時代劇拝見日記
2015年12月

・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪表紙テキスト版 ・ロケ地一覧 ・時代劇の風景トップ
・このサイトについて ・サイトトップ

←2015/112016/1→

2015/12/31

■ 遅いしあわせ  2015.11.23時代劇専門チャンネル/松竹

 グレた弟のため婚家をしくじり、今度は売り飛ばされかける姉。土壇場に現れた頼もしい助け手は、飯屋の常連のあの人。不幸続きの女に、転機が訪れる。
わるい弟について、甘やかしたから悪い、もう殺されたって構わない赤飯炊いて祝うとまで言い放つおもんだが、彼女の耳にはずっと、幼い弟が「姉ちゃん」と呼びかける声が響き続けていて、情けなくも暖かいのだった。

ロケ地
  • 飯屋・大和からの帰り道、おもんが朋輩のおまちと通る道、八幡堀明治橋たもと堀端(茶店裏の路地から水辺へおりてゆく)。嫁ぎ先の蕎麦屋から出ざるを得なくなった、やくざの押しかけ事件を語る際は松竹セットのあの橋たもとにスイッチ。
  • 飯屋のあるじに孫が生まれ早仕舞いした日、おもんとおまちが帰る道も八幡堀、この際は明治橋下に木組が作られているのが見える。このあとセットにスイッチ、休みを知らずにやって来た重吉と遭遇。
  • おまちの勧めで茶店に行くおもんと重吉、店は上賀茂神社ならの小川畔に設営。祭礼のお宮さんという設定らしく、笛の音が響き他にも露店が出ている。川には、蜆とりの幼い姉弟が出ている。
  • 茶店を出たあと、おもんを送ってゆく重吉、酔漢にからまれる船着場は八幡堀新町浜。失礼な口をきく男どもに凄む重吉だが、このときはロングの後姿のみで具体的描写は無し。
  • 性懲りも無く弟が騒動を起こした翌朝、出勤途中のおもんに声をかける元亭主の辰蔵、八幡堀明治橋上。おもんに追い縋り、「新しい嫁を貰う許可」を求めるシーンは明治橋上手・左岸側の堀端。苛々と怒りながら足早に去るおもんのシーンは、上下二段の下の堀端。

2015/12/30

■ 佐武と市捕物控  2015.12.19BS日テレ/東映

 御用箱を運んでいた漁師が殺されたのも、近頃魚が釣れないのも、でどころはひとつだった。兄を殺された娘の叫びに加え、夜鷹の無惨な死に様を見た佐武と市は、傲慢極まりない網元のもとへ乗り込んでゆく。
悪党は懲らされても、贋金を公然と流通させていたお上はそしらぬ顔という終わり方で、苦味をきかせてある。

ロケ地
  • 小網町の漁師の船がゆく夜の隅田川、上陸するや刺客が襲う岸は嵐峡か。斬られた漁師二人の死体が流れ着く川辺は中ノ島橋下手河川敷、中州側で検分・橋上に見物衆が鈴なり(この中におつうがいて、佐武に鏡を向ける)
  • 死んだ漁師の家族に通知しに行かされる佐武、おぬいに兄の死を告げる浜は琵琶湖西岸砂浜。ここは後段にも出て、佐武が砂地に十手を突き刺したりしている。ラストのアイキャッチにも出ていて、対岸に三上山がくっきり。
  • おつうが客をとる苫船、広沢池東岸に舫い。昼ぼたると聞いた市がやってくるくだり。
  • おつうがお佳代の様子を見に行くやしろ、鳥居本八幡宮。鳥居前で勝之進が本を読んでいて、病で寝ている佳代の小屋は広場あたりに設営。後段、網元の用心棒に襲撃されるシーンがある。
  • 小網町の漁師に聞き込みをする佐武たち、八幡堀新町浜
  • 市を連れて小網町へ行く佐武、八幡堀堀端〜新町浜(嫌な匂いがすると市、水面に顔を近づける)。明治橋上から、岡っ引の与兵衛が堀端を行く二人を見ている。
  • 網元の善兵衛宅へ療治に入る市、駕籠をおりて笛を吹くのは八幡堀新町浜前の道、網元宅設定の喜兵衛から女中が出て市を呼ぶ。
  • おつうたちの塚、酵素か。
  • 贋金つくりのもとへ向かう佐武と市、二人落ち合う橋は八幡堀舟橋(船部分で、佐武が市を待っている)。このあと、赤い水の流れる小川を発見するシーンは、堀端の石垣背割りの細流。
  • 小川を辿って見つける工房、酵素河川敷に設営(隠宅跡付近)

2015/12/29

■ 水戸黄門第一部 第3話「小田原・喧嘩駕篭」1969.8.18TBS

 助格が藩邸近くで助けた旅の薬売り、実は讃岐藩の侍。頼常に何かあったと察した老公は、藩士らが襲撃されたという小田原へ。一行が密書を持つ男を捜す過程で、宿場に渦巻いていた悪風も吹き払われるのだった。

ロケ地
  • 行商人に身をやつした讃岐藩士らが襲われる小田原宿はずれの山中、保津峡落合。逆巻く激流をまず映し、崖付近で追走劇。密書を持った男は落下岩で崖落ち。下の巌も映し出される。
  • 助三郎と格之進が道に倒れる行商人を見つけ抱き起こす夜道、建仁寺両足院前路地。奥に見える五本線の塀は西来院参道の塀。名乗って何か言いかけた男に手裏剣を投げる怪しの侍は、浴室の陰に潜む(先の路地と切り替えて使ってある。投げた者は兵庫とのちに知れる)
  • 小田原宿で、それぞれ敵対する駕籠屋に身を寄せた助格が、客を乗せて営業中鉢合わせする街道、不明(田の中の地道。はさ木が見えることから、亀岡と思われる)
  • 相模屋のお小夜が、傷を負った綿貫を保護している湯元の湯治場、不明(石積護岸の谷川に簡素な橋、建物は川に迫り出し)
  • 老公が掃除するやしろに報告に来る助格、不明(祠のみ映る古風なやしろ、亀岡か)
  • 小田原城イメージ、姫路城か。
  • 小田原を発つ一行、助格の駕籠に乗っていて放り出される老公、不明(道は両側杉並木の林道、谷川は組み合わせか)

2015/12/25

■ 遠山の金さん捕物帳 第43話「駆落ちした女」1971.5.2NET/東映

 ならず者から青年を助けたことで、駆け落ち男女に関わる金さん。殺人事件やら、人返し令にまつわる悪事など、わらわら闇が湧いて出る。最後は、「語るに落ちる」悪党どもでさっぱり。

ロケ地
  • 築地の旗本・冠木邸から出てきた清吉が、口入屋一味に囲まれ打擲されるくだり、金戒光明寺瑞泉院前。金さんは長安院下坂を来て居合わせ、介入・撃退。善教院の北塀際に板塀を置いてあり、清吉が押し付けられるシーンを撮ってある。夜間撮影。金さんが聞き込みに行く際は昼間の画。
  • 駆け落ちした清吉とおその(播磨屋娘)、足を痛め立ち止まっているところへ追っ手が二種現れる街道は酒屋神社参道入口付近。見ようによっては五叉路にも見える「道隈」がうまく使われている(当時は全部地道だったもよう)。また、カナ文が二人を連行するも「一味」に奪われてしまい木に括られるシーンは、境内の広場で撮られていて、碑や祠、石垣など映っている。ラストシーンの、江戸払いとなった二人を見送る街道も、先に出た参道入口付近。
  • 悪徳口入屋が人集めをする、小石川伝通院裏手、金戒光明寺東坂。人足に混じってブローカーを待つ金さんは、坂東側の摂社前。
  • 金さんが連れて行かれる土木工事現場、流れ橋下河川敷(橋直下あたりでヨイトマケ)。仕事を終えて連れ帰られる際の入口は、嵐山公園中州岸に演出。

2015/12/24

■ 遠山の金さん捕物帳 第42話「追いつめられた男」1971.4.25NET/東映

 出稼ぎに出たまま帰らぬ父を求め江戸へ出てきた兄妹だが、元錺職の親爺はとんだ悪党につかまって秘密工房に監禁中。その悪徳商人は、用立てた金をタテに大名家にも無理難題を吹っ掛けていたのだった。

ロケ地
  • 浜田屋からの帰り、このまま言いなりになっていて良いのかと家老・笹沢に詰め寄る戸崎(亀山藩家臣)大覚寺五社明神本殿脇〜前。家老は尾行者に気付き小柄を投げるが、その男は本殿裏手に身を隠す。彼らが去ったあと、浜田屋に人足姿で入っていた金さんが家老の腕前に感じ入る次第。
  • 為吉とその情婦を手にかけた人足頭・辰次殺害を戸崎に強要する浜田屋、五社明神祠脇か。
  • 北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門(バンクフィルム)。開廷前に、呼ばれた笹沢と戸崎が通された座敷を映す。
  • 赤城へ帰る親子三人を見送るお光たち、大覚寺大沢池堤。お光が菜花を摘むシーン、対岸の天神島が映る。離れて見守る金さんが去ってゆくシーン、対岸の心経宝塔から観月台にパン。

2015/12/23

■ 遠山の金さん捕物帳 第41話「それを見た女」1971.4.18NET/東映

 殺人事件に出くわした酌婦が偽りの証言をするのは、幼い日の淡い恋ゆえ。極悪人に成り果てていた憧れの人は、最期の一瞬人間性を取り戻して逝く。

ロケ地
  • よし乃の酌婦・おちかがサボり中に殺人を見る夜の川端、中ノ島橋上手堰堤脇。殺しは橋下河川敷で、橋脚越しに見る図。おちかは仙吉と与吉のやりとりを聞く次第。
  • 仙吉が伝次と落ち合い、屋形船で来た相模屋とツナギをとるくだり、船着きは大覚寺大沢池船着(小)
  • 与吉と島仲間だった盗賊・源蔵が殺されて見つかる神社、石座神社舞殿裏手。石段をのぼってきた巫女が発見してキャー。
  • 源蔵の殺害現場に落ちていた植木鋏について聞き込む金さん、直後刺客が出る坂は大雲寺旧境内石段、上に方形のお堂の屋根、下に閼伽井屋形の端っこちらりという構図。
  • おちかが落としていった風鈴を手渡す金さん、石座神社参道踊り場。風鈴は桔梗屋の若旦那に貰ったものか問う。
  • おちかをさらう般若組、中ノ島橋付近川端。
  • おちかの文で金さんが呼び出される小滝神社、大覚寺五社明神本殿前。大人数相手に立ち回るが、お光が現れたため投降。
  • 事後、釈放された植木職の太助、妻子が迎えに出ているのは石座神社本殿前石段。金さんたちが見守るのは東側にある摂社の石段。

2015/12/22

■ 遠山の金さん捕物帳 第40話「三度笠の男」1971.4.11NET/東映

 遠山奉行の住所を尋ねた渡世人が殺されてはじまる話、訳をさぐるため金さんは旅の空へ。板鼻宿で悪を懲らし大暴れする、背に彫り物の兄哥たち、決着は江戸のお白州で。

ロケ地
  • 渡世人(板鼻の伊助の身内)がゆく街道、徳雲寺付近か。
  • 平八で遠山宅のところを聞いた渡世人、途中で山源たちに囲まれ斬られてしまうのは大雲寺境内(旧境内)。石段をおりてきて、閼伽井の屋形そばで立ち回り。
  • 旅人姿で中山道をゆく金さんに、対抗心を燃やしからんでくる弁天の三太、徳雲寺前。その後二人休む茶店も付近か(大覚寺かも)
  • 板鼻の伊助が殺されて見つかる田んぼ、余部町走田・走田神社西側の田んぼ。ロングでぐるっと山なみも映り、畦畔木が見える。
  • 澤辺代官所(こう書いた表札が掛かっている)大覚寺大門。代官の保利が参道を騎馬で来るが、窮状を訴える民を足蹴にして門内へ。
  • 子と遊んでやっている金さんのところへ、高崎どのが虚無僧姿でツナギに現れるやしろ、走田神社本殿前。二人話す際は本殿階に腰掛け。
  • 喜作おやじが殺されて見つかる溝、冒頭の街道と同所か。
  • 金さんが喜作の娘の遊女・お秋を逃がし匿うやしろ、走田神社稲荷社。高崎どのに託され、証人として江戸へ。

2015/12/21

■ 遠山の金さん捕物帳 第39話「片棒を担いだ女」1971.4.4NET/東映

 隠し湯女が、北町同心と添いたくて仕出かす、悪の「片棒」担ぎ。願いは儚く散るが、思いはきちんと届くのだった。

ロケ地
  • 笹森同心の羽織を着て、彼の刀で密偵のさぶを斬る早瀬浪人、御香宮摂社裏か。
  • 寺社奉行小検使の手から笹森を逃がす金さん、二人一息つく塀際は御香宮境内か。
  • 飴売り姿で八幡境内へやって来て、柿ノ木一家に「売り込む」金さん、御香宮本殿前に露店多数あしらい。立ち回りは植込み際などでも行われる。雪がちらついている。
  • 弥助の回想、笹森の羽織と刀を奴らに渡すつもりと告白するおゆき、広沢池畔か。雪が舞い、水面は結氷。
  • 野博打を摘発すると金さんがいてへいつくばる笹森、御香宮本殿前。二人南へ歩いてくる姿でEDに。

2015/12/19

■ 鬼平犯科帳スペシャル 浅草・御厩河岸  2015.12.18CX、金曜プレミアム

 火盗改の密偵・岩五郎が、「本格のお盗め」をぶら下げられて錠前師に戻ってしまう経緯に、音信不通だった父との邂逅をからませて描く。
原作とも第一シリーズとも異なるアレンジを施し、海老坂の与兵衛の大盗ぶりも掘り下げてある。

ロケ地
  • 茶店で休んでいた五郎蔵と伊三次のところへ、中間たちに追われた卯三郎が突っ込んでくる河岸端、八幡堀新町浜。伊三次が中間と喧嘩になってしまう。
  • 卯三郎の倅・岩五郎の居酒屋・豆岩がある御厩河岸イメージ、八幡堀明治橋から下流望の図。豆岩はセット撮り。岩五郎を訪ねていった五郎蔵、外へ連れ出して卯三郎を見かけた件を話す川端は新町浜下手右岸堀端。
  • 賭場の借金で卯三郎を追っかけていた中間の勤め先・戸田播磨守邸は大覚寺明智門、中間・権助に取り入り探る伊三次のシーンはこの門の内側から撮られている。また、彼に張り付いて根負けさせるシーンは同寺・放生池堤。また、明智門は大店の放蕩息子に扮したうさ忠を賭場に連れて入る際にも出てくる。
  • 豆岩へ現れる卯三郎、岩五郎と会う約束をした浄念寺裏の河岸、桂川・松尾橋下手右岸水制上。ここへ海老坂の与兵衛配下の彦蔵が現れ、導かれる料亭は錦水亭。はじめ外観が出て、内部はセット撮り、岩五郎が去るシーンでは錦水亭東屋へ通じる橋が映る。
  • 忠吾が稼いできたあがりの小判を携え町をゆく平蔵、妙心寺大庫裏脇路地。ここで、借金取り立てに向かう権助たちとすれ違う。このあと、豆岩へ押しかけて暴れた彼らを、平蔵が取り押さえる。
  • 岩五郎を問い詰める五郎蔵、与兵衛に会ったことは言う縁側、妙心寺衡梅院方丈縁先。名庭も映り込んでいる。
  • 海老坂の与兵衛のアジト、酵素川べりに設営。室内から川と竹林を望む図が出る。
  • 与兵衛の的・柳屋を見に行く岩五郎、丁稚を連れて回る先のひとつの寺院、神光院中興堂。帰るさ、物を落とした丁稚が激しく叱責されるのは井戸端。
  • 柳屋の主の人体を見た岩五郎、錠前師の道具を掘り出すのは大覚寺遣水跡の柳の根方。

2015/12/18

■ 遠山の金さん捕物帳 第38話「飛び出した女」1971.3.28NET/東映

 夜釣りの帰り、お姫様を拾う金さん。ひとしきり姫様ギャグとアバンチュールをやったあと、別れが来る例のパターン。姫様は、産品をめぐり欲をかいた悪党どもに命を狙われていた。

ロケ地
  • 金さんと敬太が夜釣り(海釣り)帰りに、船で寝ていた娘を拾う船着き、雲住寺門前の瀬田川汀。桟橋はありものか。
  • 町で始めての朝を迎えご満悦の姫、朝日を浴びに行く神社は御香宮本殿脇。
  • 奥女中・お多加が負傷した青柳(姫様守役)を匿ってある屋敷、入口は御香宮に設営か(海鼠壁の蔵がちらり)
  • 青柳が姫を迎えに来る権現さま、御香宮境内摂社脇。ここで金さんはじめ皆と別れ(金さんとは、連れ込まれた播州屋の修羅場ですぐ再会)
  • お白州開廷の北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門
  • 姫様と屋形船で呑む金さん、桂川か。船は薩摩屋敷裏に着いて、ここで本当にお別れ。
■ 子連れ信兵衛 第6話「さらば鶴之助」2015.12.18BSP

 鶴坊の父・沖石、浅沼とおよう、そして信兵衛さんも、暗い影から解き放たれる。
展開された物語が慌しく折り畳まれ、鶴坊の初語「ちゃん」で〆る。

ロケ地
  • 沖石出現で騒然となる長屋の衆そのほかに「一日時を呉れ」と言った信兵衛、鶴坊を抱いて座り込む土手、もりやま芦刈園水路端。
  • 沖石が仕官するという高田藩、藩邸は随心院薬医門。留守居役が勘定方について報告を受け、「例の者」は用無しと笑うくだり。夜景。
  • 信兵衛が沖石を捜し町を歩いていると、折笠に呼び止められ、浅沼は遣い手だから用心するよう告げて去る神社、上御霊神社舞殿脇。このあと信兵衛は鶴坊とお参り、本殿前の二人を、物陰から沖石が見ている。
  • 留守居役の意向を覚った沖石、強談判の高田藩邸玄関は随心院大玄関
  • おようの助っ人を買って出た浅沼と対峙する信兵衛、山中の台地か(ススキ茂る「丘」でまわりは山、遠景にも山。幼松が植えられている)

2015/12/17

■ 遠山の金さん捕物帳 第37話「虫を売る男」1971.3.21NET/東映

 百姓と浪人が殺された事件には、「虫」がからんでいた。物騒なお家騒動を突き止め、遠山桜が乗り出してゆく。

ロケ地
  • ハンミョウを売りに来た百姓が殺され、誰何した浪人も斬られる夜の木場、丸太町筋等にあった材木置場か。かなりな量の丸太が積み上げられている。検分で、昼の画も出る。
  • 浪人と立ち会って斬られた藩士の手当てに呼ばれた医師・法橋、大怪我をして見つかったと知らせが入り皆で船宿へ駆けつけるシーン、中ノ島橋を渡り中州東端の店へ(裏手に置いた葭簀の陰へ入る。堰堤の落水越しの画)。法橋が語る、駕籠で運ばれたルートは嵐山公園中州(護岸端を駕籠がゆくシーンも)中ノ島橋を渡る。この間セット撮りをはさみ、道をさとられぬようグルグル回ったさまを表現。
  • 一ノ関半江戸屋敷、大覚寺大門。小間物屋に扮した金さんが入る通用門は大覚寺明智門(門番の森章二が内情をべらべら)。金さんが腰元に探りを入れていると怪しまれ引き出される庭、不明(池泉の向こうに萱葺なども見える広い庭、谷を穿つ流れもある)。逃げた金さんがその庭の橋をくぐるシーンを、大覚寺御殿川河床につなげてある。捕方がどっと寄せる橋は大覚寺参道石橋
  • 皆に見送られ故郷へ帰ってゆく新之助(斬られて死んだ浪人の弟)流れ橋。来なかった金さんは橋下の右岸側汀で釣り。さようならと手を振る新之助は木津川左岸堤上、土手越しに専琳寺の大屋根がのぞく図。

2015/12/16

■ 遠山の金さん捕物帳 第36話「寝返った女」1971.3.14NET/東映

 殺し屋が金さん=北町奉行と突き止め、雇い主の悪徳商人と汚職役人は、「金さんで抹殺する」挙に出る。斬られたり監禁されたりさんざんな目に遭う金さんだが、悪女の心理を利用して虎口を脱するのであった。

ロケ地
  • 平八を窺っていた男に気付いた金さん、店の外へ出て接触する林、下鴨神社河合社脇。殺し屋・紋三が投げてきた千枚通しを投げ返し傷を負わせる。
  • 金さんの前に現れた浪人たちが、紋三の死体を投げて寄越す林、下鴨神社河合社脇。危ない目に遭う金さんだが、からくも逃げる。
  • 陣場浪人たちがアジトにしている本町の荒れ寺・浄念寺、慈眼堂。はじめに出る内部描写はセット撮り、大野屋の妾・お甲が金さんを騙して連れてくるシーンで山門と廟所前が使われる。夜間撮影。
  • 縄をはずし戦う金さんだが手傷を負い再び捕まってしまう小川べり、下鴨神社泉川畔。監禁されていた小屋に、この川の瀬音が響いていた設定。
  • 大野屋が陣場らのもとへ千両箱を持ってゆく際駕籠で渡る橋、下鴨神社紅葉橋

2015/12/15

■ 遠山の金さん捕物帳 第35話「蒸発した女」1971.3.7NET/東映

 他ならぬ当人が関わっている越後屋の娘誘拐事件、単純な結果には終わらない。加害者も被害者も充分な罰と痛みを受け、家族は再構築されてゆく。

ロケ地
  • 越後屋の娘・おけいを運んだ駕籠舁きが毒殺されて見つかる蓮華寺近くの道、石座神社参道坂付近と思われる(細かい所が今と一致しない)
  • 最初に身代金受け渡し場所になる須磨神社、今宮神社。絵馬堂脇坂下の鳥居前に越後屋の駕籠が着く。金は若宮社に置かれ、カナ文が金さんの邪魔をしているうちに持ち去られてしまう。
  • 最終的に千両が要求され、受け渡し場所に指定される神社(こまや、とか聞こえたが字とか思いつかない…高麗屋とか?)石座神社。越後屋が待つのは本殿前、金は舞殿に。仁助とお竜が隠れているのは本殿より一段下の長屋脇。金さんが駆けつけてくるシーンには、実相院・神社間の参道坂や、現在は病院の方へ通じる石段なども出てくる。
  • ED被りの門、滋賀院門跡山門。あんな唐門を奉行所に擬えるのもおかしいし、意味は不明。

2015/12/14

■ 水戸黄門第一部 第2話「人生に涙あり」1969.8.11TBS

 炎に包まれる旅籠から再開。
助格の活躍に加え、弥七とその仲間の助けもあり陰謀は明らかとなり、紋太夫は自裁。老公そのものへの魔手も切り抜けるが、柳沢を指弾することはなく皮肉に留めるのだった。

ロケ地
  • 火事を逃れた助格が疲れ果てて寝ているお堂の縁先、大覚寺護摩堂縁先。玄庵(弥七の手下)が手当てしてくれる。
  • ぼろぼろの格好のまま駆けつけた助格が門前払いされる、水戸家上屋敷門、西本願寺大玄関門(門番の一人に福ちゃん)。後段では、連判状を入手した格さんが走りこんでいる。
  • 柳沢吉保邸、門は大覚寺大門。吉里が遊ぶ庭は青龍苑か(芝地、茶亭あり)
  • 柳沢邸を出てくる藤井紋太夫、大覚寺式台玄関(ここで駕籠の乗り込み、見張る助格は門外に)。駕籠がゆく坂、金戒光明寺永運院下坂。駕籠が入る長龍寺、神光院山門(紋太夫がむかし寺小姓をしていた寺で、和尚に連判状を預けに来たという設定。深雪が監禁されるのもここで、助格捕まり/立ち回りもあり、山門のほか本堂縁先、座敷など境内各所が使われる。中興堂は内部も使われている)
  • 江戸城イメージ、姫路城天守。吉保が桂昌院に水戸家世継の廃嫡について話す庭は青龍苑池泉・切石橋上。
  • 水戸家世継に将軍お声掛り・吉保差し回しの御医師が来たあと、自らの隠居後急に体調を崩したことを疑問に思い廊下をゆく老公、大覚寺むらさめの廊
  • 事後、水戸へ帰る話をして笑う老公たち、邸内描写は大覚寺回廊のほか観月台か。

2015/12/12

■ 子連れ信兵衛 第5話「罪作りな母の愛」2015.12.11BSP

 格式ある料亭を女手一つで繁盛させる、やり手の女将は元花魁。そのことをあげつらう声に傷ついてきた女は、娘が後ろ指さされぬようにと思いことさら厳格に振舞い、悪者はそこに付け込む。
謎の女・おようの目的が明らかとなり、長屋には思わぬ来訪者が現れ、話は急に動き出す。

ロケ地
  • たつ乃の女将が丹波屋に嫌味をされる寄り合いの席の料亭イメージ、大覚寺望雲亭・母屋の破風アップ。
  • 銀次の無実が晴れるよう祈るたつ乃の娘・おみち、大覚寺天神島祠。板前の仁吉が現れ無体を仕掛けるが、対岸の並木を信兵衛が通りかかり、駆けつけて阻止。
  • 晴れて牢を出てくる銀次、大覚寺明智門。迎えに出た母子が待つ茶店は大覚寺遣水跡に設営、池畔には露店も出ている。

2015/12/11

■ 遠山の金さん捕物帳 第34話「桜吹雪の散る男」1971.2.28NET/東映

 巨悪を懲らすきっかけは、貧乏浪人との邂逅。賭場でイカサマ暴いての大立ち回りを見込まれ鉄砲玉にスカウトされたり、世話好きなところを見込まれ相談事を持ち込まれたりして、事は蔵奉行暗殺事件にからまってゆく。

ロケ地
  • 雪江がおはぎ持って荒木田宅へ向かう途中通るやしろ、今宮神社境内。楼門を奥に見る位置。
  • 米問屋・備前屋、今宮神社門前茶屋・かざりやを仕立ててある。看板や暖簾を替えてあるほか、店先に米俵積み上げ。悪い役人とつるみ米相場操作を企む設定で、暗殺要員の浪人の出入りなどあり、このあと何度も出てくる。出入りの際には西の路地も使われ、今宮通を隔てた民家塀際に天水桶を置いてあるシーンも。敬太の見張りでは、向かいの一和の西塀や東門も出てくる。
  • 金さんが子らと遊んでやっていると、敬太が和馬と雪江を連れてくるシーン、今宮神社境内・参集殿前あたり。兄さんが変という相談事は、絵馬堂下で聞く。絵馬堂は、松田浪人から暗殺の依頼を受けるシーンにも使われている。

2015/12/10

■ 遠山の金さん捕物帳 第33話「虎穴に入った男」1971.2.21NET/東映

 立て続けに出る賊を捕えるため、仲間として潜り込む金さん。一人ひとりに調子よく取り入り、分断工作をはたらくのが大笑い。欲をかいて手下を始末しようとした黒幕もすぱっと捕縛、白州での啖呵も心地良い。
今回カナ文が最後にいい目を見るが、ユニーク極まりないキリシタン誘き出し芝居のご褒美か。

ロケ地
  • 風呂敷マントつけたカナ文がデウスの教えを記したパンフレットを配る八幡宮境内、日吉大社東本宮楼門前。群集が坂をのぼってくる。取締りの同心(玉生司郎)が出たあと、一味の女が接触。
  • 一味のアジトの寺、慈眼堂。廟所前を使い、井戸なども設置してある。内部はセット撮り。
  • 深川屋向島寮を襲う一味、船をつけるのは大覚寺大沢池(夜)。金さんは木戸近くにいて、見張りを倒すなどしてヘルプ、一味に近づく。
  • 一味の浪人が指令を受けに行く大村藩江戸家老・菅沼邸、旧竹林院。この前に中間と通る道は近くの産屋神社付近と思われる。
  • 鈴が森・大森間をゆく、札差の資金を運ぶ早駕籠を狙う一味、走田神社参道〜本殿前。その上前をはねに、菅沼が変装して人数を引き連れて現れるのは本殿から。その後出てくる捕方は本殿の祠の裏から。

2015/12/9

■ 遠山の金さん捕物帳 第32話「お蚕ぐるみの女」1971.2.14NET/東映

 主殺しのお店者が、現場を通りかかった酔漢に罪をなすりつけるが、馬鹿なことにそれは金さん。ずらりと揃った悪党どもにきつい逆ねじを食らわせるプロセスを楽しむ一話、ぺらぺらと大嘘を並べ立て伊勢屋に入り込んだ「債権者」を言い負かす、金さんの名調子が見もの。

ロケ地
  • 伊勢屋のあるじが殺される夜の大川端、嵐山公園中州堀端。賭場へ行く途中、悲鳴と水音を聞く金さんと伊沢浪人は中ノ島橋上。大丈夫かと声をかけると、酔っ払いが泳いでいるという図は、中州掘割の石積護岸端(川中)。後段、金さんを始末にかかる一味の段でも出て、酔態の立ち回りが見られる。
  • 翌朝、川端で発見される伊勢屋の死体、桂川汀。
  • 「飴売り姿をしている渡世人」で伊勢屋殺しの下手人として手配される金さん、お光が知らせに走ってゆく「いつもの境内」、松尾大社楼門〜境内。金さんは、売り声を上げながら用水の石橋を渡って来る。このあと、伊沢浪人は捕まったと敬太に聞く際は楼門続きの塀際・金さんお着替え。
  • 伊勢屋の娘・糸絵が参る父の墓、金戒光明寺墓地。旅人姿で金さんが近づく。ラストシーンも同所、もじもじと金さんに愛を打ち明ける糸絵から逃げた金さん、本堂下の坂をおりてゆく。

2015/12/8

■ 遠山の金さん捕物帳 第31話「よみがえらせた女」1971.2.7NET/東映

 抜け荷のブツを持ち逃げした船頭が組織に消されるというよくある筋立てに、哀切なエピソードがからめられる。吉松が逃避行の際潜り込んだ切見世、たまたま敵娼となった女郎は、彼の運命の女となる。

ロケ地
  • 遠州屋のヤバいブツが荷揚げされる夜の船着き、大覚寺大沢池船着(小)。荷は大沢池木戸をくぐって運ばれてゆく。
  • 仙造を言いくるめ荷主のもとへ案内させる途中、彼らをシメにかかる金さん、走田神社本殿前。
  • 切見世から吉松を逃がし、追っ手とやりあう金さん、下鴨神社河合社脇〜糺の森。

2015/12/7

■ 遠山の金さん捕物帳 第30話「掟が恋した女」1971.1.31NET/東映

 闇奉行と称する一党が跋扈、経済を操ると豪語するが、強盗の居直りに過ぎず。首領はかつて権勢を誇った旗本、それに引きずられ亡父の願いを叶えようとしていた姐さん哀れ、奉行の情けも空しく旅の空に散る。

ロケ地
  • 遠山奉行の駕籠を襲う闇奉行の一味、不明(両に植え込みの夜道、奥に坂)
  • 二階堂が闇の指令を受けて、金さんは栄柳姐さんの誘い文に乗って出かけてゆき鉢合わせ、一時斬り結ぶ伝通院二本榎、木島神社拝殿脇(元糺の池の鳥居が見えている)。互いを旧知の友と認めたあとは平八へ行って酒盛り。
  • 闇奉行の寄り合いへ赴く灘屋を尾行する金さん、辿り着いた屋敷は相国寺林光院(姐さんの台詞では闇屋敷とか。誰のどういう屋敷かは不明)。忍び込んだ金さんが危地に陥る内部はセット撮り。手負いの金さんは姐さんの家へ。
  • 事後、所払いとなった姐さんが江戸を離れる途次殺されてしまう(殺害シーン等は描かれず)街道、北嵯峨農地竹林際(道隈に地蔵あしらい)。二階堂のことを失念していた金さん慌てて駆けつけるも、姐さんは道に倒れ、二階堂は虫の息、袴をつけた侍が二人の傍らに抜刀して立つ(このヒト、金さんが竹林を背景に走っているシーンではいつもの着流しだから、金さんではないと思う。但し梅之助はここで人とからんだカットが無い)。惨劇の場から、地蔵にパンして終わる。

2015/12/5

■ 遠山の金さん捕物帳 第29話「やくざに泣く女」1971.1.24NET/東映

 養親と、恋しい女に楽をさせたくてやくざな道に踏み込んだ青年は、そのやくざに裏切られて死ぬ。無惨を目の当たりにした金さん、怒りの桜吹雪全開。

ロケ地
  • 隠れ富籤の富突きが行われる寺、神光院。富突きを見にくる民衆は、本堂脇を通り中興堂の東側からぞろぞろと入る。富突きは中興堂の中で。
  • 鉄造が出した香典をお加代に渡す清次、宇治公園中州岸本流側の汀。今と違い、水面が近い。
  • 佐平を殺して当選金を奪い、笄も盗っていった者を捜し当て尾行する清次、しかし権堂に気付かれ斬られるくだり、宇治川左岸堤と階、橘橋(斬り立てられて身を躍らせる)
  • 鉄造らの黒幕の旗本・牧野伝次郎邸、随心院長屋門。賭場の客が出入りする通用門は拝観口、ここへ来る権堂を待ち伏せする清次は長屋門続きの塀・北西角に潜む。
  • お加代が鉄造の手下に拉致される道、興聖寺・琴坂
  • 清次の墓、不明(卒塔婆は塀際に)。今回の仕儀を、そもそも誰が何がわるいのかお加代に述懐する金さんが深い。

2015/12/4

■ 遠山の金さん捕物帳 第28話「亭主を追う女」1971.1.17NET/東映

 蒸発した亭主を捜すため、賞金付きで広告を出す女。金さん、どうもその似顔に見覚えがあり乗り出すが、果たして犯罪がらみのとんでもない事情が出てくるのだった。
悪党どもは自滅して、お白州には「亭主」一人きり。遠山桜は、彼に気力を取り戻させるため披露される。

ロケ地
  • 尋ね人の張り紙を持ったままお使いに出た敬太とお光、途中休む茶店は今宮神社門前茶屋・一和。向かいの茶店(かざりや、暖簾はそのまま)の客が、なんとその尋ね人という趣向で、尾行開始。ルートは、かざりや東塀際〜境内神輿庫前、このあとセットにスイッチ。
  • 失踪した亭主・宗八でもあるお尋ね者・伊三郎がやってくる浅草鳥越の盆栽市(趣味が盆栽)、市を演出してあるのは北野境内か。このあと軍次一味に囲まれるシーンは御土居土手際、天神川の流れも映りこむ。また、例の橋も使われている。
  • 金さんの介入で逃げた伊三郎を追う一味、見失い四方に散るのは今宮神社絵馬堂脇坂の下あたり。金さんと伊三郎は絵馬堂に隠れてやり過ごし、ここで伊三郎の告白がなされる。
  • 伊三郎の回想、お梅との馴れ初めを語るくだり、イメージに琵琶湖西岸・三尾が崎を望む砂浜・前景に漁具(意義は不明)。二人がデキた出会茶屋か何かのイメージには、錦水亭外観。
  • お梅を「さらった」軍次一味、伊三郎を呼び出す谷中の苔寺、不明(草ぼうぼうの坂の上に荒れ寺。すぐセットの荒れ寺に移行するので、これもひょっとしたらセットかも)
  • 伊三郎が盗金を隠してあった墓地、永観堂墓地。仙吉とお梅が狂喜乱舞して小判を振り撒くさまが凄絶だが、軍次とお梅の「殺し合い」はもっと凄い。鐘楼映り込み。
  • お白州開廷の北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門
■ 子連れ信兵衛 第4話「女は度胸 男は愛嬌」2015.12.4BSP

 度を越した軟弱ぶりで、折笠道場へ叩き込まれた青年。それを押し付けられる信兵衛さんだが、彼とその生活環境は孝太郎を全肯定し明るいほうへ導く。
切り裂き魔が出たことで、刃傷沙汰の記憶が引きずり出されたり、榎戸同心に不審がられたりする一幕も。また、浅沼を仇と付け狙っていたおようの一件が、新たな局面を迎える。

ロケなしセット撮り
2015/12/3

■ 遠山の金さん捕物帳 第27話「狼が狙った女」1971.1.10NET/東映

 島送りになっていた大物掏摸が帰還、足を洗って出直し、娘も縁付いてという話は、薄汚い野郎どもに邪魔される。それを金さんが、というパターンを踏襲しながら、本筋は空っ風の市兵衛という「掏摸を殺す」お奉行の人情話、お白州の段はほぼそれに費やされる。

ロケ地
  • 赦免船が着く港、唐崎。柵や小屋あしらい。唐崎の松も映っているが、囲いはされていない。
  • 市兵衛が娘の恋人・銀次と話したり、後段では獲物を狙う目つきで座る茶店、小椋神社参道にあしらい。このほか、伊立に逮捕されかけた際銀次に娘との結婚を考え直すよう言うシーンは稲荷社。市兵衛は育ての親だと、金さんに告白するお光のシーンは本殿脇。使いにたったお里が罠にはまり包みを強奪されてしまうのは今宮社への坂など、このやしろが市中の情景としてガンガン出てくる。
  • 娘から包みを盗ったならず者を見つけ問い詰める市兵衛、材木置場。
■ ぼんくら2 第7話「鬼の正体」2015.12.3NHK

 冴え渡る弓之助の推理は真実に辿り着くが、「鬼」は既に暴発。それを鎮めるためのあの手この手、ついには子盗り鬼を演出した一座が招ばれ、亡者を現出せしめるのだった。

ロケ地
  • 芋洗坂の葵の屋敷、不明。竹林が印象的に映し出される。

2015/12/2

■ 遠山の金さん捕物帳 第26話「桜を散らした女」1971.1.3NET/東映

 桜小僧なる賊が跋扈、桜吹雪の刺青があることから金さんが追われ、義賊を気取ることから鼠小僧が迷惑を蒙る。捨て置けぬと乗り出す、北町奉行と元義賊、真の悪を懲らしめるのだった。

ロケ地
  • 妹を売って故郷へ帰る兄を待ち伏せる女郎屋の用心棒ども、下鴨神社河合社塀際。正体は桜小僧の片割れなので強く、信造に傷を負わせ森へ逃げる。
  • お白州開廷の北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門

2015/12/1

■ 遠山の金さん捕物帳 第25話「幽霊に好かれた男」1970.12.27NET/東映

 ホンボシは意外な筋という幽霊奇譚、お化け沼でずぶ濡れ女から赤子を託されてしまう文三親分や、祈祷師に化けて入り込む金さんなど賑やかに展開。そして裁きの場で、遠山奉行は己に礼をとる怪異を見るのであった。

ロケ地
  • 赤子が身につけていたお守りから、妙福寺で聞き込む金さん、随心院長屋門前のお堂に似るが、前の石畳が互の目。
  • 深更、赤子を抱いて店を出る後妻・お時(この時点で若狭屋は暗殺されていて未亡人)、番頭に雇われたならず者が出て襲う夜道は上賀茂神社ならの小川畔摂社前。尾行していた金さんが出て阻止、二人ほど川へ叩っこみ。
  • 潜入していて捕われた文三、先妻の妹・お梶と番頭の二人組に始末されかかる夜の船は広沢池、このあと「出た」ためパニック、岸へつけるシーンでは東岸が使われている。金さんの桜見せは船上で。

←2015/112016/1→

・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪表紙テキスト版 ・ロケ地一覧 ・時代劇の風景トップ
・このサイトについて ・サイトトップ