2009/5/31
■ 砂絵呪縛 井沢雅彦監督作品 1960.3.29第二東映
将軍・綱吉の病篤く、後嗣をめぐる争いが激化する情勢下のお話。佞臣・柳沢と対峙する間部詮房、それぞれに属する徒党あり、気の向くまま渦中に入る無頼の士あり、美女に惑う奇怪な絵師あり、正邪入り乱れての大騒動が繰り広げられる。己が命など塵芥な浪人は純情可憐な娘の一途な心に陥落、うっかり正義の刃なぞ振るってしまうのだった。
ロケ地
- 将軍の平癒祈願の大法要が行われる芝・増上寺、清凉寺境内。本堂前の境内を使って賑わいが演出される。石畳脇で絵師・藤兵衛が砂絵を描いているほか、重四郎が呑んだくれる酒肆の外観も境内にあしらわれる。柳影組と天目党の小競り合いが本堂裏手でなされたりもする。
- 柳影組が続々と終結する屋敷、不明。
- 柳沢吉保と於伝の方が密談する庭、仁和寺宸殿・北庭池泉。
- 綱吉の愛妾・高音の局が直書のありかを蔵した簪を託した侍女・おみよの駕籠が襲われる道、南禅寺僧堂坂。
- 間部の娘・露路誘拐の報を聞き、間部邸へ駆け入る勝浦彦之丞、大覚寺大門。
- 柳影組が露路を移動させるくだり、途中通る墓地や入る深川のアジトは不明。
- 事後旅立つ重四郎、不明(田んぼの中の道、背景に大きな古民家も)。
2009/5/30
■ 遠山の金さん 第34話「愛か恨みか慕情の女!」1982テレビ朝日/東映
友を斬って苦悩する男と、恋人の父を討たねばならぬ青年。仇討ちの裏に巨悪ありと見た金さんは、老中に願い出て荒療治を敢行する。
ロケ地
- 金さんが木元浪人と知り合う釣り場、広沢池東岸に「足場」あしらい。
- 町であやとばったり会った新八郎、二人が話す河原は中ノ島橋下手河川敷。橋上から猫目が新八郎を見咎める。追われた新八郎が逃げ込むお堂は大覚寺護摩堂、猫目をやり過ごし出てきたところで金さんに声を掛けられる。
- 木元を見かけ斬り付ける家老の腹心たち、吉田神社竹中稲荷本殿前。
- 老中に許可を願うため登城するお奉行、お城イメージに姫路城天守。
- 木元と新八郎を会わせる金さん、下鴨神社河合社脇。金さんの企みで家老をここへ呼びつけてある趣向、ラス立ちに移行。
*新八郎は草川祐馬、木元は黒川弥太郎で娘のあやは芦川よしみ。高崎藩城代は高野真二、新八郎の仇討ち旅につけてある腹心は阿波地大輔←木元と間違って別人をばっさり、これが事件の発端に。新八郎の父は藤尾純、老中は中村錦司。
2009/5/29
■ 八百八町夢日記 第30話「生き別れ、思いの糸」1990.7.10NTV/東映53
兄妹の、悲劇的な再会。兄は盗っ人に、妹は身代乗っ取りの毒婦と成り果てていた。「道具」を使い捨てにした悪辣な旗本は、夢の扇が断罪。
ロケ地
- 山城屋の葬儀が営まれる寺、不明(門越しにお堂、内部はセット撮り)。
- おぎんを殺そうとした山城屋の番頭に経緯を聞く夢之介、神護寺明王堂。
- 嶋屋の若旦那とデートのおぎん、神護寺石段下。兄の「流れ星」が連れ込んで所行をなじるのは鐘楼脇。
- おぎんの回想、苛めっ子を追い払い竹とんぼを作ってくれた兄、広沢池西岸(公園)。
- 流れ星の裁可について話す夢之介と三の字、神護寺石段下に茶店しつらえ。石段を上ってゆく二人の絵もあり、五大堂と毘沙門堂の甍が映える。
*おぎんは白都真理、女郎→旗本に身請けされ養女、悪党の「打出の小槌」に。兄は速水亮、博打で借金・妹を売ったあと傷害で寄場送り→盗っ人に。旗本は高城淳一。
■ 必殺仕事人2009 第18話「的は婿殿」2009.5.29テレ朝/松竹
小五郎を的の依頼が三番筋に持ち込まれ、七年前の因果が明るみに。恨みは晴らしてやるものの、「婿殿」の心は重く沈むばかり。
ロケ地
- 寺島村の情景、西の湖園地。太鼓橋や中島が使われ、汀の一部は大覚寺大沢池や放生池堤を併用。
- 作事奉行・藤野邸、大覚寺大門。
*依頼者の飴売り娘は柳生みゆ、七年前失踪した姉は宮地真緒。藤野家へ婿養子に入った小五郎の学問所時代の朋輩は哀川翔、義母(先代の後添え)は北原佐和子、秘事をともにする用人二人は下元年世と須藤雅宏。
*仲間に探られ見張られてご気分害した小五郎、お菊と匳に凄んでみせるが涼次にはフォロー入れ。
2009/5/28
■ 八百八町夢日記 第29話「次郎吉花火」1990.7.3NTV/東映53
北町奉行失脚を狙った陰謀が、せっかく立ち直った青年の命を散らす。彼とその妹に入れあげ奔走する次郎吉、形見の花火が上がって幕。
ロケ地
- 黄羽織組がたむろする常念寺(荒れ寺、爆薬の工房あり)、大覚寺五社明神(舞殿に壁作りこみ、崩れ土塀あしらい。内部描写と門はセット)。
- 黄羽織組に爆薬を作らされていた花火職人が殺されて見つかる川、大覚寺有栖川河床(御殿川合流点付近)。
- おとせが黄羽織組に誘拐されるくだり、下鴨神社。おとせが渡ってくる橋は泉川の橋、当て落とされる道は参道。駆けつけた兄が斬られる林は糺の森池跡。
*おとせは浅野愛子、腕のいい花火職人で博打狂いを次郎吉に諌められた兄は塩谷俊。奉行の後釜を狙っていた御納戸頭は深江章喜、黄羽織組首領は伊藤敏八。黄羽織組に店先を壊される饅頭屋に福ちゃん。
2009/5/27
■ 八百八町夢日記 第28話「片思い恋の絵草紙」1990.6.19NTV/東映53
元部下の絵草紙作家に、汚職ネタを書かれた蔵奉行。邪魔者の暗殺からはじまる筋立てに、純朴な青年の、泡のように儚く消えてしまう恋をからめる。
ロケ地
- お初が子宝祈願のお堂、大覚寺大日堂。刺された寒月がかぶさってくる帰り道、大覚寺天神島(町方が朱橋のほうから駆けつけ、お初を犯人と決め付け捕縛)。連行されてゆく橋は中ノ島橋、下手右岸河川敷からゲンが見上げる。
- 寒月の墓で吠えているところを夢之介に諭されるゲン、北嵯峨農地(小丘)。
- ゲンの住む小屋、広沢池東岸にあしらい。
*漁師のゲンは保阪尚輝、親を亡くしたあと鉱山に売られ、そこを逃げ出して江戸に辿り着き寒月に拾われた設定。蔵奉行は西沢利明。ラス立ち福ちゃん入り、どアップあり。
■ 将軍の隠密!影十八
第19話「女の意地 ワイロのからくり、闇裁き」1996.6.29テレ朝/東映
家業に誇りを持つ献残屋の娘は、冷たい世間に怒りつんつん突っ張るが、父の死を乗り越え一から出直し。頑張る女が暮らす市中を、影メンバーもいつも通りに行き過ぎる。
ロケ地
- 品川と川崎の間に新しい宿場を作る件での調査を雨太郎に指示する八坂のダンナ、大覚寺放生池堤(釣りに誘い、二人ゆく水辺設定)。
- 新しい宿場の建設地・山根村へ赴く猪之吉、バリスト中の村境や、代替地の崖下、不明(田畔の地道/崖は例のアレか)。
- 目安箱に訴状を出そうとした山根村の若者、その殺害現場を目撃した娘に聞き込みの音次郎、広沢池観音島(対岸に野焼きの煙)。娘の回想、若者らが殺され川に突き落とされた橋、中ノ島橋。目撃者の娘が見知っていた実行犯の一人を捕らえシメる音次郎と猪之吉、吊るす木は大覚寺天神島の大楠(カラス大集結の林は別撮り、木にとまったカラスをナメて天神島を見るショットも)。
- 夷屋が山吹色のお菓子を献上に赴く一橋邸、大覚寺大門。これを見張っていた猪之吉は、同じ門から八坂のダンナが出てくるのを目撃。ダンナは浪人たちと屋形船に乗り込み、そこでは作事奉行と材木商が密談、船着きは大覚寺大沢池船着(大)。
- 見た事実から一橋に疑いを持つ猪之吉、幹や音次郎も同調し、八坂のダンナを無視して去る閻魔堂は大覚寺五社明神舞殿。
- 父の墓に参る綾乃、二尊院墓地。その後雨太郎と話すのは本堂脇。
- 作事奉行・柴田邸、妙心寺隣華院(幹が潜入し賄賂リストを持ち出すくだり、あまりに容易く手に入ったこれが宗尹を嵌めるための仕込みという運び)。
*心ならずも悪に関わってしまった献残屋・夷屋の主は新克利、娘の綾乃は小林綾子。作事奉行は磯辺勉、悪徳材木商は睦五朗、宗尹を首謀者に仕立て上げようとしていた黒幕の老中筆頭は御木本伸介。
2009/5/26
■ 八百八町夢日記 第27話「次郎吉捨身の反撃」1990.6.12NTV/東映53
口封じで出た欠員に見込まれてしまう三の字、恋女房を人質にされ仲間にも言えず。しかしみんなはちゃんと、心の内を察していてくれたのだった。
ロケ地
- 「御前」と音蔵が密談の屋形船、広沢池か。
- 音蔵が次郎吉を見つめる縁日、梅宮大社神苑に露店あしらい。
- お初を草加の田舎へ避難させるくだり、渡し場は広沢池東岸。乗ったあと一味が化けていた船頭が正体を現す。
- 次郎吉が呼び出される浄念寺、大覚寺聖天堂。
*むかし捕縛されるところを次郎吉に助けられた恩を忘れ、盗めへの参加を強要する賊のかしらは伊藤高、こやつを使嗾していた元長崎奉行は川合伸旺(公金横領の穴埋めに賊のアガリを充当する腹積もり)、悪事にも噛んでいる家来に峰蘭太郎。
*ラス立ち前の扇飛ばし、今回は元結切りはなく川合伸旺の手の甲に当たって血たらーり。このあと槍持ち出して反撃するのも見もの。観音寺と八田の仇討ち芝居など、レギュラー陣の小芝居もたくさん。
■ 将軍の隠密!影十八 第18話「みちづれ 脱走犯の妻恋い唄」1996.6.22テレ朝/東映
漂流し異国で暮らしていた漁師だが、女房への思慕絶ち難く帰還、しかし悪党に利用されてしまう。いつも逆らいがちの雨さんが、特に今回事態の理不尽さに暴走ぎみで傑作。
ロケ地
- 傷ついた友吉が追っ手から逃れ川へ身を躍らせる橋、中ノ島橋。その後長吉の船に会い助けられるのは中州掘割湛水域。
- 友吉の回想、嵐に遭ったあと陸地も見えなくなり漂流した海、琵琶湖か。
- 雨太郎が友吉を連れて浦賀へ行ったと八坂に話す幹、大覚寺五社明神。
- 雨太郎と友吉がゆく街道、大覚寺大沢池堤。浦賀の漁村、不明(マジ海、砂に岩露出の浜など。友吉の墓で海崖も)。
- 抜け荷の品を展示して売る南海屋の寮、大覚寺望雲亭。
- 寮に一橋の手の者が来たと脇坂に報告しにゆく南海屋、屋形船は大覚寺大沢池。
- お縞を後妻に娶った庄屋宅、民家門と玄関まわり。
- お縞が女郎に売られたと知り帰ってこなければ良かったと座り込んでボヤく友吉、大覚寺大沢池汀。襲撃者が現れるのは大沢池堤。
- 南海屋の禁制品リストを幹が八坂に見せていると忍者が出て襲う閻魔堂、大覚寺五社明神(セットと併用/幹が八坂に疑問を抱くシーンあり)。
- 事後、もし雨さんが漂流したらと笑い話をする幹、大覚寺放生池堤。
*友吉は羽場裕一、お縞は山口春香。友吉を通辞にして抜け荷をはたらいていた元長崎奉行は亀石征一郎、彼と通じる実は公儀隠密の南海屋は高品剛。
2009/5/25
■ 八百八町夢日記 第26話「夢之介が殺した女」1990.5.29NTV/東映
夢さんを用心棒にスカウトした女は、復讐と謝罪を兼ねて放火犯から復興資金を強請ろうとしていた。遺志を汲んだ面々が、合法的に悪党から金を巻き上げる痛快な次第が傑作。
ロケ地
- 夢さんが腕試しされる夜の町角、大覚寺五社明神。
- お絹の死体が見つかる水辺、大覚寺大沢池畔。
- 恋人の傍らに葬られるお絹、不明(高台の墓地)。
- 三の字とツナギをとる茶店、大覚寺心経宝塔前にあしらい、鐘の音演出。
- 喜助が始末されかかる町角、相国寺方丈塀際。
*元柳橋芸者のお絹は三原じゅん子、悪徳商人は小沢象、作事奉行は高桐真で腹心は谷口高史。喜助を殺しに来る刺客の一人に福ちゃん、浪人姿。
■ 将軍の隠密!影十八 第17話「冷血 暗殺者の仮面をはぐ女」1996.6.15テレ朝/東映
世を拗ねた男女の放埓は、掛け違った運命の果てにやりきれない悲劇を出来。男の将来を思い身を引いた女は、見たくもなかった変節を知ることになる。
ロケ地
- 和泉橋で刺客に襲われ川に落ちた勘定奉行の死体が見つかる下手の汀、嵐峡(左岸側の、巌が露出した汀。和泉橋は映画村の日本橋)。嵐峡で見物衆に混じる雨太郎に目くばせする八坂のダンナは切替でつないで大覚寺にスイッチ、二人話すシーンは五社明神舞殿脇で。
- 勘定奉行殺害の件で作事奉行を疑い食ってかかる「改革派の同志」の目付・片桐、城中を示す導入イメージに姫路城天守。
- お夏に昔の恋人の浪人が今の片桐なことを正す雨太郎、上賀茂神社ならの小川畔。
- お夏の回想、美人局で過って人を殺してしまい逃げてきた二人、大覚寺天神島。お夏が片桐を呼び出すのもここで、消されかかるのを雨太郎が出て阻止。
*十年ぶりに江戸へ戻ってきたお夏は岡本舞、おはる姉弟の幼馴染で両親の死後親戚に冷遇されグレた設定。お夏と美人局をはたらいていた浪人→片桐は片岡弘貴、こやつとつるみ邪魔者をまんまと始末する若年寄は黒部進。お夏たちを暖かい目で見ていた元岡っ引の爺さまは結城市朗。
2009/5/24
■ 紫頭巾 大西秀明監督作品 1958.10.29東映
汚い手でのし上がり、没義道の限りを尽くす田沼意次。彼に与する者の前に立ち現れては邪魔をしまくる紫頭巾、田沼の内懐に入り込み気にいられる正体不明の人気絵師、大道芸で口を糊する居合の達人の酒好き浪人、「彼ら」の行動は一点に集約され、将軍を自邸に招いて我が世の春を謳歌する腐れ外道を断罪する段で、「三人」の正体が明らかとなる。
ロケ地
- 尾張大納言急逝、幕閣招集の段で出る江戸城は書割。
- 駿河屋に押し入り無償米配りを強要した紫頭巾の件でハッパをかけられた目明しの佐平次たちが出てくる南町奉行所、御所長屋門。
- 紫頭巾の活躍を報じた瓦版が売り出される縁日、清凉寺本堂前(クレーンショットあり、露店等多数あしらい)。
- お稽古帰りのお仙を呼び止めモデルになってくれと依頼する秀麿、妙心寺大雄院前。二人の立ち位置を介して桂春院方面(北望)や養徳院方面(西望)を見る路地も映り込む。
- 浪人追放令の高札を斬り捨てる筧浪人、清凉寺境内か(見ていた八弥が町方から逃げた筧を道場に誘う)。神谷道場はセット。
- 父と茶席で会ったのち許婚者の喜美と逍遥の八弥、不明(松並木沿いの歩道)。
- 田沼邸、仁和寺本坊表門(初出はイカ頭巾が出てくる夜の門、後段将軍を招いての宴の折にはずらりと出迎えの家士が居並ぶ)。
- 任地へ帰る甲州金山奉行、田沼の家来が襲撃する街道は谷山林道か(崖落ちあり)。空々しい芝居をする加久が湧き水を飲むシーンもある。
- 老中・秋元但馬守邸、大覚寺大門(将軍に謹慎を申し渡されて帰る段、邸内には父の変事を知った八弥が来ている)。
- 事後、新たな金山奉行として赴任する八弥と、尾張へ帰る新倉真十郎が別れゆく街道、琵琶湖岸の松原か(同様の場面に多用される「道隈」)。
2009/5/23
■ 遠山の金さん 第33話「戦慄!十五発の殺人爆裂弾」1982テレビ朝日/東映53
磔になった兄の仇討ちを兼ね、大きな盗めを企む上方の賊。彼らに利用された、もうすぐ父親になる若い職人は、金さんの意にこたえ町を危機から救う。
ロケ地
- 試しに爆破される新シ橋、広沢池東岸にあしらい。
- 爆薬仕掛けに協力せよと迫られる新次、大覚寺五社明神祠脇。
- 一味のアジトの向島長命寺近くの空き屋敷、広沢池東岸の料亭跡か。
- お竜が金さんに報告していると浪人に襲われるお堂、大覚寺五社明神本殿前。
*新次はにしきのあきら、女房は日向あきこ。上方の盗っ人は遠藤太津朗、手を貸す新次の師匠は水嶋道太郎。
2009/5/22
■ 将軍の隠密!影十八 第16話「人さらい 火におびえる女」1996.6.1テレ朝/東映
大火で亭主と子を亡くした女の心は、愛する者とともに灰に。その火事を起こした材木商の子をさらい意趣返しをはかるものの、彼女は悪党の道具にされていたのだった。
ロケ地
- 寺子屋帰りの新太郎が、水に落ちた山形屋の倅と服を替えてやる小川、上賀茂神社ならの小川(直後誤認されてさらわれ)。
- 猪之吉が新太郎誘拐の件を皆に黙っていてくれと頼む水辺、大覚寺護摩堂前。
*火を見ると悪夢がフラッシュバックするおきぬは藤吉久美子、彼女の家族が死んだ火事を使嗾した山形屋は江藤潤、実行犯でいままた別の放火もはたらく山形屋元手代は崎津隆介、いま彼を使う山形屋のライバルは江藤漢。
■ 八百八町夢日記 第25話「しのぶ恋、忘れ貝」1990.5.22NTV/東映53
強欲な若年寄の画策で窮する藩、罪を着せられ藩と公儀両方に追われる足軽の青年。これに、彼の恋人が殿の側室になんていう事情もからみ複雑に。もちろん、切れた恋の糸はお節介焼きたちがくっつけて回る。
ロケ地
- 小平太がおくみを待つ鐘ヶ淵、広沢池西岸湿地。
- 小平太の回想、作物を盗みに来た隣村(天領)の百姓を追い返した藩境、およびその百姓たちが死体で見つかり罪を着せられた原っぱ、不明(背景に植林杉が見える)。
*病の父の薬代のため殿様の側室になったおくみは神保美喜、恋人の足軽青年は辰巳琢郎。意外やおくみを解放する殿様は西山辰夫(あとで未練がましくめそめそ歌詠んだりする)、腹心は水上保広。お奉行呼びつけてエラそーに用事言いつける若年寄は土屋嘉男、部下は遠藤征慈。
■ 必殺仕事人2009 第17話「ゴミ屋敷」2009.5.22テレ朝/松竹
老境に差し掛かった始末人の女は、己がゴミ屋敷に遺棄された年寄りたちを世話、不思議なコミュニティができあがる。維持するための資金は屋敷に隠されていたヤバい金、持ち主の賊が彼らをそのままにしておく筈もなかった。
ロケ地
- 匳が連れに幽霊屋敷の噂を聞く釣り船、広沢池東岸近くに浮かべ(夕景)。
- お菊が小五郎にあやめのことを聞く祠、大覚寺天神島。
- 関所を通る土蜘蛛の十兵衛、不明(林道か)。
- 八重をつけるお菊、大覚寺天神島北辺並木。
- 臨検に引っかかった土蜘蛛一味の男が舌を噛み果てる渡し場、沢ノ池東岸。
- 事後、野末の塚に立ち尽くす主水、酵素河川敷(木の根方に石仏あしらい)。
*曰く付きの骸を引き受ける「始末人」のあやめは加賀まり子、主水と旧知設定で呼びかけが「八丁堀」。凶賊・土蜘蛛の十兵衛は綿引勝彦、手下の女・八重は松岡由美。彼女を情婦にしている、賊とグルの旗本は立川三貴。
*ゴミ屋敷はセット、犬猫の声の演出が病的でリアル。
2009/5/21
■ 八百八町夢日記 第24話「道楽息子の涙」1990.5.8NTV/東映53
道楽者に付け込んで乗っ取りを企む悪党が横行、夢のダンナは遊び人に化けて次の的に接触し、放蕩者の心のケアもする。
ロケ地
- 越後屋の倅の死体が見つかる河原、桂川か(礫)。
- 鶴亀屋の倅・幸吉は連れ子と報告する三の字、大覚寺五社明神。
- 川遊びに出る幸吉に声を掛ける夢之介(変装中)、大覚寺大沢池船着き(大)。
- おりんが芸者に化けて「辻斬り」の顔を確認する道、中山邸参道。
- 幸吉が勘当を言い渡される鶴亀屋の寮、梅宮大社参集殿座敷(内部から神苑の池を眺める図、外からの絵は無し)。
*幸吉は西山浩司、親爺は小島三児。乗っ取り屋は高野真二、つるむヤクザの親分は黒部進、殺人担当の旗本は出水憲。
■ 将軍の隠密!影十八 第15話「ワル 親のない子と子のない母と」1996.6.1テレ朝/東映
棄捐令で丸儲けを企む悪党あり、音次郎が気に掛けていた掏摸の子らが関わってしまい、悲劇を生む。
ロケ地
- 峰次らが掏摸をはたらく神社、今宮神社。境内各所のほか、東参道も出てくる。
- 掏摸を咎めた音次郎について話し合う峰次ら、大覚寺護摩堂。
- 幕閣リストを渡す八坂のダンナ、大覚寺五社明神。
- 峰次らからアガリを掠めていた同心が、辰巳屋を強請りに行って死体で見つかる水辺、広沢池東岸。
- 同心の検分を見に来ていた峰次と母に事情を聞く雨太郎、大覚寺放生池畔に茶店あしらい。
- 一味が峰次のことを嗅ぎつけたと知り、彼らのヤサに駆けつける音次郎と猪之吉が走る道、大覚寺護摩堂前。
*峰次は藤田哲也、彼らの母代わりをしていた女は風祭ゆき。勘定奉行は田口計、悪徳札差の辰巳屋は波多野博、用心棒は石倉英彦。タカリ同心は伊東達広。
2009/5/20
■ 八百八町夢日記 第23話「海が匂う客」1990.5.1NTV/東映53
抜け荷一味の胸に突き刺さった銛は、恨みの淵から放たれていた。心は既に亡き娘のもとにある親爺の悲哀を、おまつの明るさが救う。
ロケ地
- 河岸で仕入れて帰りのおまつが波平とばったり会う橋、中ノ島橋(カモメの声と潮の音が演出されている)。話し込むのは嵐山公園中州岸・桂川堰堤脇。
- 波平が唐津屋を襲うも返り討ちに遭う夜道、大覚寺閼伽井前〜聖天堂前。
*肥前の漁師だった波平は長門勇、銛には○に肥の字マーク。長崎で富商一家を殺し大金を奪った元長崎奉行は江見俊太郎、元与力は石山律雄、元番頭の唐津屋は牧冬吉。
*悪党一堂に会しガハハの座敷に銛が打ち込まれるが、船は登場しない。
■ 将軍の隠密!影十八 第14話「うそ 情婦のできごころ」1996.5.25テレ朝/東映
大火の被災者に多額の義捐金が集まるが、たちまち賊が出て持っていってしまう。そのうえ賊からそれを掠め盗ろうとする悪党が、役人と大身旗本と来ていてげんなりの展開、タイトルのお妾さんの逸話はこれとのコントラストで清涼剤に。
ロケ地
- 被災者に炊き出しなど行われる両国の「お救い小屋」、大覚寺心経宝塔前広場にあしらい。範囲は五社明神あたりまで及ぶ。
- 盗っ人に入られる、義捐金を預かっていた町年寄宅、大覚寺明智門(中はセット)。
- 影扶持と書付を取る雨太郎、大覚寺五社明神祠。
- 賊だった星五郎捕縛後、今度の仕事は無かったことにと伝える八坂のダンナ、大覚寺大沢池南西畔(水無し)。
- 情勢変わり再度仕事にかかるとチームに告げる雨太郎、大覚寺護摩堂。のちのツナギもここで。
- 責め殺され下げ渡された星五郎が埋められる塚、鳥居本八幡宮広場(崖際)。後段、深夜の墓あばきなんかも出てくる。
- 金のありかを求める岡っ引に無体を働かれたおりんの髪を結い直してやる雨太郎、上賀茂神社ならの小川・神事橋たもと。
- 一橋邸イメージ、大覚寺蔵。
*絹商人の妾だったおりんは初瀬かおる、実は盗っ人だった旦那の星五郎は遠藤征慈、おりんに親切ごかしに近づく鍼医で星五郎の仲間だった宗玄は佐戸井けん太。黒幕の旗本は宮内洋、役名は加賀爪外記で時代劇的にはいかにも悪そうなネーム。こやつのパシリをつとめる町方与力は成瀬正孝。
2009/5/19
■ 八百八町夢日記 第22話「与力の娘」1990.4.24NTV/東映
事件は公共工事での不正、解決の過程で不良グループの更正がはかられる運び。そのリーダー格が観音寺与力の一人娘で、どたばたと涙がないまぜ。最後は「解散式」なんかブチ上げて笑わせてくれる。
ロケ地
- 聞き込み帰りの八田が渡る橋、大覚寺天神島朱橋。不良グループの抗争に介入し××蹴りを入れられるのは聖天堂前。
- 作事方勘定役邸、不明(塀際石畳と長屋門)。ここはグループの一人の実家で、書付を狙った一味に父母が惨殺される。
- グループが押しかける札差の向島寮、中山邸通用門。
*観音寺さまの娘は森岡いづみ、乳母は今井和子。札差は田口計、作事奉行は原口剛。
■ 将軍の隠密!影十八 第13話「迷い道 ゆすられた人妻」1996.5.18テレ朝/東映
雨太郎の昔仲間が闇裁きに絡んでくる、切ない話。かつて円を成していたつながりは、もはや戻らない。
ロケ地
- 天野屋から帰る雨太郎を追いかけてくるお園、上賀茂社家町・明神川畔(藤木社越しの絵も)。自分のことは忘れて・二度と来るなと金を渡すのは下鴨神社河合社(南側外囲いの際、鳥居続きの朱の柵の傍)。
- 祠から影扶持と書付を取る雨太郎、大覚寺五社明神祠。八坂のダンナが舞殿に腰掛けて待っている。
- 天野屋に投げ文した浪人をつけてゆく音次郎、気づかれ切りつけられる神社、不明(鳥居と石畳、拝殿)。
- 雨太郎の回想、お園や源蔵と別れ発った日、別れの橋は摩気橋。
- 雨太郎を呼び出し助けてくれと縋るお園、柊野堰堤下手河岸(左岸側)に茶店の床机あしらい。
- 源蔵に呼び出され待つお園、引き込みを迫るところへ雨太郎が現れて水を差す林は下鴨神社池跡。
- 探索に失敗したと八坂のダンナに金を返す雨太郎、不明(祠か拝殿か)。
*天野屋の若い後添え・お園は蜷川有紀、仕官を望むあまり汚れ仕事に手を染める浪人・佐々木源蔵は高岡健二。雨さんは影の仕事を継ぐまでこの二人とつるんでいて、お園の稼ぎで遊んでいた設定。
2009/5/18
■ 八百八町夢日記 第21話「お人好し」1990.3.27NTV/東映53
隠し金山から持ち出されたブツを、掠め盗った人足たち。追手にやられ落命したオヤジから、妻子に届けてと金塊を託されてしまった相棒の青年は、ばっくれて江戸を売ろうとしたが敵わぬ、「お人好し」なのだった。
ロケ地
- 両替商と江戸家老が金を盗った人足たちについてひそひそ協議する町外れの神社、大覚寺五社明神舞殿前。立ち聞きの八田が潜むのは祠裏。
- 野辺山藩江戸屋敷、西本願寺大玄関門(シルエット)。
*オヤジの妻子に金を届けようとして落命する「お人好し」は中西良太、オヤジの娘で苦界にいた女は日向明子。江戸家老は田中浩、偽小判製造も請け負うグルの両替商は森幹太。
■ 将軍の隠密!影十八 第12話「妻殺し 呪われた逃亡者」1996.5.11テレ朝/東映
自作自演の悪徳祈祷師、遂に幕閣を虜にし幼将軍に近づかんとするところへ「影十八」発動の運び。その公家くずれの拝み屋は、子宝を望む若夫婦のささやかな夢をも蹂躙していた。
ロケ地
- 安倍夢麿邸、宇治・興聖寺山門。
- 夢麿のたいそうな評判を聞いた雨太郎が、思いついて行ってみると既に八坂のダンナが来ている閻魔堂、大覚寺五社明神。
- 伝馬町の牢も切り放しになる大火、被災者に炊き出しが行われる広場は大覚寺護摩堂裏手。
- 夢麿の手法を八坂に報告する雨太郎、大覚寺天神島。
- 登城する一橋宗尹、お城イメージに姫路城天守。
- 栄次の墓、招善寺か。
*女房殺しの汚名を着て入牢していた栄次は天宮良、女房は津島令子、義妹は古柴香織。子宝祈願の人妻に無体をはたらいたりもする夢麿は西田健、手下の強面は中田博久、夢麿に入れあげる側役は和崎俊哉。伝馬町の牢から切り放しになった囚人が摘発されるシーン、お仕着せ着た福ちゃんチラリ。
2009/5/17
■ 吸血怪人屋敷 大西秀明監督作品 1961.6.4ニュー東映
おしどりのお墨付きをめぐる騒動は、それが隠されている甲州に舞台を移す。白魔党生き残りのお婆は甲州馬団と組み竜太郎を執拗に狙い、甲府勤番や金山奉行もグルとなって殺到するが、敵方の娘を助けたことが土壇場で運命を回すのだった。
ロケ地
- 大凧に括られ爆殺される竜太郎の叔父・織部正、不明(丘の上)。
- 小徹が散った織部正の書付を拾う山道、不明(切り通し)。
- 織部正の死体が検分される街道、不明(里を望む山道の道隈)。
- 竜太郎が勤番支配殺害犯として捕われたと知らせる早馬が入る北町奉行所、御所長屋門(部分)。
- 仲間のヤサに矢文を射掛けツナギをとるかなえ、相国寺鐘楼バルコニー。
- 甲府城を出る金山奉行、二条城北大手門に似る。
- お墨付きが隠されている甲武信ヶ岳麓の描写、湖南アルプス。山道やガレ場、巨岩露出の山肌、谷筋などたっぷり登場。「魔人の首」はセット。
2009/5/16
■ 遠山の金さん 第32話「悪徳与力に狙われた若妻!」1982テレビ朝日/東映
脛に傷持つか弱き者たちを強請り、しゃぶりつくす悪党ども。古傷を亭主に言えずにいた若妻は、勇を鼓して向かってゆき、金さんが助け舟の運び。
ロケ地
- 駕籠寅が営業中強請られる市中、仁和寺塔前林間。
- 強請られていた芸者が縊死を装い発見される林、仁和寺観音堂前(林越しに塔が望まれる)。
- おせいを拉致しかけるところへ金さんが出て阻止するのは仁和寺観音堂脇石畳、露店等あしらい。
- 口入屋と南町与力が密会する屋形船、広沢池東岸に繋留。船頭は福ちゃんで、船をつけて中の話を聞こうとしたお竜に針飛ばされて昏倒。
*過去の犯科帳を精読し強請りネタを作る南町与力は平泉成、グルの口入屋は永野辰弥で強請り実行犯の子分は岩尾正隆に峰蘭太郎。前科者でなく被害者なのに強請られていた夫婦蕎麦の女房は早乙女愛。
2009/5/15
■ 八百八町夢日記 第20話「祭り囃子が聞こえる」1990.3.20NTV/東映53
惚れぬいた亭主と、可愛い盛りの坊を一度に亡くした女は、その因をつくった外道どもをつけ狙う。愛する者とともに既にこころ黄泉路にある女、救いの手は届かなかった。
ロケ地
- はの字に現れたきのを追いかけ事情を聞く夢之介、嵐山公園中州岸(桂川堰堤脇)。
- きの宅を訪ねた帰り、彼女の身の上を夢之介に話して聞かせる平吉、中ノ島橋上。眺めやる友禅流しは桂川で、回想シーンで出るおりんときのの出会いは中州下手河川敷。ここが亭主と子が死んだ「川」設定。亭主の勤め先だった店の主の話で出る、賊と遭遇してしまった夜の橋のシーンは、中ノ島橋と「濁流」合成、さすがに動きがちょっとヘン。
- きのの回想、親子三人で行った祭礼の神社、広沢池付近か。
- きのと父子の墓、嵐山公園石積護岸際にあしらい。背景に中州と桂川映り込み。
*きのは風祭ゆき、妾に貢ぐため賊を抱きこんでいた南町与力は睦五朗、いたいけな坊を濁流に投げ込んだ賊の首領は森章二。
■ 将軍の隠密!影十八 第11話「悪徳の華 裏切りの婚約者」1996.5.4テレ朝/東映
悪事に手を染めることも厭わずお店のため精励する野心家の男、しかし上をゆく悪党どもには単なる手駒のひとつ。恋人を消された女の嘆きを見た影たちは、派手な演出で旗本屋敷へ。
ロケ地
- 天狗飛び切りの術を見せて唐辛子を売る猪之吉、仁和寺中門前(内側)。茶店に旗本がいて雨太郎を見かけて走ってゆく。雨太郎が打擲されるのは参道脇の林間。
- お静が幹に恋人の清之助のことを話す市中、仁和寺金堂前〜参道石段。
- 本所改方へ配属された若手同心が不正に激昂し、先輩方に物陰へ連れ込まれ宥められる水場、仁和寺鐘楼脇の水場(水掛不動参道脇)。
- 祠から影扶持を取り出す雨太郎、大覚寺五社明神。仕事の進捗状況を聞く八坂のダンナ、天神島。
- 主に言われ一時身を隠すという清太郎に、裏があると諭すお静、仁和寺九所明神。
- 事後、おどけて雨太郎に影扶持をせがむ幹、仁和寺御室桜林脇、背景に塔。
*お静は山崎美貴、清太郎は新田純一、お店の主は北町嘉朗。代々本所奉行で隠然たる力を持つ大身旗本は佐藤仁哉。消される同心は谷口高史。
■ 必殺仕事人2009 第16話「食品偽装」2009.5.15テレ朝/松竹
疫病かとも噂される、謎の一家悶死事件は裏あり。知らずに、または強要され悪事に関わった青年たちは、二人ながら恋した娘も道連れにして散ってしまう。
ロケ地
- 毒小豆事件についてツナギをとる「墓地」、化野念仏寺石仏群。
- 喧嘩沙汰を起こした賭場から逃げてきて一息つく匳と佐吉、上賀茂神社神事橋。
- 志乃を殺せと命じられた佐吉が彼女を連れ込むやしろ、鳥居本八幡宮。自訴して出ると主張し消された四郎の亡骸が本殿前に、自刃を装い置かれている。
*養生所で働く志乃は貫地谷しほり、彼女が慕う若い医師・池部四郎は崎本大海、志乃に恋するも叶わぬと知り狂気に走る小豆屋番頭・佐吉は尾上寛之。毒小豆の処置を頼んだ篠山藩勘定方は天宮良、引き受けた小豆屋の主は佐藤二朗、弟子に致死量を調べさせていた養生所の医師は大杉漣。
2009/5/14
■ 八百八町夢日記 第19話「涙雨、おんな暦」1990.3.6NTV/東映52
掏摸の時効がモチーフの話で、時効までの日にちがテロップされたりする。制裁への意趣返しが、人ひとり死なしめたことに苦しむ元女掏摸。夢のダンナは、わざと時を過ごして時切れの鐘を聴く。
ロケ地
- 奉行所へ向かう途中に三上藩元江戸家老の娘が襲われる竹林、北嵯峨か。
- 牢に潜んでいた伊勢屋の手下の掏摸が斬られる林、広沢池北岸付近か。その掏摸が虫の息で語る印籠掏りの顛末、目の前でお絹に掏られた浅草観音は大覚寺心経宝塔前、露店等あしらい。
- 元江戸家老の墓、二尊院墓地。
- 「大川に身を投げたお絹」の墓、大覚寺大沢池南西畔の汀に墓標あしらい。今は華の師匠をしている元女掏摸の家、大覚寺望雲亭。
*元女掏摸は芦川よしみ、拝領の印籠を掏られ腹を切った元江戸家老は芝本正で娘は北原佐和子。印籠盗の黒幕の側用人は御木本伸介、裏で窩主買いをしている質屋は長谷川弘。
■ 将軍の隠密!影十八 第10話「再会 黒い疑惑の花舞台」1996.4.20テレ朝/東映
任務のため女剣劇一座に潜り込んだ雨太郎は、むかし「仕事」を見られたかもしれない薄幸の女が、その座の花形になっていることを知る。女は、米相場を操る富商の道具に使われていた。
ロケ地
- 八坂のダンナがツナギに来る閻魔堂、大覚寺五社明神。
- 一橋邸イメージ、大覚寺蔵←用人も米手形買ってる逸話入れ。
- 猪之吉の吹聴を聞いた春木屋が切米改役人と密かに会う屋形船、大覚寺大沢池に浮かび←音次郎が船頭で聞き取り。
- 雨太郎と夢之丞が追い詰められ土砂崩れで閉じ込められる廃坑の小屋、例の崖下のアレ。周辺の山道も映る。設定は八王子宿付近。
*夢之丞は羽根知里、彼女を身請けし白内障の手術も受けさせてくれた春木屋は小沢象←米価操り丸儲けの関東米穀問屋筆頭。勘定奉行は原口剛、切米改は堀田真三。夢之丞が女郎時代、雨太郎が殺しに来た船頭は福本清三で、お女郎からかう仕草ものけぞり気味。
2009/5/13
■ 八百八町夢日記 第18話「最後の涙」1990.2.27NTV/東映
回向院から金無垢の観音像が盗まれ、寺社奉行の悪行が露見という筋立てに、亭主を盗っ人と知らずにいた女の情話がからむ。
ロケ地
- 仏像盗のアジトの小屋、罧原堤下河原にあしらい。
- 巳之吉が仏像と金を交換に指定する築山神社、鳥居本八幡宮。
- 巳之吉の遺骨を抱いて国へ帰るおよしが乗った船を見送る奉行、罧原堤下河原。
*巳之吉は三ッ木清隆、女房のおよしは友里千賀子。大火の死者を悼む仏像で丸儲けしていた寺社奉行は幸田宗丸で腹心の役人は福本清三(仏師一家皆殺しとか非道の限りを尽くすほか、鳥居本で石段落ちも披露の大活躍)。巳之吉を引き入れてエラい目に遭う盗っ人は重久剛一と石倉英彦。
■ 将軍の隠密!影十八 第9話「通夜の女 蘇る凶悪組織」1996.4.13テレ朝/東映
十八メンバー各員とも親しい、面倒見がよく仏と呼ばれる岡っ引が殺される。しかし彼の通夜にはろくろく弔問客も来ないばかりか、安女郎が遺骸に悪態をつきにくるのだった。
ロケ地
- 岡っ引の辰次が土左衛門で見つかる川、嵐山公園中州掘割堰堤上。
- 雨太郎に頼まれた島帰りのリストを届けに来る八坂のダンナ、大覚寺五社明神。
- 辰次の通夜で悪態をついたおゆうに話を聞く幹、嵐山公園中州掘割下背割。
- 伊勢屋が地獄組のかしらではと話す雨太郎、桂川・松尾橋下手右岸河川敷(水制と土手上の並木が映り込む/ラスト、辰次の子が遊ぶ汀も同所)。
- 辰次の墓、招善寺か(丘の上、竹林映り込み)。
*辰次は田山涼成、女房は遠藤真理子、おゆうは岩本千春。伊勢屋は久富惟晴、グルの元関東取締出役・現南町筆頭与力は大場順、その腹心は井上高志。
2009/5/12
■ 八百八町夢日記 第17話「父は強かった」1990.2.20NTV/東映52
八田同心の父の、「不名誉な死」の真実が明かされる話。若き同心は父の汚名を雪ぐため猪突猛進のはたらきを見せる。
ロケ地
- 八田が亡父のことを調べていると夢之介に報告するおりん、大覚寺五社明神舞殿脇(平吉と待ち合わせ設定→来ないので異変に気付く運び)。
*八田の父に盛られた毒薬を調合した医師は山本亘、黒幕の奏者番は北村総一朗で部下に唐沢民賢。八田父付きだった目明しの爺さまは内田稔、風見章子の八田婆さまも登場。
*「お家騒動で要るから」芝居で毒薬を求めるくだり、観音寺さまの持ってった百両は十両だけ本物で、あとはニセ小判という、奉行所もしんどいのよ噺。
■ 将軍の隠密!影十八 第8話「拷問 行方不明の姉弟愛」1996.3.23テレ朝/東映
はやり病が猖獗を極め、江戸の町は大混乱。雨太郎は自主的に動き始めるが、病は仕組まれたものと知れる。タイトルは早々にとっ捕まって監禁され、姉を死ぬほど心配させる音次郎、雨さんにお説教を食らう。
ロケ地
- 音次郎を諭したり、八坂のダンナとツナギをとる閻魔堂、大覚寺五社明神。
- 一橋邸イメージ、大覚寺蔵。
- 流行病の特効薬・萬王丸で患者が治ったと雨太郎に報告する猪之吉、梅宮大社境内(舞殿まわり)。
- 音次郎の服を着た売人の死体が発見され検分を受ける堀、大覚寺御殿川河床(勅使門橋下、降りるのに板を立てかけてある。診てこれは毒殺と断じる幹を、一味の浪人が見ているのは有栖川畔から)。
*薬種問屋の主は河原崎建三で番頭はうえだ峻、黒幕の元お毒見役は伊藤高。上水に毒を撒く侍のイメージに福ちゃん、頬っ被りで粉大量にざっぱーと投下。
2009/5/11
■ 八百八町夢日記 第16話「次郎吉を愛した女」1990.2.13NTV/東映52
鼠小僧に惚れ、ために足を洗った引き込み女の哀話。次郎さんの仇を討ちたいという女ごころを利用した者どもには、お奉行の鉄槌が下される。
ロケ地
- 鼠小僧の墓がある竹林、北嵯峨か。ここから帰るおさいが渡る朱橋、不明。
- おさいについて榊夢之介に報告する観音寺、大覚寺五社明神舞殿脇。
- 平吉が賊のことを聞き込む渡し場、罧原堤下河原に小屋あしらい。
- おさいのことを盗っ人の子分に聞く夢之介、大覚寺放生池畔(渡し場の親爺が池床から上がってきて平吉の消息を告げる)。
*おさいは蜷川有紀、賊のかしらは内田勝正、北町奉行失脚を目論む勘定吟味役は菅貫太郎←扇に髷やられて大わらわ。杜夫、回想シーンのカットのみでお芝居ナシ。
■ 将軍の隠密!影十八 第7話「江戸城大奥 ゆがんだ母の愛」1996.3.9テレ朝/東映
地位保全のため、瀕死の我が子を生きたまま見捨てる外道の母。その黒い企みの贄に、むかし産み捨てたままの息子を使われそうになった中臈の、悲しいゆくたてが縦糸の哀話。
ロケ地
- 遊んでいた鶴吉がさらわれる養源寺境内、仁和寺九所明神。鶴吉を載せた大八を曳く男たちを目撃する雨太郎たちは仁和寺塔前の坂。大八が入ってゆく東海屋の寮は中山邸通用門。
- 江戸城イメージ、姫路城天守。平河御門、二条城本丸櫓門(内外両方のアングル)。
- 大奥イメージ、姫路城菱の門、塀に寄って小天守を望む図。
- 猪之吉が葛西衆の船にまじって侵入する道三堀、二条城内濠(奪還した鶴吉を「桶」に入れて運搬)。
*鶴吉の実母なお中臈は岡まゆみ、仕えるお部屋さまは松居一代。野心家の伊賀者頭領は鹿内孝、意を受けて動く東海屋は中丸新将。内蔵のダンナ、名前だけ会話に出て登場はナシ。
2009/5/10
■ 遠山の金さん 第31話「大奥絵巻!呪いの丑三つ刻」1982テレビ朝日/東映52
姪の中臈のためライバル蹴落としを企むお局さま、というよくあるお話。やり口が陰湿な割に頓馬な悪党と、腰元の姉を訪ねてくる田舎娘のエピソードが妙な具合にからんだ一話。
ロケ地
- 上野山内をゆく春日井の局の駕籠、仁和寺五重塔前石畳〜参道石畳。お籠りの塔頭は大覚寺心経宝塔(階のすぐ際に「柵」あしらい、その柵越しに見上げの構図で軽くライトアップ)。
- 呪詛を見た腰元が翌朝死体で見つかる山内は大覚寺護摩堂脇、背景に心経宝塔が来る。後段、姉を捜し山内に入り込む妹の段でもこの付近が使われる。
- 当地へ出張してきた早田が語る姉妹の母の野辺送り、北嵯峨農地畦道。石仏などあしらい、けっこうワイドに周囲が映り込む。武州在設定。
*母を亡くし江戸へ出てくる妹・おさるは渡瀬ゆき、お局さまは絵沢萌子でグルの伊賀者は石橋雅史。お竜や早田さま大奥潜入があるがカルくて、お局さまに一晩中腹下しのツボ打つ場面なんかもある。
2009/5/9
■ 必殺仕事人2009 第15話「昔の女」2009.5.8テレ朝/松竹
傷つき倒れた抜け忍を拾ってくれた「昔の女」と再会する涼次、しかし不幸な人生を送ってきた女はいっぴきの夜叉と化しており、褥を共にしたその夜に黒い企みの口火を切らせていた。
ロケ地
- 涼次の回想、討手に追われ落ちた崖、保津峡落合落下岩。おゆきが倒れている涼次を見つけ駆け寄る河原は河口汀(右岸)。場所の設定は劇中からは読み取れず、涼次は「伊賀の抜け忍」設定。
- お菊が小五郎におゆきに対する疑念を吐露する神社、伏見稲荷千本鳥居。
- おゆきが悪事の仲間とツナギをとる屋形船、松本酒造前土手下によその川を合成(刺客請負人最終話で出た絵の使い回し、役者入らずのイメージ映像)。
- 地回りのお供を斬る小五郎、松本酒造前東高瀬川堤。遠景ではシャープな絵、アップのシルエットは輪郭をぼやかして効果付け。
- 駕籠を降ろされた地回りを斬る小五郎、腰掛けて待つのは大覚寺五社明神舞殿。
*おゆきは伊藤裕子、グルの地回りは手塚秀影。とんだ悪女を嫁に迎えてしまう川兆の若旦那は田中実、母は絵沢萌子で妹は宮本真希←このコが危機一髪を匳に救われ三番筋へ。
2009/5/8
■ 八百八町夢日記 第15話「若同心よ胸で泣け」1990.2.6NTV/東映52
吝嗇な富商が、欲をかいた者どもに消される事件。殺しの現場を目撃した女中は、常日頃主に虐げられており、「自分のために殺してくれた」とばかり沈黙を決め込む。凍った心を解いたのは八田同心の誠心、しかし娘はほのかな想いが募る前に自ら身を引くのだった。
ロケ地
- 目撃者のことで殺し屋とツナギを取るヤクザ、不明(巨杉の根方に祠)。
- 目撃者の女中・おぶんの日常を聞き込んできたあと、八田同心が佇む水辺、大覚寺放生池堤。店を飛び出したおぶんが座り込む林、鳥居本か(林の中に巨石)。
- おぶんの行方を夜鷹に聞き込む八田、河川敷か。
- 太田屋の葬儀が行われる寺、大覚寺大沢池木戸に幕あしらい。
- 河原にいるおぶんを発見する八田、西明寺・指月橋と清滝河原。
- ヤクザに指示され殺し屋を斬る、渡世人に化けた夢さん、大覚寺五社明神。
- はの字を出たおぶんが焼き餅の露店を出す祭礼の神社、五社明神か。
*おぶんは菊池陽子、殺し屋は清水宏でヤクザは深水三章、夢さんの仁義を受ける子分は井上茂。太田屋の後釜を狙う悪徳商人は穂積隆信でグルの牧原藩留守居役は波田久夫(扇投げられて大わらわ)。この回風間杜夫出ず(前回、幼女を長崎の親戚へ届けるべく旅に出た設定)。
■ 将軍の隠密!影十八 第6話「つぐない 過去を消した女」1996.3.2テレ朝/東映
凶賊の出現は、むかし関わった者たちの過去を炙り出す。亭主の意思を守りたい健気な女房に突き動かされ、隠遁していた老爺は今ばたらきの元手下に向かってゆく。
ロケ地
- 猪之吉になつきついてきた坊が腰掛けて待つ閻魔堂、大覚寺五社明神舞殿。
- 凶賊・夜烏の清蔵が表の顔として営む曳船町の料亭・井筒、嵐山公園料亭・錦。
- 井筒屋から逃げてきた喜平を休ませ看取る雨太郎、大覚寺護摩堂前。
*失踪した亭主を捜すため夜鷹もする女房・お菊は山下容莉枝、元錠前破りの亭主は金井茂。夜烏の清蔵は伊藤敏八、小頭の佐平次は遠藤憲一、凶賊とつるむ背伸び婿養子の火盗与力は内田直哉。雨太郎の父によって更正を遂げた元清蔵のかしらだった喜平爺さまは高松英郎。今回内蔵のダンナ登場せず。
2009/5/7
■ 八百八町夢日記 第14話「ねの字小僧参上」1990.1.30NTV/東映
「ねの字」を名乗る凶賊が横行、生き残りの幼女ははの字に保護され、やがて閉ざされた心を開いて証言するに至る。鼠小僧の偽物に心揺れる三の字をよそへやり気遣う夢さんの話、遂に三の字があの怪盗と知る平吉の話を織り交ぜてある。
ロケ地
- 鼠小僧の墓に参る平吉、不明(丘の上の墓地)。
- 平吉たちの回想、子分に形見分けをして逃がし自分は捕まった唐獅子の親分、捕り方に囲まれた船小屋と周辺の葦原は広沢池西岸。
- 三の字が大坂さして走る街道、嵐山自転車道(還路の早駕籠のシーンも同所)。
- おりんが保護した幼女を連れてゆく縁日の不動、不明(鳥居から石畳続き石段に)。
- 川崎宿手前で駕籠を降りる三の字、中ノ島橋とたもとの公園部分。
*幼女は塙紀子、凶賊のかしらは小田部通麿(髷切られ)でグルの火盗与力は清水章吾。平吉と同じく唐獅子の子分だった男たちは、いま凶賊の手下になっている般若の刺青の男が片桐竜次、かしらの諭しに従い足を洗っていたスキンヘッドが坂田金太郎。
■ 将軍の隠密!影十八 第5話「無実の証明 罠に落ちた愛」1996.2.24テレ朝/東映
隠匿した阿片を、特効薬と称し売り捌く悪党ども。闇裁きは、彼らに無実の罪を着せられ処刑された青年の無念も晴らす。
ロケ地
- 猪之吉が営業していて市五郎の騒ぎに巻き込まれる神社、上御霊神社楼門。
- 市五郎の話から男親の苦労を雨太郎と幹に話す猪之吉、車折神社。参道石畳〜手水場〜拝殿。
- 祠から書付と金を取る雨太郎、大覚寺五社明神摂社祠。「十八」メンバーが入ってゆく閻魔堂は舞殿、中はセット撮り。
- 闕所になった仙波屋を出てきた番頭をつける猪之吉、まかれる掘割は嵐山公園中州掘割、猪之吉が出てくる裏戸は堰堤脇の店の裏に「演出」。
- 市五郎の倅のことを音次郎に話す雨太郎、桂川畔。事後、阿片を焼却する河原は罧原堤下汀。
*倅の無実を信じ、町中でわめき続けて若い衆にボコられたりする親爺は山田吾一。難破船から出た阿片を隠匿した黒幕の船手頭は有川正治、彼に使われる殺し屋の浪人は立川三貴で雇い主に妙に忠実。こやつらとグルな、仙波屋に送り込まれた番頭は粟津號。
2009/5/6
■ 将軍の隠密!影十八 第4話「凶刃 女ひとりの仇討ち化粧」1996.2.17テレ朝/東映
再び江戸に現れた辻斬りの仕置き、父の仇を討つため操も投げ出す健気な娘の悲話が織り込まれる。このコにラブの「ぶっきらぼうで乱暴だけど優しい」音ちゃんは、思いっきり悲しい目を見るのだった。
ロケ地
- 閻魔堂脇の祠から書付と金を取る雨太郎、大覚寺五社明神摂社。
- お袖のアリバイ証言により出牢した音次郎が、なぜ偽証までしてと問う町角、南禅寺三門。背景に僧堂の塀が映り込む。
- 辻斬りが船で逃げる掘割、嵐山公園中州掘割。追っかけた猪之吉が走るのは渡月小橋下手右岸堀端。
- 宗尹登城イメージ、姫路城天守。
- お袖に恋する音次郎のことを話し合う雨太郎と幹、嵐峡(屋形船に乗船)。
- 曰く付きの刀を扱っていた研師のことを雨太郎に話す内蔵介、法輪寺参道石段。導入は山門越しのショット。
- 番屋に引っ張られたお袖を引っさらって閻魔堂に匿い手当てする音次郎、大覚寺五社明神舞殿。いつものように扉と壁あしらい、閻魔さま安置の内部はセット撮り。「扉」を開けて中に飛び込むシーンもある。
- お袖が姿を消したあと、雨太郎に経緯を話す音次郎、梅宮大社神苑・池畔。
- 内蔵介が影十八メンバーに辻斬りの正体を告げる閻魔堂、大覚寺五社明神舞殿脇。
- 一橋邸イメージ、大覚寺蔵のクレーンショット(バンクフィルム)。
*浪人だった父を辻斬りに殺されたうえ、役人に侮蔑の言葉を浴びせられ復讐の念に燃えるお袖は中原果南。表向き文武両道の好青年ながら変態辻斬りの尾張大納言の甥は鷲生功、行為の手助けをする腹心は石山律雄、尾張の江戸家老は早川純一。
2009/5/5
■ 将軍の隠密!影十八 第3話「小さな目撃者 動く死体の謎」1996.2.10テレ朝/東映
破戒僧を脅して私腹を肥やす、仏像フェチの寺社奉行。これを成敗する筋に、出稼ぎ中間なダメ親爺と拗ねガキな倅の情話がからむ。
ロケ地
- 猪之吉が営業中に弁当を盗られる神社、上御霊神社舞殿脇。盗った握り飯を食らうゲンに雨さんが声をかけお説教する境内は本殿脇合祀摂社前。
- 寺社奉行の家臣たちが公儀目付の死体を埋めていてゲンに目撃される桜木神社、車折神社。死体入りの駕籠がゆくのは嵐電の車折駅へ通じる参道、追われたゲンが身を隠すのは摂社、「埋める」林は不明。
- 公儀目付の墓、二尊院墓地か。
*侍になったと嘘をついた駕籠中間のオヤジは赤塚真人、父に会いに江戸へ出てきた倅のゲンは山崎裕太。寺社奉行は加納竜、悪事を手伝う家臣は高品剛と朝日完記。
2009/5/4
■ 将軍の隠密!影十八 第2話「張り込み 哀しき女の薄化粧」1996.2.3テレ朝/東映
罪を犯し逃げ回る男を助ける女は女郎あがり、この災難が二人を同じステージに置いてくれたと喜ぶ健気な女ごころを見た雨さんは、愛の成就に手を貸す。
ロケ地
- 東国屋に傷を負わせて逃げた吉之助に金を持ってくるお駒、大覚寺五社明神。内蔵さんが現われたので二人はそそくさ去ってしまい、その後祠に書付と金を入れる次第。後段、心にもない憎まれ口を叩いて吉之助の求婚を退けるくだりでも登場、舞殿には壁をあしらい。ここは「閻魔堂」と雨さんたちの会話に出てくる。
- 一橋邸イメージ、大覚寺蔵の俯瞰。
- 北町奉行と東国屋が密談の屋形船、大覚寺大沢池に浮かび。これを見張る音次郎は放生池堤、幹がやって来て声をかける。
*敷島太夫として上州屋の先代に頼まれ吉之助の手ほどきをしたお駒は洞口依子、太夫時代の姉さんは一色彩子、東国屋に店を潰された上州屋吉之助は坂上忍。炭を買占め値を吊り上げる東国屋は大出俊、グルの北町奉行は石濱朗、手先をつとめる岡っ引は井上博一。
2009/5/3
■ 木枯し紋次郎 金曜プレステージ 2009/5/1、映像京都/フジ/CAL
ニヒルな言動とは裏腹に、親切で情に脆い旅人さん。悪女の書いたむごいシナリオに乗せられ散々な目に遭ったすえ、無惨な死を幾つも見せられるが、旅はなお続く。
ロケ地
- 山道をゆく紋次郎、谷山林道。
- 飢饉で窮した民が松坂屋の後妻を襲う街道、不明(谷地田)。
- 茶店で草鞋を替えている紋次郎に話し掛け、鰍沢の仙造親分のところへ誘う金蔵、酵素ダートか。設定は身延山道。
- 金蔵とともに鰍沢へ向かう紋次郎、富士川土手は野洲川堤か。舟運の要衝なことを示す船あしらい、富士山を合成した遠景も。
- 仙造一家の先代三回忌の御開帳、西明寺。山門、本堂前のほか参道石段も使われ、清滝川の川面ものぞく。
- 「長楊枝の男」が仙造親分を暗殺する夜道、大覚寺有栖川畔。
- 行李の中にお市が入れた小判を見つける紋次郎、小休止の谷川は清滝川下流部。
- お市に頼まれていた、先妻の娘のおまんが住む家を訪ねる紋次郎、韮崎手前の櫛形の里に建つボロ小屋は酵素河川敷「木」の傍らにセット。
- 親分の仇と紋次郎に襲いかかる源之助ら、谷山林道。分岐道や切り通し、伐採直後の林床など各所を使用。このとき負った傷を手当てする紋次郎は清滝河畔。
- 夜営の紋次郎のもとへやって来て身の上を語る金蔵、鳥居本八幡宮舞殿。
- 紋次郎がおまんの亭主・鶴吉を捜してやって来る野博打の在、鳥居本八幡宮広場。
- 儲け話が出ている紋次郎を見かけて仲間に知らせに走る鶴吉、顔を洗っていたのは廣峰神社本殿下石垣際の水場。鶴吉たちが紋次郎を襲うも不調に終わる谷川、酵素ダートか。このあと、小賢しい計略を用いるも紋次郎にのされてノビた鶴吉を叩き起こし、おまんのもとへ帰るよう諭す神社、廣峰神社参道・中門そば。
- おまん一家と鰍沢へ向かう紋次郎、酵素ダート。お昼を使うお堂、不明(以降も出る「六地蔵のお堂」)。
- 金蔵をみとったあと再び旅の途につく紋次郎、野原は大堰川河川敷か。街道は大堰川堤。
2009/5/2
■ 将軍の隠密!影十八 第1話「闇裁き 花嫁化粧を待つ女」1996.1.27テレ朝/東映
吉宗の死後、一時絶えていた秘密組織の活動が再開される、起こりの話。頭取の息子は、報いられること少なかった父の惨めさを思いお役目を一旦は拒否、しかし目の前で健気な娘の幸せが音を立てて崩れてゆくのを見過ごせず事件の渦中に。それはそのまま、影十八のリスタートとなる。
ロケ地
- 江戸城イメージ、姫路城天守。
- 仕事帰りの雨太郎に接触し影十八の再開を要請する八坂内蔵介のくだり、大覚寺五社明神。影扶持を入れてあるのは摂社の祠、舞殿には壁と扉あしらい。
- 不正を調査していた勘定吟味方改役の島崎が闇討ちされる夜の堀端、大覚寺御殿川畔と河床。島崎が文吉を待っている河畔の絵は手すりに寄ったアングルで大門他は映さず、立ち回りは河床で。
- 幹の診療所からの帰り、本気で足を洗うつもりかと雨太郎に問う猪之吉、大覚寺大沢池木戸周辺。
- おまちの入水を止める雨太郎、行きあわせ目撃する橋は中ノ島橋。このあと堰堤下でおまちを止め、橋下手の河原にしつらえた船小屋で衣乾かし・事情聴取。
- 島崎の墓、宝塔寺墓地(多宝塔の裏手)。内蔵介が雨太郎に島崎の手がけていた仕事について話すのは本堂階、北望のアングルで蔵や石塔が映り込む。
- おまちの父の病状を語る幹、上賀茂神社ならの小川畔。話を聞く雨太郎は神事橋欄干に腰掛け。
- 夜参りに出たおまちに接触する、逃亡中の文吉、不明(方形のお堂、傍に植え込み)。
- 普請奉行・進藤邸、鹿王院客殿座敷。前田が入ってくるのは庭先から。
- 前田に始末された材木商の死体が縊死を装って見つかる市中、大覚寺大沢池畔。木から下ろされる木曽屋を見つめる雨太郎に声をかける内蔵介のシーンでは背景に有栖川沿いの塀が来ている。この後義憤を口にする雨太郎に影十八の発動を要請する「宗尹」は大覚寺天神島祠。
- 一橋宗尹の招きがあったと勘定奉行・青山に話す前田、鹿王院客殿濡れ縁にガーデンセットあしらい。
- メンバーを招集し闇裁き再開を宣言する雨太郎、大覚寺五社明神舞殿。
- 一橋邸へ入ってゆく青山と前田、大覚寺大門。先に来ていた進藤がここは無人と言いながら出てくるのは式台玄関。門がひとりでに閉まったあとの立ち回りは映画村セットにスイッチ。
- 一橋家上屋敷イメージ、大覚寺蔵のクレーンショット。華道学校や遠侍の甍が重なる。
*雨太郎に花嫁化粧を依頼していたおまちは山辺有紀、恋人の大工・文吉は井田州彦で彼に材木の目利きを頼んでいた島崎は中嶋俊一。勘定奉行は有川博、普請奉行は峰蘭太郎、彼らの腹心の前田は木村栄、悪徳材木商は西沢利明で荒っぽい手下は谷口高史。
2009/5/1
■ 必殺仕事人2009 第14話「武士の異常愛」2009.5.1テレ朝/松竹
異常者と知らず縋り、凶悪な運命を誘い込んだ娘哀れ。血を吐くような母の叫びが三番筋に響き、仕置はシステマティックに進行する。
ロケ地
- 三次がおゆうを抱きすくめるところへ出て追い散らす森岡ら、仁和寺観音堂脇。
- 如月とおゆうがお参りの富岡八幡宮、車折神社拝殿、参道(露店あしらい)。
- 徳次郎の文を読むおゆう、帰り旅イメージは大覚寺大沢池畔。
- おゆうの目の前で森岡が三次を斬るくだり、仁和寺塔付近林間、九所明神。
- 森岡の異常さを母にも解って貰えず物思いに沈むおゆうが腰掛けるお堂、大覚寺護摩堂。放生池堤を如月がやって来て、お堂脇から森岡がにゅっと顔を出す。
- おゆうと徳次郎が会う約束をしていた門と石段、金戒光明寺三門と石段。
*変態ストーカーの南町同心・森岡は山口馬木也、手先をつとめる粗暴な目明しは谷口高史で子分は岩佐好益。おゆうは井上和香で母は烏丸せつ子、恋人の宮大工・徳次郎は木村康志、小物ストーカーの三次は山本竜二。
*目明し殺しは三人がかり、お菊が色仕掛けで誘い込み涼次と匳が連係して仕留め。
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