時代劇拝見日記
2019年11月

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2019/11/30

■ 水戸黄門 第五部 第21話「幽霊船の怪」1974.8.26TBS

 壇ノ浦に出る船幽霊は人為と見抜く老公、海賊の横行を許しては諸人の難儀と解決に乗り出す。そして不気味な寺に巣食う怪しの琵琶法師は、果たして玄竜に通じているのだった。

ロケ地
  • 赤間関近くの海岸、琵琶湖西岸松原。突堤を持つ港も出てくる。後段、夜仕立ての画も。沖をゆく船はバンクフィルムか。この船に海賊行為におよぶ際はセット併用。
  • 宿をとれなかった一行が一夜の宿をかりに赴く柘榴寺(丘の上設定)丹波国分寺。門内外を使い、墓地等はセット併用。柘榴の謂れは殺された平家方の血と、月心がおどろおどろしく語る。また、弥七らが放り込まれた洞窟と奥で通じていて、五輪塔どけるとダンジョン(ここはセット撮り)

2019/11/28

■ 水戸黄門 第五部 第20話「親をだました親孝行」1974.8.19TBS

 行き会わせた旅の老人である老公に、女が相談を持ちかける。もういい年の女は駆け落ち者で、父親が危篤と知り故郷へ急ぐ旅の途。しかし父が会いたいと切望する孫娘はとうに亡くなっており、夫婦はそのことを知らせていないのであった。女の問いは、今際のきわにある人間に真実を告げるべきか否か。
実家に巣食う性悪の後妻が刺客を放ってくるが、そやつには玄竜という知り合いがいたりして手を焼かされる一幕も。
老公の替え玉作戦に異議を唱える格さん、すべて知っていて芝居に乗った瀕死の「祖父」に泣かされる姫とかのエピソードも利いている。

ロケ地
  • 徳山近く、今市へ四里の街道筋の茶店で休む老公たち、大覚寺大沢池畔に小屋設営、対岸の堤が見えている。お栄の相談に一応答えたあと一行がゆく山陽道は大沢池堤。亭主の善作が手配してあった偽者芝居用の娘が引き渡されるお堂は護摩堂。
  • 姫を孫娘に仕立てて、と話が決まり翌朝出立する一行、不機嫌な格さんが助さんに当たる街道は里山の際か、露頭も見える。茂みから小峰さん(浪人)が見ている。
  • 芝居のためもあり、お栄の身の上話を聞きつつゆく街道、木津堤法面(堤上にも旅人配置)。渡し場は木津川右岸汀、ここで船と陸とに一行が分断されてしまうが、なんとか切り抜ける。汀の砂地斜面での立ち回りは迫力。

2019/11/20

■ 水戸黄門 第五部 第19話「親殺し娘巡礼」1974.8.12TBS

 生き別れの父母を求めて、幼い娘巡礼はただ一人札所を回る。とある飯屋で、食い詰め浪人に恵みを施すと、その男盗賊に変じ幼女の財布を奪おうとする。このあと話は浪人とその妻女の境遇にスイッチ、探し求めた拝領刀を前に悪家老一味と大立ち回りの段へ進む。
母子偶然の再会のくだりで、お鶴が「ととさまの名は阿波の十郎兵衛、かかさまの名はお弓」と口上を述べるシーンがちゃんと入っている。

ロケ地
  • 飯屋を出たあと、送ってやると称しお鶴を別の道へ連れ込み財布を奪おうとする十郎兵衛、琵琶湖西岸松原。お新が出てやり込める。
  • 五十五番札所・南光坊、神光院。山門前に行列する人々を配し、見返ると映画村セットの老公の宿という画もある。門内外での撮影もあり、本堂は大師堂と設定されている。十郎兵衛が小野田の手勢に膾にされるシーンは庵前、石橋たもと等で撮られている。
  • 小野田らが、取引を持ちかけた武太六をシメる林、下鴨神社糺の森
  • 海路当地を発つ一行、芝居はセット撮りだが、バンクフィルムの港は琵琶湖西岸(大きな木の桟橋に、大きい船が停泊しモブ配置。対岸に三上山くっきり)。このシーン、夕陽の出帆の画も出る。

2019/11/7

■ 水戸黄門 第五部 第18話「身がわり花嫁」1974.8.5TBS

 宇和島の浜で強盗殺人を目撃する一行、犯人は名うてのろくでなしで、妹を悪徳商人に娶せようとしており、犯行もそれがらみ。悪党と、彼奴らが狙う網元の方は老公たちが、恋人と引き裂かれ嘆く妹の方にはお新と八兵衛が、それぞれ関わってゆく。

ロケ地
  • 伊予・宇和島に近い浜、琵琶湖西岸松原。岬や対岸の見え方から舞子浜と思われる。強殺は汀で、松原には兄妹の家。

2019/11/1

■  水戸黄門 第五部 第17話「酔いどれ用心棒」1974.7.29TBS

 安里姫が病を発したため、弥七夫婦が松山領へ先乗り。二人は公儀隠密と疑われ追われるが、時折しも圧政に苦しむ百姓衆の不満が暴発寸前で、郡奉行の手下を退けて弥七らを祭り上げ一揆の気配。鉄砲隊を差し向けてくる奉行、体を張る弥七のもとに、老公らは駆け付けてくる。

ロケ地
  • 弥七とお新が牛方と連れ立って歩く、伊予松山へ向かう街道筋、谷あいの谷地田畦道。
  • 弥七とお新を手配する高札が立つ里の路傍、堂ヶ峠を南に出たところの石積際。集落の方から亀六と役人がやってきて、弥七らを見つけ捕物に。お新が捕まってしまう道は、峠付近の山際の細道。お新が引っ立てられていくところ、牛方が通りかかり牢破りの罪人などでは有り得ないと証言するのは、峠を北側に出た道の、千々川の橋たもと、百姓衆にやっつけられ逃げてゆく亀六らの向こうに、73号が見えている。
  • 百姓らが山を越えて大洲へ向かうと知らせる早馬が走る夜道、不明(山道、杉林越しの図)
  • 百姓衆が逆茂木でバリケードを築く峠、堂ヶ峠付近か。切り通しの山道も出る。荷駄をひいて山越えの図で、見下ろしの九十九折なども。
  • 髭を剃ってさっぱりした武藤に見送られ発つ一行、木津堤法面。このあと流れ橋を渡ってゆく。

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