時代劇拝見日記
2015年7月

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2015/7/31

■ 長七郎天下ご免! 第54話「おとこの真実の風車」1980.12.11

 絵の道を志す貧乏御家人は、ある日贋絵作りを依頼される。依頼者はかつての恋人、やんでいなかった思いから絵を描く男だが、永徳の写しは悪党の私腹肥やしに使われるのだった。

ロケ地
  • 絵の得意な風車売りの御家人・榊と知り合う長さん、大覚寺天神島朱橋〜祠。後段、経師屋の妻女・妙が頼みごとに現れるのもここ。
  • 勝山藩邸を出てきた経師屋・庄兵衛の素振りがおかしかったと長さんに報告するなつ、広沢池東岸(長さんは船に腰掛け)。あとから弥太郎も来て、永徳の軸を盗った賊を消した侍は勝山藩士と報告。
  • 妙が榊のもとへ行ったと報告するなつ、広沢池観音島。遠景に萱葺民家。
  • 永徳の写しを作っていた榊に話を聞く長さん、妙とのことを告白されるのは大覚寺護摩堂前。
  • 榊が描きおえるのを待つ長さん、思案顔で釣りの船は広沢池に浮かび。
■ 一路 第1話「参勤交代は戦なり」2015.7.31BSP

 国許の屋敷が焼けて、父を亡くした青年・一路は、代々のお役目である道中御供頭を仰せつかる。しかし彼は仕事のことを何一つ引き継ぎされていないばかりか、添役もルーキー、そして御家来衆は皆一様に小野寺家を避けているのだった。

ロケ地
  • 江戸から急ぎ田名部領へ戻る一路、走る道は日吉の馬場(北側の、律院前付近)
  • 蒔坂家陣屋、随心院薬医門。一路が、18日後に出立の参勤交代の采配を命じられ、茫然自失のまま辞するシーンは大玄関前。
  • 蔵役の佐久間のところへ行き、覚書が無いか問う一路、陣屋内の蔵は大覚寺蔵、明智陣屋映り込み。
  • 方々聞きまわるも不調、座り込む橋は日吉大社走井橋、呼んだ添役の栗山真吾がやって来るが、彼もまた急遽家督を継いだ何も知らぬ身と知れる。川中に椿の花が落ちて流れ下る演出あり、高所クレーンの絵もあり。
  • 焼死した父が葬られた浄厳寺へ赴く一路、普済寺鐘楼門前〜墓地(背景に総門が来ている)。腹を切るのを和尚に止められ、遺品の行軍録を渡される。
  • 不動真言を唱え身を清める一路、金引の滝。許婚者・薫が遠くから見ている。
  • お役目を果たすことにしたと和尚に話す一路、普済寺鐘楼門近くの林間。
  • 旅籠へ訪ねてきた薫を家へ送り届ける一路、夜道は日吉の馬場、国分家入口付近は里坊の石積で表現。

2015/7/30

■ 長七郎天下ご免! 第53話「かりそめの花嫁衣裳」1980.12.4

 錺職人の父を殺された娘は、間近だった婚礼を打ち捨てて復讐を志す。慕情と恩と憎悪が入り混じる展開、結局仇に手をかけられぬ彼女だが、悪はちゃんと滅びる。

ロケ地
  • 錺職の喜兵衛が「土左衛門」で見つかる掘割、大覚寺有栖川河床。
  • お冬たちが安宅屋の娘を監禁する漁師小屋、広沢池東岸汀に設営。ここでは後段立ち回りも。
  • 安宅屋とつるみヤバいブツを捌く加賀藩上屋敷用人、その屋敷の門は大覚寺大門
  • お冬に指定された思案橋へやって来る安宅屋、中ノ島橋。お冬たちが船で来て交渉のシーンは渡月小橋で撮られている。安宅屋が人数を伏せていたのは石積護岸の下の汀。
  • 伊豆守と会う長七郎、伊豆が素振りの庭は嵐亭延命閣前。
  • 川筋を聞き込む弥太郎、屋形船が舫う船着は広沢池東岸

2015/7/29

■ 長七郎天下ご免! 第52話「一揆!太助がさらわれた!?」  1980.11.27テレ朝/東映

 成田詣での太助が、佐倉の騒動に巻き込まれて行方不明に。侍に斬られて負傷した彼を助けるものの、解放はしない若者たちには、切迫した事情があった。
長さん、庄屋の娘に事情を聞いたあと江戸へ取って返し、伊豆守に会って藩主は安堵の約定を取り付ける細やかさを見せる。

ロケ地
  • 親方とともに成田行の太助、領民が佐倉藩の侍に斬られるのを見てしまい難儀に遭う印旛沼畔、広沢池北岸。侍たちは山からどっとおりてくる形。
  • 侍に斬られたあと逃げるも倒れた太助、若者たちに保護される小屋は酵素河川敷に設営。ここは秘密の小屋で、庄屋の娘のお袖を中心とした若者たちが、圧制をしく家老たちを倒す算段をぶつ。後段では焼き討ち用の油を積んだ大八が炎上したり、立ち回りが行われたりもする。設定は印旛沼付近。
  • 家老とつるむ悪徳商人・上総屋についての報告を弥太郎から聞く長さん、船は広沢池東岸につけられる。
  • お袖を慕う新次が上総屋の手先のゴロツキに拉致される竹林、北嵯峨か。
  • 長さんが佐倉と江戸を馬で往還する道、大内辻堂付近のほか山道。

2015/7/28

■ 長七郎天下ご免! 第51話「影が狙った振り袖剣法」  1980.11.20テレ朝/東映

 長さんが助けた若衆と郎党、あるじの方実は女で、許婚者が失踪と聞きはるばる津軽から駆けつけたもの。彼女の恋人を監禁していた悪家老どもは長さんに成敗されるという常道だが、恋文を読んで感動したおみっちゃんが暗号を見つけたり、東北弁の郎党があるじを庇って死んじゃったりするのが新味。

ロケ地
  • 杉山をやり過ごした小枝と治六の主従が渡る橋、日吉大社二宮橋。渡ったところで浪人どもの襲撃。
  • 刺客に追われた主従を助ける長さん、日吉大社白山宮下坂。この前に、配達帰りの長さんとおみつが境内を歩くシーンがある。
  • 津軽藩上屋敷を出た家老の駕籠が着く料亭、嵐山公園・錦。中で悪徳商人・陸奥屋と密談。
  • 小枝の回想、恋人・伊織が江戸に発つ前日、稽古帰りに二人話した橋は日吉大社走井橋
  • 伊織の文の暗号から見つけた帳簿の隠し場所の鳥越神社拝殿、日吉大社白山宮本殿。
  • 浜乃家から隠れ家へ飯を運ぶ治六を見つける陸奥屋の用心棒たち、日吉大社西本宮塀際。

2015/7/27

■ 剣客商売 鬼熊酒屋  2014.8.8フジ/松竹

 北大路版第三弾、表題の話に「三冬の縁談」を組み合わせ、親子の人間模様を描く。
熊五郎の過去を膨らませてあるので、レンジの渋みがいや増し、佳品となっている。

ロケ地
  • 江戸の夏、行商人から風車を買い求める女児たち、八幡堀白雲橋上。舟遊びの人々が行き交う大川、八幡堀掘割。
  • 浅草今戸の本性寺へ墓参の小兵衛、龍譚寺。導入は堂宇見下ろしの絵で、鳩が飛び立つ。墓は参道脇に演出。
  • 墓参の帰り、浅茅ヶ原で熊五郎の苦悶を見る小兵衛、大覚寺大沢池北辺並木。熊五郎は対岸の天神島北側汀にいて、傍には船着がこしらえてあり船も舫っている。
  • 小兵衛隠宅、大覚寺遣水跡に演出。「右岸」端に家を建ててあり、見返りの構図では水面や堤、菊ヶ島などが映り込む。タイトルバックの絵では、ここと「瀞」を合成してある。
  • 田沼邸イメージ、随心院薬医門。三冬の縁談について話す田沼主従と小兵衛、周遊する庭は金戒光明寺紫雲の庭の築山。
  • 三冬に稽古をつけて橋場の道場から帰るさ、土手で花を摘む熊五郎を見る小兵衛、大覚寺大沢池北辺並木。熊五郎は並木道下の土手から上がってくる。
  • 熊五郎が入ってゆく寺門、百済寺赤門。門前を掃く小僧演出。熊五郎が香華を手向ける二基の墓は参道脇か。彼に声をかけた小兵衛と二人戻ってくる道は参道坂。
  • おはるが操る船で大川を渡る小兵衛、西の湖。このあと西瓜持って橋場の道場へ。西の湖はこのあとも出てくるが、太鼓橋の向こうに陽が落ちる絵は細工ものか・橋脚も無いし。
  • 宗哲宅からの帰り、鬼熊酒屋へ立ち寄る小兵衛、このとき熊五郎不在、彼が人知れず苦しむ林は大覚寺竹林。昔の刃傷沙汰がフラッシュバック。
  • 三冬と大久保が結婚をかけて立ち会う田沼家中屋敷、金戒光明寺方丈。試合は方丈前庭(南庭)、見届ける田沼さまは庭が見える座敷に。
  • 熊五郎が脅迫者に会いに出向く浅草新鳥越の寺、百済寺参道か。祠や石仏が見える。危機に小兵衛が介入するが、親爺大吐血。
  • 田沼邸を訪ね、試合の次第を聞く小兵衛、座敷は金戒光明寺方丈。二方が開け放たれていて、南と東の庭がのぞく。
  • 互いの子らの歯がゆさをボヤく田沼さまと小兵衛、田沼邸の庭は金戒光明寺紫雲の庭、石庭部分。

2015/7/24

■ 桃太郎侍 第255話「お化け長屋の御隠居さん」1981.9.6日本テレビ/東映

 すっかり倅夫婦に店を任せた楽隠居は、暇を持て余しお化け長屋に出没しては皆の世話を焼く。しかし、まだまだ青い倅は悪党の陰謀を見抜けず、店は危地に陥ってしまうのだった。

ロケ地
  • 白根藩江戸家老・大瀧邸、相国寺大光明寺門。表札が掛かっている。
  • 近江屋の番頭が、ライバルの大和屋と密かに会い手付金を貰うシーン、相国寺鐘楼脇。「工作」後、大金を貰うのも同所で、直後に侍が出て斬られる(桃さんの指示でつけていたとん太が見届け)
  • 長屋衆を隠居の手数からそらすため芝居を打った桃さん、出療治と称し釣りをしているところへ隠居がやって来るシーン、広沢池東岸汀に桟橋設置。後段、とん太が急を知らせに走ってくる際は土手も。
  • 出禁を食らった倅に泣きつかれ、白根藩城代に掛け合うべく早駕籠を飛ばす隠居、刺客に襲われる道は下鴨神社馬場。斬られた隠居は瀬見の小川河床に倒れこむ(もちろんまだ流水は無し)
  • 刺客らが入ってゆく家老邸、相国寺大光明寺門。つけたとん太は方丈塀際に。

2015/7/23

■ 桃太郎侍 第254話「望みかなった新妻の座」1981.8.30日本テレビ/東映

 身分違いだと、引き裂かれていた「夫婦」が晴れて復縁、子も入れて三人幸せを得る情話。そこに至る紆余曲折と、降りかかる災難を描く。
口説く前に振られるわ、悪人に情報垂れ流すわ、探索には加わらないし、田之さんいいとこなし。

ロケ地
  • おようが勤める、芝神明社前の水茶屋・夕渚、嵐山公園・錦。提灯に店名が入っていて、派手な暖簾がかかっている。また、西方に塀を拵えてあるのは252話と同様で、井筒屋の番頭に剣突を食らわす仁兵ヱたちのシーンで映っている。
  • おように拒否され、悄然と水茶屋を出てくる佐太郎、近くの茶店で待っていた桃さんたちが声をかけるシーンは、松尾大社楼門そば石積際に店を仕立て。舞殿の脚部が背景に来ている。
  • 佐太郎から逃れ長屋も出てしまったおよう、母子が佇む階は松尾大社本殿西端階。桃さんが見つけだし、佐太郎の懐へ飛び込めと励ます。
  • 妻子を拉致された佐太郎、身代金を持ってゆく夜のしじみ河岸、広沢池東岸。佐太郎は一人棹を操り汀へ、勘定奉行配下の侍たちが待ち構えている。急を聞き駆けつける桃さんたちは、土手を走る。

2015/7/22

■ 桃太郎侍 第253話「すずめ 涙の花嫁衣裳」1981.8.23日本テレビ/東映

 やっと幸せをつかむすずめだが、祝言の席に花婿は来ない。目明しの友の巻き添えで殺されかけた清次郎は記憶喪失、恋をあきらめて「二人」を逃がそうとするすずめだが、全て悪党の手の内なのであった。

ロケ地
  • 清次郎を捜し回るすずめたち、漁師に助けられた彼を見つける夜の大川端は広沢池東岸汀、桟橋設置。「居合わせた」婀娜っぽい姐さんが自宅への保護を申し出。

2015/7/21

■ 桃太郎侍 第252話「花の吉原学問修行」1981.8.16日本テレビ/東映

 「明烏」よろしく、世間知らずの若旦那に浮世学問を施すことではじまった話は、五重塔入札をめぐる腥い陰謀の渦へ。若旦那の真心が遊女の手管も陥し、悪は滅びてめでたし展開。

ロケ地
  • 甲州屋の若旦那がとんだ世間知らずという逸話のひとつ、木場で父に叱られるシーンは斉宮神社脇材木置場(蔵や社叢が背景に来る)
  • 若旦那が居続けをしている楼の主が入ってゆく木曽屋の寮、嵐山公園・錦。これを目撃する仁兵ヱは少し離れた西の方にいて、その背後は塀を拵えて覆ってある。

2015/7/18

■ 桃太郎侍 第251話「昔も今もひとり花」1981.8.9日本テレビ/東映

 人も羨む仲の目明し夫婦だが、女房には秘めた過去。とうの昔に処刑され死んだ盗賊の隠し金が、悪党の知るところとなり、二人の仲を永遠に引き裂いてしまう。

ロケ地
  • これより長岡宿の道標ある街道をゆく桃さん、木津堤法面・斜めの道。ところは常陸長岡。
  • 魚を焼いてお昼のつばめたち、木津河原。娘たちは汀ではしゃぐ。
  • 玉川一座が小屋掛けする神社、大覚寺五社明神
  • 亭主の文蔵と一座へ出かけたあと、捕まったはずの盗人三人組に囲まれ、出自のことを言い立てられるおとわ、大覚寺護摩堂まわり。桃さんたちが放生池堤の方から来て、一味は退散。このことを文蔵の耳に入れる桃さん、五社明神祠裏。
  • 実は盗賊だったおとわの父の墓(生前からここへ埋葬するようにしつこく言われていたので、三千両埋まってる気配濃厚/宿場はずれのやしろ近くという設定)、鳥居本八幡宮広場隅に設営(わずかな高みの上に墓石を置いてある)。後段、ラス立ちの際には竹林、広場、鳥居まわり、舞殿前と桃さん大暴れ。また、ここへの出入りの際に、小柴垣の道も使われている。
  • 代官所へ十手を返上に行くも斬られてしまう文蔵、逃げるも力尽き息絶える塀際は広隆寺東塀際、木あり。ここで「許さん」発動。

2015/7/15

■ 八丁堀暴れ軍団 第13話「打ち首志願 涙の親孝行」1979.6.13東京12チャンネル

 大普請を請け負っていた口入屋が殺されるが、我こそ犯人と名乗って出たのは一介の大工で、申し立ても不審。誰かを庇っていると見た村瀬たちの勘は的中、悪党に騙されている青年の心を解く情話が展開される。

ロケ地
  • 佐吉が凶器を捨てたという万町の掘割、大覚寺有栖川河床。御殿川河口付近の河床を、庄太とチョロ松がさらう。佐吉の申し立て通りに祠が設営されており、風間はその脇から堀を見下ろし二人に指示を出す。
  • あさり河岸をゆく佐吉の妹・お市に、自分は佐吉のダチと名乗り話しかけるチョロ松、大覚寺放生池堤
  • 村瀬のはからいで牢を出された佐吉、風間と二人瀕死の母が保護されている柳湯に向かう道、大覚寺五社明神(有栖川畔など)
  • 母をみとったあと牢へ走り戻る佐吉、走る道は大覚寺放生池堤
  • 事後、母の墓に参る佐吉とお市、不明(山腹に墓標散在、亀岡か)

2015/7/14

■ 八丁堀暴れ軍団 第12話「娘を狙う金貸し座頭」1979.6.6東京12チャンネル

 阿漕極まりない金貸し座頭の悪行を目の当りにする風間、しかし相手は法の網をかいくぐるしたたか者で、引っ括るもかなわず。そのうち、別の「被害者」が出るもようで、高利の金を借りて窮する侍は、南の同心なのだった。

ロケ地
  • 野博打を打っているチョロ松のところへ走ってきて徳の市のことを聞く風間、大覚寺五社明神。博打は舞殿で、チョロをシメるのは本殿前。
  • 徳の市と言い争っていたという座頭・克の市が殺されて見つかる池端、大覚寺大沢池堤法面汀。
  • 徳の市宅から長持に詰めて運び出される娘たち、夜道は広隆寺東塀際。お登志が尾行するが、用心棒の矢奈木が出て阻まれる。
  • 高崎へ金策に出ていた佐伯が帰還、風間に事情を打ち明ける水辺は広沢池東岸汀。返済期日には戻ると言い去るのは土手並木。
  • 佐伯の仕業に見せかけた辻斬りが出る夜道、広隆寺東塀際。
  • チョロの注進で佐伯の立ち回り先へ急ぐ風間、大覚寺大沢池畔〜大門(武家屋敷)。このあとその屋敷から出てきた佐伯に話を聞くシーンは天神島木の根方。
  • 村瀬の奔走で作ってもらった金を手に徳の市のもとへ急ぐ佐伯、一味のチンピラが出てそれを強奪する夜道は大覚寺五社明神。二人が隠れているのは有栖川河床と祠裏。

2015/7/13

■ 八丁堀暴れ軍団 第11話「怨念燃える大屋根の死闘」1979.5.30東京12チャンネル

 喜平次危機一髪の巻、むかしの彼と同じ手口を使って侵入し凶行をはたらく賊が出没。喜平次に恨みを抱くその賊と、北町のイヤミ同心に追い詰められ、死地へ。

ロケ地
  • 自分を尾行してくる、垣内付きの岡っ引・源六をシメる風間、大覚寺大沢池畔。このあと、喜平次たちが命を捨てる覚悟でいると、お藤(風間に頼まれ、店に父子を保護している)が知らせに走ってくるのは放生池堤。
■ 桃太郎侍 第250話「桃太郎一家の迷狂言」1981.8.2日本テレビ/東映

 関東三社へ詣でようかと話していた街道筋で、やくざに襲われている芝居一座を助ける桃さんたち。そのまま関わり、村の芝居小屋を狙う悪党どものことを知る。
タイトルは梅川一座に助演したファミリーの「素人芝居」、意外にも大ウケで城代が身に来ることに。その御前で、悪党どものしでかしたことを演じてみせる次第。

ロケ地
  • 襲撃に遭う梅川一座を助ける桃さん一行、流れ橋。立ち回りも橋上で。
  • 負傷者だらけの梅川一座に代わり、玉川一座が寿座に出ることになったと代官に報告しに行く常陸屋、座が設けられる離れは広沢池東岸土手に竹垣しつらえ(夜間撮影)。室内はセット撮り。
  • 桃さんの指示で探ってきたつばめと仁兵ヱ、常陸屋出入りの地回りと、一大歓楽街建設の野望の件を報告するシーンは大覚寺護摩堂前・放生池堤端の石橋近く。
  • 叔父の常陸屋に挨拶に行く小屋主の妙と助十郎、一味の陰謀を立ち聞いてしまい追われるくだり、船に乗り込むのは広沢池東岸(ここで妙斬られ)、傷をおして棹をやる助十郎のシーンは木津川岸辺にスイッチ(船上、複数の船が舫っている演出も)、上陸シーンはセットに移行。
  • 先の小屋主殺しを題材にした「素人芝居」をうまうまと阻み、上機嫌の代官と常陸屋が船を出すシーン、広沢池東岸近くの水面から、「離れ」演出の東岸へ(汀には船着も)←ここへお面のヒト。立ち回りは土手、汀で。昼間の絵。
  • 妙と父の墓に参る一行、木津堤土手下の草叢に墓地演出。それぞれ別の道へ行く玉川一座と梅川一座、木津堤上と法面の道。

2015/7/12

■ 幕末高校生  李闘士男監督作品 2014.7.26東映

 進路調査がはじまる微妙な季節、教え子三人とともに幕末の江戸へタイムスリップしてしまう女教師。たちまち怪しの者として捕われてしまうが、役人の中に知った顔を見つける。その人こそ勝海舟、時はまさに官軍の江戸総攻撃直前なのであった。

ロケ地
  • プロローグ、夜の町を逃げる女教師、石段は法輪寺参道坂、橋は渡月橋(と思われるが真っ暗なので疑問は残る/これの前に映る坂はどこかの城内か)、映画村オープンセットにスイッチ。
  • 高校教師・川辺が勤める丘の上の学校、須磨学園。滑り止めつきの坂が印象的。現代劇パート。
  • 江戸城イメージ、不明(濠越しに石垣を見る図、上物は御殿ふう)。戦に反対する勝が幕閣に責められるくだり。
  • 東進する官軍(薩摩)、富士裾野をゆく図は淡路ロケ。津名の採土跡地か。
  • 勝の暗殺を指示する柳田、彦根城廊下橋の下。
  • 勝海舟邸、好古園御屋敷の庭門。内部はセット撮り。
  • 屋敷に引き取った川辺と高瀬を、町が見渡せる高台へ連れてゆく勝、三井寺観音堂裏手・御幸山中腹の「丘」。町と「海」は合成。スマホ発見/車を茶店跡に隠す。ここからの帰り、勝を襲う刺客のシーンは伊賀上野城内の坂。
  • 東海道の関所を難なく突破する薩摩軍、林道か。
  • 森野が滞在している「柳田っち」の屋敷、彦根城博物館。森野は塀を乗り越えて侵入してきたもよう。
  • はぐれたままの生徒二人(沼田と森野)の人相書を持って捜し歩く川辺と高瀬、帰ってくる道は好古園路地。門前で、勝が子犬に怯える図を入れてある。
  • 慶喜の御前で非戦・主戦の論を戦わせる勝と柳田、随心院書院座敷。導入は書院前縁で、画面奥に本堂も映っている。
  • 買い込んだ新式砲を視察する柳田、伊賀上野城天守東側の曲輪、勝は少し離れた石垣上にいて忸怩・背景に天守が映り込んでいる。
  • 江戸へ向けて進軍する薩摩軍、渡る橋は流れ橋。下は水たぷたぷ。
  • 沼田を説得できず、高瀬に批判され落ち込んだ川辺がやって来る丘、先と同じ三井寺の丘。後から勝がやって来て物思いに沈む際、火の海となる町のイメージが出る。
  • 西郷が軍を率いて入る薩摩藩江戸藩邸、西本願寺大玄関門。後段には式台玄関も出る。
  • 早暁、勝を狙うための砲が引き出される城門、彦根城天秤櫓
  • 西郷との会見に赴く勝を見送る川辺たちおよび勝の家族、勝は好古園御屋敷の庭門前で騎乗、角を曲がったあとのシーンは一部南禅寺僧堂坂の塀際で撮られている。
  • 森野の手を引いて坂を駆け上がる高瀬、法輪寺参道石段。この間、川辺は沼田を捜し回る。
  • なお馬を駆る勝、三井寺唐院・一切経蔵間の橋をくぐり、狙撃されつつ下鴨神社馬場へ・ここで柳田の手の者と大立ち回り。
  • 市民を船にのせて避難させる船着場、琵琶湖西岸(堅田の石積護岸)
  • 沼田を見つける川辺、大覚寺大沢池木戸〜池畔。「ぐずる」沼田に「帰ったら三者面談やるよ」と言い放ち引っ張ってゆく。 このあと法輪寺石段を経て、三井寺の丘へ・戻るスリップ。
  • なお戦い続ける勝だが、鉄砲隊が出て万事休すのところ、新門のかしら率いる「市民」が押しかけてくる「道」、三井寺唐院前・村雲橋まわり(敵味方入り乱れたため、三井寺の丘から狙う大砲撃てず)

2015/7/11

■ 桃太郎侍 第249話「小判が消えた下総路」1981.7.26日本テレビ/東映

 老朽化した小屋の建て替え費用と、旅興行資金の五十両を盗まれた玉川一座は、最低限の人数でみちのく路へドサ回り。立ち寄り先の取手宿で、金を盗って逃げた男衆を見つけるが、彼の村には切迫した事情があるのだった。

ロケ地
  • 旅ゆく一行、これより水戸みちと書かれた道標のある街道、大内辻堂付近(南からやって来る)。このあと休む茶店は亀岡道の坂(ガレ下)に設営、乱暴な騎馬の旗本から子を救うシーンあり。
  • 取手宿はずれの天神境内に小屋をかける一座、大覚寺境内か。
  • 利助の村へ向かう一行が通る細道、後述のラウンド塀近くの植込際(下部石積)
  • 村の衆が利助を褒め称える鎮守、鳥居本八幡宮。導入は総門(丸木鳥居)、利助は舞殿にどっかと座り賞賛の声を聞く。櫓が据えられ踊りの輪ができるのは「広場」。桃さんたちがここへやって来る小径は小柴垣道。
  • 逃げた利助を追う一行、不明(崖際〜溜池の中堤と思しき土手)。捕まえてとっちめるが、利助を救世主と崇める村人に追い返されてしまう。
  • 遅れてやってきた田之さん、谷塚村で村娘に聞き込みのシーンは民家裏手ラウンド塀際(地蔵あしらい)。領主の配下が来て誰何される。ここは後段、女衒に連れられてゆく娘たちを見送る場に利助が救世主として現れる、回想シーンでも使われている。
  • 領主・安部の陣屋、民家長屋門
  • 利助の父の名主が出入りするシーンで出る「裏口」付近、民家裏手通用口付近。
  • 当地を発つ一行、鳥居本の広場と池堤。

2015/7/10

■ 八丁堀暴れ軍団 第10話「人相書強奪の罠」1979.5.23東京12チャンネル

 風間と村瀬が「御番所駆け付け」にした髪結いが、お役目中襲われ文書を紛失。彼が寄場帰りだったことから、朝倉さまは凶賊の仲間と決め付け痛め吟味に。菊次の持つ箱にそれが入っていることを知る者は、という線で話は進んでゆく。

ロケ地
  • 赤馬の吉兵衛一味を急襲するも、居たのは留守番の下っ端というくだり、アジトの小屋は鳥居本八幡宮広場に設営。
  • その下っ端が護送中消されてしまい、急を聞き駆けつける風間と庄太は大覚寺大沢池木戸。すぐセットにスイッチ。
  • 南町奉行所近くで出火、駆けつけた三輪床の菊次が書類入りの箱を担いで通る夜道、広隆寺東塀際。お役目を労い声をかける男たち(一人は福ちゃん)がいるが、菊次が通ると正体を現し襲う。箱の運び込み先は築地本願寺。
  • 菊次の件で村瀬と風間が謹慎を食らったあと、吉兵衛一味の聞き込んで回るファミリー、庄太が夜鷹に聞き込みは広沢池西岸湿地。風間が船頭たちに聞き込むのは大覚寺大沢池畔、船を映してある。
  • 池之端の出会茶屋に、年番方の倉持が入るのを見るチョロ松たちのくだり、導入に使われる池之端イメージは大覚寺天神島朱橋、ぼんぼりなどあしらってある。チョロが腰掛ける橋は村セットの橋で茶屋はその堀端。
  • 霊岸島の荒れ寺のアジトへ入る吉兵衛、導入は鳥居本八幡宮林間・鳥居も映る。このあと倉持がやって来る際も林が使われている。
■ 桃太郎侍 第248話「勝手知ったる他人の店」1981.7.19日本テレビ/東映

 推薦されて料理コンテストにエントリーした彦さん、なんと一位をとり一流料亭の板前頭として働くことに。空いたみちのく屋には、つばめの旧友が入り繁盛、しかしうまい話には必ず裏があるのだった。
友の身を案ずるあまり、桃さんに懸案を打ち明けそこねるつばめ、そのことが悲劇を呼んでしまう。

ロケ地
  • 町で旧知の友吉を見かけ声をかけるが無視されるつばめ、しかし追いかけ本人と確認し話をするのは仁和寺経蔵前。遠景に塔、この間友吉が連れていた幼い息子は草原で遊び。このあと父子を連れてみちのく屋へ食事に行くが、ここで早や「一味」に見られている。
  • みちのく屋からの帰り、つばめが坊やにおもちゃを買い与える露店、仁和寺境内か。その後父子の前に現れ「抜けさせない」と脅す一味の男、仁和寺九所明神
  • 日本橋の料亭・浜膳の板前頭におさまるも、何もさせてもらえず棚上げ状態の彦さん、訪ねてきた桃さんに愚痴をこぼす店の裏手、大覚寺放生池堤北側に塀をこしらえ「裏手」を演出。
  • みちのく屋床下の「坑」を見た桃さんとつばめ、友吉の長屋へ急行するが本人不在で引き上げ、その帰り道友吉にばったり会う町角は大覚寺五社明神、舞殿東側に塀を拵え「町中」を演出(塀には植木棚まで付けてある)、本殿が半分くらい映っている。説得を受け自訴するという友吉、見ている一味の男は祠裏に・池の水面も映り込む。
  • 友吉を連れて奉行所へ向かうつばめ、一味の男が現れ友吉を刺殺する町角、仁和寺塔下。塔としての造作はあまり映らず。

2015/7/9

■ 八丁堀暴れ軍団 第9話「島を抜けた模範囚」1979.5.16東京12チャンネル

 風間が気にかけていた囚人が、あと十日で出られるのに脱走。わるい奴に見込まれ道具にされていた彼を助けるのはもちろん、悪党の上前をはねていた火盗改に怒り爆発のダンナ、与力をぼっこぼこに殴りつける。その勢い凄まじく、止めに入った朝倉さまは跳ね飛ばされてしまうのであった。

ロケ地
  • 脱走した万蔵と五郎八の仲間なのに捕まっていない徳三郎を捜しに散るチーム、チョロ松の聞き込みは大覚寺大沢池船着(小)。相手は船頭。
■ 桃太郎侍 第247話「渡世の意地通します」1981.7.12日本テレビ/東映

 浅草一帯を仕切る花川戸一家に伸びる魔手。父の後を継いだばかりの女親分と、出来立てほやほやの頼りない代貸しが、難を越えて愛を成就させる、いい話に仕立ててある。

ロケ地
  • 浅草寺境内のシマを荒らす竜神一家のチンピラども、仁和寺観音堂脇に小屋や露店仕立て。お京が出て啖呵を切り、桃さんが介入し一匹捕まえる。
  • 寺社奉行所に呼ばれ、シマ取り上げの沙汰を貰ったお京に、逃亡中の安吉が接触する帰り道、大覚寺五社明神。祠裏の物陰で話す。
  • 一家を解散しようとするお京、その場へ現れた桃さんとつばめが、彼女を連れ出し諭すシーンは仁和寺九所明神。拝殿前で芝居、本殿も映り込む。
  • 竜神の親分し代貸しが入ってゆく寺社奉行・川島丹後の別邸、中山邸通用門(夜間撮影)。二人が駕籠からおりたところへ、安吉が出て非難。与力に斬られヤバいところ、偵察中だったつばめが短剣投げて加勢・保護。
  • 竜神が一掃され喜ぶ奥山の衆、ここへお京たちが現れ改めて挨拶、仁和寺観音堂脇。ここでお京が安吉と所帯を持つ意向を示し、安っさんくたくたと石畳に崩れ折れる。

2015/7/8

■ 八丁堀暴れ軍団
 第8話「恨みの十手に壺振りの女が燃えた」1979.5.9東京12チャンネル

 博打で破滅した者たちを見た風間は、隠し賭場摘発に奔走。そこには、賽の目を自在に操る女壺振りがいた。
悪い奴らをお縄にする流れだが、お話の主軸は女勝負師の悲哀。彼女の亭主の病は、お上が起こりなのだった。

ロケ地
  • 薬を買って帰宅するお幸を尾行する風間とチョロ松、大覚寺大沢池堤。南側の登り口の坂に茶店あしらい、ここをのぼったあとは堤上をゆく(堤では漁師とすれ違う演出)。見上げのアングルもある。長屋はセット。
  • お幸に直接ぶつかる風間、家から連れ出して話す水辺は広沢池西岸湿地・柳の根方で水面からは遠い。漁具や漁師を演出。

2015/7/7

■ 八丁堀暴れ軍団 第7話「人質救出にお指図無用」1979.5.2東京12チャンネル

 割符の秘密を握る掏摸を釈放させるため、抜け荷一味は秋山さまの娘をさらう。私心を殺しお役目第一の筆頭与力、しかし部下や容疑者の命は尊重。そこに打たれた掏摸は、危険も顧みず悪党の巣に身を投じるのだった。
止められてるのに乗り込んだ風間のダンナ、捕物のあと秋山さまを見てぴゅーっと逃げるのが大笑い。

ロケ地
  • 掏摸の千次が渡海屋から財布を掏る牛頭天神、赤山禅院境内。本殿付近に露店等多数あしらい。千次が財布の中にあった割符を何も考えず掛ける絵馬堂は弁才天堂(扁額そのまま)。後段、千次の協力で一味をあぶり出す際にも出る。
  • 父に縁談をもちかけられた多恵が亡母と話しに行く墓地、招善寺か。
  • 多恵誘拐後、墓地まわりを聞き込む風間たち、不明(祠や、支柱つきの枝垂桜など見える)
  • 多恵が監禁される渡海屋の寮、大覚寺望雲亭。導入は北側外観を池越しのロング、次いで入口が映る。内部はセット撮り。
■ 桃太郎侍 第246話「親子喧嘩を食った鬼」1981.7.5日本テレビ/東映

 新しいやり方を受け入れぬ頑固親父に反発して家を出た若旦那だが、世間知らずも加わってころっと悪党に騙される。御納戸頭を抱きこんだ同業者は、御用達の看板を狙っていた。
しかし、大騒動を経てもなお親子喧嘩はおさまらないのであった。

ロケなしセット撮り
2015/7/6

■ 八丁堀暴れ軍団
 第6話「囚人の叫びが花嫁の頬を濡らした」1979.4.25東京12チャンネル

 火事でお解き放ちになった囚人が、傷をおして集合場所へ向かうシークエンスを、感動の軸に据えた情話。
酒がもとで妻子に去られた男は、娘が嫁すと聞き会いに行くが、元女房に拒否される。絶っていた酒を呑み荒れるところを、わるい奴が見ていた。
疾風のダンナ大暴れ、牢の鍵破壊しかけたり、北町の悪同心をフクロに。

ロケ地
  • 酔って前後不覚の指物師・伊平、目覚めると隣に殺された女が寝ている出会茶屋は望雲亭か。カメラ内側から。
  • チョロ松が手下と行く町角、大覚寺五社明神南の観月台前付近。望雲亭前あたりで庄太と出くわす。このあと三人は、料亭に擬えられた望雲亭へ北町同心・柏倉が入ってゆくのを見る。柏倉は口入屋・山徳と会い良からぬ相談。
  • 集合場所へ戻ろうとする伊平の前に妨害者たちが現れる町角、大覚寺五社明神本殿前あたり。このあと斬られた足を引きずり、喜平次たちに助けられながら急ぐ道は池畔など。囚人仮寄場となっている感応寺の門は大覚寺大門、スモークが焚かれ、御殿川も映る。役人たちが詰めている場所はセット撮り。
■ 桃太郎侍 第245話「涙ボロボロ唐辛子」1981.6.28日本テレビ/東映

 陶器フェチのフィクサーがもとで、幸せをつかみかけた者たちの運命は狂ってしまう。助けられなかった悔いを胸にうどんを啜る桃さん、源さんの残した唐辛子と売り口上の記憶が涙を誘うのだった。

ロケ地
  • 源次郎を連れ出し、誘拐した三吉をタテに土蔵破りを強要する岡っ引・蝮の伝蔵、相国寺鐘楼裏手塀際(東望の図、このとき鐘楼は映らず)。伝蔵が去った後、源次郎が斬られて大怪我と聞いたお春が駆けつけてくる。
  • 越後屋の蔵から盗ってきた茶碗を持って、指定された水天宮境内へやって来る源次郎、相国寺宗丹稲荷〜鐘楼脇。河内屋と秋元の部下が現れ、源次郎を殺し茶碗を持ち去る。検死のシーンと、泣き縋る三吉の絵も撮られていて、「許さん」。

2015/7/5

■ 桃太郎侍 第244話「義賊の恋」1981.6.21日本テレビ/東映

 実は義賊・むささび小僧だった大工の栄吉は、同じお化け長屋に住む娘の難儀を見かねて金を投げ込み。しかしその金、刻印入りで娘はお縄、名乗って出る「小僧」だがなぜか放免されてしまう。裏には、富商の番頭を抱きこんで私腹を肥やす大鼠が隠れていた。
刻印金を市場に出しておおごとに至らしめたのは田之さんと仁兵ヱ、お金を見てむらむらと遊里へ。

ロケなしセット撮り
2015/7/4

■ 水戸黄門スペシャル  2015.6.29TBS

 次期将軍と目される甲府綱豊が命を狙われている件で、光圀にお鉢が回ってくる。頼りない甲府宰相を見た黄門さまのプランは、旅に連れ出しての人生修行。まずは彼の「故郷」甲府へ赴くが、ここでさっそく印籠出しての世直し。旅はさらに続き西へ、そして立ち寄り先の大坂で、老公は頼常について見た悪夢がまさしく凶兆と知らされるのだった。

ロケ地
  • 水戸藩江戸藩邸、随心院薬医門。老公が頼常に斬られる夢を見るシーンで夜間撮影、スモーク演出。後段には昼の絵も。室内はセット撮り。
  • 綱豊が父の墓参に訪れる小石川伝通院、金戒光明寺。僧侶に先導され方丈東廊下をゆく綱豊一行、という絵。導入は庫裏あたりの甍を見る図から。室内はセット撮り、眩斎に狙撃されるシーンは別撮り、鳥居本か。
  • 綱豊の用人・田代に相談を受けた老公、登城イメージのお城は姫路城天守
  • 甲府藩・江戸藩邸、妙心寺隣華院(カメラ北から、門番二人配置)。縮緬問屋御一行が現れる座敷はセット撮り。
  • 甲府へ向けて旅立つ老公+綱豊一行、休む茶店は大覚寺境内か。祭礼の大国魂神社、五社明神か。甲府手前の坂道、不明。笛吹川畔をゆく一行、大覚寺大沢池北辺水路端。街道沿いのほうとうの店、大覚寺遣水跡西端あたりに設営。甲府城下、映画村オープンセットに彦根城天守合成。
  • 甲府城下に宿をとれずやしろに野宿の一行、鳥居本八幡宮舞殿に建具と注連縄あしらい。忍びの襲撃、静の「仇討ち」は広場で立ち回り。
  • 綱豊を夫(金を持ち出した咎で切腹)の仇と狙った静の回想、甲府藩黒平金山は井上長石鉱山。回想だけでなく、いまの芝居もある。鉱山はいつもの坑道ではなく、山際に小屋建てての爆破シーンあり(眩斎一味の襲撃)
  • 甲府城イメージ、彦根城天守。飛猿を見送る助格のシーンは城内石垣際。
  • 一行がゆく木曽街道、彦根城山崎廓付近内堀端
  • 高松藩領、「うつけ殿」が暴れまわる漁村、丹後松島
  • 高松城下・法然寺、不明(お堂内部、丈六?の阿弥陀仏)
  • 漁民を率い殿に直訴におよぶ菊井、栗林荘は彦根城玄宮園、龍臥橋上〜築山下あたりを使う。老公介入。
  • 弥七が瀕死の中間を見つける小川、酵素ダート下か。
  • 鳥居が眩斎と密会、柳沢からの書状を渡される小屋、鳥居本か。ここで誤って息子・一平太を斬ってしまう運び。
  • 弥七VS.眩斎の大立ち回り、酵素河川敷。くノ一二人付き。

2015/7/3

■ 八丁堀暴れ軍団 第5話「江戸の闇夜に女狐が哭いた」1979.4.18東京12チャンネル

 怪しげな姐御が探しているという娘、実は大盗の遺児。目当ては隠し金で、一味の行動は何も知らず祖父と暮らしてきた娘に、悲しい秘事を暴露してしまうのだった。

ロケ地
  • 茂兵衛の窯がある今戸、酵素河川敷に窯や小屋設営。小屋内部はセット撮り。ラス立ちもここで。
  • チョロ松が一味とツナギをとる氷人石、中ノ島橋たもとに設置。橋には「一石橋」と記されている。メモを取りに来た一味の男をつけるチョロ松だがたちまち見つかり、人数が出て捕まってしまう土手は大覚寺大沢池堤、法面も使う。
■ 桃太郎侍 第243話「阿波から天女がやって来た」1981.6.14日本テレビ/東映

 城代から密命を受けた横目付は、人足に化けて抜け荷の証拠をつかむが、出世をちらつかされ悪党に屈しかける。婚約者の存在が彼を本道に立ち返らせるも、命数は尽きているのだった。

ロケ地
  • 夜釣りの桃さんのうしろを捕方が走る川端、大沢池畔か。このあと人足に化けた辻を匿うことに。
  • 阿波徳島藩上屋敷、大覚寺大門。雄琴が辻に会わせてと掛け合うも、用人に冷たくあしらわれるのは式台玄関(心配してついてきた桃さんは石畳植え込み際に)。ここからの帰り道、雄琴に身の上を聞くシーンは天神島。このユニットは後段にも出る。
  • また藩邸へ押しかけるも不調、帰りに雄琴と別れた桃さんにつばめが成果を聞きに駆け寄ってくる道は相国寺大通院前、このあと鐘楼前付近へ移動し、辻と出くわす。
  • 辻の無事を祈って雄琴がお百度を踏むやしろ、大覚寺五社明神。祠前に百度石を置いてあり、本殿と行き来。後段、雨の中祈る姿を辻に見せる際には、待合というか四阿というか絵馬堂というか建物がこさえてあり、一同そこから眺める。
  • 用人が駕籠をつける長浜屋の寮、大覚寺望雲亭。後段には、夜の絵がイメージで出る。
  • 辻と雄琴が襲われる夜道、広隆寺東塀際、木あり。

2015/7/2

■ 八丁堀暴れ軍団 第4話「白い肌は殺しの通行手形」1979.4.11東京12チャンネル

 女賊の哀話、かしらの情婦で色仕掛けの引き込み女をつとめるお新は、躊躇いから好いた男の手を離し、恋をなくしてしまう。罪一等を減じられ江戸払いとなった女は、大事な人の位牌を抱いて旅立ってゆく。

ロケ地
  • チョロ松と猫平に銭を与え、賊の調査を指示する風間、中ノ島橋下河川敷(右岸側)
  • 巡礼姿で町をゆくお新を呼ぶ駒次、嵐山公園中州汀・桂川堰堤脇。二人は水のかかりそうな位置に立っている。対岸からの絵もある。駒次は、一味から逃げようと持ちかける。
  • 行き倒れの巡礼を装い、相模屋の女中になりおおせたお新を連れ出し話を聞く風間、中ノ島橋上。この時点では、お新はなにくわぬ顔でもっともらしい身の上を語ってみせる。
  • 覗き犯のチョロ松を捕えたという態でお新に接触し揺さぶりをかける風間、中ノ島橋たもと(右岸側下手)
■ 桃太郎侍 第242話「二つの影のある男」1981日本テレビ/東映

 桃さん、苦衷の成敗の巻。
蘭学の師の横死を嘆く桃さんだが、彼は生きており劇薬の製造にたずさわっていた。その薬害により健気な蜆売り少年が落命し、師の女も消されるにおよび、怒りは頂点に。

ロケ地
  • 良伯の墓、不明(高台の林間、卒塔婆は新墓造成地に設置?)
  • 良伯に疑惑を投げかけたつばめに声を荒げる桃さん、その後物思いに沈む水辺は広沢池東岸汀。後段、劇薬を売っていた夜鳴き蕎麦屋が消されたと報告するつばめのシーンも同所。
  • お町が連れて行かれる岡崎藩家老別宅、広沢池東岸の建物に塀と入り口こしらえ。ここに死んだはずの良伯がいて、お町を呼び寄せた次第。
  • 良伯から逃げたお町、侍に追われる並木は広沢池東岸土手、汀にいた桃さんたちが助ける。このとき、お町は別宅の場所を言わないという話なので、先の建物とは離れている設定。

2015/7/1

■ 八丁堀暴れ軍団 第3話「必殺の短筒が歓びを裂いた」1979.4.4東京12チャンネル

 阿片密売組織の手先となり、捕まりそうになった者を撃ち殺す「始末屋」だが、当人もヤバくなれば消される立場。彼の妹の嘆きを見た風間は、銃創をおして捕物に参加するのだった。

ロケ地
  • 辰次の妹が勤める茶店、大覚寺大沢池畔に設営。店からは、対岸の大沢池堤越しに遍照寺山が望まれる。導入は放生池堤、お千代が物思いに沈んでいると、客に呼ばれる。大沢池はかなり水が抜かれた状態。
  • 辰次の塒の情報を得て荒れ寺へ赴く風間、途中の道は山道か。寺はセット。
■ 桃太郎侍 第241話「赤い首輪をつけた猫」1981.6.7日本テレビ/東映

 桃さんの釣り友達の「半隠居」が、切腹間際まで追い込まれるお家騒動。爺さまが引き取った孤児も狙われてしまうが、悪党どもの狙いは猫の首輪に仕込まれた「ブツ」であった。

ロケ地
  • 桃さんと八十島が釣っているが坊主の川岸、嵐山公園中州端の護岸法面。猫を抱いた娘が来て、釣れぬ理由を話す。娘のヤサは中ノ島橋下の水路端岸に筵小屋をあしらい。また、右岸側の岸には、木塀を設置してある。この近辺は後段にも出て、夜の中ノ島橋上で奈美が入水しかけたり(石倉英彦を殺したと思い込み悲観)、爺さまが次席家老に就いたことが語られるラストシーンは中州で釣り。
  • 佐倉藩上屋敷の門、大覚寺大門。八十島のお長屋はセット。桃さんとつばめが門番に立ち入り拒否されたり、つばめが夜に悪党を尾行するシーンでも出る。

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