時代劇拝見日記
2017年5月

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2017/5/31

■ 医師 問題無ノ介  2014.12.20(配信開始)BEETV/松竹

 人々に医療を施すほか、「問題無ーい」と「よろず揉め事」を引き受けてしまう、剣の達人でもある医師・問題無ノ介。或る日、背は低いがりゅうとした身なりの武士が現れ、姫さまを助けてほしいと申し出る。「夫婦」は、金に目がくらんで依頼を受けるが、騒動の果て得られたのはもちろん、という王道のオチが待っているのだった。

ロケ地
  • 紀州・梅ノ木藩の殿さまが急死するくだり(無ノ介たちに語る、大岩雷衛門の回想)、殿さまが何か飲まされてうぐぐの座敷は金戒光明寺方丈座敷(虎の襖絵)。急を聞いた藩士たちが駆け付けてくる廊下は、本堂との回廊から方丈前縁にかけて。
  • 大岩に伴われ、松姫に会う無ノ介とおまる、金戒光明寺紫雲の庭を通り蔵へ(姫がここへ籠り中)
  • ダイエットのためおまるが松姫を連れていく石段、神護寺金堂下石段。導入は石段上から。姫の泣きが入り、実行は屋敷の廊下の階に変更と相成り、金戒光明寺方丈・紫雲の庭側のステップにスイッチ。
  • 診療を終えた無ノ介、刺客に襲われる、藩邸へ向かう夜道は大覚寺大沢池北辺並木道。出るのは家老が雇った闇埜一刀斎、クスリ撒いて撃退。
  • まんまと姫を逃した配下を叱りつける家老、大覚寺天神島。一刀斎も祠裏から出てくる。大沢池に繁茂する蓮が開花。
  • 無ノ介の診療所に匿われた際、助手の三之助と恋に落ちた姫がラブラブ状態で戻っている藩邸、金戒光明寺方丈座敷縁先。このあと座敷で、姫が亡父の遺言を開封の運び(そこには、数えきれない程の遺産の在り処が記されている筈だった)
  • 報酬を貰えず、萎れて帰る無ノ介とおまる、上賀茂神社ならの小川畔。

2017/5/29

■ 水戸黄門 第二部 第29話「にせ黄門現る」1971.4.12TBS

 黒田の城下へ入った一行は、旅籠で老公を騙る三人組と出くわす。しかし老公咎めず、とんちきな連中をうまく追い使い、悪党の手から仇討ち主従を庇い、本懐を遂げさせてやるのだった。
助さんがいないもんだから、旅籠のあるじは最後までニセの方を信じていたという笑い話で終わる。

ロケ地
  • 福岡城を仰ぐ老公一行、姫路城天守。城下町はセット。
  • 黒田藩町奉行所、大覚寺大門。はじめは門のパーツのみ、後段城代が駆け付けてくるシーンで全体が映る。
  • 仇討ち主従が騙されて呼び出されるくだり、行く道は上賀茂社家町明神川畔。仇の一味の侍は上賀茂神社ならの小川畔を走り、渉渓園へ(呼び出し場所の八幡神社)。気付いた格さんと弥生が追うシーンでは、明神川畔は藤木社越しの画。弥生が久留米藩の刺客と戦う林はならの小川近く。
  • 老公が牢に放り込まれたと知った格さん、掛け合いに行く城代邸は相国寺林光院、城代は泡食って騎馬で出てくる。このあと大覚寺大門へ。
  • 七重主従に仇討ちをさせてやる広場、青龍苑か(芝地に幔幕、国東塔みたいな石塔、茶亭などちらり)
  • 当地を発つ一行、不明(山道、下に渓流。木の橋も渡る)

2017/5/26

■ 立花登青春手控え2 第八回「処刑の日」2017.5.26BSP

 登の耳に入ったちえの注進が、まさに土壇場で人ひとりの命を救う。老中の意を受けて来た検使の役人にもひるまぬ頼もしい青年は、りっぱな婿がねとなってゆく。

ロケ地
  • 大津屋の妾殺しを扱った同心・加瀬に会いにゆく登、南町奉行所は随心院長屋門。門前で話す二人は、西へ歩き出す。
  • 係りの目明し・吉次の「許可を貰って」調べなおした藤吉、浮かんだ容疑者・手代の新七のことを報告するのは愛宕念仏寺石仏前。本堂で子らが遊ぶ。
  • 大津屋の番頭に帳簿を調べさせた結果を報告にゆく藤吉たち、大覚寺護摩堂裏を過ぎ、お堂脇(西側)で待つ登のところへ。陽は傾いている。

2017/5/24

■ 佐武と市捕物控 冬夏の章 2016.12.17BS日テレ

冬の章 椋鳥

 佐武の、「椋鳥」仲間二人の哀話。鈍重でおとなしい青年ばかりか、幸福そうに見えた娘も、底辺で喘いでいた。
娘の内実を全て知っていて、それでも愛していた茂平がこときれたあと、雪が舞い降りてくる。

ロケ地

  • 富士見酒が運ばれる掘割、八幡堀新町浜前掘割。荷揚げは、宇治川派流・月桂冠大倉記念館の蔵を望むかたちの青柳町側(西側)汀。設定は新川か。一番船をとって賑わう丹波屋の光景はセット撮り。
  • 志乃と茂平が願掛けに行くお不動様、千手寺。御籤を結ぶ二人はお堂前、見張っている佐武は鐘楼門前(内側)に。みどりが佐武を見つけて呼ばわり、尾行はばれてしまう。
  • 釣りの勝と話す市、広沢池観音島(南側の、汀へおりる階のところ)。毒酒事件は誰の得になるのかと、市の考察。
  • 志乃の「墜死」、千手寺参道坂西側崖。石樋の下が発見現場になっている。佐武が崖上にいる茂平を見つけるシーンもあり、見上げ・見下ろし両方の画がある。ここから立ち去る丹波屋番頭・新吉を見る勝のダンナのシーンは広沢池か。
  • 新吉が茂平を始末に行ったと聞き駆け付ける佐武、走り渡る橋は広沢池観音島の石橋。このあと千手寺へ。橋では、用心棒たちをやっつけてから来る市のシーンもある(鼻緒切って頓挫)

夏の章 氷の朔日

 市の目が治るかもという話が、とんだぬか喜びに終わる。
医者は、市の手術をたたき台にしてのし上がろうとしていた野心家で、劣等感を拗らせたマッドサイエンティストだった。

ロケ地

  • 駿府から「お氷様」を運ぶ山道、千手寺参道か。
  • 市が追い剥ぎに遭う夜道、広沢池東岸植込み際。市自身が撃退したところへ、勝のダンナが通りかかる。この事件に関して、相手が見えないから斬れるのだという市の吐露を聞き、佐武が動いた結果が、抱庵を訪ねるきっかけになる。夜道の設定は悪所通いの道?
  • 献上氷役に抜擢された如月を羨む同期の朋輩たち、話す街路は妙心寺東海庵南側の石畳上。背景に、法堂・仏殿間の回廊が見えている。
  • 家老に会いに行く如月、妙心寺隣華院門。ここで、抱庵に引き合わされる次第。家老はもと献上氷役、如月が利権引き継ぎのもよう。抱庵は氷室の管理者。
  • 市を連れて抱庵を訪ねる佐武、診療所は妙心寺衡梅院。怖じて駄々をこねる市は北東角塀際、佐武が宥めて門を入ってゆく。市が手術を受けて入院するので、以降頻繁に出てきて、門のほか前庭や式台玄関も使われる。室内はセット撮り、娘を軟禁してある地下牢とかある。ここは家老邸のお隣設定で、氷室へは中から行ける感じ?氷は治療他に使う。
  • ひそかに氷が運び出される家老邸裏口、妙心寺龍泉庵裏手通用門(東側)。このあと大八が水干姿の「正式な運び手」たちに引き渡される町角は妙心寺東海庵前石畳(南側の、ちょっと坂になった辻)。人足たちが如月に始末されるシーン、千手寺境内石積際(湧水屋形のところ)。献上氷一行が通される城門は東映城大手門。
  • 抱庵宅へ向かう捕方が走る道、妙心寺長興院門の袖壁(?)ナメて龍泉庵裏塀(東側)を見る図。彼らが北へ走り去ったあと、隠れていた佐武と市が出てきて南へ走る。
  • 事件を述懐する佐武と市、広沢池観音島。二人は汀へおりるステップのところに腰掛けている。みどりが呼びに来る。

2017/5/22

■ 水戸黄門 第二部 第28話「裏切り」1971.4.5TBS

 小倉入りした一行、弥生を知る回船問屋に招かれるが、さっそく大騒動。小倉屋は家老の指示で抜け荷をしていたが、雲行きが怪しくなると尻尾切りが来る。そのうえ、公儀隠密に鼻薬を嗅がされた家老は、あっさりお家をも売ろうとするのだった。

ロケ地
  • 家老の腹心に駕籠で連行される小倉屋、相国寺方丈塀際(案じてつけてきた手代・新吉は方丈塀南西角から窺う/背後に法堂映り込み)〜弁天社角を曲がり北へ(老公の指示でつけてきた弥七は新吉のうしろから来る・大通院角にいるのをズーム)〜大光明寺南路地を西へ(南側の塀越しに見る図)〜林光院(代官所へ行かず家老屋敷へ連れ込まれる/式台玄関も使われる)
  • 書付を持ってくるよう家老に因果を含められた新吉、家老邸へ向かう彼についてゆく格さん、侍が出て立ち回りとなる道は相国寺方丈塀際。大光明寺の塀なども映り込む。
  • 家老邸へ潜入し隠密との密談を聞いた弥七、露見して逃げてくる彼と待っていた格さんが合流するのは相国寺弁天社。
  • 柳沢の意を受けて動く隠密が小倉屋の娘を監禁していた小屋、鳥居本八幡宮広場に設営。他の個所も映るが、囲いの塀など見たことのない「施設」も見受けられる。つけてきた弥七と、境内立木を使っての空中戦などもある。
  • 弥七を小倉の殿さまのもとへ遣わす老公、走る道は今まで出てきた相国寺の境内、お城を見上げるシーンは二条城南西隅櫓前。
  • 旅姿の小倉屋一家と別れ久留米さして発つ老公一行、酒屋神社前。小倉屋は東へ、老公たちは溜池の方へ緩い坂を上ってゆく。

2017/5/19

■ 立花登青春手控え2 第七回「待ち伏せ」2017.5.19BSP

 最近牢から出された者たちが、次々襲われるという事態が出来、登に協力要請が来る。次の的と目される呑み助の親爺は、叔父の患者。彼にまつわる騒動に、叔父が倒れるエピソードを挿み、ちえの変化を描く。

ロケ地
  • 叔父の代わりに往診に走る登、石清水八幡宮本殿脇。
  • 馬六に頼まれ、多田屋に口をきいてやった帰り、襲撃者に囲まれ馬六を守りつつ戦う登、三井寺唐院前大路(村雲橋まわり)〜唐院・経蔵間の石橋〜一切経蔵前(立ち回りの末、伊八は石段をおりて逃げてゆく)。原作設定は、「間もなく御船蔵前の河岸に出ようといあところ」、「両側に武家屋敷が続く一本道」、多田屋は深川六間堀の蝋燭問屋。
  • 事後、多田屋の一件の顛末を語る藤吉、石清水八幡宮表参道。茶店しつらえ、奥に南総門が見えている。店を出た二人は南へ歩む。

2017/5/16

■ 水戸黄門 第二部 第27話「密命おびて」1971.3.29TBS

 お家騒動の渦中にある藩から、次席家老の娘が密命を帯びて老公に会いに来る。しかし萩の城下では、反対勢力が当地の家老と通じ、娘を狩ろうとしていた。
老公と助さんの大喧嘩ではじまり、和解で終わる作り。一行は、娘・弥生とともに久留米へ行くことになる。

ロケ地
  • 助さんに腹を立てた老公がずんずん歩く浜辺、舞子浜松原。
  • 久留米藩次席家老・榊原帯刀の若党(西田良)が虚無僧集団に斬られる谷川、不明(ごく浅い)
  • 萩城下、祭礼の神社イメージ、今宮神社楼門。
  • 帯刀の娘・弥生(男装中)が虚無僧らに追われ落ちる橋、中ノ島橋。立ち回りは一部付近の林でも行われる。
  • 船を出して夜釣り中だった望月隼人が弥生を拾い上げる川、不明(流れは瀞?)。一緒にいた侍は峰蘭太郎。
  • 望月が老公の宿を確かめに行ったあと、気がせいて保護されていた道場を抜け出してしまう弥生、いずこかの塔頭か(映るのは内側のみ)

2017/5/12

■ 立花登青春手控え2 第六回「見張り」2017.5.12BSP

 払いのことで遠慮している患者を、捨て置けぬ登。その亭主が悪の道に引きずり込まれるのも、もちろん見過ごしにできないのであった。
婿がねと見做されていることや、叔父が酒を過ごすことをさりげなく挿み、次回につなげる。

ロケ地
  • 道場へ行く途中の登が、具合を悪くしているおとしを見かけるくだり、八幡堀。掘割をゆく船を映して白雲橋上の登につなぎ、そこから橋下手左岸堀端の塀際に凭れ掛かるおとしのシーンに。
  • 押し込みの相談を聞き、それを登に喋った囚人・作次が、釈放後殺されて見つかる掘割、大覚寺御殿川河床。藤吉親分の縄張り設定。
  • 作次に聞いた件を藤吉に話す登、大覚寺大沢池堤。藤吉が牢を訪ねてきてのこと。直蔵もいっしょ。

2017/5/10

■ 水戸黄門 第二部 第26話「帰って来た旅烏」1971.3.22TBS

 その威勢の良さから老公が「飛び魚」と呼んだ兄哥は凶状持ち、帰ってきた故郷はタチの悪いやくざに蹂躙されていた。母や妹の窮状を見かねた兄哥、悪党の巣へ突っ込んでゆくが、鉄砲に狙われた源太の危機を救ったのは、彼が身代わりに罪を着てやった幼馴染だった。

ロケ地
  • 山陰道をゆく老公一行、海の見える丘は琵琶湖かマジ海か(河口州みたいなのは見える)
  • 浜田に入るや、賭場でイカサマを暴き啖呵を切る兄哥を見る町角、走田神社社務所前。源太と胴元たちは蔵の脇から出てくる。強そうな用心棒と対峙した源太が大跳躍して逃げるのは前の田んぼ、遠景にも一切「余計なもの」は映らない。
  • 海辺の茶店で源太と再会する老公たち、琵琶湖岸松原か。水面は少し遠く段差ある感じ。
  • 父の墓に参る源太、帰りに駒吉と再会する海辺はマジ海か、墓のある石積をおりると砂浜。画面左手に岬も見える。
  • 妹・お絹の恋人が浜田一家のゴロツキに打擲されているところへ割って入った源太、そそくさとその場を去り渡る橋は穴太橋
  • 源太の生家・三崎屋とも親しい渡し守のいる渡し場、不明(水量たっぷりの川の右岸、対岸の土手の向こうに雪嶺らしき山なみ。河川敷は葦原、後段ここで夜駒吉と対峙)
  • 当地を発つ老公一行を待っていた源太、穴太橋下。橋を渡ってきた老公に照れながら礼を言い、右岸堤を走り去る。老公らは406号西条風ノ口線を北へ、この際北東方面が大写しになるが、視界を遮るものは無い。橋上のシーンでは、走田神社社務所の萱葺屋根が映り込んでいる。

2017/5/8

■ 水戸黄門 第二部 第24話「悪い奴ら」1971.3.8TBS

 宮津入りした一行は、掏摸騒ぎを収めたことで土地の料亭に招かれるが、そこは性質の悪い二足の草鞋に狙われていた。その十手持ち、奉行とつるみ手荒な手段に出てくるものの、最終的に印籠出て一巻の終わり。

ロケ地
  • 宮津さして浜街道をゆく老公一行、琵琶湖岸(対岸の山とか、明確なランドマークなし)。漁具あしらい、遠景に長々と河口州。「栗田浜、宮津へ二里」としたためた道標が置いてある。後段、八が掏摸の半助にお説教垂れるシーンでは、松原の下に船も見える。
  • 参詣客で賑わう宮津の神社(久理陀神社?)平岡八幡宮。八が舞殿前石段をおりてきてナンパしかけるが不調、やってきた老公にからかわれる。ここへ、桔梗屋の隠居の懐を狙った半助が駆けおりてくる寸法。
  • 桔梗屋へ招かれる老公、孫娘の案内で逍遥する庭は青龍苑池泉。祖父の遺産で、大徳寺を模したと説明。
  • 怪しい動きを見せる丹波屋、弥七が忍び入る宮津藩奉行所の裏塀は広隆寺東塀(夜、木あり/弥七は飛んで入るが、八はこの木を攀じ登り)。正門はセット撮り。
  • 当地を発つ一行、助格が天橋立を股覗きする丘は不明(幼松が植え出された山上の裸地、湖南アルプスか)天橋立全景のスチルイメージが入る。

2017/5/6

■ 無限の住人  三池崇史監督作品 2017.4.29ワーナー

 立ち回りありきの作りで、肝心の筋が端折りぎみなのも、観ているとそのうち気にならなくなる…というか、派手なビジュアルとグロい殺陣が矢継ぎ早で頭が痺れて、細かいことはどうでもよくなるのだ…「刺客」みたいなダレも無いし。
というわけで、以下うろ覚えのロケ地メモ
円盤入手までは暫定

日吉大社大宮橋と下の大宮川 …八百比丘尼との出会い、後段橋下で凛野宿
三井寺唐門前参道 …不死身前百人斬り現場シド・ヴィシャス一味とVS モノクロ
天神川河床 …万次寓居
摩気神社本殿脇 …立ち回り、誰のか失念
三井寺善法院跡 …家出凛、天津見つける
息障寺? …山崎努指南所、高尾山設定 あそこは崩落していたのでは
質美八幡宮? …参道を使った?
酵素 …ラス立ち、高尾山中かと思ったがパンフによると「朽ちた宿場町」
2017/5/5

■ 立花登青春手控え2 第五回「みな殺し」2017.5.5BSP

 不審死を遂げた囚人を、いったんは見過ごす登だが、確かに見た微かなしるしが頭に残る。果たして「犯人」は牢の中にいて、このところ立て続けの変死事件とも関わっているのだった。

ロケ地
  • 最初の変死人が土左衛門で上がる小名木川、嵐峡
  • 縊死体で見つかる「変死人」、雑木林か。
  • 病死とされている芳平について、調査をはじめる旨話す登と久坂、上賀茂神社ならの小川神事橋上〜川べり。

2017/5/1

■ 上意討ち  1987.7.2テレビ朝日/東映

 さむらいとは思えぬ臆病ぶりで、家中の笑いものになっている腰抜け侍は、ために嫁に行けぬと妹に嘆かれて、一か八かの賭けに出る。
討手に志願したはいいが、相手は指南役をつとめた凄腕。もとより敵うはずもなく斬られるところ、道連れとなった女の機転で難を逃れる。この体験が、彼に奇策を思いつかせるのであった。

ロケ地
  • 越前福井藩城イメージ、彦根城西の丸三重櫓(北から見上げ)。登城風景はセット撮り。
  • 仁藤昂軒が御側小姓に難題を吹きかけられた末斬ってしまう御狩場、酵素か。この前に勢子が兎を追い立てる林も出る。
  • 討手として街道をゆく双子六兵衛、谷山林道切通し。このあと、昂軒を見つけるも近寄れずというシーンでは、斜面に寄った画も出る。後段、うしろを振り返りつつ行く昂軒の画もあり、別の場所を使ってある。
  • 六兵衛の妹が兄の無事を祈る先祖の墓、不明。
  • とても討てないと絶望した六兵衛、吊りを思いつくも失敗し、おようと知り合う竹林は北嵯峨か。おようはにわかの差し込みで苦しんでおり、六兵衛は吊りを中断して薬を与えてやる次第。
  • おように事情を告白する六兵衛、広沢池東岸汀。
  • 昂軒を呼び止め、上意の書状をかざし向かってゆく六兵衛、山際の田畦は後述の藪田神社付近か。返り討ちに遭いかけるところ、おようが走り出て「人殺し!」と呼ばわり、野良に出ていた百姓衆も同調して騒ぎ立て、勢いに押された昂軒は逃げてゆく次第。
  • すっ転んで怪我した六兵衛を手当てしてやるおよう、水場のある玉垣際は丹波の神社か。廣峰神社のそれに似る。
  • 昂軒が茶店で団子を食っているところへそっと近づく六兵衛、大覚寺天神島木の根方に店を設営。六兵衛は大声で昂軒を人殺し呼ばわりし、茶店の者も客も逃げ散ってしまう。このあと追いかけまわされるシーンは祠まわりで。以降昂軒は、旅籠へ入っても酒肆へ入っても、同様の目に遭うという寸法。
  • 夜の旅籠にまでカチコミ掛けられてもうフラフラの昂軒、野道をゆくと路傍の積み藁の向こうから六兵衛が顔を突き出すシーン、藪田神社付近の畦道か(後段、この神社が映る際、遠景にこれに似た稲架が見えている)
  • 昂軒が人々に混じり雨宿りをしていると、六兵衛が出て人殺し呼ばわりのお堂、大覚寺護摩堂
  • フラフラで街道をゆく昂軒、藪田神社鳥居前の径。南側の道を六兵衛たちが来るが、こちらはのんびり花摘みなどしながら談笑、時折思い出して「人殺し!」と呼ばわる。
  • 湯宿から早立ちした昂軒、へたり込むところへ六兵衛が今度は討ちに現れる川べり、木津川河川敷。水辺へ出る前に、ススキ原を通る。
  • 髻を切られた昂軒が歩み出す橋、流れ橋。彼は右岸側へ、六兵衛たちは左岸側へと別れゆく。橋を側面から撮ったロングの画も出る。

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