時代劇拝見日記
2008年12月

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2008/12/31

■ 影武者徳川家康 第9話「決戦!大坂城炎上」1998/4-7テレビ朝日/東映

 陰陽頭の予言に抗おうとするものの、趨勢は動かず二度の戦を経て豊臣家は滅亡。これで影武者は無用となり、己の時代が来ると秀忠は舞い上がる。

ロケ地
  • 陰陽頭・土御門久脩の予言を述懐する大御所、彦根城博物館塀際。
  • 大坂との戦を最後の戦争にしたいと言った二郎三郎の言葉を島左近に伝えに来る六郎、井尻に「小屋」あしらい。天竜峡イメージに保津峡遠景。
  • 高山右近護送の道、不明(竹林)
  • 片桐且元が持ち帰った条件に激怒する淀殿のくだり、大坂城イメージは大阪城天守
  • 冬の陣、兵士が泳いで石垣に取り付こうとするシーン、大阪城外濠
  • 戦闘をサボタージュし泳いでいる忠輝、大覚寺大沢池。忠輝と話す家臣は放生池堤の石橋上に。
  • 真田幸村が家康の陣に吶喊のシーン、陣は大覚寺心経宝塔の階。大御所が逃げて移動する戦場は酵素河川敷、ここで風斎が幸村を射る。
  • 凱旋する秀忠の軍勢、山室堤道
■ 影武者徳川家康 第10話「最後の激突!二郎三郎対秀忠」1998/4-7テレビ朝日/東映

 頼宣と頼房、己が血を受けた二人の幼児を守ろうとした二郎三郎は、風魔に大金を与え、忠輝を使い隠れキリシタンを道具に秀忠の魔手を封じにかかる。

ロケ地
  • 江戸城内で裏柳生の刺客に襲われる大御所、彦根城博物館(内側)
  • 配流の日々を過ごす忠輝、妻の五郎八姫と薬草採りの野原は井尻か。
  • 島左近の小屋で側近の協議、井尻に小屋あしらい。
  • 風魔に渡す金を運び出す駿府城の御金蔵、彦根城佐和口多聞櫓内側。
  • 風魔衆目当ての山狩り、酵素山腹の林間。火が放たれる里の家、酵素民家セット
  • 大御所が忠輝を連れ出させ会う鴻巣の寺、不明(竜宮門、お堂は萱葺)
  • 大御所が狙われる鴻巣の御狩場、井尻。船で逃れる川は大堰川河川敷

2008/12/30

■ 銭形平次 第827話「簪は知っていた」1982.10.20フジ/東映80

 ごろつき殺しから浮かび上がる人間模様は、腹違いの姉妹の感情のもつれ、妹思いの心に打たれ更正をはかった寄場帰りの青年など。縺れた糸は解け、陽のあたらなかった二人に幸が訪れる。

ロケ地
  • 遊び人の黒松が死んでいた土手、不明(足もとは草叢、飛鳥ふうの奇怪なフォルムの「石仏」を配置。後段、お秋の告白の際には同じ仏を配してセット撮り)
  • 太一の消息を尋ねて回るお春(八が尾行中)、ヨイトマケの現場は大覚寺心経宝塔前広場、土固めの櫓をあしらい。
  • 万七が太一を捕縛する工事現場(越前堀)広沢池西岸湿地・養魚場流れ込み。改修演出に蛇籠あしらい。
  • お春に太一のことを告げる平次、大覚寺天神島朱橋
  • お春に簪の経緯を告げ太一は誰かを庇っていると話す平次、大覚寺大沢池畔。
  • お秋を呼び出し問い詰めるお春、蓮華寺五智如来像脇。
  • 黒松殺しの金貸し一味に拉致された姉妹が逃げ回る神社、今宮神社境内・摂社脇や坂など各所。拉致に気付き二人を捜す平次が入ってくるのは東門内石橋。
*姉妹は長谷直美と竹井みどり。太一は桜木健一、寄場仲間は島田洋七・洋八、津山栄一、井上茂(一人更正に反発して離反→殺害)。金貸しは長谷川弘。
*漫才師のすべったギャグ、「黒門町の伝七親分」をしれっと聞き流す橋蔵の表情が笑える。

2008/12/29

■ 銭形平次 第826話「地震殺人事件」1982.10.13フジ/東映51

 助け合って生きてきた兄弟同然の被災孤児、長じてのちも変わらなかった思いに入った亀裂は、二人が出会ったきっかけの「地震」が埋める。

ロケ地
  • 新三郎捕縛後、被災時暮らした小屋跡へやって来て物思いに耽る栄二郎、大覚寺天神島大楠の根方(被災小屋をあしらったシーンは夜間撮影)。被災場所は深川、飛騨屋の近く設定。
*材木商・飛騨屋の主・新三郎は仲雅美、彼に跡目とお嬢様を譲った兄弟分の人足頭・栄二郎は高岡健二。家つき娘は衣通真由美、新三郎が囲っていた芸者は里見和香。
2008/12/28

■ 付き馬屋おえん事件帳 3 第2話「乳房千両」1995/4-6

 仕組まれた罠に落ちる男の話はよくある筋立て、悲劇に終る花魁との純愛が見どころ。タイトルは、最初の罠の花魁の値吊り上げの手立てに使う錦絵、洗い髪の花魁の乳房を誇張←男どもに大ウケ、小手毬花魁のもとに錦絵片手に押しかけて大騒ぎ。

ロケ地
  • 楼主の依頼を受けたおえんが越前屋に声をかける町角、北野天満宮本殿裏手(吉原外設定、「赤い要素」映さず)。話を聞く茶店は柊野堰堤落差工下にしつらえ。
  • 但馬屋の寮、中山邸門。仕置の際は参道も使用。
  • 乳房を誇張して描いた絵師が消される道、不明(小柴垣、路傍に大石)
  • 小手毬の墓、不明(奥に集合墓)

2008/12/27

■ 付き馬屋おえん事件帳 3 第1話「たった十日の花嫁」1995/4-6

 将軍家の姫を押し付けられる予定の大名の若様が、結婚前にたってと望んだのは町場での新婚生活疑似体験。お相手には吉原の花魁が抜擢され、おえんは頼まれて世話を見ることに。しかし若様の御家では後継をめぐりキナ臭い動きが進行中、睦まじく暮らす若い二人に魔手。とてつもない不祥事に楼主から捻じ込まれる始末の喜の字屋だが、おえんが筋を曲げることはなく、外道を捨て置かず勝手な逃避も許さない。そして御伽噺のような恋の成就は語り草となり、喜の字屋の名は騰がるばかりなのだった。

ロケ地
  • 鳥取池田家中屋敷、随心院薬医門(クレーンショット)
  • 鉄屋の松田屋(店は小伝馬町)の荷揚げ場、八幡掘新町浜(神田堀か)。踏み倒し分を取り立てに行った帰りのおえんを取り囲む若旦那とゴロツキ、八幡堀堀端。立ち回りは大覚寺大沢池畔にスイッチ、新五郎が出て馬鹿者どもをシメる。
  • 花魁と若様が夫婦ごっこをして過ごす下谷田圃の扇屋の寮、走田神社社務所。前の農地も効果的に使われる。ここから帰るおえんとおさよが渡る橋、西の湖園地の太鼓橋(幼女を連れた女衒とすれ違い)
  • 若様の駕籠をつけてくる弟ぎみ擁立派の藩士たち、妙心寺大通院裏路地。ラウンド塀を曲がったところで側役の爺さまにやり込められる。
  • 若様の動向を御側室に報告する藩士、建仁寺久昌院方丈縁先。
  • 新五郎に捻じ込まれ勘当された若旦那が、弟ぎみ擁立派の藩士と父のやり取りを盗み聞く路地、八幡掘裏路地
  • 若様たちを外に連れ出すくだり、船を借りる川千鳥は大覚寺大沢池に舟着き仕立て(店の中から舟着きを眺める絵、導入は映画村セット)。おえんが棹を操って渡る大川は大沢池。二人を遊ばせる縁日は心経宝塔前に露店あしらい。
  • 若様と花魁が「無理心中」で町方が駆けつけてくるシーン、走田神社社務所まわりは演出ではない本物の濃霧に包まれている。
  • 決戦を前におさよを目黒在へ避難させるくだり、又之助が送ってゆく道は上賀茂神社ならの小川畔。
  • 閉門中の側役・岩田伝十郎宅へ入り込むおえん、門は妙心寺蟠桃院。竹矢来あしらい、小間物売りに化けたおえんが店を広げる道端は南のクランクをうまく使う。
  • 取り立てを買って出たお小夜をさらい始末しようとする松田屋、奥年寄の駕籠が待つ門は南禅寺三門
  • 花里釈放に動かず勝手に国へ帰った若様を連れ戻しに中山道を行く新五郎たち、嵐山自転車道みろくの里(倉賀野宿)
  • 切り放ち後失踪した花里を捜しにくおえんと女衒、乙浜道はみろくの里、海はマジ海と思われる。花里がいた鯛ノ浦も本物の海(瀬戸内か)
  • 二組の早駕籠が江戸へ戻る道、不明。みろくの里セットを挿み、海浜や野道山道、見覚えなし。

2008/12/26

■ 銭形平次 第825話「精いっぱいの嘘」1982.9.22フジ/東映51

 盗っ人のツナギ役をしていた冴えない男は、女との出会いにより更正し生さぬ仲の優秀な坊にも慕われ親ばかちゃんりん。しかし、金を埋めた土地に米屋が建ってしまって泡をくった賊が身辺に迫る。

ロケ地
  • 髑髏組がアジトに使う回向院脇の蓮華堂(荒れ寺)周辺の描写、仁和寺。昔の仲間に見つかってしまった勘次が連行されるくだりや、坊が道を聞くシーン、監禁されていた勘次を助け逃げるくだりに境内林間、経蔵、大師堂裏手、塀際(北辺・内側)、塔下など各所が使われる。荒れ寺はセット撮り。
*利発な坊は加瀬悦孝、母は野口ふみえで亭主の勘次は藤木悠。賊は石橋雅史、高並功、丘路千。
2008/12/25

■ 銭形平次 第824話「古井戸の黄金」1982.9.8フジ/東映80

 盗っ人が隠した金を井戸替え職人が見つけて起こる大騒動、町方もからんだトライアングルの一角に平次がいるので複雑な経緯もお見通し、悪党は一人も逃さない。

ロケ地
  • 賊が盗金を隠した成仏寺、神光院本堂脇に井戸あしらい。
  • 賊が消えた成仏寺付近を聞き込みの万七、金戒光明寺石段下(導入は三門越し)。同じく聞き込みの平次は石段頂部(下から見上げ、店を出している花売りの女に話を聞く図、背後に本堂の甍映り込み)
  • 成仏寺で聞き込みの帰り、八に謎解きをする平次、金戒光明寺長安院下坂
  • 賊が元締に金を持ってこさせようとする鉄砲洲の船小屋、大沢池か広沢池か不明。
*欲をかいて金独り占めをはかる井戸替の元締は早川保、賊の恐喝材料となり見放される妹は梶三和子、亭主は高橋元太郎。賊の首領は中田博久で手下に福ちゃん(クレジットあり)。
2008/12/24

■ 銭形平次 第823話「花嫁の幽霊」1982.9.1フジ/東映80

 溺愛と執着が呼んだ悲劇は、一年を経て新たな惨劇をもたらす。そして愛する者を追い詰めたのは他ならぬ自分という認識は、奈落へ続いていた。

ロケ地
  • おゆきに惚れていた大工が鬼面の花嫁を見て滑落する石段、その後も花嫁衣裳の異形が目撃される「竜泉寺裏の石段」、粟生光明寺御影堂裏手御廟所石段。おゆきの兄の死体が見つかる墓地は石段中程を脇へ入ったところ。夜中他出するおえいをおゆきが尾行するくだりで出る石段は同寺内参道石段上部(中央に灯籠あしらい)
*柏屋の主は河原崎建三、家つき娘の先妻を養育したおえいは野際陽子。兄の行方を捜すため後妻に入ったおゆきは小林伊津子、「先妻」といい仲だった兄は峰蘭太郎。
*全てが同じではないが、妻を失って憂愁に沈むマンダレーの主人の話に似る。納屋を無理に開けたおゆきにからむおえいの図は、キャロラインに対するダンヴァーズ夫人にそっくり。

2008/12/23

■ 銭形平次 第822話「玄界灘に銭が飛ぶ」1982.8.18フジ/東映80

 阿片の運び屋が殺された事件を追って、平次と八は九州へ。女のためにやばいヤマを踏んだ男が親分のはからいでめでたく赦される情話を、名所旧跡奇勝を背景に描く賑やかな作り。九州ロケ敢行・セット以外はほぼ現地撮り。

ロケ地
  • ブツの受け渡し場所の祠、唐津市湊・立神岩の下付近。
  • 巳之吉が身請金を出してくれたと聞き海へ走ってゆくおさよ、虹の松原(唐津湾)
  • 絵馬を奉納に来たおさよを見かけるのは大宰府天満宮
  • おさよを見失う、鵜飼の原鶴温泉峡は現地かどうか不明。
  • おさよが八をまく水車、朝倉三連水車
  • 唐津イメージ、唐津城立神岩
  • 密売組織の根城がある岩浜(海蝕崖)、屋形七ツ釜
*巳之吉は松山政路、おさよは吉沢京子。阿片密売の黒幕だった薬種問屋は相馬剛三、一味の浪人は田中浩。浪人に斬られつつ巳之吉を逃がしてくれた友は水上保弘、平次に唐津くんちの薀蓄を聞かせる茶店の親爺は小田部通麿。
2008/12/22

■ 銭形平次 第821話「迎え火を焚く女」1982.8.11フジ/東映51

 縁戚にタチの悪いのがいて大店乗っ取りを画策、荒っぽい手口で跡取りをさらったりするが、朱引きの外で難儀の一件。恨みと義理にからめとられた、哀しい女の心をほどく情話が主題。

ロケ地
  • 亡き亭主の墓に参るお節、広沢池西岸汀。
  • 寮から移した若旦那を責め問いの蔵、神光院蔵。ラス立ちの際は蔵を出て立ち回り、中興堂前や本堂裏手も。
  • 上総屋先代急死の次第を、立ち会った万七に聞く茶店、広沢池東岸に床机あしらい。
  • 亭主の霊を弟妹とともに流すお節、上賀茂神社ならの小川(夜)
*勘当を解かなかった先代を恨み、亭主の晩年世話になった鹿島屋に義理を感じるお節は風祭ゆき、先代の弟の鹿島屋は江見俊太郎。若旦那は小林芳宏。

■ 水戸黄門39 第11話「若妻の言えない秘密?」2008.12.22TBS

 一行が世話になった庄屋兼山方役の嫁はどこかヘン、初めて人の情に触れそこで暮らすことを願った忍びだったが、時は来てしまう。でも老公いるので、任務遂行手助けに加え職務規定違反がチャラでメデタシ。

ロケ地
  • 天草諸島イメージ、本物。妙に厳しい船番所は琵琶湖畔に柵あしらい(岸に水制)
  • 福連木から出稼ぎに来ている子らに団子を与える女(庄屋の母)に出会う町角、大覚寺五社明神。一行の背後に観月台映り込み。
  • 庄屋の案内で御用林を見に行く一行、銘木を見る林は京都府立植物園、樵の争いに助格介入は酵素ダートか。
  • 姑にイヤミを言われながら野良仕事の嫁、酵素河川敷(嫁は木陰から見ている代官の部下に拾った石を後ろ手で投擲し「牽制」)
  • 代官が偽物の庄屋を仕立てて巡検使の調査を受けさせる山道、不明(「水戸黄門」でよく出てくる場所、道端に石積み)
  • 庄屋が倒れていた「嫁」を拾った下津深江川、清滝河原。
  • その嫁が告白する回想シーン、隠密として入っていて役人に追われ落ちた崖、保津峡落合落下岩
  • 当地を発つ弥七、琵琶湖松原。一行がゆくのは湖畔。
*若い庄屋は松田洋治、中は忍びの嫁は寺田千穂、口喧しい姑は梓みちよ。御用材横流しの悪代官は大林丈史、悪徳商人は石山輝夫。ラス立ち福ちゃんチラリ。
2008/12/21

■ 付き馬屋おえん事件帳 2  スペシャル「吉原を潰せ!」1993/1-3テレ東/松竹

 斬られて死んだ花里花魁の件に、相手が紀州家だけに覚悟を決めて臨むおえんだが、踏み込んでみると吉原潰しの陰謀の匂い。突如現れた幼馴染の浪人とおえんの触れ合い、入牢させられたおえんの危機に昔馴染みの大物を引っ張り出す新五郎と、見せ場連続の最終話。御改革の大元が蟄居閉門、みんな出直しで明るく締める。

ロケ地

  • 喜の字屋を訪ねてきた幼馴染の「鉄ちゃん」をそこまで送ってゆくおえん、建仁寺三門(背景に法堂)
  • 花里の依頼でおえんが仕組んだ瓦版が売り出される紀州家下屋敷門前、随心院薬医門。大金をせしめた瓦版屋が浮かれて吉原へ向かう日本堤、嵐山自転車道
  • 花里の墓、西方寺小谷墓地か(池畔)
  • 紀州藩へ乗り込んだおえんが用人に証文を突きつける邸内の東屋、梅宮大社神苑・池中亭。咲耶池の切石橋上で藩士をふりほどき池ボチャなどのシーンも。追われて逃げるのを助ける新五郎、随心院長屋門前を過ぎ角を曲がったところで追手に当身。からがら逃げ帰り一息つくのは北野天満宮本殿裏手。
  • 水野老中に摘発の成果を報告する南町奉行・鳥居甲斐守の段、江戸城イメージに姫路城天守・堀留からのアングル。
  • 夜鷹狩りの源森橋、中ノ島橋。橋下の背割におえんと鉄之進が潜んでいて見つかり、捕り方との争いに。
  • 紀州藩邸を見張る怪しい一団を見て尾行する新五郎だが気付かれ、斬られ落ちる橋、中ノ島橋
  • 水野越前守邸、大覚寺大門
  • 北町奉行役宅、相国寺大光明寺(門〜石庭。庭にガーデンセットあしらい、片肌脱いだ遠山さまが女の生首の刺青を拭いているところへ、中仕切りから新五郎が声掛け)
  • 昔馴染みの須崎を見せに遠山奉行を連れ出すくだり、仁和寺塔前石畳(露店あしらい)広沢池東岸(水無、対岸が須崎という設定)
  • 目付衆や紀州の若様が吉原にやって来るくだり、駕籠がゆく日本堤は嵐山自転車道
  • 事後、花魁の墓に鉄之進から取り立てた六文銭を供えるおえん、西方寺小谷墓地か。
  • 久しぶりに女友達と会う料亭(?)嵐亭延命閣(生垣際に祠)

2008/12/20

■ 遠山の金さん 第16話「地獄をのぞいた犬と少年!」1982テレビ朝日/東映50

 元盗っ人が商売をしてみるものの根性は元のまま、薄汚いやり口で人様のレシピ頂戴を企むが子供に見られて一巻の終わり。この目撃の段にひねりが入ったお話、底に母子の情話を敷いてある。

ロケ地
  • 天下堂が芙蓉丹の番頭を刺す薄原、下鴨神社糺の森。祠や、坊の落ちる井戸あしらい(井桁のみ)。記憶をなくした坊が薄原へ彷徨い出て座り込むシーンは池跡、ラス立ち一部ここで(夜間)。事後、町ゆく金さんに駆け寄ってくる坊は河合社鳥居を奥に見た参道付近、茶店あしらい。
*亭主の死後酒浸りの坊の母は高田美和、元盗っ人の天下堂の主は船戸順で番頭は岩尾正隆・強引極まりない脅迫が笑える。芙蓉丹は化粧品店。

■ 影武者徳川家康 第7話「秀頼暗殺!徳川の豊臣つぶし」1998/4-7テレビ朝日/東映

 大御所と大坂の分断をはかる秀忠は、秀頼に刺客を差し向けるも失敗、次手も露見し縮み上がる羽目に。しかし大坂の情勢は、平和と真逆の方向へ進んでゆく。

ロケ地
  • 左近のもとへ来ている六郎、井尻に小屋あしらい。
  • 秀頼に上洛が求められる段、豊臣恩顧の大名たちがやって来る大坂城イメージ、大阪城千貫櫓、天守。
  • 秀頼の駕籠が入ってゆく二条城、本物の本丸櫓門。
  • 帰路の秀頼、左近の進言で脇街道をゆくも忍群が襲う野道は井尻
  • 伊賀者の刺客の手にかかって清正頓死のくだり、イメージに熊本城天守。
  • 浅野幸長にも伸びる魔手、イメージに和歌山城天守。
  • 刺客の件露見後、大御所に詫びを入れにくる宗矩、姫路城西の丸
  • 千姫と庭で睦む秀頼のところへやって来てキリシタン牢人召抱えとブチあげる淀君、二条城清流園
  • 大御所の努力も大坂から崩れると六郎に話す左近、姫路城油塀脇〜にの門〜はの門下坂。
■ 影武者徳川家康 第8話「大坂城!戦雲のきざし」1998/4-7テレビ朝日/東映

 キリシタン弾圧の嵐吹き荒れるなか、駿府城でも信者が見つかり、泣く泣く処分の運びに。そしてキリシタンがらみで最もヤバいのは、藩士の半分がキリシタンな忠輝だった。

ロケ地
  • 越後福島城イメージ、長浜城か。
  • 福島城下で行われるキリシタンの集会に神父の格好して入ってゆき騙りをはたらく裏柳生、入口の門と石段は法輪寺。朱色の門は置いてあるっぽい。
  • 城下に入り込んだ裏柳生に怒った忠輝が単騎江戸へ向かうのを阻止する大御所のくだり、双方馬をやる道は井尻ほか切り通し・山腹の林(不明)
  • 診療所に手入れした町方を傷つけてしまったあと行方不明だった忠輝が、身を案じて大御所に縋りに来た五郎八姫と再会し語り合う駿府城の庭、姫路城西の丸
  • 千姫が忠輝に宛てた文にあった、牢人衆が続々と入る大坂城の門、姫路城菱の門
  • 秀頼に会ってきた忠輝がイスパニア遣使を辞退すると大御所に申し出るくだり、駿府城イメージに彦根城天守
  • 遣欧使節の船を見送る月の浦、不明(マジ海と岬)

2008/12/19

■ 銭形平次 第820話「見知らぬ私」1982.8.4フジ/東映51

 婿養子は家つき娘の女房が邪魔という、よくある話。若い妾を囲っていて、殺し屋に金を出してとここまではステレオタイプ、しかし万七に目撃させる手口が無茶で平次に怪しまれる。

ロケ地
  • 料亭・梅月の女将が亭主に頼まれ掃除にゆく向島の寮、中山邸参道と門。途中で万七が引っかかってお供を決め込み、すごいタイミングの「吊り」を見る。
*女将は三浦布美子、女将に酷似した女は二役。板前上がりの亭主は御木本伸介、妾は湖条千秋、殺し屋は小沢象で妙なトリックを持ち込む弟分は平沢彰。
2008/12/18

■ 銭形平次 第819話「若旦那万事休す」1982.7.28フジ/東映80

 放蕩者の若旦那がやったことになる立て続けの殺し、しかし追われる間もおちゃらけたお気楽男で、最後は泣き笑い人情で締める。彼をハメる手立ては妙に凝り凝り。

ロケ地
  • 井筒屋の番頭が殺し屋とツナギをとるくだり、松尾大社用水橋(通用門前)〜楼門脇の灯籠群でツナギ。
  • 殺し屋を探し出し食ってかかる若旦那(山吹が小道具に)松尾大社楼門そば(内側)
*若旦那は山城新伍、けんつくを食らわせる真実の女は中尾ミエ。後妻の兄で店を牛耳ろうとする番頭は早川純一、殺し屋は山本昌平。若旦那が女と思って覗く行水男は小船秋夫。
2008/12/17

■ 銭形平次 第818話「五年目の恩讐」1982.7.21フジ/東映50

 亡き父母の冤罪を確信した兄妹は、それぞれ必死に真実を探ろうとする。兄は八丈を島抜け、妹は悪の巣窟に住み込むなど過激な行動に出るが、元のお店が現・ゆめやな縁から、頼もしい味方ができてしまう。

ロケ地
  • 渡世人に身をやつし江戸へ向かう清太郎、あと二十里の道は北嵯峨農地
  • おくみに偽手紙を届けた飛脚が、お照に「代金」を貰う神社、木島神社(舞殿〜本殿)
  • 兄の使いと称する男に連れ出され拉致されるお照、広沢池北岸
*兄妹は佐藤仁哉と荒木由美子、抜け荷商人は弓恵子でつるむ大悪党の岡っ引は近藤宏。
2008/12/16

■ 銭形平次 第817話「生涯一同心」1982.7.14フジ/東映79

 連続殺人を追ううち出てきた容疑者は、矢吹のダンナの元朋輩。しかも彼の女房は、かつて矢吹を袖にして友のもとへ走った女。不器用な男の誠心を、とびきりの被害者俳優が演じる。

ロケ地
  • 殺されて顔を潰され見つかる上州屋の手代、桂川河川敷
  • 矢吹の回想、七年前の見習同心時代、矢吹の精勤ぶりを見て結婚を躊躇したおしのが別れを告げた桜並木、大覚寺大沢池堤
  • 七年前、井筒屋の風呂焚きをしていた親爺が寺男として勤める谷中の墓地、招善寺墓地。逃げ出したのを抑えるのは坂下の地蔵前。
*元朋輩の上州屋は青山良彦、矢吹を見返った内儀は佳那晃子、寺男は小鹿番。
2008/12/15

■ 銭形平次 第816話「江戸評判一枚刷り」1982.6.30フジ/東映50

 あまりに阿漕なヤクザの非道を見た親分は追放を決意、ビシバシ取り締まった結果悪の親玉は江戸を売ることに。喜んだ町衆は親分を褒め称え錦絵にまでなるが、そこに八っあんまで描き添えられていたことが、とんだ災いを呼ぶ。

ロケ地
  • 甚九郎らに命じられるまま八五郎を名乗って迷惑行為を繰り返す参次のくだり、漁師と事を構える河原は罧原堤下河原
  • 平次に捕まったあと鍛えられる参次のくだり、葦を刈り耕し青物を植えだす「開墾地」、桂川河川敷か。
  • 羅五郎たちが八を誘き出しかどわかそうとするも、文を読んだ参次が出向く烏ノ森、下鴨神社糺の森。立ち回りは池跡に移動。
*八と似ているとして道具に使われる、ヤクザ志願の馬鹿な若者・参次は湯原昌幸。彼にコナをかけられた純情秋田娘は清水めぐみ。江戸を売った悪党は菅貫太郎、身を寄せる越ヶ谷宿の兄弟分は汐路章。

■ 乾いて候 第6話「お毒味役最後の賭け」1984.9.27フジ/東映

 代替わりした尾張も不穏の気配、主丞は遺恨の残らぬかたちでの決着を演出、宗春も潔く結果に従う。おとなしく隠居に応じた宗春にあわせるように、主丞も江戸を去ってゆく。

ロケ地
  • 市ヶ谷尾張屋敷での決闘(尾張は代人として鬼頭三兄弟を立てる)相国寺方丈前庭。宗春らは前縁に、座敷は開け放たれ裏の庭の緑も見える。
  • 怪しの琵琶法師の手に落ちたことを恥じた風鬼子が入水未遂、広沢池東岸
  • 旅ゆく主丞と風鬼子、天神川大堰堤上の広河原〜湖南アルプス尾根。
ゲスト 磯部勉/志麻いづみ/苅谷俊介/黒田福美/江幡高志/岩尾正隆/和崎俊哉/織本順吉/睦五郎

■ 水戸黄門39 第10話「江戸の陰謀を長崎で討て!」2008.12.15TBS

 旅の目的の回、長崎奉行の悪行は、老公らが居合わせた飯屋で悪党の下っ端が娘に無体をはたらいたことからバレてゆく。ロケはほぼ長崎撮り、ヘンな日本語の外人さんも出てくる。

ロケ地
  • 長崎ロケは眼鏡橋出島諏訪神社オランダ坂など。
  • 江戸城イメージ、皇居巽櫓

2008/12/14

■ 付き馬屋おえん事件帳 2  第7話「おいらん地獄」1993/1-3テレ東/松竹

 花魁になった旧主の娘をいたぶる外道、しかし彼こそ花魁の父をハメた男だった。姉を苦界から助けようとした、極道な弟の哀話がからむ。

ロケ地
  • 花魁に恥をかかされたとして払いを渋る貝塚屋の寮、中山邸通用門。
  • 伊勢屋をハメた仲間とツナギをとる屋形船は広沢池東岸、後段金を強請りに来た花魁の弟が膾にされるのも同所・設定は江戸川端。
  • 品川へ調査に出た又之助がところを聞く橋、渡月小橋(物売りが店を広げている)。元伊勢屋で下働きをしていた老爺に話を聞く品川溜は罧原堤下汀
  • おえんの夢に出てきた幼い頃の花魁と弟、わら天神六勝大神前。
  • 花魁の弟が潜むお堂、神光院中興堂(中からのアングルもあり)
  • 弟の墓に参り新生を誓う花魁、西方寺小谷墓地(池辺に墓標)
■ 付き馬屋おえん事件帳 2  第8話「母恋観音を抱く悪党」1993/1-3テレ東/松竹

 色悪のお城坊主は母というトラウマを突付かれて観念するが、その途端禍々しい憑きものが背中から襲い命を奪う。そやつをおえんが仕留めてフィニッシュ。

ロケ地
  • 照菊花魁の野辺送り、北嵯峨農地か(畷のシルエット、六地蔵あしらい)
  • お城坊主の妾宅へ向かう喜の字屋一行、猪牙船がゆくのは広沢池東岸
  • 尾行中の浜蔵が「若様」に斬られドボンの橋、中ノ島橋
■ 付き馬屋おえん事件帳 2  第9話「女郎の夢」1993/1-3テレ東/松竹

 手練手管が商売の女郎が騙されてしまう悲劇、因は盛りを過ぎた女が見てしまう絶望という哀れ。姐さんの行く末を案じる妹分の振袖新造に真実を告げ得ず、おえんの胸はきりきり痛む。

ロケ地
  • 尾上花魁が嵐の日逃げたのはこことおえんが見当をつけ見に来る大川、大覚寺大沢池畔・船着(小)付近。導入は池側から。
  • 起請文の名の男を探し当てシメる船小屋、広沢池東岸に小屋あしらい(夜、池水少なし)
  • 清二郎が逃げてきた花魁を騙り男に会わせる林、鳥居本八幡宮広場。
■ 付き馬屋おえん事件帳 2  第10話「火事場泥棒」1993/1-3テレ東/松竹

 女を騙し火事場泥棒を働いたうえ、払いもバックレの大悪党。哀れな妓を看取ったおえんは、江戸を売る寸前の盗っ人どもに荒事を仕掛ける。

ロケ地
  • 薬研堀の叶屋に取り立ての帰り、又之助と手立てを話すおえん、上賀茂神社神事橋
  • 叶屋の女中に主の来歴を聞き込む浜蔵、上賀茂神社ならの小川(木の陰で手代が立ち聞き)
  • 手代といい仲の妓に事情を聞くおえん、今宮神社。高倉脇の坂を導入に、小鶴がお参りは稲荷社、話を聞く段は合祀摂社前で稲荷社側には忍び返し付きの黒塀があしらわれている。設定は吉原郭内の黒助稲荷。
■ 付き馬屋おえん事件帳 2  第11話「親指百両」1993/1-3テレ東/松竹

 来ぬ花魁に焦れた野暮天が芸者に無体、この際女は命に等しい指を駄目にされてしまう。治療代と詫び料の取り立てが発生、これまで大概悪いことをしてきた男は、闇裁きに。

ロケ地
  • 芸者の母の回想、鞠遊びの幼い娘との思い出、仁和寺参道石畳(娘の背景に塔、母の背後に中門。設定は京都市中)
  • 芸者に無体の大工頭の女房が前夫の墓参に行く寺、二尊院。紅葉の馬場〜墓地。坊主に聞き込みは黒門前。
  • 大工頭を強請って殺されたチンピラが土左ヱ門で上がる川端、中ノ島橋下手河川敷。駆けつける村木は橋上、大工頭の煙草入れが引っかかっているのは橋下手汀の草。
  • チンピラ殺しを目撃した芸者が大工頭を呼び出し強請る町角、大覚寺護摩堂。殺されかかるが天神島のほうから巡礼が来て水入り。
  • 芸者の回想、父の死後京にいられなくなった母子の二人旅、摩気橋(橋脚は木)摩気民家裏手田畔。野道や川辺で不明個所あり。
■ 忠臣蔵 音無しの剣  2008.12.14テレビ朝日/東映

 逃がしの御前と異名をとる謎めいた浪人は訳ありのご身分、それを知られ婚約者に去られた過去を持つ。その女と亭主に降りかかる災難は赤穂事件がらみ、形ばかりの三行半を突きつけ、女の亭主は決死の役目を果たそうとしていた。

ロケ地
  • お犬様を傷つけ追われる大工を逃がしてやる御前、八幡掘明治橋上手岸。
  • 亡き師匠の墓に参る御前、二尊院墓地通路〜墓地。先に参った志保がおりてゆく坂は紅葉の馬場。
  • 御前の乳兄弟・お京が営む船宿・仙川、鴨川河口州にあったセットか。
  • 御前に詫びにやって来た志保が船で帰る際くぐる橋、八幡掘明治橋
  • 御畳替えで走り回る安兵衛、芝増上寺は金戒光明寺三門〜参道石段。
  • 江戸城イメージ、二条城二の丸御殿側面の前と後ろに町なみとお堀合成。
  • 浅野家は改易と話す御前とお京、大覚寺大沢池畔。
  • 上杉家屋敷、西本願寺大玄関門
  • 大石内蔵之助の頼みを受け父に会いにゆく御前、松平直矩邸は大覚寺大門。このことの礼を述べ船宿を去る内蔵之助、不明(池端か/静水域)
  • 志保に成田屋の真意を告げ戻れと勧める御前、大覚寺放生池堤

2008/12/13

■ 銭形平次 第815話「悪への惑い」1982.6.23フジ/東映50

 貧ゆえついた盗癖は矯められず、病みついた幼馴染を助けたい気持ちが、たやすく青年の背中を押す。獄門台へ送れとふてぶてしく嘯く青年の命を救うべく、平次は奔走する。

ロケ地
  • 高札を見て名乗り出た吟二の母を連れてゆく大番屋、大覚寺明智門。息子に悪態をつかれ嘆く母は大沢池船着(小)。小伝馬町送りの際も明智門が出る。
  • 母の回想、盗みをやめさせたあとに目撃した、幼い吟二が賽銭泥棒をはたらいたお宮さん、大覚寺五社明神本殿。
  • なお知れぬ盗金の行方を求め、母子が昔住んでいた長屋へ行ってみようと八に話す平次、大覚寺護摩堂(背後に石仏ちらり)
  • 吟二の幼馴染で岡場所に売られ胸を患っているという女を捜す段、医者に聞き込み回るくだりで出る医者宅、留のは大覚寺望雲亭、善太のは大沢池木戸を門に見立て。いずれも看板あしらい。
*吟二は清水健太郎、母は荒木雅子、幼馴染の女は朝加真由美。

■ 遠山の金さん 第15話「水中花!くの一殺法」1982テレビ朝日/東映1

 色っぽい船宿の女将が狙われる理由は過去の因縁、今また愛する者を殺された女は亡夫の戒めを振り切って忍び衣装に身を包み、憎い仇の屋敷に乗り込んでゆく。

ロケ地
  • 神輿が出る祭礼の神社、上御霊神社本殿前。エキストラ多数。
  • 舟せいの船頭が客に化けた伊賀者に襲われる大川、広沢池東岸。瀕死の船頭が這い上がってくる岸は大覚寺放生池堤、先に金さんが釣りをしていて猫目にからまれている場面が出てくる←水の中から出た手に足をつかまれるのは猫目。
  • 船頭の死後高田村に引っ込んでいた女将と女中が船頭の墓参りにゆく道、広沢池東岸(水面映さず)。墓は不明、大きな五輪塔がある林の中の墓地。
  • 女将が伊賀者をひきつけ戦う大川の中州、広沢池東岸
  • 甲賀へ帰る女将(船上)を見送る金さんとお竜、広沢池東岸
*女将は草笛光子、圧倒的な存在感。彼女の夫と娘を謀殺した徒目付組頭は田中浩、殺された船頭は出水憲司。

■ 影武者徳川家康 第5話「反逆児忠輝と母の秘密」1998/4-7テレビ朝日/東映

 忠輝は西洋文明を貪欲に吸収し、語学のほか医術に夢中。父・政宗の計略でその「現場」へ入り込んだ五郎八姫は晴れて「妻」に。しかし、母・茶阿が望んだ付家老・長安の不気味な野望が、若者の幸福に影を落とす。

ロケ地
  • 箱根山中の風魔の里、次期頭領たる赤子の誕生を聞き集まってくる里人、摩気神社裏手山道か。産屋(?)は摩気神社本殿か(あるべき「塀」が見えないので不確定)
  • おふうを置き里を去る六郎に供を申し出る風斎、不明(巨杉の並木道、2話と同所)
  • 駿府城イメージ、彦根城天守
  • 江戸城イメージ、皇居巽櫓
  • 青蛙の藤左に接触する六郎、不明(池端)
  • 忠輝の危機に出動するおふうのくだり、海辺で水遊びのところを柳生の刺客に襲われる忠輝一行は琵琶湖西岸河口州。風魔の援護射撃は船上から。
  • 越後福島イメージ、長浜城か。東雲之助が城下に潜入した柳生衆を誘い込み殲滅する寺、神護寺山門下石段。キリシタンの秘密集会が行われる城下の寺、神護寺五大堂
■ 影武者徳川家康 第6話「忠輝を将軍に!怪物長安の野望」1998/4-7テレビ朝日/東映

 長安の野望はつのり、彼を引き込んだことをお茶阿の方は後悔しはじめる。伊達政宗に刺客を送り、遂に大御所を消そうとする長安の動きに終止符を打ったのは、利用されていたことを覚ったキリシタンの忍びだった。

ロケ地
  • 駿府城イメージ、彦根城天守
  • 江戸城イメージ、皇居巽櫓
  • 政宗が五郎八姫を伴い赴く伊達領・月の浦、日本海ロケか。
  • 青蛙の藤左がスコープ付きライフルを試射する野原、井尻
  • キリシタンの秘密会合が行われている寺に火をかける柳生、神護寺五大堂

2008/12/12

■ 乾いて候 第5話「天一坊、疑惑の血脈」1984.9.20フジ/東映

 吉宗の怒りに触れた忠相は助ける主丞だが、彼の主張する天一坊抹殺には不同意。もともと年少の者を斬るに忍びぬ主丞だが、紀州調査で得た真実は己よりもっと哀れな少年の身の上なのだった。

ロケ地
  • 天一坊の行列が江戸をめざす山道、不明。
  • 高輪八ツ山の旅館に入る一行、嵐亭門。
  • 江戸へ向かう主丞と風鬼子、湖南アルプスか。布を水に浸す小休止の川は天神川若布谷(河口の大岩下)
  • 登城する主丞、彦根城内石垣際(石垣の上に天守)
  • 伊賀之亮の要請で主丞を襲う尾張柳生の刺客、随心院土塀際か。
  • 天一坊と会い二人で話す庭、智積院書院庭園か(でかい築山)
  • 謹慎中の忠相に会い天一坊の件を協議の町角、不明(山門そば?)
  • 尾張藩邸を出てくる侍たち(主丞向け刺客)毘沙門堂勅使門
  • 風鬼子を置いて旅に出た主丞がゆく山道、不明。「天一坊」を取り上げた産婆の家、酵素河川敷に小屋あしらい。ここを襲った尾張の刺客とのチャンバラは天神川大堰堤上の河原にスイッチ。斬られた刺客が落ちる石積堰堤は同所か柊野堰堤か不明。
  • 伊賀之亮に紀州にいた浪人夫婦のことを話す主丞、回想シーンは罧原堤下河原か。
  • 伊賀之亮が天一坊の母たる「妻」に、主丞との立ち合いで使う芝居を練習させる夜の寺、蓮華寺五智如来像。
  • 主丞と対峙する伊賀之亮、下鴨神社糺の森(レンブラント光線派手に入り、スモークも焚かれ靄々)
  • 江戸城イメージ、姫路城天守
  • 両親の墓に参る出家した天一坊、黒谷墓地。去ってゆく彼を見届ける主丞、金戒光明寺参道石段〜三門。
ゲスト 本阿弥周子/江原真二郎/近藤洋介
2008/12/11

■ 銭形平次 第814話「妻からの告発」1982.6.16フジ/東映50

 万引きを繰り返し、捕まるも恬と恥じぬ武家の妻女。奇行の裏には、非道を許せぬ強い正義感が隠されていた。

ロケ地
  • 本所方与力・戸村源三郎の組屋敷、妙伝寺塔頭。
  • 告発者・鶴吉の名で夫を呼び出す若宮稲荷、今宮神社若宮社。ここは戸村の弟が兄の汚職を嫂に喋ろうとして殺された現場でもある。
*筆頭与力も間近とされる戸村源三郎は根上淳、妻女は南田洋子、弟は石倉英彦(刺されてあうあうの場面が何度も)。悪徳商人は高野真二、荒事をしてのける手下は阿波地大輔や小峰隆司。襲われた際もみ合って小峰さん刺しちゃう気の毒な告発者の大工・鶴吉は武岡淳一。

■ 乾いて候 第4話「女難人斬り旅」1984.9.13フジ/東映

 旅の途にある主丞に殺到する尾張の刺客、彼らのメインウェポンは銃の達人の少女。彼女は主丞に斬られた兵衛の娘、幻惑し己が手に抱き取った刺客を悼む主丞だが、次なる問題が発生し彼を休ませない。

ロケ地
  • 風鬼子と旅行く主丞、二人で楽しいと風鬼子が笑う山道、不明(洞窟?も見える)
  • 尾張藩上屋敷、毘沙門堂勅使門
  • 相良藩横目付と称する男が差し向けた駕籠に乗る主丞、護衛が刺客に転じて駕籠を襲う墓地は普済寺墓地。この後主丞が風鬼子と合流する街道、不明(暴将初期シリーズでも出た、山際の道で下に蔵や萱葺が半ばのぞくアレ)
  • 江戸城イメージ、姫路城天守。今頃主丞はどこにと忠相と話す吉宗、彦根城玄宮園鳳翔台。この間主丞が旅ゆく道、不明(背景にお堂、鉄板化前の普済寺本堂か)
  • 日光街道をゆく主丞、不明(主丞たちがゆく道は野道、兵衛の娘がゆく道は簡素な木橋と植林杉の林道、尾張の刺客がゆくのは山道)
  • 兵衛の娘が主丞を狙うも計略に陥ちて遂行かなわずに終る山中の滝、琴滝。滝壺前に主丞が雨宿りのの小屋をあしらい。刺客の娘を戒める谷川沿い、不明(巨岩転がる渓流、段瀑状の沢も見える)
  • 尾張の刺客たちがすだく宇都宮郊外の瑞泉寺、普済寺山門(夜のシルエットと昼間の映像とあり)。堂内の絵は不明、粟生光明寺に似る。
  • 天一坊現るの報を受け忠相と話す吉宗、彦根城龍臥橋
  • 尾張衆と決戦の荒野、白水峡か湖南アルプスか(尖った白い岩が連なる崩壊地形)
  • 窮地を脱した主丞が風鬼子とともに騎馬で江戸へ急行する道、大内亀岡道(祠は映さず、祠前から亀岡道登り道の坂へ流し撮り・切り通し山腹に赤土露出)
ゲスト 中村久美/大塚良重/近藤洋介/織本順吉
2008/12/10

■ 銭形平次 第813話「おしゃまな妖精」1982.6.9フジ/東映79

 父のいない寂しさから、万七をお父っちゃんと呼び慕う幼女はちょっとした小悪魔。振り回されるのも楽しい万七親分、母親の元掏摸にも入れあげて舞い上がり、プロポーズ寸前。もちろん恋は実らず、幼女のお痛で凶賊にとっ捕まって大ピンチ。それでも別れが辛く、見送りにも行けず、我らが万七親分は言伝を聞きぼろぼろと泣く。

ロケ地
  • 万七を振り回した挙句、おんぶされた背で寝てしまうお千代、大覚寺五社明神
  • 水天宮前の茶店で行われる凶賊一味のツナギ、今宮神社門前茶屋・かざりや(一和側にも露店あしらい)。前に出した床机にいた赤マフラーの男が、はばかりにと席を立った池田屋が置いたままにした手提げ袋に質札を突っ込む。これをお千代がかっぱらい、赤マフラーに追われるのは今宮神社境内、稲荷社前〜高倉脇(お千代は高倉下の置き台下に隠れてやり過ごし)
  • お千代の母を訪ねると、むかしお縄にした掏摸、長屋近くで話すのは大覚寺天神島、近所の子らが池端で遊ぶ。後段、正体を現した賊にとっ捕まる万七のくだりも同所。
  • 日暮れて帰る母子、万七と別れる道は嵐山自転車道
*お千代は川瀬香織、母の元掏摸は長内美那子。マフィアばりの変態縛りが特徴な凶賊のかしらだった池田屋は船戸順、お千代にツナギの邪魔をされ制裁を受ける引き込み役の赤マフラーは福本清三(こんなの引き込みに使うの?どこのお店が雇うの?っていうビジュアルの福ちゃんが保存モノ)。

■ 乾いて候 第3話「徳川暗殺記」1984.9.6フジ/東映

 またぞろ持ち上がる将軍暗殺計画、企むは尾張で大がかり。主丞は死地に踏み込み相手の玉を奪り悪謀を立ち消えさせ、己一人に恨みを惹き付けることで父を守ろうとする。

ロケ地
  • タイトルの江戸城イメージ、堀留に影を落とす姫路城天守
  • 主丞がゆくお城の廊下、大覚寺回廊。忠相と尾張の動向について話す庭は彦根城玄宮園龍臥橋(背景に臨池閣)
  • 参詣のお出ましを狙って仕掛けてくると見て増上寺へ下見にゆく主丞、くぐる山門は南禅寺三門(通行人あしらい)、寺社奉行と出くわすのは仁和寺中門
  • 主丞をつけてくる怪しの雲水たち、南禅寺僧堂坂。はじめ東望、門のほうへ角を曲がったところで画面切り替わり坂の上方・段差のあるあたりへスイッチ、今度は西望のアングルで、「光の兵衛」とすれ違う。
  • 尾張藩上屋敷、毘沙門堂勅使門。急勾配の市ヶ谷坂を上り詰めると、と解説が入り坂下に忍者が蠢くシーンは勅使門下の石畳。後段、門に寄っての絵もあり。
  • 尾張の企みが明らかとなり協議のくだり、江戸城イメージに菱の門越し姫路城天守
  • 尾張屋敷に潜入した風鬼が露見し傷ついて如月に逃げ帰ったあと、つけてきた兵衛と相対するのは大覚寺勅使門前石橋下・御殿川河床
  • 兵衛の亡骸を荼毘に付す雲水たち、大覚寺心経宝塔前。塔から尾張柳生の総帥が降りてきて、増上寺潜入を指示。
  • 尾張候頓死のあと、雲水たちに撤収を指示する総帥(騎乗)仁和寺金堂前参道
  • 江戸城イメージ、姫路城天守・備前丸から見上げ。忠相に旅に出ると告げる主丞、彦根城玄宮園鳳翔台。去る主丞を呼び止める吉宗は龍臥橋。
  • 風鬼と二人旅に出た主丞に殺到する雲水たち、山道は大内か(切り通しの坂、山腹一部に赤土露出。植生は雑木に幼松混ざり)
ゲスト 長谷川明男/深江章喜/近藤洋介/寺田農/織本順吉
2008/12/9

■ 銭形平次 第812話「無言の叫び」1982.6.2フジ/東映79

 悪党に人生をめちゃくちゃにされた女、健気に紡ぐ小さな幸せはその盗っ人との再会で再び踏み躙られる。しかし亭主が平次宅へ出入りしていたことから事態は好転、親子三人の暮らしが戻りメデタシ。

ロケ地
  • いなくなった源吉父子を捜す段、一人で神田川の岸に悄然と立つ源吉を見つけ捕える万七は広沢池西岸。後段、善太らが坊を捜して川浚えのシーンも同所。
  • 三太坊が捨てられていた安楽寺、不明(門越しに方形のお堂が見える。お堂は花頭窓を二つ持つ風雅な造り)
  • 三太が身につけていた守袋を発行したお稲荷さん、竹中稲荷か。
  • 三太をさらった夜吉がお駒を呼び出す「葦沼」、広沢池西岸
  • 事後、源太一家が揃って参詣しているのを平次夫婦が見て微笑むお宮さん、吉田神社竹中稲荷。平次夫婦は参道の重ね鳥居下から、本殿にお参りの一家を見る。
*捨てた我が子を拾った男に近づいて嫁すという数奇な定めの女・お駒は片桐夕子、亭主の大工・源吉は遠藤剛。お駒の情夫だった盗っ人・夜吉は遠藤征慈、家を出たお駒が働く酒肆の主で夜吉の手下な親爺は芝本正。源吉の住む長屋の騒がしくも親切な夫婦は正司敏江・玲児。

■ 乾いて候 第1話「お毒味役参上!」1984.8.23フジ/東映

 父将軍に会うのにも、ハナからガンガン邪魔が入るがあくまでクールに対処する主丞。今回の敵の首魁は甲賀忍びの頭領、伊賀・甲賀の争いの根本を断つ主丞だが、誅滅された者の係累は彼を仇と狙うことに。

ロケ地
  • 偽の水野老中の駕籠と行き会うくだり、仁和寺中門南禅寺三門
  • 夜雨の中の登城、大手御門は東映城か。
  • 風鬼ら腰元が宿下がりで出てくる御門、大覚寺明智門。風鬼が怪しの雲水にさらわれるのは大沢池堤
  • 風鬼を取り戻しに四谷左門町の大浄助のもとへ赴く主丞のくだり、大岡忠相が協力に出張るのを断わるのは相国寺方丈前、アジトへ入る際の蝋燭いっぱいの祠は宗丹稲荷にデコレーション、石畳を濡らして灯のシルエットを見せる。このあとはセットに移行、蝋燭いっぱいな演出は継続。このシークエンスは全て夜間撮影。
ゲスト 石橋蓮司/福本清三

■ 乾いて候 第2話「妖花・月光院始末」1984.8.30フジ/東映

 吉宗の緊縮政策にお冠な、月光院を排除する話。無粋な男どもはばっさり斬って捨て、情勢を悟り去ってゆく未亡人には手出しせぬ主丞、もちろん指を噛まれても食指は動かさず。

ロケ地
  • 夜半登城する主丞、お堀で鯉を釣る浄海とやり合う橋は彦根城大手橋。これをやり過ごし歩む主丞、ゆく道は埋木舎前堀端〜天秤櫓下石垣〜天秤櫓。
  • 明けての江戸城イメージ、姫路城天守
  • 大奥の刺客摘発大芝居のあと城を下がってくる主丞と風鬼、大覚寺放生池堤
  • 月光院が参詣の下谷広徳寺、金戒光明寺参道石段。石段上で待ち構える主丞と、上がってくる月光院と、見上げ見下ろし両方のアングルが出る。
  • 月光院の示唆で吉宗に毒を盛った医師が、己も食らった毒でふらふらの帰り道、南禅寺僧堂坂(中臈筆頭が目撃の運び)
  • 真の意味で落飾した月光院と会うくだり、対面の座敷は不明(縁先にすぐ池泉、両面素通しの絵もあり)
  • 再び浄海とやり合う堀端は彦根城大手橋、手の者の修験者が出て立ち回り、欄干越えての堀ボチャもあり。
ゲスト 江波杏子/菅貫太郎/勝部演之
2008/12/8

■ 銭形平次 第811話「必殺千鳥鉄」1982.5.26フジ/東映79

 不気味な殺し屋が暗躍、平次の推理で次第につながりが見えてくる作り。欲をかいた者は真っ逆さまに転落、日陰を来た者に望外の幸という趣向で、陰惨な事件は終結する。

ロケ地
  • 近江屋を診ていた医師を狙って出る殺し屋、下鴨神社糺の森、河合社と塀際。社殿のスリットが殺し屋の影を不気味に映し、捕り方が潜んでいて飛び出してくるのに門を使う。
  • 下谷のるい宅から帰るおくみを、るいと誤認して狙う殺し屋、松尾大社摂社前。
  • るいを狙って出る殺し屋、広沢池東岸(水少なし)
*殺し屋・寸鉄の粂造は福本清三、目だけ菅笠から覗き寡黙なさまが迫力を増し怖い。立ち回りの身のこなしのシャープさも見もの、武器の凝ってさ加減と併せてほぼ今回の主役。病の床にある札差は西山嘉孝、元番頭の娘婿は石田信之、実は札差の隠し子だったるいは岐邑美沙子。

■ 徳川風雲録外伝 主水之助七番勝負
 其ノ七 「剣鬼主水之助 対 善鬼」 2008.12.8TX/東映

 遂に師匠の仇にして最大のライバル・善鬼と対峙する主水之助、弟の仇をと縋る女も、長の不在を責める女も振りきり戦いの場へ。しかし勝つも負けるも同じ、行く手に戦い続ける修羅の道しか残されていない「剣鬼」は、ともに重荷を負うと差しのべられた手もとれず、漂泊の日々へ戻ってゆく。

ロケ地
  • 信太郎の墓、神護寺境内林間。明王堂や廟所がちらちら映り込む。
  • 沼田藩城下の師匠の墓、沢ノ池東岸に墓標あしらい。
  • 霧ヶ原、不明(崖に小滝落ちるアレ)。善鬼に押され崖落ちの主水之助(回想)保津峡落合落下岩
  • 霧ヶ原を後にし当地を去る主水之助、歩む河原は清滝河原、山道は谷山林道
  • お勢伊と秋津が別れゆく三国街道の道隈、不明(山道)
*兄の仇を討つため善鬼を雇う高遠藩家老の弟は伊藤高、兄家老は深水三章。秋津監禁場所にいた浪人の一人に福ちゃん、善鬼にバッサリ殺られ。

■ 水戸黄門39 第9話「猫だけが知っていた」2008.12.8TBS50

 舞台は伊万里、後継問題で揺れ化け猫騒動が加わるところへ来合わせた御老公は、哀れに行き違う親子の絆を結いなおす。

ロケ地
  • 伊万里へ向かう一行、不明(谷地田脇か)
  • 佐賀城イメージ、本物の鯱の門と続櫓。
  • 椿屋の娘に化け猫のことを聞く助格、大覚寺天神島朱橋。老公に報告は護摩堂
  • 初音の方が伊万里へ向かう道、嵐山自転車道か(夕景)
  • 回想シーン、椿屋の娘と再会した佐吉、大覚寺護摩堂脇。
  • 当地を発つ一行、渡る橋は中ノ島橋
*御側室は持田真樹、引き裂かれた恋人は若林久弥、椿屋は石橋正次。悪家老は石橋保、猫のクロを可愛がっていた前家老は唐沢民賢。ラス立ち福ちゃん入り。
2008/12/7

■ 付き馬屋おえん事件帳 2 第2話「雨に消えたおいらん」1993/1-3テレ東/松竹

 続発する花魁の足抜きには裏あり、信じて金を払った挙句泣きを見る妓たちを見捨てておけぬおえん。そんな彼女を、父親に似てきたと新之助は笑う。
忍び返しを使い、羅生門河岸の塀を下りてお歯黒どぶを渡る、けっこう珍しい絵が登場。

ロケ地
  • 失踪した花魁の馴染みだった下駄屋に取り立てに行くおえん、事情を聞く水辺は広沢池観音島、ロングの絵も。花魁と同郷だった下駄屋の青年の住まいは下谷車坂町、設定は不忍池か。
  • 一味のやいとやが花魁の払った足抜き依頼料を仲間に渡す町角、今宮神社高倉下。坂を隔て向かいの若宮神社玉垣から又さんが覗いている。坂に通り過ぎる妓たちを配してあるので、吉原内と思われる。
  • おえんが一味と対決の夜の竹林、北嵯峨か。水辺での戦闘は広沢池か(あたりは真っ暗)
  • 形見の下駄を胸に故郷へ帰る「花魁」、大堰川堤か(堤に孤立木)
■ 付き馬屋おえん事件帳 2 第3話「吉原慕情」1993/1-3テレ東/松竹

 花魁の暴言にカチンときたおえんは、取り立てが終ったにもかかわらず深入り。そのことが、真に愛し合う二人を救う。花魁の内面描写が秀逸。

ロケ地
  • 大川で殺された死体検分(あとで花魁の身請金を用意の馴染客と知れる)を見て手を合わせるおえん、広沢池東岸。訪問先のおしま宅から出てくる玄庵のシーンは東岸料亭(跡)
  • 花魁への「御用の筋」を聞きだすため色仕掛けで村木を連れ出しお月見のおえん、北野天満宮本殿裏手。
  • 花魁の母の墓へ参る源太、黒谷か。
  • 医師・玄庵宅、中山邸通用門。ラス立ちには庭も使用、無畏庵映り込み。
  • 玄庵が典医就任工作に行く松代藩江戸屋敷、大覚寺大門
■ 付き馬屋おえん事件帳 2  第4話「枕さがしの罠」1993/1-3テレ東/松竹

 客の金品が盗られる事件が続発、お上に届けもならぬ妓楼は、困じ果てておえんを拝み倒す。二十余年も前の悪癖がつい出てしまったことは措き、許せないのは隠蔽工作な、喜の字屋一同なのだった。

ロケ地
  • 越前屋の正体を見定める仕掛けのくだり、柳橋の小唄師匠のもとへ通う越前屋の前に「思い切り作った」おえんが現れる夜雨の橋は中ノ島橋。又之助たちに挑みかかられた越前屋は、ひらりと身をかわし欄干に飛び乗りすたすたとその場を去る。
  • 吉原から朝帰りの越前屋に仕掛ける入谷田圃の林、走田神社。靄立ち込める参道が導入、脇の林も使い、おえんのフィニッシュは本殿外囲いのスリット使って鍵縄で吊るす。
■ 付き馬屋おえん事件帳 2  第5話「裏茶屋の秘密」1993/1-3テレ東/松竹

 吉原の掟を破ってまで花魁と密会していた肝煎には秘密、恋ではなく監視。しかし逢瀬を重ねるうち思いは本物になっていて、おえんは逆に頼まれごとをされてしまう。

ロケ地
  • 伏見屋が入るとおえんがいて煙草盆に委任状を挿んで差し出す茶店、今宮神社高倉下に床机等しつらえ。坂には通行人を演出。
  • 幼い花魁が目撃した箱根・畑宿での追い剥ぎ、谷山林道(両側切り通し)
  • 伏見屋の名で花魁が呼び出される聖天宮、妙顕寺。鐘楼脇から「回廊」下を使う。回廊は尊神堂・三菩薩堂の間にあった、例の反った渡廊。背景に慶中大菩薩が映り込み、伏見屋の死体は縁下の亀腹脇に莚を掛けて置かれている運び。夜間撮影。
■ 付き馬屋おえん事件帳 2  第6話「もう一人の付き馬屋」1993/1-3テレ東/松竹

 喜の字屋のお株を奪うライバル登場、手口の荒っぽさをたしなめるおえんだが、動機の健気さを知り妹分と思うまでに。新生を誓った笑顔を無惨に散らした者どもを、おえんは一人として許さない。

ロケ地
  • 本所割下水に三日月屋の「実家」を訪ね、身の上を聞くおえん、わら天神本殿裏手。六勝大神の朱玉垣も映り込む。

2008/12/6

■ 遠山の金さん 第14話「母恋し!緋牡丹仁義」1982テレビ朝日/東映50

 女だてらに渡世人に身をやつし、出奔した母を求めて流れ歩く若者。見つかるきっかけが、幼女の難儀を見て己と重ね、思わず助けたことという泣かせる設定。

ロケ地
  • 常盤津師匠宅の下女がお供えを食らい野宿しているのを拾う清太郎、竹中稲荷か。
  • ショバ代を迫られ難儀している老婆を助ける清太郎、吉田神社竹中稲荷参道(呑みっくらに勝って金さんに「兄貴」と呼ばせて悦に入る縁日)〜本殿傍境内(ヤクザと喧嘩)
  • 清太郎が母の背で聞いた相馬の麦搗き唄を口ずさむ夜の葦原、広沢池東岸
  • なぜ名乗らないと、女と知ることも併せて問う金さん、広沢池か(水と木しか映らず)
  • 江戸を売る男とともに行った母を追う清太郎、殺し屋の元締が出て三人とも消そうとするところへ金さんが出る街道筋、広沢池東岸
  • 下女の幼女を入れてお清母子が旅立つ街道、下鴨神社参道。
*清太郎はマッハ文朱、出稼ぎ先で騙され苦界に身を沈めた母は桜町弘子。母の情夫で、仲間の常盤津師匠に制裁を下した殺し屋は杉江廣太郎、元締は江並隆で強面の手下に玉生司朗。
2008/12/5

■ 影武者徳川家康 第3話「脅迫!側室お茶阿の方」1998/4-7テレビ朝日/東映

 二郎三郎と秀忠の対立に、忠輝がらみのエピソードが入ってくる。ひとしきり家康の末息子の「生態」を描いたあと、おっかないおっかさま・お茶阿の方登場。

ロケ地
  • 江戸城イメージ、皇居巽櫓。江戸に呼んで二郎三郎を消す企みに出る秀忠主従のくだりで冒頭に出る。
  • 伏見城にやって来た秀忠に、征夷大将軍は譲るが大御所として権力は残すと告げる二郎三郎、彦根城玄宮園池畔。
  • 秀忠将軍宣下のくだり、二条城は本物の隅櫓をイメージに。
  • 北政所に会い秀頼が秀忠に祝意を述べに行くよう工作を願う「大御所」、高台寺イメージに大覚寺・大沢池側から塀越しに宸殿等堂宇を望む図(西望)
  • 大御所の意を受けた北政所が赴く大坂城、イメージに大阪城天守
  • 工作が不調に終った旨記した北政所の文を見て側近と語らう二郎三郎、彦根城玄宮園龍臥橋。ここで話に出る、戦がはじまると町を逃げ出す大坂の民のイメージは映画村オープンセットに大阪城天守合成。
  • 江戸の藩邸を抜け出し傀儡と親しむ忠輝、傀儡の「ヤサ」は大覚寺五社明神にデコレーションをいっぱい施し。
  • 大坂城への使者を命じられた忠輝のくだり、秀頼と意気投合し相撲をとる庭は二条城清流園。ここで二人は互いに不戦の誓いをたてる。
  • 大御所とともに馬を駆る忠輝、彦根城内濠端通路(郭内)。その後城内の石垣頂部端で語り合う。
  • 忠輝が大坂との戦を遠ざけたと宗矩に愚痴る秀忠、阪口青龍苑
  • 忠輝を愛した傀儡の娘が彼を庇い斬られる竹林、北嵯峨か。荼毘の河原も不明。
  • お茶阿と能を観る大御所、寮のイメージに大覚寺望雲亭、池越し外観。
  • お茶阿に提示された大久保長安の件を六郎と話す二郎三郎、彦根城玄宮園池畔。
  • 江戸に送られる金塊を奪う件で箱根に向かう六郎、同行したおふうがいちゃつく街道は北嵯峨か。
  • 金塊を運ぶ行列がゆく箱根山中の街道、谷山林道に富士山合成。
■ 影武者徳川家康 第4話「風魔一族 対 柳生軍団」1998/4-7テレビ朝日/東映

 お茶阿の思惑に乗るかたちで「砦」の準備は進み、駿府に引き移る「大御所」だが、身辺に裏柳生の手が伸びてくる。

ロケ地
  • 長安が送り出した金塊が奪われる箱根山中、谷山林道
  • 金塊強奪を聞く秀忠、江戸城イメージは皇居巽櫓
  • 長安から貰い受けた東雲之助と庭を逍遥する「大御所」、彦根城玄宮園池畔。会話の中で出てくる柳生の里イメージは亀岡盆地か(高所から谷口を遠望)
  • 兵庫助の女が島左近の娘と知った二郎三郎が馬を走らせる道、彦根城内濠端
  • 駿府城引き移りのくだり、富士を望む海辺は現地か。
  • 二郎三郎の力を削ぐ算段の秀忠主従、弓の稽古の庭は阪口青龍苑
  • 駿府に潜入した裏柳生者を斬る兵庫之助のくだり、安倍河原は木津河原。ヤナギ等生い茂る砂河原に「小屋」あしらい。映り込む「堤」越しに建物ちらり。
  • 鷹狩と称し軍勢を率いて柳生道場門前に詰めかける「大御所」、大覚寺大門

2008/12/4

■ 銭形平次 第810話「なにわの彦六捕物帳」1982.5.19フジ/東映50

 事件を追って江戸まで出張ってきた上方の岡っ引は、泊めてくれた親切で婀娜っぽい姐さんにマジ惚れ。しかし女の背後に当の抜け荷商人がいて、浪花の親分危機一髪。

ロケ地
  • 天満の彦六が越中屋殺しに仕立てられるくだり、酔って前後不覚の彦六が調子のいい男に連れてこられるのは大覚寺大沢池畔・観月台前の船着(小)付近。翌朝目覚めると屋形船の中で、手に血がついてて血塗れの匕首があって越中屋が死んでいる船は大沢池船着(大)に繋留、やって来た船頭が人殺しと騒いで通行人に訴えるのは五社明神、慌てた彦六が逃げ去るのは大沢池木戸。
  • 万七から隠してくれた善太に、平次に取り次いでくれるよう懇願する彦六、大覚寺天神島朱橋
  • 大坂での遺留品の煙管を持って聞き込み回る彦六を肥後屋の手先が襲うくだり、下鴨神社泉川石橋〜泉川畔。駆けつけた平次が彦六に事情を聞くのは二の鳥居脇。
*彦六は芦屋雁之助、立ち回りになるとついプロレスや「魚籠」を連想してしまう。抜け荷の元締は和崎俊哉、妾で彦六に色仕掛けの師匠は水原麻記。
*情夫の指示で彦六に毒を盛る師匠、未遂に終るが後段神棚に供えてあったそれを「テスト」のくだり、どう説明をつけるやら鮮やかに赤変するのが大笑い。時代劇の毒ってやっぱすげーぞ。

2008/12/3

■ 銭形平次 第809話「幻の殺人者」1982.5.12フジ/東映50

 幼時の恩を返すための愚直な行動は、結局は女に泣きを見せる。続けて碌でもない男に当たる女は、真に己を思う存在を見ていなかった。

ロケ地
  • 女将の相手の正体を知った三吉がそれを殺しにかかるくだり、尾行は中ノ島橋、仕掛けるのは上賀茂神社、神事橋を渡ったならの小川畔で縄かけて絞め上げ。このとき、女将が男を待つ料亭は嵐山公園料亭・ですぐ近く設定、絞められた男の悲鳴を聞いて駆けつけてくる。
  • エンディングの平次、仁和寺参道。閉じた中門を背に桜の回廊を演出した石畳をゆく。途中に段差も登ってるぽい。
*庭男の三吉は佐久間宏則、女将は本阿弥周子で、とんだ色悪だったお相手は住吉正博。
2008/12/2

■ 銭形平次 第808話「平次・初恋の人」1982.5.5フジ/東映50

 偶然を装って平次の前に現れた「初恋の女」、職業病か、平次の眼は僅かな不審も見逃さない。周囲はすわ浮気と気を揉んだり火に油を注ごうとしたりするが、意図をもって近づいた女は亭主のことで頭がいっぱい、平次は捕物が第一で、色気のイの字も無いのだった。

ロケ地
  • ゆめやで再会したあと、お桂を送ってゆく平次、大覚寺放生池堤。池畔に茶店あしらい、お桂が駕籠に乗り込むのは石仏前。
*お桂は浜美枝、家庭内の事故で火傷を負い大工を続けられなくなった亭主は河原崎長一郎、彼が図面を渡してしまった賊のかしらは出水憲司。
*嬉々としてお静に告げ口しにゆく万七親分、マジで落ち込むお静を見てもひるまず、ウキキ状態なのが凶悪で笑える。こういうスベってる人演じさせたら遠辰は絶品。

2008/12/1

■ 徳川風雲録外伝 主水之助七番勝負
 其ノ六 「魔剣 薬研藤四郎」 2008.12.1TX/東映

 魔剣の伝説は真実、起こることも来歴も血塗れ。何者かによって淵より掬い上げられた妖刀は、仇の手がかりの切っ先と巡りあい、更なる流血を欲するのだった。

ロケ地
  • お勢伊から聞いた仇・善鬼のことを主水之助に質す姉弟、上賀茂神社ならの小川畔。
  • 故郷へ帰ろうと言う姉を先に宿へ帰す信太郎、大覚寺護摩堂前。その後善鬼とすれちがう道は大沢池北辺並木。つけてゆく先の林は竹林に巨岩のアレ、鳥居本八幡宮か(後段呼び出しもここ、「大岩神社」と呼ばれている)
*妹の非業の死をきっかけに魔剣を手にし人格が変わる安中藩奉行所同心は堤大二郎、結婚目前だった妹は山口香織里、上司は大場順。村井姉弟の父は草見潤平。
*試しに検索してみると、「粟田口吉光」がオンラインゲームのアイテムでびっくり。


■ 水戸黄門39 第8話「唄を土産に里帰り!」2008.12.1TBS50

 舞台は博多、あらかじめ失われた恋の喪失を確認して去ってゆく男の話。帰ってみると恋しい女には夫と子供、江戸で成功したという触れ込みの芝居、エロ家老と悪徳商人で人妻ピンチなど「要素」を散りばめ展開。唄が商売の照れ照れ男は、いつものとおり黙って姿を消す。

ロケ地
  • 千次郎の回想、お鶴にプロポーズするも既に意中の人がいて断わられ、その相手の親友と大喧嘩の土手、嵐山自転車道。二人の子と話すのも、去ってゆく道も同所、道に祠あしらい・堤外地にネムノキ。一行の旅立ちは公園か。
*千次郎は香田晋、お鶴は森奈みはる。エロ家老は堀田眞三で悪徳商人は睦五朗。ラス立ち福ちゃん入り。

■ 銭形平次 第807話「人情寿限無ばなし」1982.4.28フジ/東映50

 身持ちのわるい噺家を、いずれ名人になる男と妙に庇う冴えない「同業者」。彼の心情を汲み取ってちゃんと情にあふれた始末をつける親分、礼にと語る「寿限無」で締める。

ロケ地
  • 夢之助が武蔵屋の女房と忍び会う料亭、不明(本物の料亭か)。直後その女がヤクザに強請られる町角も不明、塀際(画面奥に竹垣)
  • おしんが勤める茶店を訪ねる四角、嵐山公園中州河畔にあしらい。渡月橋の橋脚が画面隅にちらり、万七がボヤきながらやって来るシーンでは川面にユリカモメ浮かび。
  • おしんが参る縊死した姉の墓、不明(大きな五輪塔が林立、立地は丘の上っぽい)
  • 武蔵屋の女房がヤクザに金を渡す川端、広沢池東岸。葦原にボロっちい感じで鳥居あしらい、北望・南望両方のアングルあり。刺された瞬間切り替わる、カモが飛び立つ絵はここかどうか不明。池水は少ない模様。
  • 火遊びの悲惨な結果を聞いた夢之助が慌ててヤクザに会う水辺、広沢池西岸湿地・養魚場流れ込み汀。葦原から善太が覗いている。
  • 自棄を起こす夢之助の話を聞く四角、仁和寺経蔵脇。夢之助は基壇に突っ伏して泣く。ヤクザが殺到するシーンには塔映り込み、夢之助を逃がすため負傷した四角のところへ駆けつけてくる平次のシーンは鐘楼脇へスイッチ、「誘導尋問」はここで。
*寿限無しかネタがない上方亭四角は笑福亭仁鶴、芸達者だが女癖のわるい異母弟・夢之助は高峰圭二。姉のことで夢之助を憎むおしんは村田みゆき、武蔵屋の女将は山口奈美。夢之助のネタで稼いでいたヤクザの親分は五味龍太郎、手下の脅迫者は浜伸二。
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