2009/6/30
■ 忍法かげろう斬り 第17話「おんなを捨てた女」1972関テレ/東映
秘伝の技術を守る有田焼の工房で、女だてらに荒くれ用心棒にまじって暮らす娘に興味を持つ鷹。恋しい男を得てやっと女に戻ろうとした矢先、姉と同じ悲劇が彼女を襲うが、鷹は別の生き方を示す。
ロケ地
- 鍋島藩・泉山へ足を踏み入れる鷹、御室霊場巡礼道。百舌鳥が追いついてくる。
- 絵皿を持って逃げる陶工と出会う鷹、大覚寺天神島。山道とスムーズにつないである。お光と用心棒が駆けつけ、話を聞いたあと鷹をスカウト。
- 鍋島藩御用窯・皿山イメージ、不明(民家越しに岩の露出した山を遠望)。
- 有田を出るお光と才次郎、御室霊場巡礼道。札所の屋根や仁和寺の塔が映り込む。
*御用窯を預かる長は加藤嘉、娘のお光は古城都。長に見込まれ秘伝を伝授されお光の婿とされる陶工・才次郎は川地民夫、実は萩から遣わされた武士。有田焼横流しで抜け荷してウハハの家老は村上不二夫、これに内通する用心棒は勝部演之。冒頭、皿盗って逃げるも鷹に出くわしてしまう陶工は福本清三、とんぼ切ってるので忍者設定か・クレジットはベタ。
■ 八百八町夢日記2 第18話「花の吉原大脱走」1992.2.25NTV/東映
逃亡の果て悲惨な死体で見つかる遊女、その哀れさにお奉行が乗り出す。以降舞台はほぼ吉原、逃がし屋をしている姐御肌の花魁や、横領した公金で楼を営む勘定奉行など入り乱れ、虚構の園では殺人も誤魔化されたり。
ロケ地
- 逃げた初風が忘八に見つかり嬲り殺しにされる土手、大覚寺大沢池堤。
- 千両持ち逃げの御家人という設定で、夢之介を勘定奉行らに接触させる捕物芝居、大覚寺五社明神。
- 仮死状態で運び出した三雲の早桶を開けて起こす三の字と八田、大覚寺天神島。
- 事後、水辺に佇むお奉行と三の字、桂川河川敷(臨川寺前・堰堤脇)。
*逃がし屋の花魁・小紫は鈴鹿景子、心中に失敗し奴女郎に落とされ、這い上がってきたという身の上。逃がし屋を手伝う幇間は広世克則、小紫を誘い出す囮に使われてしまう三雲は小野沢知子。阿漕な楼主は穂積隆信、怖い遣手婆は大方斐紗子、強面すぎる忘八に谷口高史。勘定奉行は原口剛、勘定組頭は水上保広。
*楼主と遣手は小紫にバッサリやられるが、八田がテキトーに誤魔化してて大笑い。
■ 銭形平次 第1話「九尾の狐」1991フジ/東映54
両親を惨殺された少年の目に焼きついた、凶賊のかしらの刺青はみごとな狐忠信。彼は長じて彫師となり憎い仇の図柄を求め、果てには皮肉にして残酷な奇縁が隠れていたが、聞かでもの秘事は平次の胸にしまわれる。
ロケ地
- お千代の祖父が営む石屋、大覚寺五社明神祠脇に「設置」、池も映り込む。
- お千代が新吉から預かった絵図面を御籤に紛れさせ隠す御籤堂、大覚寺護摩堂。
2009/6/29
■ 忍法かげろう斬り 第16話「生きていた怨霊」1972関テレ/東映
代官殺しに仕立て上げられてしまう鷹だが、事情を知るや女を庇ってすんなりと唐丸で運ばれてゆく。忍びにとって脱出など容易いが、ややこしいのに憑依された人が出て、その男自体は殺したくないため、ちょっとタイヘンなのだった。
ロケ地
- 石見代官領と松平領境の峠、不明(脆そうな岩が露出した山中)。後段、唐丸運搬の際やラストシーンにも登場。
- 破牢した鷹が考え事をするお堂、大覚寺護摩堂(縁先の腰掛け)。
- 引渡しが済んだあと唐丸から脱出する鷹、下鴨神社参道(瀬見の小川から見上げ)、逃げ去る川べりは泉川。兄に憑依された辰が立ちはだかり斬り合いになる林、糺の森(背後に河合社裏塀映り込み)。
*代官に無体を仕掛けられ、はずみで刺してしまったお女中は吉沢京子。同情したのと、死んだのが悪代官だったので、別に犯人を仕立てて済まそうとした吟味方は唐沢民賢。代官とつるんで銀を隠匿していた口入屋は有川正治、これを調べに来ていた勘定奉行付き同心で遊び人に扮していた「辰」は水原弘。弟に憑依して鷹を狙わせる、辰と双子で風魔忍者の兄は水原弘の二役。口入屋に近づくため辰が芝居をしてもらった女道中師は賀川雪絵。牢名主は笑福亭仁鶴、頭がムサい。福ちゃん二態、牢の囚人と口入屋の乾分と。
■ 八百八町夢日記2 第17話「暗闘」1992.2.18NTV/東映54
抜け荷を探らせていたお奉行だが、潜入した隠密回りをむごたらしく殺されたうえ、三の字の正体をタテに悪行の見逃しをほのめかされてしまう。三の字に惚れた女掏摸の哀話が絡む。
ロケ地
- 抜け荷を摘発に出役するも、小船を爆破して逃げられてしまうへっつい河岸、嵐峡。対岸から燃えるさまを見た絵もあり。
- 仙次の回想、二月前に三の字とすれ違った上野池之端、大覚寺放生池堤に茶店しつらえ。
*ひっぱたいて諭す三の字に惚れてしまう女掏摸は伊藤智恵里。抜け荷をはたらく回船問屋は久高惟晴、強面の手下は堀田真三。グルの勘定奉行は石橋雅史、配下に有川正治。獄門のところ勘定奉行の手で隠され飼われている仙次は野口貴史。隠密回りははりた照久。
*「三の字には言うな」とお奉行に口止めされて見張る八田、尾行がバレバレなのに加え調子にのってべろべろに酔い、全部ゲロ←このシークエンスにけっこうな尺。
■ 銭形平次 時代劇スペシャル 1990.7.11フジ/東映(96分)54
婚礼の席で起こる花嫁殺し、罪なくして捕われ処刑寸前の若者を救うため、平次は奔走。次々起こる凶事には、果たして「得をする者」が控えていた。
ロケ地
- 事件が起こった花嫁の支度部屋(鳴海屋邸内)、外の掘割は嵐山公園中州掘割、石積護岸の上に「壁」をセッティング。後段、平次が事件をなぞるため船を出すシーンも。
- 大黒屋が大船を仕立てさせている船溜り、琵琶湖岸(松原が控える浜)。
- 佐吉宅を訪ねた帰りの平次が狙撃される道、大覚寺五社明神。
- 八五郎に、菊之丞が花嫁に化けたのではと推量を語る平次、大覚寺天神島。
- 菊之丞といい仲のお針子に話を聞く平次、神護寺石段中ほど。
- お針子宅から証拠品の花嫁衣装を押収してきた帰り道、八五郎に指示を出す平次は大覚寺大沢池畔。
- 大黒屋が祝いの茶会を開いていて殺される根岸の寮、中山邸庭。
- 事後、お参りの平次夫婦、松尾大社(舞殿ナメて本殿で導入)。
2009/6/28
■ 血汐笛 小澤茂弘監督作品 1958.7.6東映
旗本の令嬢がさらわれるところへ行き合わせ、成り行きで助け事件に関わってゆく、謎めいた浪人・きらら主水。二人は次第に心寄せ合うが、奇縁は大昔に発生していたのだった。
ロケ地
- つれない主水のダンナにお冠の小えん姐さんが猪牙でゆく川、渡月小橋下手水路。主水と由香が渡月小橋上を通りかかり、姐さんが声をかける。行き交う町衆を右岸側汀にあしらい、堀端の旅館もしっかり利用。
- 一橋邸、西本願寺大玄関門。
- 白河楽翁邸、不明(門口はよく出てくる「細竹編みの瀟洒な門」。ここへ至るアプローチも映っていて、長く続くツツジらしき植え込みは竹垣つきで下が石積み。中の庭はセット)。
- 松平大和守邸、大覚寺大門。
- 神奈川宿へ馬を飛ばす笛吹天狗、不明(谷地田沿いの道か)。
- 妻となった由香を伴い京へ帰る主水を見送る長屋衆、不明(河口の木橋、琵琶湖流入河川か。左岸側に砂浜が広がる)。
2009/6/27
■ 旗本退屈男 古海卓二監督作品 1930.10.17市川プロ/松竹
屋敷に逃げ込んできた男を匿い、向こう傷にモノを言わせ町方役人を追い払ってやる主水之介だが、その男実は大悪党。この曲者を取り逃がしたかどでクビになって主水之介を恨み、命を狙った北町同心を許すばかりかバリバリ協力、婦女子をさらい叩き売る極悪非道の賊の巣へ乗り込んでゆく、退屈のお殿様なのであった。
ロケ地
- 毒入りの鯛を送りつけられた主水之介が北町奉行所へ向かう道、東大寺四月堂前〜開山堂前。乞食に化けて主水之介を襲った男を、小姓の京弥が取り押えるのは二月堂下芝地、うしろに登廊が見えている。主水之介が駕籠から出てきて男を見る段では、背後に二月堂参道石段脇に林立する奉納の玉垣がのぞく。
- 悪党を油断させるため、毒入り鯛で死んだことにする段、町衆がこのことで騒ぐ市中は東大寺鐘楼下石段か。
- 京弥を女装させ百化けの十吉を釣るくだり、武家行列を仕立てて婦女子物色中の一味が京弥に目をつける道、不明(土塀の向こうに見える大屋根は萱葺き、手前に煙取りつきの瓦屋根が出ている。立ち回りはセットと併用か。坂道の路地も出てくる)。
■ 遠山の金さん 第38話「浮世絵美人が招いた将軍暗殺!」1983テレビ朝日/東映
派手なミスコンが開催され、民衆は熱狂し参加者の娘たちはライバルとバチバチ火花を散らす。一等の町娘は将軍のお茶接待に上がることになっており、それが陰謀の的になってタイヘン、将軍を亡き者にして転覆をはかる者や、将軍側室になろうとしてライバルを狙う者など入り乱れて大騒ぎ。やっと事をおさめたお奉行は、溜息ついて「一件落着!」。
ロケ地
- ミスコン参加者のお披露目がなされる寛永寺境内、仁和寺塔下に舞台しつらえ。
- ミスコンを凝視していた怪しの虚無僧を追ったお竜が囲まれピンチの竹林、鳥居本八幡宮小柴垣、広場。
- 駒清が屋形船で殺されて見つかる大川端、広沢池東岸。
- 将軍の御成りは予定通りと申し渡される段、お城イメージに姫路城天守。
- 将軍を殺しに向かう虚無僧一味を、素浪人として叩っ斬るお奉行、放生池堤か。
*ミスコンに勝って父に人参を買おうとしていた花売り娘は佳奈晃子。息のかかった娘を将軍の側室にしてウハハを企んだ版元は須藤健、殺人担当の絵師は松橋登、グルの小町娘は湖条千秋。虚無僧のなりをして将軍暗殺を狙う尾張忍のリーダーは曽根晴美。
2009/6/26
■ 忍法かげろう斬り 第15話「対決!鷹対隼」1972関テレ/東映
元の不知火の里で、懐かしい顔に会う鷹。しかし兄弟同様に育った友はお尋ね者の凶賊と成り果て、民を苦しめる代官の手先として鷹に向かってくるのだった。
ロケ地
- 細川領・有明へ近づく鷹、不明(野原、酵素っぽい谷川)。代官から逃げてきた大名主の娘・志摩を助ける山道、不明(幼杉が植えだされた山肌、赤土)。
- 元の不知火の里を眺める鷹、不明(谷あいに竹林)。鷹を不知火生き残りの庵主のもとへ案内する志摩、不明(竹林。阿弥陀堂はセット)。
- 代官の手先となってやって来た隼人と対決する谷、不明(天神川水系のような堰堤、岩場を水が伝う)。
- 代官のもとへ忍び込んだ鷹の前に立ちはだかる隼人、外でサシの対決は琵琶湖畔の草原、代官の手勢から鷹を庇った隼人が撃たれる。
*大名主は有馬昌彦、娘の志摩は珠めぐみ。隼人は松方弘樹、彼の母で鷹にとっても母代わりの庵主は北城真記子。悪代官は加賀邦男(嫌味な口ひげ付き)。
■ 八百八町夢日記2 第16話「女賊ざんげ」1992.2.11NTV/東映54
五郎八が身の上話に同情して拾った牢帰りの女、殊勝に働くと見えて金品さらってドロン。しかし、己の過去をさらしてまで更正を勧める五郎八の真情に打たれた女は、「仕事」への協力で恩を返そうとする。
ロケ地
- 殺された書家・玉木秋香の墓、くろ谷墓地。贔屓にしてくれた秋香の墓を五郎八が拝みに来て、奥方から仔細を聞く。
- 牢屋敷から出てきたおこんを見る五郎八、随心院長屋門前路地〜薬医門。
- 道端でへたりこんでいるおこんを拾う坂、金戒光明寺永運院下坂。
- 事後、八田に連れられ奉行所へ行くおこんを見送る橋、中ノ島橋。セット撮りの「えんまの二階から眺める夢之介と三の字」の絵を入れてある。
*おこんは岡まゆみ、切紙を盗ませ倅に名跡を継がせ奥祐筆に送り込む算段をしていた旗本は御木本伸介、親爺の目論見を台無しにする次男坊は沖田さとし。
■ 必殺仕事人2009 第22話「最後の大仕事!!」2009.6.26テレ朝/松竹
涼次が捕われたまま、なす術もなく日は過ぎ、保身をはかる大老により若後家が消され、三番筋に念晴らしが託される。これにより、的は大老と老中二つに。
ロケ地
- 捕われた涼次を救う手立てはと沈むチーム、粟生光明寺石段上。
- 荒らされた涼次の家を見てきた帰りの匳、後ろを見つつゆく道は随心院裏塀際。その後セットにスイッチ、瓦版屋に突っかかり。
- 老中・加納邸、随心院大玄関。
- 江戸城イメージ、姫路城天守か(シルエット)。
- 大老がきよを呼び出す家、イメージに広沢池北東岸民家を水面越しに遠望。
- きよが大老の指示で斬られる帰り道、上賀茂神社ならの小川畔。遊ぶ子らが神事橋を渡ってきて、暗殺者はとどめをささずに去る(→虫の息で三番筋へ辿り着き)。
- 小五郎の出陣、随心院長屋門前路地(東望)、お面つけたほうの仕事人が老中邸へ討ち込むのはセットの門、これを受けて警護の人数が減った玄関へ小五郎が立つのは随心院大玄関。
- 大老邸、随心院薬医門(間もなくお帰りと声)、帰還する大老の駕籠は参道を来て南へ、立ち回りは薬医門と拝観口の間くらいで。
- 事後、如月が曳く大八に乗せられた涼次に仕事量プラスαを渡すお菊、西の湖園地・葦原。お菊が花を供える源太の塚も園地汀のヤナギの根方(「当時」のロケ地は酵素)、回想の源太がゆく市中は仁和寺中門。涼次たちがゆく、富士の見える街道は西の湖園地に富士山合成。
*涼次を拷問する「専門家」巳ノ助は火野正平、スキンヘッドも背丈も怖さを助長・出てくるだけでサマになる。老中の意を受け恣意的な瓦版を作る版元は寺田農、わりとあっけない。
2009/6/25
■ 忍法かげろう斬り 第14話「ぎやまん地獄の美女」1972関テレ/東映
故郷へ帰る途中、長崎に足を止める鷹。阿片がらみの事件に反応する美しい芸妓は、それがもとで殺された父の遺恨を晴らそうとしていた。
ロケ地
- 鷹が西へ向かう道、長崎の浜、琵琶湖西岸松原。
- 長崎屋の手先が、鷹を襲ったり千代香を連行する夜道、広隆寺東塀際。
- 仙吉の墓、不明(竹林)。
*芸者・千代香は山本陽子、殺された前奉行が父。阿片窟を開き、夜の奉行と称する豪商・長崎屋は藤岡重慶で千代香にご執心、長崎屋とグルの現長崎奉行は木村元、阿片欲しさに飼われている剣客は川津祐介・居合の達人設定。幼馴染を阿片がらみで失って以降、鷹に張り付く仙吉は左とん平。
*今回でOP、EDともチェンジ、「ずいずいずっころばしごまみそずい、ハァ」はなくなっている。ロケ地は金戒光明寺、琵琶湖、柊野堰堤、流れ橋など(これ以前は琵琶湖河口州や葦原、砂浜や松原に湖岸草地など)。黒谷の坂で出る敵方忍者の一人に、福ちゃんな感じの人。
■ 八百八町夢日記2 第15話「泣くな、真四郎」1992.2.4NTV/東映54
不幸な身の上の女に入れあげた八田は、ぼうぼうと恋心を募らせる。そこへ彼女を離縁した男が現れ、何やら悪の手先をつとめている模様に八田カンカン。しかし元夫は義父の無実を信じ、悪の懐に入り込み証拠を掴もうとしていた、天晴れ正義の士なのだった。
ロケ地
- 藩邸を探りに来た八田に放たれる刺客(中の人は早瀬)、二尊院紅葉の馬場。
- 和泉屋の店先で高声を発し「恐喝」芝居を打った三の字、連れ出され始末されかかるも用心棒を捻り上げる、そこへ夢之介が出てやっつけ芝居→その場で用心棒に雇われ、大覚寺天神島。
- 早瀬と千鶴を見送る八田、大覚寺放生池堤。見守る三の字と夢之介は対岸の放生池畔に、五社明神の祠映り込み。
*千鶴は藤吉久美子、不正を咎められ「切腹」した銅山奉行の父は芝本正、千鶴を離縁し江戸家老一派を探っていた元夫・早瀬は井上高志。江戸家老は外山高士で腹心は遠藤征慈、金の横流しで結託する両替商は金井大、手先をつとめるチンピラは井上茂、夢さんが藩邸を脱出する際叩きのめされる藩士に福ちゃん、牢を見張っていて早瀬にドツかれる藩士は峰蘭太郎。
2009/6/24
■ 忍法かげろう斬り 第13話「鷹・危機一髪!」1972関テレ/東映
いよいよ明らかとなる闇公方の正体、それが暴かれるとき、あくまでも徳川を守らねばならぬ立場の伊豆守と、自由人の鷹との別れがやって来る。
ロケ地
- 江戸城イメージ、皇居巽櫓。
- 百舌鳥が拾ってきた仇持ちの若侍を投宿させる、鷹たちのアジト、一様院。今回は座敷から庭と低い越しに叡山ものぞく。後段、「刺客」のお縫がこっそり入ってくるくだりでは、お堂脇の塀とくぐり戸が映る。
- 鷹と百舌鳥が義手の不気味な浪人をアジト近くで見る池辺、西方寺小谷墓地池畔。
- 竹千代ぎみ後嗣に決定とナレーションのくだり、お城イメージに会津若松城(天守遠望)、皇居千鳥ヶ淵。カルガモ泳ぐ、菱の生えた水面は不明。
- 鷹に放った刺客を集め叱責する闇公方、不明(草原に礎石)。
- 数馬の仇討ちパフォーマンスをあっさり見破る鷹だが、強敵相手に傷を負い捕われてしまうくだり、智積院大師堂前。今は無い蔵など映る、貴重な映像。
- 鷹が連れ込まれた紀州家上屋敷の前に立つ百舌鳥、東本願寺内事門。
- 事後、せいせいしたと鷹が水浴びの谷川、清滝水系か(巨岩ごろごろ)。数馬との恋に破れた百舌鳥が、鷹に別れを告げ去ってゆく。
*数馬は石橋正次、「仇討ち」の際には鬘とって正体を現すシーンがあり自毛に。妹のお縫は森桃江。義手の不気味な侍は伊吹総太郎、仇として登場する闇公方一味の総髪侍は西田良、徳川頼宣は北村和夫、上屋敷に詰める家来に福ちゃんチラリ。今回も朱鷺出ず。
■ 八百八町夢日記2 第14話「うたかたの晴れ着」1992.1.28NTV/東映
父を支えて健気に生きる娘に降りかかる災難、身勝手な姉が持ち込んだうまい儲け話は、果たしてヤバい連中とつながっていた。
ロケ地
- 七之丞が見合いの席に使う料亭・鶴善、嵐亭。中門に店名の額、座敷は延命閣で中も前庭も使う。
- 鶴善を出てきた姉妹にあれは騙りと告げる三の字、大覚寺聖天堂前。
- 七之丞らをつけた八田に刺客が襲い掛かる市中、大覚寺五社明神。
- 七之丞が旗本・相良邸へ入ったことを夢之介に報告する三の字、大覚寺大沢池畔。
- 牢から出された妹に駆け寄る姉、二尊院紅葉の馬場。
*姉弟は三浦リカと小林綾子、療養中の親爺は穂高稔。騙り集団、女形の七之丞は津村鷹志、相棒の十左は江幡高志、黒幕の殿様は菅貫太郎で家来は井上博一。見合いで騙される大店の若旦那は牧村泉三郎。五社明神で八田を襲う侍の一人に福ちゃん。
*夢之介の芝居は大掛かり、年寄りに作り鴻池の大旦那に化け、五郎八・観音寺・八田も参加。
2009/6/23
■ 忍法かげろう斬り 第12話「闇に消えた殿様」1972関テレ/東映
不可解な養子縁組願いの出ている藩、裏あれば改易として伊豆守は鷹を派遣。阿波では果たしてお家騒動が起きていたが、城代の美しい娘に心惹かれた鷹は、信綱の欲しい報告を上げない。
ロケ地
- 是より阿波領の街道、北嵯峨農地・竹林際。茶店をしつらえ、以降敵対する雇われ浪人たちと出くわす場面を演出。
- 徳島城イメージ、熊本城。
- 御側室と嫡子の墓を見にゆく鷹、金戒光明寺石段〜墓地。
- 百舌鳥が領内の警戒ぶりと藩主の動向を鷹に報告する城下、大覚寺護摩堂。
- 城代に雇われたくノ一が鷹を色仕掛けで誘う城下、広隆寺東塀際。
- 娘をさらわれた次席家老が呼び出される城下南の高塚八幡宮、鳥居本八幡宮小柴垣道〜広場。
- 次席家老の娘が鷹を信頼して来させる、殿様を隠してある城下はずれの三寶寺、金戒光明寺長安院(坂を鷹が上ってゆく)。
*次席家老の娘・雪乃はジュディ・オング、はじめは大ワルに見える父家老は金子信雄。殿様を呆けさせた大元の癖に忠臣面をしていた城代は睦五郎、幕府のイヌ殺しに雇われた強面凄腕の浪人は五味竜太郎、手下に小峰一男。殿様は山口幸生。今回も朱鷺は出ず。
■ 八百八町夢日記2 第13話「ツいてない男」1992.1.21NTV/東映54
初めての盗みをしくじった挙句、間わるく島送りとなった表題通りの男。酒席の与太話に腕っこきの錠前破りだったと吹いたもんだから、盗っ人の仲間に引き込まれかけ、脅しのネタには生き別れた娘が使われてしまう。
ロケ地
- 与太話を八田に聞かれ番屋へ引っ張られた銀次、五郎八が引き取っての帰り道、身の上を話すのは大覚寺放生池堤〜大沢池畔。三の字が五社明神の祠の陰で聞いている→生き別れた娘の人相を聞いて「あの娘」と思い出し。
- 上司が隠匿したブツを持ち出しお奉行に届けようとして見つかり斬られた火盗同心、見に出た三の字にそれを託し果てる夜の橋は中ノ島橋。
- 銀次を牢死した錠前師の代わりにしようと企む男のことを夢之介に報告する三の字、大覚寺大沢池畔。
- 榎本を呼び出し、賊とつるむ件を指摘し恐喝芝居の夢之介、鳥居本八幡宮鳥居前(文には「八幡神社」と記載)。
- 銀次を拒否し駆け去ったお鶴に経緯を話してやる三の字、中ノ島橋。
- 江戸を去る銀次を見送る街道、嵐山自転車道。
*銀次は河原崎建三、お鶴は田中雅子、お鶴を引き取り育てた夫婦は松熊信義と志乃原良子。盗っ人を追い使い猟官運動資金を得る火盗長官は小林勝彦、グルの与力・榎本は中田博久、お奉行に上司の悪事を伝えようとした同心・井筒は筒井巧。賊には出水憲など強面揃い。
2009/6/22
■ 忍法かげろう斬り 第11話「幻の連発銃」1972関テレ/東映
漂着した異人が持っていた図面が、ひとりの鉄砲鍛冶を狂わせる。彼は、職人としてただ一丁の銃の完成を欲したのみであったが、新式の強力な武器は、闇の勢力にとって甘い果実なのだった。
ロケ地
- 異人の土左衛門が流れ着く堺の浜、琵琶湖西岸(浜は広く、草地も広がり松原が控えている。対岸に見える低山は荒神山か)。
- 伊豆守が鷹に指令を伝える葦原、広沢池か。
- 堺港イメージ、バンクフィルムか。
- 鉄砲竹が籠って銃を作る小屋、酵素河川敷か。
- 当地を去る鷹と百舌鳥、北嵯峨農地か。
*竹次郎は河原崎長一郎、恋人で能楽師の娘の静香は城野ゆき。闇公方の手の者は宮口二朗、森秋子。今回、朱鷺は出ず。
■ 八百八町夢日記2 第12話「哀しみの刺客」1992.1.14NTV/東映
殺しを生業とする青年は、幼い頃亡くした妹の墓をたてる金を貯めていた。お杉に妹を見た青年は、彼女を助けるためゴロを巻くが、それは殺し屋の掟に触れるのだった。
ロケ地
- お杉がお使いに行く道、松本酒造前東高瀬川堤。ゴロツキに無体を仕掛けられる水辺は広沢池北岸(水少)、政は斜面の林に。お杉を送ってゆく際小休止の川べりは東高瀬川、水量多し。
- お奉行に化けて殺し屋の的になる観音寺、広沢池東岸。設定は深川狸堀。
- 本所片葉堀そばにある政の掘っ立て小屋、広沢池西岸湿地に設営。
- 政の形見となった竹笛を吹くお杉、中ノ島橋たもと。
*政は宮崎達也、殺し屋の仲間二人は浜伸詞と福本清三(仙十郎でクレジット)。札差を出し抜こうとした旗本は西沢利明、殺し屋の元締は上田忠好。
2009/6/21
■ 天保六道銭 平戸の海賊 佐伯清監督作品 1955.6.7東映
恩ある藩のため海賊まがいの後ろ暗い働きをしてきた森田屋だが、お上への聞こえを憚った藩は彼をあっさり消しにかかる。あまりのやり口に怒るまいことか、経済的に藩を追い詰めにかかる森田屋。しかし妻にとまで思った娘の涙にコロっと参り、一転藩が面目を保てるよう立ち働いてやる。失った愛は帰らず、キープしていた女にも去られちょっとブルーな快男児に、時の傑物・河内山宗春が慰めともつかぬ言辞を吐いて、磊落な男たちの話は幕を閉じる。
ロケ地
- 森田屋が長い航海のすえ帰り着く平戸、不明(「湾」を見下ろし)。
- 岬に停泊する森田屋の船を見遣る柏倉昌三郎ら藩士たち、不明(切石積みの護岸)。
- 森田屋の番頭・与兵衛が娘・鈴を連れ出し因果を含める浜辺、不明(水辺に家並み、護岸は切石積み)。
- 森田屋への陰謀を知ったお鈴が駆け込む城代屋敷、相国寺林光院。式台玄関から昌三郎が出てきてお鈴を阻む。その後刺客をやり過ごして出てきた森田屋も玄関、このとき壁を隔てた方丈脇で昌三郎に口を押さえられたお鈴がモガガ。
- 森田屋の大坂妻・お組の自棄酒に付き合わされる金子市と船頭・重三郎、イカ集団が出て襲う帰り道、不明(相国寺境内?)。
- 森田屋の紙入れを掏った丑松を追ってゆく目明し・仙吉ら、見失う水辺、不明(池端か、下っ引の足もとに土橋)。
- 掏られたことに気付き首をかしげながら「ありあけ」の門をくぐる森田屋、不明(細竹編みの瀟洒な門、門柱は北山杉。料亭ふう)。丑松がおすぎと落ち合うやしろ、相国寺弁天社か。
- 市中をゆく金子市を見て訝しむ仙吉親分、植え込み際の道は長岡天神か。行き違ったあと五年前の後家殺し浪人と気付く。
- 父・与兵衛の縊死後、遺書のナレーション被るなか歩むお鈴、不明(石垣際の石段、突き当たりに門。石垣と反対側はラウンド塀)。
- 平戸藩大坂留守居役と化かし合いの森田屋、藩をシメてやると笑う道は相国寺鐘楼北側(鐘楼映らず)、それを見かける丑松とおすぎは大通院前。
- 江戸へ向かう昌三郎とお鈴の「夫婦」、松並木の街道は川堤か。おすぎが昌三郎の懐中を狙う茶店、不明(谷地田脇の地道)。
- 森田屋の駕籠を狙う藩士たち、不明(山際、切り通しの林道)。
- 丑松が昌三郎から書付を掏る渡し場、不明(浅い川、堤はけっこう高い)。丑松が逃げて金子市に助けられる山道、不明(七曲りの林道)。
- 江戸・松浦家上屋敷、不明(塔頭か)。
- 夫の切腹後、森田屋の言葉を思い出しつつお鈴が歩む道、相国寺境内か(土塀際)。
- 江戸城イメージ、大阪城大手口。天守は合成か。
2009/6/20
■ 遠山の金さん 第37話「炎の女!死ぬのは奴らだ」1982テレビ朝日/東映54
盗みのうえ放火してゆく賊が跋扈、しかしある日一味の女は赤子の泣き声を無視できずに戻る。火事場で、飛び込んできた火消しに助け出した子を託した女、その男は二十年前別れ別れになっていた角兵衛獅子の相棒なのだった。
ロケ地
- 近江屋へ赤子の様子を見に行った直吉が、同じく様子を窺っていた、火事場で見た女に気付き追ってゆく道、大覚寺放生池堤。
- 直吉の回想、角兵衛獅子の親方の捕縛騒ぎで二人散り散りになった浅間神社、松尾大社本殿前。ここで親方が二人に同じ守袋を買い与えた設定。この浅間神社については、お奉行が近くに温泉があって傷の養生にいいと発言していることから、静岡浅間神社とも思われる。
*鳶の直吉は伊吹剛、むかし角兵衛獅子の相棒だったお京は鈴鹿景子。座頭で赤猫一味の首領は内田勝正、彼らに知恵を授ける代官手代は田口計。
2009/6/19
■ 忍法かげろう斬り 第10話「男が死ぬとき」1972関テレ/東映
旗本愚連隊と、町奴の対立を描く。主を殺し出奔した中間を匿うネットワーク探索が伊豆守の指令、探りに入る鷹だが、非は旗本にありと見て一党には手を出さずむしろ庇い、男が意地を通すのを見守るのだった。
ロケ地
- 鷹に打ち据えられて恥をかき、腹いせに己が中間を斬る旗本・筧弾正邸、永観堂塔頭・智福院。筧が殺されて見つかる、屋敷近くの鎌倉河岸掘割、広沢池西岸湿地。
- お参りに行き大凶の御籤を当て絶望する扇、今宮神社舞殿前、社務所。
- 小十郎が勤める旗本・峰岸邸、永観堂塔頭・松岳院。峰岸の子息が手習いから帰ってくるシーンに参道石畳、中門映り込み。
- 筧を殺した中間・喜八を匿ってある隠れ家、不明(萱葺き、北嵯峨か)。鷹が彼らを逃がしいざなう林、不明(山道)。
- 伊豆守に中間報告の鷹、広沢池観音島(朝靄)。
- 鷹が町奴一党を匿ってあった山小屋、不明(植林杉の山、郷右衛門の血が流れてくる小川も不明)。
- 小十郎が主の子息を監禁し立てこもる湯島天神、永観堂画仙堂。立ち回りの際には放生池からの流れに架かる楓橋なども映り込む。
- 喜八と扇が乗った船が房州・白浜さして漕ぎ出す海、琵琶湖。彼らを見届けて去る鷹、琵琶湖西岸。
*町奴のリーダー・天狗郷右衛門は北村英三、筧に斬られた朋輩の仇討ちに主を殺した喜八は成瀬正孝、彼の恋人の湯女・扇は藤田弓子、扇の兄の小十郎は露口茂。
■ 八百八町夢日記2 第11話「命がけ鉄火肌の女」1992.1.7NTV/東映54
いつも三の字と口喧嘩の元気な姐御が、とんだ事件に巻き込まれ、たったひとつの弱味をタテにとられ、哀しい過去も蘇る。悪党が飼ってる狂犬メチャ怖。
ロケ地
- 強引な取立てをしたお銀が追っかけられ逃げ込み、惨事を目撃してしまう浅草・妙法寺、粟生光明寺。山門へお銀が逃げ込み、悲鳴を聞き中へ。墓地から、石段を上がったところに立派な駕籠が二基あるのを見て、本堂南側の崖から方丈前石庭を見下ろし、大奥の女や僧侶が斬られるのを目撃する運び。狂犬が目ざとくお銀を見つけたため逃げ出すと、元からお銀を追っていた男たちと出くわしてしまうのは紅葉道の薬医門。
- お銀が伊勢屋の息子に会いにゆく権現様、大覚寺五社明神本殿前(近所のガキとチャンバラごっこ中)。子供にやる人形を選んでいるところへ出た狂犬から逃げ一息つくお銀と三の字、大覚寺大沢池木戸前(御殿川映り込み)。伊勢屋の子は自分が産んだ子と告白するお銀、大覚寺天神島。
- 狂犬が子をさらいお銀に来るよう指定する采女ヶ原、崖の下のアレ(小滝映り込み)。
- 子を助け出し、待っていた伊勢屋夫婦に渡すお銀、大覚寺護摩堂前。その場を駆け去ったお銀が座り込んで嗚咽をもらす水辺、大覚寺放生池堤。
*お銀は東てる美、狂犬は伊藤敏八、飼い主の寺社奉行は黒部進、腹心は高峰圭二。寺社奉行に賂を渡していたものの切り捨てられる呉服商は高桐真、「強引だが涙もろい」性格に付け込み、「家に病の妻と八人の子」などというくっさい泣き落とし芝居で中に入り込む夢之介が笑える。
■ 必殺仕事人2009 第21話「最終章〜仕事人狩り!」2009.6.19テレ朝/松竹
小五郎の剣の師匠が携わっていた極秘任務に、仕事人が巻き込まれてしまう。師匠の奥方の嘆きを見た小五郎は彼女を頼み人とするが、元々無謀な仕事のうえ偽物まで出てきてしまい現場は混乱、お菊を逃がそうとして陽動に出た涼次は捕われてしまう。
ロケ地
- 師匠が小五郎に会いに来るくだり、仁和寺。気配に気付く小五郎は観音堂脇石畳(露店あしらい)、対峙したあと師匠が名乗るのは五重塔脇、用件を切り出すのは中門で二王門越し遠景(雙ヶ岡方面)に姫路城天守を合成、「近くあの中が大変なことに」と師匠の発言。このあと師匠宅へスイッチ、大老を狙う向きありと話す段で出るイメージのお城も姫路城・西の丸からのビュー。
- 仕事人に頼みにゆく師匠だが、お面つけたのが出てきてしまう夜の神社は鳥居本八幡宮。師匠が呼ばわるのは舞殿前、お面が出てくるのは本殿前。
- 大老暗殺を企てる一派の領袖である老中・加納肥後守邸、随心院大玄関。
- 敵方に潜入するも露見した師匠、切腹の場は金戒光明寺方丈前庭。
- 仕事人として讒訴された者の、見せしめじみた詮議が行われる役所、随心院長屋門。
- 加納邸の仕事を終えたメンバーが集まる、お菊は辿り着くものの涼次は来ずの待ち合わせ場所、粟生光明寺石段上部。坂を上ってきたお菊のシーンで、見返りに庫裏が来る演出も。
*師匠・雨宮は勝野洋、奥方は若村麻由美。老中・加納は杉本哲太、家来に宮川一朗太や鷲生功や国本鍾建。大老は神山繁。
2009/6/18
■ 忍法かげろう斬り 第9話「女の始末は楽じゃない」1972関テレ/東映
先代・秀忠の朱印が紛失、鷹は「容疑者」がまとめて滞在する慶光院の宿舎へ。果たして印は盗まれて隠されており、風魔の薊がかっぱらって逃げるが、天然姫の行動は誰にも読めないのだった。
ロケ地
- 秀忠の法要に下向した慶光院の宿舎となる上野寛永寺裏山の日光御院殿、毘沙門堂と日吉東照宮。後者はイメージのみ、芝居は毘沙門堂各所を使って。鷹が炭屋に化けて入るルートは勅使門下坂〜薬医門〜本堂前。慶光院の扇を拾う石段は仁王門下石段、百舌鳥が朱印の取っ手を拾うのは弁天社前。慶光院との別れは薬医門。
- 三田の薩摩屋敷、西本願寺大玄関門(基壇ナメて極端なローアングル)。
*慶光院は佐々木愛、薊に指令を与える薩摩の偉いさんは谷口完、朱印盗りに派遣されるチェスト侍は楠本健二。
*天然系慶光院に調子狂わされる鷹が大笑い、「内なる声」も出てくる。
■ 八百八町夢日記2 第10話「おつや、涙の再会」1991.12.17NTV/東映54
異国へ売り飛ばす女をさらう一味あり、物色担当の男はおつやの元恋人、訳あってわざと手ひどく振った彼女を恨んでいた。
ロケ地
- おつやと清吉が再会する稲荷、今宮神社稲荷社。二人話しながらの帰り道は東参道。
- おつやに妙な頼みごとをする清吉、今宮神社東門内石橋上。
- 清吉の墓、大覚寺か。
*清吉は速水亮、悪い回船問屋は江見俊太郎で黒幕の船手頭は永井秀明、日本娘を買い付けに来ている怪しの唐人は木村栄。
2009/6/17
■ 忍法かげろう斬り 第8話「姫売り公卿」1972関テレ/東映
頻発する公家娘の身売りを調査するため、鷹たちは京へ。悪の根を絶って帰ってきた鷹は、事の大元は幕府の朝廷政策だと痛烈に批判、信綱を怒らせるが、御用米は倍に増やされるのだった。
ロケ地
- 伊豆守が鷹に指令を下す市中、今宮神社高倉下(鷹は梁に)。
- 鷹たちが襲われる峠の茶店、谷山か中山池か。
- 京イメージ、東寺(南大門越しに塔望む図)。九条清貴邸、金戒光明寺方丈勅使門。
- 京へ五里の道をゆく鷹、広沢池西岸沿いの道(遍照寺山から西へパン、遠景に北嵯峨農地が映ったあと西岸にいる鷹にズームイン)。つけてくる男をやり過ごすくだり、北嵯峨農地竹林際〜道隈の蔵(鷹が物陰で老爺に化けて出てくる/現存せず)。鷹が逆にこの追者をつけると九条邸へ。
- 老爺に化けたままの鷹が、通りかかった公家娘(堀川孝子)に草鞋を直してもらう道、上賀茂神社校倉下。娘に九条邸への道を聞く川べりの道はならの小川畔。事後、鷹たちに礼を述べる孝子のくだりも同所。
- 百舌鳥と合流する鷹、金戒光明寺三門前。朱鷺は楼上にいて手を振る。九条邸は黒谷にあるので、この門は現地設定か。
- 父を人質にとられた孝子が九条に求められ花使いに出るくだり、金戒光明寺方丈勅使門〜長安院下坂(百舌鳥、露見し連行され)。
- 孝子を連れ去る広見屋だが駕籠の中は朱鷺の夜道、金戒光明寺東坂下部(角)。
- 江戸へ戻った鷹が朝廷への御用米が倍になったと聞く寺、一様院。
*貧乏公家から借金のカタに娘をとる悪辣な公家・九条清貴は川合伸旺。屋敷は「黒谷」にあるらしい。つるむ悪徳商人・広見屋は小田部通麿。岡崎宿で鷹にやられる女衒は汐路章。上玉として九条らに目をつけられていた堀川孝子は磯野洋子。
■ 八百八町夢日記2 第9話「子を思う闇」1991.12.10NTV/東映
凶賊が跋扈し世は騒然、奉行に非難が集中するが、悪党の狙いはソレ。捜索には、凶行に怒った元盗っ人の爺さまたちが乗り出してきて、ひとしきりギャグをかますが、しみじみ哀しい縁も隠れているのだった。
ロケ地
- 黒姫一味が巣食う紅梅屋敷(元中臈の屋敷)、大覚寺勅使門。
- 幕閣に責められるお奉行を庇い励ます朝比奈弾正、話す庭は大覚寺勅使門前のポーチにガーデンセット置いて・背景に有栖川の護岸が見える。
- 小間物屋でお買い物のお中臈一行を怪しんで覗いた三の字、一味に気付かれ襲撃を受けるのは大覚寺五社明神裏手。
- 鹿蔵を紅梅屋敷から救出したあと、一同が話すのは大覚寺天神島。話を聞いていたおらんが自刃するのは対岸の北辺水路畔、向かい合う鹿蔵とおらんを横から見た珍しいアングルも(水中から西望か)。
- 事後、リタイア三人組がうどんを食う茶店、大覚寺放生池畔にあしらい。鹿蔵は池辺に佇み沈み込む。
*鹿蔵は織本順吉、伊之吉は玉川伊佐男、五郎八の昔の仲間。鹿蔵の娘だったおらんは三浦リカ、黒姫の仲間は石倉英彦、重久剛一、上野淳。お奉行を失脚させ息子を後釜に据えようと企んでいた黒幕・朝比奈は高野真二。
2009/6/16
■ 忍法かげろう斬り 第7話「辻斬り将軍」1972関テレ/東映
家光が夜な夜な辻斬りともっぱらの噂、お忍びは事実だったが別の訳。闇に潜む悪意を始末した鷹は、褒賞の代わりに健気な女の安堵を要求。
ロケ地
- 三つ葉葵の着流し侍が辻斬りをはたらく夜道、金戒光明寺東坂下部(角の石垣際)。
- お城イメージ、松本城か。
- お忍び伊豆守が乗った屋形船が着く堀、嵐山公園掘割(渡月小橋欄干越しの絵も)。鷹と話すのは中ノ島橋下背割。
- 鷹が尼姿の朱鷺と会うアジトの寺、一様院(石段の上に門、入ると花頭窓付きの方形のお堂、くぐり戸の向こうに朱鷺のいる建物)。不知火一族の老爺が管理。
- 不知火の爺さまが辻斬りにやられる夜道、広隆寺東塀際。
- 老爺の死に怒った鷹と朱鷺が見張る江戸城、イメージに姫路城はの門下坂。
- 老爺の墓、くろ谷墓地。
- 家光の回想、甚兵衛を蹄にかけてしまった遠乗りの道、不明(植木屋の庭か)。
- 大奥に入るお楽の駕籠がゆく坂、金戒光明寺東坂下部。
*お楽は大原麗子、父の植木屋甚兵衛は河野秋武、家光は河原崎建三。秀忠が湯殿の婢女に生ませた、日陰者の徳川を恨む殺人鬼は菅貫太郎。
■ 八百八町夢日記2 第8話「うわさの伊達男」1991.12.3NTV/東映54
悪党がタッグを組んでの恐喝事件に、八田同心のラブ・アフェアがからむお話。みんなにさんざんからかわれ、女には振り回されの八田さまが大笑い。
ロケ地
- 役者と忍び会ってきた帰りの鶴屋の女将が岡っ引くずれに恐喝される市中、今宮神社高倉脇坂〜稲荷社脇。
- 一味についての報告をおつやから聞く八田、仁和寺観音堂脇に茶店あしらい。
*八田が入れあげるお袖は石倭裕子、恐喝の金届けをお袖に頼む鶴屋の女将は桂川京子。恐喝グループの黒幕の旗本は内田勝正、御数奇屋坊主は菅貫太郎、岡っ引くずれは工藤堅太郎で役者は有光豊。大金を強請られかける藩の御留守居役は溝田繁。
*お袖は筆屋の看板娘、「舐め筆」で評判という設定。ラストに筆舐め実演あり。
2009/6/15
■ 忍法かげろう斬り 第6話「男殺しの女の館」1972関テレ/東映
タイトルの館は千姫御殿、乱行の噂を憂えた伊豆守は鷹に密殺を指令。またぞろ老中の若様が毒牙にかかるところ、うまくすりかわった鷹が御殿の褥で見たのは、姫になりすましていたくノ一だった。
ロケ地
- 麹町の千姫御殿、西本願寺大玄関門。後段には屋敷全体のイメージに門脇の塀越しに本堂大屋根を望む図も。
- 若様に化けた鷹が入り込み一騒動のあと、本物の千姫のもとへ急ぐ老女、街道は北嵯峨竹林。鷹たちが追っ手を始末。
- 千姫を狙うも躊躇い去る薊、大覚寺梅林か。
*千姫は村松英子、御付きの老女は岡嶋艶子、守役の爺さまは中村錦司、闇公方と通じていた御殿用人は飯沼慧。
*伊豆守の指令を聞く鷹の態度がふてぶてし過ぎて大笑い、刀を鏡に小柄で髭剃り。千姫にはさすが狸じじいの孫とか暴言。
■ 八百八町夢日記2 第7話「灯明台の灯を守れ」1991.11.26NTV/東映
灯台守を抱き込んで船を座礁させ、積荷の大金丸獲りを目論む船奉行。彼らに手を貸す元目明しは、かつて「次郎吉」を捕り方から助けてくれた正義漢だった。
ロケ地
- 老中が伊達の入り費強奪阻止のため緊急招集のお城イメージ、姫路城天守。
- 老中談、白河山中で襲われたダミーの荷駄、酵素ダート。
- 相州・八幡崎の灯台、琵琶湖畔。灯台直下の岸は石積護岸、夢之介が五郎八に座礁計画を解説する段では宮ヶ浜あたりから見た沖ノ島の島影も。
- 久米蔵と伊予吉の墓、仁和寺御影堂(内側の塀際)。帰り道の夢之介、水場脇石段〜観音堂前(建物は映らず、背景に塔)。
*灯台守の久米蔵は土屋嘉男、娘だった品川女郎は藤奈津子、恋人で久米蔵の下っ引だった伊予吉は中嶋俊一。ワルの親玉の船奉行は中田浩二で腹心は曽根晴美、悪徳回船問屋は田口計、浦賀奉行所与力の元南町同心は田中弘史。老中は西山辰夫、幕閣に玉生司朗や市川男女之助。ラス立ち福ちゃんや峰蘭さん入り、浪人姿。
*「相州」八幡崎の設定は??、対岸の房州になら八幡はあるケド。
2009/6/14
■ 任侠中仙道 松田定次監督作品 1960.1.3東映
時代劇登場人物の中でも人気の高い、清水次郎長と国定忠治を一緒に楽しんじゃおうという企画、しかも東映人気スターオールキャスト。女優陣も、ピチピチ可愛いのから婀娜っぽいのまで取り揃えて花を添える。
身延詣での途中、喧嘩の仲裁に入った次郎長は恨まれて讒訴され、一揆煽動の嫌疑をかけられる。
忠治親分は、一揆と逸る百姓衆を宥め、自身は信州へ出張り賭場荒らしで資金作り。
そんな正義の漢二人をいがみ合わせようとした企みはもちろんうまくゆかず、悪党一堂に会す岩鼻代官所にまず忠治が、次いで次郎長が討ち込みをかける。 天下のお尋ね者となって赤城の山に籠る忠治と、次郎長との別れが圧巻。
ロケ地(ほぼ全て不明、以下覚書)
- 鳥居越しに富士山が見える街道をゆく次郎長一行、鳥居は道にぽつんと立つ。道沿いに松林。遠景には湖面らしきものが掠める。
- 高萩を目指す次郎長一行(子分たちは勝五郎に着物売られて褌一丁)、女衒を見る街道は山道か。山肌は植林杉。後段では切り通しの山腹遠景も。
- 忠治の子分が侵入する賭場、狭間を見せた築地と竜宮門ふうに抜いた壁。
- 賭場荒らしを伊三郎に報告する子分たち、棚田の奥に萱葺民家。田はけっこう高台に位置する。
- 次郎長と忠治がたばかられ対決寸前になる河原、堰堤上の砂河原か。浅く、簡素な木橋が架かっている。山峡に位置する模様。
- 棚倉への救援物資を運ぶ荷駄の列がゆく街道、湖南アルプスか。
- 忠治と次郎長が別れを惜しむ山道、谷山林道か(切り通し遠望)。
2009/6/13
■ 遠山の金さん 第36話「悪酒が招いた生花師匠殺人事件!」1982テレビ朝日/東映53
酒でしくじった覚えのある親爺は、記憶にない殺しをやったと思い込み。引き回しの際の、娘の悲痛な叫びが事態を動かす。
ロケ地
- 引き回しの途中川に身を躍らせ逃げた吾平の捜索、罧原堤付近桂川(船を出して捕り方が乗り込み)、中ノ島橋上と中州法面。
*吾平は山田吾一、娘は里見奈保。吾平をハメた実は極悪人の養子若旦那は高峰圭二、グルの番頭は田中弘史、ボケ扱いされて気の毒な大旦那は永田光男。ラス立ち福ちゃん入り、チンピラ姿。
2009/6/12
■ 忍法かげろう斬り 第5話「乳房のある大名」1972関テレ/東映
殿様の事故死を隠す城代家老だが、情報は伊豆守に漏れる。早速鷹が派遣されるが、秘密を知る百姓は天晴れ喉掻っ切り、残された娘の嘆きを見た鷹の心は揺れに揺れる。
ロケ地
- 殿様が落石に会い事故死した灌漑工事現場、不明(切り通し山道)。
- 鷹一行が領内へ入る山道、不明(雑木林の斜面)。
- 上野・小幡城、園部高校門。「回復」した殿様が騎馬で出てくるシーンや、使者に化けた鷹が早馬をつけるシーンで登場。
- 「回復」した殿様が頭巾つけて騎馬で領内をゆくくだり、落石から助けて貰った子の母が礼を述べるのは北嵯峨農地・竹林際の道と畑地。
- 闇公方の手先とやりあい撃たれる鷹、広沢池北岸山腹か。
- 自刃した父の墓で泣くお咲に詫びる鷹、不明(山腹に墓標あしらい)。その後鷹が物思う小川べりは酵素河川敷、百舌鳥が駆け寄り朱鷺が捕まったことを知らせる。
- 事後、当地を去る鷹の前にお咲が出てお礼と菜花を差し出す道、大内か。
*お咲は武原英子、頭巾被って殿様に化ける奥方は木村夏江、陰腹切って使者にお家存続を懇願する城代は清水元、信綱の命でやって来る大目付は織本順吉。
■ 八百八町夢日記2 第6話「神様が憎い!」1991.11.19NTV/東映53
泥棒志願の青年を、仕方なく引き受ける羽目に陥る五郎八。そも青年が自棄を起こすきっかけの事件は五郎八に起因していたが、一度は憎んだ神の正体に気付く青年であった。
ロケ地
- どうでも弟子にしろと聞かない国松を店の外に連れ出してシメる五郎八、大覚寺大沢池堤・水門そば。
- 国松の回想、父母を相次いで亡くし弟妹を抱えて困り果て祈った下谷・御霊神社、木島神社本殿(盗めのあとの五郎八が隠れていて、道場から五両を彼に投げる)。
- 牢から出たものの弟妹は見つからず自棄になっていた国松に、五郎八を「紹介」した甚左(釣り)、大覚寺放生池畔。
- 福島屋での盗難騒ぎのあと、五郎八の厚情に謝する国松、大覚寺大沢池畔。
- 尾張藩下屋敷、妙心寺龍泉庵門。
*国松は西山浩司、甚左は浜田寅彦。国松が返済金を盗ってしまう福島屋は佐竹明夫。材木の値を吊り上げる材木商は福山升三、グルの尾張江戸家老は原口剛←福島屋の娘を狙う色魔。
■ 必殺仕事人2009 第20話「女の一分」2009.6.12テレ朝/松竹
恋しい男を仇と狙わねばならぬ娘、己に罪は無いのに娘のため斬られようとする男。しかし娘の父が斬られた事件そのものに作為、今や二人ともが権力者にとって邪魔な存在だった。娘の母の血に塗れた頼み料を前に、若い仕事人たちは武家の意地を批判する。
ロケ地
- 編み笠浪人の顔を覗き込みからまれる貴恵、仁和寺観音堂前。外回り中の小五郎と伝七は参道にいて、騒ぎを聞く運び。
- 貴恵の父が津田兵馬に斬られた出羽・本荘藩領、大堰川河川敷。
- 本荘藩邸、大覚寺大門。探りに来ていた隠密が藩大目付の用人に斬られるのは大覚寺御殿川河床。土左衛門で見つかる川端は広沢池東岸。
- 貴恵に求婚するも言葉半ば、百合を買い求め捧げる伝七、仁和寺鐘楼前石畳に茶店や花売りの露店あしらい。
- 津田兵馬の回想、貴恵のため百合を摘んだ故郷の河原、桂川・松尾橋上手中州流れ込み際の汀。
- 川辺に佇む貴恵、桂川・罧原堰堤下。やって来た伝七に故郷の川に似ていると話す。
- 藩邸内での仇討ち、大覚寺宸殿前白州。
*貴恵は原田夏希、父は峰蘭太郎で母は芦川よしみ、「父の仇」の津田兵馬は姜暢雄。藩金使い込みを隠蔽するため貴恵の父と兵馬を陥れた大目付は原田大二郎、グルの近習頭は伊庭剛、悪徳商人は大河内浩、荒事担当の大目付の用人は平山祐介。
2009/6/11
■ 忍法かげろう斬り 第4話「くノ一の貞操」1972関テレ/東映
信綱の綱紀粛正の一環で、女歌舞伎一座を探索する鷹は、馬鹿な仕事とご機嫌斜め。そこで出会った純朴な「天女」に惚れてしまう鷹、危機に体張ったりする癖に、ぶっきらぼうな態度しかとれないのだった。
ロケ地
- 宗匠に化けた鷹が九郎右衛門の接待を受ける屋形船、広沢池か。
- 朱鷺とツナギをとる鷹、北嵯峨農地・小丘。下の畦道を九郎右衛門がゆく。
- 小伝馬町の牢から百舌鳥を救出し、焚き火して一息つく水辺、広沢池東岸。
- 連れ去られた美里が作事奉行の贄に供される寮、中山邸通用門。
- 鷹が美里を送ってゆきコイントスで別れる街道、北嵯峨農地・農道。
*美里は音無美紀子、実は岡っ引だった勧進元の九郎右衛門は高品格、ピンク接待を受ける作事奉行は高野真二。
*今回は朱鷺と百舌鳥の「貞操」に別料金が発生しているが、その値段に女たちはお冠。
■ 八百八町夢日記2 第5話「男泣き、別れ町」1991.11.12NTV/東映53
出世への嫉妬と妻女への横恋慕でライバルを暗殺した男、その行為は人知れず暖めてきた中間の恋を照射する。しかし愛の成就はなく、御家再興を見届けた忠僕は江戸を去ってゆく。
ロケ地
- 奥方や子息とともに又八が大八を曳いて借家へ向かう道、妙心寺玉鳳院前路地。
- 手習師匠の口を断られる奥方、常寂光寺仁王門前。
- 三原の屋敷から奥方を救出し連れ帰る夢之介、三原とのいきさつを聞く道は妙心寺東海庵脇路地。
- 江戸を去る又八を見送る奥方、妙心寺玉鳳院前路地(東望)。又八の背を見送るお奉行、妙心寺涅槃堂前路地(西望)。
*又八はベンガル、彼が仕える高島家の奥方は北原佐和子。横恋慕の旗本・三原は伊東達広で用人は唐沢民賢。三原の使嗾で又八に喧嘩を吹っかける大工に福ちゃん。
2009/6/10
■ 忍法かげろう斬り 第3話「流し目は殺しの合図」1972関テレ/東映
信綱の「注文」は、駿河大納言忠長の謀反の証拠ゲット。荒っぽく仕事をこなす鷹だが、忠長を操る闇の人物と、それに従う風魔の女忍者の影がちらつく。
ロケ地
- 主が忠長に差し出した誓紙を携え、身分を偽って行動していた侍が追っ手に倒される街道、北嵯峨農地・竹林際の道。
- 鷹が僧衣をまといゆく道、不明(山道)。勝手についてきた百舌鳥を木に括りつけて放置し去る街道は北嵯峨農地・竹林際。
- 風魔の女と出会い、配下の忍者と戦う林、不明(巨杉の下に熊笹、積雪)。
- 駿府城、外観イメージに郡上八幡城と会津若松城。
- 寺男に化けている鷹を見破る風魔の薊、不明(山門前/第一話で出た寺と同所)。
- 濠に鳴子が設置される駿府城、彦根城内濠犬走り。薊が指揮をとる城内は天秤櫓、忍びが走るのは石垣下。警戒激しいなか、強引な芝居で警備兵を装い侵入する鷹と朱鷺、太鼓門櫓。このときまんまと百舌鳥もお末の格好をして入る。
- 任務を終えた鷹が百舌鳥と合流する葦原、西の湖園地。百舌鳥が連れ出してきた小尾の方は馬に乗せられ落とされる(すげー乱暴、馬疾走してるし)。
- 主に報告する薊、北嵯峨農地・竹林。当地を去る鷹、北嵯峨農地・畑地。
*忠長は江守徹、馬鹿殿設定で虚勢を張るところ鷹にボコられ。側室・小尾の方は松本留美、謀反が成功しても失敗してもダメな微妙な位置にいて百舌鳥に同情され。忠長の腹心・大御番頭の御宿は小瀬格。薊は野川由美子。
■ 八百八町夢日記2 第4話「春遠からじ」1991.11.5NTV/東映53
能面の凶賊が出没、逃げる際見張り女の顔を見た少女は目を傷めてしまう。その口を封じようと賊が動くが、かしらの情婦の見張り女は、なぜか少女を庇うのだった。
ロケ地
- 能楽師・森藤十郎を怪しみ、屋敷近くへ船を出させる夢之介、広沢池東岸。森の屋敷は中山邸門、近くに住む医師・祐庵邸は不明(セットの可能性あり)。祐庵に化けて藤十郎宅へ入った夢之介の意を受け、目撃者のおみつに首実検させるべくえんまへ走る三の字、通る路地は不明。
- 所払いとなっておみつとともに故郷へ帰るおすがを見送る道、広沢池西岸沿いの道、背景に北嵯峨農地と遍照寺山。
*アル中亭主の借金のため売られたおすがは速水典子、父の死後侘びの言葉を伝えに母に会いに来たおみつは塙紀子。おすがを身請けした藤十郎は磯部勉、幕府お抱えになるため資金を要し盗みをはたらく次第。手下は草見潤平や西園寺章雄、屋敷で騒がしくバクチ打ってる男の一人に福ちゃん(ラス立ち出ず)。医師・祐庵はうえだ峻。
*今回はお奉行乗り込み時にいるのが盗っ人ばかりなので、いつもの「関わりなき者は去れ」はなくて「神妙に縛につけ、さもなくば斬る!」。
2009/6/9
■ 忍法かげろう斬り 第1話「俺は幕府のイヌじゃない」1972関テレ/東映
九州の外様大名同士の縁組に不審あり、信綱の依頼で鷹たちが乗り出す。まだ幼い姫を無理に縁付ける裏には、物騒な企みが隠されていた。
ロケ地
- 朱鷺と百舌鳥にツナギをとる神社、不明(やっぱ断るとかボヤく鷹は舞殿に寝そべり、山か丘の裾に建つ感じ)。
- 肥前大村城、彦根城天守。
- 雪姫の婚儀延期嘆願状を携えた大村藩の侍が狙撃される道、不明(土手か)。その下の、鷹たちがいる葦原も不明(かなり広大、遠景には低山が見える/西の湖か)。
- 肥後へ嫁ぐ雪姫の駕籠がゆく山道、酵素ダート。加藤家の家老が出迎えていてトラブルになる野原、酵素河川敷。
- 肥後熊本城、本物をイメージに。
- 救出した雪姫を保護する寺(侍女・千枝の家の菩提寺)、不明(暗い林の中に参道、登りきると山門←相当に古びていかめしい)。
*千恵は鳥居恵子、大村藩獅子身中の虫だった悪家老は内田朝雄。
■ 忍法かげろう斬り 第2話「女の園へ潜入せよ」1972関テレ/東映
将軍暗殺計画を察知した信綱だが、春日局のブロックに遭い鷹を頼る。まず女たちが入って探り、ここ一番には鷹が現れ荒事に。
ロケ地
- 大奥イメージや城内イメージに二条城。外濠越し外観は二の丸を中心に高所から見たもの、鳴子門や二の丸外塀、内濠越しに天守台を望む図なども出る。
- 信綱が鷹に「依頼」の水辺、不明(広沢池か、鷹は釣りの最中)。
- 朱鷺と百舌鳥に依頼内容を話す鷹、広沢池観音島。
- 綾姫が「侍女」の朱鷺に、以前から家光を愛していると告白する庭、彦根城玄宮園橋。
- 将軍を招いての野点、彦根城玄宮園築山に幔幕張り巡らせ。
*春日局は荒木道子、家光は坂口徹、綾姫は高田美和。改易になった蒲生家の側室だった祖心尼は北城真記子、正体を現してのちは鷹を不知火の若造呼ばわり。実は風魔だった腰元のお菊は高毬子。
■ 八百八町夢日記2 第3話「情け深川えんま橋」1991.10.29NTV/東映53
姉の苦労も知らず拗ねてグレていた青年が、事件に巻き込まれて更正する成長物語。いけすかない姉の情夫は、血も見る汚職事件に関わっていた。
ロケ地
- 福島屋が殺された稲荷、鳥居本八幡宮。鳥居前に朱のを二、三足してある。斬られた福島屋はけっこう派手に石段落ち。
- 江戸城イメージ、姫路城天守(福島屋の始末報告のくだり)。
- 福島屋の財布が流出した件で三者協議の船宿、錦水亭東屋外観。内部はセット撮りで、窓からひらりと逃げた夢之介が船をやるシーンがあるが八条池ではなく別の水面。
- 八田から逃げて家に戻れなくなった清次がお供え盗って食う祠、仁和寺九所明神本殿脇の祠。飯田屋が雇ったヤクザが出て捕まるところ逃走、林を駆け抜け九所明神鳥居へ、その後は映画村オープンセットにスイッチ。
- 材木石奉行・鳥居邸、相国寺大光明寺(門越しに式台玄関と方丈の大屋根。
- 姉弟で出したおでんの屋台を見に来る五郎八、そのさまを遠目に見て去る夢之介とおつやが渡る閻魔堂橋は中ノ島橋。
*清次は宮本直紀、姉のおのぶは日向明子、彼らの面倒を見ていたおでん屋の親爺は阿木五郎。おのぶの情夫の材木改方・五味は亀石征一郎、鳥居は田中浩で悪徳商人は幸田宗丸。よりにもよって五味に不正を告発して斬られた福島屋は石浜祐次郎。
*鳥居の配下、逃げっぷりが他家と違い鮮やか。
2009/6/8
■ 八百八町夢日記2 第2話「私が惚れた男」1991.10.22NTV/東映53
男を人殺しの盗っ人と知ってのちも慕い、待ち続けた女。舞い戻った男が見せつけた現実は酷いものだったが、女はしゃっきりと背筋を伸ばし己の道を歩んでゆく。
ロケ地
- 遊び人の吉蔵が殺されて見つかった水辺、大覚寺大沢池畔(八田の回想)。
- 老盗・甚左から土杵一味の話を聞く五郎八、清滝河原(甚左爺さまは釣りの最中)。
- お葉の回想、父の土左衛門が上がった水辺、嵐峡。
- 藤兵衛が呼び出され殺される鳥塚のやしろ、鳥居本八幡宮。
- 芝居仕立てで大黒屋に取り入る夢之介、大覚寺五社明神(変装した八田が木の陰から矢を射掛け逃走)。
- 金を独り占めしようとしたかしらを殺した竹林(大黒屋の回想)、北嵯峨か。思い詰め政五郎を殺そうとしたお葉のシーンも同所。
*お葉は余貴美子、政五郎は佐藤仁哉。大黒屋は原田清人で用心棒の先生は波多野博、土杵のおかしらは高桐真、他の子分は成瀬正孝や江幡高志。
2009/6/7
■ 忍術使いと三人娘 井沢雅彦監督作品 1961.5.11東映
忍術使いの竜幻爺さんと、養い子で婿がねにして弟子の弓さんは、いつも二人してしょうもない悪さを村娘たちに仕掛ける日々を送る。
しかしある日清国使節が村に投宿したことで、庄屋の若後家は死ぬわ泥棒は出るわ下女が消えるわの大騒動が持ち上がり、平和な日常は破られる。怪しの異人は悪徳商人や役人と通じ阿片を扱っており、阿片漬けにして富商を乗っ取り、若い娘たちをさらい人身売買とやりたい放題。舞台を江戸に移し、弓さんに加え三日月小僧とその仲間が悪党ばらを懲らしめる、痛快なお話。
ロケ地
- 浜で網を引く娘たちに術をかけて遊ぶ竜幻と弓さん、浜は舞子浜。弓さんたちは松の木にいて、ふくべを盗られる男は松林の碑に腰掛けて呑んでる最中。
- 清国使節一行が行列の街道は琵琶湖畔松林沿いの道、かたわらには田畑、ここへ弓さんたちが逃げ込み。
- 庄屋屋敷、不明(敷地内に高木聳えるアレ、用心棒シリーズなどでも登場)。
- 江戸入りした弓さん(登場時、摩也指定の老爺姿)が娘たちの連続失踪を報じる瓦版を見る市中、不明(大寺の境内か、方形のお堂が見える)。
- 女の子を引き連れて町をゆく弓さん(火消しの小頭に化け)に突っかかる三日月小僧の弟分たち、梅宮大社東参道・蔵脇。
■ 忍術使いと三人娘
女狐変化 井沢雅彦監督作品 1961.7.2東映
弓さんたちの愉快な騒動今度は大がかり、相手は将軍を籠絡し権勢をふるう田沼意次。罠にかけられた幼馴染の若様を救うのが主体で、副次的に毒を盛られていた気の毒な姫様を助けて、上様の覚えめでたくお褒めにあずかる。もちろん前回と同じく師匠も弓さんも摩也のきっつい監視を受けていて、犬猫に化けた状態で閉じ込められたりするのも一興。
ロケ地
- 江戸城イメージは書割か。将軍の姫たちと大名家の若様たちが集団見合いの席、仁和寺南庭。将軍の座所は書院に。
- 献上した壺から蛇出て閉門の焼津藩江戸屋敷、南禅寺天授院門。見物に出ていて、焼津の殿様が弓さんと関わりと聞き騒ぐ娘たちは開山国師霊光塔門前、ここで田沼の駕籠先へ出てしまい連行される。これをエラいことになったと話す男たちは三門脇。
- 田沼懲らしめで将軍のお褒めにあずかる弓さん、仁和寺南庭。
2009/6/6
■ 八百八町夢日記2 第1話「偽りの花嫁」1991.10.15NTV/東映
殺し屋の隠れ蓑に使われてしまう、婚期を逸した寂しい女。しかしはじめから彼女を見ていた大工は、なりこそむくつけき熊のような男やもめなれど、優しい実のある人物でハッピーエンド。
ロケ地
- おときが近所の子を連れて行く明神さまの縁日、大覚寺五社明神。ここで羅宇屋の小平次と出会う。後段では舞殿や祠も使用。
- 殺し屋が合図に使う蔵前・光照寺の御籤堂、大覚寺護摩堂。ここを見張りの際には石仏裏から。
- 流派をめぐるトラブルを抱えていた茶の宗匠が殺されて見つかる市中、大覚寺天神島。
- 事後、おときと朝吉が楽しそうに子らと行く市中、仁和寺参道〜中門。
*おときは大塚良重、大工の朝吉は丹古母鬼馬二。殺し屋の首領・小平次は伊吹剛、手下の唐物商は小林勝彦、殺し屋メンバーに伊藤敏八や福本清三、中嶋俊一など。
■ 遠山の金さん 第35話「浮世風呂からくり殺人!」1982テレビ朝日/東映53
父と恋人を殺された娘は裏事情を知ったのち、身を捨てて仇討ちをはかるが、金さんはお見通し。湯屋の二階で服を替えて遊ぶ風俗を、うまくお話にからめてある。
ロケ地
- 飛脚殺しの検分、下鴨神社河合社脇。設定は角筈はずれの街道筋。
- 故買の疑いを掛けられた古着屋が百叩きの刑にあう南町奉行所門前、大覚寺明智門(回想シーン)。
- お糸の回想、恋人の飛脚が帰ってくるのを待ってデートの林、下鴨神社糺の森。
- 恋人と父の墓に参り決意を固めるお糸、くろ谷墓地。
*お糸は三浦リカ、父の古着屋は谷村昌彦、恋人の飛脚は中島俊一。法の網をくぐり損金丸儲けの飛脚問屋は穂高稔、グルで殺しの実行犯をつとめる御家人は木村元。
2009/6/5
■ 必殺仕事人2009 第19話「玉の輿」2009.6.5テレ朝/松竹
大店の後妻におさまった女は魔物、慕った人を知らず悪い運命に導いてしまった如月は、三番筋に念晴らしを訴える。
ロケ地
- 夜鷹・おみつの苫船が舫う大川端、大覚寺大沢池北辺水路畔。
- おみつを促しお鈴に会いにゆく如月、大覚寺放生池堤〜神護寺石段(半ば上ったところで別れ、如月は水辺で待つ)。お鈴と会うおみつは神護寺金堂(お鈴はバルコニーから現れ、二人話すのは金堂基壇脇で、背景に多宝塔が映り込んでいる)。
- ウチが死なせたと悔やむ如月に、仕事人による制裁を示唆する涼次、流れ橋上。
- おみつの塚に参る如月、大覚寺遣水跡(池から見た絵もあり)。
*DV父を刺殺し失踪していた姉・おみつは小島聖、実は劣情を催させた当人だった妹のお鈴は原田佳奈。妻を殺されたあとお鈴を後妻に迎え、財産を譲ると約した途端殺される備前屋は大和田伸也。毒婦と組んでいた手代は蟹江一平、手を貸した浪人は四方堂亘と加藤正記。
2009/6/4
■ 八百八町夢日記 第34話「参上!女目付」1990.9.18NTV/東映
老中に抜擢されて大張りきりの不正大キライ娘は、苛烈な手法で行く先々を震え上がらせるが、報復と思われた闇討ちにはむごい真実が隠されていた。
ロケ地
- ひずるが査察に入る普請奉行邸、大覚寺大門。
- ひずるを襲ったゴロツキを呼び出しシメる三の字、大覚寺放生池堤。
- ひずるの補佐をしている青年が撃たれる市中、大覚寺大沢池畔。
- ひずる襲撃を依頼した唐物商の女将を恐喝するゴロツキたち、大覚寺五社明神←夢のダンナが出て助け、家に招かれる運び。芝居をしたゴロツキたちに金を与えるおりん、大覚寺護摩堂裏。
- 陰腹を切ったひずるが夢之介に告発書を託し果てる市中、神護寺石段下。
*ひずるは北原佐和子、父の鉄砲組頭は滝田裕介、補佐の青年は佐久田修。唐物商夫婦は福山升三と鈴鹿景子、北町から押収品の新式銃持ち出す与力は和崎俊哉。
*ひずるは思い込み激しい設定で、職務に忠実でやり過ぎのほか、昔の映画に出てきたような夢之介と舞う白い幻夢見たり、女だてらに陰腹切ったり。しかし公儀勘定目付のお役は彼女一代で廃止という、気の抜けるオチ付き。
2009/6/3
■ 八百八町夢日記 第33話「次郎吉に惚れた男」1990.9.11NTV/東映
御数奇屋坊主を失脚させ後釜を狙う陰謀、調査に入った三の字は床下で同業者と遭遇。以降、ヘボくてドジなその盗っ人オヤジにさんざんつきまとわれてしまうのだった。
ロケ地
- 越後屋の茶室・名月庵がある谷中の寮、中山邸通用門。庭もチラリ。茶室の床下にいるのが露見し逃げた三の字と文蔵が一息つくのは大覚寺天神島。
- 夢之介と三の字がツナギをとる茶店、大覚寺大沢池畔にしつらえ。
- 勘定奉行邸から茶器を盗って逃げた三の字が「八田に捕まる」くだり、追っ手から逃げて渡る橋は大覚寺勅使門橋、捕り方とやり合うのは橋南側の林、逃がされた文蔵が落ちる堀は御殿川。
*三の字を後継者と見込んでつきまとう自称「猫足の文蔵」は藤木悠、盗っ人仲間からは「捨て猫」呼ばわり。狙われる御数奇屋坊主は中山昭二、内弟子の怖いおばさんは三浦徳子。後釜狙いの組頭は西田健、お返事がちょっとオカマくさい。グルの越後屋は江見俊太郎でどんくさい用心棒は白井滋郎、黒幕の勘定奉行は中野誠也。
2009/6/2
■ 八百八町夢日記 第32話「信玄谷の忍び花」1990.8.14NTV/東映53
両替商から盗まれた金塊には武田菱の刻印、盗んだ賊は妖しの美女。謎を追って夢のダンナと三の字は八王子へ、そこで竹流し金の秘密を知る。
ロケ地
- 金塊盗難をしらばっくれる両替商の態度から、よほどの曰く付きだと話す夢之介と三の字、大覚寺大沢池畔。
- 八王子へ向かう両替商を追って甲州街道をゆく夢之介、大覚寺大沢池堤。
- 女賊が名乗り経緯を話す谷川(魚獲り中)、清滝河原。設定は相模との境の美女谷。
- 能登守の札を掲げた荷駄がゆく街道、大覚寺大沢池堤。
- 江戸に戻った三の字が荷駄到着を茜に告げるお堂、大覚寺護摩堂。
*忍びの心得のある「女賊」茜は黒田福美、悪事に手を染めた八王子千人同心組頭は内田勝正、黒幕の槍奉行は田口計、金を持ち込まれる両替商は長谷川明男、間抜けな目にあう八田付きの岡っ引は蛍雪次朗。勝正の配下で福ちゃん、槍振り回してラス立ち。
2009/6/1
■ 八百八町夢日記 第31話「夏の嵐」1990.7.24NTV/東映53
お奉行の昔の恋がからむ、切ないお話。親友夫妻の惨殺事件を追った夢之介は、恋しい人を譲った相手が救いようの無い悪党と知ることに。夢のダンナがほぼ橋場の酒肆に居座り続けという、時間軸がちょっと変わった構成。
ロケ地
- 墓参の深谷夫妻が物盗りを装って殺された西海寺、西明寺。妻女が倒れていたのは指月橋たもと、崖から落ちて顔の潰れた「深谷」が死んでいるのは下の清滝河原、回想シーンで出る斬殺現場は参道石段。
- 回想シーン(モノクロ)、お米を譲ってくれと榊原に頼み込む深谷、神護寺山門内側白州。お米に会い深谷と一緒になるよう勧める榊原、神護寺和気公廟所脇。
- 事後、お米の墓に参る榊原、大覚寺大沢池畔に墓標あしらい。
*深谷は大出俊、出入りの道場のBFには新式銃密造工房。お奉行に遺品の簪でぐっさり仕留められる。ラス立ち福ちゃん入り、口ひげの用心棒。
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