時代劇拝見日記
2018年9月

・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪表紙テキスト版 ・ロケ地一覧 ・時代劇の風景トップ
・このサイトについて ・サイトトップ

←2018/82018/10→

2018/9/30

■ 雲霧仁左衛門4 第4話「鬼」2018.9.28BSP

 的は悪の総本山・柏屋と決まるが、静を不幸に陥れたのは自分だと悩む熊五郎は惑いミスを多発。おかしらの一喝で迷いをはらいお盗めをしてのける彼だが、逃走にかかった背に投げかけられたのは、静を処刑すると脅す式部の言葉であった。

ロケ地
  • 安藤と柏屋が密会する茶室がある別業(?)、門は萱葺で扉まわり細竹編みの風雅な拵え、ぼんくら2の門に似る。外に竹林あって、ちょっと坂ぎみ。夜間撮影。
  • 武井の墓、二尊院墓地。夫の墓前で自刃しようとした静を、熊五郎が止める。その際、腕の傷が見える運び。
  • 安藤と柏屋が不敵な会話をかわす茶室イメージ、梅宮大社神苑・池中亭
  • まんまと柏屋から金箱を盗みとり船をやる仁左衛門、八幡堀明治橋下掘割。火盗が手をこまねいて一党を見遣る堀端は新町浜。夜間撮影。

2018/9/27

■ 雲霧仁左衛門4 第3話「次なる将軍」2018.9.21BSP

 御落胤の正体、果たして。
己のあずかり知らぬところで運命を狂わされた青年を悼み、おかしらは次の的を示唆する。

ロケ地
  • 常楽院、龍潭寺。堂宇俯瞰の画、山門など出て、渡廊も効果的に使い、参道では夜間撮影も(火盗の捕方が殺到する段)
  • お静に金を届けたお千代、名乗らなくてよかったのか熊五郎に問うのは大覚寺天神島。水路越しの画が出て、前景の花は武井宅のそれと呼応。
  • 式部の密命を受け紀州へ赴く政蔵たち、これより紀州と道標のある松林、および聞き込みの浜はマイアミ浜。ここは後段にも出て、おみつが赤子を連れて入水しかけるシーンには、長命寺山が映り込む。大膳がおみつをたばかり天一坊を連れ出すシーンでは、汀に生えたヤナギの大木や水制が映っている。
  • 政蔵らの報告を受け、天一坊のことで若年寄に注進におよぶ式部、城内廊下は随心院に似る。これに先立ち出るお城イメージは二条城東南隅櫓
  • 御落胤を身ごもったお菊の家(庄屋宅)イメージ、日本民家集落博物館・越前敦賀の民家軒下から南部曲家を望む図。
  • 大膳を始末した旨報告を受ける柏屋と老中・安藤帯刀、駕籠が入ってゆく屋敷は宝厳院通用門。夜間撮影。
  • 武井の死を確かめてきた熊五郎、悲嘆の川辺は桂川か。汀に立ち、きらきら陽をはじく流水をバックに立つ。
  • 天一坊が磔刑に処される河原、大堰川河川敷。河畔林の前におかしらが立ち、天一坊と視線を交わす。

2018/9/25

■ 水戸黄門 第三部 第28話「暗雲晴れて」1972.6.5TBS

 薩摩入りした一行だが、城下へすんなり入れる筈もなく、あろうことか老公は撃たれて崖から落ち「自爆」。もちろんこれは替え玉で、第一話で老公暗殺を阻止して果てた若者の父が買って出ていた。
薩摩藩乗っ取りを企む城代の野望は潰え、老公は江戸へ帰還、お城では大ねずみとの対決をしてのけるのだった。この前に、藤吉はお新に討たれ、九郎太は雇い主に諌言して果てるという結末がついている。

ロケ地
  • 狼煙が上がるのを見届けた弥七とお新、追っ手の犬をまいて立ち去る山道、植林杉の林道。
  • 狼煙の大筒を抱え、尾根に出てくる八兵衛、不明(山稜?)
  • 弥七らと合流する老公たち、酵素河川敷(小屋仕立て)。林に分け入ると、薪拾いの老爺と出会い、湯宿に誘われる。
  • 丹兵衛の湯宿、日吉山荘。滝にスモーク演出。後段、追っ手から逃れここを出るシーンもある。新川の谷と言われている。
  • 検問が行われる、城下へ通じる道、北嵯峨か(竹林際)
  • 老公らが追い詰められる山中、不明(谷山林道みたいな切通しがあり、幼松が植え出されている)。老公に扮した丹兵衛が崖落ち。
  • 弥七とともに父の墓に参るお新、黒谷か。
  • 水戸への道をゆく一行、琵琶湖西岸松並木。見える岬は権現崎っぽい…近江白浜あたりか。

2018/9/22

■ 水戸黄門 第三部 第27話「夕映えの対決」1972.5.29TBS

 殿さまのお庭の鶴の血を、病の母に与えたかどで処刑されようとする孝行息子を救った老公。これは前ふり、日向・細島の港では、元婚約者と現女房の間で苦悩する元医者の鳶人足の一件に弥七が活躍する。

ロケ地
  • 薩摩入りを前に国境警備の様子を調査する弥七、高岡藩士に見つかり追われ狙撃される山、不明(林道、岩山も見える)
  • 延岡を出たあと門川の漁村で野宿する老公一行、不明(松原と汀のみ映る)
  • 身を引こうとしたお久が養父を斬にに行く浜、不明(マジ海、丹後ロケか。右手は崖が迫った入江、陸には松林が迫る。沖に小島)

2018/9/20

■ 雲霧仁左衛門4 第2話「米問屋襲撃」2018.9.14BSP

 米屋を狙うと見た火盗が張る網、雲霧はそれを巧妙にかわし目的を遂げる。天一坊の件も、黒い霧に包まれつつ進行してゆく。

ロケ地
  • 伊勢屋に侵入するも火盗に囲まれる雲霧一党、逃げる夜の水路は大覚寺御殿川河床〜有栖川河床。溢水口に至り、堰板をはずし追っ手を水責め。
  • 常楽院、龍潭寺。参道、山門、境内を使う。若年寄と式部が訪ねてくるくだり、武井が仕官を願い出るくだりなどで出る。天一坊が大膳を問い詰めるシーンには、反った渡廊なども映る。天一坊が仏を拝むシーンの、天井画や仏像はありもの?
  • おかしらに願い出て支度金用の五十両を持ち出すも躊躇う熊五郎、訝しんでついてきたお千代と話すのは大覚寺天神島、水路越しの画もあり。
  • 天一坊が柏屋と会う料亭・菊水、大覚寺望雲亭。門の前に豪華な駕籠が控える。内部はセット撮り。
  • 浪人たちから集めた支度金を常楽院から運び出すくだり、途中くぐる鳥居は大原野神社鳥居。このあと参道で武井ら騙された浪人たちと、火盗がバトル。
  • 御落胤の証である懐剣を捧げ持ちお城の廊下をゆく重職たち、東福寺方丈。導入は回廊を東側から見た図。

2018/9/18

■ 水戸黄門 第三部 第26話「肥後の競い馬」1972.5.22TBS

 細川の城下へさしかかった一行は、不思議な行いをする中間と、じゃじゃ馬姫に出会う。彼らは、これからはじまる悪家老一派失脚劇に関わってくる。そして、またまた九郎太と藤吉が出て、悪党どもに老公暗殺を使嗾するのだった。

ロケ地
  • 城下へ近づく一行、谷内田沿い溜池端の道。中間が宿願成就を祈る不動堂は酒屋神社参道・灯篭裏手に設営。その後じゃじゃ馬姫が悍馬を扱いきれず暴走させるのに出くわす道もこの近辺と思われる(路傍に土壁瓦葺の小屋あり)。ラスト旅立ちも同じところを使う。
  • 熊本城イメージ、本物の天守と郭。
  • 厩中間・喜助を見かけて不審を抱く山道、および十時の若様を訪ねる山中の小屋、不明。十時は謀殺された前馬術指南。
  • 喜助をお供に遠乗りをする姫様、小休止の河原は柊野堰堤下左岸河原。ここで若様を馬事上覧に参加させてくれるよう頼み込む。
  • 上覧の大会、林に囲まれた広場に幔幕を張って演出。その後の阿蘇競べ馬ルートの山道は湖南アルプスか(途中、河床を馬で走るシーンや、山中の神社なども出てくる)

2018/9/15

■ くノ一忍法帖 蛍火 第12話「くノ一の明日」2018.9.11BSジャパン/松竹

 城助の正体が明らかとなり、その兄はいよいよ凶悪な顔をむき出しにする。土壇場で正気に戻った姉も、絶体絶命の場に立たされた父もなくしてしまうお蛍だが、かけがえのない仲間は残った。

ロケ地
  • 江戸城イメージ、姫路城天守。お蛍の代わりにお美代が大奥へ上がる段。
  • 父と姉を葬った塚に参り、仲間とともに歩みだすお蛍、酵素か亀岡山中か(山中の崖下、および山道)

2018/9/13

■ 雲霧仁左衛門4 第1話「大盗賊と御落胤」2018.9.7BSP

 米屋が暴利を貪る江戸の町、「本格の盗賊」はそこを狙う。そして米屋の肝煎が関わっている御落胤その人が、雲霧に拾われる奇縁。
次の的へ仕掛ける雲霧一党、挑発しておいた火盗もぬかりなく手の者を繰り出してくる。

ロケ地
  • 米問屋・奥村屋へ仕掛けるくだり、イメージに出る夕暮れの鐘楼は金戒光明寺鐘楼。町を合成。
  • 天一坊一行が入る品川・常楽院、龍潭寺。参道〜山門、境内(墓地から俯瞰の図あり、町を合成)
  • 熊五郎の回想、奉公先の「マドンナ」お静が無礼討ちされかけた際の傷を手当てしてやる水辺、大覚寺遣水跡ヤナギの根方。
  • お静の住まう長屋を見てきた帰り、「五十両」と呟く熊五郎、大覚寺天神島。金高は天一坊に差し出す猟官運動資金。
  • 転がり込んだ青年(天一坊)を釣りに誘う仁左衛門、大覚寺放生池堤(北南両方からの画)。入水しかけた母子を助ける天一坊は護摩堂前。

2018/9/9

■ くノ一忍法帖 蛍火 第11話「大奥の闇」2018.9.4BSジャパン/松竹

 江戸へ戻り、今度は大奥での連続怪死事件に携わる三人組。任務遂行後、捕えた女忍者から姉の消息がもたらされるが、地下牢につながれたお漣は妹を認識せず、立ち現われた百足の刺青の男は鬼面の下の顔をあらわにするのだった。

ロケ地
  • 江戸城イメージ、姫路城。はの門下坂のほか、天守アップなど。
  • 酒井雅楽頭邸イメージ、唐破風の門は塔頭か勅使門か。

2018/9/3

■ くノ一忍法帖 蛍火 第10話「暗躍の影」2018.8.14BSジャパン/松竹

 堀田さまの指示で遠国御用の三人組、帰国以来消息のわからぬ夫を案じた正室のたっての願いで共に領国・肥後天草の不知火藩へ。虚弱で優しい殿さまは、どうしたわけか鍛錬フェチの猛々しい下卑た男に変貌していた。
敵の口から姉の消息が知れ、幕閣にも不穏の気配。

ロケ地
  • 江戸城イメージ、姫路城天守。伊賀者の働きが将軍に嘉されるくだり。
  • お蛍たちがゆく肥後近くの街道、里山か。御正室・七瀬が具合を悪くして休む峠も同所と思われるが、こちらは切り通しの林道ふう。お美代の施療後、駕籠が出立するシーンは嵐山自転車道(東公園、土手見上げ)
  • 不知火藩城イメージ、金沢城櫓。

2018/9/1

■  水戸黄門 第三部 第25話「狙撃者」1972.5.15TBS

 天草入りした老公らは、かつて惨劇のあったこの地で、再び民が圧政に苦しむのを見る。
悪代官とその一統を懲らしめるいつものパターンだが、そのかみの一揆で名をあげた名人と同名のスナイパーが、代官の手先の名手と対決するという見せ場がある。

ロケ地
  • 天草の島々を望む山道、長命寺山から見た琵琶湖。岡山や、日野川野洲川の河口州が突き出たさまも映し出される。
  • 天草の乱を呼んだといわれる民衆の弾圧風景(蓑踊り)、砕石場か。あと、城門のシーンは映画か何かのバンクフィルムっぽい。
  • 八兵衛が化け物を見たと騒ぐ谷川、不明(小滝をなしている)。ここで一行は土地の郷士の娘・おみのと出会う。
  • 一行と離れ、代官所のある富岡へ向かう弥七、途中で大河内村の郷士・左内が射殺されるのに出くわす海辺、琵琶湖西岸松原。
  • 同じ頃、一行を追いかけて山に分け入ったお新、罠を避けるも崖落ちのシーンは保津峡落合落下岩。
  • 老公らが招かれる郷士・大河内家の屋敷、民家長屋門。このあと、門まわりや前畑で立ち回りなどもある。
  • 代官に雇われた狙撃手・鬼塚に撃たれた金作が落ちる底無し谷、保津峡落合崖。回想シーン。
  • 大河内村の民を捕えに来た鬼塚らと戦う助格、追い詰められる行き止まりの滝は琴滝
  • 断罪の場から逃げた鬼塚、金作と対決の岩山は柳谷か(岩むきだしの崖がぐるっと囲んだ感じ、岩肌を小滝がつたう)
  • 当地を去る一行、街道は琵琶湖西岸松原。

←2018/82018/10→

・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪表紙テキスト版 ・ロケ地一覧 ・時代劇の風景トップ
・このサイトについて ・サイトトップ