時代劇拝見日記
2015年8月

・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪表紙テキスト版 ・ロケ地一覧 ・時代劇の風景トップ
・このサイトについて ・サイトトップ

←2015/72015/9→

2015/8/31

■ 一路 第五回「涙の和田峠」2015.8.28BSP

 中山道最大の難所にさしかかる一行だが、何者かが吊橋を落としたため間道を行くことに。そのうえ雨が降ってきて、やっと止んだと思うと崖崩れ、犠牲者が出てしまう。
道半ばに「戦友」を喪ったサムライたちは、街道を走り始めるのであった。

ロケ地
  • 何者かが縄を切る夜の吊橋、不明。下は谷川。和田峠の描写、一部湖南アルプスか。
  • 田名部領、枡屋襲撃の町角、仁和寺鐘楼下石段〜九所明神脇。枡屋を救った国分が彼を諭すシーンは九所明神裏手。
  • 枡屋が保護される浄願寺、普済寺鐘楼門越しに本堂を望む図。手前に浄願寺の字をあしらった総門が来ている。
  • 蒔坂家江戸屋敷、聖護院長屋門。江戸家老が世子を連れ出そうとするが、御正室が手厳しくはねつけるくだり。
  • 間道を抜け本街道に出て一息つく一行、疎林は酵素ダートか。このあと殿につられ走る一行、夕陽の道は大堰川堤か。

2015/8/29

■ 長七郎天下ご免! 第75話「女の罠のうらおもて」1981.6.4テレ朝/東映

 長さんに色仕掛けで近づく女は、もちろん訳あり。全てお見通しの長さんだが、ちょっぴり毒を盛られてしまう場面も。物騒な役目を強要されていた女は長さんに惚れてしまい、彼の正体を知ることで恋は終わりとなる。

ロケ地
  • 酔ってご機嫌でおみや持って帰りの太助、美人局に遭う夜道は大覚寺観月台前。あとで長さんを連れてきて現場を案内するシーンでは、五社明神付近も使われる。このとき、お紺が長さんに食いつく運び。
  • お紺の裏にいる武蔵屋、および黒幕の老中・堀田について長さんに報告する信乃、中ノ島橋上〜橋たもと堰堤脇(長さんここで釣りはじめる)
  • 長さん、お紺の策に乗りご機嫌で酔い覚ましの夜道、上賀茂神社神事橋〜ならの小川べりベンチ(藤棚の花は演出か)。お紺と別れてのち襲撃あり、こちらはセット。

2015/8/28

■ 長七郎天下ご免! 第74話「ばってん!母恋い活人拳」1981.5.28テレ朝/東映

 悪者に追われ長崎から逃げてきた父子、父の方は殺されてしまうが、カラテ娘は長さんが保護。彼女には生き別れの母がいて江戸で再会、しかし母はよりにもよって当の悪党どもの庇護を受けているのだった。

ロケ地
  • 長さんとおみつがお参りの寺、神護寺金堂。前に大香炉が据えられ、もうもうと煙を上げている。石段下で騒ぎが起こり、お竜と卯吉が襲われている。立ち回りは五大堂や毘沙門堂の前で。露店があしらわれている。
  • 卯吉を刺した包丁を弥太郎に見せ、探索を指示する長さん、嵐山公園中州法面(奥に橋と落水)。後段、信乃のツナギも同所。
  • お竜の母・お昌に話を聞く長さん、嵐山公園中州岸(桂川側、堰堤脇)。お昌の回想、労咳が発覚し絶望して赤子のお竜を抱いて入水しかけた夜の海、広沢池東岸葦原。
  • 卯吉殺しの犯人と目される五郎蔵のことを杉山のダンナに「チクる」長さん、中ノ島橋上。撹乱狙い。
  • 配達中のお京に食い下がり、父の仇のことを問うお竜、下鴨神社河合社脇。ここへ五郎蔵らが出て立ち回りとなる林は糺の森。
  • 長崎へ帰る母子を見送る長さんたち、下鴨神社境内。奥に河合社のものと思しき鳥居。

2015/8/27

■ 長七郎天下ご免! 第73話「母の祈りの祭り太鼓」1981.5.21テレ朝/東映

 女盛りを犠牲にして、預かり子を守り育ててきた「母」から無慈悲に子を連れ去る者どもは、果たして悪党。世子を暗殺し傀儡を世継に据えようとした企みは長七郎に阻まれ、母子は元の暮らしに戻れるのであった。

ロケ地
  • 松吉が長さんのとりなしで太鼓を叩かせてもらう、祭礼準備中の八幡さま、吉田神社竹中稲荷。長さんは三高碑の丘から石段を下りてくる。法被を着た子らが太鼓を叩くのは舞殿脇。ラストシーン、晴れて祭りに参加する母子も同所。
  • お幾の父の不審死の際、侍を目撃した職人・卯之吉が殺されて見つかる川べり、大覚寺放生池源頭
  • 飫肥藩江戸家老・大野木と但馬屋の関係を探るよう信乃に指示する長さん、大覚寺護摩堂脇。
  • 短刀を預かっていないか問われ、その後斬り殺されかかる吾兵衛、大覚寺五社明神
  • 大野木と但馬屋が偽の短刀を作る企みを忍び聞き、長さんに報告する信乃、望雲亭か。
  • 押し込められていた但馬屋から逃げ出し、家へ走る松吉、渡る橋は中ノ島橋
  • お幾の父が短刀を塗りこめていた越後屋の茶室、青龍苑か。外観イメージのみ。

2015/8/26

■ 長七郎天下ご免! 第72話「父二人 江戸のつむじ風」1981.5.14テレ朝/東映

 三年前、妻子を捨てて女と逃げた男が帰ってくるが、女房は子を連れてよそに縁付いていた。これによる葛藤がはじまる前に、「今の亭主」がとんだ悪党どもに連れ去られ、妙な具合に。
長さんの活躍で国をも傾けかねぬ悪は滅ぼされ、二組の夫婦は元の暮らしに戻り、いい人は誰も死なない、すかっとした話。

ロケ地
  • 捨松の元女房・おまきが、今の亭主・平吉に捨松が戻ったと告げる町角、仁和寺観音堂前。背景に塔が来る絵も。このとき、お堂の陰から平吉を見ている悪党がいる。
  • 平吉が捨松を呼び出し待つ三田のやしろ、仁和寺九所明神。侍が現れ、平吉に仕事を依頼し断られるや当て落として駕籠拉致。直後に捨松が来るがむろん会えず。後段、おまきと太助が平吉を捜しに来る際は夜景。
  • 拉致駕籠目撃情報を長さんに報告する弥太郎、中ノ島橋上。信乃もいて、二人は平吉探索を命じられる。
  • 駕籠を目撃した漁師に話を聞く二人、嵐山公園中州湛水域岸辺(犬走りから護岸上を使うが、竹垣などあしらわれている。錦の裏あたり、設定は天城屋の寮裏手・ここの地下蔵に平吉が監禁されていて、銀輸送のヒミツ仕掛けを作らされている次第)
  • 捨松が長さんに語る、駆け落ち相手のおれんの話、子の顔を見たいと言った捨松を送り出してくれた銚子の浜、琵琶湖西岸河口州。事後、帰ってきた捨松と喜びの再会も同所。
  • 天城屋の荷駄と、下田奉行・魚住の一行が合流する街道の茶店、大内辻堂前に設営。天城屋の荷を曳いていた捨松と、魚住一行に紛れさせられていた平吉が出会い、二人は騒ぎを起こし逃げようとする。ヤバいところに長さんが騎馬で駆けつけ、ラス立ち開始。長さんが馬を駆る道に亀岡道の坂、立ち回りに道隈、各所が使われる。

2015/8/25

■ 長七郎天下ご免! 第71話「天狗が泣いた武士の道」1981.5.7テレ朝/東映

 妻子にも侮られる軟弱な勘定方、実は真のもののふという情話。飢饉に苦しむ領民のため私財を割く男は、殿の道楽に付け込む悪党どもを除くべく、まさしく命をかけて諫言するのであった。

ロケ地
  • 夜な夜なお小姓天狗が出る池之端、大覚寺観月台前。天狗面をつけたお転婆は、樹上からふってくる。
  • 江戸家老に呼ばれた席で、殿から茶室建て替えを命じられる野中、茶室は枳殻邸縮遠亭。内部はセット撮り。
  • 野中家の女中・お梅から、野中の娘・七重のことを聞き出す信乃、茶店は大覚寺大沢池畔に設営。
  • 家財を売り払ったことで家付き娘の妻に責められる野中、そんな父を見ておれず飛び出した七重、拾った枝でえいえいと素振りするところへおみつが声をかけるくだりは大覚寺天神島、祠前。
  • 殿の道楽のツケを回された野中、憮然として行く道で握り飯を食う漁師一家を見て国許の飢民を思い忸怩の川端、広沢池東岸。水の引いた池底に漁具あしらい。
  • 野点の席によばれた野中、見せられた利休の茶杓を折り殿に諫言する奥庭は枳殻邸傍花閣前芝地。長七郎ぎみが現れて野中の切腹を止め、ラス立ち移行。この際、傍花閣まわり、侵雪橋上、印月池畔など使われている。

2015/8/24

■ 一路 第四回「姫君の恋」2015.8.21BSP

 「行軍」の道中、またまたトラブル発生、一路が諏訪高島城の牢に込められてしまう。凛々しい御供頭にすげなくされて傷ついた姫様は心乱れ、一世一代の大嘘をついてしまうのだった。
敵味方の区別が、そろそろ明らかになりはじめる。

ロケ地
  • 諏訪高島城、琵琶湖西岸から沖ノ島望む図、島の「山上」に彦根城天守等合成。天守の下で姫様が野点のシーンは彦根城天守直下に席をしつらえ。
  • 「奇妙な御行列」を見に行く乙姫、蒔坂家の行列がゆく街道は琵琶湖西岸松原(近江白浜か)。姫は松並木に。このあと一向は下諏訪宿入り。
  • 蒔坂家陣屋、随心院薬医門(夜景)。捕われた国分が将監と対峙するくだり。
  • 因幡守に呼ばれた左京太夫、真吾をここに待たせ入ってゆく玄関は聖護院式台玄関。因幡守と対峙する座敷は宸殿内部、「うつけ」が去ったあと因幡守が姫付きの鶴橋に真相を聞きだすシーンは宸殿前縁(カメラ白州から)
  • 牢から解放された一路、城門を出て駆け出すところを姫に呼び止められるシーン、彦根城天秤櫓と廊下橋。下から見上げの絵が、クレーンで寄って行く趣向は見もの。
  • 蒔坂家江戸屋敷、聖護院長屋門。江戸家老が殿の文をチェックするが、付いていた蛙の折紙は見逃すくだり。
  • 下諏訪を発ち和田峠にさしかかる一行、見上げる嶮岨なる山は湖南アルプスか。

2015/8/22

■ 長七郎天下ご免! 第70話「笛に情けの花が散る」1981.4.30テレ朝/東映

 近頃跋扈する賊・緋桜組の首領は女、五年前父の後をむりやり継がされ、亭主や子と引き離された哀しい女性だった。
賊をあやつる悪党どもが、掟にうるさいおりんを始末しようとしたことから、事態は動く。

ロケ地
  • 緋桜組を追い使う材木商・能登屋の寮、中山邸通用門。おりんが入るシーンで初めて出て、以降も頻出・出入りに参道も使う。
  • 魚屋の新吉におりんとの馴れ初め、出奔の事情など聞く長さん、広沢池東岸。水はかなり引いており、遠くの汀で新吉の倅・彦松が遊ぶ。
  • 信乃におりん捜しを頼む長さん、二尊院茶店。門越しのアングルも。後段にもツナギのシーンで出る。
  • 浪人たちに襲われるおりんを見て介入する長さん、二尊院境内か(祠の前、林間)
  • 能登屋を尾行する信乃、中山邸通用門と参道〜二尊院紅葉の馬場(駕籠が坂をのぼってゆく)嵐山公園料亭・錦(料理屋設定/能登屋が勘定奉行・柴田と密談)
  • 彦松がさらわれたと知ったおりん、保護されていた医師宅を出て能登屋の寮へ向かう際渡る橋、中ノ島橋

2015/8/21

■ 長七郎天下ご免! 第69話「二人ぼっちの江戸の青春」1981.4.23テレ朝/東映

 一旗あげようと江戸へ出てきた若者だが、思うような職はなく妹の稼ぎで食う始末。そんな彼にならず者が近づき、ヤバい筋へというお決まりのパターンだが、臆したため凶行には加わらず、長さんの介入にも救われて、兄妹は田舎へ帰ってゆくのだった。
悪党は札差と高級官僚、札差という業態は萌芽期設定。

ロケ地
  • ライバルの備前屋を殺させたと思しき信濃屋が、料亭で勘定奉行・板倉と会っていたことを長さんに報告する信乃、大覚寺五社明神
  • 長さん、辰吉に会って説教するが、反発され鉄拳制裁の町角、大覚寺護摩堂前。
  • おゆみの回想、漁師の手伝いをして帰ってきた兄・辰吉を待っていた沼津の浜辺、琵琶湖西岸河口州。対岸に八幡の山なみ。
  • 辰吉が連れ込まれる信濃屋の寮、大覚寺望雲亭。墓穴を掘らされる庭はセット撮り。

2015/8/20

■ 長七郎天下ご免! 第68話「返上!偽りの上意討ち」1981.4.16テレ朝/東映

 手習いの先生が命を狙われるのには、深刻な事情。民の苦衷を見過ごしにできなかった男は脱藩、庄屋とともに直訴を企てていた。
遣い手の彼に差し向けられた刺客は義兄、しかし妹の懐妊を知った男はもはや命令に従う道具ではないのだった。

ロケ地
  • 手習い所を襲った二人が「上司」と落ち合う町角、神光院本堂裏手・回廊脇。
  • 長さんが池永と釣りで知り合う水辺、広沢池観音島。このあとも何度も出てくる。遠景に萱葺やユリカモメが映り込んでいる。石仏越しの絵もある。
  • 池永が手習い所に踏み込むも夫婦は不在、他の刺客が外を捜すシーンは大覚寺五社明神本殿まわり。夫婦は内陣に隠れている次第。後段、池永が夫婦と徳蔵を逃がそうとするシーンもここ。
  • 小見川の庄屋たちが着く渡し場、広沢池東岸。茶店があしらわれている。追っ手が出て庄屋が斬られるのは土手と汀。直訴状を持った徳蔵のみ泳いで逃れる運び。
  • 小見川から帰ってきた弥太郎が長さんに報告の橋、中ノ島橋上。
  • 弥太郎が語る小見川の民の窮状、用水の普請場は中ノ島橋下、橋脚に足場を渡して演出。堰堤を越す水は相当に多く、濁りも入っている。

2015/8/19

■ 長七郎天下ご免! 第67話「春雷!真っ赤な伏魔殿」1981.3.26テレ朝/東映

 伊豆守さえ黙らせる、贅沢三昧の大奥中年寄は、取り入る者どもを使嗾し抜け荷買いまでやらかす始末。これがらみでお京とその友人が危ない目に遭うが、長さんの介入で何とか助かり、明日へ向かって歩き出すのだった。

ロケ地
  • 江戸城イメージ、姫路城天守を菱の門の庇越しに望む図。
  • 伊豆守を訪ねる長さん、嵐亭延命閣。出かけるところだった伊豆どのは、縁先〜前庭〜中門と移動。ここで春雷イメージの空が挿まれる。
  • 御台の代参で寛永寺へ赴く中年寄・藤岡、駕籠がゆく境内は仁和寺参道、背景に塔が来る。御殿の、塀越しに書院を望む図が挿入され、室内の絵につなぐ。

2015/8/18

■ 長七郎天下ご免! 第66話「乾杯!げんこつ医者」1981.3.19テレ朝/東映

 下町の熱血医者の情話。虐げられた遊女を気遣う荒くれ医師と意気投合した長さんは、女たちを異国に売り飛ばす悪党どもを成敗。
呑んべで情に脆いオヤジは伊豆守と旧知、彼の妻女は島原の乱で亡くなっていた。

ロケ地
  • 伊豆守に会い、遊女屋が女を国外へ出していることなど話す長さん、野点の席は青龍苑茶亭前芝地に設営。
  • 亡妻の墓前で一人酒盛りの玄沢、金戒光明寺墓地(設定は「妙心寺」)。ここへ現れた長さんと帰るシーンは本堂裏手(このとき亀腹の向こうに「敵」の姿)〜石段(浪人たちに囲まれ立ち回り)

2015/8/17

■ チャンバラが消えた日  2015.8.15時代劇専門チャンネル

 敗戦の年の晩秋、長のブランクを経てチャンバラを撮れる喜びに溢れていたロケ現場は、MPの乱入で凍りつく。進駐軍に封建主義の象徴と見做された時代劇は、風前の灯。
京都のカツドウ屋にとって仇にも等しい、CIEの通訳をつとめる米国籍の美女。しかし彼女は、先頃亡くなった凄腕殺陣師の孫娘なのであった。

ロケ地
  • 1945年の晩秋、「疾風の渡世人」ロケが行われている京都の山中、酵素河川敷。進駐軍のジープはダートを来て降り口に現れ、川を渡渉して撮影を止める。後段、紅子が出した許可で撮影が行われる「ロケ地」も同所。
  • 東京のCIE(GHQ民間教育情報局、接収されたのはAKか)へ出向き、時代劇撮影許可を願い出る松尾監督、建物イメージは京都府庁旧本館(植込越しファサード)。室内は龍谷大学大宮キャンパス
  • 京都イメージ、東寺五重塔と南大門。殺陣師のゲンさんが雑用係と成り果て、撮影所の草むしりをしているシーンに繋げる。
  • 紅子が物思いに沈む夕暮れの池端、大覚寺遣水跡。このあと何度も思索や回想シーンで出てくる。昼間の絵もある。
  • ゲンさん宅、櫻谷文庫庭先。素振りしているところへ、監督が訪ねてくる。
  • 滝沢家の墓に参る監督、金戒光明寺本堂裏手墓地。あとからやって来た紅子とともに帰るシーンでは、本堂前石段が出る。
  • 紅子が祖父に連れて行ってもらった映画館で見た時代劇「月夜の剣鬼」(祖父が殺陣師をつとめる作品)、劇中立ち回りの竹林は大覚寺竹林

2015/8/16

■ 一路 第三回「初めての試練」2015.8.14BSP

 なんとか江戸への道中を辿り始める一行だが、あろうことか行列の前に若い娘が闖入。火事で家族を全て失った彼女は、無礼討ちになることを望んでいた。
売られてゆく娘に同情した栗山が一時離脱というトラブルもおさまり、道中はまたはじまるが、国許と江戸の両方で、陰謀の芽がむくむくと頭を擡げ始めるのであった。

ロケ地
  • 馬籠宿へさしかかる一行、街道は大堰川堤。道端に旅人が土下座して控え、芋焼餅をひさぐ茶店は並木側(南側)に設営。堤外地から見たロングもある。
  • 娘・スワが行列を止める街道、大甲賀カントリーあたりの谷地田か。道はエッジに。
  • 和尚に会う国分、浄厳寺イメージは普済寺総門、夜景。
  • スワの件も栗山の件も御供頭権限で済ましたあと、出立した行列がゆく街道、大堰川堤。道端に六地蔵あしらい、将監の密偵がツナギ文をやり取り。
  • 江戸、老中・酒井家屋敷、大覚寺明智門。内部はセット撮り、門は閉じられている。江戸家老・堀江が、酒井に将監からの賄賂を渡すくだり。
  • 蒔坂家江戸屋敷、聖護院長屋門。門前を武家の主従が通る。内部はセット撮り。
  • なお道中を続ける一行、大堰川河川敷(右岸側の汀、礫河原)

2015/8/15

■ 長七郎天下ご免! 第65話「鬼っ子江戸を走る!」1981.3.12テレ朝/東映

 吾兵衛の隠し子かと思われた娘、その父は18年前名を騙っており、今は賊の一味の錠前師。娘の存在を知った男は足を洗おうとするが、無理な話であった。

ロケ地
  • 茂吉の死体が上がる大川、中ノ島橋下手河川敷でおきみが首実検。茂吉は出奔したおきみを捜しに小田原から出てきていた。
  • 弥太郎が尾行中の儀右衛門が入ってゆく料亭、嵐山公園・錦。中では、若年寄と悪徳商人も加わり、大名家の家宝を預かる質屋を襲う算段を話し合い。
  • おきみの父と思しき弥平のことを弥太郎と話す長さん、嵐山公園中州法面(画面奥に中ノ島橋)。弥平見張りを指示。
  • 伊豆守を訪ね、若年寄・内藤のことを聞く長さん、嵐亭延命閣前庭。今日の伊豆どのは素振り中。

2015/8/14

■ 長七郎天下ご免! 第64話「春雪八丁ぼり情話」1981.3.5テレ朝/東映

 老いた敏腕同心の哀話、むかし彼がお縄にしたヤクザが赦されて帰還、復讐の刃を研ぐ。罠に落ちた息子を救い、老兵はこの世から去ってゆくのだった。

ロケ地
  • 島から帰った鬼政、赦免船をおりた足で向かう妙善寺のショバ、神光院境内。ショバ代を払わないと言い張る植木屋・六造とのやり取りは蔵の前・本堂脇。このあとも出て、露天商に無理難題を吹っかけていると長さんが現れる運び。
  • 六造の死体が見つかる大川端、嵐山公園中州下手河原(右岸側)。江戸へ戻ったばかりの竹中が、検分中の杉山にアドバイス。
  • 竹中の息子・数馬とおけいが話す町角、斉宮神社脇材木置場。二人を見ているオヤジのシーンで、玉垣越しの絵もある。

2015/8/13

■ 長七郎天下ご免! 第63話「無法の熊は笑って散った!」1981.2.26テレ朝/東映

 若い娘の親切を己への恋と誤認した、熊のごとき大男。島から帰るや恋しい人をさがし求めるが、女はけっこうな毒婦であった。
「今出川西紀」ならではの、富商の後妻とならざるを得なかった薄倖の女が見もの。

ロケ地
  • おゆきその人が熊吉を訴人したことを太助に話す長さん、二人歩く道は大覚寺大沢池畔。このとき、五社明神裏手の林間でならず者の襲撃を受ける加賀屋を見て、長さん介入。
  • 近江屋からおゆきを連れ出し問い詰める長さん、大覚寺天神島祠前。
  • 伊豆守を訪ね、北町奉行・室田の人となりを聞く長七郎、青龍苑池泉端。伊豆は植木の剪定中(松の枝先マジで切ってる)
  • 事後、熊吉の墓に詣でる長さんとおみつ、金戒光明寺墓地。文殊塔の下あたりに卒塔婆、帰る二人は塔下の坂をおりてくる。

2015/8/12

■ 長七郎天下ご免! 第62話「紅花・たそがれ親不孝」1981.2.19テレ朝/東映

 回船問屋の孫がさらわれ、さる藩から無理難題が吹っかけられる。百姓の血を吸った産品を横流しして大儲けを企む一味に、五年前グレて家を飛び出した倅が加わっていた。

ロケ地
  • 掛取り帰りに神社へ寄った長さんとおみつ、孫を連れた相州屋とばったり会うのは松尾大社本殿。様子を窺っている不審な若者は舞殿脇に。長さんたちが帰りかけると喧嘩騒ぎが起きるのは楼門前(露店あしらい)、これに乗じて誘拐が発生する。松尾さんはラストシーンにも使われている。
  • 相州屋の様子を見てきた信乃が長さんに報告するシーン、嵐山公園中州堰堤脇。茶店しつらえ。
  • 相州屋の家出息子・音吉のことを長さんに報告する弥太郎、中ノ島橋下手中州法面
  • 新庄藩のことを伊豆守に聞きに行く長さん、嵐亭延命閣前庭。今回、導入は中門越しの絵。
  • 信乃が新庄藩の中間部屋から連れ出してきた音吉をシメる長さん、二尊院湛空上人廟下石段、鐘楼まわり。
  • 思い直した音吉が藩邸から逃げ出すが追っ手がかかるくだり、二尊院紅葉の馬場〜墓地(追いつかれ斬られるが、長さんが駆けつける)
  • 国許から荷が着くが相州屋の船は来ず、長七郎が船に乗って来る州崎の浜、琵琶湖西岸松原。今は無い木製の大きな桟橋が映っていて、その上での立ち回りもある。

2015/8/11

■ 長七郎天下ご免! 第61話「恋女房江戸っ子花火」1981.2.12

 清吉がさらわれるが、花火職人失踪はこれでもう五人目。もちろん爆薬を作らせて火の海の企み、ダーティーな材木商の裏には伊豆守失脚を狙う若年寄という図。からがら助かった清吉が、皆にお礼の花火をどどんと打ち上げて〆る。

ロケ地
  • 行方不明の花火職人のリストを弥太郎と信乃に見せ、捜索を支持する長さん、嵐山公園中州堰堤脇に茶店設営(60話と同じ趣向)。後段、ツナギのシーンでも使われている。
  • 清吉らが押し込められ、爆薬を作らされる納屋、大覚寺天神島に設営。
  • 小屋から逃げて見つかり殺された花火職人・源太の死体が見つかる神田川、中ノ島橋上手堰堤脇で検死(清吉の女房・おくみが面通し)。見物衆は橋上に。
  • 死体発見現場に程近い大和屋の寮をさぐる信乃、入口は大覚寺望雲亭(生垣を飛び越え侵入)〜心経宝塔(北側の建物にブツを運ぶ男たちが出入り)〜天神島朱橋(男たちを尾行)〜天神島(近づくが落とし穴にかかりかけ木へ飛び上がり隠れる/源太はこれにかかって露見)。寮の庭の奥に「納屋」という設定。
  • 大和屋の駕籠をつける弥太郎、相国寺鐘楼前〜大光明寺(豊後守邸)。中で悪党二人が「江戸は大混乱」と哄笑する庭は枳殻邸臨池亭を望む池端(ガーデンセットを置いてある)
  • 伊豆守邸へ赴き、大和屋への公儀御用認可を願い出る豊後守、嵐亭延命閣前庭。伊豆は弓の稽古中。ここへ長さんもやって来る。
  • 保護されていた浜乃家から一旦家に戻る途中拉致されてしまうおくみ、広隆寺東塀際。付き添いおみっちゃんボコられ。
  • いよいよ今夜江戸が火の海と盛り上がる豊後守と大和屋、野点の庭は枳殻邸傍花閣前芝地。ここへ長七郎見参、大立ち回りは侵雪橋、池畔、芝地、池泉切石橋と来て、ラスボス豊後守が斬られるのは回棹楼で。

2015/8/10

■ 桃太郎侍 第257話「つばめ暁に死す」1981.9.20日本テレビ/東映

 つばめの妹夫婦に異変、当人すでに亡く、亭主は濡れ衣をきて追われる身。彼らを陥れた悪党の巣へ、用心棒として入り込む桃さんを、凶弾が狙っていた。

ロケ地
  • お紺らに起こった変事を調べ、上方から急ぎ戻る田之さん、早駕籠がゆく道、不明(山際の坂)。竹林越しに見る崖道は酵素か。
  • 大久保丹波守が鷹狩りをする野、酵素河川敷。崖側に幔幕張り巡らせ、桃さん登場は「下流側」の茂みから。斬られて小川に倒れこむ家来、「木」ナメての立ち回りなども。
  • つばめの墓、二尊院墓地。

2015/8/8

■ 長七郎天下ご免! 第60話「紅蓮の海に故郷を見た!」1981.2.5

 長屋を所有しているオヤジが殺されて放火されたり、太助の長屋が店立てに遭ったりする裏には、でかい遊里をこさえて私腹を肥やすつもりな悪党がてんこ盛り。彼らが追い使うチンピラに紛れた青年は、改心して恋人と故郷へ帰る寸前、人生を断ち切られてしまうのだった。

ロケ地
  • 佐渡屋へ赴き、佐吉を連れ出しておそのと会わせる長さん、中ノ島橋
  • 佐吉がおそのを連れ出し話す川辺、嵐山公園中州北岸・堰堤脇。トイレの前に茶店をしつらえてあり、暖簾越しに流れを望む絵もある。話の途中、二人が汀におりるシーンがあり、中州法面越しに「茶店」を見上げる構図も出る。
  • 伊豆守を訪ね寺社奉行・戸田以下の所行について問う長さん、嵐亭延命閣前庭。伊豆はまた弓の稽古中、今回はここで新密偵・信乃に引き合わされる。
  • 足抜けを申し出た佐吉、兄貴分に許可されたと思いおそのに会いに行くと、別の仲間が出て刺される林、不明。弥太郎が彼を助けておそののもとに連れてゆくのは中ノ島橋下手右岸側河川敷。おそのや長さんは橋上に。
  • 佐吉の遺骨を抱いて故郷に帰るおその、見送る長さんたちは二尊院紅葉の馬場

2015/8/7

■ 長七郎天下ご免! 第59話「明日に旅立つ娘たち」1981.1.22

 さる藩の姫さまを保護した長さん、彼女は江戸家老の不正を暴くべく市井に身を潜めていた。
生活必需品の塩で儲けようとする悪党どもを懲らす過程で、なつに恋が芽生える。

ロケ地
  • 町娘姿の菊姫が侍たちに追われるところ、通りかかったなつが助けて逃げる土手、広沢池東岸。なつは土手道、姫は汀に。二人は船で逃走、悔しがる侍たちは汀に設置した船着に。
  • 菊姫が長さんに身分と事情を明かす水辺、広沢池観音島
  • 福山藩江戸家老・増山の駕籠をつける弥太郎、セットの藩邸〜相国寺大通院前路地(駕籠は東に)〜セットの料亭(瀬戸屋と良からぬ密談)
  • 伊豆守を訪ねる長さん、弓の稽古中の庭は嵐亭延命閣前庭、巻藁越しに建物を望む図。用件が福山藩の塩がらみと察知されている次第。
  • 菊姫が長さんを身分の高い人かと問う水辺、広沢池観音島。姫が駆け去る際橋が映るが、旧態の木橋。
  • 小森のフライング潜入を聞き駆けつける長さん、走る道は相国寺法堂基壇(南側)〜鐘楼裏手塀際(鐘楼映らず)〜法堂南の林間(深手を負い藩邸から逃れてきた小森を発見/追っ手と立ち回り/木の間から鐘楼や弁天社がのぞく)。このあと追っ手が法堂基壇北側を走る図も出る。
  • なつを貰い受けたいと伊豆守に申し出る菊姫、長さんも同席の野点は嵐亭延命閣前庭に緋毛氈敷いてしつらえ。姫が長さんに遠回しに慕情を伝えて去る伊豆邸門はセット。
  • 福山へ帰る姫の行列がゆく東海道、北嵯峨農地農道・前景に野の花と石仏あしらい。駕籠そばには小森となつがいていちゃつき。
■ 一路 第2話「いざ出立」2015.8.7BSP

 道中に必要なものはなんといっても金だが、財政難のうえ将監の意向があり、それが出ない。事態を打破したのは、一路に嫁ぎたいと希う娘心であった。
盛装の武者も替馬も揃い、頼りない殿さまが勝鬨を挙げて、行列ははじまる。

ロケ地
  • 蒔坂家陣屋、随心院薬医門。常の倍となる供揃えの件を殿に上申するくだり。
  • 蔵役の佐久間に、参勤交代へ参加を依頼する一路、蔵は大覚寺蔵
  • 蒔坂家江戸屋敷、聖護院長屋門。正室が一子に覚悟を促すくだり。
  • 浄厳寺、普済寺総門。槍持ちが御槍を徒に振り回し一路に叱られるくだり。
  • 勘定方の国分に資金調達を断られ、悄然と帰る一路、日吉の馬場。後段、白装束で走るのもここ。
  • 父を説得してくれた薫に礼を述べる一路、金引の滝。きっと戻ると指きり。
  • 御発駕の朝、御供衆がものものしく支度するシーン、油日神社拝殿(回廊内)。鬨の声を挙げたのち出立する玄関は随心院薬医門、門前の植え込みで和尚と薫が見送る。行列が進む道は、油日神社参道

2015/8/6

■ 長七郎天下ご免! 第58話「晴れ舞台 姉弟しぐれ」1981.1.15

 阿国の再来と評判の太夫には生き別れの弟がいたが、江戸で思わぬ出会い。彼が身を投じていた悪い仲間は、上からまるっと長さんに成敗され、姉弟は新たな人生をスタートさせる。しかしその陰でひとり、大きなつづらにトラウマを抱えてしまうお京なのであった。

ロケ地
  • 駒形座が小屋掛けする浅草、今宮神社絵馬堂前、月読さんの鳥居脇あたりに設営。お京が配達中、大八に死体入りつづらを仕込まれてしまう際には、脇の坂なども映っている。つづらの中身の衣装が見つかるシーンでは摂社が、以降も何度も絵馬堂まわりが出てくる。
  • つづらから出た一座の者の死体の面通しに番屋へ行った帰りの太夫が拉致されかかる道、大覚寺五社明神
  • ならず者から助けてくれた長さんと別れた後、一味にいた弟のことを思い太夫が佇む橋、中ノ島橋
  • 西海屋の駕籠が出る下谷の寮、中山邸門(門内から参道を見る図、戸が閉められる)。以降、朝鮮石人像前を通り(東望の図)大覚寺大門(若年寄・本間佐渡守邸)
  • 弟に会いに下谷へ出向く太夫、ならず者に囲まれてしまう夜道は相国寺鐘楼まわり。長さんは鐘楼から出てくる。宗丹稲荷も映っている。
  • 太夫が弟・政吉の文で呼び出される今戸の一本橋、流れ橋。橋上で再会と襲撃、駆けつける長さんは堤上、姉弟の傷の手当をするのは橋上手の川原・政吉が川に入るシーンもある。
  • 流れ橋での立ち回りの前、長さんが伊豆邸にいて太夫の急を聞く座敷は青龍苑、蕎麦をふるまわれる座敷から池泉が見えている。

2015/8/5

■ 長七郎天下ご免! 第57話「米なき里の豊年踊り」1981.1.8

 棚倉の殿さまが領民を江戸に来させて、中村座で豊作の踊りを披露させるが、舞手の表情は暗い。それもその筈、彼女たちの村には実りが訪れず、豊年どころか地獄を味わっているのだった。

ロケ地
  • 藩邸へ帰ると決めたお秋とお春を送ってゆく長さんたち、大覚寺五社明神。娘たちは、池辺で遊ぶ子らを見て、里の子の境遇と引き合わせ忸怩。このとき、土左衛門騒ぎがあり、大沢池船着(小)付近に引き上げられる。死人は姉妹の知る、村人・又七。このあと姉妹と別れる長さん一向は護摩堂前。
  • 棚倉藩上屋敷を見張る弥太郎、大覚寺大門。後段、国家老・小松が駕籠で出てゆくシーンがあり、その際は参堂も映る。
  • お秋の回想、水源の御用林の山へ調査に入るという許婚者・清右衛門と話した家の前、不明(萱葺民家、軒瓦が出ていて、入口付近にはよく茂った生垣。嵯峨か)
  • 又七が生きていると偽られ船から連れ出された清右衛門、上陸する浜は広沢池東岸(船着しつらえ)。害されるところ、太助たちに加え長さんが出て阻止。
  • 清右衛門の回想、川の水が濁り稲が枯死した際訴えるも相手にされなかった村役の家、民家門。又七と二人、鉛毒で白濁した川を見るも鉄砲隊が出て捕まった御用林の山の裏側、酵素河川敷。隠し銅山稼働中という設定。

2015/8/4

■ 長七郎天下ご免! 第56話「ちゃんが覗いた火焔地獄」1980.12.25テレ朝/東映

 伊勢屋に放火した咎で追われる左官だが冤罪、裏には御用商人取立てを餌に私腹を肥やす悪党がいた。
人々に忌まれる左官の子と、彼を庇うおみっちゃんの情話が泣かせる。

ロケ地
  • お救い小屋の一部、大覚寺境内か。悪党の手先をつとめる北町同心・高井と、「賊」の一味がツナギをとるくだり。蓆の向こうに屋根がのぞく。
  • 太郎吉がおみつのため薬草を摘みに行く水辺、広沢池東岸。ここで父・与吉と再会、二人は一時汀に設営された漁師小屋に隠れる。父を振り切りおみつのもとへ薬草を持って走る太郎吉のシーンは汀と土手道。

2015/8/3

■ 桃太郎侍 第256話「人生、グチあり笑いあり」1981.9.13日本テレビ/東映

 ちどり・かもめの友達の、江戸へ出て働く若者たちの情話。淡い恋心が空回り、傷ついたり意地悪になったりの青春模様へ、桃さんの兄上の改革が煙たい向きが、とんでもない陰謀を持ち込んでくる。

ロケ地
  • 悄気ているお弓を見かけた桃さん、話を聞いてやる茶店は松尾大社水場脇に・亀の水口越しの絵も。後段、仙太の話を聞くのも同所。うしろの段差にステップも見える。
  • お弓をさらった者たちの脅迫を受け、覚悟を決めて向かう仙太、お弓が呉れた草履に履き替え出てゆく門は松尾大社楼門(下部のみ映る)
  • 備前守邸へ向かった研師の竹屋が襲われる町角、下鴨神社河合社脇。見張っていた中間が、上司に注進に走るのは河合社裏手塀際。
  • 仙太の全快祝い、みちのく屋へ来ないお朝を迎えに行く桃さん、下鴨神社泉川切石橋を渡る。お朝は橋下手泉川右岸汀に佇んでいる。

2015/8/1

■ 長七郎天下ご免! 第55話「江戸一番!土くれ剣法」1980.12.18

 立てこもり事件を「解決」して評判をとり道場を構える剣客、実は一揆くずれの百姓。彼と彼の妻子を狙う藩の悪党どもが牙をむくが、長さんのほかにもう一人、頼もしい助っ人がついているのだった。

ロケ地
  • 伊豆守に会い、日下道場にいる剣客・孫兵衛のことを話す長さん、鯉に餌やりの伊豆邸庭は青龍苑池泉。
  • 宍戸藩の侍について聞き込む弥太郎、渡月小橋下手河川敷で船にいる漁師と話す。なつは橋上にいて、見下ろす図。
  • 宍戸藩の侍が出入りする常陸屋の寮、中山邸門。弥太郎となつが忍び込む際に映る。内部はセット撮り。
  • 道場主・日下こと宍戸藩領の百姓・長吉の回想、村人と一揆の相談をぶつ林、北嵯峨竹林か。一同が押しかける宍戸藩勘定奉行所、大覚寺明智門(門が開くと中には鉄砲隊がいて一斉射撃、門内からのアングルも)。一人逃れる長吉、大覚寺御殿川河床。女房・おてるが逃げる長吉に荷物を渡す川は柊野堰堤下、追っ手の姿も。
  • 日下の生兵法をいさめた長さん、そのあと孫兵衛と話し室田の帳簿を渡す茶店、広隆寺東塀際に設営。「会談」終了後、弥太郎が長吉たちの急を知らせに走ってくる。
  • おてるに懸想していた宍戸藩勘定奉行・室田が、捕らえた長吉一家を嬲り殺そうとする目黒の御狩場、湖南アルプスか(ガレ場、幼松など見える)

←2015/72015/9→

・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪表紙テキスト版 ・ロケ地一覧 ・時代劇の風景トップ
・このサイトについて ・サイトトップ