時代劇拝見日記
2018年5月

・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪表紙テキスト版 ・ロケ地一覧 ・時代劇の風景トップ
・このサイトについて ・サイトトップ

←2018/42018/6→

2018/5/31

■ 水戸黄門 第十四部 第6話「恩讐越えたこけし人形」1983.12.5TBS

 後世鳴子名物となったこけし、その出で来はじめには、ひとりの侍の哀しい過去が隠されていた。
里人の僅かな収入をも私せんとする悪党どもは、討つも討たれるも悲劇の仇討ちを道具にと企み、墓穴を掘る。

ロケ地
  • 古川へ一里の山道をゆく老公一行、谷山林道切通し。遠景に桂川が蛇行するさまが映っている。以降、老公の忘れ物を取りに行って遅れた格さんが、道に斃れた多三郎を拾う街道や、ラスト旅立ちの街道も同所、だいたい片側切通しの山道が使われている。
  • こけしを考案した浪人・忠兵衛が住まう鳴子の寺、西明寺。山門のほか、お堂まわり、参道坂や指月橋、清滝河畔など、いろんな個所が各場面で使われる。
  • 忠兵衛の回想、欲がらみで娘・美里の縁談を進めた鵜島伝八郎と諍い、二人を死なしめた河原、柊野堰堤下左岸河原(巌の下)。設定は小浜藩領。
  • 多三郎と忠兵衛が相対する仇討ちの小松ヶ原、柳谷か(山中、崖下の広場。地面には小川じみた小流れもちらり)

2018/5/29

■ 水戸黄門 第三部 第10話「泣く子にゃ勝てぬ黄門さま」1972.1.31TBS

 山中で捨て子を拾う老公一行だが、その子実は殿さまの御子、当地では世継ぎをめぐりお家騒動が起きていた。
悪家老に加担する九郎太、ヘンな渡世人に大事を任せて馬鹿を見るの巻が展開される。

ロケ地
  • 若様を抱いて忍び参り(岩屋観音詣で)の乳母が襲われる山中、酵素みたいな感じの山中、植林杉と雑木まじり。崖や谷川なども出る。
  • 乳母は斬ったが、若君を老人に拾われたことを家老に報告する藩士、広沢池観音島

2018/5/26

■ 水戸黄門第一部 第25話「旅烏の子守唄」1970.1.19TBS

 男児を連れた、威勢のいい渡世人と出会う老公たち。父を亡くし母に置き去られた子を、祖父のもとへ送ってゆくという弥之吉、途中フケたりもするが、勘太の爺さまである頑なな庄屋の心を溶かしたのは、孤児の辛さを語る彼の身の上話であった。

ロケ地
  • 渡世人・弥之吉と出会う八幡宮(設定は奥州市水沢の鎮守府八幡宮か)長谷八幡宮。老公たちが本殿に参拝後、財布を盗ったと言われ怒って啖呵を切る弥之吉を見るのは鳥居下広場に設営の茶店で。ここは後段、弥之吉の「追っ手」がやってくるくだりにも使われる。
  • 茶店に立ち寄る老公、さっき出会った渡世人の話をしていると、下の坂に子をおぶった当人が現れるくだり、仰木棚田と思われる。
  • 水沢宿、文無しの弥之吉を旅籠の下働きに世話したあと、勘太を連れてお散歩老公、菓子を買ってやり帰ってくる道は常寂光寺本堂前、石段を里の子らが駆けあがってゆくのとすれ違う。
  • 追っ手のことを聞いてフケる弥之吉、隠れてやり過ごす小屋は興戸谷地田端の小屋(2017年現存確認、下写真)、ここが熊吉親分の賭場で、このあとイカサマを暴いて大暴れの際小屋外での大立ち回りもある(道隔てて茶畑があり、そこでも殺陣)。このあと弥之吉がゆく街道は北嵯峨農地農道、里居も見える。
  • 弥之吉を求める勘太を連れて次の宿場を目指す老公たち、勘太が老公のために水を汲んでくるシーンは興戸か仰木か、谷内田端。このあと四人でゆく街道は北嵯峨農地竹林脇か。
  • 熱を出した勘太を保護してくれる農家、老公が物思う庭先はちょっと高台っぽくて、見返りで映る屋根は萱葺。出立の際は玄関まわりが映るが、このあと出る庄屋屋敷のある里の一件かも。
  • 約束していた「次の宿場」に勘太がおらず焦れる弥之吉、一ノ関へ先行してしまうが、その頃弥之吉を追って一ノ関へ向かう老公たちが小休止の門は常寂光寺仁王門
  • 街道に出て勘太たちを待つ弥之吉、追っ手を見て姿を隠す燈籠は酒屋神社参道入口のそれ。
  • 勘太の祖父の庄屋・庄左衛門邸の屋敷、民家長屋門(下写真)と内外。「賭場荒らし」の弥之吉を追って来た熊吉親分とその乾分が殺到し、大立ち回りとなる際は、小幡神社脇参道から拝殿まわりが使われる。
  • 当地を発つ一行、ロングの棚田は仰木と推測。坂に架かる小橋は大宮川のそれと思われるが、いま県道47号の高架ができているので確認は困難。


2018/5/21

■ 水戸黄門 第十四部 第5話「三年味噌に賭けた意地」1983.11.28TBS

 仙台城下、味噌の御用をつとめる老舗が悪党に狙われるが、老公が居合わせたことにより救われ、永年の父子の相克も氷解する。
加藤嘉の頑固じじいと、縮緬問屋の隠居の意地の張り合いも面白く、桜木健一が渡世人で出てきただけでオチの見える作りもまた良し。

ロケ地
  • 仙台領・岩沼宿へ向かう一行、水辺は桂川河川敷か(礫河原、松尾橋付近と思われる)。渡し場は広沢池西岸湿地に設営、船上からは北東岸の建物も見える。出てしまった船に、渡世人姿の惣太郎が無理に乗り込んでくる次第。
  • 仙台城イメージ、本物の大手門隅櫓。江戸から、仙台味噌と岡崎味噌の対決をすることになったと知らせが入るくだり。後段、味噌献上の日のお城イメージにも出るが、ちょっと違うアングル。
  • 当地を発つ一行、不明(道は田畦、背後に山が来ていて、裾の方に赤土が三角形に露出)

2018/5/16

■ くノ一忍法帖 蛍火 第4話「妙薬春房丹」2018.5.15BSジャパン/松竹

 強精剤を探りに行った隠密たちは、好き者の殿さまと伊賀者に翻弄された、哀れな恋人たちを見る。彼らに元の暮らしが戻るわけもないが、とりあえず不幸の元凶は成敗してくるお蛍たちであった。

ロケ地
  • 江戸城イメージ、姫路城天守。将軍に魚津特産の春房丹が献じられるくだり。
  • 越中魚津の海イメージ、マジ海の汀は丹後か。
  • 魚津城イメージ、長浜城天守
  • 百代の方は己の許婚であり、殿さまに引き裂かれたとお蛍たちに告白する天内、大覚寺遣水跡。お美代が百代の方を連れてくるが、彼女は出家の意思を示す。
  • 帰途につくくノ一たち、大覚寺大沢池北辺並木

2018/5/14

■ 水戸黄門 第十四部 第4話「わがまま姑の嫁いびり」1983.11.21TBS

 白石城下の宿に入った老公、理不尽な嫁いびりをする姑と、嫁の出来にいじけて博打狂いの馬鹿亭主を見る。しかも嫁は身を挺して悪代官から夫を守ろうとする、天晴れ貞女なのであった。
助さんと喧嘩してぶんむくれとか、風呂番に化けて代官を懲らしめるなど、老公のお茶目が炸裂。

ロケ地
  • 白石へ向かう街道、大内亀岡道の坂(?)をおりてきたあと、奥に棚田の小山(?)が見える谷地田脇の道(向かいの山裾にはトタンの小屋がちらり)へスイッチ。遅れがちな由紀を気遣った八兵衛の発言から助さんが駕籠を呼び止め、これが老公との諍いにつながる。
  • 夜更けてこっそり外出する、松島屋の若女将・おかや、鳥居本八幡宮境内(舞殿には扉が付けられている)を通り、薬師様の滝(樋に導かれた滝が落ちる行場、場所不明)へ。後段、姑と亭主に嫁の健気さを見せる段でも出る。
  • 当地を発つ一行、谷地田の道か。

2018/5/10

■ くの一忍法帖 蛍火 第3話「神隠しの謎」2018.5.8BSジャパン/松竹

 任地で、かつて自分を捨てて組織から抜けた男に出会うお美代。そして、いま彼が属する「組織」はお蛍を生き神扱いして崇め、くノ一たちに助力を乞うのだった。

ロケ地
  • 肥前大山藩へ向かう三人、大覚寺大沢池畔。道中、ひもじがって駄々をこねるお玉のシーンは大沢池堤。
  • 道侑を問い詰める三人、大覚寺放生池堤。斬りかかるお美代、護摩堂前。
  • 物思うお美代が佇む水辺、大覚寺天神島(東端付近)

2018/5/7

■ 水戸黄門 第十四部 第3話「姫様そっくり千両役者」1983.11.14TBS

 福島領へ入った老公一行、ならず者たちが旅の一座に無体をはたらく場に遭遇。一方、ひとり信夫山へお使いに出た助さんも、「逃げ出した姫」というやっかいなお荷物をしょい込み、それはやがて老公が関わった揉め事と重なってゆく。
志穂美悦子の大暴れはないが、二役は一興。

ロケ地
  • 二本松を発った一行、福島さしてゆく奥州街道は大内辻堂付近(このとき祠は映らず)。腹下しの八兵衛が用を足そうとする畦道には材木が積んであり、その陰に一座の松川入りを阻もうとする金蔵の乾分が潜んでいる次第。
  • 照姫がいないと騒ぎになるくだり、城内?の駕籠がとめられている門前は嵐亭中門。
  • 松川宿へ入る、照姫連れの助さん、追っ手に気付く道は2話と同じ、道の下に蔵と萱葺の一件。前回には出なかった家居も映る。
  • 当地を発つ一行、大内辻堂前。助さんが後ろ髪をひかれていると、騎馬の照姫が駆け付けてくる次第。南望、北望両方のアングルが使われる。

2018/5/2

■ 水戸黄門 第十四部 第2話「悪を斬る!白狐の剣」1983.11.7TBS

 二本松領へ立ち寄った一行は、悪代官に泣かされる民を助けに現れる、謎の白狐仮面を見る。
救世主の正体はキャスティングで既に明らか、彼女をおびき出す仕掛けの刑場が、ラス立ちの場となる。

ロケ地
  • 白河を出て奥州街道を下り、二本松領郡山盆地に入る老公一行、大内亀岡道を南へ。八兵衛から温泉行の話が出て、老公がそれを諾う。このあと、里人が騒然となり走ってゆくのを目撃するのは辻堂前。
  • 病の母を抱える娘に年貢皆済を迫り、払えぬとあればと連行してゆく役人たち、庄屋が出て縋るが振り払われる町角、不明(山裾に道が通じ、里居の蔵や萱葺の家は道の下に位置する立地、暴将初期などにもよく出てきた場所)
  • 三春駒を売るおその、平岡八幡宮石段下広場。代官のドラ息子がおそのに目をつけるくだり。拉致るところ、老公らが阻む。
  • 村の若者たちが直訴の相談をぶつ小屋、不明(山中の林間、植林杉か)。この小屋へ役人が殺到、白狐が出て戦うが撃たれ負傷、逃げた白狐が弥七と対峙するやしろは鳥居本八幡宮、舞殿まわりで芝居。
  • 野良へ出ているおきみに見舞いの品を持って来る音三、北嵯峨農地田地か。軍次らが出て音三を逮捕して連行。
  • 巡視の家老が来る街道、谷山林道か(両側切通しの山道)。家老に駕籠訴の庄屋だが、駕籠の中は代官で逮捕されてしまう。
  • 夜の祠で笛を吹く、白狐姿のおその、大覚寺天神島祠裏手(鳥居付近に石仏と灯明あしらい)。代官の倅は縛って転がしてあり、やがて白狐面が二人出て、次いで老公が現れる次第。このあとおそのの出自と事情告白タイム。
  • 庄屋ら三人が磔と布告する高札、セットのほか大内神社が使われ、指定木の大杉の根方に木札が立てられる。高札を見て騒ぐ里人のシーン、蔵脇に竹収納棚が付いた一件は北嵯峨か。
  • 磔の刑場、酵素河川敷。白狐は騎馬でダートを走ってくる。助格の白狐は鉄砲隊を始末。
  • 当地を発つ一行、谷内田の道か。

2018/5/1

■ 水戸黄門 第十四部 第1話 1983.10.31TBS

 西山荘で穏やかな日々を送っていた老公だが、悪者に追われた兄妹が水戸領内で難に遭うという事件が出来。お家乗っ取りの陰謀を阻むべく国許へ向かう、残された妹を助けて南部への旅がはじまる。

ロケ地
  • 西山荘、落柿舎門。蓑笠と玄関が見えている。萱葺屋根はここのものか不明、内部はセット撮り。
  • 野良へ出た老公、赤子に手を焼く丘は北嵯峨農地小丘。まわりの山もけっこう映っている。
  • 南部候の用人が柳沢にとりなしを頼むくだり、枳殻邸侵雪橋〜印月池畔芝地(野点)。金の茶釜が献じられる。
  • 柴田の兄妹が南部さして馬を駆る街道、谷山林道か(切通し林道、幼松あり)。途中の道隈は、奥州街道と水戸へ向かう道の分岐という設定、追っ手の裏をかいて磐城平へ転進という次第。
  • 矢を受けた兄を引きずり入る小屋、不明(崖下、酵素みたいに小川あり。爆発炎上演出、砕石場か)
  • 老公の意を受け柳沢邸に忍ぶ弥七、屋敷イメージは西本願寺大玄関門。夜景、ブルーがきれい。
  • 南部さして旅立つ一行、不明(山裾の田畦?谷地田?)

←2018/42018/6→

・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪表紙テキスト版 ・ロケ地一覧 ・時代劇の風景トップ
・このサイトについて ・サイトトップ