ひばり捕物帖 ふり袖小判

内出好吉監督作品  1959.11.15東映


 続発する御用金強奪、全て同一犯で裏には物騒な政権転覆の企み。否応なしに関わってゆく我らがお七親分だが、お目付役の兵馬はお家を退転してしまっているばかりか、きれいな娘をそばに置き、お七をいいだけやきもきさせる。もちろんお七に冷たい兵馬はポーズ、妹姫を荒事に関わらせたくない兄老中のはからいなのだった。

清凉寺

ロケ地

  • 常陸太田藩が献上する御用金が強奪される赤羽街道、不明(丘陵地の地道、饗庭か)
  • 太田藩江戸屋敷、大覚寺大門(老中の言葉を伝えに、健之進の早馬が駆け入る)
  • 阿部伊代守邸、仁和寺本坊表門
  • 阿部家を退転し料亭の用心棒となった兵馬が日がな釣り糸を垂れる川端、不明(川は湛水、土手に松並木。「見張る」対岸は唐橋に書割合成か←蔵と大船。荷揚げの岸はセット)
  • お七と五郎八が唐菓子売りに扮し、殺された女掏摸のイロを釣る浅草寺、清凉寺(導入は大提灯あしらいの山門、参道石畳脇に露店あしらい、「みんな買うよろし」パフォーマンスは本堂前で)
  • 父に下ったお沙汰はもう覆らないか健之進に問う三鈴、不明(石畳、脇に墓地)
  • 事後、兵馬とお七が逍遥する酉の市、不明(松林と石畳、奥にお堂)

 お七は美空ひばり、兵馬は東千代之介でいつものお二人、今回は兄上の画策で、訳も知らされず隔てを置かれているため、お七の思慕が募る運び。
お七まわりの登場人物には変更あり、まず兄上が若山富三郎になってて、五郎八は劇中でも「三代目なんだから」と言われてる、堺駿二から大幅に若返りの花房錦一(後年の香山武彦)。喜代文師匠は喜多川千鶴、用人の十内は杉狂児で変わらず。
御用金をむざむざ奪われて責を負い切腹寸前の宰領役は原健策、彼が下手人追求を託した娘・三鈴は中里阿津子、伊予守に身柄が託され兵馬が面倒を見る運び、事情言えないのでお七の嫉妬を呼ぶ。三鈴のお相手の若き太田藩士・健之進は里見浩太郎、紫頭巾で出てくる場面も。
御用金を奪い、天草一族の再興と憎っくき幕府転覆を画策する、中は侍の渡辺庄左衛門な回船問屋・天草屋は阿部九州男。
天草屋の金を横からかっさらう女掏摸・お島は雪代敬子、生き別れた弟の襲名披露の入費を賄おうとする。弟の太夫・中村新之丞は尾上鯉之助、前回までのお七の兄上。天草屋に殺されてしまうお島の相棒の女掏摸・お花は、以前「師匠」役をつとめた松風栄利子。天草屋につながるダイイングメッセージを残す、お花のイロは時田一男。
猫目の権六は岸田一夫、下っ引は冨久井一朗で変わらず。


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