逝った男の一件や、芸者の兄の島抜け男を江戸払いにしてやるお奉行の心遣いが渋い。

ロケ地
  • 雑踏で掏摸をはたらくお光、御香宮本殿脇〜摂社裏手(四祠連結)
  • 「はの七」の男が殺され検分を受ける川端、桂川罧原堰堤付近右岸河川敷。カナ文が、南町与力・塚本様お立会いと吹聴。塚本は元八丈島地役人。
  • 江戸を売ろうとする与吉だが刺客が出る街道、大覚寺護摩堂前。金さんが放生池堤を駆けてきて介入。与吉が幸助に足を斬られてしまうのは天神島か。
  • 与吉の妹の芸者・加代が、客の幸助と乗る屋形船、嵐峡。藤造が帰ったあと金さんが来て、与吉負傷を告げる。
  • 平八を抜け出した与吉、隠れている金鉱仲間・藤造の乞食小屋へ行くくだり、御香宮境内・摂社裏手(13話とほぼ同じ)
  • 与吉を殺りそこねた浪人たちが帰る朝日屋の寮、中山邸通用門
  • 与吉が朝日屋を脅迫し金をとろうとした天神境内、御香宮境内・摂社付近。
  • お白州開廷の北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門

2015/11/15

■ 遠山の金さん捕物帳 第14話「罠にかかった女」1970.10.11NET/東映

 辻斬りにされかかった浪人を匿う金さん、調べてみるとやはり罠にはめられており、企みには元妻の兄が関わっているのだった。兄に翻弄された「母」哀し、悪党の刃に散る。

ロケ地
  • 小出(元松前藩士)に会いに来た北見屋が斬られる夜の寺、上賀茂土舎か(ピロティー)
  • 父の小出が追われる身となったあと、引き取りに来た伯父・望月(松前藩御納戸役)を拒否し飛び出した芙美、泣きに行く先は上賀茂神社北神饌所裏手〜奈良社(このやしろは、後段母が別れを告げに来るシーンでも出る)
  • 金さんが小出を匿うお堂、神光院中興堂。八熊が見張り。後段お京を縛って逃げ出すくだりでは、内部も使われている。
  • 芙美が父の指示通り書類(藩金不正を暴く書付)を燃やすシーン、上賀茂神社神事橋たもと。このとき橋を渡って母・芙美がやって来るが、拒否され去る。

2015/11/14

■ 子連れ信兵衛 第1話「やって来た赤ん坊」2015.11.13BSP

 いままでいろんな作品で見てきた信兵衛さんとは一味違う人物を見せる「新作」、「酔わないじゃいられない」何かを抱えた浪人は、豪快さ鷹揚さよりナイーブさが目につくキャラクター、それを際立たせるためか、周囲の人物の物言いはけっこう辛辣。
店賃の肩代わり、相手を立てての道場破り、鶴坊置き去られ、重助爺さん襲撃事件と、旧来のエピソードに加え、謎めいた剣客と夜鷹が登場する。

ロケ地
  • 丸源との行き帰りなどに信兵衛さんが渡る橋、もりやま芦刈園水路橋。その後水路端をゆく。後段、信兵衛が泣きやまぬ鶴坊をあやしに出る際にも土管橋が出て、水面に月を映す趣向。設定は三十間堀か。
  • 御家人たちが露天商に無体をはたらき、同心と岡っ引が出張るも言い抜けられてしまう境内、清凉寺本堂前。導入は山門越しの画。
  • 折笠五郎左衛門が金を都合して出てくる門、随心院長屋門。袱紗を開けて金を勘定していると、飴売りに取手呉兵衛からの文を渡されるシーンは門続き北西角塀際。
  • 浅沼がゆく道、妙心寺大庫裏脇路地を南へ。おようがすれ違いざま仕掛けようとするも、子らが走ってきて未遂に終わる。

2015/11/13

■ 遠山の金さん捕物帳 第13話「白州で殺された男」1970.10.4NET/東映

 金さんが拾った姉弟は仇討ちを志す者だが、彼らは町人。しかも相手は卑怯な手段でアリバイを主張、討っても侍殺しの大罪人になるばかり。困難な事件を、金さんが飄々と解決してゆく。

ロケ地
  • 寺島姉弟が侍たちに斬り立てられてピンチの町角、今宮神社石橋。俊作は橋下の溝に落とされる。金さんのとりなしで去る道場主・二階堂一行は、絵馬堂前を北へ。
  • 寺島姉弟の父の医者が殺された晩、急患を運び込んだ駕籠舁きがやしろの掃除番として隠れ住む品川の神社、御香宮境内・北東隅の摂社裏手に小屋(ありものかどうか不明)。駕籠舁きの片割れ・権太は相棒の横死に怖じて身の危険を感じ、姉の勤務先の品川へ逃げた設定。
  • 権太の回想、医師宅で空しく死んだ浜屋の大旦那の屍を運ぶ夜道、広隆寺東塀か。
  • お白州開廷の北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門
■ ぼんくら2 第4話「穏やかなる死体」2015.11.12NHK

 縄張りでの調査に目こぼしを願うため、佐伯同心をもてなす平四郎。その上で、弓之助と二人あらためて事件を見直してゆくが、謎は解けない。靄を払うため、ダンナは湊屋と、芋洗坂の屋敷で会う段取りをつけるのだった。

ロケ地
  • 芋洗坂の屋敷、不明。
  • お初がいなくなったと、杢太郎が駆け込んでくる法春院、金勝山阿弥陀寺境内。
  • 佐伯を接待する屋形船が見える水辺、大覚寺か。
  • 弓之助の話で出る、各種事件の聞き覚えが自分の天職だと決意を語るおでこのシーン、二人行く市中は仁和寺九所明神前。
  • 佐吉を訪ねた帰り、事件を再構築して検証し叔父上に語る弓之助、大覚寺大沢池畔〜護摩堂縁先(心経宝塔からパン、平四郎の肩を揉む弓さん)
  • 政五郎たちが屋敷を掃除している間、団子を買いに出た先の茶店で杢太郎の子盗鬼が出たという話を聞くダンナ、美崎公園暮らしの里エリア・休憩舎と水車。

2015/11/12

■ 遠山の金さん捕物帳 第12話「明日をだました女」1970.9.27NET/東映

 突如現れたニセモノ金さんは、元盗っ人の騙りで刺青もちゃちいペイント。元義賊のお調子者には秘めた恋、その女の現在の姿が、捕物がらみのドラマとなる。

ロケ地
  • 夜道を足袋はだしで逃げる女、相国寺大光明寺南路地。湯屋前で人を見つけ助けを求めるが、振り返った顔には鬼面で斬られてしまう(このとき背景に法堂)。とどめをさすところへ内藤与力が通りかかり誰何、彼もヤバいところへ栄次の投石で鬼面は逃げ去り。のちに、女は旗本・伊丹の小間使いと知れる。
  • 平八へ押しかけた借金とりが、釣り船上の金さんを見て散財したのは偽者と知る川端、広沢池東岸。ここは後段も釣り船の画で出て、金さんがお光に頼みごとをしたり、弁当を貰ったりしている。
  • 女の死体を持ち去った者が使った贋の差紙を内藤から見せられる金さん、相国寺弁天社。このとき、ニセ金さんの借金を弁済してやる資金を手渡されている。
  • ニセ金の栄次が情けないアブレ者に変装した金さんを拾う港、唐崎。金さんは桟橋で座り込んでいる。
  • いきがってズタボロになった栄次、新兵衛宅に転がり込み再度ペイントを頼むくだりで出る昔語り、回船問屋のお嬢様のお八重に自首を勧められた港、唐崎。二人は汀へ続く階にいる。
  • さらった女を監禁している旗本・伊丹の屋敷、相国寺光源院。死んだ小間使いの遺留品を持って敬太がブラフをかます際は、門を内側から。侵入した金さんが出てくる際は門を外から、そのあと賊の出入り等で何度も出る。金さんが伊丹の追っ手に囲まれ立ち回りの際には、仏殿跡の植込み際が使われている。
  • 夜、盗み支度をして栄次を待つ賊ども、相国寺鐘楼裏手碑。このシーン導入は鐘楼上部をロングで。
  • お白州開廷の北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門

2015/11/11

■ 遠山の金さん捕物帳 第11話「若様を消す女」1970.9.20NET/東映

 夜道で若様襲撃事件に遭遇する金さんたち、顔が瓜二つなことから負傷した若様に代わって敬坊がお屋敷へ。お芝居はやがてバレるが、悪は滅びるのであった。
敬坊のお付きで浪人に変装する金さん、黒の着流しでの立ち回りも。

ロケ地
  • 掛札藩の若君・菊千代が襲われる夜道、吉田神社境内坂。じいが斬られ、若様が崖落ちのシーンは大元宮。同刻、敬坊らとお化け屋敷帰りの金さんが血まみれ侍(若様のお供)を見るシーンは大覚寺五社明神
  • 賊の首領らしき男が入る掛札藩下屋敷、大覚寺大門
  • お屋敷で若様のふりをする敬太だが、口うるさいご隠居(八芳斎)にガミガミ言われブチ切れて啖呵を切ってしまう庭、不明(遣水がさらさら、奥に萱葺の茶亭らしき建物。植込みがたくさん、傾斜地)。お蘭の方自刃も同所。
  • 北町奉行所、京都御苑管理事務所東門。お白州開廷の際のイメージ、バンクフィルム。

2015/11/10

■ 遠山の金さん捕物帳 第10話「最後に笑った男」1970.9.13NET/東映

 白州へ引きずり出しても平気の平左な凶賊、彼に決定的な証拠を突きつけるため、金さんは牢に入ったり賊の仲間になったりタイヘン。その際、町でお光や敬太に会ってしまいバレかけたり、しおらしい顔をしていた毒婦をやっつけたりと、見せ場の多い楽しい一作。

ロケ地
  • 北町奉行所、京都御苑管理事務所東門。門番つき。
  • 石川島人足寄場、唐崎。石積上に柵などあしらい、脱走の際は夜仕立てで、桟橋からドボン。
  • 犯罪者・鬼吉に化けている金さんと、証人を消した殺し屋・伝六が上陸する浜、広沢池東岸。漁具あしらい。
  • お駒を観念させかしらのもとに案内させるくだり、隠し戸があるやしろは大覚寺五社明神本殿。中はもちろんセット撮り、地下通路など出てくる。

2015/11/9

■ 遠山の金さん捕物帳 第9話「役者がほれた女」1970.9.6NET/東映

 冴えない男が、役者をさしおいて思う女を射止めるの巻。弟も恋人もなくし江戸を去る女に、金さんの後押しを受けた兄哥が追いついてゆく。

ロケ地
  • 金さんが釣りをする大川、宇治公園岸辺。整備されて今は無い土の見えた汀で、鯉狙いの竿を出す。女たちが弁当を持ってくるが、金さんは小屋で寝ているという図。また、大和屋へ入った賊の死体が上がり検分されるのも同所、つごう二体分。橘橋を渡って来る画も出る。金さんが内藤の報告を聞くシーンには、宇治川先陣の碑まで登場。土手部分も映っていて、それ越しに甍がのぞく図も。
  • 芳次郎とお澄が話す夜のやしろ、上賀茂神社北神饌所。源太が校倉越しに見ている。
  • 大奥から預かり品の袱紗と引き換えに千両の取引が行われる夜の野上神社・欅の大木は上賀茂神社渉渓園のスダジイの根方。芳次郎は取引に失敗、逃げ去る。
  • 弟の遺骨を抱いて遠州へ帰るお澄、源太が追いつく街道は北嵯峨農地竹林際、石置場のところ。

2015/11/8

■ 遠山の金さん捕物帳 第8話「天下を狙う男」1970.8.30NET/東映

 御落胤騒動、菊千代ぎみに張り付いていた金さんは真実を知るが、遠山奉行には追捕の命が下る。
「伊賀亮」の役どころに中村翫右衛門を配し、切所で「親子対決」という趣向。

ロケ地
  • 将軍・家慶病臥、筆頭老中の俄な追放、世継とされた一橋にも暗雲、と語られる政局の背景に江戸城イメージの姫路城。天守見上げ、はの門下坂、西の丸から天守望の図など出る。
  • 駕籠舁きと菊千代がトラブルを起こす天神の茶店、今宮神社門前茶屋・一和。向かいは蝋燭問屋に仕立ててある。
  • 居合わせた八と熊が菊千代とお付の浪人をつけてゆくルート、相国寺境内と思しき植込み際〜北嵯峨竹林の道〜北嵯峨・陵前(駒札が見えている)←ここで見失い/権六にボコられて昏倒。
  • 菊千代ぎみが起居する、春海和尚の寺、不明(ボロい入口は広沢池東岸の建物に似る。中庭は草木ぼうぼう、芦浦観音寺に造作は似る。桧皮葺のや、蔀戸付きのや、幾つかお堂も見える)
  • 所用で出かける半兵衛、金さんがつけてゆく道隈は北嵯峨農地竹林際から南へ行く農道の曲がり角、大石が積んである箇所。
  • 将軍のたっての願いで御対面が決まり、立派な屋敷に入る菊千代、相国寺林光院。門前で「かなぶん」がギャグをやらかす。
  • 菊千代の実父と称し半兵衛から金をせびっていた権六、再び無心に表れ金を手に出てきたところを斬られる夜道、相国寺鐘楼前。金さんが駆けつけ、瀕死の男から真実を聞く運び。
  • 御対面の場に出向こうとした矢先、将軍逝去を知らせる早馬が駆け込むくだり、出かける寸前で駕籠も来ていた玄関は相国寺林光院式台玄関。前の木が青々と葉を茂らせ、高さもあるさまが映っている(今は立石が据えてあるところ)

2015/11/7

■ 遠山の金さん捕物帳 第7話「浮世絵の女」1970.8.23NET/東映

 名門・狩野派本家をめぐる陰謀は深く、ライバルを始末したと思われた当代に隠れて、真の大ワルが潜んでいた。
右腕を斬られるも生き延び、師匠の仇をとろうと雌伏する男、彼と金さんは平八で呑み友達なのであった。

ロケ地
  • 狩野宝山(当て字)と弟子・南斎が修行の旅の途中襲われる山道、谷山林道。スケッチしている師匠が南斎に後事を託す旨話すシーンは片側切通しの箇所、山なみ遠望の画もある。大野木が出て二人を襲うシーンでは、両側切通しの箇所も出る。
  • 父・宝山の墓に参る美奈、金戒光明寺墓地。羽織を着込んだ金さんが来ていて、筆屋の番頭とか適当なことを言って美奈に挨拶、話を聞く。この墓地はラス立ちにも出て、石段なども使って大立ち回り、露仏なども映り込む。設定は蓮華寺。
  • 南斎の前に現れた大野木、ヤバいところに金さん介入で逃げた大野木を追うも見失う夜のやしろ、不明。
  • 大野木の遺留品から足がついた勝田洞琳の庵、不明(建仁寺垣をめぐらせ、扉まわりは細竹編みの瀟洒な門構え、周囲は草深い)
  • 捕縛された南斎を女が逃がしたと聞いた金さん、駆けつける狩野本家は中山邸通用門。使用人から夫婦の行き先聞きだし。

2015/11/6

■ 遠山の金さん捕物帳 第6話「踊らされた男」1970.8.16NET/東映

 火事で牢からお解き放ちになった囚人、帰らぬ一人は運上金強奪事件の唯一の生き証人。悪党ばらはその男を使嗾し遠山奉行暗殺をはかるが、責め殺されたという男の妻子は、他ならぬ金さんに保護されていたのだった。

ロケ地
  • 運上金の荷駄が襲われる橋、犬飼川下河原橋(旧態の木橋)。立ち回りは土手のほか橋上でも。馬を入れてある。別口の二件は不明、遠山配下の手勢が防いだ方は谷山林道か。
  • 遠山奉行が妻子を殺したと源蔵に吹き込まれた伝吉、奉行邸門前をうろうろするシーンは随心院薬医門。金さんに阻止されたあと問答の塀際も同所か(塀には五本線)
  • 金さんが保護しているという妻子に結局会えず逆上して飛び出した伝吉、尾行した敬太に凄む夜道は小椋神社参道橋付近。設定は「金比羅さんの横手のあのやしろ」、敬太談。このあと、捕われていた妻子を救出するも、源蔵の人数に囲まれピンチの伝吉のシーンも同所、参道橋まわりと摂社が使われている。いずれも夜間撮影。なお、橋は旧態の石橋。

2015/11/5

■ 遠山の金さん捕物帳 第5話「夢を慕う女」1970.8.9NET/東映

 江戸へ直訴に来た下総の親子を拾う金さんだが、親爺のほうは悪者に見つかって殺されてしまう。訴状は奪われるものの、連判状は巧みに隠されており、悪代官の息の根を止める趣向。
遠山どのを慕う老中の姫が、ちょうど縁談のあったその悪代官の屋敷に乗り込み、金さんと子らの味方をする情話を挿んである。

ロケ地
  • 勘定奉行のものと間違えて老中・土井大炊頭に駕籠訴してしまう七兵衛、大覚寺放生池堤〜五社明神(舞殿脇へ駕籠が来る)。大炊頭は訴状を受け取らないが、咎めず去る(行列は放生池堤へ)
  • 女掏摸に訴状を盗られ思いつめた七兵衛が入水しかける夜の橋、中ノ島橋。掏ったものをお光に見せられた金さんが駆けつけ、懐中物を返してやる。このあと飯食わせて長屋へ保護。
  • 七兵衛の墓、大覚寺石仏前に土饅頭と卒塔婆設営。天神島の朱橋と護摩堂、水面が映り込む。石仏前には柵が無く、周囲も今とは微妙に違う。
  • 金さんをつけていて代官・及川の屋敷に姉弟捕われと知った妙姫、夜中訪ねてゆく及川邸、不明(門を内から/及川が走り出て来る玄関も見える)。このとき裏手から忍び込む金さんの描写があり、塀は大光明寺の南側によく似る。
  • 金さんに乗り込まれ、姫に破談を言い渡された及川、手下の市蔵を始末して有り金持って逃げるところ、北町の見回りに誰何されてしまう塀際、不明(途中から古びた土塀に切り替わる塀、随心院に似るが、役人の背後に見える造作が違う)
  • 事後、姉弟のその後を遠山どのに聞き、加えて「見知らぬ町人」に涙ながら言伝する妙姫、大覚寺天神島鳥居の傍ら。水面には睡蓮びっしり。
■ ぼんくら2 第3話「鬼の棲む家」2015.11.5NHK

 帰ってきた佐吉から聞くうちあけ話に加え、葵の世話をしていたお六の語る子盗り鬼の「真相」。人の心に棲む鬼はそこここに潜んでいるのだった。

ロケ地
  • 芋洗坂の屋敷、不明(門のほか、水場もロケと思われる)
  • 晴香先生の寺子屋がある法春院、金勝山阿弥陀寺境内。

2015/11/4

■ 遠山の金さん捕物帳 第4話「花嫁を食う男」1970.8.2NET/東映

 お光にそっくりの娘が二人も続けて殺され、当人もさらわれてしまう。裏には旗本家の事情、付け込む悪党がいて事態は最悪の方向へ転がっていた。
お白州のシーンはなく、遠山桜は死にゆく父親ただ一人に開陳される。

ロケ地
  • 魚釣りの八熊コンビが女の土左衛門を発見する水辺、大覚寺放生池堤。釣れない鮒に腹を立てて大石を放り込むのは放生池←この結果水死体が浮上。
  • またお光そっくりの娘が死体で見つかる谷中の墓地、くろ谷か(高台ぽい立地、遠景に庫裏と思しき大屋根)
  • 護衛と称しお光にべったり張り付くカナ文、嫌がるお光の計略にはまり目を離した隙に拉致のくだり、相国寺弁天社。鳥居前、絵馬堂、やしろ脇の溝など映る。夜間撮影。
  • 拉致を手伝った駕籠舁きをシメる金さん、案内させた先でその男が消されてしまうくだり、屋敷裏手(?)の花頭窓は不明、あとで出る屋敷の門は相国寺光源院(ここはこのあと何度も出て夜昼両方の画あり。身なりを整えた遠山奉行が駕籠で乗りつけ、帰り際には表札を見て物思うシーンがある。駕籠が去ってゆく道は光源院の少し南から北を向いて)

2015/11/3

■ 遠山の金さん捕物帳 第3話「鼠が愛した女」1970.7.26NET/東映

 恋しい女を金ずく力ずくで奪った男を見返すため生きてきた男だが、彼女の忘れ形見が難に遭うのを見て捨て置けず、何もかもかなぐり捨てて乗り出してゆく。
彼の正体がまたアレで、天井裏でばったり会った金さんとの掛け合い漫才も面白く、憎体なワルどもは桜吹雪に一掃されて痛快そのもの。

ロケ地
  • お光がカモに口説かれる茂み、逃げた先で加納屋の惨殺死体が出て大騒ぎの「回廊」下の小屋、不明。回廊は斜めで、まわりに石垣。荒れ寺設定。
  • 加納屋殺しと聞き乗り出す金さん、途中足を止め掏摸の件でお光を問いただす境内(?)慈眼堂御廟前灯籠そば。このあと、お春とデート中の新二郎に捕方が殺到するのも同所。門も映っている。
  • 事後、旅立つ新二郎たちを見送る、日向屋と金さん、日吉大社東本宮参道坂。若者たちは二宮橋を渡って去る。

2015/11/2

■ ぼんくら2 第2話「信じる心」2015.10.29NHK

 大店の例とて、「不祥事」は揉み消される。しかしそれ即ち佐吉の犯行と決め付けておればこそだと、ダンナはそこを怒る。その気持ちは心を閉ざしかけていた佐吉に通じ、彼は事情を語り始めるのであった。

ロケ地
  • 芋洗坂の屋敷、不明。弓之助を連れて帰る際、泣き芝居を続けている彼にストップをかける道は民家南塀際。
  • 葵の早桶が運ばれてゆくくだり、屋敷門から阿弥陀寺墓地参道にスイッチ、本堂脇で晴香が拝んでいる。

2015/11/1

■ 遠山の金さん捕物帳 第2話「吹矢場にいた女」1970.7.19NET/東映

 小判の不正改鋳に関わった職人が密殺された事件に、時を経てスポットが当たる。一人生き延びるも盲いた爺さまを再び同じ殺し屋が狙うが、吹矢場には金さんが張り付いていた。

ロケ地
  • 長い間監禁され「仕事」をしていた三人の金吹職人、金を貰い解放された途端殺し屋に遭う夜道、上賀茂神社ならの小川畔。暗闇に浮かぶ建物は神馬舎か。
  • 市兵ヱの娘・お甲と外で会う忠五郎(稲尾一家小頭)八坂神社南楼門前。二軒茶屋前の床机に腰掛け、市兵ヱを捜す不審な目明しのことを告げる。店の中に金さんがいて、二人の話に聞き耳を立てる。
  • 平八で呑んでいて、市兵ヱの鈴を見て突っかかってきた浪人を尾行するお光たち、八坂神社絵馬堂脇〜セットへスイッチ・目明し留造宅へ。このあと金吹職人を斬った現場のならの小川畔へ。
  • 吹矢場へ来た留造をシメる忠五郎たち、介入して留造を逃がした金さんに怒り、決着をつけに行く神社(?)八坂神社摂社前。ラストシーンの殴り合いもここ。
  • 亡き妹と瓜二つなお甲を見て惑乱した沖月浪人、そそくさ去る際通る神社は八坂神社境内。ぱっと鳩が飛び立つ。拝殿脇に金さんがいて凝視。

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