時代劇拝見日記
2016年6月

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2016/6/30

■ ご存知遠山の金さん 第8話「足を洗った女」1973.11.25NET

 欲深どもの行動が、ひとりの過去ある女を窮地に陥れる。さんざん振り回され、怖い目を見る女だが、奉行の情けで晴れて亭主との穏やかな日々が約束されるのであった。

ロケ地
  • さみしい夜の川べりをゆく鶴亀の駕籠、下鴨神社泉川畔。客の女はここでいいと駕籠を止め、料金を支払い闇に消えるが、怪しんだ駕籠舁きは尾行、梟鳴く森は糺の森、一軒の小屋に辿り着く。中が血の海でギャーな室内はセット撮り。
  • 小屋にあった血の主と思しき死体が見つかる河原、宇治公園中州付近。見物衆は左岸水制上に鈴なり。
  • 訪ねてきた元朋輩の姐さんとしみじみ話すお新、下鴨神社泉川切石橋上。話題は死体で見つかった猪之吉のこと。
  • しかしお新が帰宅するとその男の名で投げ文、呼び出された寺の阿弥陀堂は大覚寺護摩堂。扉が開いて浪人(宮口二郎)が現れ、「猪之吉はどこだ」と凄む。弥太さんが降ってきて、この場は収まる。このお堂は後段も出てくるが、その際は内も外もセット撮り。
  • お新が黙して語らないため、亭主の出張先の川越へ行ってくると浅見と弥太郎に話す金さん、下鴨神社三井社玉垣内(垣根越しに河合社の透垣が見えている)
  • やっぱり猪之吉が豊前屋を身代わりにしたのだと話しながら猪之吉と丑松の小屋へ急ぐ弥太さんと浅見、下鴨神社糺の森(夜間撮影)。小屋では丑松が惨殺されて見つかる。
  • 北町奉行所、大覚寺明智門。バンクフィルム。

2016/6/29

■ ご存知遠山の金さん 第7話「星はきれいか悲しいか」1973.11.18NET

 宿無し不良ガキ二人、座頭を襲って金を盗ろうとするが、そやつ目明きなうえヤバい組織が裏に控えていた。
彼らを救うのはもちろん金さんだが、詐欺の証拠の偽造証文を「確保」したのは、ガキどもにも見下されて道具に使われたりする、いい人すぎて泣けてくる半五郎兄哥なのであった。

ロケ地
  • 茶店の団子を狙った仙太とお吉、親爺が居眠りこいてる茶店は下鴨神社河合社塀際(南東角)に設営。取り合いをしているうちに露見、追われるのは河合社東塀際〜糺の森へ。その後河合社裏手で二人取っ組み合い、意気投合したあと座頭を狙うのは池跡。相手が曲者でシメられ、巾着持ってからがら逃げるところへ金さんたちと出くわすシーンは泉川畔(金さんと半五郎は釣り道具を持っている)
  • ヤバい証文をガキに盗られた座頭・松の市が水死体で見つかる川、上賀茂神社ならの小川。南の端っこあたり、導入は境外の柵から見た図。見物衆の一人に峰蘭さん。
  • 二人を樽平から連れ出し、松の市が殺されたと告げ経緯を聞く金さん、赤山禅院境内の池端(切石橋たもと、対岸に本殿の玉垣が映り込んでいる)
  • 仙太とお吉が検校を強請る算段を話す神社(?)、不明。玉垣が見えるような。
  • 半五郎を人質にされ、証拠の証文を持って来いと言われ、検校邸を走り出る仙太、不明(五本線入りクリーム色筋塀、門越しに庫裏がのぞく)

2016/6/28

■ ご存知遠山の金さん 第6話「弥太郎初恋ざんげ」1973.11.11NET

 伝助たちが見た侍殺し、金さんに調査を頼まれた弥太郎は宇和島藩と聞いて渋る。そして、むかし泣く泣く別れた愛しい女が、事件の渦中にいることを知るのだった。

ロケ地
  • 百合江の夫・青木(波多野博)が押し包まれ斬り殺される、宇和島藩下屋敷裏の夜道、相国寺大通院前路地〜鐘楼前。
  • 青木邸、宝塔寺塔頭・直勝寺(参道北側)。周囲の坂と併せて何度も出てくる。
  • 宇和島藩下屋敷の賭場、裏口から出てくる半五郎と中間の伊助、宝塔寺参道坂北側の冠木門。そのすぐ下の塀際に、弥太郎が屋台を出している。坂の下から大沢が来て、伊助をじろり。
  • 伊助が土左衛門で見つかる丼池、不明(窪地の溜池)
  • 百合江が駕籠で連れられてゆく四国屋の寮、中山邸門。「境内」の建物も使うもよう。室内はセット撮り。
  • 宇和島藩江戸家老・藤井邸、東福寺一華院。医者の下男に化けて金さん潜入のくだり、門から式台玄関へ進む。半五郎を救出して逃げる際は、門前の塀際で立ち回り、大機院の坂が映り込んでいる。
  • 屋台を出している弥太郎を訪ねてくる百合江、上賀茂神社ならの小川畔藤棚脇。二人話し込む際には、神事橋たもとが使われる。

2016/6/27

■ ご存知遠山の金さん 第5話「鬼女の涙」1973.11.4NET

 荒っぽい手口で金持ちのヒヒ爺から金を毟り取る姐御、家では棄児を八人も養う優しい「おっかさん」。彼女の過去には、そうせずに居られない深い訳があるのだった。

ロケ地
  • お駒が喜平次に呼び出され盗みの手伝いを迫られるシーン、今宮神社絵馬堂下。このときは断り、嘲って去る。
  • 美人局をはたらいたお駒を三日も捜していた半五郎、ようやく見かけて突っかかるが返り討ちの町角、今宮神社稲荷社裏・摂社前。
  • どこかの若旦那をひっかけて美人局をはたらこうとするお駒一味、若旦那をおだてつつ来る夜道は大覚寺五社明神、このあと屋形船のシーンはロケかセットか不明。
  • 大津屋の元奉公人が土左衛門で見つかる大川(?)宇治公園宇治川左岸河川敷(水制?の汀に乱杭、流れはあまり無い)。後段、大津屋の昔の名が自分を捨てた父と同じなのを知り物思うお駒のシーンもこの宇治公園の法面。
  • 北町奉行所、大覚寺明智門。バンクフィルム。

2016/6/26

■ 立花登青春手控え 第七回「落葉降る」2016.6.24BSP

 盗癖のやまぬ、どうしようもない親父に孝行を尽くす健気な娘、彼女の身に降りかかった不幸には仕掛けがあった。
おしんが刺した男を救命した「蘭方医」を登にしてあり、ラストの平助親爺とのやりとりに深みを加える。

ロケ地
  • おしんが勤める茶店・しのぶ茶屋、神光院蓮月庵を店に仕立て。本堂前の池の石橋を渡って登がやって来る。後段、おしんが事件を起こしたと聞いて駆け付ける登のくだりは夜間撮影、本堂が映り込む逆向きの画も出てくる。原作設定は「両国橋の南河岸に並ぶ水茶屋」。
  • 茶店を出ておしんと話す登、川端はもりやま芦刈園水路端。「土管橋」のたもとに町を仕立ててあり、二人が腰かける法面には小花、土手には露店、水路には船を演出。
  • 登の回想、おしんと清吉がデートしていた菜畑、不明。
  • 藤吉たちに、おしんが襲われたことを話す登、金戒光明寺。一行は参道坂をおりてくる。
  • 釈放された平助、送ってきた登に、清吉をなぜ助けたと食って掛かる坂は善峯寺阿弥陀堂下坂

2016/6/25

■ ご存知遠山の金さん 第4話「竜の首が恋をした」1973.10.28NET

 天然少女を拾ってしまった半五郎、命を狙われているらしい彼女をいやいや保護するうち、「俺の嫁を守る」に変じる。
この恋が実らないオチに収斂する話は、けっこう殺伐な人身売買ネタ。

ロケ地
  • おちよが「ここから来た」と言った小間物屋・吉野屋、その番頭と良からぬ筋でツナギをとっていた岡っ引が殺される川端、広沢池東岸。弥太郎が追って見つける際は夜間撮影、検分は昼の画。
  • 半五郎の長屋から消えたおちよ、摘んだ花を持って歌い歩く土手は大覚寺大沢池堤、南町同心・大原に出くわす。その後子ら遊ぶシーンは天神島、大原の手先の下っ引が植込みに潜み見ている。金さんと半五郎が捜しに出張る、おちよの姉の塚は大沢池畔に設営。天神島では立ち回りも。
  • 北町奉行所、大覚寺明智門。バンクフィルム。

2016/6/24

■ ご存知遠山の金さん 第3話「江戸小町五人娘」1973.10.21NET

 小町コンテスト最終選考に残った五人娘のうち、二人が立て続けに殺され騒然。
そもそもの起こりに昔のコンテスト不正が絡んでおり、いっぴきの鬼女を作り上げていた。

ロケ地
  • 一番の美人と評判の加賀屋のお京が参加しないと聞いてきた樽平、上機嫌で弥太郎の屋台前を通るくだり、中ノ島橋たもと。
  • 五人娘の一人・お糸が習い事を終えて出てきたとたん殺されるシーン、中山邸通用門
  • 北町奉行所、大覚寺明智門。バンクフィルム。

2016/6/23

■ ご存知遠山の金さん 第2話「千両富に穴があった」1973.10.14NET

 一番富千両を引き当てた大工だが、様子がヘン。夜逃げ同然に長屋を引き払った兄妹、かろうじて生き残った妹も失明の危機に。金さんらの奔走で出てきたのは、上つ方まで組んだ大いなる陰謀であった。

ロケ地
  • 皆が繰り出す両国・天正院の富突会場、仁和寺観音堂。後段、床下にびっしりめぐらされた幔幕が、不正現場を見せない工作と知れる。
  • 千両引き当てた留吉、その夜妹を連れて大荷物を背負いゆく道、大覚寺護摩堂裏手〜大沢池畔。久三親分に富籤を渡し、借金証文をまいて貰う祠も同所か。兄が斬られるのを見ていた妹・おきみも斬られドボンは大沢池。
  • 留吉兄妹の殺傷事件を報じた瓦版が売り出される門、今宮神社楼門(内側)
  • おきみが生き残ったことを瓦版で知り協議する一味、屋形船が舫うイメージ映像は広沢池葦原そば。北辺っぽい。
  • 夜、天正院に忍ぶ弥太郎、門は今宮神社東門。屋台を置いて侵入する段では表側、入ったあとのシーンは内側(擬宝珠つきの橋を映さず南側の石橋越しに門を見る図)。このあと警備の僧に誰何され槍を突きつけられるシーンは不明(東門と同じ五本線入り筋塀、端っこに大きい狭間があり、花頭窓のついた建物が少し離れてあり、奥に筋無しの塀が見えている)
  • 北町奉行所、大覚寺明智門。バンクフィルム。

2016/6/22

■ ご存知遠山の金さん 第1話「闇夜に烏が二羽飛んだ」1973.10.7NET

 密偵・弥太郎成立の逸話に、常連紹介を織り込んだつくり。もちろん金さんも景気よく、ばばっと諸肌脱いで桜吹雪開陳の運び。
悪人どもの大雑把すぎる行動も、記号じみて面白い。

ロケ地
  • お松が武蔵屋殺しの賊・烏について報じる瓦版を売り出す町角、下鴨神社楼門前。同業者の松木屋が百両の賞金をかけていて大騒ぎに。
  • 樽平と半五郎が大喧嘩をはじめたので、金さんを捜しに行く鶴亀とお照、下鴨神社泉川(右岸側、金さんは釣り?)。伝助らが現れるのは左岸、背後に石柵が見えている。
  • 飛騨屋へ侵入する弥太郎、中山邸通用門前を過ぎ、南側の塀を乗り越える。
  • 北町奉行所、大覚寺明智門。お白州開廷のイメージ、門番つき。

2016/6/21

■ 遠山の金さん捕物帳 第169話「お光に正体を明した男」1973.9.30NET/東映

 お光が懐かしい幼馴染二人とと再会するが、彼女の一家を不幸のどん底に叩きこんだ「事情」は、まだ故郷の人々を苦しめ続けていて、気の毒な竹ちゃんは仲間と悪党の狭間に立って命を落としてしまう。
みんなの希望の星である一揆指導者は金さんによって救われ、悪党は桜吹雪に蹴散らされるのであった。

ロケ地
  • もうじき出会茶屋勤めに出るという正吉の妹・お軽と会う竹次郎、宇治公園中州法面。正吉が来て怒り、裏切者の竹次郎を刺そうと匕首を抜くが、止めようとしたお光を傷つけてしまう。船がたくさん舫っている湛水域で、中州には漁具あしらい。正吉の長屋がこの近く、本所設定。後段、お光のあとをつけてきたワルの手先の岡っ引が、金さんにどつかれ川に叩きこまれるというアクションもある。
  • 北上屋で救世観音像(奥州の百姓衆の守り神)を購い帰る夜道で襲われ、仏像を奪われ殺される大野屋主従、広隆寺東塀(境外)。大野屋を送っていった北上屋の手代・竹次郎は事あるを知っていたが、殺人におよぶとは思っていなかった次第。設定は妙見寺裏。
  • 北上屋の蔵からブツを持ち出した竹次郎が殺されて見つかる大川、宇治公園中州。塔の島と北側の島との境の「水路」の浅瀬に死体が突っ伏すという画。
  • お光の回想、竹ちゃんと正吉と三人仲良く遊んだみちのくの在所、不明(萱葺民家と前畑、背景に竹林)。年貢を払えなかったお光の父が水牢で責め殺されたあと、母と逃げる竹林は北嵯峨か。正吉と竹次郎がお光と母を見送る街道、北嵯峨農地竹林際。
  • 北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門(バンクフィルム)
  • 竹次郎の墓に参り、故郷へ帰る正吉兄妹と三浦命助、金戒光明寺本堂裏手墓地。金さんと虎さんが物陰で見送る。

2016/6/20

■ 遠山の金さん捕物帳 第168話「数え唄に泣く女」1973.9.23NET/東映

 盗賊を父に持つ女は、そのことを秘して所帯を持つが、負い目が亭主を腐らせていた。人殺しの罪を着せられ、命もあやうい連れ合いを助けるために女房はカミングアウト。世のそしりを受けることになるが、亭主の心は戻ってきた。

ロケ地
  • 与力・浜田の助けで脱獄した黒猫の五平、隠し金を掘る夜の土手は大覚寺大沢池堤水門そば。掘り返すと浜田に斬られ、瀕死の身で娘の長屋へ這って行くが力尽き、出会った酔っ払いに秘事を記した折鶴を託す(この場面はセット撮り)
  • 窩主買いの大蔵屋の妾が身投げ芝居で文三親分を釣る夜の船着場、大覚寺大沢池船着(小)。半次ドボン。
  • 五平のことを金さんに報告する虎吉、今宮神社稲荷社。導入は稲荷社の中から南側石畳を来る二人を見る図、その後稲荷社西側の玉垣際で話す。
  • 五平が金を隠していた亡妻の墓、金戒光明寺本堂裏手墓地(亀趺が見えている。夜仕立ての画)。設定は両国・妙徳寺。金さん、諸肌ぬいで大立ち回りだけど、暗くてよく見えない。
  • 北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門(バンクフィルム)

2016/6/19

■ 立花登青春手控え 第六回「風の道」2016.6.17BSP

 本人が危惧したとおり、牢内で密殺されてしまう囚人。生前の彼から頼み込まれていた登は、狙われていた女房を救うが、胸が晴れることはないのであった。
ちえの御乱行を、叔母に頼まれて諫めるエピソードが入る。

ロケ地
  • 牢を出された辰五郎がゆく道、日吉の馬場。北側の里坊石垣際、西望の図。設定は小伝馬町界隈か、役人と思しき侍や用足し中の奴等を通行人として配置。
  • 勤めに出る鶴吉の女房を襲う辰五郎、毘沙門堂勅使門下坂。おなかは薬医門下の道を東へ歩き、勅使門下で南下、石畳の坂をおりてゆく。原作設定では、鶴吉宅は「蔵前通りから西に入った元旅籠町裏の富坂町」、おなかの勤め先は浅草広小路の料理茶屋で、家のある路地から馬場脇の道へ出たところを襲われる、と書かれている。この風景がタイトルの「風の道」。

2016/6/18

■ 遠山の金さん捕物帳 第166話「仇花を咲かせた男」1973.9.9NET/東映

 七年前、子まで生した女と裂かれた男は、死病に罹ったことから身を捨てての復讐を決意。志半ばに斃れる男、金さんが引き継いで悪人を懲らすいつもの展開だが、元代官と地主が一村をしゃぶり尽くしている悪辣さがヒド過ぎ。女の子たちを地下工房に閉じ込めて強制労働とか、ビジュアルも強烈。

ロケ地
  • 越後屋の先代が暗殺される夜道、下鴨神社泉川。切石橋を渡ったところで襲われ、川中でグサグサ。
  • 地下が禁制品金細工の工房な越後屋寮、中山邸通用門。中はセット。
  • 越後屋の当代・清吉が襲われる夜道、広隆寺東塀(境外)。金さんが通りかかり「助けてしまう」。
  • 清吉の女房・おちづが角次に会いに来るくだり、二人外で話すのは宗忠神社参道坂(坂上の鳥居下)。金さんが植え込みに隠れて聞いている。後段、おちづを待つ角次に、お光が言伝を持ってくるのも同所。
  • 工房から逃げた娘が殺されて見つかる川端、広沢池東岸
  • 越後屋と組んで中山在の人々を苦しめていた石垣の下屋敷、相国寺大光明寺
  • 事後、角次の息子である我が子と共に下総中山村へ帰るおちづ、不明(青田の中の一本道、亀岡か或いは近江か)

2016/6/17

■ 遠山の金さん捕物帳 第165話「玉の輿を蹴る女」1973.9.2NET/東映

 「伊賀者」が暗躍し、鞠に仕込んだ爆弾が市中で炸裂する物騒な展開は、ご落胤をめぐるお家騒動から来ていた。
祖父を置いてまで生み捨てにした殿さまのところへ行きたくない娘、お家のため是が非でも姫さまを迎えたい家老、双方身の立つようにはからうお奉行は、とんだ勧進帳をやらかすのであった。

ロケ地
  • 河豚にあたった半次を治すのに「埋める」文三、下鴨神社糺の森。ここへ、伊賀忍者に追われた伊賀上野家中の侍(行商人姿)がなだれ込む。この侍が、書付入りの鞠を守るため、爆弾仕込んだ鞠をばらまく次第。林間には、大きな倒木なども見える。設定は、浅草聖天裏。
  • 鞠を探す算段を協議する伊賀忍者たち、大覚寺五社明神舞殿前(壁を作ってあり、格子に絵馬が懸けられている)
  • 洗濯をしていた女が鞠を見つけ拾う川端、瀬田川左岸汀(竜宮社務所裏手)。遊んでいた娘にその鞠を与えるシーンは瀬田橋竜宮鳥居前(社務所がこのおかみさんの家設定)。流れた鞠はこのあたりに着くはずと見当をつけ探す金さん、舫ってある船のまわりを覗いて歩くシーンは瀬田川左岸汀、画面奥に唐橋の橋脚ちらり。おゆきと小頭が鞠を探してやって来るシーン、雲住寺山門内側・鐘楼脇。当該の鞠で遊ぶ子らのシーン、大覚寺天神島(伊賀者が出て鞠は爆発)
  • 遠山奉行の鞠捜索布告の高札を見た女形が届け出るくだり、知らせを受けた半次が文三に知らせに行くシーンは大覚寺五社明神。文三は布告の一件を見て失せ物発見祈願でお百度を踏んでいる最中、半次はそれを自分の治癒祈願と誤解して落涙。ここへ伊賀者が殺到の運び、やしろは五社明神本殿、舞殿は先に出たとおり装飾が施されている。また、舞殿にはおゆきと小頭、文三が捕まって籠められるシーンもある。
  • 北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門(バンクフィルム)

2016/6/16

■ 遠山の金さん捕物帳 第164話「冥土へ行かなかった男」1973.8.26NET/東映

 人を殺して逃げていた佐七だが、江戸へ戻ってみると、殺したはずの男が生きていてびっくり。「佐七の女」の心の隙に付け込んだ悪党は、自分においしい筋を描いていた。

ロケ地
  • 佐七の元勤め先の両国料亭・八百万、嵐山公園料亭・錦。様子を見に来た佐七、いま店を仕切る分家筋の若旦那に見つけられ、話をするのは中ノ島橋下手右岸河原。二か所とも夜間撮影。
  • 八百万のお嬢様と結婚して店を継ぐはずだった清吉が殺された船宿、そこの番頭が安蔵に始末される夜のやしろ、大覚寺五社明神
  • 北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門(バンクフィルム)

2016/6/15

■ 遠山の金さん捕物帳 第163話「幼ななじみを愛した女」1973.8.19NET/東映

 主家の秘密を知り恐喝をはたらいた男は消され、残された女房が新たな脅迫者となる。彼女には、昔から好きだった幼馴染がいて目明しになっており妻子もいて、彼ら二組の夫婦は皆同じ長屋の遊び仲間なのだった。

ロケ地
  • 渡海屋の手代・勝蔵が土左衛門で上がる川端、大覚寺大沢池畔。後段、勝蔵の妾・おみよが同じく水死体となって見つかるのも同所。
  • 勝蔵の女房・おきぬが、近所の子供に託して書付を隠してあった寺、金戒光明寺。隠されていたのは阿弥陀堂石積、たまたま子と凧揚げに来て、「文書を使った凧」を発見し贖う渡海屋のシーンは本堂前。取り戻そうとする勝蔵と、場所を変えて対峙するのは本堂脇(墓地前)、グルのヤクザが現れて囲む(ここで金さん登場、ラス立ち)
  • 事後、お構いなしとなったおきぬが、いつものように子らと遊ぶ寺地、金戒光明寺本堂前。子の手を引いて参道坂を新吉が上ってくる。彼らを陰ながら見守る金さんと虎さんは、鐘楼際に。

2016/6/14

■ 遠山の金さん捕物帳 第162話「緋桜が惚れた男」1973.8.12NET/東映

 もうお馴染み、元桜小僧・お仙の「その後」。姐さんが営む緋桜は、疲れた男たちが癒される酒肆。客の一人の、老いた高利貸しの爺さまは、命の限りを感じ、お仙に遺産を残そうとするが、それを知った悪党は簒奪を企てる。
つくづく男運のわるい姐さん、盗っ人装束に身を包み自らワルを退治に行くのであった。

ロケ地
  • 平八に顔を出したお仙を送ってゆく金さん、途中立ち止まり話を聞き出すのは金戒光明寺阿弥陀堂前。お仙は、菊屋信助に求婚されていることを告白する。

2016/6/13

■ 遠山の金さん捕物帳 第161話「幽霊にとりつかれた男」1973.8.5NET/東映

 大きな取引を成功させた手代、褒美に望んだのはお店のお嬢さま。まんまと逆玉の男内実は真っ黒、貢がせた愛人を縊り殺す外道だが、「出られて」頓馬な結末となる。こやつの行為に乗じる者どもがまた、揃いもそろって悪い。

ロケ地
  • 備前屋の手代・忠七が愛人・お露を殺して埋める(突発的に殺して放置しようとするが、目撃者の夜鷹に使嗾され埋めに行く)浄念寺裏の空き地、大覚寺五社明神祠脇。夜間撮影、掘り返しもあり、当の夜鷹が出てきてびっくり。
  • 事後、お露の墓に参る妹(田舎から出てきた)と備前屋父子、金戒光明寺本堂裏手墓地。お堂裏や、亀趺が映り込んでいる。ED被り、金さんと虎さんが陰で見ている画も。

2016/6/12

■ 立花登青春手控え 第五回「老賊」2016.6.10BSP

 病みついて、見込みのなさそうな老囚人に頼みごとをされる登、言われるまま男の娘と孫を捜しに行ってやる。しかし、不自然に転居を繰り返しているその娘は、自分に父などいないと言うのだった。
死期をさとった老賊の「真意」について、登の私見というかたちで、原作より一歩踏み込んだ見解を示してある。

ロケ地
  • 浅草阿部川町の長屋におちかの消息をたずねた帰り、尾行者の気配を感じる登のくだり、妙心寺大庫裏脇クランク〜路地(北から歩いてくる)
  • 西神田・雉子町の長屋から、元の阿部川町へ帰っていったおちかを見送ったあと、藤吉親分に捨蔵の真意について推理を述べる登、大覚寺放生池堤。放生池にも大沢池にも荷船を演出。

2016/6/11

■ 遠山の金さん捕物帳 第160話「畳の上では死ねない男」1973.7.29NET/東映

 妻子のためまっとうに生きようとしていた前科者の畳職人は、意地の悪い岡っ引きにつきまとわれ、何度も仕事先をしくじる。そのうえ、縁につながる悪党どもは、邪魔な商人を消して倉吉に罪を着せる段取りをつけているのだった。
金さん、牢に潜入したり、囚人を扇動したり、悪党一堂に会す座敷に畳持ち上げて出て来たりと大活躍。

ロケなしセット撮り
2016/6/10

■ 遠山の金さん捕物帳 第159話「かわいそうな女」1973.7.22NET/東映

 旗本の家へ養子に入った男が、乱心者として囚われる。婿は彼で三人目と知った遠山奉行、処刑を阻止すべく奔走するが及ばず、しかしマジックを仕掛けていた。
下級武士の困窮ぶり、高慢が過ぎて狂気をはらむ跡取り娘、乗じる悪党と、武家社会の腐り加減を描く。

ロケ地
  • 山口家の婿・明之助は無実と訴えるお牧の話を聞く金さんと虎さん、大覚寺大沢池畔(対岸の堤のシンメトリが美しい)。庭に行方不明の二人目と思しき白骨が埋まっている話を立ち聞く文三たちは、五社明神祠の陰に。
  • 山口家から取り片づけられた白骨を運んだ駕籠舁きが始末される小川べり、下鴨神社泉川畔。呼び出されて待っていると、侍が現れる。
  • 明之助の無実が明かされることを祈るお牧、吉田神社竹中稲荷本殿。彼女を始末に侍が出るが、虎さんが阻止。逃げてゆく二人は、舞殿越し参道。ここは、事後明之助とお牧がお参りに行くED被りのシーンにも出る(本殿〜参道)

2016/6/9

■ 遠山の金さん捕物帳 第158話「見捨てられなかった男」1973.7.15NET/東映

 うすのろの弟分のため、苦労続きの男の話。しかし今回降りかかった災難は、大藩の重職が甘い汁を吸うために仕組んだ陰謀であった。

ロケ地
  • 塗師・大和屋の手代が伊達さまへお使いの途中刺殺される夜道、広隆寺東塀際(境外)。物陰で大和屋下男の牛松が見ている。
  • 伊達の用人に失礼を働いた牛松のせいで共にクビになった己之吉、二人佇む水辺は大覚寺大沢池船着(小)端。大和屋の跡取り娘・お夏が戻ってくれと言いに来る。木戸のほか、対岸の土手がきれいに映り込んでいる。後段、お夏が入水しかけるのを金さんが止めるシーンでは月夜設定、「夜仕立て」の画。牛松が手配されて逃げ回るシーンにも出てくる。
  • 伊達家用人・旗野の役宅、相国寺林光院。大和屋にお夏の妾奉公話を持ち込んだ二足の草鞋が入ってゆく。
  • 木更津へ送り出したものの、すぐ戻ってきてしまう牛松、一味に見つかり己之吉お夏ともに危機に陥る町角は大覚寺五社明神、観月台や池畔映り込み。導入は、大声で悪事計画を話し高笑いの旗野と輪島屋(永田光男)のシーン。
  • 北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門(バンクフィルム)
  • 牛松の墓に参る己之吉とお夏(隣に手代の卒塔婆)、くろ谷か。手代の未亡人に別れを告げ旅姿で去ってゆく。

2016/6/8

■ 遠山の金さん捕物帳 第157話「顔のつぶれた男」1973.7.8NET/東映

 潜んだ賊をあぶりだすため、遠山奉行が御赦免にさせた男の乗る船が難破、死んだと思われた千蔵が立ち現われて起こるミステリー。
復讐に燃える意思は、役者上がりの掏摸に憑依していた。

ロケ地
  • 千蔵の乗った船が難破と報じた瓦版が出た日、これで安心と仲間の井筒屋としたたかに呑んだ堺屋、千蔵が出て彼を害す帰りの夜道は広隆寺東塀(境外)。稲荷の祠あしらい。
  • 「千蔵が弥三郎に掏られた財布」に入っていたメモについて高崎と協議する金さん、釣り船が出ているのは広沢池北岸近くの水上、葦原が近い。
  • 札差・大野屋(実は凶賊・疾風組首領)とその妻女・おみね(掠奪された元千蔵女房)が脅迫状に応じ出向く広野浜船着、広沢池北東〜北岸(導入は対岸からのロング、駕籠が来るシーン)。鉄砲でズドンの直前に金さんらが駆け付け。正体明かし「マスク」べりべりとかもあり、同所林間斜面に千蔵の墓、同じく汀で回想シーンも。

2016/6/7

■ 遠山の金さん捕物帳 第156話「剃刀と呼ばれた男」1973.7.1NET/東映

 与力・高崎靖之進にスポットが当たる話。気遣いのヒト・靖さんは、部下を労り先輩を立てるが、何れも悲しい別れとなる。
ラス立ちでは先に高崎さまが出ているので、金さんお茶目な登場とか、松尾監督らしい凝った表現とか、見どころの多い一話。

ロケ地
  • 北の同心・徳田が殺されて見つかる神社、木島神社。高崎さまが駆け付けるアクションを手持ちカメラで撮ってあり、参道を走り舞殿脇を抜け本殿前石畳へ。このシークエンスは、後段種明かしの形で再度出てくる。
  • 徳田の妹・桔梗の回想、病篤い徳田の母を気遣って御長屋へ見舞いの品を持ってきた辰三、不明(平屋の御長屋と前畑、背景は林)
  • 留置中の辰三が差し入れの寿司を食って頓死したことを金さんに報告する高崎、広沢池観音島。金さんは虎をお供に釣り中。
  • 事後、墓参の桔梗とすれ違う高崎さま、西壽寺参道石段。桔梗は上ってゆき、高崎さまは下りて来る。踊り場で会釈して別れゆく。ED被り。

2016/6/6

■ 遠山の金さん捕物帳 第155話「わが子を追いつめる男」1973.6.24NET/東映

 忠義一途のお店者は、あるじ殺しを己が勘当息子のしわざと思い込み苛烈な態度をとるが、金さんはその倅そこまでとは見ない。果たして途中から雲行き怪しくなり、妙な偽造書類なども出てくるのだった。

ロケ地
  • 血まみれの清吉が妾宅から飛び出して来たのを目撃した飯炊き婆さんが土左衛門で上がる大川、大覚寺大沢池堤水門脇。文三親分たちが駆け付けてくるのを、池に浮かべた屋形船から見る構図が導入。親分は、越後屋の妾・お美代が身投げしたという知らせで来た設定、婆さんを見てハア?だが、池畔の植込み際に女下駄が揃えて置いてあり、お美代の書き置きがのっている寸法(これが偽造と後で知れる)
  • 北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門(バンクフィルム)

2016/6/5

■ 立花登青春手控え 第四回「返り花」2016.6.3BSP

 上役の陰謀で投獄され、牢内で毒殺されかけた夫のため、むかしの男を頼る御新造。しかしその男は上役を強請り、得た金で逃げようと持ちかけてくる。
後妻として懸命につとめてきた御新造だが、幸せだったかと問い、むきだしに愛を語る男の言葉が胸に響くのだった。

ロケ地
  • 小沼毒殺未遂の件を藤吉に相談する登、奥石神社参道、石橋たもと。境内で子らが遊んでいる。原作設定、藤吉宅は八名川町。
  • 登に頼まれ小沼家のことを調べてきた新谷、叔父の家を出て話を聞くやしろは吉田神社竹中稲荷本殿裏手(奥之院)摂社群。新谷が供え物をとって食うシーンがある。
  • 登和が井崎浪人に毒饅頭の入った箱を渡す町角、清凉寺本堂脇(東側)。散り残った梅を見て、井崎が「返り花だ」と呟く。
  • 吟味方改役・松波邸の庭、妙心寺衡梅院庭。生垣越しに、鐘楼と湯屋、その奥に三門が望まれる。井崎が強請りに来るシーン、松波は盆栽の剪定中。
  • 登和が井崎と会う舟宿(原作設定は出会茶屋、高橋に近い常磐町、窓外に小名木川)八幡堀。見張っている直蔵と登は明治橋下堀端、舟宿は対岸という趣向。
  • 松波を強請って金をとった井崎、追ってきた松波に斬られる夜道は走田神社参道。登と松波の立ち回りの際、摂社の重ね鳥居も映り込んでいる。原作設定、東両国の料理屋を出た井崎は、亀沢町の北にある榛の木馬場の土手下で追いつかれる。
  • 家から出てきた登和を呼び止め、松波が捕まったこと、小沼が釈放される見通しなこと、井崎が死んだことを告げる登、随心院長屋門前。藤吉と登が去ってゆくシーンには、参道の植込みも映っている。原作設定、小沼家は南本所。

2016/6/4

■ 遠山の金さん捕物帳 第154話「熊さんを泣かせた女」1973.6.17NET/東映

 入った先でかしらを惨殺された賊・夜兎一味は復讐を企てるが、米問屋の方が何倍も上手のワルでその正体実は、という話。
かしらの女房は備前屋に侵入するため、出入り大工の熊さんを利用。降ってわいた望外の嫁取り話に舞い上がる熊さん、もちろんタイトル通りの結果が待っていて、気の毒極まりないのであった。

ロケ地
  • 熊さんに取り入り備前屋に近づき、当の備前屋に言い寄られたおつる、夜兎一味の嘉助とツナギをとる町角は御香宮神社本殿裏手。その後備前屋の番頭に無体を強いられかけ、島抜けしてきた兄の源次郎が出て番頭を刺殺する林も境内か。
  • 北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門(バンクフィルム)
  • 遠山奉行の温情で江戸払いとなったおつる、子を連れてゆく街道は北嵯峨か(林際、前景に農地)

2016/6/3

■ 遠山の金さん捕物帳 第153話「貧乏を食う男」1973.6.10NET/東映

 年貢を用意できずツブレ目前の百姓、網代船代が払えず海に出られぬ漁師、そして店賃をためすぎ宿なし一歩手前の八と熊、彼ら哀れな貧者を手先に使い強盗を繰り返していた二人組は、卑劣な行為を世直しと僭称し恬と恥じぬのであった。

ロケ地
  • 五日市村、太吉らの五人組が年貢の相談をぶっていると、浪人と渡世人の二人組が現れ小判を与えるシーン、不明(棚田から続く道が山際?にさしかかるところに茶店設営、さらにその先?に四阿みたいな建物、近くに墓地も見える)。後段、虎が遠征してくる際にも出る(この際、太吉の妹・お新をつけてゆくシーンの道は中山池付近に似る)
  • 「世直し」で押し込みに入った際「殺してしまった」手代の墓を訪ねる五人組、疲れ果てて休む水辺は大覚寺大沢池船着(小)。墓がある深川・清心寺、金戒光明寺墓地(和尚が坂を上ってゆくシーンには塔が映り込んでいる)
  • 札差へ押し込んだあと、分け前を貰う五人組、鳥居本八幡宮石段(渡世人が待っている)。後段、八熊が二人組に押し込みを強要されるシーンでも出て、この際は舞殿も映っている(このとき、香取神社と称されている)
  • 相州横須賀村イメージ、琵琶湖か。虎さんが漁師に事情を聞く港は琵琶湖岸港湾、鍵型?の突堤が見える。この帰り道、浦賀へ兄のことを調べに行き絶望して座り込んでいるお新を見つける虎さん、舞子浜松原。
  • 北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門(バンクフィルム)

2016/6/2

■ 遠山の金さん捕物帳 第152話「文三親分を狙った男」1973.6.3NET/東映

 文三親分を女房の仇と狙う男が現れるが、いい事もわるい事もしていないカナ文のことだから、当然筋違い。そもその男が江戸を売った凶状じたいが、だれかの黒い企みから発していた。
唾棄すべき手先を断罪したお奉行、苦しんできた清吉にはちゃんと納まりどころを定めてやるのだった。

ロケ地
  • 見回り中の文三たち、泥棒と叫ぶ子の声を聞く道は仁和寺鐘楼南側の石畳(鐘楼は映らず、観音堂が木間からのぞく)。ごっこ遊びをしていた子らが走り入る門は大師堂東通用口、水掛不動前やその南側に材木が立て掛けてあり、これが親分の方に倒れてくる。その場から逃げる男が目撃されるが、この際北の塀際の土盛りの向こうに開口部があるような、見たことのない様相が映っている。
  • 犬の件で文三を恨むと目された爺さまのことを調べてきた半次、報告に走ってくるシーンは大覚寺大沢池木戸南側。爺さまは十日前に死んだと聞かされ、では誰がとなるシーンは急に場所切り替わり大日堂前に。怖じた文三が半次と体を密着させながら歩き出すシーンは聖天堂前へ、このとき二つのお堂の間に木戸(今は無い)が見え、その前の植込から清吉がぬっと出る。襲撃は五社明神、金さんに阻まれる。
  • 清吉が転がり込んでいる小料理屋・入舟の専用船着場(こう書いた看板が下がっている)、罧原堤下河原か。女将のおもんと清吉がこそこそ船に乗り込み、屋形船にいる人物と接触するのを、金さんと虎さんが見ている。夜間撮影。
  • 女房・おきみの墓に参る清吉、ここで出る回想シーン、清吉が江戸を売る際おきみが追い縋った土手、大覚寺大沢池堤

2016/6/1

■ 遠山の金さん捕物帳 第151話「面をかぶった男」1973.5.27NET/東映

 金さんが知り合った気のいい板前の兄さんが、追っている最中の贋金事件に絡んできてしまう。それも、金さんの命を狙う刺客として。
異常な性向を持つに至った重吉の事情哀れ、金さんの怒りも深く激しい。

ロケ地
  • 贋金作りに雇われた殺し屋の情報を得るため、今は足を洗って暦売りをしている爺さまのところへ行く虎さん、仁和寺中門下の石段をおりて参道端の露店へ。

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