立花登青春手控え2

立花登青春手控え2

NHK/松竹
音楽/羽岡佳 語り/篠田三郎

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第一回 「片割れ」 2017.4.7

 叔父夫婦が家をあけた日、留守を任されていた登は急患を診る。見るからに凶悪な面構えをした男の刃物傷を縫ってやる登だが、このあとこやつが賊の片割れではという疑念がきざし、捕物に関わってゆくのだった。

広沢池

ロケ地

  • オープニング、江戸の町の坂を駆け上がる登、金戒光明寺永運院下坂(南側に町合成)。江戸への道中、雪嶺と菜畑のロングの街道は素材不明、近景の街道は大堰川堤。くろ谷のは撮りおろしか(この坂の画が以降も冒頭に使われる)
  • 賊に登のことを告げた元囚人・与吉を問い詰める藤助たち(直蔵と登と三人で)広沢池観音島。はじめ十一面観音の前、与吉は逃げて島南側の池底に移動。葦にちょっと作為。原作設定、与吉の長屋は二ッ目橋近くの林町二丁目、ここへ行く際通るのは竪川べり土手。
  • 与吉に案内させて「片割れ」のヤサへ行く際通る竹林、北嵯峨か。家は松竹セットの「酵素似」のアレ。

立花登/溝端淳平 ちえ/平佑奈 松江/宮崎美子 平塚平志郎/マキタスポーツ 土橋桂順/正名僕蔵 直蔵/波岡一喜 久坂道之丞/渡辺佑太朗 万平/みのすけ 水野徳次郎/山岸門人 鴨井左仲/峰蘭太郎 おせん/園英子 あき/木下美咲 園井/石志望 与吉/津田寛治 清次郎/木村祐一 長助/伊藤俊輔 きよ/鷲尾真知子 藤吉/石黒賢 小牧玄庵/古谷一行

脚本/古田求
演出/山下智彦

原作/藤沢周平「愛憎の檻 獄医立花登手控え」

※登が刀傷を縫ってやった凶悪な顔の男は、おあきの許婚だったという設定に変えてあるが、ニュアンスは同じ。


第二回 「幻の女」 2017.4.14

 遠島と決まった囚人・巳之吉が執を残す女、登はそれを見つけてやろうと動く。しかし、十年以上会っていない女のことは、たしかに男の幻想であり、おこまは事もあろうに小伝馬町牢屋敷の女牢へ入っていたのだった。

大覚寺

ロケ地

  • 巳之吉から聞いたおこまのことを考えつつ歩く登、目をひいた女に近づくとおちえだったというくだり、大覚寺大沢池畔〜放生池堤。堤を渡った北の植込み際に露店設営、おちえが立っていたのは堤上。
  • おこまを捜していることを藤吉に話す登、走田神社本殿前〜摂社前(南へ歩く)。嘘か、夢の話かもと言われてしまうが、親分はこのあと調査に行ってくれる。
  • 二三年前深川の悪所でおこまを見た者がいるという話を登に伝える藤吉と直蔵、吉田神社竹中稲荷。三高碑へ通じる石段前から舞殿脇〜本殿前へ歩く。
  • 流人船に乗せられ去ってゆく巳之吉を見送る登と藤吉、大覚寺大沢池船着(大)から乗り込み船出、大沢池堤のある東側を消して水平線にしてある。池畔には柵あしらい。巳之吉はおこまの今を知らされずに行く。原作設定は霊岸島。

立花登/溝端淳平 ちえ/平佑奈 松江/宮崎美子 平塚平志郎/マキタスポーツ 土橋桂順/正名僕蔵 直蔵/波岡一喜 久坂道之丞/渡辺佑太朗 万平/みのすけ 水野徳次郎/山岸門人 巳之吉/忍成修吾 おこま/朝倉あき 慶斎/鶴田忍 きん/久世星佳 きよ/鷲尾真知子 藤吉/石黒賢 小牧玄庵/古谷一行

脚本/古田求
演出/服部大二

原作/藤沢周平「風雪の檻 獄医立花登手控え」

※伊勢甚を出たあと登が岡場所(外)でぼうっとしていると、久坂に声をかけられ、こういうところの事情通である彼の話を酒肆で聞く運び。伊勢甚の男衆との立ち回りは二人で。


第三回 「化粧する女」 2017.4.21

 吟味与力の、違法な責め問いを見た登は、囚人・房五郎のことを調べ始める。そして、質素で健気にみえた、女房の裏の顔が浮かび上がる。
後味悪さに沈む登には、ちえの笑顔が救いとなるのだった。

今宮神社

ロケ地

  • 房五郎を捕まえた岡っ引・百助に会って話を聞いた帰り、藤吉らと行く坂は今宮神社絵馬堂脇坂(おりてくる)。立ち止まって話すのは稲荷社・摂社間の路地。このあと登は北へ、藤吉と直蔵は南へと別れてゆく。調査は医者の仕事ではないと忠告した藤吉、振り返るのは若宮社前。
  • 房五郎の女房・おつぎを訪ねた帰り、堀端に佇み物思う登、八幡堀堀端(明治橋上手左岸、薄暮)。ここで高瀬に声を掛けられ、話すのは新町浜堀端(夜景、汀に燈籠あしらい)
  • 市中で意外ななりをしたおつぎを見かけ尾行する登、彼女が入ってゆく店は宝厳院通用門(原作にある、東仲町の蕎麦屋か)。出てくる際は質素な身なりに変わっている次第。
  • 房五郎の自白後、先に登を怒鳴りつけたことを土下座して詫びる百助、走田神社本殿前。
  • 房五郎に爪を立てられた跡が残る腕を眺める登、上賀茂神社ならの小川(露店多数あしらい)。紅をさしたちえが現れる。

立花登/溝端淳平 ちえ/平佑奈 松江/宮崎美子 平塚平志郎/マキタスポーツ 土橋桂順/正名僕蔵 直蔵/波岡一喜 久坂道之丞/渡辺佑太朗 万平/みのすけ 鴨井左仲/峰蘭太郎 房五郎/岡田義徳 おつぎ/玄理 高瀬甚左衛門/小木茂光 百助/阿南健治 芳蔵/玉置玲央 小淵忠右衛門/大河内浩 きよ/鷲尾真知子 藤吉/石黒賢 小牧玄庵/古谷一行 

脚本/小林政広
演出/服部大二

原作/藤沢周平「風雪の檻 獄医立花登手控え」

※久々に、おきよ婆さんのお色気ネタ入り。


第四回 「押し込み」 2017.4.28

 ようすが囚人たちに似ている、と登が感じた男たちは、果たして良からぬことを計画していた。悪に染まりきったふうもない彼らを、やはり見捨てておけぬ牢医者は、後輩とともに凶賊と対決するのであった。

仁和寺

ロケ地

  • 牢で金平から聞いた言葉が蘇ってくるくだり、登がゆく市中は仁和寺中門(くぐって中へ、参道を北へ)。このあと源次の長屋へ行ってみることに。
  • 伯母の用事地獄から逃げてきた登、きよが持たせてくれた握り飯をほうばるくだり、仁和寺中門(くぐって外へ、石段半ばに腰掛け包みをひらく。物欲しそうな子供に一つ進呈)
  • 全てを登に打ち明けた際の金平の回想、旅人の財布を掏った雑踏、大覚寺心経宝塔前広場に露店等多数演出。川庄の女中・おてつ(金平の仲間の保次郎が誑かして利用する算段だった女)を見かけるのは護摩堂裏、お堂前をおてつが行く。「仲間」にツナギをとるおてつ、天神島木の根方(ど素人が川庄に手を出してきていることを報告し、殺して埋めてしまえと示唆)。このあと焦った金平、うかうかと塔前の雑踏に戻りお縄に。

立花登/溝端淳平 ちえ/平佑奈 松江/宮崎美子 平塚平志郎/マキタスポーツ 直蔵/波岡一喜 久坂道之丞/渡辺佑太朗 万平/みのすけ 水野徳次郎/山岸門人 おせん/園英子 源次/和田正人 おしづ/笛木優子 保次郎/姜暢雄 おのぶ/岡本夏美 おてつ/安藤輪子 三之助/龍坐 金平/ラサール石井 きよ/鷲尾真知子 藤吉/石黒賢 小牧玄庵/古谷一行

脚本/田村惠
演出/山下智彦

原作/藤沢周平「風雪の檻 獄医立花登手控え」

※茶店の女は「落葉降る」に出てきたおしんに非ず、久坂がコナかけている娘に変えてある。
※金平が牢で痛めつけられる話は無く、登に説教されて改心の運びというソフトな仕上げ。


第五回 「みな殺し」 2017.5.5

 不審死を遂げた囚人を、いったんは見過ごす登だが、確かに見た微かなしるしが頭に残る。果たして「犯人」は牢の中にいて、このところ立て続けの変死事件とも関わっているのだった。

嵐峡

ロケ地

  • 最初の変死人が土左衛門で上がる小名木川、嵐峡
  • 縊死体で見つかる「変死人」、雑木林か。
  • 病死とされている芳平について、調査をはじめる旨話す登と久坂、上賀茂神社ならの小川神事橋上〜川べり。

立花登/溝端淳平 ちえ/平佑奈 松江/宮崎美子 平塚平志郎/マキタスポーツ 土橋桂順/正名僕蔵 直蔵/波岡一喜 久坂道之丞/渡辺佑太朗 万平/みのすけ 水野徳次郎/山岸門人 市次郎(むささびの七蔵)/眞島秀和 おとく/我妻三輪子 芳平/六角慎司 おさと/大島蓉子 おゆう/宮本裕子 三之助/龍坐 辰五郎/河野洋一郎 丑松/三浦俊輔 仁兵衛/谷口高史 きよ/鷲尾真知子 藤吉/石黒賢 小牧玄庵/古谷一行

脚本/田村惠
演出/山下智彦

原作/藤沢周平「愛憎の檻 獄医立花登手控え」


第六回 「見張り」 2017.5.12

 払いのことで遠慮している患者を、捨て置けぬ登。その亭主が悪の道に引きずり込まれるのも、もちろん見過ごしにできないのであった。
婿がねと見做されていることや、叔父が酒を過ごすことをさりげなく挿み、次のお話につなげる。

八幡堀

ロケ地

  • 道場へ行く途中の登が、具合を悪くしているおとしを見かけるくだり、八幡堀。掘割をゆく船を映して白雲橋上の登につなぎ、そこから橋下手左岸堀端の塀際に凭れ掛かるおとしのシーンに。設定は、浅草蔵前通にさしかかったところ。
  • 押し込みの相談を聞き、それを登に喋った囚人・作次が、釈放後殺されて見つかる掘割、大覚寺御殿川河床(物見高い町衆は参道石橋から覗き込む)。藤吉親分の縄張り設定。
  • 作次に聞いた件を藤吉に話す登、大覚寺大沢池堤(対岸に通行人)。藤吉が牢を訪ねてきてのこと、直蔵もいっしょに外で。

立花登/溝端淳平 ちえ/平佑奈 松江/宮崎美子 平塚平志郎/マキタスポーツ 土橋桂順/正名僕蔵 直蔵/波岡一喜 久坂道之丞/渡辺佑太朗 万平/みのすけ 水野徳次郎/山岸門人 鴨井左仲/峰蘭太郎 園井/石志望 おとし/富田靖子 作次/黒田大輔 酉蔵/浅野和之 きよ/鷲尾真知子 藤吉/石黒賢 小牧玄庵/古谷一行

脚本/古田求
演出/前原康貴

原作/藤沢周平「人間の檻 獄医立花登手控え」


第七回 「待ち伏せ」 2017.5.19

 最近牢から出された者たちが、次々襲われるという事態が出来、登に協力要請が来る。次の的と目される呑み助の親爺は、叔父の患者。彼にまつわる騒動に、叔父が倒れるエピソードを挿み、ちえの変化を描く。

三井寺

ロケ地

  • 叔父の代わりに往診に走る登、石清水八幡宮本殿脇。
  • 馬六に頼まれ、多田屋に口をきいてやった帰り、襲撃者に囲まれ馬六を守りつつ戦う登、三井寺唐院前大路(村雲橋まわり)〜唐院・経蔵間の石橋〜一切経蔵前(立ち回りの末、伊八は石段をおりて逃げてゆく)。原作設定は、「間もなく御船蔵前の河岸に出ようというところ」、「両側に武家屋敷が続く一本道」、多田屋は深川六間堀の蝋燭問屋。
  • 事後、多田屋の一件の顛末を語る藤吉、石清水八幡宮表参道。茶店しつらえ、奥に南総門が見えている。店を出た二人は南へ歩む。

立花登/溝端淳平 ちえ/平佑奈 松江/宮崎美子 平塚平志郎/マキタスポーツ 土橋桂順/正名僕蔵 直蔵/波岡一喜 万平/みのすけ 馬六/田山涼成 おかつ/富山りえ子 多田屋徳兵衛/内浦純一 伊八/金原泰成 きよ/鷲尾真知子 藤吉/石黒賢 小牧玄庵/古谷一行

脚本/小林政広
演出/服部大二

原作/藤沢周平「人間の檻 獄医立花登手控え」

※湯呑がうちにある100均で買ったのと同じで笑えた。


第八回 「処刑の日」 2017.5.26

 登の耳に入ったちえの注進が、まさに土壇場で人ひとりの命を救う。老中の意を受けて来た検使の役人にもひるまぬ頼もしい青年は、りっぱな婿がねとなってゆく。

大覚寺

ロケ地

  • 大津屋の妾殺し事件を扱った同心・加瀬に会いにゆく登、南町奉行所は随心院長屋門。門前で話す二人は、西へ歩き出す。
  • 係りの目明し・吉次の「許可を貰って」調べなおした藤吉、浮かんだ容疑者・手代の新七のことを報告するのは愛宕念仏寺石仏前。本堂で子らが遊ぶ。
  • 大津屋の番頭に帳簿を調べさせた結果を報告にゆく藤吉たち、大覚寺護摩堂裏を過ぎ、お堂脇(西側)で待つ登のところへ。陽は傾いている。

立花登/溝端淳平 ちえ/平佑奈 松江/宮崎美子 平塚平志郎/マキタスポーツ 土橋桂順/正名僕蔵 直蔵/波岡一喜 久坂道之丞/渡辺佑太朗 万平/みのすけ 鴨井左仲/峰蘭太郎 水野徳次郎/山岸門人 園井/石志望 おせん/園英子 みき/眞木めい 仁兵衛/谷口高史 大津屋助右衛門/国広富之 加瀬作次郎/山田純大 おゆき/北浦愛 おえん/大路恵美 新七/田中幸太朗 久蔵/河西健司 添田半兵衛/石丸謙二郎 辻村清左衛門/浜田学 吉次/齊藤尊史 お村/勇家寛子 おつま/こばやしあきこ 女中/渋谷めぐみ きよ/鷲尾真知子 藤吉/石黒賢 小牧玄庵/古谷一行

脚本/古田求
演出/山下智彦

原作/藤沢周平「風雪の檻 獄医立花登手控え」


参考文献 藤沢周平著「獄医立花登手控え」四冊合本版 講談社

→ 立花登青春手控え(第一シリーズ)


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