時代劇拝見日記
2019年2月

・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪表紙テキスト版 ・ロケ地一覧 ・時代劇の風景トップ
・このサイトについて ・サイトトップ

←2019/12019/3→

2019/2/28

■ 水戸黄門 第四部 第2話「天狗馬鹿」1973.1.29TBS

 火難から逃れた老公らは、忍城下へ。ここで、道中に見た天狗の真実を知ることとなり、お世継ぎ騒動に介入の運び。
お家を狙った悪家老は懲らされ、晴れて若殿は仮面を脱ぎ捨て本道に立ち返るのであった。

ロケ地
  • 火をかけられた茶店、湖南アルプスか。その後広い野原や広い浅河原での立ち回りもあり。幼松が植え出されている。この戦いのさなか、半鐘の音を聞く清雅は梅宮大社神苑。騒ぎをききつけて出動してくるのは火盗改、山の中みたいだが設定はまだ御府内のもよう。
  • 江戸を離れ、荒川を西に見てゆくと早や大宮と語られる街道筋、川の土手か。暴走大八に轢かれた幼女を助けるくだりでは、相当に高い堤と判る。ここで天狗登場。
  • 天狗はここの若様と聞く茶店、田畔の道端。後段にも出てくる。
  • 忍城の城門、芦浦観音寺門。天狗の若様が帰ってきて、開門と呼ばわる。彼が入った後、弥七が忍び込み。後段、老公がやって来るシーンもある。
  • 街道で清雅を襲った一団がゆく中山道、里人にものを尋ねるシーンは酒屋神社前。この前の道も付近と思われる。お新が彼らを尾行している。
  • 老公と八兵衛が名物のみそおでんを食べている茶店前に、天狗の若様が騎馬で通りかかるくだり、先に出た北見唯一の茶店、酒屋神社付近か。先のシーンより周囲がたくさん映る。
  • 殿に毒を盛っていた御典医・道庵宅、京都御苑拾翠亭門。
  • 当地を発ち高崎へ向かう一行、お新に文を託し江戸へ帰す街道は興戸あたりの溜池端か。

2019/2/26

■ 水戸黄門 第四部 第1話「旅立ちの歌」1973.1.22TBS

 二年も西山荘へ落ち着いていた老公だが、助さんや八が煽るまでもなく、旅の虫はむずむずと動き始めていた。
きっかけは、追われて老公に助けを求めた謎の絵師。助格を置いて出てしまった老公を、二人が追ってきてところで火矢を射こまれ、茶店が炎につつまれたところで中ほど。

ロケ地
  • 大八で老公手作りの野菜を運ぶ助格、相国寺大光明寺南路地。行き会う武士やご婦人がたに笑われる。行先は中山宅。
  • 綱篠への野菜を託された山辺主水正(永田光男)、大仰な行列を仕立ててゆく道は走田神社脇か。野良姿の老公が出て叱られる。
  • 西山荘イメージ、以前にも出た山裾の萱葺民家?亀岡あたりか。
  • 妻子持ちの格さんと比べ我々はとおだを上げる助と八、釣りに行く途中通る道は民家脇、萱葺の屋根が抜けている?
  • 浪路と絵師が行き会わせる千波沼畔の茶店、広沢池観音島近くの道端に設営。助さんたちが来た際、見返りに北嵯峨農地も映る。茶店は、後段老公を追ってゆく助さんを待っていてお守りを呉れる浪路のシーンでも出て、この際西岸の道も使われている。
  • 浪路と絵師が別れる道、北嵯峨農地竹林際(大石置いてある個所)。絵師は陵の方へ行き、追っ手と立ち回り。後段では同所で取り囲まれ。
  • 助さんが八に奥の細道を読み聞かせる西山荘縁側、不明。後段、絵師が追われて駆け込んでくる際にも出て、前庭や簡素な門も映る。立地は高台、遠景に池か川か、水が光る。ここも、以前に出たような。
  • 保護した絵師に話を聞いた翌朝、その男・清雅と八兵衛のみ連れて旅に出る老公、小走りに行く朝靄の道は池辺か川堤か。
  • 江戸入りした老公が訪ねる芭蕉庵、梅宮大社神苑。清雅は女と合流し姿を消し、老公は格さんに見つかって逃げ出す。
  • 助格に挟み込まれた老公、ここへ矢が射込まれる茶店は湖南アルプスか。

2019/2/23

■ 小吉の女房 第七回「お信、花魁の文使いになる」2019.2.22BSP

 小吉の留守中に起こる、悲劇。優しい人々は恋の成就を希うが、若者たちは障壁を乗り越えられなかった。
旦那さまとの甘い思い出の、恋多き才女の歌が、悲しみを際立たせる。

ロケ地
  • 花里が兄哥たちにからまれているところへお信と麟太郎、上賀茂神社渉渓園
  • 花里とお信が参る金比羅社梅宮大社本殿。絵馬掛けはあしらいもの?(松の前に斜めに置いてある)
  • 絵馬について話し、約束を交わすお信と花里、茶店は上賀茂神社ならの小川神事橋たもと藤棚前に設営。
  • 男谷家イメージ、妙心寺天祥院門。精一郎の門弟で旗本の次男坊・磯貝が御番入りの報告に来ているくだり。
  • 花祭りの法恩寺、本法寺。楼門前から本堂まわりを使う。花御堂は本堂前に置いてあり、塔や諸堂が映り込む。お信が碩翁と邂逅、花里の事が白髭さまの耳に入る次第。
  • 麟太郎が、母からことづかった文を兄弟子・磯貝に渡す男谷道場門前、大覚寺明智門
  • 意地悪を繰り返し陥れた同輩を斬ってしまう磯貝、大覚寺大門前参道。導入は御殿川越し。
  • 碩翁隠宅イメージ、大覚寺望雲亭主屋玄関。

2019/2/19

■ 水戸黄門 第十五部 第39話「野望砕いた江戸城の対決」1985.10.21TBS

 板橋宿で娘を助ける老公だが、ここに仕込みをされてしまう。禁断の鯉を獲ったかどで連行されてしまう老公たち、これに加え綾姫連れ出しの一件で水戸の隠居に引導を渡そうとする柳沢なのであった。

ロケ地
  • 江戸へ四里の中山道をゆく一行、大堰川河川敷。汀に舫った船に、柳沢の手の者・甚八が潜み老公を見ている。
  • 老公が御府内へ入ったと柳沢に報告する用人・高坂、茶室イメージは梅宮大社神苑・池中亭外観。
  • 黒田藩邸から、揚屋に入っていた脇坂兵部を強奪してゆく高坂、この一行をつける志乃は相国寺法堂基壇(途中で弥七らが出る)。このあと一行は回廊〜庫裏前(ここで甚八が、綾が気になると離脱)へ。
  • 気を失った綾姫を担いで走る格さん、甚八に追いつかれる夜の水辺は広沢池東岸
  • 水戸街道をゆく老公たち、大内亀岡道坂から辻堂南付近を遠望の画〜辻堂北付近を南へ歩く〜亀岡道坂(皆で老公を担ぎあげてのぼってゆく)

2019/2/17

■ 小吉の女房 第六回「お信、鼠小僧の一味になる」2019.2.15BSP

 窮鳥を懐に入れる夫婦だが、それは近頃大名屋敷に出没する「鼠小僧」だった。
哀れな若者たちを追い回す町方に一矢報い、おんな鼠は屋根の上で見得を切り「盗みハすれど非道ハせず」と開陳。

ロケ地
  • 天明の飢饉まっただなかの情勢が語られるくだり、近郊の百姓が流入する際の一場面に摩気神社鳥居前。
  • 夫婦が留吉と太助を問いただすくだり、二人が語る故郷・那須の村の情景、里の風景は摩気神社裏手塀際と谷地田、芝居がうたれる鎮守は舞殿に舞台しつらえ。
  • 男谷道場イメージ、大覚寺明智門。小吉がお町のダンナ・青木を呼び出すくだり。

2019/2/14

■ 水戸黄門 第十五部 第38話「父と呼ばれた格之進」1985.10.14TBS

 格さんは父を慕う少年になつかれて、老公たちは彼の祖父母にあたる河岸問屋の老夫婦の使いを助けて、弥七は賭場で「逃亡中の若旦那」を見咎め、それぞれに大宮の揉め事と関わってゆく。なにしろ、全てを取り締まるはずの郡代がスガカン、潜入した綾の色香に迷い無体におよぶ座敷で、田舎爺に踏み込まれてしまうのだった。

ロケ地
  • 大宮さして街道をゆく老公たち、田畦。はさ木が見え、後から来た格さんのシーンではクリーク状の小川が見える。亀岡か。
  • 川勝の老夫婦が使いに出した与平が、勢造の手下に痛めつけられるところへ来合わせる老公たち、立ち回りは広沢池東岸汀。夜間撮影。
  • 当地を発つ一行、稲穂の海。奥にある疎林は畦畔木か。段丘のような地形も見える。亀岡か。

2019/2/11

■ 小吉の女房 第五回「おばば様の秘密」2019.2.8BSP

 あのおばば様が感化された偉いお上人さまには、凄絶な過去があった。
とれていたツノが戻り、再び小吉とバトルの日々復活に「恨みは恩で返す」と大書してお信の一本勝ち。

ロケ地
  • 男谷道場イメージ、大覚寺明智門。十二歳の麟太郎が稽古に励むくだり。
  • 老い込み、利平次を亡くしてクサるおばば様、白髭さまへ参る途中差し込みで行き悩む河岸、琵琶湖東岸松原に石垣を設営、遠景の橋や町は書割。
  • いそいそといずこかへ通うおばば様を尾行するお信、坂本里坊周辺。本所原庭町にある一日上人の無徳庵は實蔵坊、扁額を変えてあるほか境内に「水死塔」を置いてある。入口の石灯篭はそのまま。庵内部はセット撮り。

2019/2/8

■ 水戸黄門 第十五部 第37話「悪乗り八兵衛若旦那」1985.10.7TBS

 老公のお茶目で「若旦那」として蕩尽していた八兵衛は、とんだ男に目をつけられ老舗の婿がねに。家老と組んだ悪徳商人は、忍藩の若君を暗殺し次郎君を後に据えようとしていた。
熊谷名物・五家宝を作る本家と元祖がいがみ合い、跡取り娘と息子がロミオとジュリエット状態になっていたのも、老公のはからいでうまくいくのだった。

ロケ地
  • そろそろ熊谷という街道筋、大内亀岡道。一行は南へ歩き、辻堂の屋根越しの画もある。行き会った芸者連れの若旦那を、八兵衛がしきりに羨ましがり、老公の意向で蕩尽と相成る。
  • 三国屋が強引に八兵衛を婿に据えようとするくだり、本家の娘・お里が家を飛び出し、元祖の倅・伊之助と会う神社、鳥居本八幡宮・鳥居前。
  • 三国屋の性急さに疑義を抱いた老公、忍へ向かう道は亀岡の田地か(田畦、はさ木あり。忍道と書いた道標が据えてある)
  • 当地を発つ一行、大内辻堂南の道、北向きに歩く。人物の背後に墓地がちらり。

2019/2/6

■ 水戸黄門 第十五部 第36話「代官にされたドジな掏摸」1985.9.30TBS

 町を歩けば「代官が来た女を隠せ」と民が騒ぐほど、好色極まりない悪代官。こやつとつるみ人を泣かす悪徳商人やヤクザもまとめて成敗という話、代官のそっくりさんである掏摸は、殊勝に更正を誓うゆくたて…「小松政夫のどたばたを撮る」という企画ありきの話と思われる。

ロケ地
  • 岡部入り前、老公たちが掏摸男女に遭遇する街道は土手下の田畦。はさ木が見えるので亀岡っぽい。ここは後段、代官が来たと騒ぎが起こる農村としても出てきて、ラスト一行がのぼってゆく斜めの土手道も同所と思われる。
  • 下手な言い訳を受け許してやった老公に「あんな古い手で」と怒る八兵衛、土地のヤクザとすれ違う道は木の塀際、様態が亀岡っぽい。後段出てくる同じような里には、木が朱色に塗られているものも見える。
  • 一時姐御と別れた百助が一休みする小屋、奥の開口部から墓地が見えている。初期の東野黄門で出てきた覚えあり…堂ヶ峠近く?
  • 姐御が百助と間違えて代官をひっぱたいてしまう茶店、クリーク状の小川のほとり。石橋が架かっている…七谷川に似る。
  • 自分が一緒にいてやるから足を洗えと百助に言う姐御、この土手は段丘林にも見える。六地蔵はありもの?

2019/2/3

■ 小吉の女房 第四回「麟太郎、三途の川から呼び戻される」2019.2.1BSP

 勝家に暗雲、若君の不予でお役御免の次は、生死の境をさまよう大怪我。しかし人々の熱い思いは届き、麟太郎は現し世にとどめられる。
内職の色紙を書き損じ、仲良い父子のさまを書きつける「似た者親子」。

ロケ地
  • 桜草売りが来る堀端、八幡堀白雲橋下手堀端。このあと勝家へ回る。
  • 伯父・彦四郎に連れられ城を下がってくる麟太郎、二条城東南隅櫓前濠端。
  • 命もあやうい麟太郎のため、小吉が願を掛けにゆく夜の金比羅社、日牟禮八幡宮。脇参道から駆け入り、手水舎で水垢離、本殿に祈願。
  • お信がお百度を踏む能勢妙見宮、神光院中興堂。本堂脇に百度石を設置、通りかかった碩翁は庵前から植え込み越しにお信を見るかたち。
  • 麟太郎が夢に見た三途の川、大覚寺大沢池船着(大)。船には白装束の子らが乗り込んでいて、乗ろうとした麟太郎は「鐘馗さまに止められる」。対岸とか消してあって、真っ赤な光芒を配してある。
  • 菖蒲売りがゆく橋、八幡堀明治橋。橋下の堀端に遊ぶ子ら演出。

2019/2/2

■  大岡越前スペシャル「親子をつなぐ名裁き」2019.1.4BSP

 忠相は将軍直々の命を受け、お忍びで武蔵野へ出張る。その間江戸では、獄門になった凶賊の手下が、奇妙な経緯で忠相の息子に手を伸ばそうとしていた。
ぎりぎりの切所で動じずに人を信じた忠相の心が、天に通じる。

ロケ地
  • 江戸城イメージ、前作にも出た、二条城と思しき櫓ほか要素いっぱい詰め込んだ合成映像。
  • 松平乗邑邸イメージ、大覚寺大門夜景。伊生が大岡への憤懣をぶちまけに来ているくだり。忠相失脚を狙う企みがなされる。
  • 養生所へ赴き、その一画で作られている甘藷について昆陽のレクチャーを受ける忠相、北嵯峨農地の畑。
  • かくれんぼをして母に叱責される求次郎、梅宮大社。茶店は本殿前に設営、隠れるのは舞殿階の陰。
  • 浪人姿で甲州路をゆく忠相たち(お供は片瀬と勘太)大堰川堤法面。押立村の田地は堤内地の田畦。
  • 逃散百姓を追う代官所役人のくだり、行き会わせた八十吉が思わず庇う林間は山麓か。ここは後段、往来のシーンにも使われる。
  • 百姓に話を聞く忠相、赤土が露出した法面や林等、先の山麓と同所と思われる。
  • ところの名主・川野平左衛門邸、摩気民家。門のほか北側の塀際、川沿いの塀や河原、内部もたっぷり使われる。橋は映らない。
  • 川野の回想、無頼の果て故郷に帰り着いた際、父との相克について十蔵(八十吉の父)に説教された田んぼ、大堰川堤内地の田畦。この前に出ている各地の情景も同所。
  • アジトから逃げるも見つかり音松に追われる求次郎とおこん、上賀茂神社ならの小川河床。忠相がおっとり刀で駆け付ける。
  • 押し付けられたお滝の子を連れて縁日に来ていた筧のダンナ、当のお滝が「相手の男」を連れて出てきてしまう神社は梅宮大社
  • 玉川上水普請の指揮をとる平左衛門、現場の水路は大覚寺遣水跡か。完成した水路イメージはならの小川。

←2019/12019/3→

・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪表紙テキスト版 ・ロケ地一覧 ・時代劇の風景トップ
・このサイトについて ・サイトトップ