時代劇拝見日記
2019年1月

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2019/1/28

■ 水戸黄門 第十五部 第35話「命を賭けた裏切り武士道」1985.9.23TBS

 高崎には助さんの親友がいて、先乗りして訪ねるが様子がヘン。世人に悪家老と目される人物に引き立てられ、勘定奉行に上り詰めた彼は、ある目的をもって行動していたのだった。

ロケ地
  • 中山道、高崎へ五里の街道、亀岡市旭町仲田の田地(野仏が演出された道隈は、いま直売所「なごみの里あさひ」が建っている場所かも)。遠景に山腹の墓地が見えている。
  • お城イメージ、犬山城天守。助三郎の訪問を聞き、新八郎が走り出てくる城門は坂本の里坊か。このあと二人話す城下の塀際は滋賀院門跡塀際。
  • 道を間違えて、若侍たちが決起集会を開いている荒れ寺に来てしまう老公たち、寺門は坂本の里坊か(前景に竹林)
  • 次席家老・坂崎を奸物として襲う若侍たち、不明(民家塀際、先の旭町あたりの山裾かも)。このあと弥七が首謀者・月岡を匿う山道も付近か。
  • 参勤交代を終え帰国する高崎の殿さまの行列、山道はバンクフィルムか。
  • 月岡の妹・園江が兄の無事を祈るお堂、大宮川畔か。
  • 助さんが新八郎に会い質すくだり、大宮川(走井橋下手左岸)。二人を見て不審を抱く目付・黒木は二宮橋上。
  • 新八郎が老公と会う妙慶寺、慈眼堂(門〜参道燈籠群、お堂前)。新八郎は一同をここへ籠め城へ向かう。
  • 登城する新八郎を阻む黒木、滋賀院門跡境内か。このあとの城内はセット撮り。
  • 新八郎と月岡兄妹に見送られ発つ老公たち、日吉大社大宮橋。このあとの街道は日吉境内か。

2019/1/26

■ 小吉の女房 第三回「お信の書き置き」2019.1.25BSP

 小吉が関わった武家の妻女、見かけからもう不幸せが滲み出ているその女に、夫婦してマジになる馬鹿な展開。しかし血の雨などは降らず、わるい上役をぎゅうと言わせて粋な結末。
そのえにしに思いを致ししたためる「合縁奇縁」。

ロケ地
  • 長兵衛の使いで来た銀次とともに店へ行く小吉、渡る橋は八幡堀の舟橋。
  • おばば様のお供でお参りのくだり、ぜいたく屋を見ての会話がなされる向島界隈は大覚寺有栖川畔(木戸の南)、大沢池側に設置された塀を見て望雲亭前へ。ここが碩翁の隠居所設定で、門前に訪問者が並ぶ情景を描いてある。お参り先の白鬚明神は鍬山神社、本殿に額づいたあと冠木門を出たところでお信が碩翁に話しかける(碩翁はやしろの由来を書いた碑を写している)。おばば様と利平次は先に行き、参道石橋で待つ運び。このあと、お信を見かけた石川が嫌味を言うのは摂社前。
  • 銀次が掏ってしまったお雪の財布を返すため、猿江町の戸部宅へ赴く小吉、捜しあぐねて凭れる橋は八幡堀明治橋。下を覗くと、堀端に思い詰めた顔のお雪を見つける次第、このあと止めに行って銀次ドボン。
  • 男谷家イメージ、妙心寺天祥院門。お信が訪ねるくだり、麟太郎の様子を聞く。
  • 江戸城イメージ、大阪城乾櫓。濠越しの図で、石垣の上に塀を足してあるほか、南側にも何やら細工。
  • お雪にずいぶん入れあげると皮肉を言う銀次、八幡堀堀端。小吉は汀、銀次は上にいる画、白雲橋下手左岸の堀端。
  • お信に打ち明けると無茶な方策を示され困る小吉、町で易者に女難剣難と言われヤバいと気付き家にとってかえすくだり、関川先生が出ていたのは八幡堀新町浜。書き置きして出て行ったお信を追っかけるくだりは、既出の八幡堀・捕まえるのは明治橋の上。

2019/1/25

■ 水戸黄門 第十五部 第34話「女壺振り仇討ち悲願」1985.9.16TBS

 秘湯へ行きたいと言った際、助さんに苦言を呈され癇癪を起した老公、八兵衛だけ連れて山のいで湯に。そこで逃亡中のお尋ね者に服から金からやられ、仕方なく奴らが置いて行った渡世人ルックに身をかため街道をゆくと、女渡世人が現れて親の仇とか言って斬りかかってくる。これが話のはじまり、彼女を助けて仇を求める行為が、代官はじめ土地の悪いのをまとめて懲らす世直しとなる。

ロケ地
  • 霧積の湯へ導く道標を見て行きたいと言い出す碓氷峠、谷山林道切通し。
  • 霧積温泉の湯宿イメージ、日吉山荘
  • 老公の衣装をまとい碓氷の関所をまんまと通る五郎蔵たち、谷山林道
  • 渡世人のかっこうで山道をゆく老公と八兵衛、お蝶が出て斬りかかるのは酵素ダート。役人が出て沙汰やみ。老公たちは「下」へおりてゆく。
  • 妙義山イメージ、本物の山頂部(後段にも出る)。助格・綾がお蝶を連れて来ている街道は谷山林道。渡世人姿の老公と遭遇。
  • 猛るお蝶を羽交い絞めにし失神させてしまう格さん、彼女を保護する小屋は酵素河川敷に設営。
  • 事後、老公の諭しを受けて骰を川に捨てるお蝶、桂川罧原堰堤下河原
  • 合羽姿が似合っていたと軽口を叩く綾、谷山林道。碓氷峠らしい。

2019/1/23

■ 小吉の女房 第二回「麟太郎、出世する」2019.1.18BSP

 麟太郎に、たいへんなお役目の声が掛かる。父・小吉はそのいい話を断れと叫ぶが、無頼ゆえの暴言ではなく、身の丈に合わぬ場に出た倅が肩身の狭い思いをするのではと案じた、切ない親心からであった。
ようやく射した陽に「前途洋々」のお習字。

ロケ地
  • 亀戸天神へ参るお信と麟太郎(利平次がお供)石清水八幡宮本殿。帰り道、易者に声を掛けられるのは参道石畳、露店多数あしらい。
  • お城に上がった麟太郎が逍遥する吹上の御庭、枳殻邸。印月池まわりを使い、侵雪橋が映り込む。上様が碩翁といる建物は縮遠亭、背景に櫓合成。土産話に出てくる滝は、臨池亭前の滝組み。

2019/1/18

■ 水戸黄門 第十五部 第33話「わしは天下の占い師」1985.9.9TBS

 小諸入りした老公だが、殿さまの病が鯉の祟りとかで生き血も鯉こくもダメ、町は沈んでいる。その託宣、家老と組んだ怪しの修験者のものと知り、また跡継ぎをめぐり若君に魔手が迫ることも知る老公、とった作戦は、己も占い師として対決する大芝居であった。

ロケ地
  • 小諸めざし千曲川畔をゆく一行、大堰川河川敷か。鯉の生簀みたいに仕立ててある流れは、犬飼川合流点にも見える。
  • 漁師の娘・お清が託宣を受け行く厄除観音、不明(林の中、階をおりると行滝のような落水、仏が祀られている)
  • 老公に命じられ城を探る弥七、城イメージの天守は岡山城天守。石垣をのぼるシーンは彦根城堀端か(犬走り?)。城門は小体なつくりで、園部高校の門にも似る。
  • 参勤交代に行者のOKが出てご満悦の殿さま、青龍苑池泉。ここで、家老が次男亀松ぎみ(側室の子)を次期に推す次第。
  • 当地を発つ一行、大堰川河川敷か。汀からお清が老公に呼びかける。

2019/1/15

■ 小吉の女房 第一回「旦那様は就活中」2019.1.11BSP

 勝家の婿どのを何とか御番入りさせようと皆で奔走するが、底意地のわるい小役人の嫌がらせに小吉が耐えられる筈もなく、轟沈。
まさに勝家存亡の危機、跡取りの麟太郎の行く末も案じられるが、生涯無役も覚悟した夫婦は「雲外に蒼天あり」と笑うのであった。

ロケ地
  • 御支配の門前へ駆け付ける小吉ら「就活中」の侍たちが走る道、妙心寺大通院南東角塀際(裏手のラウンド塀)〜雑華院前(北望の画、塀越し俯瞰も)〜東海庵南東角を曲がる。赤坂小普請支配・大久保上野介邸は隣華院門。
  • 小吉の実家・男谷家、妙心寺天祥院門。御取り立ての件で、夫婦して呼ばれるくだり。
  • 御徒士頭の石川について、幼少時の因縁を語る小吉、非礼を咎めとっちめた町角、大覚寺護摩堂前。セピア回想。
  • 男谷家から戻る小吉夫婦、二尊院紅葉の馬場
  • 釣りをしている麟太郎に声をかける碩翁、大覚寺天神島朱橋たもと池端(水路側の汀)。天神島の碑の向こうから従僕の利平次が若様を呼びに来たため、碩翁は朱橋を渡ってその場を去る。
  • おばば様の回想、養子に来たばかりの頃の小吉が同年配の子らと暴れまわる町角、大覚寺五社明神本殿前。十四の頃、家を飛び出しお伊勢参りに行ってしまう小吉、大覚寺大沢池堤
  • 付届けを持って石川家へ赴くお信、妙心寺衡梅院玄関、門。去り際のシーンでは、池越しの画も。

2019/1/12

■ 水戸黄門 第十五部 第32話「中馬を狙った野盗の罠」1985.9.2TBS

 松本平で、老公たちは野盗を見る。それはただの賊ではなく、中馬問屋潰しをはかる問屋場の差し金、しかも裏には奉行がいるという悪辣さなのであった。
中馬問屋の女あるじを慕う馬方の、秘めた過去話も添えられる。

ロケ地
  • 塩尻峠を越えて松本平へ入る一行、行く手に野盗が出る道は谷山林道
  • 奉行所から梓屋へ差し紙が来る段、お城イメージに松本城
  • 野盗の裏をかいて保福寺峠をゆく梓屋の荷駄、谷山林道。内通者・貞次が水を飲む谷川も付近か。
  • 当地を発つ一行、歩む川辺は大堰川か。曲折点の砂州をゆく。

2019/1/9

■ 水戸黄門 第十五部 第31話「瞼の父は用心棒」1985.8.26TBS

 父を求め諏訪へやって来た武家の母子だが、仕官の話など大嘘。父は、町の人を大勢立ち退かせて岡場所を作ろうとする奉行とグルのヤクザの、用心棒と成り果てていた。老公は、町の人と彼と両方をいっぺんに救おうとはかる。

ロケ地
  • 寒天干し場を荒らす笹丸一家のヤクザ、不明(民家前、長屋続きの塀が途中で崩れていて、基壇は石積み。前は田地、その向こうに小丘)
  • 父が見つからず立ち尽くす母子、広沢池にしては深い感じの池畔。呼びに来た綾と格さんの背後に丘陵が見える。後段、自分に嫌気がさした加々美が立ち尽くすシーンもある。
  • 立ち退き要求に耐えかねた町の人たちに代わり「殿さまに直訴」にゆく老公、殿が参詣の諏訪大社は神護寺石段下。石段脇に諏訪大社と書いた碑、立ち回りはお堂前ほか石段でも。
  • 当地を発つ一行、日吉大社東本宮参道坂。背景に楼門。

2019/1/7

■ 水戸黄門 第十五部 第30話「男度胸の木曽節仁義」1985.8.19TBS

 助さんそっくりの渡世人と出会う老公、実家が心配で戻って来たという彼の話を聞き、助力せぬはずも無し。材木奉行とつるむライバルは様々な妨害を仕掛けてくるが、最終的に印籠が出て一巻の終わり。

ロケ地
  • 木曽福島へ近づく一行(お供は格さんと八兵衛)、谷山林道か。
  • おのぶと出会ってしまった政吉、送ってゆく夜道は鳥居本か。ここで山火事を発見、ヤクザとの立ち回りは鳥居本か。火事部分はセット撮り。
  • 当地を発つ一行、渡る橋は清滝水系か(土台はコンクリ)。その後ゆく渓流沿いの道も清滝あたりか。

2019/1/1

■  剣客商売「手裏剣お秀」2018.12.21フジ

 一人の女を嬲り殺す企みがなされていると、相談を受ける小兵衛。もちろん捨て置かず乗り出し助ける運びだが、当の女はめっぽう強い女剣士。
そして、彼女をめぐって、奇妙な縁がかさなってゆく。

ロケ地
  • 雨漏りの情景からはじまる小兵衛隠宅、大覚寺遣水跡に設営。汀に船着きがあしらわれていて、前庭に元気な鶏が闊歩。
  • 対岸へ船を出す小兵衛、西の湖
  • 田沼意次邸、随心院薬医門。大治郎がよそへ出ていると用人に聞くシーンは随心院大玄関。帰る小兵衛を追いかけてくる用人のくだりは随心院長屋門前。呼び戻された小兵衛、下総守と引き合わされるくだりは金戒光明寺へスイッチ、紫雲の庭と方丈縁先、座敷を使う(虎の襖絵も映っている。この田沼邸のシーンは後段にも出る)
  • 麻布を出て品川へ向かう、勝之助ら旗本の馬鹿息子たち、立ち寄る品川台町の茶店は山室土手下。土手をゆく、剣術の稽古帰りの百姓の若者を見てイラっとくる次第。
  • 杉山道場へ向かう勝之助ら、途中通る竹林は山室付近か大覚寺か。道場はセット、背景に合成されているのは美山民家群と思われる。
  • 小兵衛が浪人たちにカツアゲされかかる、浅草新富町の裏通り、仁和寺九所明神参道を北へ、襲撃は拝殿前。 ぼんぼり立ててあって、鎖鎌で破壊される演出。
  • 桑名藩・松平家下屋敷イメージ、妙心寺大庫裏門(閉まっている)。庭で小兵衛と話す下総守のくだりは随心院本堂前池泉。
  • 下総守の回想、八年前に杉原左内と野口甚太夫が対決した城下の野原、西の湖園地。その後の経緯を小兵衛に語る下総守、随心院書院座敷
  • 粂太郎が持ちかけた相談事のため品川へ赴く小兵衛、その前に弥七に会いにゆく際通る道は八幡堀堀端。
  • 品川台町へやってくる小兵衛、野良仕事をしている女に、杉山道場のところを聞くシーンは山室、竹林沿いの畦道。その女が当のお秀だったと後で知れる。
  • 粂太郎の友人と同じ長屋に住む、お秀襲撃を企む浪人を尾行する弥七たち、八幡堀堀端〜真如堂脇参道(目黒行人坂設定、雲水が立ちこむ)
  • 稲葉屋へ勝之助らや浪人たちが入るのを見届けた弥七、この宿へ戻ってきた小兵衛を押しとどめ事情を報告する目黒不動境内は仁和寺中門まわり(内側の石畳に燈籠を置いてある。小兵衛は門をくぐって南へ)
  • 六ツの鐘が鳴る目黒不動、夕景の鐘楼は金戒光明寺鐘楼、市街は消して合成してある。襲撃される杉山道場は既出の通り。
  • お秀の回想、果し合いののち秀を連れて脱藩した左内だが、兵馬たちに追いつかれ対決した鈴鹿峠、谷山林道か。その後父子がゆく雪降る山道は不明。
  • おはるに持たされた冬瓜を持って隠宅から帰る大治郎、お秀と行き会う道は大覚寺北辺水路(水路を船がゆく)
  • 訪ねてきたお秀を送ってゆく小兵衛夫婦、西の湖(汀に板置いて船着き演出。太鼓橋の橋脚消してあり、遠景に町なみ合成)。その後二人船でゆく掘割は八幡堀

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