時代劇拝見日記
2020年3月

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2020/3/31

■ 水戸黄門 第六部 第9話「偽黄門さまの助太刀」1975.5.26TBS

 おきまりのニセ黄門が出る話、今度のは食い詰め者が窮してやらかす騙りだが、本物の老公これを利用し仇討ち兄妹の手助けをする。
たつきのため芸者に出ている妹が、格さんの嫁そっくりというお遊びもある。

ロケ地
  • 当地を発つ一行、街道は琵琶湖畔松林沿いか。松の向こうにはヤナギや葦原。

2020/3/30

■ 水戸黄門 第六部 第8話「孤独の捕縄」1975.5.19TBS

 好いた女のため、抜け荷一味から足を洗い、十手を預かるようになった男だが、まだ捕まっていなかった頭目は、裏切者を許さなかった。
男の無残な最期に際会した老公は、残された女房を叱咤し、仇をとらせるよう仕向け、悲しみから立ち直らせるのであった。
照れが入って、いっそうの頑固爺となり格さんたちを叱り飛ばす老公も見もの。

ロケ地
  • 毒を盛られかけた加七夫婦に同道を頼まれ、途中まで一緒に行く格さん、門司へ一里の街道は大内付近田畦・林際。同じ頃、格さんの悪口に反応しくしゃみする老公たちは琵琶湖畔松原。格さんは代参や船の手配で別行動中という設定。
  • 格さんと別れたあと、先をゆく雲水について山道をゆく加七とはま夫婦、両側切り通しの道は谷山林道か大内付近か。山越えの無事に感謝し額づく祠は大内辻堂。木のうしろから、実は一味だった雲水・玄海坊が現れ、仲間の荒くれ人足も出る。危機に、気になって追って来た格さん登場、立ち回りは祠裏、道隈でも行われる。
  • 女房に危険がおよぶと思い詰めた加七、一人家を出た夜に殺されてしまう曽根の浜、琵琶湖東岸葦原の汀。翌朝発見され騒ぎになるところへ、老公らが行き会わせる。
  • 姿を消した亭主を、村人や格さんとともに捜しまわるはま、大覚寺大沢池堤〜大沢池畔、五社明神(ここで、曽根の浜に死体が上がったと知らせが入る)
  • 抜け荷の品を満載し村を通ろうとした一味だが、老公らに阻まれ、一人逃げた荒くれ人足が騎馬で駆け上る坂、大内亀岡道。ちょうど坂上から頭目が駕籠で来て、報告を受ける。
  • 村人に共闘を呼び掛けるも拒否され、庄屋にすらむしろお前が出ていけ呼ばわりされ落ち込んだはま、座り込むお堂縁先は大覚寺護摩堂、格さんが来て同様に呼びかけが徒労に終わったと告げる。ここではま、亭主を一人で戦わせた悪い女房だったと述懐、逃げないと宣言。
  • 当地を発つ一行、琵琶湖東岸。浜は佐波江浜と思われる。

2020/3/27

■ 水戸黄門 第六部 第7話「姫だるまに似た女」1975.5.12TBS

 別府で見かけた嫁姑、いびられている健気な嫁を救う話と、厳しい財政を食い物にする悪者どもを懲らす話がからむ。
企みに乗ってみる老公のお茶目ぶりや、印籠の出ない身分明かしなど見どころも多い。
タイトルは、頑なな姑を説得する際、老公が引く姫だるまの由来。

ロケ地
  • 別府の地獄めぐりを眺めるシーン、山裾に演出か。
  • 別府から岡城下へ向かう道、湖南アルプス。丸屋の名代をつとめる老公が駕籠でゆく切り通しの坂、水を汲んで来いと言われた綾が滑落する崖、欄干の無い低い橋(大堰堤の下方、朝日組近くのアレ)など出る。
  • 相田に詫びに行かされた綾が、無体をはたらかれかけ拒み、姑から言いつかったつとめを果たせず萎れて帰る雨の夜道、広隆寺東塀際か。

2020/3/23

■ 三屋清左衛門残日録 新たなしあわせ 2020.3.14時代劇専門チャンネル

 嫁・里江の不在中に起こる事件、子を思う親の心のありかたがそれぞれの運命の輪を回す。そして決着をみた後には、春の喜びが待っているのだった。
またまた朝田家老の悪だくみが炸裂するが、五年前罪を着て隠棲した男の一刺しが決まる。
稔侍演じる、「恩ある上司の罪を被る寺井権吉」の話は、「静かな木」から採られている。

ロケ地
  • 雪嶺と海イメージ、鳥海山と日本海。
  • 釣りの清左衛門、清滝か。
  • 日暮れて帰る清左衛門が通る神社境内、三嶽神社の欅(参道鳥居周辺)。葉は落ちている。遊ぶ子らが欅を取り巻き、幹の太さが強調される。ドローン撮影もあり。
  • 落日の海、日本海か。
  • 又四郎に送られ帰る奈津と娘、大堰川土手道か。鳥海山を合成。
  • 清左衛門の回想、腰元を引き連れ御廊下を来る滝野、清凉寺本堂裏回廊。場面は藩邸内か。
  • 滝野を訪ねる清左衛門、宝厳院通用門。邸内描写しセット撮り。
  • お城イメージ、上野城天守(拝観口見上げ)。又四郎が帳簿を捜している段。
  • 中根道場、金戒光明寺禅道場。東坂を、前髪の門弟が駆けあがってくる。中はセット撮り。
  • 奈津の夫・杉村と話す清左衛門、道は先に出た土手と同じ。ここでは農地も見える。
  • 杉村が刺客に遭い傷を負ったあと、杉村家を見舞う清左衛門、門は某民家裏手で、室内描写も同所母屋で、前庭も映っている。父を送ってゆく奈津、某民家塀際。
  • 城を下がる又四郎に因縁をつける勝弥(朝田家老実子)上野城内石垣上。果し合いを申し入れられてしまう。
  • 寺井を訪ねる清左衛門、通る道は某民家南塀際。寺井宅はセット撮りだが、遠景に合成あり。
  • 果し合いの事を知り、清左衛門に会いにゆく杉村、城下の道は金戒光明寺永運院下坂。
  • 又四郎と勝弥果し合いの野面、広沢池東岸近く池底。水脈をのたのた動く亀とか映っている。対岸の雪嶺は合成。寺井が現れ「手詰め」を披露。
  • おうめの子が生まれる、春きたるイメージ、雪嶺と菜の花はバンクフィルムか。
  • 妻から来た文を持って父のもとへ走ってくる又四郎、西の湖園地橋。里江に子ができたことを喜ぶ父子の段は園地湖岸。
  • ラストシーン、残日録に描かれた木の絵が三嶽神社の欅にモーフィング。葉をつけた画が出ている。

2020/3/19

■ 水戸黄門 第六部 第6話「あかね雲」1975.5.5TBS

 山鹿燈籠を楽しみにしていた老公だが、その名人を競うイベントに際し起こるトラブルに遭遇。いつもトップをとる職人・幸吉、いつも次点の仙太郎、姉が幸吉といい仲なのも加わって焦るわ妬むわで揺れる心に、悪いやつらが付け込む。いにしえの技の復活にも手を貸すかたちの老公たち、悪党成敗ののちは華やかに山鹿祭りで〆る。

ロケ地
  • 山鹿へ向かう谷川沿いの道、清滝か。水を飲もうとした八兵衛、赤い水が流れてきてびっくり。
  • おそでが染めた紙を洗いに来る小川、上賀茂神社ならの小川。祠の裏に、若旦那と船頭たちが潜み見ている。
  • 牢の幸吉に会って帰りのおそでを襲う船頭たち、弥七が出て阻み逃がしたあと、もう大丈夫と声をかけわけを聞く塀際、広隆寺東塀(木あり)
  • 幸吉や仙太郎たちを逃がし郡代から匿う老公、その翌朝二人の燈籠が奉納されていてざわつく大宮神社、上御霊神社。楼門〜舞殿前、立ち回りの際には摂社も映る。

2020/3/17

■ 剣客商売 婚礼の夜  2020.3.13CX

 江戸へ出てきた大治郎の剣友が物騒な輩に狙われるが、若い剣客は父譲りの振る舞いを見せ、秘密裡に悪を挫く。
新キャスト、ぎこちなさも初々しい三冬と大治郎が見もの。

ロケ地
  • 鐘ヶ淵の小兵衛隠宅、大覚寺遣水跡に設営。大沢池に船着きが張り出させてある。後段、縁先に腰かけ室内からのアングルでは、西の湖を合成してあるケースもある。
  • 浅草の寺へ墓参に赴く小兵衛、船を出させるシーンは西の湖で、俯瞰も。橋場の道場へ向かうくだり、大覚寺心経宝塔脇から出てきてセットへつなげる。大治郎不在で、田沼邸で稽古中の場面、屋敷イメージに随心院薬医門
  • 大治郎の友・浅岡が狙われているらしいというネタが入った後、倅に任せると言い放つ小兵衛、弥七と話しながら行く道は大覚寺天神島橋たもと〜放生池堤。
  • 田沼邸、小兵衛と碁を打つ老中、邸内居室は金戒光明寺方丈座敷。不機嫌な三冬が現れる際は、庭から現れ階を上がってくる。戸が開け放たれ外が見えているほか、虎の襖絵も映っている。
  • 金子道場へ赴く小兵衛、門は松竹セット、高弟・西山が浅岡を婿に希う話を聞くくだりの居室は妙心寺衡梅院・四河一源の庭を望む座敷。見合いの回想シーンは廬山寺源氏庭、桔梗が満開(仰々しい席は設けず、西山父子の桔梗見物の供という態で浅岡を同行させたと金子談。小坊主が拭き掃除している廊下が映っているので、寺設定)
  • 浅岡に偽名を名乗った小兵衛、浅草の西山家への道案内を買って出てともに行く道は妙心寺海福院前路地(北西角〜門前)〜大通院裏ラウンド塀際。ここまで来れば道が判ると言い別れた浅岡は福寿院道を入っていき、残された小兵衛は尾行してきていた浪人輩とラウンド塀際で立ち回り。
  • 市ヶ谷の菓子屋に凶賊のくだり、町のイメージに八幡堀新町浜
  • 田沼邸廊下、三冬のもとへ大治郎来訪を告げる用人、金戒光明寺方丈前廊(奥に本堂への回廊が見えている)。借金申し込みを聞く庭は紫雲の庭。
  • 平山言うところの「弟の仇」の件を父に話す大治郎、四年前大坂であった事件の回想、野田村へ使いに出た帰りの浅岡、ロングの田園風景は毘沙門段丘林付近か(遠景は町を合成)。百姓娘に無体をはたらく平山らをシメる浅岡のくだりもそのまわり?田んぼの際に林が来ている。捕らえられた平山が叩刑を受けるシーンは大覚寺明智門前。
  • 押し込み強盗はやはり平山一味と弥七に話す大治郎、八幡堀新町浜。奴らは死罪かと問い不敵に微笑む。
  • 代々木裏の神社境内にやってくる小兵衛、大覚寺五社明神。舞殿に腰を据える。平山のアジトは松竹セット(酵素似のアレ)
  • 事後、田沼邸に赴く小兵衛、老中が用人を従え来る廊下は金戒光明寺方丈前廊(西望)。小兵衛が待つ座敷は虎の襖絵のアレ(南望の画では勅使門続きの塀が見えている)。用事は大治郎のした借金の肩代わり返済だったが、三冬が生島用人に突っかかり「解消」。
  • エンディングに被る小兵衛日常風景(船で対岸へ)西の湖八幡堀(白雲橋から灯籠越しに堀を見下ろす図)

2020/3/13

■ 水戸黄門 第六部 第5話「おてもやんの初恋」1975.4.28TBS

 人妻に横恋慕した目付は、夫を謀反人と言い立てて斬ったうえで無体をはたらこうとする。現場に弥七が居合わせ、御新造を救出するが、幼い息子は連れ去られてしまう。処刑迫るなか、一行は証拠集めや「直訴」に奔走するが、人の話を聞いていない天然娘・おてもやんに振り回されるのであった。

ロケ地
  • 川尻の渡し場へ向かう船に乗る一行、宇治川か(側刻作用でできた土壁みたいな岸?三川合流付近の宇治がこんな感じ。流れは瀞)
  • 熊本イメージ、熊本城阿蘇山(噴煙を上げている)。柴を売り歩くおても、降灰に辟易したあと立ち寄る小笠原邸は宝塔寺塔頭
  • その夜、小笠原が謀殺される坂は宝塔寺七面社参道坂(弥七が居合わせ)。このあと亡骸を駕籠に乗せ参道坂から屋敷設定の塔頭へ。
  • その翌日、助格とお新がやってくる、待ち合わせに約束していた藤咲宮、宝塔寺七面社参道坂。同刻、弥七が御新造を連れて逃げる葦原は広沢池西岸湿地(水無し、対岸の萱葺は政どんの家という設定)
  • 高琳寺へやってくる助格たち、宝塔寺仁王門〜墓地。しかし弥七も老公も居らず。
  • 城下でおてもといた弥七と会えた助格、小笠原邸を窺うも役人に見つかり隠れるのは大覚寺勅使門橋下御殿川河床
  • おてもが老公たちと出会うくだり、宝塔寺墓地、本堂階。
  • 弥七らの報告を待っておられず直訴に行く老公とおても、大覚寺大沢池堤〜大門(殿さまが立ち寄る水前寺の茶屋?)
  • 小笠原の幼い息子が処刑されかかる井手之口刑場、御幸橋付近の「淀河原」か(流れは冒頭出た瀞と似ていて、対岸の堤に疎らに松並木。あと、男山に似た山も見える)
  • 御新造やおてもに見送られ発つ一行、切り通し山道。殿さまたちは離れたところから見守っている。

2020/3/9

■ 水戸黄門 第六部 第4話「わしは天下の大泥棒」1975.4.21TBS

 八代入りの一行になれなれしく接してきた兄哥、実は身を持ち崩した大店の若旦那。店は悪者に狙われており、拝領の茶器が紛失しあるじは入牢という事態に、父を救おうとした彼の心底を見た老公、誤解のままに大泥棒として自分たちを奉行所へ突き出させるのであった。

ロケ地
  • 八代への道をゆく一行、畦道。はじめ大覚寺脇の農地に似た風景で、先の道は登り道のカーブで仰木の棚田みたいな地形。
  • 老公が自分たちを縛らせて突き出させる八代藩郡奉行所、大覚寺明智門(門番の一人は川谷拓三)
  • 上方へ修行に出る英二郎が乗り込む渡船、渡し場は桂川か(堤はけっこう高く、川幅は狭い…松尾橋下手に似る)
  • 当地を発つ一行、林際の道で反対側は農地、走田神社脇に似る。弥七が今回遅れたわけはミカンの食いすぎというギャグあり。

2020/3/1

■  水戸黄門 第六部 第3話「よみがえった男」1975.4.14TBS

 老公らはお百度の最中倒れた老婦人を助けて、格さんは雉子車売りの若妻をチンピラから助けて、失踪中という藩士の事情に関わってゆく。御用金を持ったまま出奔とされているその侍、妻や母が見まがうほど格さんに酷似。捨て置けぬ格さん、侍の格好をして城下をうろつき、渦中に飛び込んでゆくのだった。

ロケ地
  • 奉納の臼太鼓踊り、下鴨神社二の鳥居前?青井阿蘇神社、本物をイメージに挿入。そこにお参りの世津(水木の母)今宮神社本殿。
  • 水木一之進として城下をうろつく格さん、顔を見て驚愕し逃げてゆく藩士らのシーンは金戒光明寺東坂
  • 稲葉に言われ、斬って崖下に落とした水木の亡骸を確かめにゆく伝内、落合か。
  • 牢にとらわれた格さんのため、お城に乗り込む老公、大手門は大谷祖廟北側通用門。「頼喬どのに会いに来た」と衛士を圧する。
  • 当地を去る一行、球磨川下りの船は保津峡下りの船で表現。乗っているのはダミーっぽい。

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