時代劇拝見日記
2017年3月

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2017/3/31

■ 信長協奏曲  2016.1.23東宝

 信長として、戦をなくすため戦の世を生き抜いてきたサブローに、「時」が近づいてくる。怨みを晴らしたいサルくんと、元の自分に戻りたいミッチーの思惑が交差するポイントは、曲折を経て運命の場所・本能寺となる。サブローは、結婚式の用意をして、そこで帰蝶を待っていた。

ロケ地
  • 冒頭、「説明」部分に出てくる、タイムスリップして信長と会った野原、印西市中根の大榎周辺。ラスト再度のタイムスリップも同所。
  • 松永弾正と秀吉が行き会う夜の廊下、粟生光明寺本堂裏手廊下。弾正は、簡単に天下が取れると思うなと言い捨てて行く。
  • 偽者を殺せと光秀に迫る秀吉、夜のお堂は萬福寺大雄宝殿内陣。お堂を出てきた秀吉が、腕の火傷跡に触れるシーンは法堂・大雄宝殿間の石畳。
  • 光秀の回想、初陣のあと父・信秀に当主の器でないと言われた城内、彦根城博物館土手際。
  • 各地に向け進発する織田軍の将兵、彦根城天秤櫓
  • 石山本願寺、粟生光明寺本堂。外観のほか内部も。
  • 明智を逆賊として討てばともくろむ、西へ出陣中の秀吉、摩気神社裏手。
  • 天王寺砦にて窮地に陥った光秀のため、救援に来て戦う信長、天神川河床
  • ツネちゃんに頼み事をして城を出てゆく信長、彦根城天秤櫓下石垣際。
  • 本能寺、随心院薬医門
  • 老ノ坂、山中の林間か。
  • 光秀により本能寺から落とされた信長、帰蝶とともに逃げ込むやしろは油日神社。夜、ひとり物思う信長は舞殿縁先に腰掛け。翌朝、帰蝶と別れ出てゆくシーンは楼門内外を使う(鳥居から楼門にかけての参道に将兵立ち並び)
  • 本能寺の悲報を聞いた家康、思いを継ぐと誓う城内は彦根城天守下。
  • 進軍する柴田勝家、マイアミ浜並木際。
  • 山崎の戦い、砥峰高原か。

2017/3/29

■ 水戸黄門 第二部 第14話「女将棋師」1970.12.28TBS

 性悪の女将棋師をとっちめて、故郷だという天童へ向かう一行だが、当地の民は苛政に泣かされていた。女の口車に乗って陣屋へ侵入、金箱を狙うかに見えた老公だが、そのまま囚われの民を救出し悪を懲らす行動に出るのだった。

ロケ地
  • 賭け将棋でお菊に身ぐるみはがれた八兵衛、むしろを着て歩く街道は北嵯峨農地竹林際。
  • 枕探しをしたお菊をとっちめ連行するお堂、御室霊場お堂前。啖呵をきるお菊だが、幼時神隠しに遭ったと告白。
  • 天童の隣村・成生村の「お菊の生家」庄兵衛宅、不明(里をまるごと使った感じ、庄兵衛宅は軒瓦出した萱葺)
  • 殿さまが御前将棋をたのしむ立石寺、毘沙門堂薬医門に似る。
  • 白河藩東根村陣屋、随心院長屋門。老公が入る際は中から閂が開く。金箱は大玄関前に埋まっている。
  • 当地を発つ一行、背後に一本松のある地道、酒屋神社付近か。

2017/3/27

■ 水戸黄門 第二部 第13話「仇討ち角兵衛獅子」1970.12.21TBS

 新庄城下へ入る途中、へたくそな角兵衛獅子兄妹を見る老公、哀れと思い金をつかわし関りができる。この二人実は侍の子で、父を殺した道場主を捜していた。曲折のすえ、晴れて堂々仇討ちを果たさせる大団円を迎える。

ロケ地
  • 格さんがカップルの旅人を見ていて冷やかされる街道、不明(谷地田の地道、路傍に小屋あり。竹林や溜池も見える。酒屋神社付近かも)。一行は新庄城下を目指している。
  • うまくとんぼを切れなくて稼げない角兵衛の兄妹と出くわす町角、酒屋神社前道隈。老公が銭をやり励まして去る。
  • 喉が渇いたと老公が言い出し、助さんが水を調達に行くくだり、老公と格さんが待つ道は酒屋神社参道か。助さんが入る町はずれの浄明寺、神光院(山門を入ってゆく。一行は結局ここへ逗留の運び)
  • 角兵衛の兄妹が飴売りを羨ましげに見る町角、下鴨神社河合社脇塀際。このあと、貰った銭を失くしたのに気づき、酒屋神社前や河合社塀際を探し回り、雨に降られ行き暮れて「浄明寺」へ。
  • 兄妹の朋輩の角兵衛が「仇」を見かける町角、酒屋神社前。男を追ってゆくとセットにスイッチ。
  • あの兄妹に仇を討たせてやりたいと話す、境内をお掃除中の助格、神光院本堂裏手。このとき「木」に風車が刺さり、弥七は蔵の前にすたっと「着地」。
  • 角兵衛たちの姉さん格のお冬が洗い物をする寺の井戸、神光院水場。仇討ちに備え角兵衛の兄を鍛える助さんは中興堂前。ここへ角兵衛の親方はじめ仇に奉行など悪党どもが殺到、大立ち回りに。この際、塀越しに山なみが映る(今は見られない)
  • 老公、城代立ち会いのもと行われる仇討ち、下鴨神社馬場に幔幕張り巡らせ。別れの道は酒屋神社付近と思われる。

2017/3/24

■ 水戸黄門 第二部 第12話「黒い誓約書」1970.12.14TBS

 佐竹の城下へさしかかる一行だが、はなっから血腥い場面に出くわす。そして瀕死の侍から託された書付には、汚職の証拠らしき怪しの文言。城代と結託し民を泣かす悪徳商人を懲らすプロセスには、藩内の心ある士も加わり、老公にその志を嘉されるのであった。

ロケ地
  • 佐竹入り直前の一行、胡乱な刺客に斬られた侍を介抱するくだり、山道は山中の溜池端か(眼下に水面)
  • 目付役の侍が刺客に斬られ書付をとられる城下の夜道、広隆寺東塀(境外)。弥七が目撃。
  • 藩勘定方御頭役・水野内記邸、相国寺大光明寺。門まわりを使うが、内部はセット撮り。
  • 水野の配下・篠田左馬之助をこっそり連れ出す弥七、助さんと引き合わせる城下のやしろは相国寺摂社か。このあと三人が出向く次席家老・永山掃部邸は相国寺林光院
  • 久保田城へ乗り込む老公一行、彦根城。まず天守を映し、石垣際の坂にパン。城門は太鼓門櫓を使う。城代と梅田屋が老公を騙りと決め付け狼藉におよぶところ、掃部が槍持って駆けつけ「老公に無礼」と梅田屋をぶっすり。このあと、掃部とともに来た左馬之助が城代をずんばらり。

2017/3/22

■ 水戸黄門 第二部 第11話「四人の無法者」1970.12.7TBS

 先乗りの弥七が出会った怪しの四人組、果たして極悪人。彼らは奥州屋の富の簒奪を目論んでいたが、これに弥七の旧知の親爺が巻き込まれてしまう。しかし老公らの介入で悪は懲らされ、親爺の娘の、夫に見返られた薄倖の女も救われるのであった。

ロケ地
  • 弥七がお昼をつかう河原、清滝か。山は植林杉のそれ。忍びまで混じる怪しの「海賊」が弁当と財布を奪いかける。
  • 弥七が能代へ先行する街道、不明(山道、林道か)。能代イメージの木場、「材木置場」(大規模)
  • お使いの途中出会った「妻」お静をくどく奥州屋の番頭(主の娘と結婚予定)唐崎神社境内。その隙に大事な短刀を盗られてしまいパニくり。
  • 格さんと八兵衛も弥七のヘルプに派遣し、助さん一人をお供に街道をゆく老公、棚田か。
  • 海賊一味のアジトの小屋、琵琶湖岸に設営(竹生島の見え方から、湖北と思われる。水鳥ステーションあたりか)。まわりの葦原で大立ち回りも。
  • 能代を発つ一行、街道は棚田か。路傍に咲き乱れるのは蕎麦の花かあるいはミゾソバか(薄紅)

2017/3/21

■ 柳生十兵衛 世直し旅 2015

 松方弘樹がファンのために残してくれた「シャシン」。ノリは軽くテレビドラマふうだが、気張らず視聴できるのが楽しい。また、役が十兵衛三厳なので、年齢のこともあり近衛十四郎そっくりで泣けてくる。

 戦の時代は過ぎ去り、柳生の里で芋酒を友に無聊をかこつ剣豪・柳生十兵衛。だが或る日、将軍から呼び出しがかかり、白河藩のお家騒動を収めるよう命じられる。さっそく当地へ赴く十兵衛だが、藩政を壟断する悪家老の裏には、不気味な魔物が蠢く。そして、闇に堕ちてしまった剣友との、悲しい対決も待っていた。

ロケ地
  • 白河城、本物(白河小峰城)。腕利きの隠密(福ちゃん)がやってくる冒頭のシーンは夜仕立て、後段には昼間の画。
  • 柳生の庄、不明。イメージの山峡ロング。
  • 将軍(西郷輝彦)と野駆けの十兵衛、富士を背にした草原は那須の千本松牧場か。並木の向こうに富士山を合成してあるものと思われる。
  • 江戸城イメージ、姫路城天守。
  • 白河入りした十兵衛を待っている、先行していたくの一・楓(杉本彩)、谷川は鬼怒川か。ここは、御正室と姫が追い詰められる夜の川としても出てくる。
  • 本条(竹内力)が姫を保護していた小屋、これも千本松牧場と思われる。鍛錬のシーンや、風魔との死闘などもここで。風魔が潜む怪しのお堂は輪王寺塔頭か(壁が紅い、二層の屋根のお堂)

2017/3/18

■ 水戸黄門 第二部 第10話「対決」1970.11.30TBS

 9話の続き、比留間は両藩の城代と密かに会い、処遇を約した柳沢の書付を見せる。また、生証人として老公が確保した忍びを消すなど暗躍。しかし忠臣によって城外へ連れ出された両藩の殿様は、老公の前で真実を聞かされるのだった。

ロケ地
  • 弘前城、本物の天守をイメージに。裃姿の助さんが豪胆にも城内を闊歩するくだり。すぐ見つかって入牢、菊さんの隣に放り込まれる次第。
  • 南部藩城下の山岡道場、随心院長屋門。国境へ赴き調査して帰ってきた山岡が、門前で浪人姿の格さんと鉢合わせ。
  • 城からむりやり逃げ出してくる助さん、芦浦観音寺門。出たところで弥七が出迎え、ツナギをとる。この門は、翌朝呉服屋に化けた八兵衛が、殿様と堀越兄妹入りの長持を受け取りに来るシーンでも出る。
  • 助さんが殿様を騎馬で運び去ったあと、堀越兄妹が走る山道、不明(まわりは植林杉の地道)。追っ手が来て立ち回りは林間。
  • 駕籠に殿様を乗せて急ぐ山岡、不明(谷地田沿いの地道、棚田)
  • 比留間の隠れ家を見つける弥七、不明(小屋は山裾に。まわりはススキ原)
  • 二人の殿様が老公に会う国境の茶店、不明(前話と同所、道隈に建つ。坂下遠景には切通しなど見える。縦貫道ができる前の亀岡南部か)。坂下の道は、老公らが去る道と同じ。

2017/3/16

■ 水戸黄門 第二部 第9話「流血の谷」1970.11.23TBS

 今まで国境番士の小競り合いだったトラブルが、津軽の殿様が警備兵を斬るという大騒ぎに発展した裏には、もちろん作為あり。比留間に始末された流れ者の忍びが弥七に拾われ、国境の茶店で待つ老公のもとへ運び込まれたところで中ほど。

ロケ地
  • 坂道の途中にある茶店で休む老公一行、大内亀岡道か。
  • 鷹狩りをしていた津軽の殿様・宗高が、獲物をとった男につられて国境を越えてしまうくだり、藩境の柵が設けられた山道、不明。鷹狩りの野も不明(林道脇?)
  • 南部藩の警備兵チーフ(?)が、津軽の殿様の刃傷を知らせに走りこむ山岡道場(藩剣術指南)随心院長屋門
  • 重職たちが協議する弘前の城、弘前城天守(イメージのみ)。この間、向こうから仕掛けてきたと殿様が嘯く庭(弓の稽古中)、不明。
  • 殿様以下激怒して公儀に訴えると息巻く南部の城イメージ、彦根城天守・石垣越し遠景。
  • 新さんとお菊が身なりを武家に戻し老公に挨拶する国境の茶店、不明(道隈?)。二人は栄二郎の弟妹。
  • 帰参しようとした堀越新之丞が捕縛されかかる城門、芦浦観音寺門前。同行していた助さんが暴れて兄妹を逃がし、追っ手から隠れるのは金戒光明寺永運院下坂(地蔵あしらい)
  • 閉門の沙汰が下り竹矢来が付けられている堀越栄二郎の屋敷、金戒光明寺善教院。新之丞たちは裏から入り、切腹して果てた兄を見る次第。このあと新之丞と菊枝は捕われ、逃れた助さんは瑞泉院塀際から、坂を引かれてゆく二人を見る。
  • 水汲みの八兵衛が、倒れている忍びを見つける谷川、清滝か。

2017/3/13

■ 水戸黄門 第二部 第8話「竹とんぼ」1970.11.16TBS

 竹とんぼを売って暮らす、子連れの浪人と出会う一行。訳ありげなその剣客は仇と付け狙われており、妻子を置き捨てて出奔していたのだった。
切れていた父子の絆を結び直し、再出発する「三人」に見送られ、老公は当地を後にする。

ロケ地
  • 寄り道していた格さんが、子連れ浪人を押し包んで斬ろうとする侍たちを見て介入するくだり、流れ橋上から飛び降りて下の河原に。格さんが戦っている間に逃げた浪人と子が休む河原には、朽ちかけた橋脚と流木の根っこが転がっている。また、子が流してしまった竹とんぼをお菊が拾う河原は広大な砂河原、弥七が傍らにいて老公の行く先を尋ねていると八兵衛が走ってくる。
  • 浪人・塔十郎が竹を伐りに行く古屋敷、不明(崩れかけた土塀など映る。セット併用)
  • 老公が彦一と竹とんぼを飛ばす石段、常寂光寺本堂前石段。手裏剣が飛んできて忍者が襲うが、参道を塔十郎が通りかかり介入、仁王門内外で立ち回り。
  • 塔十郎に歯が立たずにいる恭之助に肩入れする藩士、その屋敷は相国寺林光院。弥七の潜入などで、塀やまわりの植込み(今より丈が高い)なども映る。
  • 塔十郎の妻が眠る妙法寺の墓地、不明(高台の山際、新墓も混在)
  • おぬいをさらった恭之助たちが塔十郎を呼び出す河原、木津河原(広大な砂河原。設定は「からず河原」とか聞こえたが心当たりなし、八戸の川なら馬淵川か新井田川か)
  • 塔十郎たちに見送られ発つ一行、木津堤法面と堤上の道。

2017/3/8

■ 水戸黄門 第二部 第7話「人情鬼剣舞」1970.11.9TBS

 山伏の奉納舞が見たくて寄り道する老公、しょっぱなに出会った変な男と最後まで関わりあうことに。博打狂いで妹を泣かす大工を改心させるプロセスが、比留間の襲撃と重なり合う。

ロケ地
  • 花巻宿手前の街道にある姥団子の茶店、堂ヶ峠。切通しの道、石積に龕。ここで床机の下に隠れていた丑松と出会う。ラストシーン旅立ちもここ。
  • 花巻の湯イメージの渓流と河畔崖に建つ温泉宿、清滝河畔・ますや外観(猿渡橋下の荒瀬からパン)
  • 博打で大きな借金を作っている丑松、親分のとこへ引きずって行かれるシーンは大覚寺護摩堂前。
  • 親分の使嗾で老公を露天風呂に連れ出す丑松、上から大岩を落とそうとしている乾分は弥七にやられるが、その後虚無僧が出て対峙、この夜の林はロケと思われる。
  • 祭礼で賑わう八幡宮(八幡宮と書いた扁額がアップになる)平岡八幡宮。助さんが丑松を追うが、八兵衛にしがみつかれて見失うくだり。ここでは参道を使い、たくさんの露店が演出されている。
  • 親分が虚無僧と接触する茶店、不明。その虚無僧を乾分がつけてゆくと入る門、慈眼堂(門〜廟所前)。門から山伏が出てくるシーンもある。門前も中も草ぼうぼう。
  • 鬼剣舞の奉納舞を見る老公、平岡八幡宮。舞手は、石段をおりてくる。老公が立つのは土俵のあたり。本物とすり替わった舞手が正体を現し襲ってくるシーンでは、舞殿まわり、石段に広場と展開。ここからそっと逃げた虚無僧が入るのは先に出た慈眼堂、面をつけて舞手と戦っていた新さんが追ってきて対峙、逃げられたあと「またしても比留間」と呟く(このシーン、弥七も陰から援護)

2017/3/6

■ 水戸黄門 第二部 第6話「仇討無情」1970.11.2TBS

 仕官の話を断り続ける遣い手は、討たれる覚悟で日々海を見つめ過ごしていた。仇討ちのため旅してきた姉弟と知り合い、説得しようとする老公。伝八郎の妨害があるが、光圀の名を出して万事解決。

ロケ地
  • 松島入り前に街道で休む一行、不明(松並木のある山道)。名勝・松島はロングのイメージ映像。海を見つめる和七郎を見かける浜は丹後松島か(彼が立つ巌は、高嶋海水浴場の二本松の巌に似る)。この浜は後段にも出て、立ち回りもあり。
  • 熱に苦しむ若侍を見かけ助けようとするお菊と新さん、走田神社本殿前。
  • 仙台藩の重職に仕官の話を断る和七郎、穴太橋上。背景に走田神社社叢と、社務所の萱葺屋根が見えている。橋は木製の旧態。
  • 弥七と八兵衛が走ってきて、なぜ追いつかないと引き返す街道、走田神社社叢脇か。はさ木が見える。
  • 和七郎が寄宿しいてる寺、曼殊院。勅使門内外でお芝居、内部はセット撮り。石垣際で、老公が襲撃されるシーンもある。寺名は「げんしょうじ」と発音されているが、字は不明。
  • 弟・数馬がと老公一行が和七郎と園江に見送られ当地を発つ峠、不明(山道)

2017/3/4

■ 大江戸事件帖 美味でそうろう2  2017.2.17BS朝日

 江戸を離れていた「二人」が、三年を経て戻ってくる。その年月を過ごしたにも関わらず進展していなかったカップルは、阿片がらみの物騒な事件や、仇討ち父子に関わるうち、少しずつ心を寄せてゆくのだった。
市井で出会っていた「要人」に危機を救われ、あとで難題を押し付けられるという逸話が入っていて、変装して町歩きをしていたヒトの正体が見どころの一つ。

ロケ地
  • 韮山代官・江川坦庵邸、随心院長屋門。門内側に窯を演出、新平太がパンを焼く次第(新平太の背後に庫裏が見えている)。坦庵に試食してもらうシーンは本堂縁先(池泉越しの画もあり)。レーションにするつもりだった坦庵は、旨すぎてダメと嘆息。
  • パンを土産に江戸へ向かう新平太とお鶴、嵐山自転車道。道標には箱根まで一里とあり、地蔵もあしらわれている。西向き東向き両方の画が出る。
  • 元の長屋へ帰り着く二人のくだり、江戸の町イメージに上賀茂神社ならの小川。前後はセット。
  • お鶴の気持ちをはぐらかした新平太、彼女の部屋へ行かず馴染みの酒肆で夜明かししたくだりの町イメージに八幡堀明治橋
  • 阿片中毒者の横死事件を見た新平太、死者宅にあった肉料理の手掛かりを求め大陸堂(ももんじ扱い)へ行く新平太とお鶴、渡る橋は大覚寺天神島朱橋。このとき、同じ長屋の住人の加地父子が護摩堂前で人にものを問うているのを見かける。
  • 猪肉を芋焼酎と黒砂糖で炊いた一件を加地におすそ分けするくだり、加地が語る身の上話の、娘のおせんが十五になるのを待って仇討ちの旅に出たという画、妙心寺大庫裏脇路地(北望)。薩摩の城下か、旅先か江戸市中かは不明。
  • 嫁が乳癌という男に蘭方医さがしを頼まれた新平太、お鶴に相談するくだりの町イメージは八幡堀白雲橋下掘割、荷船演出。
  • 父が名医と言った蘭方医・伊東瑞渓を訪ねる新平太、診療所は妙心寺海福院。後段にも何度も出る。門内外と前路地が使われる。
  • 乳癌手術を請けてくれた蘭方医・長居が逮捕されたことを勝麟太郎に聞く新平太のくだり、町イメージに八幡堀新町浜。荷船と、洗い桶の水を捨てる男を演出。
  • 阿片騒動は蘭方医を貶めるための陰謀・黒幕ありとの瓦版を出したあと、襲撃される新平太たち、妙心寺大庫裏通用門前路地。同心・高橋らが駆け付けて水入り。向かいの塀も映り込んでいる。
  • 阿片密造が行われているという、稲付村竹林にある荒れ寺へ赴く新平太、随心院裏塀と竹林。そこの用心棒バイトをしていた加地に誰何される。加地が消えたあと、黒幕の男たちと、大陸屋番頭が入ってゆく次第。密造所兼阿片窟。
  • 長居が仇だったと知らせに行ってしまうお鶴のくだり、夜の町イメージに八幡堀・白雲橋下手
  • 釣りをしている新平太のもとへ来て、加地の件について諭す父、広沢池観音島
  • 仇討ちをひかえ素振りをする加地、大覚寺天神島。木刀を二振り携えて新平太が現れ、稽古と称し組み合う(加地の太刀筋を確かめた行為と、後で知れる)。大沢池にハス開花。
  • 長居を討ち果たす加地、上賀茂神社渉渓園。血のついた手を洗い、空しさに慟哭する小川はならの小川・神事橋たもと。腹から血出てたヒトが現れて種明かし、涙の「和解」。
  • 薩摩へ帰る加地父子を見送る新平太とお鶴、大覚寺五社明神。父子が去ってゆく道は放生池堤。

2017/3/1

■ 水戸黄門 第二部 第5話「身替り花婿」1970.10.26TBS

 米沢入りした一行、勘当娘と頑固親父の和解に一役買うことになるが、格さんを急遽婿に仕立ててという無茶な芝居で破綻は必定、祝言目前まで話は進む。しかし親父は、下働きの爺さまの腰に三葉葵の印籠を見てしまうのだった。

ロケ地
  • 板谷峠をゆく一行、アップの山坂は不明、ロングの尾根は湖南アルプスか。米沢入り手前、小休止で助さんが手を洗っていると上からお菊の投げた小石がふってくるシーン、中山池汀と鶯橋。
  • 米沢城下の織元・小松屋彦兵衛宅、走田神社社務所門。彦兵衛の娘・おきぬと「婿」の格さんが入ってゆくのを、地回りどもが見ている(彦兵衛に賭場会場提供を断られ、怒って帰る際に蔵の脇から見る)。ここは後段にも出て、様子を見に来た弥七が塀を飛び越えたり、やくざが様子を窺っていたりする。一行が発つ際にも使われる。前の道を挟んで、田んぼや山なみも映り込む。
  • お使いの最中やくざとトラブル、先に帰されたお菊が昼間伝八郎(虚無僧姿)に拉致されて危機、そこへ新さん(兄上と呼ばれている)、次いで助さんが出て水入りのやしろ、長谷八幡宮舞殿まわり。
  • 当地を去る一行がゆく山道、湖南アルプスか(後姿ロング)

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