時代劇拝見日記
2018年7月

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2017/7/31

■ くノ一忍法帖 蛍火 第7話「巨摩の落としだね」2018.7.3BSジャパン/松竹

 お世継ぎが次々と早世し、藩主自身も急に病を発し明日をも知れぬ情勢の巨摩藩。弱気になった殿さまは、村娘に産ませたご落胤を思い出すが、加担していた伊賀者が看過する訳もなく騒動に。
任務上行きがかりで赤子を保護し、城助さまと夫婦に扮することになったお蛍、どぎまぎもじもじラブコメディが展開されるのであった。

ロケ地
  • 巨摩藩城イメージ、大阪城天守
  • お蛍の回想、五年前任務をしくじり落ち込んで座り込んでいると城助が慰めに来る水辺、京都ゴルフ倶楽部の池端。

■ くノ一忍法帖 蛍火 第8話「毒霧の舞」2018.7.3BSジャパン/松竹

 伊賀者が盗賊団を結成し暴れまわるという桜田藩へ赴くくノ一たち、ヒャッハーな忍者に毒霧を浴びせかけられ大苦戦、お蛍は記憶を失ってしまう。倒れていた彼女を保護してくれた若き塩問屋のあるじは、甲斐甲斐しく働くお蛍を嫁にと望むまでになるが、かなわぬ恋であった。

ロケ地

  • 権蔵の毒にやられたお蛍が倒れていた祠、今宮神社摂社裏手。宗一郎に助け起こされたあと話す茶店は絵馬舎下に設営。
  • 事後、自身のクナイを眺め物思うお蛍、京都ゴルフ倶楽部の芝地斜面。朋輩二人は坂下に。

2017/7/30

■ 水戸黄門 第十四部 第36話「夫婦喧嘩で悪退治」1984.7.2TBS

 仲裁に入った八兵衛が殴られて昏倒するという始末な、ところでは有名な織物職人の夫婦喧嘩。彼らの家に滞在するうち、献上織物にまつわるキナ臭い動きが浮上。夫婦の危機に、賭場へ乗り込んでやらかしてくる老公、最終的には汚職の現場である審査会場へ闖入の運びとなる。

ロケ地
  • 徳島城下へ入る一行、渡る橋は中ノ島橋。巡礼が渡っていった向こうから、一行が現れる。
  • 献上織物の審査が行われるくだり、お城イメージに彦根城開国記念館、濠越しの図。バンクフィルムか。
  • 当地を発つ一行、不明(山道、雑木や幼松が散見される)

2017/7/27

■ 水戸黄門 第十四部 第35話「陰謀暴いた鳴門の渦潮」1984.6.25TBS

 老公、記憶喪失の「格さん」を拾うの巻。許婚者すら見間違うほど似ているその男は、何やら藩から追われている身と知れる。
事情を察した老公、捕まって密殺されかけてみたり、罠まるだしの刑場に出向いたり、いつもより一人多いチームを駆使して悪を懲らすのであった。

ロケ地
  • 鳴門の渦潮は本物、老公らが歓声をあげる観潮台は保津峡落合落下岩付近(柵付けてある)
  • 船着等洲本の浜、琵琶湖西岸(?)松原(重厚な木製の船着も映っている)。後段、幾度も登場。
  • 洲本城イメージ、犬山城。木曽川を掘に見立てた例の構図を、海に擬えて使用。
  • 格さんを文吾と間違えた千田、許婚者の綾を連れてきて会わせる夜のお堂は、大覚寺聖天堂前に塀などしつらえ演出。縮緬問屋の番頭という申し立てを二人は納得せず、文吾の実家へ連れていかれ、結果捕縛と相成る。
  • 文吾の回想、錣の居合にやられ波間に落ちた夜のシーン、落合か。

2017/7/26

■ 水戸黄門 第十四部 第34話「葵を盗んだドジな奴」1984.6.18TBS

 赤穂入り前に、とんだ奴らに関わってしまい身ぐるみ剥がれる一行。もちろん印籠も売り飛ばされていて、それが何であるか知る悪人の手に渡る。
本筋は母を亡くした子が父をたずねて幾山河という情話、その心にちんぴらもホロリという図。

ロケ地
  • 赤穂へ12丁という渡し場へ着く一行、広沢池東岸に桟橋仕立て。ここで人待ち顔の坊を見て、その子の指すまま山中へ分け入ると、小屋があり「ちゃん」が出て一行を籠めてしまう。小屋は保津峡落合落下岩付近に設営、引き倒されかけた小屋の窓から、崖下の荒瀬が見えるという寸法。
  • 赤穂の塩田、琵琶湖東岸松原に柵など立てて設営。
  • 当地を発つ一行、琵琶湖東岸。島影や山の見え方から、佐波江浜と思われる。

2017/7/25

■ 水戸黄門 第十四部 第33話「じゃじゃ馬娘の婿選び」1984.6.11TBS

 男勝りの女武芸者が圓教寺に日参するのは、かつて自分が「負かしてしまった」人のため。想う人を待つ、中身はいじらしく可愛いその女に悪家老のどら息子が懸想して、まわりに大迷惑をばらまくのであった。

ロケ地
  • 姫路城イメージ、本物の天守をいろんなアングルで。村のセットに合成した画も出る。
  • 助格が代参を終えて出てくる書写山圓教寺、金戒光明寺。二人が石段を下りてくると、山門の方から小百合が歩いてくる。石段下部で浪人にからまれ、立ち回りは経蔵下石垣際にスイッチ、ここで助格介入。
  • 小百合が助格を連れて帰ってくる姫路藩指南役・小野道場(自宅)大覚寺明智門
  • 家老・周防が殿さまに倅と小百合の立ち合いに陪席賜るよう言上する城の庭、枳殻邸侵雪橋。殿さまは鯉に餌やり中。
  • 立ち合いの件を小百合に伝えに来る周之助、大覚寺式台玄関(カメラ中から)。自分に負けなければ、入牢中の明珍宗介は打ち首と脅して去る。
  • 圓教寺のお堂に額づく小百合、老公が現れ婿選びの立ち合いは譲らず尋常に立ち会うよう指示するのは金戒光明寺本堂
  • 立ち合いの日、触れ太鼓に重ねた城イメージは姫路城天守。立ち合いが行われる城の奥庭は枳殻邸印月池畔芝地。対岸から池越しに見た図で導入、大書院には殿さまが鎮座。
  • 当地を発つ一行、不明(山道、山は植林杉の山、近景の山腹には幼松)

2018/7/24

■ 水戸黄門 第十四部 第32話「灘の庄助なぜ酔っぱらう」1984.6.4TBS

 美酒を楽しみに灘五郷へやって来た一行だが、出てきたのはどうにも薄くて酸っぱいひどい代物。そして、その酒を不味いと言いつつ浴びるが如く呑む爺さまは、造り酒屋のあるじ。もちろんこのざまを放っておく老公ではなく、三年前の因縁から掘り起こし、悪党どもを燻りだしてゆくのであった。

ロケ地
  • 尼崎藩領・灘五郷へ向かう一行、渡る橋は流れ橋。ロングと見上げと。
  • 房吉の実家の池田の豪農・房右衛門宅、不明(萱葺の門で前がスロープのアレ。今回は母屋と前庭、門内側も映っている。門から続く塀が凹形に中へ続いている感じ?前庭には祠も)。美酒を醸すための特上米が運び出されるシーンが後段にある。ここへ行く道戻る道に出てくる並木は、大沢池堤か。
  • 当地を発つ一行、木津堤(見上げ)

2018/7/23

■ 水戸黄門 第十四部 第31話「天下の怪盗葵の光右衛門」1984.5.28TBS

 調子のよい女掏摸とその乾分、割符を盗ってしまい大騒動に巻き込まれるが、役人とつるんで抜け荷働きの悪徳商人実は親の仇であったという奇遇。
老公、娘の誤解にノリノリで大盗賊「葵の光右衛門」とか名乗り、皆も同調して大芝居に打って出るのであった。

ロケ地
  • 大坂へ向かう一行がゆく川辺、木津河原
  • 船着きの傍にある茶店で伏見屋の財布を掏るお蝶、流れ橋下に演出。追っ手から隠れる音吉、木津川堤内地田んぼの積み藁の陰。追っ手は堤法面を走る。
  • 大坂へ四里の道標がある街道、木津堤法面の坂下。急病を装ったお蝶が一行に接触。
  • 老公に黙って宿を出たお蝶たち、屑屋に化けて大淀屋に入り込むもすぐ露見、逃げてくる橋は中ノ島橋。欄干の外側にしがみついて追っ手をやり過ごそうとするが力尽き落下、都合よく下に船が来て、船頭は二人を匿ってくれる。船はその後渡月小橋付近の掘割をゆき(橋は映らず)、この間船頭の源兵衛は守袋を見てお蝶が浪花屋のお嬢様と知る運び。
  • 源兵衛がお蝶を連れてゆく尼寺、神光院。山門〜本堂前石橋(ここに隠棲しているもと浪花屋の女将の尼を連れてきて、母子の名乗りを上げさせる)〜中興堂前(生き別れになった事情を話すも、お蝶は反発)
  • 大淀屋が唐人と取引する夜の浜、嵐峡
  • 当地を発つ一行、木津堤法面。

2018/7/21

■ 水戸黄門 第十四部 第30話「凄絶!忍者の砦の決闘」1984.5.21TBS

 神君の伊賀越えを偲ぶとて、老公は伊賀へ。そこは抜け忍・弥七の故郷、もちろん大波乱が待っていた。
悪党が野望のため邪魔者を抹殺、人に罪をなするといういつものパターンだが、カモフラ忍者群が派手に鉄砲ぶっ放して派手派手。柳沢の手が、老公の実子に伸びていることを匂わせて終わる。

ロケ地
  • 伊賀へ向かう老公一行がゆく街道、弥七がゆく道、ともに林道か。ロングの画もあり。
  • 道に迷い小休止、老公らを残し助格が水を汲みに行く谷川、保津峡落合巌(清滝河口右岸側)。ここで女忍者・マキと出会う。マキの住む小屋はこの近く設定、後段、兄・弥太郎とともに志乃をさらうシーンも撮られている。
  • 忍びたちに追われていた老公を助けた弥七、老公を預けにゆく嘉平次の屋敷、不明(門が萱葺、はっきり映っていないが入口スロープのアレのもよう。今回、続きの塀や石積がけっこう映っている。塀はへき亭によく似ている)
  • 老公らを捜しまわる助格、鉄砲隊の訓練を見てしまう野原は酵素河川敷。露見し逃げて、下の谷へ身を躍らせた態で追っ手をやり過ごす断崖は保津峡落合落下岩
  • 弥七の文(風車付き、忍者文字)で嘉平次が呼び出される地獄嶽、柊野堰堤落差工。現れたのは楯岡、上段も使うダイナミックな立ち回り。
  • 弥七が弥太郎らと対峙する山中の木橋、不明。
  • 決戦の場となる名張の百地砦跡、砕石場跡か(段々の、養生が見える)

2018/7/20

■ 水戸黄門 第十四部 第29話「悲願叶えた狸の仇討ち」1984.5.14TBS

 天領・信楽では、代官所元締が悪徳商人とつるみ放埓の限りを尽くしていた。圧政に苦しむ陶工たちを救う世直しは、同時に健気な主従の仇討ちをも助けるのであった。

ロケ地
  • 水口丘陵沿いに信楽を目指す一行、街道は山道。赤土の露頭が見える。下り坂の法面には幼松も。
  • 荷を運ぶ里人、林際の道。
  • 滝で水垢離をとる次郎平、常寂光寺行滝。その後参る狸塚は北嵯峨小丘。
  • 元締・佐久間が仇討ちをセッティングする野原、酵素河川敷。幔幕が張り巡らされている。
  • 当地を発つ一行、山坂は冒頭の山道と同所か。

2018/7/19

■ 水戸黄門 第十四部 第28話「悪乗り八兵衛若旦那」1984.5.7TBS

 ヤクザにからまれている娘を見て思わず助ける八兵衛だが、縮緬問屋の若旦那と名乗ると、買い付け業者と間違えられ饗応の雨嵐。しばし接待に浮かれるが、それは悪党どもの企みの一環、成敗には「本物の若旦那」も加わり、健気に店を守ってきた娘にも幸せの予感が兆すのであった。

ロケ地
  • 彦根領へ入り長浜を目指す老公たち(お供は八兵衛と志乃のみ)琵琶湖イメージにエリが伸びる湖面。荷物の持ちっこをしながらゆく街道は河口近くの川堤(日野川最下流部左岸堤か)
  • 機屋を見にゆく松井屋主従(おりえと嘉兵衛)を権蔵一家から助ける助格+清次郎、琵琶湖東岸松原(佐波江浜と思われる)
  • 大通寺の機屋へ赴くおりえたち、不明(道の下に家並みがある里、機屋宅は一段上がった位置で、壁に竹を干す棚付き)。おりえたちを一時待たせるお寺(神社?)も不明。
  • 当地を発つ一行、琵琶湖東岸砂浜。奥に見える岬は長命寺山か。

2018/7/18

■ 水戸黄門 第十四部 第27話「殿様を泣かせた娘」1984.4.30TBS

 親を亡くしたあと、夜昼なく働き弟妹を育て、年貢も納める健気な娘。今度の殿さまはきっと暮らしを楽にしてくれると信じきっている彼女に、汚職役人どもは苛酷な仕打ちを浴びせかける。
入封したての若い君主を侮り私腹を肥やしていた者どもは、老公の働きで不正を暴かれるのであった。

ロケ地
  • 九頭竜川イメージ、不明(保津峡手前の大堰川にも似る)
  • 勝山領へ入る一行、志乃が足を痛めて歩けなくなる道、不明(山が近い雑木林、枯野)。格さんが馬子を見つける道は北嵯峨農地竹林脇。
  • 馬子の娘・お美代の家、山腹の萱葺屋根。
  • お美代が年貢を届けに行く庄屋屋敷、民家前。門前で、役人が米の量をはかる。
  • 御狩場での道普請賦役、酵素河川敷。このくだりでは草ぼうぼう、後段殿さまが巻狩りの際はいつもの酵素。
  • 勝山城イメージ、彦根城開国記念館。濠越しに北から見た図。弓のお稽古の殿さまは嵐亭延命閣庭。
  • お美代の回想、お国入りの殿さまの行列を汚すも赦された弟たち、不明(切通し?の山道)
  • 巻狩り中の殿さまを老公のもとに連れてゆく助格、老公がいる神社は不明(長谷八幡宮などにも似る)。建物内部はセット撮り。
  • 当地を発つ一行、北嵯峨か(見上げ)

2018/7/17

■ 水戸黄門 第十四部 第26話「湯けむり格さん子守唄」1984.4.23TBS

 格さんが拾った赤子は捨て子にあらず、悪者から逃げた母親が地蔵堂に一時隠したものだった。夫婦は駆け落ち者、実家から連れ戻しに人が来ているほか、土地のヤクザとつるむ代官が母親に色目を使っているのだった。

ロケ地
  • 山中温泉イメージ、日吉山荘と飛竜の滝。先乗りの弥七が渡る橋は清滝か。
  • 赤子を渡せと言われた千佳が逃げる道、不明(背景に来ている土手?の下に屋根が見える)
  • 山中さして街道をゆく老公たち、不明(山道、雑木の山?)
  • 千佳を捜すヤクザ者たちと、為替を受け取って一行を追う格さんがすれ違う道、両側まさに藪状態でちょっと坂ぎみなこれは、酒屋神社前の「旧道」か。
  • 千佳が赤子を預け置く地蔵堂、お堂はセットくさいが、周囲はロケか。追っ手攪乱のため草履を落としておく石段は酒屋神社摂社前か。
  • 千佳の亭主・清太郎が鬼神一家に囲まれボコられる神社、酒屋神社。割拝殿で芝居が進行、鳥居や本殿も映る。ここで弥七介入。
  • 弥七が夫婦を隠した水車小屋から出てきてしまう清太郎、鬼神一家に囲まれてしまうのは酒屋神社参道。
  • 清太郎が「殺した」代貸が高飛びするところ弥七が押えるくだり、酒屋神社前か(灯籠あり)
  • 当地を発つ一行、溜池端は興戸か(池の水は抜かれはじめているもよう。対岸は竹林)

2018/7/14

■ 水戸黄門 第十四部 第25話「酒に溺れた黄金の腕」1984.4.16TBS

 金沢の蒔絵を楽しみにしていた老公、さっそく職人を訪ねるが、そこでアル中DV親爺に出会う。腕のよい箔師というその男、妻を亡くし荒れているが、なさぬ仲の娘は恩を返そうと懸命なのだった。
この問題は、欲をかいた役人と悪徳商人が親爺を消そうとしたことから解決に向かってゆく。

ロケ地
  • 金沢へ向かう街道、溜池堰堤上〜源頭部池端?〜池端の坂。興戸あたりか。
  • 八兵衛がおこうにゴリ漁を手伝わされる河原、流れ橋下河原。
  • ひたち屋と江戸に向かう由紀と別れる街道、北嵯峨農地竹林脇・大石を置いてある道隈。このあと老公らがゆく街道は山道か。

2018/7/13

■ 水戸黄門 第十四部 第24話「偽黄門にされた黄門様」1984.4.9TBS

 北前船で一緒だった、調子のいい渡世人にのせられ、博打で有り金スってしまう老公。宿でのバイト生活がはじまるが、またまた現れたその男、今度は「黄門に化けよ」と芝居を持ちかけてくる。これに乗る老公、当地の奉行以下の悪を一掃、ヤクザな兄哥にも更正を誓わせるのだった。

ロケ地
  • イメージの船と海岸線、バンクフィルムか。船は伏木港へ向かう。
  • 伏木の浜、琵琶湖(沖ノ島の見え方から、東岸と思われる。汀は砂浜、後背の松林はぶっとい幹)。直訴しようとした末吉が追われ捕まるくだりと、老公一行が下船する情景など。
  • 当地を発つ一行、不明(路傍が草深い地道、ヤナギがあるところからすると水辺か)

2018/7/12

■ 水戸黄門 第十四部 第23話「決意を秘めた孤独の剣」1984.4.2TBS

 越後・高田には助さんの剣友がいたが、彼自身も仕える藩も、問題を抱えていた。藩政を壟断する次席家老に、老公の鉄槌が下る。
ストイックな、悩める青年がいかにも無我な役どころ。

ロケ地
  • 高田藩城イメージ、彦根城佐和口多門櫓(濠と石垣越しの図、奥に天守ちらり)。城下へ入った一行がゆく道、大覚寺放生池堤(塀越しの図、塀は移動塀か)〜護摩堂脇。
  • 柴原道場を覗いた老公、思わず悪口を言ってしまい騒動を起こし逃げるくだり、大覚寺大沢池畔(移動壁あしらい/追っ手の門弟の一人に福ちゃん)〜護摩堂脇(百姓の為吉爺さんが誤魔化してくれる。護摩堂まわりは、後段爺さまが荷車を曳くシーンに出てくる)
  • 友が師範代をつとめる宇佐美道場へ赴く助さん、道場の門は大覚寺明智門、内部はセット撮り。
  • 道場主の娘・ちぐさの言いぐさを聞いた彦四郎が佇む町角、上賀茂神社北神饌所裏手。ここへ助さんが来て声をかける。
  • 次席家老・茂庭に鯉を献上に来る信濃屋、阪口青龍苑池泉。桶の底には小判という趣向。
  • 夜中集まり、次席家老斬るべしと気炎をあげる若侍たち、大覚寺聖天堂。目付に摘発されるところ、弥七が逃がす。
  • 次席家老に呼び出され、指南役譲渡を断った宇佐美老人が暗殺される町角、大覚寺大沢池畔林間。柴原たちは果し合いと言い捨てて立ち去る。
  • 軟禁状態にある城代・乾の様子を見に行く老公(為吉爺さんが野菜を届けるのについて荷車を後押し、もちろん変装)、乾邸は相国寺大光明寺。門には竹矢来がなされていて、爺さまと老公はくぐり戸から入る。式台玄関前で老公は爺さまと離れ、中仕切から入り込む次第。このあと「わしじゃよ」とやる室内描写はセット撮り、帰り道は南路地。
  • 次席家老を訪ね、師の仇を討つ許しを乞う彦四郎、その帰り助さんと話す町角は大覚寺五社明神舞殿脇。ここで、彦四郎の目の病についての話が出る。
  • 彦四郎に果し状を突きつけに来る兵藤(柴原の腹心)大覚寺明智門(内側)。助さんと話す彦四郎は蔵の前。
  • 果し合いの場に指定された春日山城跡へ赴く彦四郎、山道は酵素ダート(奥にスモーク焚き、助格の助太刀を断るシーン)。柴原らが大量の伏兵を潜ませて待つ春日山城跡、酵素河川敷
  • 当地を発つ一行、北嵯峨農地竹林脇。

2018/7/11

■ 水戸黄門 第十四部 第22話「主人を救った献上銘菓」1984.3.26TBS

 長岡への道を案内してくれた旅人は菓子職人、以前酒で奉公をしくじった御家へ恩返しの帰郷であった。しかしかつて彼を諭してくれたご主人様は、いま勤めに倦み酒浸りの日々を送っており、その因となっている藩の膿を、老公が糺す。

ロケ地
  • 長岡への道をゆく一行、不明(山道、植生は雑木)。為替受け取りで後から来る助さん夫婦のゆく道も同所か。
  • 弥生が家老の倅にからまれる城下の町角、相国寺大光明寺南路地。無体におよぶところ、助さんが通りかかり撃退。
  • 長岡藩城イメージ、彦根城佐和口多門櫓(濠越しの図、奥に天守ちらり)。庄左衛門が上役にガミガミ嫌味を言われるくだり。
  • 献上菓子コンテスト当日、触れ太鼓が鳴らされるシーンのお城イメージに彦根城天守上部。
  • 当地を発つ一行、不明(山道、幼松とか見える)

2018/7/9

■ 水戸黄門 第十四部 第21話「鬼が棲んでた地獄島」1984.3.19TBS

 唐丸破りを仕出かそうとした女を保護する老公、無実の夫が死んでしまうと泣かれ、佐渡へ渡る。果たして島には、後ろ暗い仕事のため大量の人夫を必要とする悪党どもが蔓延っていた。
助格に加え志乃も荒事を担当、最後は隠し間歩爆破で大ピンチと、派手な展開。

ロケ地
  • 佐渡送りの唐丸が運ばれてゆく出雲崎の浜、間人海岸。後段、佐渡にいる夫を思って泣くお律のシーンでも出て、ラスト夫婦再会の段でははっきり立岩が映る。だいたい、水無月神社と立岩の間あたりで撮っているもよう。
  • 佐渡、銭屋の隠し間歩、柳谷。ラス立ちでは、小滝落ちる崖が確認できる。
  • 逃げ出した坑夫を助ける弥七のくだり、夜の谷合は保津峡落合河口付近。このあと弥七は坑夫の服を着て潜入の運び。
  • 当地を発つ一行、大内亀岡道の坂を下ってゆく。

2018/7/5

■ 水戸黄門 第十四部 第20話「仇を討たれに来た男」1984.3.12TBS

 新発田領へ通じる街道は、要衝ゆえ早馬が多く通り危険。十三年前、その早馬がもとで出来した悲劇が昇華される情話。
ところの富商が役人とつるんで悪さをはたらくエピソードもちゃんと入っていて、本筋にからんでくる。

ロケ地
  • 路傍で遊ぶ子らが危険にさらされる街道、大内辻堂南付近。格さん(為替受け取りで遅れて新発田へ)と田島が子らを助けたあと、早馬は亀岡道へ走り去る。
  • 山の湯(老公らが滞在、黒姫屋が郡奉行をピンク接待する場ともなる)、不明(セットか、ありものの民家に装飾を施したものか不明)
  • 湯宿を早発ちし山内宿へ向かった田島、早馬から里人を助ける道は大内亀岡道坂。その里人に、13年前の無礼討ちのことを聞く。
  • 田島を追って湯宿を出た助格、二手に別れる道隈は大内辻堂前道隈。助さんは八木道へ、格さんは南へ。
  • 黒姫屋に弁済を迫られたおもよの借金、金策がつかず謝る房吉、広沢池東岸汀。一緒に逃げてくれと懇願するが、目の病を理由に断られ、おもよは走り去る。これを物陰から見ている老公たちは神護寺和気公廟所玉垣脇(広沢池のほうで、前景に赤い「柱」を入れて情景を繋げてある)。おもよは廟所前を駆け去る。
  • 仇討ちを期していることを告白するおもよ、13年前父の荷車を後押ししていて田島の早馬に遭遇した街道、大内辻堂付近。擱座した大八を避け落馬した田島は、おもよの父を無礼討ちにした次第。
  • 老公がおもよに届けた、弁済のための十両を、黒姫屋の指示で盗んだ男を待ち受け捕える弥七、神護寺金堂下石段(下部、東側から見た図)〜宝蔵前。
  • 当地を発つ一行、大内亀岡道を南へ(辻堂の北あたり)

2018/7/4

■ 水戸黄門 第十四部 第19話「悪を懲らした喧嘩友達」1984.3.5TBS

 親友・正容侯との再会を期し、会津入りの老公。しかし両人ともアレなので、まともに城で会うはずもなくお忍び。折しも国境では蒲生の残党が暴れていて、二人の殿さまはこれに関わってゆくのだった。

ロケ地
  • 会津領目指し街道をゆく老公一行、酒屋神社奥の谷内田沿いか(竹を保管しておく小屋が見える。これが瓦葺)。八兵衛と由紀さんは先乗り。
  • 鶴ヶ城、イメージに本物の天守遠景。遠眼鏡で光圀を捜す正容のくだり。
  • 蒲生の残党「狼」が里人を襲うのに行き会わせる一行、大内辻堂前。助格が戦う間、老公と志乃は難を避けようと八木道の神社石段を駆け上る。囲まれてしまい危機一髪のところ吉弥介入の段は別撮りと思われる(後段出る山砦と同所か、幼松生えた山中)
  • 里人の力を借りて不明となった老公たちを求め山狩りのくだり、雪残る山林。後段出る山砦のシーンでも残雪が見える。
  • 狼の山砦、湖南アルプスか。幼松の目立つ山肌のほか、涸川の河床のごとき地形も。
  • 山狩りをするも老公たちは見つからず、頭を垂れて里へ戻ってくるシーン、ありものの民家か。
  • 老公らが里の様子を見に行こうとする際、大人数を繰り出して山を下る狼を見るくだり、大内亀岡道とセット併用で里人との戦闘シーン。
  • 当地を発つ一行、冒頭と同じ興戸あたりの谷地田か。竹林が沿う。

2018/7/2

■ 水戸黄門 第十四部 第18話「人情紅花夫婦染」1984.2.27TBS

 武家に嫁ぎ、紅花染めを工夫し幸せに暮らしていた織物問屋の娘だが、ある日突然三行半を突きつけられる。優しかった姑も一変、泣く泣く実家へ引き取られるが、物産方の夫は決死の行動に出ようとしていたのだった。

ロケ地
  • もうすぐ米沢城下という街道をゆく一行、大内辻堂南付近の道(辻堂は映らない)。南へ歩き、谷地田の田畦で紅花餅作りを見る運び。
  • 織物問屋・山形屋が老公たちを梶浦家へ案内する道、不明(山際の道の下に家や蔵が来ているアレ、蔵のほか萱葺も見える)
  • 梶浦菊馬の脱藩は偽装で直訴と察知した家老、差し向けた追っ手が馬を駆る道、大内辻堂(祠裏から撮ってある)
  • 臨時の関所が設けられる峠、大内亀岡道切り通し。崖下に菊馬が潜む。このあと追っ手に囲まれ崖落ちのくだり、保津峡落合崖道〜落下岩。落合河口に弥七が通りあわせ、菊馬を匿う。
  • 弥七が負傷した菊馬を保護する板谷峠近くの尼寺、西明寺。はじめ尼僧が本堂前縁(蔀戸が上げられている)を歩く描写が出て、その後山門と鐘楼が出て、ラス立ちは門内側の境内で。
  • 当地を発つ一行、大内亀岡道(登り道、遠景に辻堂付近の道が見えている)

2018/7/1

■  水戸黄門 第十四部 第17話「天下無敵の女棋士」1984.2.20TBS

 天童へ入った一行は、領民が生業を打ち捨てて賭け将棋に熱を上げる、異常なさまを見る。殿さまが原因と聞いた老公は、道楽息子とアル中おやじの更生も一緒に仕掛けるのであった。
女棋士は志乃さんのこと、馬鹿息子にあっさり勝つほか、勝ち抜きでも優勝、下手の横好きの殿さまには容赦せずぴしゃりとやり込める。

ロケ地
  • 天童入りの一行がゆく川沿いの街道、大堰川堤。ここで、田畑が荒れ、農民の姿も無いことに気付く。
  • 天童代官所、大覚寺明智門。勝ち抜き将棋の会場にもなる。
  • 志乃に負け、約束通り駒を彫れと言われ店を飛び出す若旦那・芳太郎、追ってきた女中のお千代にひっぱたかれるのは大覚寺天神島朱橋上。老公らが茂みに潜み見ている。
  • 殿さまが勝ち抜き将棋の勝者と手合いをする立石寺、粟生光明寺。準備をする藩士たちは石段上の石畳付近、後段殿さまを迎える際には石段上部から甍を見上げる例の図が出る。
  • 一念発起、豊造の仕事場で夜なべして献上駒を仕上げた芳太郎、完成した品を店へ持って帰る途中襲われる町角は大覚寺五社明神。鳥居前から舞殿まわりまで、広く使う。
  • 印籠出たあと、家老たちが糾弾されている間にこそこそ逃げ出そうとする藤兵衛、風車で止めたあとくるくる舞い降りてくる弥七の、背景に来る破風は大覚寺五大堂のそれ。
  • 当地を発つ一行、冒頭と同じ土手か。見上げのアングルもある。

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