時代劇拝見日記
2021年4月

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2021/4/28

■ 小吉の女房2 第4話「麟太郎、ナポレオンと出会う」2021.4.23BSP

 「妖怪」とその手下の跋扈は続き、民を泣かす。青年・麟太郎はその状況を見ながら何もできぬ己に懊悩するが、父を介して知り合った馬医者に蒙を啓かれるのであった。

ロケ地
  • 道場へ出かけてゆく麟太郎、出てくる武家屋敷の門は妙心寺隣華院。道を走る麟太郎の背に今の霞ヶ関辺りと説明が被るくだりは、妙心寺玉鳳院前。
  • お信が看板を届けにゆく溜池端のお徳の茶店、大覚寺大沢池畔・遣水跡のヤナギ際に設営。「隠宅」の船着きが残されていて使われるほか、北側に建物を合成してある。
  • 小吉を訪ねてきた都甲をストーカーと間違え剣突を食らわせかけるお信、妙心寺玉鳳院前路地。
  • 小娘が職人に詰め寄られているところに介入する麟太郎のくだり、仁和寺水場脇から石段駆けのぼって鐘楼前へ。同じく口をはさんだ辰巳芸者や、新門の大親分との出会いが描かれる。
  • 江戸城イメージ、皇居巽櫓ナメて桔梗門を望む図、第一話と同じ。出世した石川が小吉の境遇を思いほくそ笑むシーンや、妖怪・鳥居が取り締まり強化を指示するくだり。
  • 都甲宅へ赴く麟太郎、途中通る坂は金戒光明寺永運院下坂
  • 町の様子を話しに来た銀次が語る、平河天神で麟太郎を見かけたという回想シーン、日吉大社。銀次と連れは大宮橋上にいて、麟太郎と都甲は橋を渡り西本宮参道坂へ。
  • お徳を訪ねた帰り、その心中を思い川面を見つめるお信、日吉大社走井橋上。麟太郎が通りかかり声をかける。昔この辺りに高野長英の塾・大観堂があったと母に話す麟太郎、大宮橋を渡ってゆく(ここで、蛮社の獄で自刃した都甲の友・小関三英の名が出て、その著書「那波列翁傳」に話が至る)。このあと学問成就を祈願しにゆく天神様は東本宮(本殿に手を合わせる二人に「VRIJHEID」の字が被される)

2021/4/23

■ 水戸黄門 第17部 第11話「命に替えた正義の剣」1987.11.9TBS

 膳所藩の悪家老は、目をつけた娘をモノにするため悪辣にして乱暴な手段を講じる。そのあまりな為様が、世を捨てていたサムライの心に火をつけるのだった。
南原宏治は、やはりこれぐらい凶悪でないと面白くない。中野誠也も堀内正美も、ハマった役どころで見ごたえがある。

ロケ地
  • 三井寺に詣でる一行、現地撮り。静止画で出るのは大門、唐院灌頂堂、唐院参道坂など。正式名称は園城寺という話をするのは金堂南側の大路(北望の図、画面奥にお堂)。親に会えるよう千春に祈願させるくだりは観音堂(手水場越しにお堂望む図、内陣前で拝む画も)。帰り道、嫌がるたかを引っ張ってゆく石上を見るのは村雲橋上。
  • 回想シーンなどで出る河原、大堰川河川敷。修行の旅に出る真一郎に追い縋るたかのくだりや、師匠・放斉が亡くなったことを真一郎に告げる正吾のシーンなど。
  • 石上に連れられ、家老の待つ料亭へ向かうたか(径、道端に苔)、真一郎の書き置きを持って道場へ走るおせい、真一郎と石上の果し合いの場へ急ぐたか達(ちょっと坂?)、三井寺境内か。
  • 伊吹の家名と道場の存続を賭けて、石上と対決する真一郎、柳谷みたいな山中の荒れ地の野原。大砂防にも見える構造物や、砕石場跡養生の段差のような崖など見える。崖と反対側はけっこう開けているので、柳谷というのは疑問残る。
  • 当地を発つ一行、山裾の道は酵素ダートのようでもあり、彦根城堀端が似るようでもあり。

2021/4/20

■ 小吉の女房2 第3話「お信と白髭様の庭」2021.4.16BSP

 お信たちを見守ってくれていた「白髭様」が失脚、天保の改革がはじまり町もどんよりと沈む。挙句勝家は本所を追われる羽目に陥るが、小吉の女房どのは前を見据えて微笑む。

ロケ地
  • 大御所・家斉逝去後に出た、己を揶揄する落首を見る碩翁、枳殻邸縮遠亭釣殿。このとき出る、御側御用取次・美濃守が水野越前守への警戒を碩翁に促した回想シーン、城内御廊下は粟生光明寺本堂回廊。
  • 武蔵屋との会合に赴くべく他出する碩翁、お信を見かける三囲神社境内は上賀茂神社ならの小川周辺(渉成園付近板橋〜神事橋下手のならの小川畔に茶店設営)。その後お信を伴い行く牛の御前は今宮神社稲荷社脇に撫で牛を設置、参詣後休む長命寺門前茶屋(設定は桜餅の山本や?)今宮神社絵馬舎下に設営。お信を自邸の庭に誘う碩翁、枳殻邸印月池畔(回棹楼近くの遣水流入口に架かる石橋二枚のとこ、侵雪橋たもと等。回棹楼は後段、屋敷を去る碩翁が感慨に耽るくだりで楼上が使われ、水辺の麝香ナデシコが開花しているのを見下ろすアングルが出る)
  • 美濃守に御役御免が言い渡される座敷、粟生光明寺方丈座敷。その後登城してきた碩翁が鳥居らに囲まれ登城停止を言い渡されるくだりは本堂回廊まわり。
  • 天保の改革が宣される西湖の間、粟生光明寺か(乳金物とかは似てる)
  • 江戸城城門イメージ、不明(門は二条城に似てるが…濠とか石垣とか建物とか合成しまくってて判らない)。二年前の「不行跡」がほじくり返され、勝家が本所から追放されるくだり。

2021/4/15

■ 小吉の女房2 第2話「小吉、腹を切る?」2021.4.9BSP

 岡野家の騒動を、持ち前の人柄でおさめてくる豪放磊落な漢。しかし、その「手柄」を初めて認めてくれた人との永訣がやってくるのだった。
お信のお習字は「月白風清」、兄上様の言葉。

ロケ地
  • 岡野家、妙心寺大庫裏門。お信が西側の路地を来る。
  • 岡野家の所行地・摂津国御願塚村イメージ、松竹「酵素似」セットの向こうに田地合成、陣屋は民家門。名主らの窮状訴えは芝居ではないかと話す小吉たちのシーンは同民家南側路地塀際。その名主や代官が句会を開いて小吉らをちょろいと嘲笑う座敷も同民家座敷(特徴的な沓脱ぎの大石が見えている)
  • 男谷家イメージ、妙心寺天祥院門。小吉の留守中、お信が叱られるくだり。この際、麟太郎の出世を予言した八卦見の回想シーンが挿まれる(石清水八幡宮参道石畳)
  • 江戸城イメージ、大阪城乾櫓が見える外濠越しの図と、六番櫓が見える濠越しの図と。二つとも櫓や町なみなど合成されている。石川が鳥居に讒言するくだり。碩翁が企みを挫くくだりの城内描写は、粟生光明寺方丈で撮られている(開口部から石庭と勅使門ちらり)…御廊下のシーンも同寺と思われるが確信なし。
  • 小吉の他行留めがとける時間経過を表すイメージ映像の堀端、姫路城脇の水路とか佐原の小野川とかに似てる。

2021/4/3

■ 小吉の女房2 第1話「勝家、地主から追い立てをくらう」2021.4.2BSP

 おばば様亡きあと、幼女・お順にその面影を見つつ過ぎゆく、勝家の日常。ここへ持ち込まれる騒動は、大家の岡野家から。
頼りないボンクラ当主は、とんだ悪党に付け込まれてお家を窮地に陥れていた。
お信のお習字、「義を見てせざるは勇無きなり」。

ロケ地
  • 蛮社の獄のことが語られるくだり、江戸城イメージに皇居巽櫓ナメて桔梗門を望む図。石垣の上に櫓を足してあるほか、門前の橋も変えてある。
  • 岡野家へ乗り込む小吉、妙心寺大庫裏門。西側の路地を歩いてくる。賭場が開帳されている内部はセット撮り。
  • 岡野家の用人・丈助が直訴におよぶくだり、潜んでいるのは妙心寺小方丈入口。老中の駕籠が来るのは微妙殿と雑華院の間の路地、奥に大心院裏手の塀が見えている。
  • 本所亀沢町の男谷家、妙心寺天祥院門。兄が小吉に釘をさすくだり、イメージのみ。

2021/4/2

■  水戸黄門 第17部 第10話「泣き笑い献上仏壇」1987.11.2TBS

 名古屋への道で拾った巡礼父子、仮病くさいし親子にしては年合わないし何かヘンと思ったは大当たり、勘当息子の馬鹿な芝居。ここから、若旦那のお店の職人に話が飛び、博打狂いの彼がライバル店にハメられる大騒ぎに発展してゆく。
自身も博打でスって一文無しの老公、「お金は大納言様にちょっと」などとお茶目をしてのける。

ロケ地
  • 名古屋城イメージ、本物の天守。
  • 当地を発つ一行(帰国は延期して千春のため四国へ向かう)大覚寺大沢池堤

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