時代劇拝見日記
2015年6月

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2015/6/30

■ 八丁堀暴れ軍団 第2話「毒花一輪男をくらって咲きほこる」1979.3.28東京12チャンネル

 押し込み先を皆殺しという凶賊、なぜか被害者が一人だけ裸という共通点あり。なかなか尻尾をつかませぬ一味だが、姐御が風間のダンナにモーションかけててアシがつく。

ロケ地
  • 凶行の知らせを受け駆けつける風間、早暁の町角は五社明神か。
  • 新内の師匠・お信が「弟子」を誑し込んで連れ込む屋形船、広沢池東岸に舫い。ここへ来る道に土手の並木、聞き込みの際に汀に漁具演出、桟橋も作ってある。設定は、伊豆屋の際は語られていないが、加納屋の番頭の際は「薬研堀元柳橋」と文にしたためられている。ラス立ちもここ、風間のダンナ水に入って大暴れ。

2015/6/29

■ 八丁堀暴れ軍団 第1話「女風呂は殺しの誘い」1979.3.21東京12チャンネル

 朝風呂で脇差を盗られる風間、裏には、頻発する神隠し事件を追う彼を牽制しようとする一味。かどわかされた娘は刺青を施され、お偉いさんへの献上品にされるところであった。

ロケ地
  • 神隠しに遭った娘の一人が死体で見つかる妙蓮寺墓地、不明(立地は高台か)
  • 「献上品」として目をつけられた和泉屋の娘に接触する一味の男、今宮神社東門(カメラ境内から)。誘拐は境内で(一味の一人は小峰さん)
  • 亀蔵により始末され、風間の脇差が突き立った状態で見つかるお俊、大覚寺天神島

2015/6/27

■ 疾風同心 第26話「翔べ暴れん坊同心」1979.3.14東京12チャンネル

 北町同心と組んだ悪い岡っ引に嵌められてしまう風間、十手を持たない状態でお尋ね者になってしまうが、彼を慕い気遣う者たちが放っておかない。
辰や村瀬のダンナに小林さまのフォローはもちろんのこと、お登志たちを説得するチョロ松が「おいらあの人好きなんだよ」とぶつくだりが涙もの。

ロケ地
  • 柳原の徳蔵に使嗾されたお登志が風間に接触、泣き落とし・色仕掛けのすえ小判を仕込むくだり、大覚寺大沢池畔〜五社明神(ここから徳蔵たちが現れる)。十手で脅し金を巻き上げたことにされてしまう。
  • お尋ね者になり、「逮捕した村瀬から逃げた」あと風間が潜む乞食小屋、中ノ島橋下手高水敷に筵小屋設置。橋上を来る辰を下から呼ばわる。
  • 強要されたとはいえ自分の仕込みで和泉屋が欠所になったと聞き落ち込むお登志、広沢池東岸寄り池底(水無し)。ここへチョロ松が現れ、風間の置かれた状況を突きつけ告白を迫る。このあと徳蔵たちが出て立ち回り、一人逃げるチョロ松は泥濘の池底に足をとられながら走ってゆく。にちゃにちゃの葦原は西岸か。

2015/6/25

■ 疾風同心 第25話「傷だらけの恋」1979.3.7東京12チャンネル

 何でも屋の孝助が無茶をするのは、恋しい娘と所帯を持つため。罪人の兄を持つ娘は苦労人、しかし嬉しいはずの兄のご赦免が大騒動を引き起こしてしまうのだった。

ロケ地
  • 大川に土左衛門と聞き駆けつける風間と辰、走り渡るのは中ノ島橋。検分は橋下手河川敷、仏は三年前ヤバいヤマを踏んで逃亡した、弥三郎のダチ(おゆみの兄・弥三郎は怖じて自首・遠島)
  • 殺しのあった付近を聞き込む辰、夜鷹に話を聞く川端は大覚寺大沢池堤。このあと死体発見現場の河原にも立つ。
  • 迫る孝助に、結婚はできないと言い走り去るおゆみ、そのあと「一味」のチンピラが出て孝助に金目の仕事を持ちかける水辺、大覚寺大沢池畔。
  • 一味の男に、弥三郎の身請けを依頼される孝助、大覚寺天神島祠脇。この時点で、弥三郎の素性も、一味の狙いも知らない設定。

2015/6/24

■ 疾風同心 第24話「恐怖の目撃者」1979.2.28東京12チャンネル

 大店とその娘を狙った金貸しは、手なずけているゴロツキに凶行を使嗾。両親殺害の惨劇を見た娘は、ショックから一時光を失ってしまい金貸しの慰みものにされかかるが、悪の栄えたためしは無いのであった。

ロケ地
  • 木場あたりを見回りの風間と辰、寒さに震えつつ木挽職人の辛さを思う材木置場、斉宮神社脇材木置場。蔵や、社叢と思しき緑も映り込む。木場イメージの角乗はバンクフィルムか(前にも出たロングと、寄った絵とある)

2015/6/23

■ 疾風同心 第23話「女の罠に秘めた謎」1979.2.21東京12チャンネル

 抜け荷一味にハメられる風間だが、お奉行の判断で謹慎は解け捜査続行、ダンナにほの字だった姐さんの仇をとる。また、己に一服盛った女も許し助けてやり、そのことが解決につながるのだった。
チョロ松の大活躍も見もの。

ロケ地
  • 風間に一服盛った母子を、長次郎のもとへ案内する地回りだが、正体を現す河原、中ノ島橋下手高水敷(栗石敷きの河川敷、右岸側)。男たちの気配を察した母が抵抗、娘を逃がすが自身は斬られてしまう。この前に、「あの橋を行ったら小田原河岸?」と娘・おみつが訊ねている。橋も映り込み、スモークが焚かれている。
  • 母が土左衛門で見つかる大川、嵐山公園中州下手河原(右岸側の汀)。風間が検分に出向き、己に一服盛った女と知る。
  • その「母」が葬られた投げ込み寺、不明(場面は墓地のみ、寺の建物等は映らず/墓は山の斜面に林立、亀岡か)
  • 母の墓へ現れたおみつを待ち構え、話を聞く風間、大覚寺大沢池堤(水門近くに「稲荷」の祠しつらえ)
  • 芝居を打って長次郎に接触するチョロ松と仲間たちのくだり、大覚寺五社明神(チョロ松が待っていて「辻堂へ」と指示)。辻堂は護摩堂(仲間の女が「そこを右」と指示)。二八が出て指示するのは大沢池堤、長次郎と会えるのは先に出た「稲荷の祠」をしつらえた大沢池水門そば、陽が傾いている。
  • 流人船に乗せられる長次郎を見送る金杉橋船番所、大覚寺大沢池畔に柵等設営。
■ 桃太郎侍 第240話「桃太郎、命ぎりぎり」1981.5.31日本テレビ/東映

 兄上の命を狙う者どもは、身代わりに立たれては困るとして、桃さんも襲う。刺客は兄上に嫁してきた公家の姫とその一党、しかし「姫」は夫たる備前守の人柄に打たれ毒殺を完遂できず、組織から制裁を受け果ててしまうのだった。

ロケ地
  • 桃さんの出療治先の夫婦が殺されている家、広沢池東岸の建物。桃さんが歩く並木と、この「家」の門が映る。ホトトギスの鳴き声被さり。
  • 松平藩(ママ)上屋敷、大覚寺大門。立番いるけど、ほぼイメージ。
  • やってきた五条院の姫を見てご満悦の備前守と用人の爺さま、上屋敷の桜の庭は阪口青龍苑、兄上は築山にいて姫を眺める。後段、池端切石橋たもとに佇む備前守の絵や、鯉に餌をやる姫を老中に面通しさせる桃さんの絵などが出てくる。
  • 姫が参詣に行く高輪・磯部宮、下鴨神社河合社。門前に駕籠が控え、桃さんは三井社の中から凝視。門の傍で姫お付きの侍とツナギをとった風車売りと桃さんが対決するのは糺の森、その福ちゃんの忍者が自刃するシーンは池跡へなだれ込み。河合社は、田之さんが乞食に扮して張り込むシーンでも出てくる。
  • 用人の爺さまに兄上の容態を聞く桃さん、大覚寺五社明神本殿前。縁を取り持ったのは老中と聞く→面通しシーンに・別人と判明。
  • 兄上の気晴らしに野駆に連れ出す桃さん、二人駒を並べるのは下鴨神社馬場

2015/6/22

■ 疾風同心 第22話「途切れた記憶」1979.2.14東京12チャンネル

 酒癖の悪すぎる大工、あわや転落の巻。
近頃出没する凶賊は、間取りを頭に入れてから犯行に及ぶ。一味は、酒肆でへべれけになっていた留吉を巧妙にハメるのだった。

ロケ地
  • 留吉情報に従い船を出す鬼火組、夜の川は罧原堤下汀〜船上(州の間を抜けてゆく)。一味のアジトは向島、狙う材木商は深川。夜仕立ての映像。
■ 桃太郎侍 第239話「恋って奴ァむずかしい!」1981.5.24日本テレビ/東映

 つばめや田之さんの友達の、芸者と船頭実は恋仲なのだが、意地張り合ってしょっちゅう大喧嘩。皆に諭され素直になりかけたところへ汚い企みが降ってくるが、力強い味方がいて切り抜ける。しかし剣突の応酬は相変わらずなのだった。

ロケ地
  • 桃さんを引っ張って深川へ釣りに出かけるつばめ、大覚寺大沢池堤。田之さんたちは少し後からついてきて、つばめを囃す。
  • 船頭・徳次郎が操る、芸者・小夏が客と乗る屋形船、嵐峡。船宿船着等はセット撮り。客に嫉妬した徳が船を揺らしたため、客はげろげろ。
  • 小夏の母が来て、大工の父が騙されて多額の借金を背負い、小夏を要求されていることを告げ泣く祠、大覚寺五社明神祠。
  • 思いに沈む小夏のところへ来た徳、金を差し出す水辺は大覚寺大沢池畔。

2015/6/21

■ 桃太郎侍 第238話「夢の中にあなたがいた!」1981.5.17日本テレビ/東映

 すずめの恋またまた空振りの巻、しかし相手は十分すずめを思いやっており、涙の別れとなる。
賊のかしらへの忠義と良心の板挟みになり終始暗い顔の松山政路、あらかじめフラグ立ってる感じ。

ロケ地
  • みちのく屋へ現れ、惚れられてると自慢して帰ったすずめ、お土産の団子を友治と食べる土手は大覚寺大沢池堤法面。森田座は木挽町。
  • 桃さんファミリーの山遊びに参加するすずめと友治、お昼を使ったり水遊びの渓流は清滝河畔。場をはずした友治を追ってゆき滑落するすずめ、保津峡落合落下岩(突き落としてしまおうとする友治の葛藤が描かれるが、すずめは勝手に落ちる→友治が手をつかんで助ける運び。眼下の峡谷がたっぷり映る)
  • すずめを殺せなかったことでかしらに命令され、すずめにプロポーズする友治、大覚寺大沢池堤上に茶店設営。
  • 自訴すると決め、町奉行所へ向かう途中襲われる友治(送ってゆくすずめ付き)相国寺鐘楼裏手塀際(鐘楼のほか、碑や弁天社も映り込む)
  • 悪党どもが、あとはすずめを始末して森田座と長屋も焼き払うと相談しているところへ桃さん、大瀧邸の庭は青龍苑。築山上の茶亭前芝地からはじまり、下の池泉切石橋上でも立ち回り。
  • 友治の墓に参るすずめ、永観堂墓地(見守る桃さんたちの背後に堂塔/卒塔婆に「友治」の文字)

2015/6/19

■ 疾風同心 第21話「人質救出の罠」1979.2.7東京12チャンネル

 最後に友情が勝つ、辰の情話だが、結末は悲しい。辰の自棄酒につきあってやるダンナ方の優しさが泣かせる。
闇雲に怒鳴る小林さまに、チッとか言って反発する風間のダンナがちょっと可愛い。

ロケ地
  • 浅吉と仲間が大黒屋に身代金を持ってこさせる妙泉寺、仁和寺金堂。大黒屋はお堂の前に立ち、塔のシルエットが見えている。お薦に変装した風間と村瀬は階脇に、様子を窺う浅吉たちは亀腹越し。夜仕立ての絵だが、実際には早朝か。
  • 金をとるのに失敗し逃げる一味、仁和寺金堂前石畳を南へ。次いで、仁和寺参道大路から中門へ駆け上がる北向きの図にスイッチ。このあと風間が追いかけて捕まえる掘割は大覚寺、御殿川河床から有栖川河床へ。

2015/6/18

■ 疾風同心 第20話「娘を狙う恐怖の牙」1979.1.31東京12チャンネル

 元掏摸の錺職人の贖罪が泣かせる情話、村瀬のダンナとの関わりも涙モノ。風間のダンナは、錺職が守り育ててきた「遺児」を手に掛ける大悪党をやっつける役回りだが、一味に内通していたイヤミな先輩をタコ殴りするさまは痛快。

ロケ地
  • 天満屋一家のアジト、嵐峡の「料亭」。坂と入口付近を使う。水面も映る。設定は根岸。このあと何度も出て、捕方引き揚げなどもある。
  • 好いた男がいるらしい娘のあとをつけるオヤジ・竜蔵、お由が秀次と出かける浅草は仁和寺。雑踏の露店は仁和寺観音堂脇に設営、秀次を窺う勝三も出没。その竜蔵を偶然見かけ追う村瀬、逃げたとみえたオヤジがうっそりとダンナの前に現れるのは観音堂階前、向拝の下。塔が映り込む。
  • お由らのほうをつける風間、二人が話すのは蓮華寺五智如来像前。見張る風間、窺う勝三、去る秀次の動きが、露仏を使ってうまく表現されている。
  • 村瀬を相手に語る竜蔵の回想、彼に回転資金を掏られたせいで心中した大和屋夫妻、その入水直後に偶然通りかかり残された赤子と遺書を見た夜の橋、中ノ島橋。セピア表現。
  • 天満屋一味のお高をつける風間、木島神社。鳥居前から参道石畳、本殿と映る。お高が参拝を済ませると、朽木同心や鮫州屋が人数を連れて現れる寸法。風間は、舞殿の柵の間から見つめている。夜仕立ての絵。
■ 桃太郎侍 第237話「べらんめえ箱入り娘」1981.5.10日本テレビ/東映

 大店のわがまま娘を、父親に頼まれて「じゃじゃ馬ならし」の桃さん。娘は芯までグレておらず諭しもきくが、町で悪さをしている折、悪いのに目をつけられていた。

ロケ地
  • おくみに花札を教えたごろつきが、顔見知りの中間に侍(朽木)と引き合わされる夜道、広隆寺東塀際。朽木は、頭巾をつけて木の陰からのっそり現れ、おくみを誘拐して身代金山分けと持ちかける。
  • 保護していた迷い鳥に死なれお墓をつくってやるおくみ、下鴨神社糺の森の木の根方。ここからの帰り、誘拐されるのは河合社裏手塀際。知らせを聞いて現場へ駆けつけた桃さんが、ごろつき二人が斬殺されて戸板で運ばれるのを見るのは河合社脇塀際(東側)

2015/6/17

■ 疾風同心 第19話「恋を逆手の悪い奴」1979.1.24東京12チャンネル

 気のいい辰っぁん、「悪党側」の女の子に利用されてしまうが、そのコもまた恋人にたばかられていた。
全て終わり彼女を見送る段、気のあるふうを見せながら、娘は「京都の町はそんなにいいの」状態で去ってゆくのだった。

ロケ地
  • 贋金を懐にした男が刺されて倒れる大川端、広沢池東岸汀。
  • 大川端を調べる風間と辰、広沢池東岸(汀に桟橋や船溜を設営)中ノ島橋周辺(橋下手河原に蓆小屋設営/橋上も使うほか、辰が川を渡渉するシーンも)。辰が「大川は広い」と言っている通り、様々な場所に擬えてあり、二ヶ所ともいろんなアングルが出る。
  • 一味がおせんを呼び出す福寿稲荷、上御霊神社摂社・福寿稲荷(扁額もそのまま映る)。おせんは始末されかかるが、風間が介入。
■ 桃太郎侍 第236話「世間知らずの若様作家」1981.5.3日本テレビ/東映

 戯作者志望の、旗本の三男坊を世話することになる桃さん。庶民の暮らしを知るとて若様は長屋へ越してくるが、碌に見聞も広めぬまま初めて書いた作品をけなされてたちまちキレ、愚民がとか言い出す始末。しかし、フテて飛び出した先で女児を拾い「事件」に巻き込まれ、その過程で若者はひとつ階梯をのぼるのであった。

ロケ地
  • 長屋の皆相手に高邁な理想を説いていた春之助を外へ連れ出し諭す桃さん、大覚寺大沢池畔・護摩堂前。水面越しに大沢池堤が見えている。
  • 作品を否定され怒った春之助、原稿を投げ捨てると女児が拾うが、聞いても名も家も言えず、聞こえてきた鐘の音に怯えしがみつくシーン、大覚寺五社明神
  • 女児を連れて江戸の町を捜し回る春之助、疲れて休む木の根方は大覚寺天神島。このとき二人を見かけた侍が襲ってくるのは祠脇。
  • やっと名は判った女児・お千代を、父親が殺されたらしい大川岸(深川側)へ連れてゆく桃さん、広沢池東岸(水少なし)。鐘の音を聞き、記憶を取り戻す運び。
  • お千代がさらわれ、連れ込まれかける西海屋の根岸寮、中山邸通用門。尾行していた春之助が飛んで入り、一太刀浴びる。

2015/6/16

■ 疾風同心 第18話「情けが仇の赦免船」1979.1.17東京12チャンネル

 村瀬のダンナの深い情けが、あやうく仇となりかける。ご赦免になった花火職人は、長屋の女のゲスな勘繰りを真に受けて、自棄を起こしてしまうのだった。

ロケ地
  • 金杉へ急ぐも、赦免船到着時刻に遅れ伊之吉に会えず帰る村瀬、渡る橋は中ノ島橋。橋下手中州法面に伊之吉が佇んでいるが、互いに気付かず。
  • 村瀬のあとをつける伊之吉、仁和寺金堂(甍と木が大きく映る)中ノ島橋(橋上でお糸と合流、三人を見つめる伊之吉は橋下手右岸土手に)
  • 村瀬が母子を連れて行く縁日、仁和寺塔前石畳に露店あしらい。塔真下に狐面をつけた伊之吉が現れ、露店にいた村瀬を刺して逃げる。
■ 桃太郎侍 第235話「海路はるばる喧嘩旅」1981.4.26日本テレビ/東映

 つばめらと行き違い、別々に桑名へ入った桃さん。二手にわかれて大工のうちに世話になるのだが、ともにお城御用をつとめる大留と伊勢源はいがみあっており、桃さんたちも板挟み。しかし双方とも妨害など汚い手は使いそうにない気風なうえ、大留の娘と伊勢源の棟梁は好き合っているのだった。

ロケ地
  • 後から来る筈のつばめたちと行き違いになる宮の渡し、罧原堤下汀に渡し場設営。追いつかねばと焦ったつばめが先の船に乗ってしまい、しかも財布をなくしていて、乗り合わせた大留のしずに助けられる次第。船内はセット撮り。
  • 桑名港の情景、映画かなにかのバンクフィルムか。蔵建ち並び、大船多数舫い。
  • 大留の普請場へ弁当を持ってゆくつばめ、お城は映画村東映城大手門付近を演出。桃さんがつばめを手招きするシーンは、切り替えて大覚寺参道石橋で・手前に道具を一個あしらってある。
  • つばめが田之さんを出し抜いて人足を引き抜く、四日市の道普請現場、不明(山中の切り通し、林は雑木)
  • しずと佐吉に見送られ桑名を発つ一行、並木道は嵐山公園護岸沿いか(中ノ島橋下手のアレ、ベンチが見える)

2015/6/15

■ 疾風同心 第17話「お囃子お新」1979.1.10東京12チャンネル

 お祭りフェチの姉が、妹を豪雪地帯へ嫁にやりたくない理由が泣かせる、騒がしい情話。太鼓好きの姐さん、浮かれていて掏摸に財布仕込まれ、とんだ騒動に巻き込まれてしまうのであった。

ロケ地
  • お新が懐に財布を入れられてしまう五条天神、上御霊神社本殿前に櫓設営。
  • 粂が殺されたあと、粂の稼ぎ場で仲間の遊び人をシメて事情を聞きだす辰、上御霊神社舞殿脇。上州屋の名前が出る。
  • 拉致されたお新が拷問される、上州屋の施設がある木場イメージ、本物の「木場」を挿入。バンクフィルムか。
  • 泳がされ中のお新、妹のため浪人どもをひきつけて家から遠ざかるも、途中で書付を持っていないことがバレる町角、大覚寺護摩堂前。斬りつけられ危ないところへ、風間のダンナが介入。
■ 桃太郎侍 第234話「金の鯱鉾の女」1981.4.19日本テレビ/東映

 尾張入りした桃さん、なつかしい剣友と再会するが、彼の主君実はとんでもない悪者。忠義と愛の板挟みになった友は諫死を選ぶも空振り、桃さんの怒りが爆発する。

ロケ地
  • 尾張手前の街道をゆく一行(五人)、不明(毘沙門の段丘林から降りてくる道に似ている。林は竹林)。「至尾張領」と書かれた道標があしらってある。
  • 悪い奴に追われていると行商人に縋られる町角、民家塀北西角付近。「やくざ者の女」が「行商人」を見失う夜の町角、嵐山公園・錦(ここは後で何度も出てきて、昼間の絵もある。設定は高畑外記の寮)
  • 名古屋城、本物の天守をイメージに挿入。
  • まさの兄・宇佐美兵衛の墓、不明(高台に立地?松の木が見える)。この回想シーンと、今の話と、二回出てくる。
  • 刈谷奉行所へ赴き、役人から人魂の左紋次一味の動向を聞く桃さん、民家塀南西角際を通り長屋門前へ。
  • 両替商を狙う左紋次一味、まさと桃さんに邪魔され逃走、尾張領へ逃げ込む際渡る夜の橋は中ノ島橋。このあとまた錦前で見失う運び。
  • 高畑が左紋次に道中手形を渡し高飛びを指示する城下の森、酵素河川敷。枯れ草ぼうぼうで、赤松が目立つ。ここでラス立ち。
  • 黙って届けられた脇差を抱きしめ桃さんを追おうとするまさ、広沢池か。
  • 桃さん一行(彦さん入り)がゆく街道、不明(山際に雑木林、道は田畦)

2015/6/12

■ 疾風同心 第16話「初春悲願の仇討ち」1979.1.3東京12チャンネル

 奥山で人気を博す短剣投げの芸人、実は父母の仇をとるため雌伏の姿。風間のダンナの役回りは、仇討ちによる罪から彼女を救うことで、惚れられるおまけつき。
お冬に熱を上げていた辰っぁん、ご機嫌大いにナナメなのが笑える。鬢をほつれさせた酔態が似合いまくる川合伸旺も必見。

ロケ地
  • 新年明けて、皆で初詣に繰り出す浅草、参詣は仁和寺金堂。参道に露店いっぱい出て、人もたくさん配置。
  • 両国橋に女の土左衛門と聞き駆けつける風間、中ノ島橋上を走る。検分は橋下右岸河川敷で。死体は、相模屋の手配で勘定奉行所筆頭与力・大谷のもとへ奥女中として入った娘。

2015/6/11

■ 疾風同心 第15話「盛り場の用心棒」1978.12.27東京12チャンネル

 偉そうな役人が貧乏人を苦しめているのを見て黙っていられるダンナではなく、ついに暴れてボッコボコにのして謹慎食らってしまう。このあとは情話、自分大事で若い娘を犠牲にしようとしていた輩が義侠心を見せたり、悪党の用心棒にまで堕ちていた侍が真人間に立ち戻ったり、姿は見えねどお奉行は部下のため奔走してくれて、小林さまの渋面だけで腹は切らずに済むのであった。

ロケ地
  • 兄捜しに秩父から出てきた武家娘を、芝居こいてコマそうとしていた金太郎と了山、娘を襲っているならず者を風間に退治されてしまう「墓地」、不明(風間と辰が騒ぎを聞きつける石畳は互の目で、奥に石段。ここと「墓地」が同所かは判らない。墓地は西方寺小谷墓地みたいな感じの傾斜地)
  • 金太郎が、秩父出の浪人を見たと綾を連れてゆく途中、寺社方とグルの元締が放った用心棒に出くわす道、大原野神社参道。この場では「兄」は改心せず、綾は大検使のところへ連れて行かれてしまう。
■ 桃太郎侍 第233話「遠州路の決闘!」1981.4.12日本テレビ/東映

 長い間ずっと、生まれた江戸の地へ帰ることばかり望んでいた小役人は、娘の結婚を機に役を退き念願の切符を手にするが、勇退まであと三日というとき、今まで何の揉め事も無かった村にヤクザが乗り込んでくる。
谷幹一が小心者の葛藤を熱演する、哀話。

ロケ地
  • つばめ不在のため興行を渋られ窮する一座、湯本村出役の十兵衛に連れられ村へ赴く一行が渡る橋、流れ橋。以降この橋は、ヤクザがやって来るシーンや、遠江代官所との行き来などで何度も出て、ラス立ちにも使われる。立ち回りの際は橋上だけでなく、橋の下も使用。
  • 一座が興行を行う、湯本村名主宅、民家門を前畑の木越しに。幟などもあしらってある。内部はセット撮り。
  • 村の酒肆が乗っ取られたと聞き乗り込む十兵衛だがてとも敵わず、娘が桃さんに助けを求めに走るくだり、桃さんたちが滞在する湯治場は酵素河川敷に小屋と湯の樋あしらい。
  • 博徒どもを追い払い、退職して江戸へ帰る十兵衛のくだり、村人たちと見送る道は北嵯峨農地竹林際。桃さん、もっと深刻な事態を察知しているが、十兵衛に覚られぬようはからう。
  • 事後、当地を発つ桃さん一行がゆく街道、木津堤法面の道。十兵衛の娘の結婚を世話する話で、独り身では難しいと囃される。

2015/6/10

■ 疾風同心 第14話「十年目のつぐない」1978.12.20東京12チャンネル

 その昔、贋金作りの名人だった老爺の情話。永の逃亡の果て江戸に舞い戻った伊助は、置き捨てた娘の顔を垣間見て自首するつもりだったが、今働きの悪党どもに見込まれてしまう。
いそいそと出かけるのを、「女ができた」などと思われてしまう村瀬のダンナだが、伊助の娘をずっと見ていたという、泣かせる設定。

ロケ地
  • お美津の働く茶店を凝視していた伊助に目をつけ尾行するチョロ松だが、たちまちバレて叩き込まれてしまう池は大原野神社境内・鯉沢の池。睡蓮びっしりのところへドボン。
  • 風間を制止し、自分が伊助を尾行する村瀬だが、伊助は気付いており池端に佇み畏れ入る、その池も大原野神社鯉沢の池。池端には、水面に大きく張り出した松が生えていて、突っかい棒も施されている(現在この木は無い)。居場所を教えて伊助が去ったあと、意気込んで現れた風間を諭し話す村瀬、二人入る茶店は鯉沢の池端のありものか(緋毛氈敷いた床机が出ている/池越しに中島へ渡る橋が見えている)。このとき、村瀬が語る回想で出る、お美津の母の墓、招善寺か。
■ 桃太郎侍 第232話「嫁にするなら錦絵の女」1981.4.5日本テレビ/東映

 旅興行に出たつばめ、田舎の道楽息子に惚れ込まれ馬鹿な目を見るの巻。その若旦那の店に、駿府城代と悪徳商人の魔手が伸びる寸法で、病み上がりにもかかわらずつばめ大立ち回り。手傷を負ったつばめを見て桃さん「許さん」発動。

ロケ地
  • 箱根越えの坂をゆく一行、大内・亀岡道の坂。峠の茶店はガレ場下に設営、ここで遠州屋の若旦那主従と出会う。茶店を出て再び街道をゆく一行、大内辻堂手前亀岡道(北望の図、つけてきた金造たちが田畦を八木方向にこそこそ入る絵もある)。ヘンな男はもうついてきていない?と振り返る道は辻堂の南あたりか。
  • 府中宿での小屋掛け、大覚寺五社明神本殿東側に設営。金造が不入りを救おうとサクラに銭を渡し導くシーンは同所祠脇。
  • 金造に銭を叩き返したことで仁兵ヱと喧嘩して飛び出してしまうつばめ、仁兵ヱが捜すシーンは大覚寺大沢池畔、桃さんが倒れているつばめを発見するのは天神島祠の手すり。

2015/6/9

■ 疾風同心 第13話「闇に泣く恐怖の面」1978.12.13東京12チャンネル

 夜な夜な現れては、娘の髪を切って歩く通り魔あり。非道ははたらくものの乱暴はせず、まして命はとらぬ鬼面の主には、突き詰めた理由があった。

ロケ地
  • 夜歩きの娘が狙われる大川端のイメージの橋、不明(シルエット、擬宝珠付き)。鬼面を付け御家人のなりをした通り魔が出る土手、大覚寺大沢池堤
  • 鬼面の出所を求め聞き込みをする風間たち、鳥越明神の露店は上御霊神社本殿前。
■ 桃太郎侍 第231話「お伊勢参りは御難旅」1981.3.29日本テレビ/東映

 田之さんが羨ましくなり、お伊勢参りを思い立つ桃さん。しかし、小田原手前で雨宿りしていると、藩政を憂える血気盛んな若侍たちの物騒な話が漏れ聞こえ、深入りする羽目に陥るのであった。

ロケ地
  • 小田原手前の街道をゆく桃さん一行、北嵯峨農地農道(東側に並木ちょっぴり)。雨宿りする辻堂、大覚寺護摩堂(一行は西側縁先に「避難」、若侍たちが「断固斬るべし」などと言いながらどやどやと堂内へ入ってくるシーンはセット撮りで、護摩堂と似た扉にしてある)
  • 若侍たちが城代家老を襲う夜道、相国寺大通院西塀際。若者たちは宗丹神社付近の茂みに潜んでいる。
  • 城代の危機を防いだ桃さん、話を聞くため赴く家老邸は相国寺大光明寺門。ここで、身辺警護を頼み込まれる。
  • 小田原城下の小屋に出演するつばめたち、小屋は大覚寺心経宝塔前広場に設営。このシーン、導入は五社明神ナメて。
  • 城代屋敷を伺う若侍を「捕らえる」桃さん、相国寺大光明寺通用門前。湯屋角で仲間が見ていて、「一平が捕まった」と知らせに駆け込むアジトの一軒家は広沢池東岸の「料亭跡」入口(後段、次席家老が忍んで来るシーンでも出る)
  • 一平を取り戻すため、ちどりをさらう若侍たち、大覚寺五社明神(小屋の裏口があるふうに仕立ててある)
  • ちどりを取り返すため、わざと一平を逃がし後をつける桃さん、逃走ルートは相国寺大光明寺通用門〜鐘楼裏手塀際(夜間)
  • 若侍らのアジトを刺客が襲い、桃さんが彼らを逃がしたあとの殺陣、広沢池東岸になだれこみ(夜間)
  • 逃げ延びた若侍たちが今後を協議する川べり、嵐山公園・中ノ島橋下手右岸河川敷(栗石の部分、見返りの絵でも橋は映っていない)
  • 若侍たちに会いに来た次席家老のことを桃さんに知らせに来る仁兵ヱ、相国寺大光明寺南路地(南側の塀を背にする)。ここへ一平が現れ、あとの四人は次席家老邸へ行ったと暢気に告げる。
  • 一平とともに次席家老邸へ走る桃さん、相国寺方丈塀際
  • 次席家老が視察中の城代を狙う千波沼、大覚寺大沢池。次席家老一味は天神島(鳥居に千波沼大明神の額)にいて、大沢池堤上の城代を銃撃の運び。狙撃は小柄に阻まれ、次いで騎馬の桃さんが現れる寸法(被衣姿で手綱とらず両手放しで騎乗、その姿勢のまま馬から飛び降り)。立ち回りは嵯峨帝碑前あたりで。
  • 城代に仕官を乞われ逃げてくる桃さん、待っていたつばめらは鳥居本・愛宕参道鳥居下。「先に箱根の山越えてるぞ」と叫んで桃さん通過、次いで若侍たちが走ってくる。

2015/6/8

■ 疾風同心 第12話「人情浮世絵ざんげ」1978.12.6東京12チャンネル

 根はいいやつな、盗っ人の情話。軽い気持ちで盗んだ美人画に惹かれ大事に隠匿していた浅吉だが、ある日身投げから助けた母子こそ、彼から絵を盗られ窮した絵師の未亡人その人、絵は彼女を描いたものだった。

ロケ地
  • 凶賊・くちなわの紋次が隠れている小屋、広沢池東岸汀に小屋設置(水面に張り出している。イメージのみ)
  • 捕方の手に落ち死んだ経師屋(間取り調査役)の代わりにするため、浅吉に接触する紋次一味の久三、相国寺鐘楼前植込際。拒否されてつかみ合いの喧嘩になっているところへ、風間のダンナが通りかかる。
■ 桃太郎侍 第230話「すずめの涙三千両」1981.3.22日本テレビ/東映

 玉川一座の向かいにある猿若座に降りかかる難儀、救世主は鳳太夫ことすずめなのだが、張り切る動機は恋で、もちろん最後にきれいな肩透かしを食うという、例のシリーズ。
つばめを庇ってすずめが斬られるシーンがあり、ここから「許さん」発動。

ロケ地
  • 釣りに出かけた桃さんと仁兵ヱ、身投げ男を止めると猿若座座長の清十郎という土手、大覚寺大沢池堤
  • 玉川一座に閑古鳥が鳴き、ちどりとかもめが「原因」のすずめを呼び出してとっちめようとする「浜辺」、広沢池東岸(水無)。もちろん返り討ちに遭う。

2015/6/7

■ 桃太郎侍 第229話「奇術か魔術か、恋女房」1981.3.15日本テレビ/東映

 芸人夫婦哀話、糟糠の妻は亭主が喝采を浴びる舞台で、お家騒動の陰謀に巻き込まれ非業の死を遂げる。
女房に甘えて怠ける亭主を手荒く立ち直らせる桃さんたち、皮肉を浴びせて去る桃さんの、いつにない嫌味な表情も見もの。

ロケ地
  • 成功した舞台を捨てて国へ帰った鉄次を偲ぶ桃さんとつばめ、桃さんが釣りをしている土手は大覚寺大沢池堤。この際アタシもどこかへ片付いてと持ちかけ、どニブ反応が返ってきて泣くつばめで幕。

2015/6/5

■ 疾風同心 第11話「消えた小判の秘密」1978.11.29東京12チャンネル

 八王子まで賊を追っていって、一旦捕らえるも逃げられまた江戸へ駆け戻ってくる風間のダンナ。前段はそのように忙しない展開だが、江戸ではじっくり謎解き。出てきたのは、錺職に罪を着せ、刻印入り小判を溶かしていた大盗だった。

ロケ地
  • 英次を追って八王子へ馬を駆る風間、土手は大堰川堤、山道は不明。
  • 八王子へ入る英次、道標のある街道は大内辻堂(後で風間も通り、駕籠舁きを締め上げ)大内神社境内〜山際の里道(山際の少し高い所に道が通じ、道と軒を接する位置に萱葺民家、蔵が隣接。暴将などでもよく出てきたアレ。英次は蔵の前あたりで立ち止まり振り返り、里へおりてゆく)
  • 浜名屋(実はからす組首領)が差し向けた追っ手から逃げる英次、川に身を躍らせる橋は保津小橋。後で風間もやって来る。
  • 打ち上げられていた英次を保護したオヤジの小屋、イメージに出るのは罧原堤か。追っ手が現れる段に映る河原は大堰川河川敷、小屋の中からという絵に仕立ててある。小屋の内部描写はセット撮り。

2015/6/4

■ 疾風同心 第10話「辰三 涙の殴り込み」1978.11.22東京12チャンネル

 恋の成就から一変、涙の淵に沈む辰あわれ。彼が一目惚れした娘の勤め先は、凶盗の巣窟だった。

ロケ地
  • おたみの勤め先の水茶屋の主がお参りに行く明神さま、大原野神社。本殿に参拝後、手水場で手下の留吉とツナギをとる。辰とおたみが詣でる明神さまも同所、本殿、鯉沢の池の橋など使われる(池には睡蓮開花)。店で主の正体を見てしまったおたみが、逃げた末殺されるのもこの「明神さま」、このシークエンスでは勝持寺の方へ通じる細道や、参道まわりの茂みなども出てくる。
  • おたみの墓に参る風間と香織、招善寺墓地参道坂〜墓地。
■ 桃太郎侍 第228話「花嫁の父、引き受けます」1981.3.8日本テレビ/東映

 花嫁の父について偉そうに講釈垂れる田之さんのところへ、いきなり「娘」ができて、年頃ゆえすぐに結婚話が持ち上がる。男が駆け落ちを持ちかけていると知った田之さん激怒して暴れるが、裏には深刻な事情が横たわっていた。

ロケ地
  • 仙吉とデートのお絹(いきなりプロポーズを受ける)大覚寺大沢池(対岸に大沢池堤が来ている。設定は、幼い二人が遊んだ弁天池か)。後段、「旅支度で品川宿へ来てくれ」と「駆け落ち」を持ちかけるシーンも同所。

2015/6/3

■ 疾風同心 第9話「狙われたドジな奴」1978.11.15東京12チャンネル

 足ばかり速いヘンな掏摸は、抜け荷商人から割符を盗ってしまい追われる身に。偶然彼を捕まえた風間は、巨悪をお縄にするため、この掏摸を使って大芝居を打ってみせるのだった。
馬助の通夜とか、「らくだ」風味。悪党どもがかっさらった早桶は、おきまりの痛快な顛末できれいに開く。

ロケ地
  • 小林さまが放っていた密偵が殺されて見つかる佃の浜、広沢池か(ヤナギと思しき大きな木が汀に)
  • 辰と馬助が「馬助の早桶」を担いでのぼる寺の石段、西壽寺参道石段。石塔は向かって左手に。このあと南海屋差し回しのゴロツキが出て早桶をさらう墓地も同所か(高台)
■ 桃太郎侍 第227話「身替り代は高すぎた」1981.3.1日本テレビ/東映

 道楽息子、超絶に痛い目をみて改心するの巻。罰として屋根裏部屋へ押し込められていた三河屋の若旦那だが、仕事に来ていたとん太を抱き込んで抜け出し吉原へ。その間父は殺され、若旦那ととん太はともに下手人として捕まってしまう。ここへ、殺された大旦那に恩を感じている爺さまが自首して出て悪党どもも混乱、まとめて闇に葬ろうとして下手を打つのだった。

ロケ地
  • 三河屋の番頭を尾行するつばめたち、相国寺鐘楼脇(弁天社脇から南望の図)〜大光明寺(北町奉行邸)。番頭は、兄の同心とともに奉行に会い悪企みを協議、このシーンは大光明寺方丈前石庭で・奉行は弓のお稽古中。
  • 釈放された三人が消されかかる夜道、広隆寺東塀際(木あり)。桃さんが駆けつけて阻止。
  • 奉行の駕籠行列の前に立つ桃太郎、二尊院紅葉の馬場。坂や塀際、境内と殺陣は移動してゆく。夜ではなく白昼、登城か下城の情景か。
  • 三河屋大旦那の墓、金戒光明寺本堂裏手墓地。改心した若旦那が、一同に挨拶。

2015/6/2

■ 疾風同心 第8話「おもかげの怪盗」1978.11.8東京12チャンネル

 風間に捕らえられた大盗だが、隠し金のありかを吐かない。しかし処刑直前、昔棄てた娘と会えた男は、辞世にヒントを残してゆくのだった。
大岡越前シリーズ中の名作・木鼠小僧に似通うところがある。

ロケ地
  • 捕方が出て黒鍬の三五郎を召し取る中洲庚申塚、広沢池東岸。三五郎は船着場の桟橋で釣りをしており、汀には庚申塚が拵えてある。水に入っての大立ち回りも。辞世の表現では「涙川、中洲の塚の菊」。
  • 三五郎が手下を騙して向かわせる、谷中の森の下宮坂稲荷、吉田神社竹中稲荷。金の隠し場所の「65番目の鳥居の左の柱」の表現は参道重ね鳥居で。手下どもが争うシーンは本殿まわりになだれ込み。三五郎の示唆でそこへ向かう風間らがのぼる坂は大元宮西側の坂。
■ 桃太郎侍 第226話「エレキを食った鬼二匹」1981.2.22日本テレビ/東映

 長屋へ越してきたヘンな男、名は平田伝内、生業はよろず相談発明指南で、エレキテルを製作…出自等も限りなく誰かと似ているが、お話の本筋は家族の復縁。悪謀のネタにされ投獄されるも、桃さんの活躍で獄死とはならず、めでたく釈放されるのであった。

ロケ地
  • 伝内が身請けした太夫が土左衛門で見つかる百本杭、広沢池池底(葦原近く、水無し)。なにやら棒切れなど置いてある。

2015/6/1

■ 疾風同心 第7話「十手に賭けた友情」1978.11.1東京12チャンネル

 風間の幼馴染の大工は、母を亡くして以来荒れており、それがため殺人犯にされかかる。
荒っぽくも誠実な風間の人となり、村瀬のダンナの泣き落としなど、情が通じて闇は晴れてゆく。

ロケ地
  • 丹波屋の勘当息子が博打の借金返済を迫られたあと殺されて突き落とされる大川(後段、死体が上がったのは大川と語られている)柊野堰堤落差工下。
  • 事後、夫と息子の墓に額づくお房、招善寺墓地か。
■ 桃太郎侍 第225話「桃太郎一家全員失業!」1981.2.15日本テレビ/東映

 奢侈禁止令が触れ出され、読本見せ物だめ酒も畳替も禁止、ついでに指圧揉み療治も贅沢認定ときて、桃さんたちはサブタイトル通りの仕儀に。皆の難儀を見かねた桃さんは、お触れを出した筆頭老中に当たるが、真の悪は別にいるのだった。

ロケ地
  • 桃さんの提案を受け登城、筆頭老中に市中視察を進言する兄上のくだり、お城イメージに姫路城天守
  • 筆頭老中を狙撃するも未遂に終わった刺客どもが駆け入る灘屋の寮、中山邸通用門。中で次席老中や町奉行が報告を受けているのを、つばめが確認(邸内はセット撮り)

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