日野川  上流部 日野町熊野〜小井口

日野川表紙  上流部/中流部/下流部


日野町熊野 平熊橋から
左/橋から上流望、右上/堰堤、右下/橋下の川面

 日野町の西端、綿向山や水無山が連なる山地を熊野谷が流れ下る。
これが日野川の源流で、里あたりでは幾つもの砂防工が設けられる。水量は豊富で清澄。
里を過ぎて国道477号沿いに流れ、ほどなく蔵王ダムに入る。

日野町蔵王  蔵王ダム湖
左/源頭部から堤体を望む、右/管理事務所前から源頭を望む
蔵王ダム堤体
左/下流側、右/上流側

 蔵王ダムは平成になってから作られた灌漑用のダムで、ゾーン型ロックフィル形式。
ダム湖周辺や堤体付近はよく整備されている。
川は南端から流れ出す。

日野町音羽 県道182号御城橋から
左上流、右下流望
御城橋付近の川面

 蔵王ダムを出た川は、よく整備された広大な農地と国道477号を隔てた、南側を流れる。
日野川ダムに入るまでは深めの谷を刻み蛇行する。岩盤を穿って流れる個所もある。
上写真を撮った「御城橋」の城は、音羽地区南部にあった蒲生氏の中世の山城・音羽城。
城跡脇には日渓溜(溜池)があり、ここからの細溝も日野川に入る。

日野町西大路 高橋から上流望 右写真は橋下の川面

 西大路でも里の南を流れ、草深い中を蛇行する。河床の一枚岩にポットホールを穿つところもある。
川はこのあとほどなく日野川ダムに注ぎ込む。

日野町西大路 流入口の橋 日野町村井 ダム湖
日野町村井 小井口頭首工を望む 日野町小井口 頭首工下手
日野町小井口 流出口 日野町小井口 頭首工から下流望

 日野川ダムは昭和41年に完成した治水目的の施設で、灌漑用水の確保も兼ねる。
高堤は北西側にあり、南西の頭首工から流出する。
ダム湖畔には多数の釣り人が出て賑わう。

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