大和川3次支流 ・流入先 〜米川〜寺川〜大和川 ☆大和川水系一級河川 訓:やまだがわ |
桜井市を流れる、米川の小支流。
一級河川の起点は桜井市山田の沈木・大久保。米川上流部左岸に注ぐ。
桜井市橋本 左上流、右下流望 |
桜井市山田の丘陵に発し北東流、橋本で谷から出たばかりの米川に注ぐ。
阿部から飛鳥へ通じる15号桜井明日香吉野線がほぼ沿う。
最下流部においてもごく浅い、三面張りで用水路状の川。
上写真左の丘の上は安倍小学校のグラウンド。写真右奥の丘は安倍文殊院付近の丘陵、後方遠景は三輪山。
左の道は、安倍から八釣の里へ抜ける道。この途中に、河川名の起源の山田の里がある。ここには山田寺跡が残されている。大化の改新に功績あった重臣・蘇我倉山田石川麻呂の建てた寺で、彼は大化五年、中大兄皇子暗殺を図ったとして窮地に追い込まれる。はるか難波宮から山田寺に辿り着いた石川麻呂は、寺で縊れて死んだという。頻繁に車の行き交う切り通しの路傍に、生々しい古代の政争が顔をのぞかせる。
この道は万葉びとが泊瀬女のもとへ通った道でもあり、
つのさはふ磐余も過ぎず泊瀬山 いつかも越えむ夜は更けにつつ (巻3-282)
の万葉歌が残されている。