安威川

神崎川1次支流 ・流入先 〜神崎川〜大阪湾 ☆淀川水系一級河川 訓:あいがわ

安威川支流
栢原川 ・二料川 ・鎌倉川 ・下音羽川 ・茨木川(←勝尾寺川(裏川川合裏川箕川))
大正川(←三条川新大正川防領川境川)
山田川(←正雀川分水路) ・正雀川

 京都府亀岡市と大阪府の境付近に発し大阪府北部を流れる、淀川分流・神崎川に注ぐ川。
一級河川の起点は大阪府高槻市二科の久野ケ谷。


■ 上流

 大阪府高槻市最北部・二料地区に発し南流する二料川と、京都府亀岡市南部・東別院町および大阪府高槻市杉生地区に発し南流する栢原川が亀岡市東別院町栢原で合わさり、府境を越えて蛇行しながら南へ流れてゆく。ここから安威川が始まるが、二料川のほうは橋標や地図などに「安威川」とある。
 清坂峠で大阪府に入ってしばらくの高槻市車作地区には「竜仙峡」と呼ばれる峡谷を刻む(2015年9月現在、この渓谷を跨ぐ形で、新名神の工事が進んでいる)。この峡谷の下付近に「安威川ダム」計画があり、2015年9月現在水没予定地の移転は済み、堤体工事が始まっている。
※参考「ダム予定地」 (2002年秋、工事開始前の里の姿)

府境付近 砕石場が多い 竜仙峡
下音羽川合流点付近 旧道から新道の高架を望む
茨木市車作 車作大橋から
左/上流望、右/下流望
車作大橋下の渓流 右岸から見た車作大橋
大門寺橋からダム工事現場を望む 2015/9/20撮

 2015年9月現在、ダム本体工事が山を削って進行中。大阪学院大安威川グラウンドの東あたりに余水吐のような施設が作られていて、たくさんの水が流れ出している。

■ 中流

 川は43号茨木亀岡線沿いに南下し、阿武山の麓で山間部を出る。
山地を出たあとは川幅を広げながら緩やかに蛇行し、茨木市東部の市街地を貫流し南下してゆく。
名神高速をくぐる頃には堤の高い天井川となっている。

高槻市花園・十日市町境

■ 下流

 茨木市西河原で茨木川を受ける地点で向きを南東に振り、東海道本線・阪急電鉄京都線をくぐって流れてゆく。
茨木市平田と目垣の境付近にさしかかり向きを南に転じ、茨木市南縁の野々宮2丁目と東野々宮町に至り南西に転じ、北大阪流通センターとJR鳥飼基地に挟まれた狭隘な一角を流れてゆく。この間には南に番田水路が沿って流れ、安威川と狭い堤を隔てる部分が続く。

※番田水路は流域の堤内地の雨水等の内排水を受ける水路である。
豪雨時には流末の神崎川の水位上昇に伴い流下困難となり、しばしば浸水を引き起こす。
現在流域下水道(公共下水道雨水管等)の整備による地域の排水能力向上と、合流個所における逆流防止水門の整備が計画されている。
また、水路周辺の修景事業も進められている。

 やがて川は摂津市に入り、市中央部を西に貫く形で大阪市東淀川区と吹田市の境に出て、吹田市南正雀と大阪市東淀川区井高野付近からは大きく曲流しながら、吹田市東御旅町の高浜橋の東で神崎川右岸に注ぐ。

茨木市宮島 15号八尾茨木線宮島橋から 宮島橋から番田水路
茨木市三島 近畿道下付近 中州のカモ
吹田市南正雀 安威川歩道橋 南正雀ふれあい公園前から下流望
吹田市南高浜町・大阪市東淀川区相川境  鉄道は阪急京都線
大阪市東淀川区相川 河口デルタ 画面左が神崎川
安威川のほうが川幅が広い

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