茨木川  別称・佐保川

神崎川2次支流 ・流入先 〜安威川神崎川 ☆淀川水系一級河川 訓:いばらきがわ
茨木川支流 ・勝尾寺川(←裏川川合裏川箕川

 大阪府茨木市北部を流れる、安威川の支流。
茨木市北部の山地に発し南流、南安威3丁目で勝尾寺川を合わせてからは川幅を広げなおも茨木市中央部を南流、西河原1丁目で安威川右岸に注ぐ。
 一級河川の起点は茨木市佐保。

■ 上流

源流の谷  茨木市泉原 上流部  茨木市佐保

 源流の谷から平地に出るまで、ほぼ亀岡街道・府道110号余野茨木線が沿う。
最源流は茨木市上音羽地区の南端付近に深く切れ込んだ谷に見出せる。水は覆い被さるブッシュの下を見え隠れする。
谷筋には多く棚田が作られ、集落が点在する。谷筋を少し入った千堤寺地区は高名なキリシタン大名・高山右近の領地だったことから布教が行われ、里の民は切支丹禁止令発令ののちも隠れ切支丹として信仰を続けたという。現在、千堤寺地区にはキリシタン遺物資料館が建てられ墓碑などが展示されている。
 府道が忍頂寺から来る43号豊中亀岡線に交わる付近からは流れも太くなってゆく。佐保地区では環境美化の看板に「佐保川」と書かれてある。

■ 中〜下流

茨木川
谷口  茨木市西福井 合流直前  茨木市田中町

 亀岡街道と離れはじめる付近で川は山から出る。護岸が見え出し、空気膨張式のラバーダムが設けられている。
このあと勝尾寺川を入れ、大きく蛇行しながら向きを南東に振り安威川合流を目指す。
旱天時には、最下流部が干上がっていることもある。

桜通り茨木童子像 茨木市中心部を貫く元茨木川緑地、通称「桜通り」は茨木川改修の跡である。安威川と茨木川の度重なる氾濫に、昭和10年代茨木川を付け替える工事が行われた。安威川のほうは大規模な浚渫と川幅拡幅が行われた。茨木川の旧流路は整備され道路となり、両脇は緑地帯として桜が多く植えられ現在は市民の憩いの場となっている。川跡であることの証拠に道は蛇行し、橋の跡なども残されている。なによりの特徴は天井川の堤がそのままなことで、周辺の路地から桜通りには階段がありストレートに入れないことが多い。写真左は走行中の車から、右は高橋跡のモニュメント・茨木童子像。

開花期の桜通り

*フレーム解除


▲安威川   ▲神崎川   ▲淀川   ▲サイトトップ