時代劇拝見日記
2019年5月

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2019/5/31

■ 水戸黄門 第2話「鶴がつむいだ兄妹愛」2019.5.26BSTBS

 急ぐ旅だが、世直しのため寄り道。
暴漢に襲われ、冥加金をそっくり盗られ窮する兄のため挺身する妹。捨て子だった彼女の過去が、悪党から兄妹を守って逝く。

ロケ地
  • 原鶴温泉の由来を語るくだり、筑後川イメージは朝倉付近か(協力クレにShutterstock)。「鶴の湯浴みで発見」の河原は大堰川河川敷汀。この話を聞く老公一行、休む茶店は走田神社参道に設営。
  • 茶店を後にする一行、走田神社参道。佐吉が浪人に襲われているところへ出くわすシーンは本殿前ポーチ、一行はブッシュから現れる。
  • 佐吉の旅籠へ投宿する一行、鶴屋の露天風呂は湯の花温泉・すみや亀峰菴の山の隠れ湯。イメージ映像ではなく、ほんとに入っている。
  • お鶴が兄に拾われた川、大堰川。幼い佐吉が友と遊ぶシーンを川中で撮ってある。赤子入りの盥を発見。
  • 幼いお鶴と遊んでやる佐吉、大堰川堤下緑地(堤外地)
  • 当地を発つ一行、刺客に襲われる街道(熊本・日田の分岐)大堰川堤上。襲撃失敗後、堤下から勘解由が窺っている。

2019/5/26

■ 武蔵  2019.5.25三上康雄監督作品

 耳の調子悪くて、せっかくの音響が鼓膜ビリビリして情けないことに…三味線とかカミナリとか迫力だった。
静寂と大音響のギャップが妙なのに、べらべら喋ってる観客いて腹立つ。年寄りが尊敬されない世の中を招くぞ、ああいうの。
撮影は関東で行われたもよう…月待の滝とか、小田原城とか良かった。
まだ観てない人に悪いので筋への言及は避けるが、武蔵の動きと咆哮は凄いよ。
2019/5/24

■ 水戸黄門 第四部 第26話「黄金の誘惑」1973.7.16TBS

 白石へ向かう途中一行は、骨箱を抱えた奇妙な侍を見る。その後彼が難に遭うのを助けるも死なれ、「お骨」の行方などで困じ果てるが、彼の妹である盲目の娘と出会い、謎は解けてゆく。
砂金横流しの汚職、娘の目が治るなど、ありがちな要素が詰め込まれている。

ロケ地
  • 蔵王の麓を白石へ向かう一行、崖際の地道。上の方の崖から、「奈津江」と大声で呼ばわる、骨箱を抱えた侍を見る。その後立ち寄る茶店は崖際、さっきの侍と行き会う。
  • 早坂の死後、手がかりを得るため助さんに骨箱を抱かせ歩かせる街道、植林杉の林道。その助さんを凝視する郡奉行たち、墓地下の道。
  • 早坂のなりで歩く助さんとばったり会った弥七、わけを聞くシーンは常寂光寺仁王門を見下ろす坂。設定は鎌先宿。
  • 早坂のなりのままの助さんと老公らが杉戸村へ行く道、溜池端か。杉戸村の五兵衛(奈津江がやっかいになっている木地師)宅、軒瓦を出した萱葺民家。
  • 老公らを見送る奈津江と五兵衛、山腹・崖際の道。

2019/5/22

■ やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛
 第七話 浜松 「恐怖の幽霊旅籠!」2019.5.18BSテレ東/東映

 雨宿りした焔魔堂で、怪しげな幽霊芝居専門役者たちに出会う喜多さん、義侠心+スケベ心で念晴らしを唆す。悪を懲らし、さまよう魂を昇華させ、たいへん善行をなす二人だが、ギャー×2な目に遭うのであった。

ロケ地
  • お話の前後に出る浜松付近の松原、琵琶湖東岸松原(マイアミ浜。クレジットにはマイアミオートキャンプ場)。ラスト、中空にお幽の声を聞き再度ギャーな場面では、水制が映っている。漁具あしらい。

2019/5/20

■ 水戸黄門 第1話「じゃじゃ馬姫と九州路」2019.5.19BSTBS

 西山荘の住人に旅ごころ兆す頃、きっかけが飛び込んできて、一行は九州へ。船から降り立った中津では、吉姫が身につまされるような事態が起きており、有為の士が野に下っていた。

ロケ地
  • 西山荘、落柿舎。庵まわりのほか、座敷も使う。
  • 福岡行きのことを弥七に告げ、露払いを依頼する老公、梅の実拾う野辺は大覚寺梅林。吉姫のお供の三太夫が道を聞きに来て、老公を農夫と間違えるギャグかます。
  • 帰ってゆく吉姫の駕籠がゆく道、大覚寺大沢池堤際・農地側?
  • 柳沢吉保邸イメージ、大覚寺大門(夜景)
  • 熊本城イメージ、本物の天守(夜景)
  • 中津湊、琵琶湖東岸汀と松原。米俵ならぬ、漁網に腰かけて老公怒られるシーンも。
  • 勘兵衛が寄宿する寺、栗東阿弥陀寺。傘張りや寺子屋は本堂内部で、子らが参道を駆けあがってきたり、墓地側の石積が映っていたり。
  • 住職が語る、殿さまのご乱行、城の庭は枳殻邸印月池畔芝地。
  • 中津城イメージ、本物の天守と櫓。

2019/5/19

■ 居眠り磐音 2019.5.17松竹

 前途洋々、帰郷した若侍たちを待っていたのは、凄惨な運命。傷心の磐音は江戸へ舞い戻るが、そこでも事件に巻き込まれ新たな人々と出会ってゆく…要するに、シリーズ「起こりの話」。二人の女との行く末について気をもたせる作りなので、2あるかもな感じ。
殺陣すごいし、それの音迫力なんで、小屋で見るべし。あと、数に限りあるかもだけど、決定版の文庫とデザイン揃えた映画のシナリオ貰える。
「るろ剣」と比べられると思うが、本作はワイヤーアクションとか無しのガチ肉弾立ち回り。どっちも好きだけど。

ロケ地覚書
  • 佐々木道場…大覚寺明智門。中はセット。
  • 三人が故郷を望む峠道…谷山林道?ここんとこ行ってないので様子がわからない。
  • 関前・雄美岬、南天の花の前で磐音と奈緒、回想…丹後海崖?間人のちょっと西あたりにああいうのあったような。
  • 磐音の家とか城下のいろいろ…杵築ロケと聞く。手元に資料無いから言及は避けるが、酢屋の坂とかめっちゃイイもんな。
  • 江戸・六間堀…八幡堀堀端〜新町浜。鰻持って宮戸川へ。
  • 巌念寺離れ(阿波屋の用心棒たちがたむろ)神光院。木の見え方からすると本堂?
  • 今津屋の供をして赴く、日村邸…妙心寺蟠桃院(パンフには妙心寺衡梅院とあったが、そっちは庭使った?見間違えたかも)
  • 今津屋の用心棒として、阿波屋の用心棒たちと戦う夜のやしろ(シナリオでは柳原土手)油日神社参道と境内。御用提灯はパーキングの方から殺到。
  • 田沼さまが指示を飛ばす城内居室…聖護院宸殿座敷と推測。
  • 吉原へ走ってゆく磐音…日本堤は大覚寺大沢池堤
  • 関前城下、回想シーン・奈緒に兄から託された匂袋を渡す伊代…摩気橋。シナリオでは一石橋。

※パンフには彦根城とか西教寺とかも記載あったけど覚えてない。


2019/5/17

■ 水戸黄門 第四部 第25話「狙われた弥七」1973.7.9TBS

 凶賊跋扈する仙台城下、そこへ入るや早々に身投げ女を助ける一行。苦悩を抱えたその女は、弥七の昔に関わりのある、本格の盗賊のかしらの遺児だった。
弥七を陥れ、おそのを前歴で脅す凶賊を、権威と智恵で嵌め返す老公。賊の娘という負い目を解消してやり、去ってゆくのだった。

ロケ地
  • 弥七が源蔵に接触し、大店へ押し入る話を持ちかける、城下の神社境内(賭場が立つ設定)赤山禅院本殿朱玉垣際。
  • 城からのたいそうな迎えを断り、旅立ってゆく一行、街道は不明(山裾に広がる田園地帯に通じる地道、湖西か丹波か)

2019/5/15

■ 水戸黄門 第四部 第24話「牢破り」1973.7.2TBS

 石巻入りの老公らは、街道で捕物に際会し協力するが、これは無実の者を捕えて始末しようとした、代官の陰謀だった。
捕まった侍は、鉄火女将の旧主の若さま。過激な婦人は思い詰めて牢破りを画策するが、危地に陥る。しかし全てを知った老公が、仙台藩に手を回していた。

ロケ地
  • 平泉を発って石巻へ向かう一行、北上川沿いに南下するところ、捕物に遭遇するくだりは木津堤。ロングで砂河原を映し土手にスイッチ、捕り方に追われた奥村が堤法面を駆け上がって来るシーンに映っているお堂は専琳寺のもの。
  • 一行から遅れて石巻を目指す弥七、奥村の護送を見る街道は酒屋神社近くの溜池端と思われる(対岸からロング、瓦葺の小屋が映っている)。その後、奥村を密殺しようとするシーンは酒屋神社参道入口燈籠前〜茂みにスイッチ(ここも神社近くと思われる)
  • 殷賑をきわめる石巻港イメージ、バンクフィルムか。水戸黄門シリーズで何回か見た覚えが。
  • 彦坂が儀助を始末しようとする葦原、広沢池西岸葦原。立ち回りは土手にスイッチ、助さんが出て二人とも懲らしめ拘束。このあと助格弥七合流。
  • お豊と奥村兄妹に見送られ当地を発つ一行、木津堤法面の道。新しく代官に任命された啓之助は、騎馬で駆け付ける。

2019/5/13

■ やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛
 第六話 大井川 「星空に消えたお姫さま」2019.5.11BSテレ東/東映

 スケベ心から関わり、人助けに終わる。運命を曲げられてしまった哀れな女のコを救う二人、喜多さん大いに男を上げるのであった。

ロケ地
  • 川止めの島田宿、渡し場は大堰川河川敷。人足頭・辰五郎と争い川に叩き込まれる清吉(男装のお夏)のシーンや、輦台に乗るお夏、肩車で渡される弥次喜多(弥次さんは三人がかり)など。

2019/5/9

■ やじ×きた 元祖・東海道中膝栗毛
 第五話 駿府 「ご落胤は弥次さんの甥っ子?」2019.5.4BSテレ東/東映

 いつもの伝で文無しになった二人、弥次さんの故郷・駿府へ。タカるつもりだったが、弥次さんの生家である栃面屋には災難が降りかかっていて、一肌ぬぐことになるのであった。

ロケ地
  • 女掏摸に遭い文無しの二人、ボヤきながら通りかかる竹林は大覚寺竹林。府中へ行けばなんとかなると吹く喜多さん、府中はパスするつもりだったと落ち込む弥次さん、船に乗る話でタイタニックポーズも(キモい)
  • 千次郎を諭しにかかる喜多さん、大覚寺大沢池畔・木戸前。守ってやると申し出るが去られる。
  • 千次郎を追う鼻兵衛たち、および千次郎を連れて逃げる喜多さん、大覚寺竹林
  • 駿府を発つ二人、街道は自転車道か(富士山合成。法面は刈り込まれている)

2019/5/7

■ 水戸黄門 第四部 第23話「泥棒にされた黄門さま」1973.6.25TBS

 一関入りした一行だが、胡乱な者として役人に捕らわれ投獄されてしまう。当地では、とても用立てられぬ金銭を民に要求する怪しの賊が横行、水門を壊されたり家畜を殺されたりで、百姓たちは疲弊しきっていた。

ロケ地
  • 浮浪児・亀太を見かけ、助さんに世話を命じる老公、酒屋神社参道口の石灯籠に子が座り込んでいる。
  • 助さんに子を任せ先行した一行、役人に誰何され捕まる道は酒屋神社近くと推測される。他作品でも頻繁に出てくる、路傍の瓦葺の小屋が映っている。地形は谷地田。
  • 亀太に裏道を案内させる助さん、しかし忍びの結界に阻まれるくだりは不明(山中)
  • 甲賀の隠密の一人・五兵衛を誘い出す助さん、入って芝居する稲荷堂は不明(拝殿かも)
  • 大庄屋・仁左衛門の孫の飼い犬を使い監禁場所を捜す亀太と弥七、崖道は落合か。辿り着く小屋は酵素っぽい。
  • 夜陰に紛れ逃散の支度をして家を出る百姓たち、不明(萱葺民家の里)
  • 逃散の人数を率いさせられる大庄屋、途中で老公が狼煙を見て歩みを止めさせる夜道は鳥居本八幡宮鳥居前。甲賀のかしらとここでラス立ち。
  • 当地を去る一行、溜池土手下へ行く分岐道、酒屋神社付近か。

2019/5/2

■ 水戸黄門 第四部 第22話「激流に実る恋」1973.6.18TBS

 北上川を船で下る老公、河畔で測量をする娘を見て興をひかれる。彼女は父の遺志を継ぎ、河川改修による百姓のための新田開発を目指していた。
その事業をなされては困る悪徳商人と、これとグルの城代が襲い来るが、印籠が出る。そして娘に心寄せる、頼もしい浪人がついているのだった。

ロケ地
  • 北上川と河畔の堤、保津川。馬堀駅の北側、西川か鵜ノ川の河口あたりの、保津峡手前右岸と推測される。急な怪しい検地の田畦や、ラスト近く加奈が射られる際の土手もこの近辺と思われる。当地を船で去る一行の画は、下流方向を望む図で、瀞になっている流れの具合などがよくわかる。

2019/5/1

■  水戸黄門 第四部 第21話「南部鉄瓶由来」1973.6.11TBS

 南部侯に貰った釜に魅かれた老公、鋳物師宅を訪ねるが門前払い。御釜上覧が迫りピリピリしているのに加え、愛弟子に背かれご機嫌ななめ。その弟子が目指すのは、広く民に供される「道具」。しかし南部藩に於いては、釜以外のものを作ることは掟破りなのであった。

ロケ地
  • 嘉平が作り上げた鉄瓶を貰って当地を去る一行、仰木棚田か。萱葺の集落が見える。

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