時代劇拝見日記
2016年11月

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2016/11/30

■ 水戸黄門第一部 第24話「謎の死紋」1970.1.12TBS

 老公の気まぐれで立ち寄った亀田、入るやいきなり騒動の気配。民を締め上げる悪家老に一矢報いる正義の士は、詰め腹を切らされた前奉行の信奉者だった。

ロケ地
  • 久保田へ行くか亀田へ行くかで、老公と助格が賭けをする峠道(分岐道)仰木棚田(老公がコイントスをイカサマで勝って亀田へ)
  • 亀田領内、上納米を布告する高札が立つ道、梅宮神社(鳥居が傾いでいる。蔵奉行が見回りに来る画では、神社北側に小さな萱葺屋根が見える。神社前から南東方向を見晴るかすアングルもあるが、目立つものは映っていない)。奉行の頬をかすめて小柄が飛び、高札に剣片喰を書いた紙とともに突き刺さる。これが「死紋」の最初。このシーンの前に、高札が立ったと仲間に知らせに走ってくる百姓のシーンで映っている小川は天神川か。
  • 亀田入りし、井筒屋に落ち着いた老公一行、手形を持たぬ子連れ浪人が引っ立てられた際に出た怪しの虚無僧を追ってゆく助格、下鴨神社河合社前〜河合社脇(ここで見失う)。虚無僧に襲われた役人たちがのびているのは近くの糺の森。
  • 虚無僧が子連れ浪人に心づけを渡し間道を指示する坂、智積院密厳堂前の坂(南側)。去ろうとする虚無僧に、妹・縫が声を掛けるのは踊り場、光明真言の碑が見える。子連れ浪人を糺の森で見かけて「そこ」を捜し当ててきた助格は、大師堂参道下を通りこの坂へ、この後坂を駆け上がり鐘楼前であたりを見ていると、密厳堂の方から井筒屋の番頭・弥太郎が現れる。このとき、蔵なども映り込んでいる(漆喰の剥落が激しい)。後段にもこの坂が何度か出てくるが、現在この南側にある本堂は、撮影当時建っていないもよう。
  • 高札が山と積まれ燃やされる常徳寺脇、不明(五本線入り筋塀の角、どこかの境内か)。夜間撮影。
  • 弥太郎が暴発しかける同志を諫める、常徳寺での寄り合い、寺は神光院中興堂。内部も使用か。夜間撮影。
  • 縫が潜入している家老屋敷の門、智積院北門。茶会の日時を立ち聞いた縫が兄に知らせるため密かに出てくるくだりで、このあと走る夜道は智積院総門内側の塀と塀の間(画面では五本筋が入っているが、今は見られない)。すぐ映画村セットにスイッチする。
  • 虚無僧と泥棒(弥太郎と井筒屋)が家老の手下に囲まれて立ち回りの夜の家老屋敷まわり、智積院境内と思われる。助格が駆け付けてくる際に映る講堂南西角の塀は今と同じ。
  • 縫の情報で殿の茶会が開かれる錦ヶ原へ向かう虚無僧たち、密厳堂前の坂〜涸れ川河川敷(礫は粗い)〜川堤と破損の激しい木橋(「殿の駕籠」も土手をやって来る。天井川か、堤は相当高い。堤周辺は田地、山なみは靄っていて見えず。土手上には松の疎林あり)
  • 当地を発つ一行、街道は仰木棚田

2016/11/28

■ 水戸黄門第一部 第23話「初春・役者騒動記」1970.1.5TBS

 小さな町に芝居小屋が二つ、当然仲が悪いが息子と娘は恋仲で、ロミオとジュリエット状態。ここへ来合わせた老公たちは、一方の小屋に客演している一座と関わり、あろうことか出し物の「水戸黄門旅日記」に代役として出演することに。
脚本も担当した老公ノリノリ、当の恋人たちを題材にとり、とんだ風刺劇を演出するのであった。

ロケ地
  • 高山手前の街道、老公一行が休んでいた茶店、および旅の一座とのシーン、仰木棚田の道。助さんが一座の大八を曳いてゆく道は梅宮神社脇。
  • 旅の一座の娘・お静が助さんとお参りに行く神社、長谷八幡宮。本殿に参拝後お静がプロポーズ(実は一座のおばさん・すずめの吹き替え)していると、思いつめた文七とお光が心中しかけているのに気づき助さんが止めに入る。本殿正面と裏手、摂社前、舞殿越し本殿など、いろんなアングルが出る。
  • 光圀公を題材にした怪しからん芝居が掛かっていると報告を受ける丹波守のシーン、まず彦根城天守が出て、剣の稽古中だった殿さまは玄宮園池畔(遠景に天守映り込み/殿様は藁苞を真剣でばっさり)
  • 皆に見送られ当地を発つ一行、仰木棚田。お静は一人積み藁に隠れて見送り。今は電柵があって無理なアングルが多数見られ貴重。

2016/11/26

■ 子連れ信兵衛2 第3話「おぶんの涙」2016.11.25BSP

 重助爺さんが言いたがらない、おぶんの両親のことが知れる。きっかけは、香華を供えて去った若い男。なぜかおどおどした物腰のその青年は、盗みをはたらいて逃げている最中なのであった。
おつね婆さんがらみの情話のほか、榎戸のダンナの、ドジを踏みつつの活躍ぶりも見どころ。

ロケ地
  • 両親の墓参に行くおぶんにつきあう信兵衛、下谷の寺の墓地は二尊院墓地。足を悪くしたおつねが行けなくなった理由である坂を、竹垣際の通路等を使って表現。
  • 重助と喧嘩して家を飛び出したおぶん、荷車が落としていった木片をえいと投げ捨てる橋はセットの橋、下の堀端に来合わせた榎戸に水がかかるシーンは八幡堀堀端。このあと榎戸が団子を買ってきてやり話を聞くシーンは、同新町浜のステップ。

2016/11/25

■ 石川五右衛門 第7話 2016.11.25TX/松竹

 銀煙管のことで茶々を問いただす関白、ここに至って夜左衛門の正体に気付く。彼はわざわざ玄以を使いに立て、一座を聚楽第に招くが、その宴には銀煙管「簒奪」を期す家康も呼ばれているのだった。

ロケ地
  • 聚楽第イメージ、大覚寺全景大阪城天守を合成したアレ、煙管の件を茶々に問い詰める秀吉のくだり。御殿内部はセット撮り、庭に出るシーンは金戒光明寺紫雲の庭池泉端。このあとスイッチする座敷は同じ黒谷の放生座敷、虎の襖絵が派手に映る。
  • 奥山邸を出る話をする座頭、いつもの閻魔堂イメージは大覚寺護摩堂。夜左衛門の台詞で「破れ寺」と称されている。

2016/11/23

■   2016.11.12時代劇専門チャンネル(池波正太郎時代劇スペシャル)

 温厚な妻子持ちの浪人の、裏の顔は殺し屋。いつも的を選ぶ彼が、気の乗らぬ相手と認識した勘は当たっていた。
たばかられたことへの落とし前をつける男だが、運命の輪は正しく回り、新天地での幸福はふいに消えてしまうのであった。

ロケ地
  • 冒頭、的(峰蘭太郎)を斬る木村重蔵、八幡堀堀端・夜間撮影。明治橋が見えていて、堀端には残雪が演出されている。
  • 仕事の後金を久五郎から受け取る重蔵、大覚寺放生池堤たもとに舫った屋形船のなか。船は大沢池側につけてある。
  • 重蔵が住まう池之端七軒町イメージ、広沢池岸に堂塔合成。池の水はほぼ抜かれていて、水脈があらわれている。後段、朝靄の景色も映し出される。
  • 重蔵の回想、十五年前旅の絵師・伊川梅渓と出会った信州・須坂の地、お供えの柿をとろうとして梅渓に止められた坂と周辺、丹波国分寺周辺で撮影して雪嶺を合成。梅渓をおぶって歩く河原は大堰川河川敷。
  • 久五郎が丸屋と名乗って重蔵宅を訪ねてくるくだり、導入は広沢池池底に佇むアオサギ六羽、二人家を出て「仕事」のことを話す葦原は東岸近くの葦原、後段にも同様のシチュエーションで出る。
  • 和助を殺らない重蔵に、迷っているのかと問う久五郎、油日神社楼門続き回廊右翼。
  • 柏屋を出たあとスケッチをする重蔵、広沢池観音島下池底。絵に興味を持った和助が声をかけてくる。アオサギやケリが飛び立つ画を入れてある。
  • 自分の絵を見てほしいと重蔵を招く和助、「上野東叡山に近い三橋の料理屋」は大覚寺望雲亭。導入は大沢池越しに見た北側外観、荷船が過ぎてゆく。座敷を使い、庭越しに心経宝塔が見える趣向。
  • 盗賊としての手下・勘兵衛と会う和助、大谷祖廟参道石畳・夜間撮影。勘兵衛は分け前のことを問いただしに来た次第。
  • 久五郎に前金を返すも容れられず、懊悩を深める重蔵、娘に顔が怖いと言われたあと、寺で観音像をスケッチするも途中でやめてしまうくだり、愛宕念仏寺堂内観音像前。
  • 重蔵の回想、看取って葬った梅渓の塚、丹波国分寺境内(越後山中に葬ったと、重蔵が和助に告げている)。現実に戻り拝むほとけは愛宕念仏寺境内石仏群(この仏たちがタイトルバックになっている)
  • 久五郎が重蔵の娘をさらい仕事を急かすくだり、家を出て八幡屋へ向かう重蔵、広沢池東岸近く池底。
  • 和助を連れ出して斬る入谷田圃、西の湖園地。二人は橋を渡り島の葦原へ。
  • 和助の死後、火盗改にタレコミをしたうえで江戸を売る信吉(八幡屋従業員/黒南風一味としては腹心の部下)、勘兵衛らに待ち伏せされ囲まれてしまう、板橋宿手前の茶店は民家南塀際に設営。
  • 責め問いのすえ隠し金のありかを吐く信吉、勘兵衛らが捜し当てる枯れ井戸のある林は龍潭寺参道脇林間。信吉が殺されたあと捕り方が出て立ち回り。設定は谷中天王寺。
  • 和助は実のところ本格の盗賊だったと知ったあと、後金を貰うため久五郎と会う屋形船、大覚寺放生池堤たもとに舫い。今回は夜間撮影、久五郎が始末されたあと船は舫いを解かれ漂ってゆく。
  • 重蔵が妻子を伴って移り住む、京洛外・大原の家、みなくち子どもの森・かやぶきやねの家と前畑。林は冬枯れ、法面には花菜が植え出されている。

2016/11/21

■ 水戸黄門第一部 第22話「決斗・砂塵の宿」1969.12.20TBS

 蘭方を修め、腕も立つ浪人・生方源十郎だが、妻を病で亡くして以来荒れて酒浸り、宿場では蛆虫扱い。しかしある日強盗団が町を襲い、腑抜けとなっていた源十郎に転機が訪れるのだった。
老公らの活躍も控えめ、田村高廣オンステージ。呑んだくれるさま、囚われている強盗の傷を手当てしてやる人情家ぶり、砂塵舞う宿場に一人立つ襷掛け姿、躍り上がって斬りおろす豪快な立ち回りなど、「バンツマの息子」満喫。でも、駆け寄った庄太に見せる優しい笑顔が、いちばん高廣さんらしくて◎。

ロケ地
  • 越後街道をゆく老公一行、不明(山道)
  • 魚を獲って焼いていた庄太と知り合う河原、大堰川河川敷。後段、庄太に身の上を聞いたり、笹笛を習ったりする際には、保津小橋の側面がちらり。
  • 源十郎が強盗団を撃退したあと、打って変わって持ち上げる庄屋たち、酒席からそっと抜けた源十郎が佇む夜の川辺、泉川か。様子を見に来た酒肆の女・おせいと会話。
  • 馬方・作造が三国へ馬を駆る夜の街道、林道か。道端に、強盗の仲間が伏せている。
  • 事後、長崎へ向かう生方父子+おせいの一行と別れゆく老公たち、川堤。源十郎らが渡ってゆく橋は若森廃橋によく似る。

2016/11/19

■ 子連れ信兵衛2 第2話「さらわれた赤ん坊」2016.11.18BSP

 信兵衛さんの屋台で食い逃げをはたらいた夫婦、他にもやばいヤマを踏んでいて殺されかけるが、心強い助っ人はちゃんと来る。受け入れてくれた恩を仇で帰した大馬鹿者を、それでも許す人々が泣かせる。

ロケ地
  • 団子を盗って逃げる卯之吉・おさと、明神さま門前の茶店は仁和寺茶所。逃げおおせて団子を食っていると、浪人たちが現れて囲むのは塔。夫婦の悲鳴を聞く信兵衛は総門近くの塀際、彼は屋台を引いている。夫婦が逃げて来て、襲撃者が信兵衛の大声で逃げだすシーンは九所明神の拝殿と鳥居の間。
  • 卯之吉が賭場で浪人たちに斬られ、長屋に辿り着いて手当てしてもらい助かったあくる日、堀端に佇むおさと、もりやま芦刈園水路端。船が行き交い、荷揚げ風景が演出されているほか、露店なども出ている。鶴坊を抱いた信兵衛が通りかかり、おさとに声をかける。このあとおさとは、隠していたことも告白。

2016/11/18

■ 石川五右衛門 第6話 2016.11.18TX/松竹

 伊賀の仲間が現れて、茶々誘拐への協力を迫る。五右衛門はあっさりその申し出に乗るが、仲間も茶々も救いたいという深い思いからなのだった。
しかし、結果茶々の心は盗まれてしまい、関白の怒りはめらめらと燃えさかってゆく。

ロケ地
  • 刀狩り発布、偉そうに刀を集める役人たち、走田神社社務所前。五右衛門を騙る一味が出て役人を襲い刀を持ち去るシーンは参道で。
  • 16年前の伊賀の里、百地三太夫に鍛錬を受ける幼い五右衛門たち、走田神社本殿前。
  • 「五右衛門の予告」を受け警戒がなされる刀蔵、大覚寺蔵。夜間撮影もあり。
  • 茶々誘拐時に傷を負った五右衛門、茶々が彼を手当てする山中の猟師小屋、金引の滝前に設営。一夜のあと、朝日を浴びる茶々が滝壺に足を浸すシーンも。このあと追っ手も現れる。
  • 茶々を持っていかれた嵐之助たちが現れて対峙のシーン、酵素降り口。
  • 事後、心は受け取ったと嘯く五右衛門、南禅寺三門

2016/11/16

■ 水戸黄門第一部 第21話「子の刻登城」1969.12.22TBS

 神君のひそみに倣い、子の刻登城の習慣を残す高遠藩。毎年先陣を切るのは、徒士組の頑固おやじ。近習をつとめる上士の倅どもは近頃華美に流れており、その親爺が煙たくて仕方ないうえに、娘に言い寄って断られ憎さ倍増。若僧の陰謀は古武士を追い詰め、遺児たちは絶望するが、老公がきついお灸を据えに乗り出すのであった。

ロケ地
  • 高遠領境の街道を来る老公一行、丘陵地か。
  • 子の刻登城で藩士が駆ける夜道、広隆寺東塀(境外)。城門付近は東映城のもよう。
  • 鎌田新左衛門が老公らをもてなす茶店、大覚寺天神島に設営。導入は大沢池堤から水面、島にパン。堤には大きな松がたくさん生えている。半鐘が鳴り、鎌田らは急ぎ走ってゆく。
  • 家老の倅から謹慎を申し渡された新左衛門が切腹して果てる墓地、不明(まわりは鬱蒼とした林)
  • 新左衛門の位牌を持った遺児たちに見送られ当地を発つ老公一行、酒屋神社前道隈。防賀川の橋を渡る一行を北側から俯瞰、畑地へおりる車道がまだ無いのがはっきり見て取れる。また、参道向かいにいま立つ電柱の位置に、大きな松が生えているのも確認できる。一行はそのまま池堤を北へ去り、水面ものぞく。普賢寺へ抜けるこの道は、まだ地道。

2016/11/12

■ 子連れ信兵衛2 第1話「女剣士と子育て侍」2016.11.11BSP

 折笠の使嗾を受け、久しぶりに道場破りに出かける信兵衛だが、その道場師匠が借金を残して亡くなり、礼金をせしめるどころではない事態。しかも、残された娘はとんだ大騙りに魅入られていた。

ロケ地
  • 血の付いた包丁を持った女が入水する夜の「川」、広沢池東岸汀。後段、榎戸のダンナたちの回想で出る検分シーンでは昼間の画で、葦が刈り払われているのが判る。
  • 本郷道場、民家長屋門(下写真)。向かいの路地のラウンド塀も効果的に映り込んでいる。前庭も使うのは珍しい。
  • 折笠の回想、本郷又右衛門と立ち会った御前試合会場、大覚寺心経宝塔前広場に幔幕張り巡らせ。
  • 美玖が思い人・直助と待ち合わせをする神社、今宮神社稲荷社。直助は西側の摂社前から現れて美玖を驚かす。直助はその後、絵馬堂前で町方が手配書を手に聞き込みをしているのを見て、そそくさと立ち去る。

2016/11/11

■ 石川五右衛門 第5話 2016.11.11TX/松竹

 検地が進められるなか、年貢割増しに苦しむ民を見かねた名主は、関白に直訴するため洛中へ。彼が一揆の首謀者として捕らわれ処刑されるところ、五右衛門が現れる。名主は、ほかならぬ百助の大恩人なのだった。

ロケ地
  • 年貢米を運ばされる乙訓郡の百姓たち、摩気神社本殿脇塀際。鎮守に祈る名主・庄右衛門、摩気神社本殿。
  • 百助の回想、妻子を亡くし諸国を放浪していた数年前、行き倒れたところを庄右衛門に拾われた道、摩気神社裏手谷地田
  • 庄右衛門が引き据えられる刑場、大覚寺遣水跡に幔幕と竹矢来あしらい。五右衛門が現れるのは天神島の端っこ。
  • 庄右衛門の回想、八割がた持っていかれ死者も出るありさまの里、庄右衛門が民に粥を施すのは摩気神社本殿前。
  • 次は郡奉行所の米蔵を狙うと言う百助に、それはダメと諭す座頭、化野念仏寺石仏群内陣。
  • 一座の荷駄に紛れさせ、庄右衛門を洛外へ連れ出す百助、走田神社参道。関所を仕立ててある。送り届けたシーンは摩気神社本殿前。
  • 郡役所米蔵を見遣る百助たち、摩気神社本殿裏手に立ち、塀越しに蔵を見る図。蔵は摩気橋たもとの民家(裏側)を合成してある。
  • 検地奉行の奸計に落ちた百助らを助けに現れた五右衛門、捕り方と立ち回りの一部は大覚寺ロケか。この前後に出る郡役所門は民家長屋門、夜と昼と両方の撮影がなされている。
  • 事後、この国は民のものと吠える五右衛門、南禅寺三門

2016/11/9

■ 水戸黄門第一部 第20話「父を尋ねて」1969.12.15TBS

 はるばる大和から父を捜しに来た子、しかし彼の父様は郡代の役人などではなく、悪代官の手先となって弱い民百姓を痛めつける雇われ浪人なのだった。
代官は光圀を警戒し網を張っていたが、老公が子に助さんを付けたため、じじいとお供一人のユニットを通過させてしまう。

ロケ地
  • 吊り橋が落ちたと聞く茶店、不明(山上の地道、眼下に里や田地も見える)。ラストシーンの山道もここと似ている。
  • 相部屋になった少年・次郎吉に助さんを付けてやる老公、二人行く山道は崖地や林間など。渡渉する谷川は清滝か。熱を出した次郎吉を寝かせてやる小屋、酵素か。
  • 谷沢へ導く道標のある街道、棚田の畦道か。後段、老公と格さんが来る際は、見張りの役人の背後に土が露出した崖が見えている。
  • 鯖江領谷沢郡代所、民家長屋門。次郎吉と助さんは門番に追い払われる。門内から外を見る図も出る。
  • 助さんと次郎吉がお昼をつかう道端、北嵯峨農地道隈の石置場か。

2016/11/7

■ 水戸黄門第一部 第19話「どっこい生きてた湊川」1969.12.8TBS

 湊川近くの街道で、たまたま古い墓石を見る老公。大楠公のものと知り再建を思い立ち土地の石屋を訪ねるが、職人は博打に狂いもう長い間仕事もしていないふうなのだった。

ロケ地
  • 大楠公の墓石が埋もれていた野原、木津川河川敷。臨時の作業小屋を建ててあり、まわりは茶畑や葦原、堤に古いタイプの階が見える。導入は、石を積んだ大八を暴走させている甚八のシーン、この坂は土手法面。ラストシーン、晴れて完成した碑のセレモニーのシーンでは遠く河原も見えている。老公たちが去ってゆくのは堤、最後まで「橋」は映らなかった。

2016/11/4

■ 石川五右衛門 第4話 2016.11.4TX/松竹

 小雀が拾ってきた侍は、いやいや仇討ちの旅に出た心優しき青年。五右衛門一党は、彼の仇討ちを助けるかたちで、悪党を討つことに。
小雀の恋のほか、五右衛門を救おうと才を走らせる茶々の思いも描かれる。

ロケ地
  • 両替商へ入るもしくじったあと、追っ手を見て毒づく小雀、仁和寺参道・御室桜林前。このあと立ち寄る茶店は茶所、ここで小雀が傾奇者にからまれ、通りかかった山中権八が弱っちいくせに介入。傾奇者をやり過ごした二人が話すのは九所明神本殿前(傾奇者たちは裏手を走ってゆく)、権八が歯痛の薬を出して来る。
  • 聚楽第イメージ、大覚寺全景大阪城天守を合成した第一話と同じアレ。両替商・大黒屋に入った賊は五右衛門かと関白が玄以に下問するくだり。
  • 小雀と権八がゆく川端、大宮川右岸石垣際。
  • 権八の回想、父が逆恨みで斬られたシーン、仇討ちの旅に出て道すがら薬草を摘むシーン、不明(山中、林道)
  • 深田頼近の家老・大木と三成が密談する水辺の亭外観イメージ、錦水亭東屋(夜景、屋内から灯火。セットの室内でも窓外に波のゆらぎ演出)
  • 座頭がつけた仇討ちの段取りに怒った小雀、権八に逃げようと言うシーンは大宮川畔・走井橋下手。
  • 小雀と権八を見送る一同、仁和寺参道。二人は中門をくぐって南へ。その後権八が小雀を帰すのは日吉大社走井橋上。
  • 権八の一件を述懐し都を睥睨する五右衛門、南禅寺三門

2016/11/1

■ 水戸黄門第一部 第18話「じゃじゃ馬ならし」1969.12.1TBS

 病臥中の藩主の後継ぎは娘が一人だけ、その姫さまはたいそうな暴れ馬で、武術をもって男たちを叩きのめしてまわる。しかし姫は、己が婿となって国を治めるにふさわしい、強い男を求めていたのだった。

ロケ地
  • 美作・津山城イメージ、彦根城天守
  • 姫に追い立てられた門弟が転がり出てくる町道場、随心院長屋門。助さんが呼び止めてものを聞いていた通りがかりのおかね婆さんにブチ当たり、転ばせてしまう。それでもなお門弟への打擲をやめぬ姫を格さんが咎めて、立ち合いを求められてしまう。道場内部はセット撮り。
  • 格さんが姫と立ち会うお城の庭、芦浦観音寺境内芝地。阿弥陀堂や中仕切の塀が映り込んでいる。後段、浪人・弦太郎が立ち会う際も同所。
  • 剣術のあとは弓、それも負けると馬術で格さんに挑む姫、馬を駆る道は下鴨神社馬場。落馬したあと諫められ、真情を告白するシーンは池跡。
  • 姫と立ち会い勝ったあと、名乗らず去る弦太郎、出てゆく城門は芦浦観音寺門(俯瞰、家老・大膳が眺めていて配下に尾行を命じる櫓はセット)。門は、後段弦太郎を狙う刺客団が大挙して出てゆく夜更けのシーンでも出て、こちらのアングルは正面から。
  • 事後、おかね婆さんから逃げるように発つ老公、不明(山道、林道か)

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