時代劇拝見日記
2020年5月

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2020/5/27

■ 水戸黄門 第六部 第30話「希望の灯」1975.10.20TBS

 舞台は成田、参道の茶店で働く女が、老公の印籠を見て奥医師と誤認したことからはじまる騒動。目を病んだ亭主を治そうと健気に頑張る女を、よってたかって困らせる欲深助平どもを、チーム連携で成敗。

ロケ地
  • 成田山新勝寺イメージ、新勝寺釈迦堂。参道は村のセット。
  • お沢宅、萱葺の軒先と玄関のみ映る…嵯峨?
  • 成田へ出向いた奥医師・桜庭を迎える富里村の名主・理右衛門、街道は大内辻堂前。ラスト、桜庭とお沢夫婦が老公らを見送るのも同所。
  • 理右衛門邸、前にスロープ、門は萱葺の民家。引いた画も出る。
  • 桜庭の無体から逃げたお沢、走る夜道は広隆寺東塀際か。

2020/5/25

■ 水戸黄門 第六部 第29話「黄門さまの頑固くらべ」1975.10.13TBS

 浜でならず者にからまれていた男女を助ける老公たち、娘の家に招かれるが、そこには誰の言うことも聞きそうにない頑固親爺が待っていた。
親爺は零落した元網元とか、意地っ張りが過ぎて娘の縁談を壊しているとか、ならず者は零落の因を作った奴の倅とか、あるあるパターン花盛りの展開だが、身分明かしが変則でなかなか面白く見せる趣向。

ロケ地
  • 木更津甚句を謡いつつ働く漁師を見て感心する老公、浜は琵琶湖西岸松原・漁具や船あしらい。ラスト見送りの際には、でかいエリが見えている。
  • 助格にとっちめられ逃げた巳之吉、乾分たちに文句を言う土手は広沢池東岸。こちらにも漁具あしらい。
  • 碇屋に謝って来たと老公に報告する代官と辰五郎、平岡八幡宮。老公は拝殿前の石段に腰掛け、代官らは土俵前に平伏。

2020/5/22

■ 水戸黄門 第六部 第28話「めぐり逢い」1975.10.6TBS

 江戸をフケた亭主を捜し求める女、再会はすぐ果たされるが、二年もの間逃亡生活を送った大工には、さまざまなしがらみが出来ていた。
恩返しのため若棟梁を更正させようとしていた勝三郎、思いは届き夫婦の絆は結び直される。

ロケ地
  • 鶴岡八幡宮、イメージに本物の全景や大石段など。一行が立つ境内は石清水八幡宮境内、本殿脇など。
  • 東慶寺、イメージに本物の山門。お松を拾う門まわりの情景は法輪寺山門まわりで。後段、寺に入りかけたお松を止めに来る勝三郎のくだりにも出る。
  • 鎌倉の町で勝三郎を見かけて追う弥七と八兵衛、勝三郎が逃げ込む門は神光院山門、取り押さえは境内石畳上。
  • 腰を据えて亭主を待つと決めるお松、時間経過イメージに鎌倉大仏
  • 辰造殺害現場を見に行く弥七、広隆寺塀際か。
  • 海臨寺の普請場で働く勝三郎のもとへ役人殺到のくだり、神光院中興堂(蓆等あしらい演出、鉋掛けしている大工に福ちゃん)
  • 役人に偽のアリバイ証言したお照に訳を問う勝三郎、広沢池東岸
  • 辰造殺しでヤクザに追われ負傷する若棟梁、勝三郎が見つけるシーンは大覚寺護摩堂。中に入るシーンでセット併用。
  • 老公たちと別れ江戸へ帰る夫婦、街道は溜池端のカーブ。池の土手の向こうに小山と崖が見える。遠景は合成?興戸とかとはちょっと違うかも…中山池?

2020/5/20

■ 水戸黄門 第六部 第27話「箱根の山は天下の嶮」1975.9.29TBS

 賄賂が横行し、たるみ切っていると評判の箱根の関所。実態を見てやろうとする老公だが、光圀来ると知った役人どもは、ことさら警護が厳しいふうに偽装する。まんまと騙されかかる老公だが、弥七夫婦が拾った関所破りの娘から、悪事が露見するのであった。

ロケ地
  • 富士山を望む街道をゆく一行、走田神社社叢脇。その後休む茶店は鳥居前に設営、床几は田畦にも出されていて、そこに座った旅人が関所の腐敗について喋る次第。
  • 手形をなくした前髪の若侍が雲助につかまるくだり、街道は酵素ダート、河川敷(雲助たちの溜り場)。関所前後の道、巨杉生えた坂は近くの山道か…老公たちが映る際には、石積や石段も見える。弥七夫婦が姉を訪ねてゆくお吉と出会う間道の分岐付近も山道、林間での撮影も。
  • 小田原藩家老・大沼が、みそめた娘・お静を監禁している塔ノ沢の別邸、中山邸通用門(樋などあしらい)

2020/5/15

■ 水戸黄門 第六部 第26話「暴れん坊の恋」1975.9.22TBS

 十五年前国を追われた、顔も知らぬ許婚を待つ娘だが、金鉱に野心を抱く父により金奉行に売られようとしていた。許婚は甲府への道に斃れ、書付を託された「偽者」が娘のもとに現れるが、高潔な美女を目の当たりにした乱暴者は神聖な感情を抱いてしまうのであった。

ロケ地
  • 石和で金を受け取ってきた助さんと八兵衛、老公らと合流するべく甲府へ向かう街道、ちょっと峠になった道。
  • 弱ってへろへろの身で強盗を働こうとする十兵衛、藪田神社。参道の草むらに倒れていて、参道を弥七が来る次第、もちろん失敗。境内もちらっと見え、拝殿がまだ萱葺なのが見て取れる。
  • 山で雨に降られる弥七、鉱山は砕石場か鉱山跡か。坑口はありもの?ここは後段、山師の父が謀殺されるくだりにも出る。
  • 鰍沢で老公に杖でぶん殴られた後、甲州街道をうろつく熊、倒れていた十兵衛に書付と鍔を託される橋は若森廃橋上。この前に土手が映るが、傍には国道は無いもよう。
  • 老公たちが雨宿りの神社、酒屋神社。老公は割拝殿のベンチに腰掛けている。ここへ熊がのっそりと現れるが、老公見て退散。
  • 書付を携え甲府へ向かう熊、街道は若森の橋付近か(山にガレ)。里人に道を聞く坂道は堂ヶ峠北側の田んぼ道の坂。
  • 金山へ発った七兵衛を追う金奉行の用人・平塚と配下の侍(玉生司郎)堂ヶ峠北側の田んぼ道の坂(夜仕立ての画)。このあと既出の金山へ・坑道内はセットと思われる。
  • 甲府を発つ老公、渡る橋は流れ橋。助さんが追いついて来て、七兵衛や熊の最期と、あきの覚悟を報告。

2020/5/12

■ 水戸黄門 第六部 第25話「海道一の大盗人」1975.9.15TBS

 なかなか川止めを解かぬ代官は、土地のヤクザとつるみ普段から不正を働き民を泣かせていた。ここへ来かかる老公、途中関わった女賊とともに出張陣屋に侵入するというお茶目をやらかしたのち、群衆の前で悪党どもの手口を暴くのであった。

ロケ地
  • 金谷宿手前、老公たちが雨宿りする小屋は切り通しの山際に設営か。増水した大井川イメージ、嵐山の桂川と推測(堰堤を越す濁流)
  • 大井川の渡し場、木津河原。左岸側、砂地、水には濁りが入っている。夜間撮影や、大立ち回りも撮られていて、最後は一同肩車されて徒歩渡しのシーン(直後輦台の画に切り替わるが、これはバンクフィルムと思われる)
  • 陣屋に老公たちを置いて一人逃げたおぎん、一応案じて立ち止まる街道は興戸の谷地田か(溜池端、里居も見える。老公が待ち構えていて畏れ入らせる祠はありものか)

2020/5/7

■ 水戸黄門 第六部 第24話「うなぎ屋の助太刀」1975.9.8TBS

 浜松城下、道楽が過ぎて勘当された遠州屋の若旦那はうなぎ屋に居候中。ここへ呼び込まれた老公一行、訳ありげな武家娘と老僕に出会う。果たして彼らはこの地に仇ありと聞きつけ旅してきた身、悪党に躱されるところ、皆の働きで見事本懐を遂げる情話が展開される。

ロケ地
  • 浜松城イメージ、本物の天守。
  • 雪江の父の仇・昌之助が取り巻きと上機嫌で出てくる料亭・花月、中山邸通用門。通りかかった娘に無体をはたらくところ弥七介入のシーンは参道で。
  • 昌之助らがよく使う楼へ女中で入り込んだ雪江、露見し拉致されるところ弥七介入の夜道は広隆寺塀際か(木あり)
  • 藩へ出した訴状が受理され、果し合いの場として指定された桔梗ヶ原へ出向く雪江と老公たち、竹林の道は北嵯峨か(あとで駆け付けるお新と若旦那のシーンでも出る。この際、流水迸る水路端と田畦も映っている…高低差あり)。御狩場で禁足地の桔梗ヶ原、酵素河川敷(ロングの画では、前景に桔梗が数本配されている)。ラス立ちのほか、昌之助の父の郡奉行が騎馬で駆け付けるシーンもある。

2020/5/2

■ 水戸黄門 第六部 第23話「あっぱれ武士道」1975.9.1TBS

 尾張城下で、戦国の世にあればさぞかしという風情の侍を見る老公。喧嘩の仲裁に入った老武士・三左は、その気骨を見込まれ、対立する勢力のどちらもがシンボルに欲しがるものの、頑固者はいずれにも与しない。しかし情勢差し迫りお家の大事というとき、三左は迷うことなく命がけで悪の根を断ってみせるのであった。

ロケ地
  • お城を眺め、尾張藩の情勢について語る一行、上賀茂神社二の鳥居を出て朱玉垣際を東へ・ここで名古屋城天守を望む図。首席家老の甥・伴之丞が片貝に喧嘩をしかける茶店は神事橋たもとに設営。場を変えての対峙は渉渓園で(助格より先に、三左衛門が割って入り伴之丞を大喝)
  • 歴代藩侯の墓所へ詣でる老公、イメージに建中寺経蔵、寺門。墓地は黒谷か、立地はかなりの高台で、石柵のついた立派な墓所には五輪塔や亀趺みたいな石造物。
  • 三左邸、いずこかの塔頭か。伴之丞が家老の使いで来るくだり。
  • 当地を発つ一行、城を振り返りつつ行く道は松並木沿い、湖畔か。

2020/5/1

■  水戸黄門 第六部 第22話「父恋し伊勢参り」1975.8.25TBS

 伊勢へやってきた一行、六人組の賊と誤認され牢に放り込まれてしまうが、弥七の機転で本物を見つけ釈放と相成る。賊の一人は、ここ間の山で待ち続ける母子の求める父その人だったというエピソードが主体で、刑に服すものの罪一等を減じられ、あても無い空しい日々は終わりを告げるのであった。

ロケ地
  • 伊勢参宮道、堂ヶ峠と周辺。峠の南側、里居の見える道は物売りや参詣者が行き交う街道に。峠南端の石積エンドには茶店を設営、老公らが休む。雲助にからまれて難儀する抜け参りの男女を弥七らが助けるシーンは、峠北側か。
  • 赤猿の陣兵衛現るの報をもたらす早馬が疾駆する道、土手。バンクフィルムと思われる。
  • 男女がかしらとツナギをとるやしろ、鳥居本八幡宮本殿。俯瞰の画。

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