2009/4/30
■ 新選組 第19話「鳥羽伏見の戦い(後)」1973/4-9フジ/東映
新選組の最期、わけても近藤勇と沖田総司について、壮大に夢をブチ上げたファンタジー。「母」の、古怪な呪謡にも似た言祝に送られた隊士たちは、敵わぬことを識りつつ硝煙めがけて吶喊してゆく。
ロケ地
- 討薩表を掲げた使者が京へ上る旨、伏見の新選組へ知らせる急使が走る街道、北嵯峨農地竹林際。
- 薩軍が雲竜寺山へ大砲を引き上げる坂、および設置後の陣地、湖南アルプスか。
2009/4/29
■ 新選組 第18話「鳥羽伏見の戦い(前)」1973/4-9フジ/東映
喀血した沖田のため、大坂へ「退く」近藤。そこで知らされる「大公儀」の態度は、新選組にとって酷い仕打ち。草創期より彼らを見てきた会津の漢は、命を以って筋を通す。
ロケ地
- 沖田の枕頭での近藤の回想、幼い沖田を連れて行った縁日、今宮神社か。
- 大坂城、本物の大阪城天守をイメージに。
- 大坂城内の会津の陣、不明。
*野村が必死に掛け合うも不調に終わる重臣方、老中・板倉は岡田英次で会津の重臣は神田隆。沖田の姉は松尾嘉代、喀血した沖田を気遣う老女は三益愛子。
2009/4/28
■ 新選組 第17話「京竹田街道の待ち伏せ」1973/4-9フジ/東映
一触即発の情勢下、孤立無援の二条城を見舞った近藤の身に魔手が迫る。負傷の報に、大坂へ退去せよとの勧告が来るが、侠気はそれを拒む。
ロケ地
- 二条城イメージ、本物の東南隅櫓と濠、東大手門。
- 伏見奉行所を出て京へ向かう近藤たちがゆく道、上賀茂神社ならの小川畔〜二の鳥居前(列の中に柴田を見て追ってきた娘・早苗に近藤が気付く)。
- 小者の勘吉に離脱が命じられるくだり、大石が来て近藤の命を伝える城門下は知恩院北門下の坂、出てきた近藤に擦り寄るシーンは黒門道の坂。
- 高台寺党の残党が近藤を狙う墨染の空家、赤山禅院西池端の小屋。近藤が来る道は参道、立ち回りはサルスベリの多い林で。
- 御香宮へ薩摩兵集結と報告が入るくだり、進軍のイメージは木津堤。夕陽イメージの塔は八坂の塔か。
*ひとり二条城に残る大目付・永井玄蕃頭は中村竹弥、近藤と会見するも情勢は語らず静かに茶を喫す運び。柴田に会いに江戸からやって来た武家娘・早苗は佐野厚子、膾でせ大わらわの柴田に殉じる。篠原泰之進は田口計で墨染のスナイパー、伏見の宿屋で近藤の京行きを知り篠原に知らせる同志は中田博久。
2009/4/27
■ 新選組 第16話「誠の旗伏見へ」1973/4-9フジ/東映
将軍が大坂に去ったあとも残った新選組だが、彼らもやがて京を離れゆく。そのまさに前日、永倉新八と馴染みの仲居が、ままごとのような盃事をして哀しみを縁取る。
ロケ地
- おはまが勤める料亭、鷹峯の雲月か(入口近くの竹林、風情が似る)。
*おはまは松原智恵子、新選組を殺すとブチ上げていた浪士に打擲され内臓破裂の仲居、死の間際永倉の嫁になりたいと漏らし望みが適えられる運び。
*門を閉じた屯所の前で騒ぎ、帰ってきた近藤に斬られる浪士の一人に福ちゃん(クレジットあり)。
2009/4/26
■ 遠山の金さん 第30話「晴れ姿!ヘボ同心の初手柄」1982テレビ朝日/東映52
贋金作りの父を持つ女は、素っ堅気の恋人を巻き込みたくなくて身籠ったまま姿を消す。しかし七年の時を経て、欲をかいた子分どもが鋳型目当てに「母」の前に。子を守るための母の方便で、猫目同心が巻き込まれてゆく。
ロケ地
- 猫目さまに会わせてと南町奉行所へやって来て門前払いを食らう松吉坊、大覚寺明智門。
- 松吉の母・お俊が監禁される両替商・白金屋の根岸寮、大覚寺望雲亭(門)。
- 松吉が持っていた守袋の茂林寺、不明(塔頭か)。
- 猫目の回想、悪者にからまれていたお俊を助けた市中、大覚寺境内か。金さんとお俊の話をする水辺は大沢池畔、屋形船映り込み。
- 白金屋の寮へ連れ込まれた猫目が解放される泪橋たもと、大覚寺天神島朱橋。そのあと大手柄と飛び跳ねて歩く猫目は放生池堤、しかし困じ果てて金さんに助けを求めるのは大沢池畔(途中、一旦「南町」の明智門へ現われ)。
*お俊は宮園純子、別れ別れになっていた大工の亭主は坂口徹郎。白金屋は神田隆、金さんに罪をなすり捕えろと大声←即桜出しのタイミング大笑い。お俊の父の子分だった重三は若林哲行、白金屋に刺され。
2009/4/25
■ 必殺仕事人2009 第13話「給付金VS仕事人」2009.4.24ABC/松竹
人別からはずれあがき苦しむ民を詐欺のネタに使い、虫けらのように始末する外道ども。彼らの仲間の、闇に潜んでいた青年は姿を現し、三番筋に手助けを求めるのだった。
ロケ地
- 為蔵を殺して去った「影」を追うも船で逃げられる涼次、沢の池か広沢池か(突き出た州に船着きあしらい、静水域/夜間撮影)。
- 帳外れを追い立てにゆく小五郎と伝七が乗り込む船、八幡堀。彼らが住む「土手」のくだり、小五郎たちが現れる見上げの「土手」は大覚寺大沢池堤、「住まい」は大覚寺天神島に苫屋などあしらい。
- 「土手」で出会った小五郎と匳が場所を変えて話す葦原、西の湖園地。
- 闇の影が匳であると涼次に告げるお菊、上賀茂神社ならの小川畔。
- 上総屋をつける匳、そのあとをつける涼次のくだり、八幡堀(白雲橋、堀端、明治橋たもと等各所)〜上賀茂神社ならの小川畔。上総屋が入ってゆく町年寄拝領屋敷は聖護院(山門入ってすぐの建物の通用口)。
- なぜ匳を見逃したかと問うた主水の言葉を噛み締める小五郎、八幡堀堀端。それを眺めやるお菊のカットは松竹オープンセットの橋上。
- 利用された帳外れたちが集められ虐殺される小屋、不明(小屋のすぐ後ろに「小丘」あり、安土か)。
- 匳が上総屋を仕留めるくだり、女郎屋から逃げてきた上総屋がくぐる門は大覚寺大沢池木戸、大沢池溢水口に匳が潜み、上総屋を有栖川に落としこんで仕置。きれいに上がる水しぶきがいかにも必殺。
*土手に住む恋人たちは浅利陽介と森田彩華、逃散者設定で男のほうは匳の弟分。お上の振舞金を懐に入れるため帳外れを利用する悪党どもは、町年寄が楠年明、北町年番与力が勝部演之、地回りが壇臣幸、口入屋の上総屋が石丸謙二郎。
2009/4/24
■ 新選組 第15話「油小路の闘いをこえて」1973/4-9フジ/東映
急速に変わりゆく時勢、沖田が病臥するなか又ひとり若者を送った近藤は、己に言い聞かせるように戦いはこれからと隊士に説く。
ロケ地
- 伊東甲子太郎を暗殺し御陵衛士を殲滅する油小路七条、今宮神社東参道〜東門内側の境内。伊東の亡骸は石橋上に置かれる。
- 浪士に因縁をつけられ川に叩き込まれる富五郎、上賀茂社家町・明神川。
*近藤が総司の薬を貰いにゆく、長州出入りの薬屋の女主は中村玉緒、新選組に便宜をはかったと長州に責められるが怯まぬ女傑。ここを紹介する役回りで13話の光本幸子が再登場。
2009/4/23
■ 新選組 第14話「奈良尼寺の急襲」1973/4-9フジ/東映
天誅組の記憶未だ生々しい古都で起こる惨劇、心に傷を残した人々は、さらなる流血を望まず「敵」に危険を知らせてやる。
ロケ地
- 陸援隊が巡察中の新選組にからむ市中(土州白川屋敷付近)、上賀茂社家町明神川端と橋上。白川女や川中で布を晒す職人あしらい。
- 沖田らが奈良へ向かう街道筋(奈良街道)、不明(田んぼの一本道、山裾に茶店、その先が石積みの切り通しの、用心棒シリーズ等で頻出のアレ。後段、笠置の若者が鉄砲を運んでくる道も同所)。
- 奈良イメージ、芝地の鹿、二月堂から望む大仏殿の甍、大仏殿と回廊および大仏。
- 沖田らの宿へ使いに出た先発隊の隊士が襲われる夜道、広隆寺塀際か。
- 柴田に危険を耳打ちした尼僧の寺・安養寺、西壽寺(石段下、本堂甍を望む図)。
- 新選組を襲った浪士たちが押し入る庄屋屋敷、走田神社社務所。駆けつけた近藤は神社鳥居から出てくる。
- 笠置から来た青年たちが銃を積んだ大八を曳く道、不明。
- 奈良イメージ、芝地の鹿、浮見堂、二月堂(下から舞台見上げ)、春日大社回廊と参道、興福寺五重塔。
- 奈良を去る新選組、斎藤と柴田が永倉を待っている池端は猿沢池、興福寺五重塔や南円堂が映り込む。隊士を率いてゆく土方は東大寺大仏殿回廊脇(外側)。
*柴田に危険を知らせる尼僧は浜美枝、尼になった訳が新選組にあるという因縁つき。近在の百姓を集める回状を浪士たちに強要されるも拒む庄屋は嵐寛寿郎、近藤の保護も拒むところがミソで親族が天誅組。
★今日はじまった「京都地検の女」に福ちゃん/お寺の住職でロケ地は西壽寺、内部もビッシバッシに使ってて資料的価値高し。「更正中の人」の一人に峰蘭さんも。センセイが繰り出す警策のシャープさにうっとり・作務衣姿もナイス。
2009/4/22
■ 新選組 第13話「決死隊京に突入す」1973/4-9フジ/東映
勤皇の心篤い山出しの青年は、口舌の徒に利用され命を散らす。純朴な若者を救いたくて動いた近藤の心も届かず、「姉の心」も間に合わない。
ロケ地
- 老中の使者が十津川郷士の青年に刺される山科の街道、北嵯峨農地竹林際。造園に使うものか、大石が道端に積まれている。
- 京に入ったばかりの十津川郷士・海野と古谷がゆく市中、八坂神社境内、西楼門。
- 御所を遥拝にゆく海野と古谷、京都御所塀と紫宸殿。白州に拝跪する二人の絵には建物等からまないので、イメージカットで別撮りの可能性あり。
- 荒木の死を聞いた海野たちが「同志」と語らう市中、御香宮絵馬堂下。会津中将の駕籠がやって来る道は境内と参道石畳を組み合わせ、これを襲う浪士たちのシーンは拝殿前等で展開される。
*海野は目黒祐樹、古谷は三ツ木清隆、彼らが入る宿の女主は光本幸子で女中は伊吹友木子。十津川郷士を手駒に使う「口入屋」の口舌の徒である札付き浪人・荒木は林彰太郎。
2009/4/21
■ 新選組 第12話「近藤勇に危機迫る」1973/4-9フジ/東映
屯所は不動堂村に移り、近藤土方は旗本格。薩長が接近との噂が公然と囁かれるなかでの局長襲撃には、武士の風上にもおけぬ獅子身中の虫が絡んでいた。
ロケ地
- 会津家中との会合の帰途襲撃される近藤の駕籠、仁和寺観音堂脇(雨演出)。同じく襲撃を受ける会津の中村、仁和寺経蔵周辺。
- 己を狙う者どもを釣り込み戦う近藤のくだり、近藤の立ち回り先のタレコミを受け色めき立つ薩摩藩邸の門(当時二ヵ所ありとナレーションが入る、相国寺近くのほう)、東本願寺内事門(濠に影を落とす海鼠壁などのショットもあり)。近藤が視察に来ると知らされた薩摩藩士が待ち受けて襲撃の「相国寺境内」は相国寺法堂前、立ち回りは法堂基壇はじめ回廊付近で行われ、庫裏も映り込む。近藤の駕籠がやって来るのは湯屋前の「辻」。
*武田観柳斉は菅貫太郎、彼と対比される役回りの怯懦ゆえ脱走をはかる若い隊士は小林芳宏。
*饂飩屋の二人は、不動堂村屯所を訪ねてきた態で登場。
2009/4/20
■ 新選組 第11話「士道に背く事を許さず」1973/4-9フジ/東映
驕り高ぶりトラブルを起こし、糊塗するために非道をはたらく上司に耐えかねた青年は、己の誠を貫くため「真剣での稽古」の許可を願い出る。
ロケ地
- 若い隊士を連れて呑みにゆく途中、女への土産を言いつける谷、八坂神社南楼門。
- 酔って絡んだ挙句、保身のため桑名藩士を斬って逃げた谷が、柴田に口止めする夜道、広隆寺東塀際か。
- 非道を秘匿することに耐えかねた柴田が、沖田に谷のしたことを告げる門、大谷祖廟北通用門。
- 女のもとから帰ってきた谷の前に立つ柴田、下鴨神社河合社裏手、糺の森池跡。
- 谷を告発したアベックが事後新選組の巡察に行き会い会釈する市中、八坂神社本殿脇から絵馬舎へ通じる石段、本殿脇境内。
*谷三十郎は戸浦六宏、部下の柴田青年は太田博之。谷と言い争いになり斬られる桑名藩士は和崎俊哉、彼の知り合いで逢引中に一部始終を目撃する女は水原麻紀。犯人と間違われ投獄される浪人は久高惟晴。
2009/4/19
■ 遠山の金さん 第29話「驀走する裸馬の女!」1982テレビ朝日/東映
「暴走族」の若者たちの青さが悪党に利用されてしまうところへ、「暴走」奉行が乗り出す情話。馬目立ちまくり、迫力の曲乗り必見。
ロケ地
- 若天狗党が流鏑馬を奉納する白川八幡宮、下鴨神社。馬場で曲乗り、宮司が射殺されるのは二の鳥居前、金さんが香具師の元締に口止め料をふっかける林は糺の森。
- 若天狗党が村へ帰る道、北嵯峨か(竹林〜野道)。
- 口止め料を要求された件を新宮司にはかる稲造、大沢池か(屋形船のシルエット)。
- 若天狗党のねぐらがある葛飾村、酵素河川敷。河畔に小屋しつらえ。
*若天狗党リーダー格の青年は中島俊一、太股丸出しの女の子は諏訪裕子。宮司を殺して後釜にすわる悪党は亀石征一郎、意を受ける香具師の元締は中田博久。
★「鴨川ホルモー」見てきた。観客少なし・どっと笑うとこを静寂が支配しお寒い限り。くろ谷三門上空に湧く大黒鬼は迫力あるものの、恋敵との決戦の場は原作通り大文字を望む京大グランドで見たかった気もする。凡ちゃん可愛すぎ、安倍ちょっと?だがチョンマゲ高村GJ、良々ハマりすぎ。
2009/4/18
■ 必殺仕事人2009 第12話「冤罪」2009.4.17ABC/松竹
義賊と評判をとる盗っ人は蔓付き、潮時と見るや当りをつけておいたスケープゴートを贄にして高笑いの、とんでもない腐った上つ方を、仕事人たちは怒りを込めて仕置き。二人引き受けた小五郎の的の一つが、誰とも知れぬ「影」の手にかかり謎を残す。
ロケ地
- 源太の塚に参るお菊、酵素河川敷・木の傍。石川六右衛門の話をする涼次と帰る道、御室霊場・お堂前。
- 長田清兵衛の梟首、酵素河川敷・竹林際(柵あしらい)。
- 晒し首を見に来ていた「六右衛門」為蔵が入ってゆく屋敷、宝厳院通用門。
*六右衛門として処刑されてしまう食い詰め浪人は松村雄基、妻女は渋谷琴乃。善人面の外道奉行は小林稔侍、グルの与力は上杉祥三と片桐竜次、盗っ人の為蔵は本田博太郎(ちょっとキレた系、足運びがナイス)。
2009/4/17
■ 新選組 第10話「大坂天満橋の襲撃」1973/4-9フジ/東映
刀を求める者と金を入用な者と、幸運な邂逅に思えた取引。知らずに作州浪人の刀を手に入れた新選組隊士は、やがて任務のなかでその青年と皮肉で無惨な出会いを果たす。
ロケ地
- 大坂へ船で下る原田、嵐峡(堰上の湛水域、船上)。
- 大坂イメージ、大阪城天守。
- 刀屋や古道具屋で何度も会った娘に声をかけ刀を見る原田、今宮神社境内(石畳)。刀を見て購うのは稲荷社脇。名乗らず別れるのは石橋たもと。
- 兄の死を知らず国へ帰る妹、今宮神社東参道かざりや前〜北嵯峨農地・竹林際。
- 入手した刀の由来を知って以来それを携行することのなかった原田、巡察に出てゆく道は今宮神社東門(中から出てくる)。
*兄のため父から渡された愛刀を売りにゆく娘は珠めぐみ、その金で大坂城を爆破する焔硝を買おうとしていた兄は亀石征一郎、同志の浪人は天津敏。原田を怒らせる嫌味な刀屋は中村錦司。
2009/4/16
■ 新選組 第9話「土方歳三清水坂に斬り込む」1973/4-9フジ/東映
か弱き者には、とても優しい漢たち。今回は、「鬼」も朋輩を気遣うわ食い詰め浪人に情けをかけるわの大盤振る舞い。
ロケ地
- 山南を迎えに出た沖田隊に接触する杉村浪人、今宮神社東門。
- 盗ってきた新選組の機密文書を売り込もうとする杉村、白川巽橋(設定は木屋町)。
- 文書を入手した土佐浪士らが走る道、不明(石畳〜坂)。
- 文書の記載通りに浪士たちが土方を襲う清水坂界隈、相国寺鐘楼脇(チャンバラには宗丹稲荷や碑も映り込む)。逃げた者たちが近藤と鉢合わせするのは法堂・方丈間の回廊脇、庫裏も映り込む。
*食い詰め窮して同門の山南を訪ね「魔が差す」杉村は小山田宗徳、妻女は水野久美、土佐っぽを紹介する馴染みの酒肆女将は原良子、その土佐浪人は穂高稔。
2009/4/15
■ 新選組 第8話「浪士糺の森に集結す」1973/4-9フジ/東映
市民に対する新選組の心遣いは、市井に紛れた不穏分子の邪推により悲劇に発展。殺伐が支配するなか、任務が粛々と遂行されてゆく。
ロケ地
- 山口が旅の娘を送り届けてやる最勝院(仏光寺近く設定、字は当て字)、宝塔寺。入口は方丈門、帰る山口は山門をくぐる←坂の上から浪士が見ている。後段、寺から出た娘を監察部が尾行するくだりでは参道も映る。
- 最勝院をフケた浪士たちが拠る糺の森、本物。アジトにする乞食小屋は池跡にしつらえ、お芝居やチャンバラは河合社際や泉川でも展開される。
*巡察中の新選組に道を聞いた娘は菊容子、京都遊学中の兄は長谷川明男で寄宿先の最勝院を浪士のアジトに提供している設定。リーダー格の酷薄な浪士は村井国夫、娘を送っていって浪士に警戒され殺された隊士は小笠原良知で役職を擲って得た妻女は北林早苗。ラス立ち福ちゃん入り・糺の森へやって来た浪士の一人、高速後退とくるくるのけぞりを披露。
2009/4/14
■ 新選組 第7話「祇園小路の人質」1973/4-9フジ/東映
新入隊士の浮沈を描く一話。身の程知らずの増上漫は自ら破滅を招き、監察が太鼓判を押した青年の汚名は雪がれて「いい若い人」が仲間に。
ロケ地
- 京へ一里の鳥羽街道をゆく赤松と弟子たち、不明(川堤、背景の山裾に里居)。監察が待つ「おせき茶屋」は土手に小屋をしつらえ、その前に木橋架かり。
- 監察に褒められた北原に制裁を加える兄弟子たち、壬生寺境内。
- 会津藩士刺殺犯の浪士を追って祇園に出動のくだり、目明しの富五郎が隊士を待つ橋は白川巽橋。井上隊が黒田藩士に突っかかられる二軒茶屋前は今宮神社境内か(青丹の連子窓が映り込む)。原田隊が詰めるのは建仁寺三門(背景に法堂)。
- 師匠のしくじりをつけ回された北原が物思う屯所界隈、壬生寺千体仏塔脇。
- 巡察中呆ける北原を叱咤する斎藤、今宮神社東参道。
- 人質斬殺の件で巡察中の北原に呼び出しがかかる市中、今宮神社石橋脇。
*弟子を引き連れ入隊してくる岸和田の道場主・赤松は藤岡重慶、メッチャ偉そうで言葉は流暢な関西弁。赤松が従僕扱いしている弟子の青年・北原は石田信之、彼が無実なことを証言する女中は四方正美。
2009/4/13
■ 新選組 第6話「三条大橋に黒い人影」1973/4-9フジ/東映
子が願うままの強い男たろうとした父は、恐怖を抑え蛮勇をふるう。しかし、生来温和な元坊官に新選組隊士がそもそも似つかわしくないのだった。
ロケ地
- おみよが野菜を洗う川に粗相をして叱られる市太郎、上賀茂神社ならの小川。
- 永倉隊の巡察についてきてしまう市太郎、壬生寺本堂前石畳(導入は山門越し)。
- 迎えに来た叔母が目を離した隙にまた消える市太郎のくだり、叔母がお参りのお堂は壬生寺境内祠、市太郎が走り抜けるのは千体仏塔脇。
- 内山の死後、河原で石を積む市太郎、桂川松尾橋上手汀。これを眺める近藤と沖田、橋の欄干は渡月橋や渡月小橋に似る。
*捕物の際臆し、共に出動した町方が重傷を負う事態となる「士道不覚悟」の隊士・内山は中村賀津雄。彼の息子の市太郎は岡本崇、市太郎を預かっている内山の妹は藤田弓子。三条大橋の制札場に狼藉をはたらく土佐浪士に田中浩や岩尾正隆。
2009/4/12
■ 幻十郎必殺剣スペシャル「死神復活」2009.4.10TX/東映
大御所暗殺の後日潭。漏れてはならぬ秘密を守るため幻十郎抹殺指令が下るが、秘事を己が野望に利用する悪党が暗躍、広範囲に不幸を撒き散らして歩く。
ロケ地
- 失踪した志乃を捜し歩く幻十郎、志乃との経緯を思い出し佇む水辺は大覚寺大沢池船着き(大)。
- 志乃が磔刑に処せられるところへ乱入し奪い去る幻十郎、不明(崖の下のアレ)。
- 志乃が助け出されたとお咲に話す和馬、大覚寺心経宝塔脇(梅開花)。
- 酷い拷問のため記憶を失くした志乃を預ける楽翁隠居所・浴恩園、安楽寺山門(イメージカット)。
- 「脱藩した」出石藩士が襲われる東海道、不明(野道)。
- 出石藩邸、大覚寺大門。
- 江戸城イメージ、姫路城天守。
- 浴恩園から消えた志乃が彷徨う道、大覚寺放生池堤。
- 江戸家老の専横を憂える出石藩の有志が会合を持つ「お堂」、鳥居本八幡宮舞殿に扉あしらい。黒鍬者の襲撃で負傷した和馬が、案じてついてきたお咲と出会うのは大覚寺御殿川畔(勅使門前林間)、追っ手をやり過ごすのは御殿川河床(勅使門橋下、追っ手は橋上を駆け去り)。
- 彷徨った果て志乃が記憶を取り戻す織絵の墓、大覚寺大沢池畔。己のために危ない目に遭わせたと志乃に詫びる幻十郎、大覚寺天神島(ここへ和馬たちが現われる運び、二人が出てくるのは嵯峨帝歌碑傍の植え込みから)。
- 和馬が幻十郎宅に保護されたあと、伊佐次に後を頼み帰るお咲、大覚寺放生池堤(東端の石橋上、お咲は放生池畔を去る)。
- 幻十郎宅から姿を消した和馬が、お咲を呼び出し「任務」を遂行するべく別れを告げる祠、大覚寺天神島祠脇(大楠脇から更科軍兵衛が湧く)。
- 和馬たちを捜しに出る志乃、大覚寺護摩堂前から石仏前を通り北へ。
- 和馬とお咲を葬った塚、大覚寺遣水跡にあしらい。
2009/4/11
■ 遠山の金さん 第28話「手裏剣使いの女参上!」1982テレビ朝日/東映52
手裏剣投げの見せ物で評判をとる娘は訳あり、父恋しさゆえ海を渡ってきた彼女の心を汲んだ金さんは、悪者を一掃したあと「国禁」の括りはそのままに、父子に幸あれと配慮の裁きを下す。
ロケ地
- お吉の父・陶岳が宋三彩の偽物を作らされている工房、鳥居本八幡宮広場に窯をあしらい。父を求め忍んでくるお吉が見つかり追われるくだりでは舞殿が映り込む。早田さまが捕り方を連れてやって来る際には小柴垣道も。
*阿蘭陀お吉は中村晃子、元は日本の漁師で漂着して清国の陶工となった父は内田稔、彼を陥れ贋作作りを強要した唐物商は江並隆。
2009/4/10
■ 新選組 第5話「桂小五郎襲撃の夜」1973/4-9フジ/東映
時勢にも我欲にも流されず、己が「漢」を貫く近藤局長。桂を匿う幾松を見逃し、僻目から嫌味垂れるライバルの危機にも毅然、しかしその美学には滅びの予兆。
ロケ地
- 伏見イメージ、宇治川派流沿い酒蔵、松本酒造前東高瀬川堤。
- 友禅流しの川、不明(浅瀬、擬宝珠越し「橋上」から覗き込み/追っ手をやり過ごし桂が戻っている京イメージ)。
- 呼ばれた座敷へ向かう幾松が渡る橋、白川巽橋。幾松に別れを告げ料亭を出た桂があたりを見回し去る町角、辰巳大明神裏手。
- 見回組に新選組への協力について苦情を言われた浅井又兵衛が奉行所役人にボヤきつつ行く道、二条城外濠端。設定は現地か。
- 三本木の幾松の「家」、不明(狭い路地)。ここへツナギに来る「雲水」は巽橋を渡り。
- 桂が密かに幾松と会う料亭、永倉らが裏を固める土手、不明。
*同志の仇を討ちに佐々木に殺到する浪士の一人に福ちゃん、近藤に斬られてのけぞり。
■ 必殺仕事人2009 第11話「仕事人、死す!!」2009.4.10ABC/松竹
一度生じたゆらぎは大きな亀裂となり、悪い流れは底なしの闇へ。仲間の助けも身内の心配も届かず、悪女の陥穽に落ちた青年は、それでも筋を通して逝く。
ロケ地
- 江戸入りしたお富が頭をめぐらす門、南禅寺三門。
- お富にアガリを渡す焼津の末吉、今宮神社合祀摂社。
- 源太に「父」大津屋の話をするお富、罧原堤下汀。
- お富を怪しんで尾けた作太郎が目撃する悪党ツナギの現場、今宮神社高倉下。
- 源太を荼毘に付す野原、酵素河川敷。
*母と偽り源太を利用しようとした「近江の女狐」と称される悪女・お富は浅野ゆう子(吊られ)、手下の末吉は岡本光太郎、グルの貸元は菅田俊。
*仕事を見られた源太と、目撃者の同僚と、二人とも殺るつもりだったと嘯く小五郎はその後もニヒルに決め、渡辺家コントも不貞寝のやるせない背でキメる。若手刑事殉職モノふう「源太死す」はちょっと間のび感あり、「炎」も生焼けくさいし「母ちゃん」おぶうシーンもヘン。
2009/4/9
■ 新選組 第4話「千本通りに消えた銃声」1973/4-9フジ/東映
年を偽って入隊した少年の哀話。皆の気遣いも空回り、稚気は彼を黄泉路へ引きずり込む。
*ロケなしセット撮り。少年は中村光輝、連れ戻しに来た姉は本阿弥周子。新選組の巡察隊を狙撃する一味の浪人に福ちゃん(スナイパーではなく、捕まり組)。
2009/4/8
■ 新選組 第3話「沖田総司を狙う刺客たち」1973/4-9フジ/東映
池田屋このかた、過激派の憎悪の的となる新選組。新入りを装った間者が入り込むが、平隊士の自分に頭を下げて総司の護衛を頼む近藤を見て、倒幕浪士は惑う。
ロケ地
- 新選組の巡察隊がゆく市中、八坂神社本殿脇から絵馬舎へ通じる石段(白川女や舞妓が行き交う)。新選組を見て身を隠す浪人たち、祇園・白川沿い石畳。手応えが無いと感じた永倉が一計を案じ一人で隊から離れるくだり、白川巽橋〜辰巳大明神裏手。
- 永倉が自らを囮にして不逞浪士を誘き出す真葛ヶ原の茶店、上賀茂神社ならの小川畔に建物しつらえ。襲ってきた浪士たちとのチャンバラは川中に及び、沖田ら隊士が駆けつけてくるのは神事橋、逃げた浪士を追っていった隊士たちが戻ってくる際には北神饌所も映り込む。
- 沖田が医者へ行く道、金戒光明寺永運院下坂。医師・高野玄庵宅、不明(塔頭ふう)。医師宅を出た沖田が浪士に襲われる石段、金戒光明寺石段(三浦が出て浪士を斬り、咳き込んでいた沖田を助ける)。
- 屯所を出た三浦を尾行する山崎と島田、三浦が渡る橋は白川巽橋、訪ねる「女」の家はセット。
*間者だった新入隊士の三浦は林隆三、彼の女は田村奈巳。三浦に疑いを持ち女の家へ押しかけてくる「同志」は蜷川幸雄。
2009/4/7
■ 新選組 第2話「池田屋にきらめく白刃」1973/4-9フジ/東映
諸方に侮りを受けるなか、新選組に面目を施させた池田屋事件。粛々と己がつとめを果たす近藤だが、事件当日最後に斬った若侍の正体を後日聞かされ忸怩。
ロケ地
- 仲間に会津本陣から出る「的」について報告に走る「不逞浪士」、金戒光明寺永運院下坂〜長安院下坂(坂の下に仲間が待つ茶店をあしらい)。
- 守護職に招集された治安責任者たちが続々と出てくる会津本陣、相国寺庫裏。近藤が見回組の佐々木に挨拶し別れる石段、金戒光明寺石段。近藤を襲う浪士たちが潜む町角は相国寺湯屋脇、気付いていた近藤が迎えうつのは大光明寺前。
*近藤に道を聞いた旅の女は堀越光恵、彼女の「男」の金沢浪人は松山省二でその後桂に接触し「同志」になって「運悪く」池田屋へ。桂小五郎は菅原文太、幾松は中村英子。宮部鼎蔵は北原義郎、池田屋で最初に近藤に斬られて階段落ちの浪士は福ちゃん・クレジットはベタなれど検分の役人の言からするとどうやら北添佶麿の模様。
2009/4/6
■ 新選組 第1話「芹沢鴨死す 豪雨止まず」1973/4-9フジ/東映
日々隊士増えゆく勃興期の新選組、創始に功あった芹沢だが放埓つのり駆逐される。鴨一派の言動に激昂する土方や山崎を宥めていた近藤だが、罪もない女の哀れな死にざまを見て刃をかざす。
ロケ地
- オープニングの出動風景、知恩院北門〜黒門道。
- 巡察中の「壬生浪」から逃げる町衆、今宮神社東参道(東門越し、かざりや前)。
- 8.18政変時出動イメージ、会津本陣に金戒光明寺三門。
- 隊士・藤田精一郎の恋人が勤める祇園の茶屋、八坂神社南参道・二軒茶屋。通りかかった近藤について行く精一郎のくだり、南楼門〜境内、本殿脇から絵馬舎へ通じる石段を降りるところまで。
*芹沢鴨は遠藤太津朗、新見錦は成田三樹夫。鴨に無体を働かれ絞殺される精一郎の恋人は鮎川いづみ。鴨の取り巻き連に福ちゃんや平沢彰、小峰さんなどチラリ。
2009/4/5
■ 田原坂
第二部「桜島は死せず」1987.12.31日テレ/東映
西郷は地方士族のシンボルに祭り上げられ、各地で反乱が続発。スパイが鹿児島に送り込まれ、捕まった一人が西郷暗殺計画を吐いたことから事態は沸騰する。ついに立つ西郷、熊本へ押し出すも勝利を得ることはなく、敵味方相次いで斃れる凄惨な光景が繰り広げられる。戦のさなか木戸が逝き、西郷の死後大久保も凶刃に倒れ、維新の功労者たちは矛盾を抱えたまま時代に捨てられ消えてゆくのだった。
ロケ地
- 竹村へ移転の西郷家、不明。
- 吉野開墾場、不明(丘陵地)。
- 庄内藩から留学してきた青年たちが私学校の若者たちと接触する広場、仁和寺グラウンド。
- 岩熊と香がデートの野原、大堰川河川敷か。
- 神風連の乱、秋月の乱と続き各地から西郷の決起を促す早馬がやってくるくだり、一部木津河原。山道は不明。
- 鹿児島・伊集院の中原家、不明(民家裏手?)←スパイの中原尚雄がこっそり実家へ立ち寄るシーン。
- 鹿児島を進発する西郷軍、伊賀上野城天守下広場(天守映さず)。
- 熊本協同隊の宮崎八郎がよたよたついてくる浪子を庇いつつゆく道、木津河原か大堰川か。
- 飫肥隊、中津隊が合流の街道、酵素ダート。
- 熊本城攻撃のくだり、空撮で熊本城を映したあと、戦闘シーンは上野城。外から濠越しに石垣を見る図、西郷軍の砲が届かず濠に着弾し水しぶきを上げる絵などもある。
- 乃木希典が率いる隊が軍旗を奪われる植木村の戦場、酵素河川敷。
- 西郷小兵衛が戦死する河原、木津河原。
- 田原坂、本物を空撮で。民謡「田原坂」の美少年は岩熊という話を入れ、道に迷ってやってくるシーンは酵素ダートか。吉次峠は谷山林道切り通し、柵をあしらい←篠原国幹戦死。
- 大山巌が到着する陣地、酵素河川敷。
- 黒田清隆が勅使として久光父子の意向を確認のくだり、鹿児島城イメージに上野城天守。
- 佐川官兵衛戦死の野原、不明(葦原にスモーク焚き)。
- 庄内藩留学生の骨肉の悲劇の竹林、不明。
- 鹿児島へ移る戦場、木津河原(白刃で砲に向かう辰之助など)。
- 椎原父子が浪子を連れて自刃の林、酵素木の裏。
- 可愛岳を突破する西郷軍、不明。籠る城山、例の崖。岩崎谷、不明。城山の方を眺めやる女たち、不明(岩がちな丘)。
- 帰還した菊次郎を迎える幼い妹、不明(丘陵)。
- 大久保が暗殺される紀尾井坂、大谷祖廟参道(刺客は小峰さん)。
2009/4/4
■ 田原坂
第一部「英雄野に下る」1987.12.30日テレ/東映
斉彬公の死後、久光の不興を買い何度も流罪となる西郷だが、時の流れは彼を光の当たる場所へと押し上げる。徳川幕府瓦解後、江戸無血開城を成し遂げるなど功績を上げ新政府で参議となり陸軍大将もつとめるが、対朝鮮問題に関する政変で下野、鹿児島に理想郷をつくるとして新たな出発をはかるところで第一部完。
ロケ地
- 明治六年、雨降りしきる東京・近衛局、不明(洋館)。明治十年二月、抜刀した少年兵が馬を駆る道、不明。ここまでアバンタイトル。
- 安政の大獄後、攘夷僧・月照を伴い馬関の浜をゆく西郷、舞子浜。松原をゆき、乗船は突堤で。
- 鹿児島イメージに桜島、下加治屋町の西郷家、民家門。
- 鹿児島へ戻ってきた西郷がイトの嫁入り行列を見る橋、流れ橋。大久保家、不明。
- 郷中の訓練を眺める西郷、その中に弟の小兵衛少年を認めるのは仁和寺グラウンド。
- 月照保護を拒否されお城へ掛け合いにゆく西郷、鹿児島城イメージに伊賀上野城天守。以降も登場。
- 流罪先の奄美大島、不明(キビ畑とか青い海とかあって南洋植物生えてたり・南西諸島のどこかか)。
- 本物の磯御殿が映ったあと、西郷召還を久光に願う大久保のくだりは嵐亭延命閣。以降も登場。
- 久光上洛の根回しに先発する西郷、京の情勢を聞き急ぎ発つ段の馬関の浜、舞子浜。
- 期待したものと異なる勅許に怒った精忠組の若侍が大坂を発ち伏見さしてゆく街道、大堰川堤。彼らを抑えるべく命じられた藩士が出てゆく薩摩藩京屋敷、大覚寺明智門。
- 生麦事件の街道、下鴨神社馬場。
- 薩英戦争後呼び戻される西郷、徳之島まで迎えに来る慎吾、不明(木の桟橋)。
- イトが西郷に女中でもいいから家に置いてくれと懇願する橋下の河原、流れ橋下手汀。
- 鳥羽伏見の戦い、木津河原。
- 勝海舟が江戸城総攻撃中止を申し入れに来る江戸薩摩藩邸、大覚寺大門。会談後、互いに礼を述べ握手する勝と西郷、観月台。
- 薩摩藩士・横山安武が新政府を批判し抗議の切腹のくだり、訴状が挿まれている衆議院のフェンスは龍谷大学大宮キャンパス入口のフェンス。
- 参議を引き受けるため東京へ向かう西郷、大久保や木戸らも乗る米国汽船、不明。
- 親兵設立、閲兵の広場、不明。
- 東京の西郷従道邸、不明(洋館)。
- 政変で下野、鹿児島に戻った西郷に駆け寄る、同じく辞めてきた桐野ら、不明(桜島を望むシラス台地設定で、足もとは白々とした岩場・湖南アルプスか)。
2009/4/3
■ 遠山の金さん 第27話「大屋根に立つ美貌の女賊!」1982テレビ朝日/東映52
盗っ人に翻弄された親娘を、お奉行は粋なはからいで安楽の地へ導く。賊の手先をつとめていた娘の理屈が些か通りにくいが、手裏剣で目潰しとか、志賀島へ帰りたいとか、伏線はちゃんと引かれている。
ロケ地
- 文三が参るお菊の墓、二尊院墓地。
- 賊一味のアジトである雑司ヶ谷の古道具屋、不明(地道に面して簡素な門あって二階家、北嵯峨か)。合流した文三と金さんがイモ焼いて食う林も不明、池畔か。
- アジトを探ってきたお竜が金さんに報告のお堂、大覚寺護摩堂。
*大盗をお縄にするも恨まれ家に放火され目を潰され娘を失った目明し・文三は岡田英次。実は生きていて賊の仲間になっていた文三の娘は栗田陽子。獄門になった賊の弟は浜田晃、手下に曽根晴美や小船秋夫。
2009/4/2
■ 銭形平次
第888話「ああ十手ひとすじ!!八百八十八番大手柄/さらば我らの平次よ永遠に」
1984.4.4フジ/東映
幕府転覆を企む胡乱な軍学者とその一味を懲らすのがお話の要諦、秘密が漏れるのを防ぐため罪を着せられた町娘の逸話がからむ。
ロケ地
- 火盗改長官・黒崎源蔵役宅、大覚寺明智門。
- 保利の本隊が集結する赤坂溜池の寺、神光院中興堂。立ち回りはセット併用。
*歴代出演者が顔見せするほか、豪華「友情出演」が目白押しの賑やかな最終話。
旧キャスト連/京本政樹・永田光男・森次晃嗣・鎌倉俊明はそのままの役どころで、森田健作と武田てい子は別の役柄で出演(「ひょうたんのお勝さん」は火事に驚いて出てくるおばさん、「青柳同心」は油問屋の番頭で火付け浪人について証言)。
友情出演・善玉連/里見浩太朗は南町奉行、汀夏子はは組のかしらの娘で恋人だった「一味の浪人」に舟木一夫、志垣太郎は大店の若旦那で恋人役の竹井みどりが冤罪で捕まる町娘・父の小間物問屋は武藤英司。なべおさみはは組の小頭、和泉雅子は飛脚問屋の女将で間抜け従業員が火野正平、あべ静江は怪しい酒肆聞き込みの際の証言者、野川由美子は番屋へ出前の蕎麦屋の女将、三嶋ゆり子は一味の浪人の情婦の酒肆女将、松山英太郎は不逞浪人の待ち合わせに使われて迷惑を蒙る酒肆の主、三田明は灯油を購った浪人について証言する蕎麦屋、桜木健一は「お勝さん」の倅、高橋元太郎は八がエッセンに行く夜鳴き蕎麦屋、五木ひろしはい組の火消し、美空ひばりは平次の古馴染み設定・悪党が出入りの料亭の女将で冤罪娘の知人←「平さんはみんなの心に永遠」発言で物語の棹尾を飾る。
友情出演・悪役陣/クーデタを企む軍学者・保利は内田朝雄、手下に浜田晃や田中浩、心酔者の火盗同心は亀石征一郎で長官は菅貫太郎。
2009/4/1
■ 銭形平次 第887話「母の涙のおわら節」1984.3.28フジ/東映85
大火ではぐれた母子の邂逅、しかし互いの立場のあまりな違いに、母はきっぱりと血のつながりを否定する哀れ。気鋭の若手同心と、悪所で働くアル中老女の対比が鬼気迫る。
ロケ地
- 保護された平次宅を出て彷徨うおたつ、おわら節を口ずさみ記憶を取り戻しかける川端は広沢池北西岸(水無)。おたつの回想、江戸さして旅ゆく越中藩士一家が歩む街道、北嵯峨農地。
*記憶を失い炎にトラウマを持つおたつは小畠きぬ子、親とはぐれたあと同心の家に拾われた中原は宮崎達也。おたつのいる岡場所も経営する、タチの悪い地回りは田口計。
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