時代劇拝見日記
2018年11月

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2018/11/26

■ 立花登青春手控え3 第三回「白い骨」2018.11.23BSP

 世話を焼いた囚人の哀れな末路を知り、彼を死に追いやった者どもに対し怒りを爆発させる登。しかし、十七年も放置した女房の胸に抱かれた小さな骨壺を見て、何も経緯を話せずに終わるのだった。

ロケ地
  • 往診のあと、おむらの家へ赴く登、塀際に物売りなど出ている道は南禅寺僧堂坂。おむら宅は福富町、ここは蔵前通り設定か。辰平の遺骨を抱いて川越へ行くおむらと行き会うシーンが後段に出る。
  • 釈放された辰平を連れ、おむらの待つ茶店へ行く登、大原野神社参道。
  • ちえのお稽古につきあっての帰り道、妙心寺海福院北西角クランク〜雑華院前。弥次郎が潜んでいて、登を呼ぶ路地は福寿院道。
  • 弥次郎と行ってしまった登に腹をたて団子をやけ食いするちえ、妙心寺法堂基壇。祭りの境内は法堂と東海庵西塀の間に設営。お下劣なまねをした日下が痛い目に遭う。
  • 弥次郎から聞いた、辰平殺しの件を藤吉たちに話す登、上御霊神社本殿裏手〜絵馬舎。この間挿まれる、辰平の死体発見現場の竪川は松尾橋上手桂川右岸河川敷。ここはこの後、登が陽の傾いた汀に立ち尽くすシーンや、辰平殺害の夜のシーンでも出る。

2018/11/22

■ 水戸黄門 第十五部 第21話「意地で守った名人芸」1985.6.17TBS

 老公、名竹細工師に会うのを楽しみに鳥取へ入るが、当人とてつもない頑固者で気の向かぬ仕事は一切手をつけない。長兵衛の転機は、博打でスって娘を売り、その金を「文七元結」よろしくお店者にやってしまったことで訪れる。
そして老公たちが娘を助ける行為は、ヒヒ爺の糞役人と、悪徳商人の成敗につながるのであった。

ロケ地
  • 鳥取さして街道をゆく一行、丘陵地か。植生は竹や雑木。
  • 娘を売った金五十両を、金を失くして死のうとしていた手代・忠七にやってしまう夜の橋、渡月橋。暗い流れも見える。
  • 当地を発つ一行、山道切通しか。足元には笹藪、松も見える。長兵衛の細工物の水仙が「咲く」。

2018/11/21

■ 水戸黄門 第十五部 第20話「謎が渦巻く陰謀の宿」1985.6.10TBS

 落石で通行止め、老公らはごった返す旅籠へ押し込められるが、ここで様々な人間模様が繰り広げられる。メインの事件は、米子藩首席家老が差配する灌漑事業を阻み、のし上がろうとする次席家老一派の企み。命を狙われる測量技師をめぐり、すったもんだの大騒動。

ロケ地
  • 落石事故が起こる山道、不明(谷川沿い林道?)
  • 夜見ヶ浜の普請場、桂川河川敷か。広大な草原の向こうに流れが見える。
  • 次席家老の手先と見えた寿々、公金横領犯の侍と技師を誤認させる峠、不明(切り通し山道)
  • 当地を発つ一行、北嵯峨っぽいが手前に大岩、道向こうに墓地っぽいのが見える。

2018/11/19

■ 水戸黄門 第十五部 第19話「父娘救った主君の鎧」1985.6.4TBS

 松山城下、泥棒の難に遭う娘を助けた老公たちは、そのまま「子の刻登城」にまつわる争いに関わることに。頑固な徒士組の老武士・伝兵衛は、はじめ老公の申し出を断るが、曲折を経て志を受けることとなる。

ロケ地
  • 行き交う高瀬舟を眺める水辺、嵐峡。伝兵衛の娘・茜がお面をつけた男たちに財布を盗られるのは祐斎亭前か(竹垣)
  • 城イメージ、郡上八幡城。伝兵衛不参加を噂する藩士たちのくだり。家老の息子・直常が伝兵衛に茜のことで返事を迫る城内は彦根城三重櫓裏手。
  • 鍛錬に励む伝兵衛、上り下りする坂は金戒光明寺石段。このとき半鐘が鳴り伝兵衛の長屋は炎上、具足は燃えてしまう。
  • 城イメージ、郡上八幡城。火元は伝兵衛宅とされ謹慎を食らうくだり。失意のうちに下城してくる伝兵衛を呼び止め、茜は貰うと宣言する直常、彦根城石垣際〜天守下。
  • 思い詰め腹を切ろうとする伝兵衛、大西家の墓は黒谷墓地(塔の下あたり)
  • 忍びの参詣の松山藩主の前に出て具足と旅籠代を無心する老公、金戒光明寺三門。神君拝領の先々代の具足が届けられるのも同所。
  • 子の刻登城のレース、途中通る道は彦根城堀端か。このあと彦根城石垣際〜太鼓門櫓を経てセットにスイッチ。
  • 伝兵衛らに見送られ発つ老公たち、不明(丘陵地の裾?)

2018/11/18

■ 立花登青春手控え3 第二回「秋風の女」2018.11.16BSP

 女囚に篭絡され、道を踏み外しかけた青年を、見捨てておけぬ登。師から会得したばかりの大技で、事件の裏にいた悪漢を豪快に投げ飛ばす。

ロケ地
  • 佐七を問い詰め諭す登、奥石神社摂社。参道脇の稲荷の、重ね鳥居の下。参道に通行人を演出。
  • 叔母に頼まれた大荷物を持った登、通りかかる帰り道の堀端は八幡堀、石積際の汀。
  • おきぬの家へ行ってみる登、渡る橋は中ノ島橋(見上げ)。おきぬ宅は薬研堀近く設定。
  • 杉野屋について調べてきたことを登に話す直蔵、八幡堀明治橋下手右岸河川敷。
  • おきぬの「本命の用事」を果たしに他出する佐七、桂川河川敷(中州の岸辺、夕景で雑踏演出)を歩み中ノ島橋を渡る(上空を白鳥っぽい鳥が羽搏くが、作り物くさい)
  • おきぬ宅から取ってきた「ブツ」を喜三郎に届ける佐七、礼に奢るなどと言われ誘い出され始末されかかるくだり、大覚寺五社明神(舞殿脇、奥に塔・ライトアップ)。尾行していた登が助けに入り、喜三郎と大立ち回りを演じるのは大沢池船着(大)上、登の決めポーズの背景に、どどんと花火が上がる趣向。原作設定、喜三郎宅は竪川の南の御船蔵町の、元岡場所付近。
  • 釈放されたおきぬ、佐七を待つが来たのは登という「大木の下」、奥石神社拝殿前の御神木。二人の芝居の間、手水舎や蔵など映り込み、おきぬは参道の方へ去る。原作設定、小伝馬町の牢獄の東北の隅、欅の大木(練塀の内と記されている)

2018/11/14

■ 水戸黄門 第十五部 第18話「無念晴らした槍の仇討ち」1985.5.27TBS

 アル中の中間が、無残に殺された優しいあるじの仇を見事討つ話。もちろんそれには老公主従の助力あり、傲岸不遜な剣客どもは、家老とつるみ民を泣かす悪党であった。

ロケ地
  • 鞆の浦を望む山道、大内か。ここで長槍持った主従および、傲慢な道場主一行と出会う。
  • 佐五平が奪われた槍を取り戻しに行き、田沢らに嬲り殺される新之助、大内亀岡道か。
  • 新之助が葬られる野末の塚、酵素みたいな感じの木の根方。
  • 佐五平と別れる一行、大内亀岡道下りカーブか。

2018/11/12

■ 水戸黄門 第十五部 第17話「美女を狙った天狗騒動」1985.5.20TBS

 熊野筆を見に行った老公、筆屋でなさぬ仲の母子に出会う。その里では神隠しと称する、若い娘の失踪が相次いでおり、天狗の仕業と思われていた。そして遂に筆屋の娘に白羽の矢が立つ。
継母の厚い思いを知った娘は涙にくれ、和解を見て一行は去ってゆくのであった。

ロケ地
  • 熊野さして山道をゆく一行、八兵衛の愚痴に怒った老公が置いてけぼりにする道は酵素ダート崖際。
  • 天狗が出て娘をさらい、村人総出で捜す山中、酵素ダート側斜面か。
  • 行者・覚全が山の神に祈祷するやしろ、鳥居本八幡宮。舞殿を祭壇にしてあり、床に細工が施されている設定で、後段おりえの身代わりになった綾入りの長持がここへ。
  • お芝居のおりえ失踪時、手伝った定吉を見る弥七、鳥居本八幡宮小芝垣道
  • 弥七が天狗と対峙する夜の林、鳥居本八幡宮広場林間
  • 行者たちを尾行する弥七、酵素河川敷。小屋があり、坑道を経て娘たちを監禁してある部屋へ通じる設定。ラス立ちもここで行われる。
  • 当地を発つ一行、不明(丘陵地?)

2018/11/10

■ 立花登青春手控え3 第一回「奈落のおあき」2018.11.9BSP

 囚人・嘉吉の頼みをきいてやった登、感謝されまくるもそれが物騒な展開を呼び、結局荒事に巻き込まれる。
ちえとの関係がしっとり落ち着いたさまが描かれ、いい感じ。

ロケ地
  • 出勤する登が歩む町角、三井寺唐院前参道。露店をたくさんあしらい、大道芸人も出して賑やかに演出。露天商の患者から声をかけられるシーンも。画面奥に金堂の大屋根が見えている。
  • 牢名主の「遅い」告白により嘉吉は殺されたと確信した登が藤吉親分に相談するくだり、聞きこんできた直蔵の報告を聞く町角(藤吉親分の店で話すことを憚り、外へ出て三人でゆくシーン)大覚寺石仏前・護摩堂脇〜裏手。

2018/11/9

■ 水戸黄門 第十五部 第16話「弥七に似ていた風来坊」1985.5.13TBS

 広島へ先乗りの助格は、いきなりヤクザの抗争に関わるが、役人が関わっていると読み老公の到着を待つ。弥七そっくりの男が仇討ちに現れ、両勢力の抗争は一時沙汰やみ、頼られた郡奉行が馬脚を現したところで、老公の介入となる。

ロケ地
  • 広島さして二人ゆく助格、街道は土手見上げか。前景に松あり。お城イメージ、広島城天守
  • 大野屋の荷崩れ現場に行き会わせる弥七、北嵯峨か(林際)。顔を見た一同は「喜三郎が帰って来た」と大騒ぎ。
  • 「弥七」が混合勢力に襲撃される水辺、広沢池東岸
  • 湊屋の復活を見て当地を発つ一行、冒頭と同じ土手。

2018/11/7

■ 水戸黄門 第十五部 第15話「願い叶えた鯉のぼり」1985.5.6TBS

 一年中、揚げっぱなしの鯉のぼりは「待っています」の合図。
そのわけを知った老公たち、若い恋人たちを隔てる、悪代官とつるむ二足の草鞋を、さくっと成敗してゆくのであった。

ロケ地
  • 大竹へ着く老公たち(助さんと八兵衛)、丘陵地か。
  • 戻って来た渡世人姿の雄次が北条一家と事を構える竹林、不明(雑木まじり、竹を干す棚が見える)。争いに割って入る、通りすがりの格さんと綾、竹林は北嵯峨か。
  • 負傷した雄次を連れて入る船小屋、広沢池東岸に設営。後段、ここでラス立ち(捕り方に福ちゃん)。小屋の主は雄次の旧知のおやじ・徳平。
  • 雄次を待つおいとの家、不明(門が萱葺で前にスロープのアレ)
  • 当地を去る一行、冒頭と同じ丘陵地か。

2018/11/5

■ 水戸黄門 第十五部 第14話「めざす敵は仁術医者」1985.4.29TBS

 浜田城下で、人々に慕われる篤実な医者と出会う老公たち。一方、代参で遅れた助さんは盲目の娘を助ける。この娘の目をその医者が治す成り行きとなるが、娘の求める仇こそ、その先生なのだった。

  • 浜田城下へ近づく一行、八兵衛が腹痛を起こす道は北嵯峨か(林の際)
  • 代参を終えた助さんがやってくる道、不明。盲目の娘が雲助にからまれるのを助ける。幼松なども見える山道、九十九折?
  • 気のいい里人により八兵衛が運び込まれる、順庵の診療所がある古寺、西明寺。山門内外を使う。門内での大立ち回りもある。
  • 蘭山に無体を仕掛けられ、助さんが忍を連れて旅籠を逃げ出した際の荒海イメージ、日本海か。
  • 当地を発つ一行、大覚寺放生池堤。放生池は草ぼうぼう。

2018/11/2

■ 水戸黄門 第十五部 第13話「娘が救った酔いどれ大工」1985.4.22TBS

 アル中大工の更生を見届ける情話。ところの悪者退治もしてのけ、大工の娘の縁談もまとめて、老公たちは木遣に送られて去ってゆく。

ロケ地
  • 山道をゆく一行、林道切通しか。そこから見遣る、瑠璃光寺の五重塔は本物。
  • 町へ入るや、大工親子の喧嘩を見た一行、子をああいうふうにぶっていいのかと助格が怒りつつ行く「境内」、妙顕寺庫裏前石畳。ここで、横目が和尚に案内されて行くのとすれ違う。
  • 瑠璃光寺改修の普請場、妙顕寺本堂に演出。足場が組まれ蓆が掛けられている。
  • 父のためお百度を踏むお糸、妙顕寺摂社。彼女に近づく男どもを蹴散らす格さんは本堂回廊下あたりで立ち回り。
  • 当地を発つ一行、山道は谷山林道切通し。遠景は叡山か。

2018/11/1

■  水戸黄門 第十五部 第12話「偽黄門様は喧嘩医者」1985.4.15TBS

 一行が道中で出会った医者は、破天荒な曲者。老公は彼の人となりと出自を見込んで、「国を治す医者」として大芝居を打たせるのであった。
森繁のニセ黄門のしつらえにも注目。

ロケ地
  • (若衆姿)が不調なのを見抜く玄磧のくだり、山道は不明(山頂近く切通し?)
  • 早馬が走る汀、不明。老公が当地にと知らせが入る小倉城、本物の天守をイメージに使用。
  • 小倉の八坂神社、上御霊神社。楼門、参道、舞殿が使われる。「祇園太鼓」は舞殿に据えられている。
  • 当地を去る一行、切通しの山道は冒頭と同所か。

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