時代劇拝見日記
2018年3月

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2018/3/30

■ 遠山の金さん II 第29話「男嫌いの芸者が惚れた!」1986.6.10テレ朝/東映

 富商の娘の、ありもしない醜聞を瓦版に書き立て死に追いやる悪党ども。一味の浪人の不逞な言動を耳にした辰巳芸者は、白州でそれを訴えるも容れられず、ワルどもの恨みを買ってしまうのだった。
一味の策謀により窮地に陥る男嫌いが看板の姐さん、金さんとお奉行の情けにホロリ。

ロケ地
  • 山城屋の回想、脅迫状に従い金を持って行った夜の神社、今宮神社。灯篭の火袋に金を入れたところで、ついてきていた平目は女の悲鳴を聞きそっちへ行ってしまい、この隙に金を強奪される寸法。狂言の刃傷沙汰は稲荷社脇で。
  • 情事のあと金を分配するお定と助右衛門、屋形船は広沢池東岸葦原に舫い。
  • 妹芸者・お染の墓に参る小春、くろ谷墓地。帰る小春を呼び止め無理はいけないと諭す金さん、金戒光明寺三門
  • お定に操られ、船宿へ行く小春、待つうち表で鳥の騒ぐ声を聞き窓を開けるシーン、窓外の風景は広沢池、船にお定が乗っている(船宿室内はセット撮り)。このとき次の間には山城屋の死体という寸法。

2018/3/29

■ 遠山の金さん II 第28話「よつやこふてらの女!」1986.5.27テレ朝/東映

 殺された隠密同心が残したブツは、掏摸の娘の手に渡り、彼女の身辺にも危機が迫る。財布に入っていた紙片に書かれた謎めいた暗号には、御用金の隠し場所が記されていた。

ロケ地
  • 追われる隠密同心(水野老中直属)が一味に囲まれ膾となって果てる橋場の船着き、広沢池東岸に演出。検分や、お冴たちが財布を拾うのは昼間の画。
  • 老中からの呼び出しがあったと伝える早田、愛宕念仏寺石仏前。ここは後段にもツナギの場として出てきて、お堂越しの画もある。
  • 御用金運搬の責任者だった勘定吟味役・中塚の回想、御用金盗が出た四谷大木戸付近の街道、酵素ダートか谷地田奥か。崖を転がり落ちるシーンもある。
  • 金さんと財布を拾った船着へ行くお冴、広沢池東岸。財布を投げ入れた賽銭箱は大覚寺五社明神本殿、神職に誰何され逃げ出す二人は大覚寺護摩堂前へ。
  • 匿われていた船宿を抜け出し、恋人の板前・新吉と会うお冴、大覚寺大沢池堤水門前。導入は対岸の木戸越し。
  • お冴をさらおうとして失敗、逃げた一味が入る浅草寺裏の荒れ寺、大覚寺聖天堂(お蘭が尾行)。後段、雨の日に中塚と藤兵衛らが密談する画も出て、その際は五社明神前へ移動。
  • 新吉を解放させるため、一味のもとへ赴くお冴、例の財布が置かれている浅野家の墓は不明。大きな五輪塔や亀趺つき?の立派な碑も見える例のアレ。今回多く尺が割かれ、立地が山上であることがよくわかる。ここが瘤寺設定と思われるが、墓地以外映らず。

2018/3/28

■ 遠山の金さん II 第27話「神馬に乗った巫女!」1986.5.20テレ朝/東映

 トンデモ八州のせいで府中宿の民は疲弊、だがその八州奇癖あり己が所業を事細かに、悪行も含め記述。その帳簿が妾から元恋人に流出、その男は捕えられるが在り処を吐かず江戸送りに。帳簿を入手し遠山さまにと、妹の巫女が暴徒と共に四谷大木戸を突破するという椿事が出来する。

ロケ地
  • 焚火から松明に火を移し、決起する府中宿の若者と巫女・お佐久、夜の宮は鳥居本八幡宮
  • 四谷大木戸、下鴨神社馬場に柵を設営。前の茶店で金さんがお蘭に府中宿出張を指示するシーンも。ここには南町から駆り出された人数が詰め、「暴徒」に向け鉄砲を斉射。
  • 烏山宿の街道、大覚寺大沢池堤。「訴」と朱書した旗を立てて、巫女たちがやってくる。ロングの画では、水がかなり引いているのが見える。
  • 巫女の回想、外記の妾にされた女が繁太郎に帳簿を渡しに来るシーン、大覚寺大沢池木戸前。
  • 繁太郎が晒されている頃、お佐久は船宿を出て行ったとお蘭に話す金さん、下鴨神社二の鳥居下。
  • お佐久が帳簿の隠し場所を兄から聞き取ったあと、府中へ急ぎ戻る二足の草鞋とその情婦・お蔦ら、北嵯峨農地竹林脇。
  • 武蔵総社・大国魂神社イメージ、松尾大社鳥居越しに楼門望む図、夜景。お佐久が兄とかくれんぼして遊んだ木、大覚寺天神島スダジイ。帳簿を見つけるも八州とその一味が囲み、帳簿は燃やされ巫女は危機に・ここで金さん登場、ラス立ちなだれ込み。

2018/3/27

■ 遠山の金さん II 第26話「愛を知らない女の愛!」1986.5.13テレ朝/東映

 赤子を門前に置き去り、店の者が出てきたところを襲う「捨て子盗賊」なる盗っ人が横行。はじめ人の子を使っていたが、奉行に手を打たれ我が子を使わざるを得なくなり、哀れな結果を見てしまうのだった。

ロケ地
  • 捨て子盗賊の手口について、赤子をさらわれた親は何故届けないのか金さんに問うお蘭、大覚寺大沢池池底(天神島の汀線下あたり、水はずいぶん引いていて、庭湖石が全て露出しているのが見える)
  • 捨て子盗賊の手口は、二十年前にも同じ犯行がと報告する早田、大覚寺天神島祠脇。
  • 賊が犯行直前にトラブルあり逃げたことを報告する早田、大覚寺護摩堂裏手。指さすおむつの波はセットで切り替え。このとき、土左衛門だと叫ぶ者あり、人々が池畔を西に走ってゆく。
  • おまきに脱けようと持ちかけていた参吉の乾分・政七が死体で見つかる河原、中ノ島橋下手右岸河川敷(栗石敷きの高水敷、橋は映らず)。ここでお蘭に指示を出す金さんのシーンは、護岸の木の傍と思われる。
  • 政七が出入りしていた賭場に、気になる男(大工と言い条仕事してない参吉)がいると報告するお蘭、金さんと二人話しながら大覚寺天神島朱橋を西へ渡ってくる。

2018/3/25

■ 名奉行遠山の金さん2 第10話「誤審?殺人犯の妹」1989.8.3テレ朝/東映

 金さん、フレームアップ事件を土壇場で解決の巻。
前科者につきまとうイヤな目明しは、悪党の手先をつとめ殺しの罪を弥之助に着せようとして立ち働くが、金さんの慧眼と、偽証したものの心痛める酌婦の情には勝てなかった。

ロケ地
  • 大川端の讃岐屋寮、中山邸通用門。金の受け渡し等のシーンに出てくる。イメージのみ。
  • 南町与力・春日井に接触するお紺、妙心寺大庫裏脇路地。弟が誤って人を殺めたが金で誤魔化してほしいと持ち掛けるが怪しまれ、凄まれるところへ金さんが出てへらへら笑って連れ去り。塀の上に庫裏の煙取りが映り込んでいる。凄まれるシーンは通用門前。
  • 偽証の褒美に証文をまいて貰い上州へ帰るお久、良心の呵責に耐え兼ね戻りかけるところ、池松とゴロツキが囲み刺される水辺の林は広沢池北岸。設定は板橋付近。

2018/3/23

■ 遠山の金さん II
  第25話「嘘でもいいから愛していたい!」1986.5.6テレ朝/東映

 金さんが新シ橋で見かけた、男を待ち続ける女。半年に一度上州から来る絹問屋の二番番頭というのは真っ赤な偽り、男は鎖鎌を使う、御手配中の凶賊。金さんにこのことを告げられ、自らの耳目で事実と確かめても、薄幸の女は初めてつかんだ幸せに縋りたいのだった。

ロケ地
  • 岩鼻代官所からの急使が凶賊の報をもたらしている頃、抜け出してお弓と芝居帰りの金さんがゆく川岸、嵐山公園中州(川側から見上げ)。男を待つお篠を見る新シ橋は中ノ島橋、橋たもとにいるお篠を対岸から見る図。
  • 一家皆殺しのため凶賊の手掛かりは得られないと報告する早田、大覚寺天神島祠前、鳥居も映る。金さんは関八州から来た奴かと推測。
  • 新シ橋たもとの木に暗号を書いた紙を貼りツナギをとる怪しの一味のくだり、中ノ島橋たもと。このことを報告するお蘭、広沢池東岸(水無し)
  • 紙に書かれていた「きく」から、菊屋橋を調べる金さんとお蘭、中ノ島橋(真上からのアングル)。菊川橋はセット撮り、そのたもとに「ちどり」の酒肆・千鳥が。
  • 千鳥は会合後すぐに店じまいしてしまったと報告するお蘭。大覚寺天神島、池側から極端なローアングル。
  • 中山道に入る、佐渡から御用の金塊を運ぶ一行、酵素ダートか。これ以前にも話の処々でこの行列が出るが、いずれも酵素と思われる。
  • 金塊を運ぶ一行が熊谷を出て上尾に向かう街道、北嵯峨農地農道。
  • 板橋へ手配する、変装した捜査チームに出動前の訓示をたれる早田、鳥居本八幡宮石段上。

2018/3/22

■ 遠山の金さん II 第24話「女能面殺人事件!」1986.4.29テレ朝/東映

 遠山奉行に、吉原視察の公務が舞い込む。そこは「遊び人の金さん」の、馴染みの者もまだいる古巣。金さんが姿を消したあとに大籬の高砂楼で起こった血腥い事件の真相が、五年を経て明らかとなる。

ロケ地
  • 金さんの昔馴染みたちが語る、五年前の三社祭での惨事、境内見回り中の名主が倅や娘とともに「通り魔」に刺されたくだり、上御霊神社楼門〜参道石畳(両側に露店)
  • お蘭に吉原潜入を指示する金さん、セットの橋上から見る吉原通いの猪牙舟、渡月小橋下掘割(夜仕立て)
  • 役所へ戻るよう金さんを責め立てる早田、仁和寺御室桜林。蔵や西塀(内側)が映り込む。

2018/3/20

■ 遠山の金さん II 第23話「さらば愛しき夫よ!」1986.4.15テレ朝/東映

 出稼ぎに行って帰らぬ亭主を捜しに来る母子だが、口入屋も奉公先の旗本も極悪非道、悪事を糊塗するための道具にされた中間は横死。ゆくたてを知った女房は包丁振りかざして賭場で暴れ、金さんの介入となる。

ロケ地
  • 上総から出てきたばかりのおときと娘、立小便をしていた早田に道を聞くのは妙心寺大庫裏脇路地
  • おときが蜆とりしている間鳩と遊ぶ娘、金さんが寒そうに通りかかる河原は渡月橋下手中州(北側)。鳩のほかユリカモメ舞う。このあと金さんは母子を船宿・ゆみへ。
  • おときの回想、出稼ぎにゆく亭主を見送った道、北嵯峨農地畦道。
  • 亭主の奉公先へ押しかけるおときのくだり、森川邸(回向院近くの下屋敷、ここで賭場開帳・イカサマ工作)妙心寺隣華院。門内外で芝居が行われ、見守っている金さんは向かいの植込みに隠れているが、平目に見つかり。後段、屋敷を出てきた庄作と、見張っていたおときが邂逅のくだりでは、塀沿いの溝(深い)を正作が伝ってくる。おときは植込みに。
  • 森川邸での博打開帳の件を報告する早田、妙心寺方丈前渡廊。金さんは橋上にいて、下の早田と話す。平目が金さんを見つけ上がってくる。木魚の音演出、寺院境内?
  • 庄作の死体が棄てられる町角、妙心寺法堂基壇脇。
  • 庄作が荼毘に付される野原、北嵯峨農地小丘。夕景仕立て。

2018/3/19

■ 遠山の金さん II 第22話「夜の美女軍団II 決斗篇」1986.4.8テレ朝/東映

 すっかり向島の顔役となり貫禄もついたお紺が、遠山奉行を失脚させる企みに巻き込まれる。敬愛する金さんのため体を張るお紺、切所には頼もしい乾分たちも駆け付け、もちろん金の字も現れ大暴れするのだった。

ロケ地
  • 向島界隈を見回る緋桜一家の衆、今宮神社楼門〜参道石畳(まわりに露店多数あしらい、このあと殺される蜆売りの娘も出ている)
  • お吉なる女が撒いていった怪文書の出所が判らないと報告する早田、妙心寺東海庵前(南側の柵前)。このあと東へ向かい坂をおりていると、路地から平目が現れる。
  • 蜆売り殺しで牢送りとなる伊之吉、内山が連行中わざと逃がすのは今宮神社。石橋へ差し掛かったところで、「なに厠か」と言い出し神馬舎裏へ連れ込み「指示」、伊之吉は溝の穴へ逃げる。
  • 幕閣に糾弾される遠山奉行、お城イメージは姫路城天守
  • お紺がお吉に呼び出される護持院ヶ原(奉行等の台詞は御陣河原だったような)渡月橋下桂川河川敷(橋脚越しに大堰が見える画も。河床を踏み渡るシーンもある)。ここで浪人たちも出て大立ち回り。

2018/3/16

■ 遠山の金さん II 第21話「継母の愛!」1986.3.25テレ朝/東映

 亭主亡きあとも健気になさぬ仲の子を守り育てる女だが、世間の目は冷たく、そのうえ亭主を殺した悪人どもが襲い掛かる。
最後は固い絆が確かめられ、笑顔で〆られる情話。

ロケ地
  • 長崎からの御用の早馬が疾駆する道、嵐山自転車道(公園側から見上げ)下鴨神社馬場〜映画村町並みセット〜大覚寺明智門(南町奉行所)
  • 長崎奉行の犯科帳を厳重に保管した与力・小島が退庁してくるシーン、大覚寺明智門を出て御殿川の橋を渡る。橋たもとに長兵衛と手下が待っている。御殿川に手すりなし。
  • 夜火事が発生、南町奉行所に火がおよぶやもという段、駆け付け御用の床屋・常吉が箱を背負い評定所へ向かう途中銛で刺されるシーン、大覚寺五社明神
  • 常吉の葬儀、早桶を見遣ってのおこんの回想、コブ付きだけどとプロポーズされた水辺、広沢池東岸。置いてある桟橋の下にも水無く、ひび割れた池底に残った水たまり近くで子が遊ぶ。
  • 死の間際常吉が犯人の手から破り取った犯科帳の目次を狙い、一味が押し入って金さんに撃退される段、逃げた母子が雨宿りする祠、大覚寺五社明神摂社。青目らが通りかかり、自身番へ引っ張る。
  • 回り髪結いに戻ったおこん、町で小島を見かけ尾行すると入ってゆく屋根船、嵐峡に舫い。日暮れて出てゆく船を小船で追うおこん、途中屋根船からはお才に殺られた小島が投棄される次第。おこんを乗せていた船頭は実は金さんで、これ以上の危険な行為を戒める。
  • 長兵衛たちが入手した犯科帳を燃していたと報告するお蘭、大覚寺護摩堂(護摩堂は側壁しか映っておらず、奥に聖天堂が見えている)。雲水姿の早田さまも現れ、南町の知るべから聞き出して来た犯科帳の件を報告。
  • 小島の死体が上がる大川、罧原堤下汀。青目が検分、怪鳥のごとき悲鳴を上げる。見物衆の中にはおこんも。
  • お鶴をさらい、目次を持って来るよう要求する一味、指定の天神の森は下鴨神社池跡、柵で囲んだ高灯台あしらい。ここでラス立ち、子はお蘭が確保。

2018/3/13

■ 遠山の金さん II 第20話「美人園遊会!」1986.3.18テレ朝/東映

 フィクサー・石翁が催す園遊会、上様御成りで美人コンテストが企画されており、御部屋さま狙いの女たちで騒然。しかし華やかなイベントの陰には、黒い企みが隠されていた。
将軍暗殺の陰謀を阻止するため娘を犠牲にする母、そして一介の浪人姿で血刀を振るう奉行、園遊会は中止と相成るのであった。

ロケ地
  • 美人園遊会に参加し、お美代の方のように出世するのだと息巻く井筒屋の娘、ばあやに心得を聞く茶店は仁和寺参道石段下、御室桜林際に設営。樹間から塔が見えている。お使い中に通りかかり、良扇のもとへは行くなとお嬢様に懇願するお店の青年は中嶋俊一。
  • 稲荷小路良扇邸、中山邸門。井筒屋の娘とばあやが出てくる。ここはこの後も出入りする娘とその親たちのくだり等で出て、参道も使う。良扇は「神田鎌倉河岸の」と名乗って啖呵を切る。
  • 雪江の死体検分、大覚寺天神島木の根方。上野のお山設定。
  • 中野石翁邸、大覚寺大門。良扇が雪江の件を詫びに来る段。以降も同設定で出てくる。
  • 雪江の墓に参る母・真紀、常寂光寺か(周囲は竹林、小柴垣あり)。良扇の手の者の襲撃から真紀を救う金さん、傷の手当てをするのは常寂光寺本堂縁先、開口部から鐘楼が見えているほか、僧の出入りもある。このあと二人話しつつ帰るルートは参道坂〜仁王門。
  • 園遊会当日、玄関を出てくる石翁とお美代の方、大覚寺式台玄関。前の石畳にコンテスト参加者がずらりと並び、お弓はお美代の方に声を掛けられる。石翁は将軍を迎えに出てゆく。
  • 石翁の駕籠を襲う編笠・黒の着流しの浪人、下鴨神社馬場。落葉舞い散る中、供侍も石翁もマジ斬り。

2018/3/12

■ 遠山の金さん II 第19話「悪夢を拾った女!」1986.3.4テレ朝/東映

 父を亡くした幼女が、大坂から一人母を尋ねて江戸へ。しかし母は悪党どもに雁字搦めにされた身、再会までには物騒な展開があるが、晴れて白州で名乗り合える母子であった。

ロケ地
  • お鶴が大坂から旅してくる道程、行商人と別れる道隈〜北嵯峨農地畦道(道端に座っていると巡礼が声をかけ、以後道連れに)〜セット品川宿へスイッチ(別の旅人が面倒を見ていて、ここで別れる)
  • 備前屋のあるじが、番頭の止めるのも聞かず千両持ち出して入ってゆく蔦屋の門、大覚寺望雲亭。案じてつけてきた番頭は生垣越しに眺めて去る。土砂降り演出。後段、番頭が役人を連れて来るが空き家という図も出てくる。
  • 大川に捨てられた備前屋の死体が上がる河原、中ノ島橋下手河川敷。見物衆は橋上や護岸上に。口出す金さんは土手法面に。
  • 千両の使い道をブツブツ呟きながら歩く早田、大覚寺五社明神。祠からお鶴が出て、ここで泊まったと聞き、泣かれて飯屋へ連れてゆく次第。
  • お鶴を書付にあった磐城屋へ連れて行くが門前払い、幼女の始末について金さんに相談する早田、広沢池観音島(お話中、お鶴は橋で遊ぶ。ここから見える池水はほぼ無く干上がっている)
  • 早田宅へお鶴を見に行くが、やはり名乗れず悄然と戻るお絹、大覚寺有栖川畔。尾行者から彼女を隠す金さん、五社明神本殿祠裏。このあと話を聞くのは護摩堂前(お堂裏が映ったり、石仏が映ったり)
  • 備前屋の番頭が庭を掘り返しに来る「現場」の空き家、大覚寺望雲亭。庭はセット、亡骸となって町方に運び出されてくるシーンは昼間の画、玄関まわりも映る。町衆は生垣にたかって覗き。
  • 思い詰めて金さんに会いに来るお絹、身の上話を聞く船宿・ゆみやの裏の川っぺりは中ノ島橋上手堰堤脇の岸辺、けっこう大きな黒塀を仕立ててあり、それ越しのアングルもある。橋も映り込む。また、欄干越しの画も出てくる。
  • お絹の回想、父の借金のカタにとられ藤蔵の妾にされたが、お鶴の父の大工と出会い二人上方へ逃げた際の峠、酵素?のアレ。山側に岩露出。

2018/3/10

■ 遠山の金さん II 第18話「女ごころ!」1986.2.25テレ朝/東映

 自らの仕事に真摯な女寿司職人が陥れられた裏には、役人と悪徳商人の汚い思惑。そして、奥にはもっと黒い「女ごころ」が蟠っていた。

ロケ地
  • 流人を乗せた小船が出る霊岸島、罧原堤下河原に柵あしらい。土手の方を見た画もある。
  • 不正を調査していた御納屋役所の堅物が殺される永代橋、中ノ島橋。屋形船にいたたくさんの酔客が、「寿司職人の女の犯行」を目撃する運び。後段、これが錯覚だったことを実証してみせる、金さんプランの再現芝居もある。検分は昼間の画。
  • 志ま乃が殺ったかもと金さんに話す宇之吉、広沢池西岸湿地(養魚場のところ、ヤナギの根方に祠あしらい)

2018/3/9

■ 遠山の金さん II 第17話「おんな花火師!」1986.2.18テレ朝/東映

 久方ぶりに江戸へ戻って来た女は、生死も不明だった婚約者と出会うが、昔の二人に戻れないどころか、その男こそ生家を破滅させた憎い仇と知れるのであった。

ロケ地
  • 菊屋の火事のことを早田に聞く金さん、広沢池東岸土手法面。水はかなり引いている。
  • 父母には吉さんとのことを反対されていたと昔話をするお夏、金さんとお散歩は嵐山公園護岸上か。
  • 花火打ち上げの準備をする職人たち、広沢池東岸の元池底。お夏もここで仕掛けを作る。後段、早田とお夏が消されかかりラス立ち突入の際には、夜間撮影。花火は別撮り。

2018/3/6

■ 遠山の金さん II 第16話「肝っ玉一代女!」1986.2.11テレ朝/東映

 荒くれた娘鍛冶屋のおひょう、いかがわしい男女関係に異常に厳しく、後先考えず殴りかかったり。そんな振舞を仕出かすには、悲しい訳があるのだった。
そして、よりにもよってその「訳」の元が蹄鉄で人を次々殺し、彼女に盗みの罪をなすりつけようとしていた。

ロケ地
  • 屋形船からおりた男女は不倫関係、夫が帰ったらバレると慄く武家の妻女がその場で殺される船着、嵐峡船着(嵐亭前)。検分は昼間。
  • おひょうに聞き込みに行き、瘤を作って戻ってきて報告する早田、仁和寺グラウンド塀際。
  • おはんが嵐清十郎と乗る屋形船、嵐峡をゆく。言い寄られる船内はセット撮り。
  • 嵐清十郎とお美輪の屋敷(今戸にある設定)に乗り込むおひょう、大覚寺望雲亭。門内外で立ち回り、邸内はセット。

2018/3/5

■ 遠山の金さん II
  第15話「二人の男に愛された女!」1986.2.4テレ朝/東映

 販売していた菓子に毒を混入させ、客を死亡させた咎で、あるじは遠島店は闕所。事件の陰には、女将に横恋慕した二人の下種がいた。

ロケ地
  • 遠島に処せられた柳栄堂の主人が小船に乗らされる永代、大覚寺大沢池船着(大)。池端に柵を設置してある。
  • 菓子を食って死んだ大工の件で、身内に不審点は無いと報告するお蘭、仁和寺中門(南望の図、金さんとお蘭がのぼってくる背後に、二王門映り込み)
  • 作事奉行に進物として最中を届けた料亭・杵新の女将に聴取したあと、あれは女狐と報告する早田、仁和寺グラウンド塀際。
  • 無体におよんだ伊助からおくみを助けた金さん、ゆみやへ向かう途中の橋は中ノ島橋。おくみが発作的に形見の夫婦雛を川に棄てようとする。
  • 残金を貰って帰りの伊助が二段構えで殺される夜の町角、大覚寺五社明神。本殿前で果てているのを、お蘭(初めの殺し屋を防いだ)が殺ったと大騒ぎする青目のギャグあり。
  • 伊助が殺されたことをおくみに告げる金さん(ゆみやから連れ出し)中ノ島橋下手右岸河川敷。橋上を内海が来て声を掛ける(橋下に、保津川下りの船の巻き上げ機が映っている)
  • 船宿でおくみに言い寄っておはんに止められた内海が怒って帰ったあと、金さんに身の上話をするおくみ(ゆみやを飛び出して来た)中ノ島橋下手河原(橋は映っていない)に茶店設営。金さんは甘酒を買ってすすめる。
  • 内海の采配で筒見屋が破格の値で闕所物件を落札していると報告しに走ってくる早田、仁和寺御室桜林(塔が見えている。観音堂は映らず)

2018/3/3

■ 大岡越前4 第8回「命をかけた名裁き」2018.3.2BSP

 将軍に献上される松茸に不祥事、堅物の老中は厳罰を主張するが、死罪に処せられる者の中には幼児も含まれ、裁きを任された忠相は辛い立場に。
連座した宿役人の線から確執が出るものの、当の幼児の言葉により、しがらみは解き放たれる。
本シリーズのテーマは、男児誕生をもって完結。

ロケ地
  • 板橋に着いた献上松茸運搬を引き継いだ伊佐次と又平、早暁の街道は嵐山自転車道か。
  • 松茸来るを受け開け放たれる城門、二条城北大手門。見物衆押しかけるなか松茸道中がやってくる坂、金戒光明寺東坂。二つは近接する設定で組み合わせてある。
  • 江戸城イメージ、二条城隅櫓と思しき櫓のほか、いろんな要素を詰め込んで合成してある、アレ。
  • 松茸出役切腹を受け登城する忠相、篝火焚かれた夜の城門は二条城北大手門

2018/3/2

■ 遠山の金さん II
  第14話「魔の砂丘 越後三味線の女IV」1986.1.28テレ朝/東映

 瞽女おもん再び。冒頭、娘飛脚にかけた情けの恩返しが切所で返るのをフレームにした作り。
浜松藩の殿さまには悪い癖があり、悪徳商人に鼻毛を読まれている。或る日殿の贄に供された娘が自害してしまい、凶事を糊塗するため祖父や婚約者も始末する流れになるが、孫の失踪を嘆く爺さまに通りかかった瞽女が声を掛けるのだった。

ロケ地
  • 箱根山中で雲助から娘飛脚を助けるおもんのくだり、切り通しの山道は谷山林道に似るが、植生等に疑問残る。浜名湖周辺ロケの可能性も。
  • 遠州浜松へやってくるおもんのくだり、砂丘は中田島砂丘か。湾(?)が望まれる丘の上をゆくおもん、奥浜名湖或いは浜名湖を望む丘か(猪鼻瀬戸あたりを見ている?この段では特定が難しい)。海浜の画では、波頭や風紋が映る。
  • 漁火ともる沖を眺め、岸辺で孫娘の名を呼び嘆く市兵衛、広沢池東岸土手。後段、おもんに接触するお蘭(浜松出張中)のくだりでも出てやはり夜景、漁火付き。ひょっとして浜名湖ロケかもと思うが、木は桜で汀と地続き。
  • 市兵衛の孫娘・お菊が連れ込まれた江島屋の寮、中山邸門。中はセット撮り。
  • 金さんファミリー三人で釣りを装って荷船見張りのくだり、浜松藩御用の船がゆくのを見ている釣り船は広沢池東岸に壁をしつらえた「蔵」の間から覗く図で導入、浜松藩下屋敷の蔵を監視するため上陸する築地の船着きは観音島、柵あしらい。船頭はお蘭、早田さまは老爺に変装。
  • 蔵の前で、お菊の許婚者の水夫の逃亡騒ぎが起こった夜、再び逃亡をはかり捕まるくだり、大覚寺有栖川河床〜大沢池木戸前(お吉に斬り殺される)。検分は昼間の画。
  • お蘭に、早田とともに浜松へ赴き「お菊」について調べるよう指示する金さん、仁和寺中門(柵と天部しか見えていない)
  • 浜松城イメージ、彦根城天守。おもんが江島屋寮門前で三味を弾くくだり。門番に手荒く追い払われる。このあと、岸に立つ市兵衛にお菊が戻ったか聞くシーンは浜名湖岸か(静水域、沖には「えり」が見える)
  • 浜松出張の二人、里人に聞き込みの山は冒頭おもんが歩いていた山と同所、浜名湖(ロングでは、ほぼ瀬戸港と思われる地形が確認できる。山は本城山か)。早田さまワライタケ食って「発病」は何の意味が。江戸へ向かった市兵衛爺さまが追っ手に囲まれるも、女渡世人お蘭が出て逃がすくだりの山道も付近か。
  • 砂丘に菊の花が咲いたと大騒ぎになり、おもんが擂鉢状の穴へおりてゆき、お菊の遺骸を見つけるくだり、中田島砂丘か。その後おもんが江戸へ向かう道、浜名湖望む山道。
  • お白州開廷直前に挿入される、おもんがゆく道、北嵯峨か(ちょっと棚田?置かれている台は稲架ではなく大根干しのものか)

2018/3/1

■ 遠山の金さん II
  第13話「長崎から来た麗人 不知火太夫!」1986.1.21テレ朝/東映

 長崎屋を探っていたのは若衆姿の女、そのなりで長崎踊りの舞台に立つ。もちろんこれは仮の姿、公金横領の罪を着せられ職を解かれた長崎奉行の妹御の、兄を救いたい一心の決死の覚悟であった。

ロケ地
  • 行商人姿の男が浪人らに追いつかれ斬り殺される夜の町角、大覚寺五社明神・有栖川畔摂社群脇。検分は昼間、舞殿脇で。
  • 夜釣りと称し船を出させ、長崎屋の蔵に近づく不知火太夫、広沢池東岸と映画村セットのプール端の蔵を切り替え。
  • 行商人は長崎奉行下役の侍だったと報告する早田、仁和寺裏塀(境内)。お蘭もいて、長崎奉行・高林のことを報告。
  • 長崎屋へ忍び、娘のおきくと話す不知火太夫、回想の、長崎屋父子が江戸で商いをはじめるため旅立つ峠、酵素付近かもと思われるアレ。奉行と縫が見送る。
  • 長崎屋の用心棒に見つかり手傷を負った太夫を船宿へ連れて行く金さん、広沢池東岸

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