時代劇拝見日記
2019年4月

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2019/4/30

■ やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛
 第四話 箱根 「宿場まるごと救出大作戦!」2019.4.27BSテレ東/東映

 物凄い女にすげえ勢いでののしられた弥次さん、萎れてヘタれるが、三島宿の健気で清楚な女あるじをオトすことで自信回復を図る。しかしそのご婦人こそ、モノホンのアレなのであった。

ロケ地
  • 街道端の祠に額づく女にコナかける弥次さん、大堰川堤。緑濃い並木を見上げ。
  • 事後、今回の件を述懐する二人、大堰川土手法面にお座り。その後土手下(堤外地)を歩く。

2019/4/26

■ 水戸黄門 第四部 第20話「湖水の女」1973.6.4TBS

 十和田湖を見物に寄り道した一行は、盛岡に直訴しようとした木地師の親方が密殺される事件に出くわす。現地の役人どもが私腹を肥やすとみた老公、仇討ちの意思固い娘を手助けしてやる。格さんの手荒い特訓を受けた娘は、助太刀もなくみごと奉行を討ち果たすのであった。

ロケ地
  • 十和田湖イメージ、本物のロング映像。船上の情景および船着きや周辺は琵琶湖と湖岸。(ほぼ)竹生島と思しき島影が望まれる浜なども出てきて、この浜では見返りの図に大寺の甍?などもちらり。
  • 村長で木地師の頭領の庄兵衛宅、走田神社社務所。
  • 庄兵衛が密殺された夜道、庄兵衛の墓、いずれも山中林間。

2019/4/23

■ やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛
 第三話 箱根 「関所越え 公儀隠密は誰だ!?」2019.4.20BSテレ東/東映

 賭場で手入れに遭った二人、手形を置いてきてしまったもんだから、こっからドタバタ大騒動。喜多さんの方は怪しすぎる姐御に振り回され、弥次さんは役人に捕まってキタナイ仕儀に。
あまりにも簡単に関所破りを志すとか、隠密くノ一お色気ムンムンとか、案外強い喜多さんが助六のなりで大立ち回りとか、内容は薄いけどコミカルに見せる。

ロケ地
  • 箱根関所イメージ、現地の復元施設をイメージに。芦ノ湖も映っている。
  • 弥次喜多が雲助の追い剥ぎに遭う峠付近、野原は北嵯峨かどこかの土手下か。
  • 丹羽さまから逃げてくる二人、街道は自転車道か大堰川堤か木津土手か。

2019/4/19

■ 水戸黄門 第四部 第19話「七人の暗殺者」1973.5.28TBS

 三戸へ入る一行だが里に異変、煮炊きしたまま人だけが忽然と消えている。里人をさらって人質にし、城代家老を呼びつける荒くれ七人兄弟だが、もちろんヒモが付いていた。
江戸にも聞こえた武者の城代をむざ死なすわけにはと老公、強敵を各個撃破してゆくのであった。

ロケ地
  • 里人がさらわれてしまう押上村、不明(山裾に棚田、萱葺民家多数)。里人+八兵衛がとっ捕まっている山の湯、湖南アルプスか(岩がちの山、ごく浅い砂河原など。幼松が植え出された個所も。沢沿いの山道、岩ごろごろの谷川なども見られる)
  • 城代が騎馬で出てゆく三戸城城門、大覚寺明智門。助さんが槍持ってお供する。

2019/4/17

■ 水戸黄門 第四部 第18話「駈けろ若駒」1973.5.21TBS

 みごとな南部駒を育てている母子と出会う老公、挙措から武家の出と知れるその二人、是非とも献上馬にしたいと希うには深い事情があった。陰謀を暴いた一行は、悪党ばらを釣り出し、本懐を遂げさせてやるのだった。

ロケ地
  • 隆太郎がムツを駆けさせる野、湖南アルプスか(家とか、思いっきり映り込んでいる)。権右衛門の倅どもが隆太郎に矢を射かけるシーンも同所か、騒ぎを聞いて老公らが駆けおりてくるシーンは神社と思われる。このあと、老公がムツに跨り行く道は溜池?沿い。
  • 隆太郎と母が住む家、日本民家集落博物館の「南部の曲家(後段、この家を背にしたアングルで、「越前敦賀の民家」が映り込んでいる)
  • 大牧場主の権右衛門宅、日本民家集落博物館の「飛騨白川の合掌造り民家」。松の木越しに南側を見る図。
  • 献上馬選考会場、不明(林に囲まれた広場?下は土。幔幕や柵あしらい)。後段、大殿上覧の際も同所、ここで仇討ちも。
  • 現御馬奉行・浅川のもとへ向かう助格、馬を駆る道は冒頭隆太郎がムツを駆けさせていた道と同所か。浅川邸、塔頭の門か。
  • 事後、母子に見送られ当地を発つ一行、不明(一本松が路傍にある道、山城か)。隆太郎は前髪を落としている。

2019/4/15

■ やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛
 第二話 小田原 「女役者とだんまり火消し」2019.4.13BSテレ東/東映

 枕捜しに遭った二人は、浴衣一枚の惨めな姿に。にもかかわらず性懲りもなくスケベ心を発し、旅の一座の太夫に惚れて入り込むが、果たした役割は間抜けなキューピッドてあった。

ロケ地
  • 散々な初日のあと、落ち込んだ座頭・小夜が夜の堀端に佇んでの回想、幼馴染の幸治郎たちに慰められ踊った鎮守、大覚寺五社明神。少女の小夜は舞殿で踊り、幸治郎らは本殿階に腰かけて見る。
  • 小夜の回想、旅の一座に加わり発つ日、引き留める幸治郎を振り切った道、大覚寺大沢池北辺水路端の道。林を抜けた東方に、待っている荷車が見える。
  • 恋やぶれ、「押し黙って」当地を去る弥次喜多、道は大覚寺大沢池北辺並木。旅人が落としていった包みの中に、二人の荷物。
  • 飛脚に文を渡す一九先生、飛脚が走り去るシーンは大覚寺遣水跡嵐山自転車道。セットにスイッチののち村田屋へ。
  • 喜多さんが外郎を服し、弥次さんが一首詠む街道、嵐山自転車道。灯篭や旅人あしらい。

2019/4/14

■ 多十郎殉愛記 中島貞夫監督作品 2019.4.12東映

 監督が撮りたいものと、こっちの見たいものが一致する至福。なかなか終わらないと表現するほかない尺のチャンバラに加え、どうだと言わんばかりの大捕物…堪能させてもらいました。バンツマの雄呂血を思い出した。

ロケ地覚書
  • 竹中稲荷…多十郎の長屋近くのお宮さん?参道と舞殿まわり。
  • 随心院裏塀際と林…アジト?へ来た谷口高史が斬られるところ
  • 梅宮大社神苑…多十郎が菖蒲をスケッチ
  • 上賀茂神社ならの小川…谷口高史絶命、「弟」が看取り
  • 上賀茂神社北神饌所…回想・萩城下?剣のお稽古
  • 清凉寺?…回廊のとこ?
  • 仁和寺境内塀際、清滝河原…多部ちゃんが弟連れて逃げる
  • 大覚寺放生池畔と周辺…捕方引き連れて逃走
  • 瓦屋寺…太郎坊の奥のアレ、栗さんのお寺・刀いっぱい持ってる怪しの坊主

2019/4/13

■ 水戸黄門 第四部 第15話「津軽哀歌」1973.4.30TBS

 津軽の海へやって来る老公、ご婦人に無体のヤクザをひねり、さっそく巻き込まれてゆく。代官もグルな悪党に苦しめられる一家は、私事でも重大な懸念を秘めていた。
老公の諫めを聞き、未練を断った男の打ち鳴らす太鼓を聞きつつ、一行は去ってゆくのだった。

ロケ地
  • 善知鳥神社の祭礼のため太鼓の稽古をしている浜、丹後松島(高嶋海水浴場付近と思われる)。ここは後段にも出て、ラス立ちが行われる。東西どちらの向きの景色も割合はっきり映っている。
  • 佐吉が参る烏帽子屋先代親方の墓、不明(山腹、周囲には大きな木が林立)。烏帽子屋持ち山で、太鼓の材に用いる銘木を産する設定、代官らはこれを狙う運び。

2019/4/11

■ 水戸黄門 第四部 第14話「落ちてきたおしら様」1973.4.23TBS

 道に迷う一行、危なっかしい崖道をつたううち、果たして老公真っ逆さまに落下し行方不明に。ちょうど船を出していた姉弟に助けられるが、ところの信仰であるオシラ様扱いされてしまう。彼らの住む農村では、猟で暮らしをたてる山の衆との間に深刻な諍いが持ち上がっていた。

ロケ地
  • 話を通して出てくる弘前領・平村、不明。村長の家は山を背にして建ち、アプローチに緩い坂があり、門は小さな狭間を出していて、中には萱葺の母屋、門脇に蔵のような建物。家の前には段畑が広がり、隣家も萱葺。夜仕立ての画もある。オシラ様を捜すため船を出すシーンは保津峡
  • 老公崖落ちのくだり、つたう崖や一本橋の谷(ちらっと映る下の荒瀬は保津峡?)、不明。川に流された老公が姉弟に助けられるのは保津峡落合付近。助格らが必死で捜しまわるシーンも落合付近、杖を拾っていた弥七と出会うのは河口汀。
  • 山の衆の住む落合村、不明。雑木まじり植林杉の山か。待ち伏せシーンではガレ場や切通しも。清滝河畔と思われる汀なども出る。
  • 老公が出向く弘前城、本物の天守をイメージに挿入。報告を聞き大慌ての奉行のくだり。老公が印籠を出して押し通る関所はセットか。
  • 当地を発つ一行、保津峡沿いの道か(ロングあり、地道に轍二本くっきり)

2019/4/9

■ やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛
 第一話 江戸 「俺は喜多さん、お前は弥次さん」2019.4.6BSテレ東/東映

 役者くずれの喜多八、ヘボ絵師の弥次郎兵衛、同じ長屋に住む女好きの下衆二人が、皆から見放され放逐された挙句、再生の旅を志す過程を描く。
苦し紛れの仕込み芝居に因果が巡る作りで、黒幕の戯作者も二人とともに江戸を発つ。

ロケ地
  • 大黒屋の身代をいただく企みを打ち合わせる弥次喜多、大覚寺護摩堂。弥次さんは縁先に寝そべっている。

2019/4/8

■ 水戸黄門 第四部 第13話「曲わっぱの恋」1973.4.16TBS

 秋田杉を見に山に入る老公、お供とはぐれるが大館の下級武士・文之進と出会い、彼の内職の曲げわっぱに感銘を受ける。しかし山中では闇の伐採計画が進行中、文之進らも巻き込まれるが、一行の働きで重職どもの企みは潰え、身分違いの恋も実るのであった。

ロケ地
  • 一行が迷い込む巨杉の山、京北の山中か。林間のほか、轍つきの林道も出る。
  • 犬に追われた八兵衛がドボンの谷川、清滝か。
  • 文之進の母にきついことを言われしょげて帰るお杉、八兵衛が追いついて訳をきく橋、不明(谷川に架かる欄干の無い木橋)

2019/4/5

■ 水戸黄門 第四部 第12話「なまはげ様のお通りだ!」1973.4.9TBS

 秋田の港町で、家老狙撃現場に遭遇する老公たち、犯人の目星はついているのに牢に放り込まれ、解決の際までそのまま。狙撃犯とその一家の事情が描かれたあと、とんとんと悪家老成敗の段取りが進んでゆく。

ロケ地
  • 秋田・土崎の港に着く船、バンクフィルムか(マジ海の海崖際、海からの撮り)
  • 久保田藩奉行所、大覚寺大門か(パーツのみ映る)。老公らが取り調べを受けるくだり。
  • 役人に呼び出され家老に会った帰り、肩を落として歩く八重、大覚寺大沢池堤
  • 川村兄弟の老母が隠れ住む家近くの墓地、不明(斜面に墓標並ぶ。墓の間に大木も)
  • 棋一郎とその母が処刑されるという高札を見た八重、様子のおかしさに気付いた弥七がつけてゆく道は大覚寺大沢池堤。護摩堂前で聡治郎が出て二人は堂内へ(セットにスイッチ、弥七立ち聞き)
  • 江戸へ向かう聡治郎を見送る老公、港はセットで船着きは冒頭と同じバンクフィルムか(浜からのアングル、日本海っぽい岬も見えている)
  • 当地を発つ一行、北嵯峨農地竹林脇。

2019/4/3

■ 水戸黄門 第四部 第11話「地獄へ落ちた悪い奴」1973.4.2TBS

 無残に荒れた田畑を見る老公、当地の重職によって行われている不正を知る。しかし当の悪人たち、老公の身分を知るや抹殺を画策、ちょうど仇を討ちに来ていた姉弟を利用する始末。しかし企みはもちろん潰え、悪は一掃されるのであった。

ロケ地
  • 猿回しを見ていて助さんに置いて行かれる八兵衛、走田神社社務所前に茶店設営、芸人は床几に。
  • 老公らを街道に捜す八兵衛、羽州街道は走田神社社叢脇の道(丸岡へ一里の道標あしらい/畦道にはさ木)。巡り会えずとぼとぼ渡る橋は穴太橋(欄干はあしらいもの)、橋たもとに武家の姉弟がいて姉が足を挫いている。その後姉をおぶってやる八兵衛は曽我谷川堤、走田神社社叢が見えている。姉弟は仇を求めて三年旅をしていると聞く。
  • 老公らが道に迷う山中(八兵衛に嫌がらせで助さんがチョイスの脇道)、酵素ダート脇の斜面か(林は雑木)。その後出る荒れた田園は酵素河川敷、聞いてもいないのに妙な言い訳をする百姓(北見唯一)に出会い、次いで禁制のイワナを獲ってきた少年に出くわし、御留場のことを聞かされる。
  • 妙な三人組のよそ者が御留場のことを知ったと目付・泰が奉行に注進、その後奉行が城代に知らせるため馬を駆る道は北嵯峨農地竹林脇。
  • 目付と捕り方に追われた老公らが逃げ込む源信寺、大覚寺大門。後段、城代が老公を迎えに来る段では参道も映る。
  • 城代らが老公を始末にかかる地獄谷、湖南アルプスか白水峡か、水食の跡も著しい崩壊地形。
  • 当地を去る老公たち、北嵯峨農地農道か。

2019/4/1

■ 水戸黄門 第四部 第10話「あの紅が憎い」1973.3.26TBS

 女衒に連れていかれる娘を助ける老公、民の困窮を知る。しかし藩もたいそうな窮乏で、理由は幕府が押し付けた御用のため多額の借金をしている始末。
悪徳商人の言も一理ありとした老公、付け込んでいた大鼠を退治たうえで解決策を示してゆく。

ロケ地
  • 天童の渡し場、保津峡手前の保津川右岸と推測(川は瀞、対岸には山迫る。後段に出た際は支流が流れ込んでいるのが見える…西川か鵜の川か)。女衒に連れられたお菊たちが渡るのは木橋、これと行き会う老公らは土手道、土手下は谷地田か。
  • 老公が城の役人に連行されたあと、救出のため城の石垣を攀じ登る助格と八兵衛、大阪城空堀か。登り切ったところで、既に身分を明かしていた老公がお出迎えのシーンは別撮りか、石垣に切り欠きが見える。
  • 晴れて嫁入りのお菊、行列がゆく畦道は谷地田。老公らがゆく道も畦道、はさ木あり・亀岡か。

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