2009/1/31
■ 浪花の華 緒方洪庵事件帳 第4話「哀しき宿命」2009.1.31NHK
遅れて届いたSOS、時間差が悲劇となる哀話。義憤にかられ使命に背く左近、文書解読で手を貸した章は、彼女の口から身の上を聞くことに。
ロケ地
- 異国人が持っていた異国語の紙片を携え高麗屋を訪ねた章が、関白の側室・滝川を見物する龍天王寺境内、平城宮跡東院庭園(原作設定は四天王寺六時堂)。滝川を睨んでいた左近が若狭を相手にボヤく回廊は薬師寺か。
- 章に聞いた異国人を助けるべく捜す左近、若狭が刺客で出てしまい一合斬り結ぶ夜の町角は大覚寺護摩堂前。
- 文の内容を知った左近が章を伴い兄に会いにゆくくだり、在天楽所屋敷は黄檗山萬福寺境内塔頭・天真院。
- 左近が「異国人」を連れてきて滝川に見せるくだり、平城宮跡の前にイメージで出る龍天王寺は薬師寺。
- 異国人兄妹の直の対面がなされず終ったあと、章に己の身の上を話す左近、大覚寺天神島朱橋上。
■ 遠山の金さん 第20話「尼寺(秘)迷い込んだ若侍!」1982テレビ朝日/東映
心ならずも悪事に加担していた若侍は、足抜きを申し出て消されかかる。傷つき保護された尼寺で心通わせた娘を強請っていたのが己と知った青年は、武士を捨てる覚悟で髷も改めお白州へ。
ロケ地
- 材木商の女将が縊死した件で聞き込んだ内情を報告するお竜、不明(茶店仕立て)。
- 強請り一味に脱けると宣言した左近次が襲撃される夜道、大覚寺護摩堂前。
- 金さんの介入で死地を脱した左近次が逃げ込む尼寺、不明(山門前に短いステップ、開口部脇に向き合った狭間。眠狂四郎円月殺法2話や仕舞人8話と同所、内部もたっぷり映る。山門から望まれるお堂は方形)。
- 大和屋の娘が悪党にからまれた起こり、大覚寺大沢池畔。
*伝法な庵主は河内桃子、恐喝に傷つき得度志願の大和屋の娘は香野麻里、彼女を恋してしまう左近次は荒木しげる。恐喝一味のリーダー格の御家人は和崎俊哉、腹心の浪人は宮城健太郎、一味の下っ端浪人で福ちゃん(お白州には出ず)。 *タイトルの(秘)は○の中に「秘」の表記。
2009/1/30
■ 銭形平次 第847話「地獄からの使者」1983.4.20フジ/東映82
死んだと思った亭主が現れるが、何やら身辺はキナ臭い。裏には豪商と紀州藩士の汚いつながり、「亭主」は一年も地底を這わされた代価を奪ろうとするが、それは苦労かけ通しの女房へせめても残すギフトなのだった。
ロケ地
- 腕に「悪」の入墨の男が殺され検分が行われる大川端、罧原堤下河原。これを見てパニクった弥吉が川中を逃げるが、川は渡月橋下桂川にスイッチ、橋脚にもたれ一息つく。
- 稲荷町の長屋に住まうおしのが届け先のゆめやから帰る道にある小川、下鴨神社泉川・石橋下手右岸汀(右岸側に「建物の壁」の「建具」あしらい)。ここで親切面の佐八と知り合ったり、物思いに沈んだりと何度も登場。
- 隠し金山での仲間が隠れている小屋、酵素河川敷にあしらい。
- 佐八がおしのを誘う茶店(話作ってプロポーズ)、下鴨神社河合社鳥居前の馬場に茶店しつらえ。
- 増田屋の寮、嵐山公園・錦。裏手に弥吉が取り付き侵入、金塊とって出てくる際は裏の掘割を伝って逃げる。その後逃げて潜む葦原は広沢池か。
- 弥吉がおしのを呼び出すお玉ヶ池、広沢池西岸養魚場流れ込み汀。
- 赦された弥吉がおしのを伴い紀州へ帰る街道、北嵯峨農地。
*ダメ亭主の弥吉は辻萬長、おしのは大塚良恵。死んだことにした囚人を隠し金山でタダ働きさせて大儲けの増田屋は浜田寅彦、手下の殺し屋は石山律雄。
2009/1/29
■ 銭形平次 第846話「証拠が消えた」1983.4.13フジ/東映51
お店のお嬢様との縁談が持ち上がり、身辺整理に身籠った情婦を始末というのはよくある筋立て。たまたま現場を通りかかった娘が、凶器が兄の鑿なのを見て持ち去ったことから、悪党の計算は狂いだす。
ロケ地
- おいとが秀次郎に話を聞く寺(?)、愛宕念仏寺(本堂と石仏群)。後段、平次の聞き込みでも登場。
- 源太の回想、三人で信州から出てきた春の街道、北嵯峨農地。
- 秀次郎がおいとを呼び出す向島の寮、不明(このシリーズで既出の料亭ふう玄関口、曲折した石畳や宝筐印塔、前の道は坂の模様)。
*矢場に勤めるおいとは大場久美子、兄の大工・源太は頭師佳孝。正体がとんだ色悪の兄妹の幼馴染で木綿問屋番頭の秀次郎は西田健、殺しに使うヤクザは岩尾正隆(刺青見せて大立ち回り)。
2009/1/28
■ 銭形平次 第845話「男やもめに花が咲く」1983.3.23フジ/東映51
癇癪持ちのコブ付き中年男と、賊に育てられた娘掏摸の奇縁。裏切者が隠した千両箱を追う賊の手先に使われる娘だが、入り込んだ先で暖かい情に触れ、心はほろほろと解けてゆく。
ロケ地
- 大工の長兵ヱが仕事をしくじりクサっているところへ万七に追われた掏摸のお京が走りこむ川端、罧原堤下汀。
- 三人組の賊が入った千住宿の家に聞き込みの平次、民家前畑。
- 勘助が金を隠していた浅草・九品寺の墓地、不明(他作品で頻出のアレ、大きな五輪塔や石碑のある高台の立地。背景に山の端がのぞく)。
*お京は清水めぐみ、大工は山田吾一。三人組、お京の養父は加賀邦男で凶悪なリーダー格は武藤英司、金持って雲隠れしてたのは藤尾純。
2009/1/27
■ 銭形平次 第844話「黒いお白州」1983.3.16フジ/東映51
寄場帰りの婿がねにかかる、目明し殺しの疑い。上つ方の噛んだ悪事を裁決寸前に阻止し悪党を指弾する親分、若い二人の前途もお膳立てしてメデタシ。
ロケ地
- 銀次が隠れている絵馬堂に飯を運ぶお照、大覚寺放生池堤〜五社明神舞殿(絵馬のかかった戸をあしらいお堂に仕立て)。後段、証拠の偽手紙探しでは池畔も。
- 怖くて逃げていた下っ引を消そうとした侍を追うと吟味方の同心を見る市中、大覚寺天神島。池畔の木が紅葉。
- 佐吉の墓、招善寺墓地。
*抜け荷探索中殺された岡っ引の娘は里見奈保、寄場帰りの恋人は南条竜也、下っ引は高峰圭二で情婦の酒肆女将は湖条千秋。抜け荷商人を強請っていた吟味方与力は戸浦六宏、グルの同心は亀石征一郎。
2009/1/26
■ 銭形平次 第843話「十五年目の春」1983.3.9フジ/東映82
嵌められた女医者を体張って救う男の正体は、という人情話。悪徳医者退治には、お静も動員し大立ち回り。
ロケ地
- 強請り男が殺される矢先神社境内、上賀茂神社ならの小川神事橋たもと。酔って帰りの万蔵がお妙を見かけるのは夜間撮影、翌朝の検分時には野次馬の大工が川に入って殺到するシーンも。
*長崎帰りの女蘭方医・お妙は佳那晃子、叔父の薬屋は楠年明、お妙の無実を明かそうと奔走する万蔵は小林昭二。ちょっと見てすぐ手術で予後が悪いという悪徳医者は竜崎勝、メス投げの物騒な助手は坂口徹郎、用心棒の先生に福ちゃん(ベタでクレジット、「清二」と書かれていた気配アリ。十手ではたかれて派手に物落としてコケる)。
*医者を仕留める際の投げ銭は足止めに戸を落として・劇中妙に蔀戸が映るから何かと思ったらこの伏線?
■ 水戸黄門39 第14話「悪事をあばく今昔の恋」2009.1.26TBS
不正を糺そうとした勘定組頭があからさまに怪しい「自刃」、これで我が身は安泰とほくそえむ悪党どもだが、殺した相手にはとんでもねー手強い蔓がついていた。
ロケ地
- 飫肥へ向かう一行が眺める青島・鬼の洗濯板は本物、眺める一行は大覚寺か。
- 使い込みがバレて腹切った勘定組頭の亡骸が運び込まれる正光寺、随心院塔頭。当人の娘を保護し送り届けた一行が木花踊りの衆を見るのは長屋門前。
- 踊りの衆に見覚えのある顔を見た老公の指図で聞き込みのお娟、妙心寺天祥院。
- 新助が探っているところへ弥七が現れる城下の道、妙心寺大庫裏脇路地。
- 山崎新伍の回想、勘定奉行が大鼠と語った吉田清左衛門、大覚寺放生池源頭。
- 清左衛門の死について再吟味を願った新伍を消す相談をぶつ勘定奉行シンパの侍たち、妙心寺黄鐘調鐘脇。
- お国入りした藩主が眼病の平癒祈願に赴く神社、摩気神社本殿。
- 貴和の方入りの一行を見送る組頭の娘と「恋人」、大覚寺大沢池北畔。
*先代藩主の御側室で元辰巳芸者には若村麻由美、蔦吉姐さんばりの踊りや啖呵も披露。殿様に彼女を譲った元恋人の勘定組頭は辻萬長、陥れた勘定奉行は下塚真でグルの城代は穂積正隆。組頭の妻子は長谷川真弓と伊藤美希、部下で娘に惚れている若侍は斎藤工←「水戸さま」のうっとり口調がなんかアヤシイのは勘ぐり過ぎか。
2009/1/25
■ 女人武蔵 第六回 1971関テレ/松竹
由加の存在は大御所の知るところとなり、監視が付く。一方、千加はなし崩しに武蔵についてゆき、ともに白刃の下をくぐることとなる。
ロケ地
- 服部半蔵が疋田を斬った大和の山中、不明(山腹の林?)。
- 鴨河原で踊る由加に手裏剣を放ったのち去る半蔵、大堰川河川敷か(河畔林は竹)。
- 武蔵と蒋震官の手合を告知する高札を見る千加と八兵衛、高山寺参道(石水院塀際)。
- 林で対蒋震官の訓練をする武蔵、不明。この前に千加と八兵衛が上る石段は神護寺参道石段(山門前)。
- 三保の背徳を責める父が身を投げて死ねと言い放つ波切の砦近くの海、不明。
- 蒋震官と武蔵が立ち会う東尋坊獅子ヶ浜、不明(4話の巌流島と同所、蒋が忠直卿の指南役を唐竹割りにした浜も同所)。
■ 女人武蔵 第七回 1971関テレ/松竹
いよいよ大坂方への詰めをはかる大御所、そのことが人々に思わぬ出会いをもたらし悲喜こもごものドラマが展開される。
ロケ地
- 逃げる武蔵、後に続く千加と八兵衛を叱咤する山道、御室霊場巡拝路か。三人で水浴びの滝は菩提滝。千加に稽古をつける林は高山寺参道。
- 家康のもとを辞した帰りの勘介が大坂方に襲われる浜名湖畔、琵琶湖岸(生きていた民部が現れて助ける)。
■ 女人武蔵 第八回 1971関テレ/松竹
やっと出会えた阿国と助左衛門だが、またすぐに悲しく空しい別れが待っている。そして民部は金と銀の鈴を見ることになる。
ロケ地
- 人を刺し殺した阿国が入水するのを止める助左衛門、渡月橋(暗いので少々疑問が残る)。
- 大坂方の牢人衆に加わり徳川に届けられる鉄砲を奪いにかかる民部、信楽谷は谷山林道(ここで荷駄を押していた千加と出会い捕まった彼女を逃がす)。
■ 女人武蔵 第九回 1971関テレ/松竹
民部が姉妹に近づくと知った三保は、砦を出て二人に会うため旅に。戦の気配に匪賊が跋扈、三保の危機を救った女武芸者は、千加が追う武蔵を一門の仇と付け狙う吉岡一門の娘だった。
ロケ地
- 千加を連れて逃げた民部が駒を走らせる道、不明(水辺の葦原、駒をとめあれが三井寺と指す)。鐘楼が映るが三井寺のものとは異なる。
- 父のもとを辞し旅立つ三保を勘介が見送る城門、不明。
- 勘介に聞き三保を追ってくる四郎左、不明(田畔の野道と墓地)。
- 匪賊に斬られた者たちが屍をさらす野、不明。
- 武蔵が滞在する四日市の石馬寺、宇治興聖寺。女武芸者・桂が山門をくぐってやって来る。武蔵と相対するのは境内。千加も八兵衛とともにやって来るが、同じ境内かは不明。この前に千加を見かける三保のシーンがあるが、橋・河原とも不明。
■ 女人武蔵 第十回 1971関テレ/松竹
京に入った三保は、世のため人のため雨乞いの踊りをと願う由加を見る。雨を乞う民衆とシンクロした由加は昼夜舞い続け、忘我の果て降雨を見るが、舞を許さなかった阿国は由加に銃を向ける。
ロケ地
- 京入りした三保、イメージの門越しの多宝塔は本法寺か。三保がゆく路地、不明(昔の鹿ヶ谷に似る)。涸れた川、木津川か。
- 荒れ果てた阿国の小屋で再会する三保と民部、闖入者との立ち回りが移動してゆく河原、不明(礫)。
- 由加が祭壇を仕立て踊る四条河原、流れ橋下河原。
2009/1/24
■ 浪花の華 緒方洪庵事件帳 第3話「闇の守護神」2009.1.24NHK
お大名と大坂商人の間に生じる齟齬。師匠の言いつけで塾生の動向を監視していた章は、そのトラブルに巻き込まれてゆき「左近殿」の正体を知ることとなる。
ロケ地
- 偽手紙に誘き出され左近に会いに行った章が、怒られとぼとぼ帰る道で殴られて昏倒させられるのは今宮神社稲荷社裏手。
- 章と富沢が監禁される寺、丹波国分寺。原作設定では谷町の無住の寺。
■ 遠山の金さん 第19話「水晶呪術!魅せられた女」1982テレビ朝日/東映51
荒っぽい手口で飛脚屋をとことんしゃぶり尽くそうとする悪党ども、しかし桜吹雪が舞って事件を解決のあと、親子の絆がしっかりと結び直されるめでたい結果に。
ロケ地
- 二見屋の飛脚たちが殺され荷物を奪われる街道、下鴨神社河合社脇。
- 二見屋の娘が店の難儀にあたり稽古事をやめると話しているところへ怪しの占い師が出る神社(お参り中)、今宮神社稲荷社。
*行き倒れの女から赤子を託され我が子として育ててきた飛脚屋は犬塚弘、娘は賀田裕子。実父を騙る浪人は遠藤征慈、占い師は伊吹徹。ラス立ち福ちゃん入り、代貸の手下。 *タイトルはちょっと見掛け倒し、水晶とかちらっと出るだけ・別にそれには惑わされてないし。
2009/1/23
■ 銭形平次 第842話「恐怖の江戸見物」1983.3.2フジ/東映82
結婚を前にした姫様が思いつくアバンチュールは、悪党の思惑で物騒な展開に。組屋敷の縁先に野宿された矢吹さまが、姫に引っ張りまわされてちょっとした「ローマの休日」。
ロケ地
- 秋月藩上屋敷、大覚寺明智門(下屋敷は村のセット)。
- 町娘のなりで腰元とぜんざい食ってきた姫、もう手持ちが無いと言われるのは大覚寺護摩堂前。ちんぴらが現れ逃げるルートは大覚寺放生池堤から五社明神、腰元が姫を猪牙船に隠すのは罧原堤下汀。
- 見回り中の平次が女の悲鳴を聞く町角、大覚寺五社明神。駆けつけると腰元が倒れていて刺青とか船とか言い残す祠は大覚寺天神島。
- 艫綱がはずれて流された猪牙が流れ着く堀端、渡月小橋下手岸(右岸、保津川下りの船を曳くところ、橋も映り込み)。流されたルートは、平次の推測によると紺屋町から京橋を下り八丁堀へ続く掘割へ(これにしたがって八が見つけ)。
- 八丁堀組屋敷、妙伝寺塔頭(イメージのみ、役者出ず)。
- 縁日に迷い込み物売りと揉める姫、今宮神社境内。簪の代金を払ってやり保護した矢吹さまがあきれてボヤくのは本殿前、ここで姫が捜索の藩士を見かけて逃げ出し。これを追いかけて問い詰める矢吹さまだが、反対に江戸案内を捩じ込まれる船着きは大覚寺船着(大)。
- 酔っ払って連れ帰って貰った翌朝、組屋敷から出た姫が岩田屋の手下に見つかり追われる町角、下鴨神社糺の森、河合社前から脇の塀際。危機に平次が角を曲がって現れ銭投げ。
*姫は岡崎友紀、ご身分ネタはメザシ。姫を亡き者にして傀儡を擁立しようと図る江戸家老は小林勝彦、グルの出入り商人は小沢象で凶悪な手下は田中弘史。「じい」的立場の良い御家老は増田順司、家臣に峰蘭太郎や福ちゃん。姫と揉める露天商はレツゴー正児。
■ 必殺仕事人2009 第3話「偽装詐欺」2009.1.23ABC/松竹
稼ぎ頭の人気絵師を失った版元が思いつく贋作製造、糊口をしのぐため「酒楽」を描いていた絵師だが、型にはめられることを嫌い師匠をしくじった過去のある男につとまるはずもなく、暇を乞う。もちろん、悪党は秘密を知る者を放置しない。
ロケ地
- 最初の絵師殺しの検分、大覚寺大沢池畔。
- 版元・鶴屋の作業場、随心院書院座敷。
- 鶴屋に暇乞いをしての帰り道、用心棒に斬られる平吉、上賀茂神社ならの小川畔(川に落ち枕絵を付けられて「流れる」)。土左ヱ門で上がる先は大覚寺大沢池畔(検分)、妻子が放生池堤を駆けつけてくる。
- 亭主の汚名を雪ごうとして鶴屋に捩じ込んだ帰りのお静が斬られる夜道、上賀茂神社ならの小川畔。
- 貰われてゆくお静の遺児を見送るお菊、仁和寺観音堂脇(お菊の立ち位置は水場脇のステップ)。サボり小五郎、大覚寺護摩堂縁先。道端で店を広げる源太、仁和寺参道。お気楽見回り中の小五郎、大覚寺放生池堤。
*平吉は吹越満、お静は清水美沙。鶴屋は西田健、番頭は本城丸裕で用心棒は稲健二、グルの南町吟味方与力は谷口高史。
2009/1/22
■ 銭形平次 第841話「謎のオランダ人形」1983.2.23フジ/東映82
南蛮渡りの人形ばかりを狙う怪盗出現、ここからはるか昔の因縁が明らかとなり、天涯孤独で家族の仇討ちを期して生きてきた青年は、思いもかけぬ大事なえにしを拾う。
ロケ地
- 露店で人形を売る青年・正吉が侍に襲われる帰り道、大覚寺放生池堤〜護摩堂前。
- 武蔵野の林の中にあった正吉の家、酵素河川敷。燃え落ちる家を見る正吉はダートからの降り口。燃えてる一件は方形のうえ宝珠付き・先に映った農家と全く造りが違うので別撮りのものを使い回したと思われる。
- 正吉を誘い出して人形を盗る吾作のくだり、正吉が店を広げているのは下鴨神社馬場、行った先で怪我なんかしてない吾作の孫娘と出会うのは泉川の橋。親分が現れ吾作を問い詰めるのは大覚寺天神島、ここで唐津藩士が殺到しラス立ち。
*吾作爺さまは小栗一也、訳ありの孫娘は山本ゆか里、正吉は佐久間宏則。御落胤を狙う唐津藩士、リーダー格は唐沢民賢。
2009/1/21
■ 銭形平次 第840話「なさぬ仲」1983.2.16フジ/東映51
グレた義理の息子を立ち直らせようとした岡っ引の親父だが、捜していた「実父」が大悪党で、替え玉殺人にまで発展。平次の機転と諭しで、父子は和解しメデタシの展開。
ロケ地
- 伊助が現場を逃げて目撃されていたことを吉五郎に話す平次、愛宕念仏寺境内。
- チンピラをシメて伊助が博打で借金と聞き込む吉五郎、桂川大堰下岸辺。
- 山城屋一味が屯する向島の屋敷、中山邸通用門。植え込みで張り込むものの寝こけていた八が善太に起こされる場面も。
- 伊助が妹と会う約束をしていたところへ親爺踏み込みの鳥越稲荷、車折神社参道(一味が出て父子ごと長持に込めてさらわれ)。
*鬼の岡っ引の親爺・吉五郎は下川辰平、義理の倅の伊助は草川祐馬。焼死と思われた山城屋は牧冬吉、「左前」が命取り。
2009/1/20
■ 銭形平次 第839話「片隅の殺意」1983.2.2フジ/東映81
客を招いて庭自慢の骨董屋が殺され、客も浮気女房も疑われるが、平次は一晩中「凶器の柿」を前に思案しトリックを崩す。
ロケ地
- 上州屋の池泉見える座敷、不明。何度か既出の、縁先に池が迫ったアレ。
- 上州屋女中のおせいの回想、金無垢の鯉を詐取され縊死した父が吊った木、民家前。
*おせいは山本みどり、上州屋妻女は長内美那子、兄と恐喝に来るお手つき女中は岡本麗、客二人は永野辰弥と江幡高志。
2009/1/19
■ 銭形平次 第838話「狙撃者を追え!」1983.1.26フジ/東映51
矢吹の旦那を狙うスナイパー出現、的になっての犯人誘き出しを提案した平次は、負傷した旦那に代わり己を的にして狙わせる。
ロケ地
- 平次が的となって歩く市中、仁和寺中門(上がってくるのを中から見るかたち)〜参道。
- 矢吹が的で歩く市中、仁和寺御室桜林〜塔前林間。
- 佐吉の居場所について八に語る平次、仁和寺観音堂前。
- 矢吹が全快と芝居を仕込み、養生所からゆめやへ帰る道、仁和寺水場脇〜九所明神〜塔前石畳。
- 矢吹に化けてゆめやを出た平次を襲う佐吉、下鴨神社河合社脇〜馬場(雨演出)。
*佐吉は峰岸徹、八丈で病死した賊の兄は浜田雄史、勤め先の女将は三島ゆり子。
*橋蔵の変装は二態、ムシリ頭と八丁堀同心。
■ 水戸黄門39 第13話「強い女房に弓ひくな!」2009.1.19TBS51
師匠の遺訓を守り清貧に甘んじる弓師と、彼を支えるしっかり者の女房。師匠のお嬢様が現れて波風立つところへ悪者が付け込むが、老公と御指南役が現れて解決。
ロケ地
- 都城へ向かう一行、山道不明。現地イメージに神柱宮。
- おせいをヤクザから助けたあと話を聞く格さん、上賀茂神社ならの小川畔。
- 都城イメージ、関之尾滝。子が木に引っ掛けた凧を射落としてやる弓術指南役、酵素河川敷・木のそば。見ていた弥七が呟くシーンは背後に竹林。
- おせいの回想、蔵戸屋に仕事を任せるよう口説いて栄次郎に断わられたシーンは上賀茂神社渉渓園。
- 弥七が指南役に老公の文を届けるくだり、鹿児島城下イメージに桜島。
- 当地を発つ一行、嵐山自転車道(六地蔵あしらい)。
*弓師は渋谷哲平、女房は小林綾子、勘当同然の師匠の娘・おせいは原久美子。悪代官は内田勝正で悪徳商人は石沢徹、彼らとは無関係のいい人だった指南役は田宮五郎。
2009/1/18
■ 女人武蔵 第一回 1971関テレ/松竹
九鬼の家臣・豊田七九郎の娘・三保は、生れ落ちる際母を亡くし父の慈しみを受け育つが、戦国の世の習いで身は人質として他国に運ばれる。その縁で嫁ぎ、折から天下統一成った束の間の泰平を夫と過ごすが、一人の赤子の誕生から急速に暗雲が湧き立ちはじめる。
ロケ地
- 野仏に祈る三保、旅ゆく彼女が歩む河原は大堰川か(背後に来る潜没橋が保津小橋に似る。河原は粗い礫)。
- 三保出生時の「戦国の合戦」イメージ、流れ橋(戦闘は橋下の河原、橋上を騎馬武者が駆ける)。志摩の海崖に立つ砦、不明。
- 織田方へ送られた三保、三木城攻略中の秀吉の陣地は大堰川か。
- 山崎合戦の野、饗庭か(高台)。光秀が土農に刺される竹藪、不明。戦で死んだ諸人を悼み墓に祈る三保、不明(海崖?)。
- 白井民部に嫁した三保が、婚儀を終えて帰る父を見送る門、宇治・興聖寺山門(琴坂から)。
- 生きた女を的に流鏑馬の秀次、不明(馬場か、幔幕張り巡らせ)。
- 家臣として忍びず秀次を諌めにゆく民部、随心院参道。諫言するが聞き入れられず妻を所望されてしまう縁先、嵐亭か。
- 民部宅へ殺到する秀次、随心院塔頭脇路地、拝観口。
■ 女人武蔵 第二回 1971関テレ/松竹
三保の自死を止める夫、妻の腹に関白・秀次の子がいると知ったあとは血筋を残そうとはかる。そんな夫から心が離れた三保は、故郷・志摩へ向かう。
ロケ地
- 身投げしようとする三保、琴滝。
- 太閤の意を受けた三成らが秀次に関白職召し上げ・高野山へ退去を命じる玄関、随心院大玄関。
- 秀次の妻妾が処刑される三条河原、大堰川か(河原は礫)。
- 夫がつけた家来とともに京を離れる三保、広沢池東岸〜海崖の道。志摩の砦は第一回と同所。
■ 女人武蔵 第三回 1971関テレ/松竹
生まれたのは忌まれる双子で、三保の苦悩はいや増す。母子は三方に引き裂かれ、それぞれの道を歩む。
ロケ地
- 由加を流す大王崎、三保が籠る波切の砦、不明(マジ海)。
■ 女人武蔵 第四回 1971関テレ/松竹
二人の「夫」を持ち喜びの日々を送る三保だが、またぞろ戦の気配。九鬼家との戦いで男子を二人も失った豊田七九郎は、三保の生んだ孫・千加に婿をとらせ家を継がせようとはかるが、当の千加は宮本武蔵を慕って出奔。失意のうちに七九郎はもう一人の孫・由加の生存を知らされる。
ロケ地
- 砦周辺の海辺、不明。
- 祖父に逆らって武蔵のもとへ向かう千加、出る西の城門は園部城址城門(園部高校南門)。
- 千加がゆく野道、不明(怪しの僧と事を構える道は鈴鹿設定の模様)。
- 主筋の九鬼守隆と戦う豊田七九郎、合戦の野は流れ橋下河川敷。
- 祖父の画策する縁談を嫌って出奔した千加が馬を預ける農家、不明(萱葺)。
- 踊りを磨くため川中でトレーニングの由加、清滝か。
- 巌流島、不明(浜は砂浜、浅い汀に岩礁点在)。
■ 女人武蔵 第五回 1971関テレ/松竹
武蔵を追う千加、阿国に従いて京へ上る由加、一瞬互いを見つめあうも擦れ違う。また、祖父は去った千加の代わりに由加を求める。そして由加の持つ鈴に、五三の桐が見つかる。
ロケ地
- 武蔵につきまとうも去れと突き放され、斬りかかるも返り討ちに遭う千加、湖南アルプスか。
- 三保をめぐり斬り合いになる四郎左と勘助、大堰川河川敷か。
- 勘助が由加の消息を求める神社、松尾大社本殿。
- 念仏踊りの衆が京さしてゆく街道、北嵯峨農地・竹林際。
- 武蔵が家老への取り次ぎを求める北の庄の関所、不明(海崖)。
2009/1/17
■ 浪花の華 緒方洪庵事件帳 第2話「想いびと」2009.1.17NHK
師匠の息子・耕介の悲恋、不器用ながら誠実な関わりかたをする章、「仲間」の力も借り鮮やかに敵を倒す左近。あまりにも哀れな魂を悼む章は、同じ思いをもって奏でられる笛の音を中空に聴く。
ロケ地
- 龍天王寺、薬師寺。
舞楽は金堂前に舞台しつらえ。*昼間の全景は薬師寺、舞楽は本物の天王寺さん。
- おあきが刺したとされる神職の死体が見つかる市中(原作では四天王寺付近の坂道)、上賀茂神社ならの小川畔。
- 俺が楽屋に行ったせいと落ち込む章、大覚寺大沢池北辺並木。
■ 遠山の金さん 第18話「怪談!幽霊人形怨み節」1982テレビ朝日/東映51
獄死した無実の人形師と、後を追った女房が、捕まえた猫目のダンナを恨んで「出る」のは芝居で何の不思議なし、しかし篝火焚いての夜の白州でお礼に出るのはマジもんな不思議テイスト。
ロケ地
- むささび小僧を追っていた猫目が黒装束の人形師を捕縛した夜の町角、大覚寺五社明神。
- 人形師は獄死ではなく殺人と金さんに報告する早田さま、大覚寺大沢池畔に茶店あしらい。
- 猫目が人形師の遺品を求めて駆け入る南町奉行所、大覚寺明智門。
- 賊に脅され追い使われていた人形師が残した、賊の正体と所業を記した書付が隠されていた戸越八幡御神木の根元、鳥居本八幡宮広場。一味が掘り当てたところで現れる金さんは石段を下りてきて、立ち回りは鳥居前。
*人形師を脅して使っていた賊で座頭は安井昌二、一味の強面は山本昌平、人形師の女房とその妹は風祭ゆきの二役。
2009/1/16
■ 銭形平次 第837話「花かるた殺人事件」1983.1.12フジ/東映51
万助に殺しを見られた女だが、滑落し助けを呼ぶ子供を見捨てて置けず。女を庇い黙する万助、子の命を助けてくれた女に深く感謝する万七、平次は情を汲んで処置し女の亭主を殺した胴元を検挙に向かう。
ロケ地
- 鶯谷へ虫取りに行った万助がお竜の殺しを見るくだり、鳥居本八幡宮境内。お竜が朝吉を刺すのは本殿前。目撃し逃げる万助は保津峡落合崖道〜落下岩(滑落し蔓にしがみつく万助を冷たい目で見下ろすショットあり)。帰らぬ万助を皆で捜すシーンは鳥居本八幡宮広場(夜)。
*足を洗わせた亭主と五日しか暮らせなかったお竜は中島ゆたか、彼女を気遣う舅は今福将雄。お竜に殺される博打打ちは藤沢徹夫と浜田晃、胴元は西山辰夫。万助は加瀬悦孝。
■ 必殺仕事人2009 第2話「厚顔無恥」 2009.1.16ABC/松竹
増上慢の果て無辜を殺めるどら息子、そんなクズでも可愛い親馬鹿が更なる罪を犯す。健気に生きてきた母子を見ていた源太は、自ら頼み人となって成敗を希う。
ロケ地
- 笠原道場、随心院長屋門。
- 源太の露店を蹴散らし暴力を振るう若侍たちを懲らしめる数馬、仁和寺中門(内側)。
- 力仕事までする数馬の母を気遣った源太が、お菊に斡旋を願う町角は大覚寺護摩堂脇・心経宝塔映り込み。
- 道場主の倅が辻斬りと知り、落ち込んだ数馬が源太に愚痴をこぼす河原、桂川松尾橋付近右岸河川敷。
- 数馬の死の真相を知り食って掛かった母が殺され棄てられて見つかる市中、大覚寺天神島大楠の根方。
- ED サボり小五郎は大覚寺護摩堂と放生池堤(足袋釣り)、町ゆく源太は仁和寺参道。
ゲスト 目黒祐樹/浜田学/忍成修吾/賀来千香子
2009/1/15
■ 銭形平次 第836話「呪いの三味線」1983.1.5フジ/東映51
甘言を用い女を騙して叩き売り、死に至らしめた男どもに忍び寄る闇の手。地道な調査で真実に迫る親分、役目柄三の糸を切らせる訳にはいかないのだった。
ロケ地
- 師匠の回想、妹と二人旅ゆく野原は北嵯峨か(竹林)。
- 新婚の弟子ののろけに妹を思い出した師匠、物思いに沈む川辺は嵐山公園・臨川寺地区桂川左岸河川敷(堰堤脇)。
- 川端に佇む師匠のもとへ赴き犯行を指摘する平次、広沢池観音島(導入は珍しいアングル、遠景に「民家」映り込みの絵も)。
- 上総屋の寮、大覚寺望雲亭(草戸のみイメージに/カケスの声被せ)。
*師匠は岡田茉莉子、騙されて女郎として死んだ妹は芦川よしみ、彼女の仕儀を平次に話す元女郎は山口朱美、新婚のお弟子は田中綾子。師匠の妹を誑した遊び人は西園寺章雄、女衒は五味龍太郎、阿漕な楼主で今は口入屋の上総屋は外山高士。
2009/1/14
■ 銭形平次 第835話「鉄の爪」1982.12.22フジ/東映81
熊の仕業とも思われた酷い殺しはとんだ逆恨み、調べはいつもの如く進むが道具立てが凝っていて見もの。ロシアの熊さんのほか、豪快な投げ技で人気を博したレスラーも出てラス立ちは荒事に。
ロケ地
- 両国の見世物小屋の帰り、見てきた熊の話をするおくみと松吉、今宮神社稲荷社脇。
- 上州屋の番頭が殺される夜の川端、広沢池東岸。
- 松吉と善太が仕事中一休みして三本爪の話をするお堂、大覚寺護摩堂。話していると怪しい気配がして毛皮がモサモサ揺れるが大根齧ってた乞食の蓬髪なのは石仏裏。
- 上州屋の飛脚頭の回想、二年前信州・小諸の先で出た追い剥ぎのくだり、大八が前を通る滝は琴滝。追い剥ぎが出るが大八が坂を転げて馬鹿な仕儀に終る隧道は保津峡落合のトンネル、シルエットは工夫してアーチを隠してある。
- 帰らない上州屋の娘を見に行くとアレが出る夜の林は下鴨神社河合社脇。出張った平次が調べに入る廃屋はセットにスイッチ。
*三本爪で復讐を果たす大男はストロング小林、見世物の熊さんはボリショイサーカスのメンバー。飛脚問屋の主は西山嘉孝、殺された手代と番頭は白井滋郎と有島淳平、飛脚頭は名古屋一、小諸で荷を曳いていた人夫の一人に福ちゃん。
2009/1/13
■ 銭形平次 第834話「誘拐」1982.12.15フジ/東映81
誘拐は恩知らずへの意趣返し、しかし猛った憎悪は愛する女のひとことで萎え、孫娘の命が救われた件は阿漕な札差の心をも溶かす。
ロケ地
- 小町屋の女将が襲われ娘がさらわれる稽古帰りの道、車折神社参道。
- 誘拐犯が籠る小屋へ赴く女将、しかし万七のくしゃみでワヤの竹林、不明。
- さらった女児の顔を両親に見せたあと去ってしまう船、罧原堤付近桂川。
- 主犯格の巳之吉の「女」を尾行する八、北嵯峨農地(稲架並ぶ田んぼ、路傍に茶店あしらい←ここで撒かれ)。
- 誘拐犯たちが籠るお台場の東の船番小屋、広沢池東岸にあしらい。
- 巳之吉が病の母を運んだ件であたりをつけ、品川付近の寺を聞き込み回る平次のくだり、招善寺各所を様々なアングルで映し「複数」を表現。鐘楼前、墓地参道・おりてくる平次を境内から門越しに、門を出て坂を上がってくる平次を墓地から見下ろし、山門を出てくる平次を外から、本堂前で聞き込み平次をお堂の中からなど。
- 唐津屋の船着きから漕ぎ出した小町屋女将の乗った船、罧原堤下桂川へ。岸辺にいた一味が石を水中に投じ合図→水中にいた仲間が船に乗り込み女将をドボン。
- 船番小屋へ駆けつける平次、北嵯峨農地。小屋は広沢池東岸。
*唐津屋を恨む元回船問屋の若旦那・巳之吉は北条清嗣、元奉公人で恋人のおゆうは上村香子。小町屋夫婦は芝本正と大竹あかね、女将の父の阿漕な札差は河合絃司。誘拐犯に平沢彰。
2009/1/12
■ 銭形平次 第833話「対決!護持院ヶ原」1982.12.8フジ/東映81
汚職事件を調べていた横目付は暗殺者の藩士を斬ってしまい出奔、その後身分を隠し己を仇と狙う者を鍛える道を選ぶ。もちろんここへ親分が出張るので、悲劇の上塗りは防がれ、ひそやかな愛も実を結ぶ。
ロケ地
- 材木商肝煎りを殺した下っ端が消される石段、神護寺鐘楼下。その男と会うはずだった春日浪人が囲まれるところへ尾行していた親分が介入、春日がここへ至る道は毘沙門堂脇を抜けて(大師堂や後生車映り込み)、平次らが潜み様子を見るのは和気公御廟所裏手。その場を去る春日を呼び止め話を聞くのは金堂下石段(ED小芝居もここ、老婆は墓参のもようなので寺院境内設定か)。
- 千鶴を呼び出し、斬られた兄が実は不正に加担と告げる平次、大覚寺大沢池水門脇。
- 春日の真意を問う平次、大覚寺大沢池畔〜石仏前。
- 春日が呼び出される護持院ヶ原、木津河原・流れ橋橋脚脇。橋桁は無く、橋脚には草が絡みついている。
*春日新十郎は東千代之介、馴染みの酒肆女将は桜町弘子。春日が斬った藩士の弟妹は千野弘美と川崎公明、悪徳商人と結託し私腹を肥やす江戸留守居役は江見俊太郎で強面の腹心は八名信夫、わるい材木商は北原義郎、肝煎り殺し実行犯は平沢彰。
*江見俊太郎がやっつけられる段、モブの人たち「ご家老」って言っちゃってるケドご愛嬌。
■ 浪花の華 緒方洪庵事件帳 第1話「禁書の秘密」2009.1.10NHK
本の虫が、謎めいた男装の麗人と出会う、起こりの話。きっかけも本、師匠に入手を命じられた医学書は、お上を憚る代物だった。
ロケ地
- 本を買いに出る章、途中に渡る掘割の橋は八幡堀・舟橋。
- 加島屋に本の値を吊り上げられる天神さんの境内、下鴨神社河合社東方・祠はあしらいもの。加島屋の言い草に怒った章が「大坂の悪口」を呟きつつ帰る道は八幡堀堀端。
- 翌日本を貰いに行くと加島屋が殺されていてタイヘンな天神境内、下鴨神社瀬見の小川畔。
- 加島屋が持っていた禁書の包みを持つ侍をつけてゆくと辿りつく御文庫、大原野神社神輿庫。左近と和泉屋のやりとりを盗み聞く章は祠の陰に潜む。
- 師匠の厳命を受け、本を得るべく左近を訪ねる章、赤穂屋に教えられ赴く龍天王寺は薬師寺境内(金堂と西塔映り込み)。あの本を返してと追い縋るシーンは今宮神社東門内石橋。
- 左近に囮にされた章が山城屋の手先に囲まれピンチの天神境内、下鴨神社河合社脇。
■ 水戸黄門39 第12話「愛と復讐の桜島」2009.1.12TBS51
見紛うはずもない早月のセンパイが、違う名で彼女を無視する訳は深刻、父の仇の係累を愛してしまった男の苦悩が描かれる。
ロケ地
- 難破した琉球の抜け荷船が検分される浜、琵琶湖東岸松原。ここから桜島が見える設定で、絵を切り替えてある。
- 大友喬之助と千代の縁結びのやしろ、大覚寺大日堂。ここへやって来る千代のくだりでは護摩堂裏が、ここを窺う伊蔵のくだりでは閼伽井の屋形が、それぞれ映り込む。
- 弥七とツナギの釣り場、広沢池東岸。カイツブリの絵は別の場所か。
- 「逃がし屋」が正体を表す浜、琵琶湖東岸松原。
*喬之助は大沢健で従僕は赤塚真人、千代は菊池美香で父の与力は潮哲也、黒幕の郡奉行は小沢象で強面の配下は草見潤平。喬之助宅へ手入れの役人に福ちゃん。
2009/1/11
■ 寧々 おんな太閤記
第一部 おかかの務め *桶狭間から本能寺* 2009.1.2TX/松竹
桶狭間から凱旋した織田軍、このとき藤吉郎と寧々が出会い、信長の躍進とともに亭主の地位も上がってゆきめまぐるしい日々が続く。城持ちになったと思うと女性問題が持ち上がり、そして大きな変事が起きる。
ロケ地
- 桶狭間の戦い、酵素河川敷。戦から帰ってくる男たちを迎える里、摩気神社(藤吉郎が曳く大八に負傷した父を見つけるねね、楼門から境内)。
- ねねをつけまわし求婚する藤吉郎のくだり、大覚寺梅林〜大沢池北辺水路(ねねが飛び込んで逃れるが藤吉郎が追って水落ち)〜天神島(祠の柵に衣を干す)。
- ねねを伴い清洲城中をゆく藤吉郎のくだり、彦根城天秤櫓〜天守下〜城内坂道(石垣際、お市の方と行き会い)。
- 薪係台所方を仰せつかった藤吉郎がゆく山道、酵素か。ヤキが入る城内は彦根城石垣際坂道。
- 織田家が家康と同盟し美濃へ乗り出しの折り、戦場での刀紛失が藤吉郎の仕業と噂する将兵の話を聞く立小便中の藤吉郎は大覚寺護摩堂脇(これを受け無断で戦場を去りねねに泣きつく)。刀を売り払った者の情報を伝えるべく走る又市、大覚寺放生池堤〜酵素民家セット(中に藤吉郎)。己を犯人扱いしていた侍のもとへ盗っ人を突き出しにゆく藤吉郎、大覚寺五社明神本殿。無断で陣を離れたことを責める信長に申し開きの段、神光院中興堂前(本堂の南に陣幕張り巡らし)。
- 藤吉郎の実家を訪ねるねね、途中通る石仏(ドラマ用あしらいもの)のある坂道、不明(坂の上に萱葺の建屋)。藤吉郎の母・なかが住む尾張中村在の家は民家(北側外観、裏に畑演出)。
- お市の方が嫁したあと、美濃の土豪取り込みの段、鵜沼城主・大沢基康に小六を介し接触する際待ち合わせ(→囲まれて連行され)の夜の鎮守は鳥居本八幡宮(本殿前、石段、鳥居)。
- 斎藤龍興と織田軍の戦闘、酵素河川敷か。
- 墨俣城築城のくだり、木曽川上流での材搬出、保津峡か。墨俣城、千曲市城山史跡公園。
- 稲葉山城攻略のくだり、イメージに岐阜城天守。犬走りを伝う又市らは彦根城内濠犬走り。搦め手から取り付くため走る溝は大覚寺有栖川河床。
- 足利義昭を奉じて上洛するくだり、立ち寄る小谷城は丸岡城天守(イメージ)。浅井長政と対面の座敷は随心院書院。
- 上洛を果たし摂津に陣を構える信長、イメージに大覚寺華道専門学校の甍、京イメージは清水寺全景。
- 信長の朝倉攻めを受け慌しく立ち動く浅井の家臣たち、随心院書院廊下、何事が起きたか夫に聞かされるお市の方は本堂前縁。
- 長政離反のあと殿軍をつとめる藤吉郎のくだり、金ヶ崎退き陣の戦闘は酵素河川敷と竹林(一部林間不明)。
- 小谷城から落ちのびたお市らを出迎える藤吉郎、下鴨神社池跡(ここで天守炎上を見る)。幼児殺しをためらう藤吉郎に代わって長政の嫡子・万福丸を斬る小六、下鴨神社瀬見の小川。
- 筑前守となり長浜城主になる藤吉郎、長浜城は琵琶湖入りで(城内から湖を見る絵も)。対岸の坂本城を夫婦で見遣る石垣は彦根城内。
- 側室・南殿が男児を抱いてやって来るシーン、長浜城の船着きは大覚寺船着(大)に石垣仕立てのカルバートをデコレーション。さすがに怒ったねねが憤然と出てゆくと、ちょうどやって来た義母・なかとばったりの城門は二条城本丸櫓門橋上。
- 安土城、CGか。
- ねねに来た、信長の手紙を読む中国攻めで出陣中の藤吉郎、琴滝前。
- 荒木村重が叛旗を翻す摂津・有岡城、水口城。
- 波乱の年明けイメージ、奥琵琶湖。
- 水攻め中の備中高松城、不明。
- 家康饗応の役目を遂行中、いきなり解職され出陣を命じられた光秀が憤懣やるかたないふうで出てくる城門、彦根城太鼓門櫓。
- 中国攻めに向かう途中上洛、宿館の本能寺に入る信長、大覚寺大門。
- 本能寺の変後、子らを連れて逃げるねね、沢ノ池東岸汀(スモーク焚き)。
■ 寧々 おんな太閤記 第二部 天下人の妻 2009.1.2TX/松竹
みごと主の仇を討ち果たし、天下様となった夫は思いもかけぬ酷薄さを見せる。もともと少ない身内が減ってゆき、成立間もない豊臣家に暗雲が垂れ込めてくる。
ロケ地
- 子を守るため乱破を刺し殺してしまうねね、不明(竹林に大岩あり)。
- 中国大返し後、摂津に陣を構える秀吉、不明(夜間)。山崎合戦の戦闘シーン、酵素河川敷。落ち武者の光秀が竹槍で刺される竹林、鳥居本か。炎上する坂本城、CGと湖合成か(これを眺める羽柴の女たちは彦根城内か)。
- 清洲会議が開かれる清洲城、彦根城天秤櫓。
- 清洲会議後柴田勝家に譲渡された長浜城、本物をイメージに。
- 姫路の海岸イメージ、間人海岸か。姫路城イメージに本物の外郭。再び戦の流れに身を投じるとねねに話す秀吉、彦根城大手坂。
- 京イメージ、真如堂(紅葉越しに塔と本堂見え隠れ)。
- 信長の葬儀が行われる大徳寺、イメージに金戒光明寺三門(五色の幡はためき)。秀吉が三法師ぎみを抱いて入る門は大覚寺勅使門、門越しに御影堂映り込み。
- 小姓隊を閲兵する秀吉、東福寺方丈前縁。賤ヶ岳の戦いイメージに奥琵琶湖。戦支度の小姓組を逸るなと諭すねね、大覚寺明智陣屋前。利家の心情を汲んだ勝家が退去を勧める狐塚の陣地、酵素河川敷。秀吉の陣も酵素か。
- 北の庄城、伊賀上野城。天守遠景のほか、濠越しの見上げも。敗者への情けを乞う謎掛けのねねの小袖を見る秀吉、篠山城か(石垣下)。城に殺到する羽柴軍、伊賀上野城天守拝観口。織田信孝切腹、琵琶湖岸。
- 山崎城、犬山城天守(秀吉に呼ばれたねねが茶々ら遺児と引き合わされる)。娘のお摩阿を人質に差し出した利家夫婦が振り返りつつゆく帰り道の橋、彦根城大手橋。
- 浜松城、岡山城天守。小牧・長久手の戦い、不明(野原、崖下のアレか)。
- 大坂城、伏見城。天守、小天守のほか「大手門」越しの絵も。天守からの眺めは素の山なみか。
- ねねを慰労に連れてゆく有馬の湯、摂津峡山水館露店風呂。
- 関白に叙せられた秀吉がゆく御所、大覚寺宸殿前縁。
- 徳川家の餅つき、大覚寺御影堂前(家康が、秀吉の入洛の誘いは放置と指示)。
- 妹を人質に出すという秀吉の意向を受けたあと馬をやる家康、琵琶湖西岸松原。
- あさひの夫・甚兵衛退去後、秀吉に詰め寄る女たち、金戒光明寺方丈前縁(秀吉、白州に突っ転ばされ)。
- 大坂城を出てゆくあさひの輿、二条城本丸西虎口。
- 母・なかに浜松行きを示唆する秀吉、不明(縁側でなかが居眠り)。
- 岡崎城イメージ、彦根城天守。大政所(なか)の輿が入る玄関は随心院大玄関。
- お摩阿を側室にするのをやめるよう進言するねね、東福寺通天橋。
- 聚楽第イメージ、二条城本丸御殿を天守台から見下ろし。建物は仁和寺宸殿を庭から。
- 聚楽第の庭で遊ぶ羽柴の子ら、金吾が池落ちは姫路城好古園御屋敷の庭。
- 秀吉にしなだれかかる茶々、彦根城玄宮園。以降、大政所急変まで痴態続く。
- 快癒祈願のくだり、イメージの寺門は仁和寺二王門←南庭から仕切塀越しに望む・本坊表門上部も映り込み。読経がなされる堂内は不明。護摩を焚く修験者は蓮華寺五智如来像前。
- 茶々懐妊の知らせを受け走り入る秀吉、仁和寺宸殿前縁。
- 大政所らに大坂城を出て聚楽第へ移るよう伝える三成、京イメージは仁和寺南庭から塔を望む絵。正月早々亡くなるあさひのくだり、先立って出る聚楽第イメージは大覚寺華道専門学校の甍と北嵯峨の空。
- 小田原攻め、不明(崖の下のアレ)。
- 江戸城イメージ、不明。
- 佐助がねねに淀の方懐妊を告げる庭、姫路城好古園御屋敷の庭。
■ 寧々 おんな太閤記
第三部 平和への祈り *決戦!関ヶ原* 2009.1.2TX/松竹
やっと授かった後継、しかし醜い我欲は事態を最悪の方向へ押しやってゆく。
ロケ地
- 聚楽第イメージ、二条城本丸御殿を天守台から見下ろし。淀殿再び懐妊と聞くねねがゆく廊下、仁和寺宸殿前縁。
- 淀城、不明(濠と天守)。拾ぎみ命名の儀式が行われる野原、大覚寺遣水跡(池側に幔幕)。秀吉が拾ぎみを抱いてメロメロの縁側、不明(方丈庭園が見えて、塀は五本線入り)。
- 大坂城、伏見城。秀次に譲ってしまった関白の座について大蔵卿や三成と話す秀吉、バルコニーは東福寺通天台。
- 伏見城イメージ、大堰川河畔林越しに伊賀上野城天守を合成。追放された秀次が滞在する高野山イメージ、西明寺山門。
- 左近衛少々に叙せられ秀頼となる拾ぎみ、御所は大覚寺回廊。
- 太閤逝去後、大坂城二の丸に移ってくる秀頼を出迎えるねね、東福寺通天橋。
- 大坂を去り京へ入るねね、東山イメージの塀際は彦根城玄宮園外塀。小早川邸の庭、不明。
- 伏見に家康を訪ね清正の嫁取りを相談するねね、徳川家伏見屋敷は随心院薬医門。
- 佐和山城イメージ、福知山城。
- 大坂城内、西の丸へ向かう淀殿がゆく廊下、金戒光明寺方丈前縁。大坂城に留まるようねねに乞う淀殿、座敷は紫雲の庭を望む座敷。
- 京・三本木のねね宅、庭は東福寺光明院波心の庭。
- 落飾した利家未亡人・まつが佇む橋、上賀茂神社神事橋(このあとねねに永の別れを告げにゆく)。
- 鳥居元忠討ち死に・炎上する伏見城は伊賀上野城に炎合成。
- 関ヶ原の戦い、崖の下のアレ。戦ののち大坂城へ入る家康、東福寺通天橋。豊国神社の祭礼に万人が熱狂し家康が警戒というナレーションに被せ本物の楼門をインサート。
- 高台寺、毘沙門堂勅使門。
- 秀頼に上洛を促す大御所のくだり、二条城イメージは本物の東南隅櫓と唐門。鯉に餌をやる大御所は大覚寺観月台。
- 鐘銘事件のくだり、本物の方広寺梵鐘をインサート。
- 冬の陣の和議後、外濠を埋める徳川方、篠山城石垣下。
- 大御所逝去のくだり、イメージに化野念仏寺石仏群(灯明あしらい)。
- 小督と淀殿のことを話す高台院、彦根城玄宮園龍臥橋。
2009/1/10
■ 付き馬屋おえん事件帳
3 第3話「吉原水鏡、涙のおいらん道中」1995/4-6
妓楼乗っ取り事件に、廓の女たちの哀歓をからめた話。苦労続きで装う習いも持たぬお針子を庇い見守ってきたおえんは、彼女の命を散らした者どもを一人として許さない。水鏡は遊女への制裁、男たちがその酷さに妙な興味を示す場面も。
ロケ地
- 友人たちと茶店でお団子のおえん、大覚寺大沢池畔にあしらい。ここでお針子・お吉の身の上話が出る。
- 帳場から金を盗ったことを告白するお吉、上賀茂神社ならの小川畔。後段、礼を言うお吉に簪を与えるシーンも出る。河畔にぼんぼりあしらい、周囲の木々は美しく紅葉。
■ 付き馬屋おえん事件帳
3 第4話「女郎になった妻」1995/4-6
ある日登楼った安店で、行方不明の女房を見る男。夫婦が別れ別れで行き違いの裏には、横から大金を掠めとった親切面の番頭がいた。
晴れて大門を出てゆく妓を見て涙ぐむおえんがいい味。
ロケ地
- 吉次郎が屯する護国寺裏の溜まり場に乗り込むおえん、外で話を聞くのは車折神社参道石畳。
- 吉次郎の回想、女房と腹の子を気遣いながらゆく街道、嵐山自転車道。
- 吉次郎の女房を売り飛ばした地回りと、女房を世話すると言った番頭が密会する料亭、中山邸通用門。
- 吉次郎を襲う地回り、上賀茂神社ならの小川畔(川に入っての立ち回りあり)。
- おえんが芝居で元の店に突き出した吉次郎を蔵から連れ出し、謀殺しようとする番頭、夜道は大覚寺心経宝塔前〜五社明神。心経宝塔はライトアップされている。
- 大門を出てくる女房を迎えに来る吉次郎、大覚寺護摩堂裏手。大門の柱越しに見る図、撮影所セットと組み合わせ(柱のみ大覚寺へ持ち込みの模様)。大沢池の水面と対岸の堤映り込み、日本堤設定と思われる。
■ 付き馬屋おえん事件帳
3 第5話「女の恨み取り立てます」1995/4-6
男に負担をかけたくなくて年季明けを待ち祝言、そして妻としても精一杯尽くしたいじらしい女が、蛇のように執念深い外道の罠に落ちる。看取ったおえんは、健気な元花魁の命の代金を取り立てにゆく。
ロケ地
- 玉菊花魁に袖にされたと恨む放蕩者の若旦那が取り巻きと屯する寮、法然院山門。
- お菊の墓、不明(苔むした古い墓石あり、周囲は林)。
■ 付き馬屋おえん事件帳
3 第6話「忘八地獄」1995/4-6
開き直りも甚だしい新興の妓楼の主は、邪魔な喜の字屋を罠にはめようとするが悪の栄えたためし無し。よりにもよって気のいい又さんを道具に使った奴輩に、きつい闇裁きが下される。
ロケ地
- 又之助が目撃する羽目になる亡き遊女の投げ込み、西方寺小谷墓地(池越し)。
- 娘を売ったばかりの親爺が襲われる竹林、北嵯峨か。
- 川千鳥の座敷外に見える川面、嵐山か。
- 罠にはめる意図で又之助に発注を入れる京屋の番頭、吉田神社竹中稲荷参道重ね鳥居下。
■ 付き馬屋おえん事件帳
3 第7話「小蝶哀しや吉原夢見鳥」1995/4-6
役目を帯びた男と遊女の恋は悲劇に終る。健気な忍ぶ恋を、我欲のために踏みにじった大元の留守居役はおえんに成敗される。
ロケ地
- 檜垣屋を襲った木場人足について聞き込む浜蔵、「材木置場」(蔵の前に丸太)。
- 檜垣屋に話を聞いた帰りのおえんを待っていた浜蔵、今宮神社合祀摂社前。又之助が稲荷社角から駆けてくる。
- 信濃・戸倉藩留守居役が滞在している寮、直指庵山門。
■ 付き馬屋おえん事件帳
3 第8話「悪党裁く吉原人形」1995/4-6
数多の女を泣かせた悪党は、一筋縄でいかぬ凄腕。女は買うものでないと嘯く色悪を、吉原に誘い込んで始末。踏み躙られてなお男を恋う女たちが哀切。
ロケ地
- 京屋の娘・美奈が物思いに沈む逢引の橋、中ノ島橋。橋下手の石積護岸と並木(紅葉)も使われ、最終的には色悪に投げ落とされドボン。橋たもとに茶店の床机あしらい。初めに美奈を見かける村木のダンナは下の川原、釣り帰り。
- 一之進が舟遊びのところへ漕ぎ寄せ証文持って乗り込むおえん、大沢池か。
- 美奈が療養の日を送る京屋の寮、中山邸通用門。帰り道のおえんは参道、樹々は紅葉・雨を演出。
- 寮を出てきた美奈に声をかけるおえん、大覚寺石仏越し護摩堂前。入水ではなく投げ落とされたと告白するのは天神島朱橋。ここも樹々は紅葉。
- 船宿を出た一之進をつける浜蔵、気付かれて元結を切られ凄まれるのは大覚寺五社明神祠脇の木の根方。
- 吉原で始末した一之進が捨てられる水辺、嵐峡汀か(静水域、楓の枝水に向かって張り出し)。
■ 付き馬屋おえん事件帳
3 第9話「吉原色里忍び恋」1995/4-6
大店の主が悪者の甘言に乗り破産・娘が身売りはよくある話、そのお嬢様を慕う手代にスポットを当てた情話。お嬢様との別れの盃を至宝と崇める青年は、お嬢様が好いた男を悪党と知りつつ恋のために命を捨てる。
ロケ地
- お嬢様が苦界に身を沈め作った金を借主へ届けにゆく手代、仁和寺参道。荒くれが出て金を奪うのは仁和寺観音堂、新五郎が出て金を取り返すのは大覚寺五社明神。
- お嬢様の父を破産に導いた相場師の屋敷、大覚寺明智門。
- おえんが手代に事情を聞くのは大覚寺天神島。
- 相場師宅を見張る又之助、大覚寺御殿川畔(対岸に明智門)。
- お嬢様の許婚者の茶問屋主の回想、池田家茶道指南に池田家御用承りのための工作中に金を渡した茶室、白紗村荘倚翠亭。
- 手代がお嬢様の許婚者だった若旦那に会うくだり、中山邸参道、門。茶室も同所か。
- 池田家茶頭を狙う手代のくだり、茶頭が和尚に辞去の挨拶の池田家菩提寺・東禅寺の山門は南禅寺三門、仕掛ける坂は僧堂坂。殺ったあと「若旦那」に消されるのは上賀茂神社奈良社。ここへおえんが駆けつける際渡る橋は上賀茂神社神事橋。
■ 付き馬屋おえん事件帳
3 第10話「仇討取り立てます」1995/4-6
好いた女のため武士を捨てようとしいた矢先に仇に出会ってしまい、しかも戦いの流れ弾が当たって死んだ妓はよりにもよってその女の妹。裏にもうひとつ複雑な事情があり、そのことでも己を許せなかった男は自ら死を選ぶ。
ロケ地
- 新五郎が川千鳥に紹介するため遠山浪人と待ち合わせの茶店、大覚寺心経宝塔前にあしらい。ここで「仇が通りかかる」。
- 「仇討ち」が展開される神社(山谷堀と言っているから待乳山聖天宮設定か)、石清水八幡宮楼門前。
- 遠山の出身藩・播州加茂藩江戸屋敷、相国寺大光明寺門。
- 遠山浪人に馬屋証文を見せるおえん、大覚寺天神島朱橋。
- 死んだはずの仇と仕組まれて鉢合わせさせられたあと、今後を協議する遠山と「一味」、吉田神社竹中稲荷参道重ね鳥居。仇討ち芝居を持ちかけられた回想シーンも同所。
- 事後、湯河原へ療養に向かう旅姿の八重、嵐山自転車道。
■ 付き馬屋おえん事件帳
3 第11話「羅生門河岸の女」1995/4-6
女郎の子を世話すると称し養育料をせしめたうえ、子を掏摸に仕立て稼がせる極悪人。こやつらを成敗する話を縦糸に、切見世女郎の悲哀を織り込んだ佳品。絵沢萌子が出ていることだけでも必見。
ロケ地
- 弟分に菓子を持ってきてやる娘掏摸、今宮神社高倉下。脇の坂を親子連れが通り過ぎる。
- 掏摸の元締から弟分を連れて逃げ出した娘掏摸が追っ手に捕まるところを助ける新五郎、粟生光明寺。坂をおりてくる新五郎を門越しに映し、門脇で娘掏摸が待たせていた弟分に食べ物を持ってくるのを見る運び。追っ手に捕まるのは石段を駆け上がって頂上、ここで新五郎介入。山門が映る際看板も映り、「光明寺」まではっきり読める。娘掏摸に事情を聞く茶店は、踊り場にしつらえ。
- 二人を保護しおえんを呼び出す喜の字屋菩提寺も粟生光明寺、おえんが入ってくる門は内側から見下ろしのシルエット。二人を待たせてあるお堂は阿弥陀堂、内部も使用。ふたりを助けた場所と同所設定かどうかは不明。
■ 付き馬屋おえん事件帳
3 第12話「悪女おえんが取り立てます」1995/4-6
相手はむかしおえんといきさつのあった男、濡れ場寸前のねっとりと濃いやり取りが描かれる。闇の深さも見せて、おえんは付き馬屋の仕事を遂行する。
ロケ地
- 旗本・片桐右京邸へ腰元として入り込んでいた高砂楼の娘が露見し追われ逃げ、斬られて落ちる東橋、中ノ島橋。娘が助けを求めた町方や岡っ引も斬られる。
- 片桐一行をつける浜蔵、妙心寺大通院裏路地。クランク曲がったところで強面の用心棒に斬りつけられ。
- 儲け話を演出して一味をハメる寺、妙顕寺。山門を入ってゆくおえん、上がるお堂は三菩薩堂で廊下を伝い北側から中へ(この際カメラ北西から、尊神堂との間にあった反った渡廊がはっきり映っている)。和尚を恐喝の場面では堂内も使用(北側の戸が開いていて、方丈の建物が映りこんでいる。つけてきた用心棒が立ち聞きしているさまが、格子戸にシルエット)。おえんがお堂を出てくるシーンは本堂廊下(東側)にスイッチ、おえんさん大丈夫かなと案じる和尚が新五郎と並んで立つ回廊は本堂・方丈間の回廊。
- 浜蔵の湯治と称し旅立つおえん、嵐山自転車道。片桐と落ち合う温泉イメージの川は清滝か。
- 片桐が勝手に金持ち出しと揉めるくだり、片桐邸に妙心寺海福院前路地(南望、塔頭への出入り描かれず)。
2009/1/9
■ 銭形平次 第832話「針のむしろ」1982.12.1フジ/東映51
老舗の菓子屋で起こる怪事には訳あり、しかし不幸な死に方をした先妻の鬱憤晴らしの裏にまだもう一枚。謎をすいすい解いてゆく親分、情のほうもしっかりフォロー、暗く沈んだ空気は明るく晴れて終る。
ロケ地
- 身投げした加賀屋の先妻が流れ着いて見つかった大川端、桂川か。
- 加賀屋を去った「後妻」が土方仕事でヨイトマケの現場、桂川か(汀に杭林立、左岸側。過去に何度か使われたところ)。
*後妻は金沢碧、お坊ちゃんな亭主は山本紀彦、姑は荒木雅子で小姑は松村康世(万七に期待されていた裸は殺されかけて平謝りの珍妙なスタイルを披露)。姑と縁続きの番頭は早川純一。「姉妹」の父の指物師は陶隆司。
■ 必殺仕事人2009 第1話「一刀両断」 2009.1.9ABC/松竹
放恣の果て殺された娘、父親から仕置依頼が出るが醜聞を糊塗する意図が見え却下、しかし二度目に身を捨てて置かれた血塗れの金は仕事料に。
ロケ地
- 恋人と道行の筈が好き者のおもちゃにされ、挙句の果て恋しい男の刃を受ける娘、下鴨神社河合社脇〜糺の森。狼の出る森に女を置き水を汲みにゆく信次は瀬見の小川。下流へ流されてゆく娘、および死体見分は罧原堰堤下中州流れ込み汀。
- お菊に接触する駿河屋、八幡堀・白雲橋の上と下。
- 美景庵へ引っ張り込まれるところを信次に助けられたお絹が、当の信次のことを尋ねる堀端、八幡堀堀端。
- 美景庵の用心棒らが信次に詰め寄る夜道、八幡堀脇路地。追われて逃げる信次が渡る橋は明治橋。
- 父に反発し家を飛び出したお絹が佇む堀端、八幡堀・明治橋下堀端。ここへ信次が出て声をかける。
- 自訴し情状酌量され解き放ちになった信次の前に立ちはだかる小五郎、中ノ島橋。お佐代に簪で目を突かれた男が立つのは堰堤脇。
ゲスト 町田マリー/山田辰夫/小林涼子/中村俊介/田宮五郎
2009/1/8
■ 銭形平次 第831話「炎の殺人」1982.11.24フジ/東映51
幼時辛い目に遭った青年が心に住まわせた闇は、彼を地獄へ引きずり込む。あらかじめホシを提示し、謎と動機を追及する作りのお話、巧者が演じる鉄面皮が見もの。
ロケ地
- 近江屋の蔵にあった黄金造りの仏像を売りに来た男の言い分を聞いたあと、今回の事件は物盗りに見せかけた殺しと言い、怪しい者の名を矢吹に告げる平次、大覚寺勅使門前石橋上。
- 清次郎を外に連れ出し犯行を指摘する平次、大覚寺天神島祠脇。導入はクレーンショットで真上から、二人の足もとに根上りが見えて印象的。
*手代は近藤正臣、娘との仲で彼を疎んじイビりたおしていた主は溝田繁。今回の銭使用は武器ではなく、灯を吹き消し「心の闇」を表現、珍しい使い方だがちょっとクサい。
■ 遠山の金さん 第17話「花の侠客!国定忠治江戸日記」1982テレビ朝日/東映2
国定忠治売り出し前の裏話。コミカルなお話だが、起こる事件はけっこう悲惨。阿漕な金貸しを、村の代官と同じと憤った忠治がそやつをぶっ殺すのを止めて、対決はお白州へ。
ロケ地
- 江戸まで二里の街道をやって来る忠治、北嵯峨農地農道。
- 雨宿りした忠治が怪しの旅人を見るお宮さん、大覚寺五社明神。
- その旅人が斬られた筑前屋の見分、大覚寺大沢池畔(建物あしらい)。
- 銭屋を強請った帰り道に襲われる忠治、相国寺鐘楼裏手。
- 銭屋を殺すと飛び出した忠治を止める金さん、松尾大社桂川用水石橋(楼門内側、山吹開花)。
- 忠治を見送る街道、北嵯峨農地竹林際。
*イナカくさい忠治はガッツ石松、この人電話かけてきて一方的に喋って話しかけても聞いてくれないからキライ。銭屋は入川保則。ラス立ち福ちゃん・小峰さん入り、浪人の先生方。
2009/1/7
■ 銭形平次 第830話「みちのく御用旅」1982.11.17フジ/東映81
松吉が旅先で牢に放り込まれ大ピンチ、早速出向く平次のほかあとからファミリーがぞろぞろと仙台入り。名所めぐりもとりまぜて、松吉をハメた大盗をハメ返しての大捕物。
ロケ地
- 現地ロケ、瑞鳳殿、松島、五太堂、瑞巌寺(本堂のほか、参道と洞窟も)。途中の田舎道や海岸、こけしを求める萱葺民家は不明、作並温泉は岩松旅館の露店風呂が劇中のそれとよく似る。
*賊のかしらは遠藤征慈、足抜け男を手にかけたのは小野進也、彼に騙され偽証した娘は光丘真理。*一味をハメる芝居の際には矢吹さままで変装して「ヤブ吉」が大笑い、ラス立ちの際にはめちゃくちゃ短時間で着替えて「結い直し」てて突っ込みどころ。
2009/1/6
■ 銭形平次 第829話「ならず者の詩」1982.11.10フジ/東映51
寄場帰りの青年の身元引き受け人となる平次、扱いにくいと聞いたとおりの憎態でてこずらせ挙句は殺しの疑いで入牢の始末。しかし親分がはじめに抱いた印象は、けして間違っていなかった。
ロケ地
- 石川島人足寄場へ出向く平次、大覚寺大沢池船着(大)に柵あしらい。
- 倉田同心の前に立ちはだかる仙吉、大覚寺大沢池堤。
- 平次が仙吉を連れて赴く父の墓、不明(浄土宗っぽい)。
*仙吉は石橋正次、無実だったことが判明する獄死した父は宮城幸生。イヤミどころではない腐れ外道の倉田同心は入川保則。
覚書 BS2「修羅八荒」国会中継で×→1/30
2009/1/5
■ 銭形平次 第828話「盗っ人の純情」1982.10.27フジ/東映51
岡場所の妓に金を巻いて歩く義賊は、子らにも優しい蜆売りの青年。行動の裏には哀しい出自、遊女の母を全肯定し慕う彼と、同じ境遇ながら我が母を疎んじる娘を対比させドラマを作り出す。女の生き血を啜る顔役と、それに寄生するお偉方が平次にギタギタにやっつけられる展開は勧善懲悪おきまりパターンで、銭形平次では珍しい部類。
ロケ地
- 源内に近頃跳梁する義賊と指摘する平次、大覚寺天神島。
- 本所船溜を支配する顔役と、本所見回り方役人が密会する屋形船(義賊・源内が盗んだ手文庫に、世に出てはマズい借用証)、大覚寺大沢池(イメージ)。
- 旦那である本所見回り方に焚き付けられ、手文庫の中身を手に入れようと源内を誑しにかかったおきみをひっぱたく源内、大覚寺護摩堂前。
- 源内が手文庫を隠していた川端、広沢池西岸湿地・養魚場流れ込み端。近くの草叢に落ちていた「借用証」を尾行中だった善太が拾い。
*源内は太川陽介、彼に保護される母の朋輩の老遊女は磯村みどり、その娘で母の出自を恨む芸者は仁和令子。顔役は川合伸旺、つるむ本所見回り方は和崎俊哉。
2009/1/4
■ 必殺仕事人2009 2009.1.4ABC/松竹
金儲けしか頭に無い我利我利亡者は肥え太り、カッコつけただけの志士気取りなぞあっという間に呑み込まれてしまう。鬱憤晴らしを金で請け負う「クズ」の目の前で哀れな弱者は無惨に踏み躙られ、制裁のテーマが高らかに鳴り響く。
ロケ地
- 涼次が仕事を終えての帰り道、お菊が出て道具の出所がヤバいゆえ当分仕事から外す旨告げる川端、上賀茂神社ならの小川畔。
- 盗んできた薬を売り出すところ涼次に阻まれる玉櫛、南禅寺三門。
- 権藤浪人が酒肆・そのへ向かう前に通る葦原、西の湖・大中付近葦原。
- 権藤と渡辺小五郎が手合わせする大杉道場、随心院長屋門。
- 白拍子で営業の玉櫛に声をかける権藤、南禅寺三門。思いの丈を語る権藤、御津町干潟。公儀の御用をつとめたいと言う視線の彼方に御城、のシーンは御津町干潟を前に松本酒造酒蔵越しに姫路城を望む図に合成。酒蔵は「増殖」、お城は櫓と天守を遠望。
- 表の仕事に来ていて悪徳薬種問屋の陰謀を見る涼次、料亭は錦水亭(導入は池から東屋を見る絵、東屋内部の橋が招待客の医者ぞろぞろのシーンで出て、薬欲しさに乱入した男のくだりで東屋入口の草戸まわりが使われる)。争いに介入しピンチの玉櫛を連れて逃げる涼次は八条池水上橋(追われてドボン)。二人が上がってくるのは柊野堰堤下(流量ハンパなく派手に流下)。
- 貧乏長屋の住民の野辺送り、流れ橋。
- 恵比寿屋がちらつかせた餌に、お城に見入る権藤、姫路城天守(松竹のセットと合成の絵もあり)。
- 仕事のあと手を洗う源太に、それは落ちないと声をかける涼次、上賀茂神社ならの小川神事橋。
- エンディング、町をゆく小五郎は大覚寺放生池堤。
ゲスト 沢村一樹/竜雷太/田中要次/丹古母鬼馬二/前田吟
2009/1/3
■ 旗本喧嘩鷹 中川信夫監督作品 1961.3.5東映50
恋人との不本意な別れのあと、出世レースに嫌気がさし、お役にもつかず浪人暮らしの宝大吉。謀反を企む一味が不気味に蠢動するなか、将軍のお声がかりで大吉の出仕が求められるが、彼は応じず裏で動く。そしてもたらされた情報は友の野望、大吉はストレートに対決宣言をし「智恵くらべ」がはじまる。
ロケ地
- ナレーションに被る城門や櫓、および松平讃岐守が襲われる城下の道、堀田甲斐守が暗殺される夜道等、不明。セットの可能性高し。
- 若年寄・小山駿河守邸、仁和寺本坊表門。お城を下がってきた駿河守の行列は参道を北から来る。門脇の壁に「海鼠壁」取り付け。後段、門が閉じられ竹矢来があしらわれた絵もある。
- 小笠原対馬守の死体が晒された山車が出る山王祭のくだり、上覧の城門はセットか(二条城に似る)。
- 弔問客が詰めかける対馬守邸、大覚寺大門。
- 駿河守が牢の越前屋にツナギをとりに入る南町奉行所、大覚寺明智門。
- 襲撃直前の江戸城、不明。姫路城天守に似るが、暗くて書割かイメージ映像か判断できず。手前に郭が見える。火をつけられかける武器庫や、謀反一味が走る城内も不明。
2009/1/2
■ ドラマスペシャル 暴れん坊将軍 2008.12.29テレビ朝日/東映
かつて一組の夫婦を誕生させた徳田新之助、しかし女が離縁されて江戸へ戻ってくる。訳あり臭ぷんぷんの事態に、徳田どの自ら夫婦が暮らしていた土佐へ出向き、真実を掴んで戻る。人の心の闇に付け込み己が野望を果たさんとしていた悪党どもは一掃され、未だ新さんに抱いていた淡い思いを吹っ切った女は、亡夫の跡目を継がせる「息子」を伴い土佐へ戻ってゆくのだった。
ロケ地
- 高知城下、重臣を襲う刺客が出る道、妙心寺大庫裏脇路地。
- 弓のお稽古上様、および土佐屋の火事について報告を受ける上様、姫路城西の丸。
- 不浄門から船で脱出の上様、二条城本丸櫓門下内濠に船を浮かべ。
- め組で加代と再会した新さん、表へ出て離縁の訳を問う水辺、大覚寺大沢池畔(蓮繁茂)。
- め組を襲うも加代を討ち漏らした刺客が氷室半蔵に始末される夜のお宮さん、大覚寺五社明神。
- 加納じいが様子を窺いに訪問する土佐藩上屋敷、大覚寺大門。加納じいの来訪を受けて急ぎ国元へ向かう江戸家老、大門〜参道石橋。
- 母を訪ねる新さんのくだり、渡船の船着場は広沢池観音島、小梅清涼庵は安楽寺山門(内部はセット撮り)。
- 土佐へ行くと倅に言い聞かす加代、大覚寺護摩堂前(導入はクレーンショット)。
- 加代が新さんと共に土佐へ向かう百石船、合成画面(クレジットにある「なにわの海の時空館」を利用か)。
- 高知城、本物。竹林寺、本物。桂浜をゆく新さんと加代、本物。
- 高知城下、元中村藩主の息子・山内直忠が棲む屋敷、民家長屋門。
- 土佐藩の様子を報告する庭番、土佐神社境内。
- 高知の旅籠で物思う加代の回想、新さんの告白と思って聞くと左馬之介のプロポーズ代理でがっかりだった水辺、大覚寺大沢池畔。
- 江戸家老・滝沢が率いる捕り方が出てくる門、妙心寺龍泉庵門〜大庫裏脇路地。彼らの前に立ちはだかり阻む新さんは走田神社参道。
- 左馬之介の墓、竹林寺境内・塔が樹間からちらちら見える「山腹」に墓標あしらい。山門前で新さんが庭番の報告を聞く。
- 江戸へ戻った上様が父の法要を営む上野真如院、妙心寺法堂にはためく幡を映したあと法堂・方丈間の渡廊から下りてくる→このあと母上と二人で故人を供養の茶室へ(セット撮り)。
- め組の衆が加代の息子と凧揚げで遊んでやる水辺、大覚寺遣水跡。それを遠目に見て去る加代は天神島。
2009/1/1
■ 沓掛時次郎 1981.4.17フジ/東映
一宿一飯の義理で人を斬った時次郎だが、当の相手から妻子を託され旅を続ける、お馴染みの話。メインの二人は言うにおよばず、適度にこまっしゃくれた子役が上々。中山道の表現も音楽も、心に沁みる美しさな佳品。
ロケ地
- オープニング、旅ゆく時次郎の情景、林際や田畔は不明。湖畔の一枚の遠景の山は浅間山。
- 下総取手の貸元に草鞋を脱ぐ時次郎、河原で寝転んでいると子分が呼びに来るくだり、木津河原と流れ橋。
- 六ツ田の三蔵宅を襲撃する際、三人の討手と時次郎が船でゆく川は木津川下流部、夜を待つ神社は若宮八幡宮。
- 三蔵宅からおきぬと太郎吉を連れて逃げ、隠れる山中の小屋、不明(林道沿い、その道も使われる)。
- おきぬと話し合い、彼女を故郷の中津川へ帰すことになり、ルートとして中山道が選択されたあと三人がゆく山道、不明。小休止のお堂は神護寺五大堂の階。このあと五大堂東側の林間から崖上を見上げるアングルで三人が歩く絵を出す。
- 次の峠の茶店で別れようという段、時次郎はどこへと問うおきぬ、橋は若森廃橋、下の河原で太郎吉が水遊び。別れの茶店、大内・亀岡道の坂の途中にあしらい。時次郎は二人と別れ坂を下ってゆき、辻堂の北付近をやって来る追手を見てとって返す。
- 飴売りをしていて追手に見つかる武州・熊谷の神社、石座神社。鳥居から参道石段、踊り場あたりを使いお祭りを演出。追手をやり過ごした三人がゆく竹林、不明。
- 桐生で流しを始めたあと、なお旅ゆく一行、田畔の向こうの山は妙義山。
- 米搗きのバイトにゆく農家、摩気橋たもと民家裏口(田んぼ側)。ついてきた太郎吉が行く神社、摩気神社。時次郎が帰るのを待つおきぬ、摩気橋上手園部川河川敷。三人は摩気橋を渡って去る。橋は木の橋脚。
- 子犬をいじっていた太郎吉が追手に見つかる街道、不明(山際?の道で、下に里。蔵や萱葺民家が見える。暴将などでも出るアレ)。
- 上州・松井田、おろく婆さんの宿でおきぬを養生させている段、金を工面するため助っ人にいく八丁徳の家、民家門。金を持って宿へ走る親爺、穴太の里か。出入りに向かう八町徳一家が渡ってゆく橋、流れ橋。立ち回りは木津河原。戦いを終え宿へ取って返す時次郎、木津堤(灯籠あしらい)。
- おきぬの遺骨を抱いて太郎吉とゆく街道、立ち止まって拝む祠は大内辻堂。祠の裏から飛び出してきた追っ手は、八木道と亀岡道のほうへそれぞれてんでに逃げ散り。二人が祠をあとにし歩き出すのは里へ通じる道。
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