時代劇拝見日記
2018年8月

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2018/8/31

■ 水戸黄門 第三部 第24話「女海賊とにせ黄門」1972.5.8TBS

 老公の乗った船は海賊船、邪魔者として沖で棄てられてしまうが「意地悪じじい」はくたばらない。
海賊の女首領とその妹は迫害されたキリシタン、西国大名を密かに調べていた老公は、平戸の殿さまたちを黙らせ、情をもって処理。一味の中に老公そっくりの爺さんがいて珍騒動という、お笑いパターンも入っている。

ロケ地
  • 老公の乗った卍丸のもとへ急ぐ助格と八兵衛、走る浜は琵琶湖西岸砂浜。
  • 出てしまった怪しの船・卍丸の先回りをすべく馬を駆る助格、琵琶湖西岸松並木沿いの道。
  • 平戸城イメージ、彦根城天守(森の中の天守を見上げる図)。登城する国家老を呼び止め、身分をあかして願いの筋を述べる助格、彦根城太鼓門櫓(ここは後段家老が配下に指示を出すシーンにも出る)
  • 当地を去る一行、湖西の棚田か。

2018/8/29

■ 水戸黄門 第三部 第23話「仇討ち博多人形」1972.5.1TBS

 博多入り早々、銃隊に狙われる一行。柘植の使嗾を受けて動く者どもは、もちろん裏で悪行という例のアレで、こやつらに父母を殺された兄妹のドラマがからんでくる。彼らの危機を弥七お新の大活躍で切り抜け、手を汚しての仇討ちは思いとどまらせるのであった。

ロケ地
  • 一行が船で着く博多の浜、琵琶湖西岸・舞子浜。松原に伏兵が潜んでいるが、老公が火縄ら気付く次第。沖ノ島の島影や、荒神山が見えている。
  • 博多の夜の殷賑イメージ、渡月小橋端か。バンクフィルムと思われる。
  • 粘土採りに行った文平が不当逮捕される山、不明(崖下)
  • 兄妹に見送られ当地を発つ一行、舞子浜松原。兄はちゃんと優しい顔になった人形を捧げ、妹は復興成った西海屋の半纏を着ている。

2018/8/27

■ 水戸黄門 第三部 第22話「消えた姫君」1972.4.24TBS

 下関入りする一行だが、格さんと助さんが大喧嘩して二手にわかれる。その間、長州藩の内紛に巻き込まれ、アバンチュール中の姫さまとも関わることに。
羽根を伸ばしたかった助さん、河豚を食うどころか、役人に捕まって処刑寸前という馬鹿な目を見るのだった。

ロケ地
  • 萩から下関へ、間道をゆく途中の弥七、城代の息子が追っ手に襲われるのを見る棚田、湖西か。立ち回りのシーンでは、人の背丈より高い大きな一枚岩が見える。
  • 城代父子、姫付きのお女中に加え助さんが処刑されかかる刑場、酵素河川敷。竹矢来、幔幕で演出。
  • 当地を発つ一行、琵琶湖西岸松原。荒神山が島のように見えている。長命寺の山なみ、沖ノ島も映り込む。

2018/8/23

■ 水戸黄門 第三部 第21話「母恋巡礼」1972.4.17TBS

 老公が思い立って岩国へ寄り道、途中で悪い男にからまれていた少女の巡礼を助けると、両親を訪ねて長旅をしてきたという。その子の父は悪家老とその一派に陥れられ危地にあり、母は夫を取り戻すべく悪徳商人に接触中であった。
藤吉に加え九郎太が現れて家老に智恵をつけるが、不発に終わる。

ロケ地
  • 岩国行きを思い立つ道隈、不明。八兵衛が追いついてくるシーンでは溜池端と判る。
  • 特産の紙を干している里の情景、走田神社蔵〜社務所前。
  • 巡礼姿の女の子から櫛をとろうとしている男(江幡高志)を見る老公ら、男と娘は走田神社社叢脇〜正伝寺参道坂(脇の植込みからここへ現れる)へ。和尚が出て男の匕首を落とす。ここは殿さまの菩提寺と知れる。
  • 母に否定されしょげかえる娘と遊んでやるお新、今宮神社摂社前。先の男が現れてさらってゆく。
  • 老公らが呼び出され襲われる錦川の渡し場、不明(対岸の土手に松並木、流れを見ると芝居は左岸でなされているもよう。中州が見えているが、砂がち。河川敷は広く、枯れ葦が目立つ)
  • 娘の父が証拠の書付を預けてあった永興寺(先の和尚の寺、看板が架かっていた)、不明(石段を上がると鐘楼門?入ってすぐお堂があり、元萱葺の鉄板張り?お堂の中から門が見える画も)
  • 当地を去る一行、溜池端の道、路傍に土壁の小屋あり。遠景の山にガレ。興戸の谷地田みたいな感じ。

2018/8/20

■ 水戸黄門 第三部 第20話「帰って来た男」1972.4.10TBS

 路銀調達で別行動の格さん、途中で難儀な頼まれごとをして寄り道。この間、文無しの老公たちは無銭飲食扱いでさんざんな目に遭う例のパターン、格さんは人助けで大暴れ。最後は泣かせる情話で〆る、王道話。

ロケ地
  • 吉野川沿いの土佐街道を高知へ向かう格さん、保津峡沿いの道(峡谷から道にパン、見上げの図)
  • 格さんの懐を狙った安(島抜けのお尋ね者、室戸の網元の倅)と揉みあう崖、保津峡落合崖道、安は落下岩から滑落。この際、母へ渡す形見の品を託される。
  • 老公らが高知の宿でどんちゃん騒ぎしている頃、室戸への分岐道にさしかかる格さん、不明(山道カーブ)
  • 室戸へ着いた途端入水女を見て止める格さん、琵琶湖西岸。河口州のような様態、松原や細流の流れ込みが見えるほか、長命寺の山なみや沖ノ島もちらり。蓮っ葉なこの女は、のちに五郎蔵の妾と知れる(最後は格さんを庇って射られる)
  • 五郎蔵の手下どもに魚を取り上げられるおなつ、琵琶湖西岸に漁具あしらい。ここにも細流の流れ込み、松原のほか葦原が見える。また、ここへ代官がやって来る際に欄干のついた木の橋が映る。この浜は後段にもたくさん出てくる。
  • 安の死体が見つかる土佐街道・小歩危の谷の下、保津峡落合河口汀。発見者は弥七と、手配の安を追っていた大坂の目明し。格さんの笠が傍らに落ちていて、弥七が気付く。

2018/8/18

■ 水戸黄門 第三部 第19話「姿なき復讐」1972.4.3TBS

 徳島入りした一行、あからさまに怪しい虚無僧と何度も出会ううち、城下では殺人が相次ぎ、遺骸には不気味な黒絵馬が置かれる始末。裏には、悪家老に詰め腹を切らされた蔵方の遺児がいた。

ロケ地
  • 老公らが雨宿りするお堂、御室霊場お堂。ここで既に不愛想な虚無僧と遭遇。
  • 徳島へ向かう一行が通る海浜、琵琶湖西岸松林。
  • 徳島城下、荒物屋を教えてくれた腰元と一行が再会する茶店、御香宮本殿前石段下に設営。腰元が虚無僧とツナギをとるのは本殿裏手。
  • 国家老・松崎典膳邸、相国寺林光院。後段、門内外で立ち回りもあり、夜間撮影も。
  • 老公の指示で城下の様子を探りに出た助格、あの虚無僧を見てつけてゆくルートは相国寺鐘楼前〜大通院南塀際(鐘楼の大屋根がのぞく)。虚無僧が入ってゆく安養寺は神光院、山門〜庵前、西門続きの石畳(門外に畑がちらり、青菜が植わっている)、虚無僧が二人になって?のところ、荒物屋の娘がわざとらしく出てくる(神光院はこのあとも出て、夜間撮影なども)

2018/8/17

■ 水戸黄門 第三部 第18話「人情・刀鍛冶」1972.3.27TBS

 野宿するとか老公が言い出して夜道をゆくと、辻斬りが出て八兵衛が斬られてしまう。助けを求めた家は刀匠の屋敷、今しも若君の守り刀を鍛造している取り込み中で、息子二人のいずれかが打った刀が選ばれるという正念場。実子で実直な長男、素行は悪いが天才の次男(しかも後妻連れ子)との確執があるが、老公の介入もありめでたく解決するのであった。

ロケ地
  • 当代の下野大掾祐定(父)が長男・七之助の刀を選んだあと、反発した次男・左門が刀の切れ味を実証してみせる庭、不明(庭の中に小川、ここへはちょっとした谷になっている。何度か他作品でも見た大刈込が目立つ庭、小倉山の裾の個人宅のそれに似る)。刀を流水に突き立て、菖蒲を流すと左門の刀はそれを両断。
  • 家老が辻斬りだと祐定の妻(後妻)に告げる芸者・お園、不明(連子窓の前)
  • 岡山城イメージ、本物の天守遠望の図。殿さまの御前で家老が二振りを鑑定するくだり。
  • 当地を去る一行、北嵯峨農地農道(坂、北望)

2018/8/11

■ くノ一忍法帖 蛍火 第9話「呪い絡繰り」2018.8.7BSジャパン/松竹

 任務を終えての帰途、人として見逃せぬ案件に引っかかるお蛍。他のくノ一たちもやむなく協力するが、城助は彼女たちに冷水を浴びせかける。結果、謹慎で済まされるものの、憎からず思うひとの別の顔を知り、心は揺れるのであった。

ロケ地
  • 上総・茅野城イメージ、伊賀上野城天守(遠望の図)
  • 家老・秋山が、中老・木島に彦左衛門を極刑に処すと申し渡すくだり、お城イメージに伊賀上野城天守(拝観口下から見上げの図)
  • 秋山が悪徳商人・伊藤屋と密談する町外れの別邸、楊谷寺書院を上書院から見下ろす図。夜景で、障子に灯りがさしている。役者出ず。
  • 城助がお蛍たちを連れ出し諭す野原、酵素河川敷。木の下に卒塔婆等演出、設定は野末の墓地か。

2018/8/9

■ 水戸黄門 第三部 第17話「二つに別れた黄門主従」1972.3.20TBS

 堺入りした老公と格さん、目当ての茶道具屋へ入るが、向かいにも同名の店。先代亡きあと分裂して本家宗家を名乗りいがみ合うところ、双方の娘息子は恋仲というお決まりパターンだが、トラブルを利用して乗っ取りを企んだ悪番頭が仕掛けた罠が、諍いを解くきっかけとなる。

ロケ地
  • 町をゆく本家の娘・おようを呼び止める、宗家の若旦那・六之助、白川巽橋(辰巳大明神の玉垣越しの画も)。駆け落ちの相談を持ち掛けるのは八坂神社境内(本殿裏手)。このあと、六之助を振り切って走り戻るおようが、巽橋上で大坂城代側役とぶつかる次第(スケベ心を発す)
  • 加賀藩大坂屋敷へ出向く宗家の番頭・市兵衛、駕籠がゆく道は北嵯峨農地竹林際。竹林側から農地を見る図。

2018/8/8

■ 水戸黄門 第三部 第16話「あほんだら兄ちゃん」1972.3.13TBS

 舞台は河内・八尾、晴れて会える弥七とお新を二人にしてやろうと気遣う老公。しかし当地では、お初徳兵衛よろしく曽根崎新地から逃げてきた恋人たちを追って、悪代官たちが繰り出して大騒ぎ。そのうえ、逃げた遊女の父の暗い過去や、グレた兄のどたばたがからまり、過剰な河内弁と相俟ってしっとりした再会など吹き飛んでしまうのだった。

ロケ地
  • 八尾の町をめざす一行がゆく道、谷川沿い山中(大和川とか言ってたけど谷深すぎ)。「右京街道、左八尾久宝寺大坂道」の道標が立つ道隈、北嵯峨農地竹林際。こっちへ行けば宿泊予定の八尾御坊寺内町だが、自分は神宮寺・恩智・教興寺をまわると老公が言い出し、お新一人を弥七と合流予定の八尾へ行かせる。北嵯峨のここは、このあと設定は違えど街道筋として何度も出てくる。
  • 京大坂の薩摩屋敷の動向など調べてきた弥七、八尾へ向かう途中代官・弓削と油屋一行にからまれるシーンは金戒光明寺本堂前〜茶所前(一行のヤクザどもがわらわら出てくる)〜参道石段(ここで立ち回り、途中人違いと判明)
  • お久(曽根崎の遊女)が雲助にさらわれ危ないところ弥七が通りかかり助けるくだり、駆け落ち相手の男が吊るされている木は鳥居本八幡宮広場。お久が連れ込まれた古墳(?)も同所に石室入口を設営。
  • お久の父・惣兵衛の家(長瀬川船着の近く設定)、木津河原に設営か(葦原のほか、砂地と流れがちらり)
  • 親の家財を売り払って作った金を付け馬に返さず、もう一度博打をうつと言い放つ半次(お久の兄)、常光寺設定の境内は神光院中興堂前。同刻、寺の小坊主に町の様子を聞く弥七は神光院西門から入ってくる。
  • お久を金と引き換えに渡すとの半次の申し出を受け、滞在していた寺からどっと繰り出して来る代官一行、神光院山門(源正寺とか書いてあったような)
  • 半次が代官たちをおびき寄せ父の仇を討とうとした古墳、山中の林に設営か。酵素みたいでもある。

2018/8/7

■ 水戸黄門 第三部 第15話「忍びの掟」1972.3.6TBS

 伊賀入り前に案じたとおり、忍びに襲われる一行。しかし柘植者は襲撃、名張者は護衛という奇妙、全ては城代が無用の忍者を始末するための陰謀であった。
弥七の過去のほか、九郎太の前歴も明らかとなる回、おまけに死んだはずの藤吉まで現れて、忍者大作戦が派手に展開される。

ロケ地
  • 伊賀の山里、忍びの日常は百姓と語られるくだり、名張者のかしらの館は民家長屋門を前畑越しに見る図。今は無い大木が畦に生えている。かしらの娘の茜が、お茶を持って長屋門から走り出てくる。田には稲架が出ている。
  • 伊賀上野城、本物を南西石垣越しに天守を見上げる図。拝観口に寄った画も出てくる。芝居は無し、イメージ映像。
  • 弥七が見つかってしまい名張者とやりあう竹林、北嵯峨か。
  • 柘植の里、かしらの館は不明(前にスロープ・門は萱葺。また又三匹第4話のアレと思う。2008年の水戸黄門第38部にも出たかな)。九郎太が城代の文を持ってかしらに会うくだりで出る。九郎太は裏切者とか言われ依頼は断られるが、名張との争いを煽って言うことを聞かせる次第。後段の老公閉じ込め・爆破炎上はもちろんセットと書割。
  • 名張の小弥太が老公に会いかしらの意を伝える茶店、酵素ダートの小崖か。茶店の親爺が既に柘植のかしらで大ピンチ、格さん崖落ち。
  • 崖落ちの格さんを見つけ助けるお新、保津峡落合河口巌。柘植者が出て危ないところ現れた奇怪な助け手、中の人は藤吉でやっぱりヤバくなるが、茜たちが駆け付け。
  • 当地を発つ一行、北嵯峨農地竹林際(大石置いてある道隈、石は大量)。石の陰からお新が見送り、木の上に藤吉がいて毒づく。

2018/8/6

■ 水戸黄門 第三部 第14話「激流の死闘」1972.2.28TBS

 格さんが助けた武家娘は、重い使命を帯びていた。家老と組んだ悪徳商人が米を抑えるなか、領民を救うため禁断の他国米買い付けを企図する兄用人、その意を受け動く彼女を命がけでサポートする格さん、陸路を封じられるものの激流を下っての搬送という荒技に打って出るのであった。

ロケ地
  • 伊勢山田へお使いに出ていた格さんと八兵衛、老公と合流すべく亀山へ向かう街道は保津峡沿いの道か(導入はロング)。行く手で剣戟、浪人に囲まれる武家娘は保津峡落合崖上。ついていた郎党は膾で崖落ち。
  • 熱田神宮を参拝する老公、イメージに本物の画像を挿み、手水をつかうシーンに近江神宮手水舎を使う。二の鳥居も見えている。
  • 武家娘・よしえとその兄の亀山藩用人・河合に訳をきいた格さん、百姓に変装してよしえと宿場を脱出したあと、行商人に着替える小屋は不明(林の中の小屋、土壁露出)
  • 格さんらが米搬出のため菰野藩蔵奉行と会う菰野領の庄屋屋敷、不明(広壮な門と萱葺の母屋、蔵も見える。門前には石積のアプローチ・両側田地っぽい)
  • 国境を崖上から眺める格さんとよしえ、不明。荷駄の列が来る道は湖南アルプスか(ロングの導入画面はバンクフィルムっぽい。地道で幼松が植え出されている)
  • 激流・早瀬川を下る米を載せた船、保津峡。九郎太が銃隊を伏せているのは落合付近岩場、これにクナイを投げて攻撃を妨害するお新は落下岩上に。川は鈴鹿川支流という設定。
  • 米が搬入されてしまったことを家老に報告する早馬が駆ける道、谷地田か。
  • 河合とよしえに見送られ当地を発つ一行、仰木棚田か(手前の橋が天神川・豊川橋に酷似。いまはこの橋の直上を県道が高架で通っているので同定が難しい)

2018/8/4

■ 水戸黄門 第三部 第13話「死を賭けた願い」1972.2.21TBS

 秘めた恋と正義に殉じる佐藤慶が、最高にかっこいい一話。
腹をくだし娘馬子に保護された老公と八に、神戸藩のお家の事情に付け込んだ九郎太が魔手を伸ばして来る。「秘密」とバーターで光圀を消せと迫られる家老、まさに土壇場で選んだのは、身を捨てての懇願であった。

ロケ地
  • 老公に犬山へお使いに出された助格、老公の口真似をしながら行く街道は木津河原か(砂だけの中州が見えている。二人は葦原に向かう)。直後の段の忍び襲撃の葦原は西の湖園地か(かなり広大)
  • 老公と八兵衛が大量の焼き蛤を食いどぶろくを飲みたおす茶店(富田在)琵琶湖岸松原に設営。舞子浜と思われる。後段、捜しに来た格さんがお新と鉢合わせするシーンも。
  • 案の定腹をこわしよろばい歩く老公と八、もう歩けないところで娘馬子が通りかかる橋は犬飼川下河原橋上。
  • 神戸藩(石川家)、お城イメージは上野城天守
  • 賭場で捕まった幸右衛門をひそかに釈放させた家老・中村小平太、秘密を喋りかねないオヤジを斬ろうとする城下の夜道は下鴨神社河合社塀際〜糺の森(大きな倒木が映っている)。格さんとお新が通りかかり介入、幸右衛門を助ける。このあと、昏倒した小平太は九郎太にお持ち帰りされてしまう。
  • 小平太の懇願を受け登城する老公、この間九郎太が忍びと急行する道は随心院長屋門前から北西角塀際。小平太の弟の役人が手勢を率い繰り出すのは薬医門前、二つの集団が鉢合わせするのは拝観口前。このあと助格も入って大立ち回りは拝観口前〜薬医門前、両門とも閉まっている。塀に飛び乗ったりするアクションがあり、セット併用。
  • 幸右衛門らに見送られ発つ一行、琵琶湖西岸松原(舞子浜と確認、権現崎が見える画も。鵜川から北小松にかけての町並みも映るが、かろうじて高い建物はまだ無いもよう)

2018/8/3

■ 水戸黄門 第三部 第12話「消えた密書」1972.2.14TBS

 郡奉行の横暴に苦しむ百姓が、黄門さまによって救われるといういつもの話に、お新が真実を知って本道に立ち返るエピソードを織り込んである。
この回に弥七がいっさい出ていないのも、憎いつくり。

ロケ地
  • 尾張領に入る老公一行、駕籠も放り出して急ぐ百姓にぶち当たられる道、走田神社社叢脇。その男は田んぼへ駆け入り、村長が郡代に捕まったと大声で呼ばわるが、そのシーンも神社脇の田んぼ(収穫後、はさ木が見えている)。このあと一同が詰めかける村長の家は社務所(後段も頻出、役人が押しかけるシーンもあり、捕り方の一人に福ちゃん)
  • 八兵衛が村長の息子・啓太を連れて遊びにゆく林、不明(雑木林)。後段も出てくる。ここで鳥刺し・義助に出くわす。
  • 義助の鳥見小屋、不明(山中の崖上?中はセット撮り)。ここで九郎太と話す。二人は旧知の間柄。密書を付けた鳩はここから放たれる。この付近の崖も不明、下に山道が見える画も。後段、藤吉が斬られて落ちる崖も同所と思われる。
  • 姉が捕らわれたあと逃げた啓太、追っ手に加え雷雨に遭い辻堂に逃げ込むくだり、大覚寺護摩堂前を通りセットのお堂に。このとき、老公らも降られてここへ入ってくる。
  • 当地を発つ一行をお新が待っている橋たもと、不明(山坂に架かる木橋、渡ると分岐とヘアピンカーブで、カーブの方はまた山道に続いている)。老公はお新に同道を勧めるが、弥七に会わす顔が無いとお新は去る。

2018/8/2

■ 水戸黄門 第三部 第11話「恩讐の通し矢」1972.2.7TBS

 岡崎の殿さまの武芸好みからはじまった悲劇が、時を経て昇華される感動話。
九郎太の使嗾を受けた悪家老が老公を狙う話を組み込み、「仇」も「遺児」も身の立つようにはからう老公の情けが描かれる。

ロケ地
  • 岡崎手前の街道で、弓を持った浪人同士の諍いを見る老公、堂ヶ峠北側の坂。斬り合いの橋は千々川のもの。浪人の一人は出水憲司。福地が仲裁(後段、福地と老公が話す坂には、石積が見える。先の道はくねくね曲がっている。堂ヶ峠の南か)
  • 岡崎の殿さまが作らせた三十三間堂、上賀茂神社北神饌所。父を負かした福地の記録を掲げた扁額を眺める新八郎のシーンが最初に出て、稽古に来ていた彼を迎えに来る弓作師の娘・お雪は校倉脇から出てくる。後段、殿さま臨席で通し矢が行われる際には、幔幕等が演出されるほか、殿の御座所が鳥居前に設置されている。
  • 九郎太の企みに乗せられ老公を矢で狙う新八郎のくだり、山道と崖(かなり高いところ)。福地浪人が阻止する。
  • 家老の手先による暗殺から新八郎らを救った助格、彼らを一夜隠していた神社は走田神社、本殿向かいの蔵。ここでは、通し矢開始の触れ太鼓を聞いてはやる新八郎を止めるシーンもあり、参道が使われ、摂社の鳥居など映り込むが、どのシーンにも本殿はあまり画面に入ってこない。
  • 新八郎らに見送られ当地を発つ一行、山裾の地道(堂ヶ峠南側の田畦に似る)

2018/8/1

■  水戸黄門 第十四部 第37話「野望を断った天下の名刀」1984.7.9TBS

 いよいよ高松だが、老公がストレートにお城に入る訳も無く、お茶目な経緯でうどん屋に入り込む。老公を警戒し、殿さまを持ち上げ陰謀に落とし込もうとする古狸は、柳沢の意を受けていた。

ロケ地
  • 巡礼姿で街道をゆく一行、明日は讃岐入りと話す茶店は大内か。奥に坂道。
  • 高松城イメージ、岡山城天守。栗林荘の改修普請は大覚寺護摩堂裏に演出。
  • 老公の計略で、八兵衛のみいつもの姿に戻り、自分は水戸老公の先触れと言って回らせるくだり、大内亀岡道、辻堂前、亀岡道の坂など。
  • 頼常が「無断で城普請」の証拠となる図面を柳沢のもとへ届ける忍び・小南が、弥七に阻まれる夜の林、大沢池畔林間か。
  • 事後、歓談の父子のシーンの前に出るイメージの庭、二条城清流園
  • こっそり城を抜け出し街道をゆく老公一行、山道は大内付近か。

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