時代劇拝見日記
2021年5月

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2021/5/28

■ 水戸黄門 第17部 第16話「命がけの母娘再会」1987.12.14TBS

 千春の母はたしかに宇和島にいたが、たいへんな状況の渦中にあった。宇和島藩は「伊達騒動」の真っ最中、悪家老に狙われている姉姫は千春に瓜二つの容貌、そしてお付きの腰元・汐ノ井さまこそ、恋しいおっかさんなのであった。

ロケ地
  • 怪しの巡礼たちが宇和島藩士・猿橋を押しつつんで斬る野原、酵素河川敷(川幅いつになく広い個所あり)。このとき老公たちは国境の峠にさしかかっており、崖を這い上がってきた猿橋に出くわす次第、この道はよく出てくるあの峠だが、峠手前の道も峠も酵素付近という可能性も。
  • 宇和島城イメージ、本物の天守。
  • 龍華山等覚寺、毘沙門堂。柿内が老公と会う段では、薬医門を入り本堂でお参りの千春を見遣る老公たちは宸殿前桜の根方のベンチにいて、宸殿縁先に柿内が現れ老公たちに声を掛ける。老公が寺を出てくると飛猿が待っていて、「おつぎを連れて行ったのは猿橋」と報告するシーンは参道坂。後段、鶴姫の墓参の際には、薬医門と石段、式台玄関と使い、姫と入れ替わった千春が襲撃されるシーンは勅使門下の参道坂で撮られている。
  • 旅立つ老公たちを見送りに来る千春と汐ノ井、琴引浜海崖斜面松林。一行は太鼓浜付近の汀を東へ。

2021/5/25

■ 水戸黄門 第17部 第15話「南国土佐のいごっそ女房」1987.12.7TBS

 桂浜で老公たちが助けてやった侍は、礼も言わず逃げる腰抜け。この弱っちい男に、元別式女の「いごっそ女房」が添うており、怪死した父の志を継ぎ不正を糺すこととなる。これには、もちろん老公たちの手厚いケアが付くのであった。

ロケ地
  • 桂浜、琴引浜。撮影は西側の太鼓浜付近、汀に露出した岩盤や、浜に迫る崖などが映っている。斜面の松原で立ち回り。
  • 高知城、本物の天守をイメージに出し、旅籠から眺める一行という図に仕立ててある。
  • 竹林寺イメージ(?)の甍、不明。
  • 亡父が墜死した崖を探索に行く伊織、山中の杉林、小橋架かる谷川、林間等不明。襲撃があるがお銀、飛猿が見守っている。
  • 現場の崖を見る老公、保津峡落合落下岩から谷を見下ろし(見上げた図が先に出る)。ここで、弥五兵衛たちに誰何される。
  • 伊織にほぼ言いがかりの果し合いを申し入れる矢野、指定の荒神ヶ原(荒神河原とも聞こえた)流れ橋下手河川敷(橋は見えており、川中での立ち回りもある)
  • 伊織と真弓に見送られ発つ一行、海浜は冒頭と同じ琴引浜

2021/5/19

■ 水戸黄門 第17部 第14話「馬が蹴散らす悪企み」1987.11.30TBS

 金毘羅さんへ向かう一行は、金に細かい馬子と出会う。彼の思惑通りうどん屋へ送り込まれるが、そこでタチのわるいヤクザを見た老公、むらむらともよおし滞在を決める。
そして、少年の境遇を知り、うどん屋の親爺がイカサマ博打にはめられ娘を取られかける騒ぎに遭遇し、代官までグルと知り大仕掛けの成敗が始まるのであった。

ロケ地
  • 松吉少年と出会う山道、谷山林道?切り通しあり。その後駕籠寅の雲助に因縁をつけられる道は、前回も出た山道。馬のハチが松吉の合図で駆け出し、老公を乗せたままカーブを上がってゆくシーンは大内にも似る(崖側ガレ場、後段嫁入り行列が行くのも同所)
  • 駕籠寅の讒言でハチを接収されかけ、また口笛の合図で暴走させるくだり、里の道は北嵯峨農地竹林脇。竹林に飛猿が休んでいて、騒ぎを見て乗りだして来る運び(馬を止めるシーンはセットにスイッチ)
  • 当地を発つ一行、山道は冒頭と同じ切り通し。

2021/5/16

■ 小吉の女房2 第7話「麟太郎、妻をめとる」2021.5.14BSP

 互いの遠慮から離れてしまうかにみえた二人の絆だが、お気楽なようで真摯な双親によって結び合わされる。
鳥居の失脚、高野長英の逃亡なども描かれ、風呂敷をたたんでハピエン。

ロケ地
  • 伯母からの縁談を聞いた麟太郎が走ってゆく第六天社、吉田神社竹中稲荷。本殿前に麟太郎、三高碑の坂からおりてくるのはおばさんでがっかりの演出も。
  • 男谷家へ行く途中お民を見かけたお信、場所を変えて話す汀は大覚寺天神島東端汀。菱がびっしり。
  • 岡野家の養女として嫁ぐお民、岡野の殿さまが先導し花嫁が出てくる門は妙心寺大庫裏門、前に新門の親分たちが待ち構え木槍をうたう。
  • 祝言のあと、新居へ向かう麟太郎とお民、家族と別れる辻は妙心寺東海庵南東角。べそかきお順が可愛い。

2021/5/14

■ 水戸黄門 第17部 第13話「仇討ち阿波人形」1987.11.23TBS

 酒浸りの人形師に出会った老公、彼が荒れる訳を知る。ゆるぎない名人であった千造師匠を死に追いやったのは、悪党どもが仕込んだ汚いからくりであった。
題材がアレだから、傾城阿波の鳴門なんか上演されて、千春ちゃんを泣かす仕掛け。

ロケ地
  • 阿波イメージ、鳴門の渦潮
  • 千春の母親捜しで二手に別れた、お銀助さん千春の三人が一休みする町角、大覚寺聖天堂前。このあと観音堂に額づく婦人・おそのを見て千春駆け寄り、名を問うも人違いのお堂は大日堂。
  • 亡父の墓前で人形を遣う千太郎(母・おそのが三味を弾き語りもやり、演技指導は勘助)、これを見遣る老公たちは大覚寺大日堂前あたり(お堂映さず、隣の聖天堂が映り込む)
  • 当地を発つ一行、不明(山道、轍あり。幼松など植え出されている)

2021/5/12

■ 小吉の女房2 第6話「小吉、贋金づくりの友になる」2021.5.7BSP

 ますます暗い情勢下、小吉が出会った錺職の青年は、曳かれゆく身でご政道を批判してのける。そして、消えた彼に向けて「独言」が紡がれはじめるのであった。
麟太郎と文吉の距離が縮まってゆく。

ロケ地
  • 越前紙に「被下」と書かれた紙が風にまかれ飛んでゆく御城、大阪城乾櫓を濠越しに望む図。合成画面。
  • お信が到来物の甜瓜を持ってゆくお徳の茶店、大覚寺大沢池畔遣水跡に設営。勝家に来訪者とお徳。
  • 勝家に現れた象山と小吉が対峙する頃、帰り道の麟太郎が都甲先生と出会う辻、妙心寺東海庵南東角。このあと東へ歩き、玉鳳院前へ。
  • 勝家を辞した象山が歩く道、妙心寺衡梅院前路地を南へ。
  • 文吉と麟太郎が会う、柳橋・第六天社、吉田神社竹中稲荷。舞殿前で玩具売りが実演、その後本殿まわり(いい雰囲気の二人→文吉に懸想している若旦那が現れ隠れる二人)。扁額は変えてある。後段、二人を見かけるお信のシーンでは、参道が使われている。
  • 贋金を掴まされた酒屋が捕縛されたと注進に来る銀次、走る道は妙心寺玉鳳院前(東へ)
  • 水野が罷免され改革が終わりを告げるくだりの御城イメージ、大阪城六番櫓を濠越しに望む図。合成画面。

2021/5/6

■ 水戸黄門 第17部 第12話「銃に群がる悪い奴」1987.11.16TBS

 堺では、鉄砲鍛冶一家と関わる。名人の父が老い、先妻の子の兄が図面を引き、後妻の子の弟が製作という、一見順調な構図だが、内情はいろいろとある。ここに、わるい役人と問屋がからみ、兄は殺人道具を生み出すことに葛藤し、彼が慕う娘は名人の秘伝を盗みに来ていたという事情がからみ、複雑に。もちろん、老公たちががっちり噛んでいるので、奉行暗殺も兄弟の蟠りも秘伝盗みの一件も、きれいにカタがつくのであった。

ロケ地
  • 成瀬と三田屋が、開発中の新式銃の試し撃ちをする山、谷山林道か。気まぐれに的にされる、おいとの妹・おまつは切通しの道。試射は切通し斜面の下の「広場」。
  • 兄弟がやっと仕上げた銃を撃ちにくる源次、お銀がついてきて露見する林は酵素か。樹形からカツラと思われる木が一本と、落葉広葉樹と思われる細い木が林立。下は湿地のようでもある。
  • 奉行が菩提寺参詣を狙われるくだり、神護寺。駕籠をおりるのは、南側脇参道からステップ越しに書院門を見る図。その後、楼門内側〜五大堂・毘沙門堂間を来るのを見下ろしロング、このあと石段下で大立ち回り。射手は石段上にいて、飛猿と金堂前で立ち回りも。

2021/5/3

■ 小吉の女房2 第5話「お信、娘義太夫になる」2021.4.30BSP

 麟太郎が助けた小娘のエピ決着、虐げられて泣く人々を放っておけぬ夫婦は、あやうい橋を渡りお上に一泡吹かせるのであった。

ロケ地
  • お徳の茶店、大覚寺遣水跡に設営。菊ヶ島の向こうに、航行する小船が演出されている。お信が用意した鬘を付けて営業を始めた段。
  • 回想シーンで、4話の仁和寺鐘楼前のシーンが出る。設定は浅草と知れる。
  • 勝家の近く、見送りシーンで妙心寺玉鳳院前路地。新門の親分がお供の乾分と帰ってゆくくだりと、お峰を「逃がす」くだり。前回と違い、涅槃堂寄りの画。

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