葛城川

大和川2次支流 ・流入先 〜曽我川大和川 ☆大和川水系一級河川 訓:かつらぎがわ

 奈良県中部を流れる、曽我川の支流。
御所市鴨神の金剛山系に発し北東流、北葛城郡新庄町・大和高田市・北葛城郡広陵町を貫流し、三宅町と広陵町の境で曽我川に注ぐ。
金剛・葛城の山々から来る流れを集めて流れる。
一級河川の起点は御所市鴨神の前ブケ・上野。全長25km、流域面積50平方km。

葛城川支流  流入順
深谷川 ・南太田川 ・三宅川 ・天満川 ・百々川 ・水越川 ・鎌田川(←観音谷川) ・三室川 ・柳田川 ・鎮守川(←元町川) ・安位川 ・住吉川 ・土庫川 ・広瀬川

■ 源流

 葛城の源は高天の金剛山から来る。
この里には高宮廃寺跡や高鴨神社があり、天皇の外戚として絶大な権勢を誇った豪族・葛城氏や巨勢氏ゆかりの史跡が点在する。
鴨神地区と南隣の佐味地区の境付近は紀ノ川水系との分水嶺となっており、故にこの地は大分水界となる。

藪に覆われる源流部 源流の谷・御所香芝線から

■ 上流

 谷を下り里へ出た葛城川は、宇智から紀州へ抜ける旧道沿いに流れる。
川沿いには古い家並みが続く。
傾斜はきつく、古い堰堤が連続する。豊かな河畔林を持ち、汀は草深い。

御所市鳥井戸・古い堰堤が多い 御所市鳥井戸・豊かな河畔林

■ 中流

 川は金剛山の麓の広い谷底平野を北上してゆく。まだこのあたりでは堤もさほど高くない。
人家は徐々に多くなってくる。

御所市東持田 御所市小殿

■ 下流

 国道24号と309号の交差点・室付近からは平野に出る。
源流からほぼ沿う24号ともじきに別れて北流し、大和川の諸支流が一斉に集まってくる川合の地を目指す。
平野部では天井川となる。
堤は高く、これは他の支流も同様で、広陵町から田原本町へ東西に突っ切ると幾本もの川堤の小山のようなピークを越えることになる。

御所市新村・新渡場橋から 御所市松塚・近鉄大阪線が渡る
広陵町広瀬・新森橋から 新森橋・堤下を見下ろす

■ 河口

三宅町・広陵町境 奥が葛城川

 曽我川水系は、河合の地で大和川に注ぐ前に大集結する。
広陵町の野をほぼ平行して北流してきた曽我川・葛城川・高田川の三川は、まず曽我と葛城が、続いて高田が流入してゆく。
左写真は曽我川・葛城川合流点を右岸堤から見たもの。背割堤を介して合流する。
剣先は釣り人が集まるスポット。

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