時代劇拝見日記
2010年12月

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2010/12/31

■ 最後の忠臣蔵  2010.12.18ワーナー

 養父が世界の全てだった少女に訪れる転機、そして使命を終えた男が選ぶ道。
禁忌は洗い流され、十六年を経て遅ればせの忠義が果たされる。

ロケ地抄録
  • 吉右衛門が茅野きわを訪ねる海辺、間人海岸。茅野の墓がある高台は不明。
  • 十七回忌法要に出るため京へ向かう吉右衛門、休息をとる滝壺は琴滝
  • 吉右衛門が旅の途中孫左衛門を見かけるくだり、普済寺。吉右衛門が立ち寄る茶店は総門前に設営、孫左は山門前で和尚に挨拶をして駕籠に乗り込むところを目撃される。原作設定は但馬出石の古刹・昌念寺、門前茶屋の親爺とサイカチの木の話をするシーンもある。
  • 孫左が棲む家、酵素民家セット。家の内外のほか、小川や竹林等周囲もたっぷり使う。原作設定は洛西・大枝中山。
  • おゆうの家、教林坊か(軒瓦を出した萱葺)。内部はセット撮り、円窓など凝っていて見もの。
  • 進藤を訪ねる吉右衛門、今出川の近衛邸の門は妙心寺天祥院。邸内の縁先や廊下、座敷は随心院書院
  • 茶屋の若旦那・修一郎が可音を見初める竹本座、金毘羅さんの金丸座
  • 竹本座の二階席に吉右衛門を見た孫左が、慌てて可音を連れて帰る道、民家塀際。可音は駕籠。
  • 茶屋四郎次郎から、子息が可音を見初めた話を聞いた孫左、悄然として帰る道は大覚寺大沢池北辺並木(紅葉散り敷く)
  • 赤子の可音を抱いて雪山をゆく孫左(回想シーン)余呉町栃ノ木峠(パンフ情報)。母を亡くした児のため、貰い乳をしに行く場面であることが、後段語られる。
  • 竹本座で待ち構えていた茶屋の若旦那から逃げる可音、八幡堀新町浜(ステップに染物が干されている)
  • 孫左を見かけた吉右衛門が後をつけてゆく道、妙心寺大庫裏脇路地(雲水あしらい)〜大通院裏路地(クレーンショット)
  • 内匠頭の墓に詣でる孫左、清めていると赤穂の旧臣が現れボコられるのは西教寺墓地。設定は瑞光院。
  • 傷ついた体を引きずり戻る孫左、民家塀際。可音の存在を隠すため吉右衛門に斬りかかる孫左、家の外の竹林からスイッチする野原は不明(山腹のススキ原、美山の萱場か)。ひとまず斬りあいを終え、孫左が水を飲む川は清滝川、追ってきた吉右衛門から身を隠す橋は清滝渓谷に架かる一本橋、「装飾」がなされている。
  • 裏千家のお稽古を終え出てくる可音、待っていた吉右衛門が進み出て名乗りを上げるのは宝厳院通用門
  • 夕陽イメージ、大堰川河畔林越し夕景か。
  • 十七回忌法要が執り行われる瑞光院、西教寺大師堂
  • 可音の嫁入り行列がゆくルート、酵素民家セット大覚寺竹林大堰川堤(まず孫左一人現れ供を願い出るのが堤上、指し示す堤下に用意の供揃えが控えているという図)。赤穂の旧臣・月岡らが現れ供を願い出、孫左への非礼を詫びる道は下鴨神社河合社脇。また別の旧臣が現れ駕籠を止める町角、随心院薬医門前。このあと五個荘の町なみにスイッチ、次々と遺臣が湧いて出る。原作に記されているルートは、大枝〜山陰道〜樫原〜桂ノ里〜丹波口〜七条堀川〜以降堀川通を北上、二条堀川の茶屋四郎次郎屋敷へ(原作の諸士参集は全て堀川通)
  • 婚礼の場に孫左の姿が無いことに不審を抱いた吉右衛門が馬を飛ばす道、谷山林道頂上付近か。

2010/12/30

■ 忠臣蔵 その男、大石内蔵助  2010.12.25テレ朝/東映

 「赤穂事件」を、刃傷から討入り・切腹まで総花的に描く。主人公・大石の表現は抑え目。
御衣装違い、松の廊下、田村邸庭先、撞木町遊興、大石東下りにおける九条家用人との人情話、岡野の絵図面取り、徳利の別れ、南部坂雪の別れ、土屋家の高張提灯、炭小屋で発見と、見せ場を散りばめてある。

ロケ地
  • 赤穂海浜イメージ、御津町干潟か。大石の塩田視察、塩の国
  • 呉服橋吉良邸、妙心寺龍泉庵門。
  • 江戸城イメージ、姫路城天守
  • 赤穂城、本物の大手門高麗門、東北隅櫓。
  • 山科の大石寓居、酵素民家セット。「対岸」の竹林に簡素な門をしつらえ。
  • 但馬の実家へ戻る母を追ってゆく主税、山室堤。りくは田畔を去る。
  • 大石らがお預けの細川邸、随心院薬医門

*炭小屋から飛び出してくる付人の一人に福ちゃん、顔チラリなれど海老反りと断末魔の叫びあり。また、赤穂浪士処分について評定の席にいる、儒学者の爺さまもそうかも←なんか目つき鋭くて一人だけ態度異質。
*羽織の別れの段、兄上の羽織の紐結んでるのは女の人の手?


2010/12/29

■ 影の軍団 III 第5話「影なき男の影」1982.5.4関テレ/東映

 訳ありげな浪人とその妹は、敵討ちのため雌伏の日々を送る。遂に見つけた仇は民の血を絞る大悪党、悪徳札差を支援する黒幕とも戦い、義賊という裏の顔を持っていた浪人は華々しく散るのだった。

ロケ地
  • 村上浪人が開く寺子屋の生徒の父母が心中して見つかる川端、中ノ島橋下手河川敷(役人の見分、皆が駆けつける際には橋を渡ってゆく)
  • 扇屋を探っていて殺された卯助の墓に参る村上兄妹、大覚寺聖天堂脇に墓地をしつらえ。僧衣の半蔵は崩れ築地越しに二人を見るが、築地もあしらいもの。
  • 己が幼児体験をぼかして伝え、村上に翻心を促す半さん、酵素河川敷川べり。村上はいきなり斬りつけ、半公の腕を試し只者に非ずと得心。
  • 稲妻組を招集し、最後の的について話す村上、寄り合いが持たれるお堂イメージは御室霊場か(方形のお堂シルエット)

2010/12/28

■ 影の軍団 III 第4話「尾張に消えた赤い影法師」1982.4.27関テレ/東映

 久世大和守は尾張柳生を使嗾し、尾張家の大殿をくすぐる。体を張って柳生家の暴走を止める熱き漢と、肌を汚してまで夫の仇をつけ狙う貞女と、その思いに半蔵は感応する。

ロケ地
  • 反久世派の侍を襲う尾張柳生(覆面)広沢池東岸。密談は屋形船で行われていて、「事後」に勘兵衛と半蔵が現れる。夜間撮影。
  • 名古屋城イメージ、本物の天守。一部姫路城の郭か。
  • 深雪を荼毘に付す水辺、罧原堤下河原

2010/12/27

■ 影の軍団 III 第3話「忍びの虫は掃除虫」1982.4.20関テレ/東映

 甲府宰相を堕落させたうえで始末という図は、老中と結託した紀州忍びの目論み。綱重に諌言する、邪魔な忠義の臣が不名誉な形で消されたことから、千愁尼が半蔵を動かす。

ロケ地
  • 住吉楼から足抜けした女郎が追っ手に見つかる「溝」、大覚寺有栖川河床。
  • 食い詰め浪人に化けて「娘のお蝶」を住吉楼に売ってきた虎麻呂、懐を狙われる帰り道は下鴨神社泉川に架かる石橋。逃げた糺の森で、樹上から佐吉が加勢。境外の手すり(泉川の石橋の東側)も映り込む。
  • 屋敷を出てくる綱重の用人・外記、大覚寺大門参道。このあとセットの船宿にスイッチ、老中らと密談。

2010/12/26

■ 赤穂浪士  吉良邸討入り  1999.1.2TX/東映

 いよいよ討入り、霏々と雪降るなか、各人それぞれの別れの情景が描かれる。
その雪を踏んで出陣、討入り・凱旋・沙汰と、さくさくと話が進行する。

ロケ地
  • 陣十郎が大石に調達した武具を見せるくだり、仁和寺。武具を隠匿してある屋敷の入口は、御影堂通用門。帰ってゆく大石、観音堂脇石畳。それを見守る陣十郎は鐘楼脇林間、隼人が現れ「任せろ」→大石に斬りかかる一学を阻止するシーンは九所明神西側・経蔵下坂←千坂が出て一学を退かせ、大石に詫び去ってゆくのは金堂への坂。千坂が一学を諭しつつ歩く戻り道、御室桜林西側の塀際。
  • 宗偏に弟子入りした大高、吉良邸茶会の日取りを聞かされる庭先は中山邸無畏庵前。
  • 赤穂浪士に対する処置が議論されるくだり、江戸城イメージに姫路城天守。登城する柳沢は二条城本丸櫓門(中から出て橋を渡る。或いは下城のシーンか)

2010/12/25

■ 赤穂浪士  決死の江戸入り  1999.1.2TX/東映

 東下り、吉良方の人数は江戸入りさせじと大石を討ちに来るが、助け手も数多く、大石は無事江戸へ。
しかし大事を前に、道を別れてゆく人もいる。

ロケ地
  • 東海道をゆく大石一行(日野家用人に偽装、大石は騎馬)山室堤。後段、降り口から見上げた図も。
  • 吉田忠左衛門らがゆく街道、酵素ダート
  • 神崎与五郎が馬方と事を構える道、酵素か。
  • 箱根の関所を過ぎ、山道をゆく大石一行、不明(林道)
  • 大石が逗留する川崎・平間村の農家、民家(正面植え込み際に立って案内の富森と話す。後段では、植え込み外側に牡丹の苗を植えるシーンも)。多摩川イメージ、大堰川(堤から見下ろした図と、夕景)
  • 赤穂浪士の危機を救う大石無人、吉良邸前から去り休む茶店は大覚寺大沢池船着(小)脇に設営。
  • 大石が釣りをしているところへ訪ねてくる無人、広沢池東岸
  • 杉野に呼ばれ、本所一ツ目橋付近へ出向く岡野ら、嵐山公園中州(料亭の狭間の岸、吉良邸から出た土を運ぶ船が下ってゆく)
  • 小林平七が刺客に雇った浪人たちを集める、川崎宿の常念寺、神光院(山門に「常念寺」の看板を掛け、寄り合いのお堂は中興堂で、小林が足早にゆくシーンで本堂・中興堂間の回廊も)
  • 富士講中のなりをした吉田忠左衛門らがゆく品川道、羽束師堤。行き先は平間村の大石逗留先。
  • 平間村で虎口を脱した大石が船に乗る川、罧原堤下桂川
  • 小山田を連れてお盗めをする陣十郎、金を盗って船で逃げる堀は嵐山公園中州水路
  • 大坂・天満の町、映画村セットに大阪城天守を合成。
  • 岡野と結ばれた翌朝書置きを残し去る幸、家を飛び出し吉良邸のまわりをうろつく岡野を見た前原が、場所を変えて事情を聞く水辺は大覚寺放生池畔。
  • 懊悩し大石に疑義を抱く岡野、吉田が彼を伴い泉岳寺へ向かう石畳、不明(門前の石畳、夜間撮影)
  • 隼人が毒づきながら小山田を葬る野末の塚、不明(竹林際か、手前に「水溜り」)
  • 江戸城イメージ、姫路城天守。細井広沢が赤穂浪士弾圧に苦言を呈しにくる場面。
  • 安兵衛宅を訪ねてくる広沢、外へ出て一挙の前に口上書を作るよう進言する水辺、広沢池観音島

2010/12/24

■ 影の軍団 III 第2話「闇からの依頼人」1982.4.13関テレ/東映

 連続する御家人斬りと、振袖火事の火元に疑義を抱いた同心は、半蔵を頼みにし調査に乗り出すが、たちまち上から圧力。職を辞して事に当たろうと決めた同心は、半蔵に遺言めいた言葉を残してゆく。

ロケ地
  • 深雪が化けた芸者・雪太郎を身請けしようとした浪人、金を取りに行くところで仮面の武士に襲われる深川堤、不明(水辺の林?流水らしき気配)

2010/12/23

■ 影の軍団 III 第1話「二つの顔の男」1982.4.6関テレ/東映

 振袖火事はお城に飛び火、これに乗じ侵入した紀州差し回しの忍びは、本理院孝子に拠る勢力を削ぐ。このことで責を負わされ腹切った侍あり、彼を介錯した気丈な妻女は、仇討ちのため半蔵を探し当ててくるのだった。

ロケ地
  • 大火の罹災者が炊き出しを受ける広場、大覚寺護摩堂裏。
  • 紀州家上屋敷、大覚寺大門
  • 虎麻呂から半蔵の名を聞きだした深雪、鶴の湯へ向かう道は大覚寺有栖川畔〜五社明神。隠密をまく段でセットにスイッチ。

2010/12/22

■ 影の軍団 II
  第26話「最終回後編 二十六人最後の首」1982.3.30関テレ/東映

 椎名組を失った大岡は、新八らを手配にかけた上、つわものを二人呼び寄せ襲撃に備える。軍団は、また犠牲を出しながら闇将軍の喉元に迫ってゆく。

ロケ地
  • 江戸城の奥に籠る大岡のくだり、イメージに姫路城天守。後段、新八が見上げる、闇夜に浮かぶ天守のイメージは大阪城っぽい(破風が派手)
  • 賞金首を狙い江戸へ向かう浪人たちが、橋上に寝ていた雲水に突き殺される里、本梅川若森廃橋と堤(山には残雪。橋は激しく痛んでいるが、つっかい棒は演出か)
  • 大岡邸へ托鉢して帰りの新八、浪人たちに顔を見られやむなく戦う坂、神護寺山門下石段と脇の地道。
  • 遊里のアジトが露見した後、一同が寄って協議のお堂イメージ、御室霊場か。
  • 代参の大岡を狙う軍団、寛永寺は神護寺。影武者の大岡乗せた駕籠は五大堂脇を過ぎ石段下へ、ここで駕籠をおり石段を上がって金堂へ(金堂廊下にいる図も)。鶴三が仙四郎に斬られるのは鐘楼脇。
  • 大岡を倒す新八、里襲撃がフラッシュバックで酵素河川敷
  • 鶴三とお朱鷺を葬る塚、普済寺墓地。小六・竜吉と別れ、一人旅ゆく新八のシルエット、大堰川堤か。

2010/12/21

■ 影の軍団 II
  第25話「最終回前編 伊賀対甲賀・最大の激突!」1982.3.23関テレ/東映

 新八たちの拠点が椎名組に知れ、大人数で山彦に乗り込まれ占拠されてしまう。女たちを人質にとられて死闘のすえ、椎名組を壊滅させるものの、悲しい犠牲を伴うのだった。

ロケ地
  • 奥多摩山中、樵をして暮らす元伊賀者の仁助宅が襲われるくだり、酵素。ここへの道はダート、河川敷の小川べりに小屋を二軒あしらい。後段、新八が調べに来た際は小屋が派手に爆発。
  • 東両国の祭礼、本所一ツ目弁天境内を練りあるく神輿、上御霊神社本殿前。
  • 仁助と吾平の亡骸を荼毘に付す野、大堰川河川敷

2010/12/20

■ 影の軍団 II 第24話「くの一秘法“双面の術”」1982.3.16関テレ/東映

 吉原の太夫や男衆を殺してすりかわる、甲賀者。目的は源内の作る国産人参、ぼろ儲けを企むのは闇将軍。いろんな方面から関わりができた軍団が出動、捕われの源内さんを救出して悪を懲らす。

ロケ地
  • お朱鷺のあがりを掠め盗って逃げた悪ガキが逃げ込むあばら屋、中ノ島橋下河川敷に設営。後段、小六らがこの家を眺めやる際には、護岸石積も使われる。
  • 花魁たちが殺されて捨てられていた墓地、二尊院か。
  • 源内の薬園で働く白雪を見にくる小六、北嵯峨農地段畑。旅から帰った吾平が声を掛け、それを眺めている新八は小丘上に。
■ 水戸黄門42 第11話「大晦日、都で悪の大掃除」2010.12.20TBS

 老公に国家老の壟断を訴えようとした、高松藩の若き有志だが露見し窮地に。しかし、兄を案ずる妹の行動が、老公に事態を知らせる結果となる。

ロケ地
  • 京へ五里の街道をゆく老公一行、嵐山か。峠から京を見遣る一行、不明。
  • 高松藩京屋敷、妙心寺大通院門。
  • 江戸城イメージ、皇居巽櫓
  • 八瀬の宿へ向かう一行、不明(林道)
  • 京屋敷へ兄の消息を求めに行き、門前払いを食ったお鈴が疲れて休む町角、仁和寺経蔵基壇。
  • 除夜の鐘が撞かれる寺、西壽寺(鐘楼越しに本堂望)。明けて初参りの神社、車折神社本殿。
  • 当地を発つ弥七、桂川松尾橋上手右岸汀。老公一行が国へ帰る大石と遭遇する峠、不明(山道の分岐)

2010/12/19

■ 赤穂浪士  それぞれの別れ  1999.1.2TX/東映

 大石の動向に、同志も敵方も振り回されるが、深謀が隠されている。再び御家再興の願いが潰えたあと、大石は腰を上げる。

ロケ地
  • 上野介が泣きつきにゆく上杉家上屋敷、妙心寺龍泉庵(門前に吉良が乗ってきた駕籠とお供)
  • 萱野三平が自刃した川端、広沢池東岸
  • 吉良の屋敷替えについて大石に注進する文を運ぶ早飛脚、琵琶湖東岸松原。
  • 京イメージの山と塔、不明。
  • 陣十郎の注進で甲賀者の襲撃を知った大石が、芸妓を侍らせて道中し戻る山科の寓居、中山邸門。
  • 豊岡へ発つ母を追ってくる主税、山室堤(主税は堤上、りくはY字分岐の堤下の道)
  • 主税を追って山科へ向かうおしのが、親切ごかしの旅人に薬を塗ってもらう街道、嵐山自転車道
  • 大石邸へ入り込んだおしの、走り出たのを追って話す主税、広沢池東岸
  • 江戸組を代表して大石へ掛け合いにやってくる安兵衛たち、街道は嵐山自転車道嵐山東公園の立木の陰から、雲水(福本清三)が一行を凝視。雲水は走り出し、粟生光明寺紅葉道・薬医門に駆け入り、その後佐平次が配下に指示を与える粟生光明寺石段上部にスイッチ。
  • 安兵衛たちが襲われる夜道、大覚寺境内か。佐平次の組が討ち入る大石寓居、中山邸門。
  • 出府し真っ先に柳沢を訪ねる大石、上屋敷は知恩院北門
  • 泉岳寺の亡君の墓に参る大石、二尊院か。
  • 穂積の容態が悪化したことを、吉良邸へ奉公中の幸に知らせる岡野、裏口は妙心寺大庫裏通用門
  • 吉田忠左衛門が呼ばれ、御家再興の願いが却下されたことを聞かされる芸州浅野家上屋敷(大学がお預け中)妙心寺聖澤院門。
  • 円山会議が行われる料亭・重阿弥の庭、梅宮大社神苑(会議に先立ち、庭に出た大石が水面の月を眺める←おせんが茂みから見ている)
  • 大石東下り、琵琶湖東岸松原。主税が水辺に立ちおしのとのことを述懐。

2010/12/18

■ 赤穂浪士  赤穂城明け渡し  1999.1.2TX/東映

 血盟の士を得た大石は、真意を押し隠しひたすら恭順の意を示し、無血開城が成る。
ほどなく大石一家も赤穂を去り、山科に閑居。御舎弟大学の継嗣ならず御家断絶が確定したあと、目に余る大石の放蕩がはじまる。

ロケ地
  • 連判状に署名血判した主税、おしののところへ走る浜は琵琶湖東岸、おしのが働く塩田は塩の国
  • 赤穂城イメージ、大手門正面と三の丸隅櫓越しに大手門を望む図。
  • 収城使・脇坂淡路守の軍勢がやって来るところ、隼人が狙撃の機会を狙う鷹取峠、谷山林道(林道、切り通し等各所)
  • 城に侵入した陣十郎が中を窺うくだり、陣十郎が立つ土手は彦根城博物館の内濠土塁、大石が現れる縁先は博物館内部。大石と片岡が亡君の遺骨を埋める「本丸の庭」は彦根城西の丸三重櫓(五輪塔あしらい。その後忍びの襲撃あり、観音台へ通じる石垣際で立ち回り)
  • おしのに別れを告げに来た主税が駆け入る鳥居、不明(背後は海、立地は高台か)。駆け上がる石段とその先の門は大避神社(参道坂と神門)、二人が話す建物は同所の絵馬堂。
  • 隼人が潜む小屋を見つける橋本ら、酵素河川敷「木」の前に小屋あしらい。
  • 収城使が入る城門、彦根城天秤櫓。
  • 赤穂を去る大石一家、大覚寺大沢池堤。おしのが駆けつけてくるが、主税は顔を合わせず去るという次第だが、おしのはまず大沢池北西畔を北に走ってきて、その後放生池堤を西に駆ける(カメラは北から)ので、現地を知る者はちょっと混乱。
  • 江戸城イメージ、姫路城天守。大岡の嘆願書をめぐり、老中・土屋が柳沢に意見するくだりで出る。
  • 向島の柳沢別邸、中山邸通用門(イメージのみ)。おせんが初めて柳沢と会う場面。
  • 京・山科の大石邸、中山邸門(実際に主税と弟妹が出入り)。この近くに不破が構えた陋屋は竹林、北嵯峨か。
  • 摂津・萱野村の萱野七郎右衛門邸、民家門(前畑越し、イメージのみ)

2010/12/17

■ 影の軍団 II 第23話「魔の振袖御殿」1982.3.9関テレ/東映

 大岡の圧政を快く思わぬ幕閣、世子を押し立てて将軍の交代をはかるが、企みはたちまちバレて若君はさらわれてしまい、非を鳴らした元重鎮はむごたらしい死に様を晒す。新八たちは若君を求め、歴代将軍の側室が押し込められている、世にもおぞましい魔窟へ向かう。

ロケ地
  • 若君誘拐を知らされた松平乗邑が乗り込む桜田御殿、毘沙門堂。乗邑がずんずん歩む坂は薬医門下坂から仁王門下石段へスイッチ、進入を阻む門番を退けて門をくぐり、本堂内陣へ入ったところでくノ一たちに捕まり、戒められて輿に乗せられ保津峡落合落下岩へ連れて行かれ落とされる。この間、弁天社鳥居の前を通り、中から幼児の声が聞こえる運び。
  • 鶴三が女装して乗り込むくだり、若君を探し回るシーンは毘沙門堂本堂・宸殿間渡廊、声を聞きつける「多宝塔」は弁天社の祠。男とバレたあと逃げ回るシーンは、宸殿廊下や渡廊、本殿廊下など。落下岩まで逃げて、「対岸」から見張っている小六たちに手信号で「ワカギミハタホウトウ」と送るシーンもあり、この際赤い襦袢一丁なのが大笑い。落下岩は、最終的に新八が若君を取り戻すシーンにも出て、ロープワークが傑作。墜死した覚子から手形をとるのは崖下、お朱鷺が杖をついて来る。

2010/12/16

■ 影の軍団 II 第22話「甲賀忍法・必死の賭け」1982.3.2関テレ/東映

 瞽女として旅を続ける美里は、追われる幼女を助けることになるが、悪者の裏には、かつて彼女が仕えた巨悪がいた。盲いたまま、傷つきつつ戦う美里の危機には、もちろん新八が現れ、あとから軍団もやって来る。

ロケ地
  • 抜け忍・美里を囲む追っ手、広沢池東岸(水無し、雪景色で「夜」設定)。美里は瞽女のなりで三味を爪弾いている。
  • 公金が強奪される笹子峠、不明(雪の山道)、父を殺されてしまった目撃者の幼女・おみよが、逃げて美里に助けを求め縋る道は北嵯峨か(竹林際の道、雪残り)
  • おみよと墓に参る美里、二尊院墓地。町で美里を見かけていたはやてが接触。
  • 甲州を発ち江戸へ戻る一行(おみよは若者たちに連れられ、美里は新八におぶわれ)罧原堤下汀(ススキ等秋草が繁茂)。水面キラキラの派手な絵も。

2010/12/15

■ 影の軍団 II 第21話「妖拳!蛇皮線の女」1982.2.23関テレ/東映

 捕り方に撃たれた凶盗、その娘は必死で源内の治療を求める。しかしさすが子供を殺したりして血も涙もない上に1/26な悪党は、手術が終わるや源内を消しにかかり、ここで親子や首領・部下間で葛藤のドラマが展開される。

ロケ地
  • 鶴三が夜鷹に聞き込みの苫船、大覚寺大沢池畔に舫い。
  • 聞き込みで疲れた鶴三が寝転がる野仏の際、大覚寺石仏。ここへ加奈の爪弾く蛇皮線が聞こえてきて、彼女は天神島朱橋を渡ってゆく(ついてゆくと罠)
  • 井手が千両箱を運ぶ船、大覚寺大沢池(夜間撮影、伊賀者に見つかって縄を打たれ井手さまドボン)
  • 加奈が父と姉を荼毘に付す野原、不明。
  • 事後、沈んだ千両箱を引き上げようとする伊賀者たち、大覚寺大沢池。池畔を、遺骨を抱いた加奈が通り過ぎて、放生池堤へ。

2010/12/14

■ 影の軍団 II 第20話「女風呂異変・謎の手形」1982.2.16関テレ/東映

 影の軍団を倒すことで、公儀お庭番の地位を得ようとはかる根来忍者は1/26。新八の居所を突き止め、おりんに取り入り肉迫する。

ロケ地
  • お芳が吊るされ伊賀者を誘う餌にされる烏ヶ森、鳥居本八幡宮広場。おりんが吊るされるのも同所。
  • 鶴三に遺留品の手裏剣を見せ調査を指示する新八、大覚寺放生池堤。後段、現地から戻り報告のシーンは石仏前。
  • 源内さんと釣りの新八、大覚寺大沢池畔に船着き設置。おりんが新しく雇った三助(弥藤次)を見せびらかしにやって来る。
  • 小六たちが弥藤次をつける市中、大覚寺境内林間〜聖天堂前。アジトはセット撮り。

2010/12/13

■ 影の軍団 II 第19話「大追跡!雪は知っていた」1982.2.9関テレ/東映

 新八の妹が、兄を誘き出す道具に使われる話が芯。彼女が甲賀の若者と鎖でつながれて、雪原を逃げ回るシーンが過半を占める、スペクタクル編。

ロケ地
  • 戸隠神社、イメージに戸隠中社社殿。
  • 伊賀の隠し墓地に参る美里、不明(林の中、山裾)
  • 街道をゆく美里を襲う「椎名組」の追っ手、大内。美里が囲まれる山道は亀岡道の登り坂、山肌が一部ガレた切り通し。立ち回りは亀岡道脇の田んぼに移動、美里の危機に馬で駆けつけさらってゆく新八は、辻堂前から来て北へ。
  • 単身大岡邸へ乗り込み、露見し捕まったお良、処刑予定だった甲賀の若者とチェーンデスマッチに追い込まれたすえ二人で逃走、逃げ込んだ雪原は志賀高原スキー場。ゲレンデを使うほか、雪の沢なども。かしらの妹を見捨てておけず、無断で出張った小六たちをシバくくだりでは、隠れ里襲撃シーンのフラッシュバックで酵素河川敷のバンクフィルムが出る。
  • 旅ゆく美里が目を洗う川、大堰川か。
■ 水戸黄門42 第10話「茶壺に追われた御老公」2010.12.13TBS

 おきまりの民泣かせイベント「お茶壺道中」、入れ物の製造現場でも良からぬ企みが、というエピソード。陶匠一家に降りかかる災難を払い、一行は京をめざす。

ロケ地
  • 一行が見遣る琵琶湖、本物(東岸の高台から沖ノ島を望む図、イメージカット)。信楽焼の登り窯、宗陶苑
  • 既に横流しに加担させられていたと知った代官所手付、木の幹を叩いて怒る帰り道の林は仁和寺林間(塔の脇から巴が駆けてくる。瓦練り込み塀や九所明神チラリ)
  • 横流し分の茶壺を積んだ荷駄がゆく街道、不明(林道)
  • 悪徳茶商の店がある宇治イメージ、平等院
  • 当地を発つ一行がゆく道、不明(山道)

2010/12/12

■ 赤穂浪士  涙の連判状  1999.1.2TX/東映

 内匠頭は即日切腹、悲報を知った大石は号泣、しかしすぐに顔を上げ動きだす。
籠城の殉死のと言を左右に藩士たちを振り回したのは、意志薄弱な者を篩い落とすためなのだった。

ロケ地
  • 江戸城イメージ、姫路城天守。刃傷に至るまでの経緯をプレイバック。
  • 刃傷と叫び走り出てくる侍たち、二条城鳴子門(北から、開口部から桃山門がのぞいている)〜御台所(奥に土蔵)〜濠端。閉じられようとする城門に殺到し、刃傷に及んだ大名の名を聞き出そうとするお供の各藩藩士たち、北大手門(内と外、両方のアングルあり)
  • 藩士たちが続々と駆け入る赤穂藩上屋敷、大覚寺大門。慌しく早駕籠の用意がなされる邸内、妙心寺方丈前回廊の上と下、路地を走ってゆく駕籠は妙心寺大庫裏脇路地(北望)
  • 上杉家上屋敷、妙心寺東海庵(南東角から塀越しに甍を望む図、玉鳳院の南西角塀が映り込む)
  • 第二の早が江戸を発つ頃、駿府を過ぎた付近街道を走る第一の早、山室堤上(富士山合成)
  • 赤穂城イメージ、本物。先に出たのと同じ、三の丸隅櫓越しに大手門を望む図。
  • 吉良邸、妙心寺隣華院。上杉から見舞いが来ないとキレる上野介のくだり。
  • 内匠頭の墓に縋り号泣する片岡、二尊院か。
  • 第一の早が差し掛かる赤穂の浜、琵琶湖東岸松原。
  • 早の到着を受け、国境の番所から出た騎馬の伝令が駆け入る城門、二条城本丸西虎口
  • 第二の早を迎えに出る騎馬二騎、山室堤上〜降り口。早は田畔を来る。
  • 総登城の触れ太鼓を聞き続々と入城する藩士たち、二条城本丸櫓門(北から側面を望む図)。剣の稽古をしていた主税ら若者たちが触れ太鼓を聞く城下、常寂光寺仁王門まわり。
  • 剣の稽古をする主税、大石邸へ向かうおしのが通る浜、琵琶湖東岸
  • 江戸城内の甲賀者屋敷、赤穂に配下がいるか佐平次に問う柳沢、二条城郭内側(東大手門続きの塀)
  • 安兵衛らが赤穂へ向かう街道、山室堤。
  • 続々と赤穂入りした浪人たちが屯する浜辺、琵琶湖東岸松原
  • おせんに美しい城だろうと声をかける不破、城は二条城本丸櫓門(不破たちは琵琶湖畔にいて、場面切り替え)

2010/12/11

■ 赤穂浪士  刃傷松の廊下  1999.1.2TX/東映

 堀田隼人と蜘蛛の陣十郎が出会う頃、浅野内匠頭に勅使饗応役が言い渡される。
行く手に暗雲の気配を嗅いだ大石の気遣いは今一歩で届かず、事態は既に悪い方向へ転がりだしていた。

ロケ地
  • 桂昌院が隆光の祈祷を受けに来ている護持院、粟生光明寺阿弥陀堂。木の陰から窺う隼人が、鋭い視線を向けている。
  • お犬様に詰め寄られた母子を助ける小山田、大覚寺大沢池畔。刀に手をかけたところで隼人が止めに入る。殺到した目明しから逃げる二人、放生池堤
  • 江戸城イメージ、姫路城天守。内匠頭が勅使饗応役を命じられる段。
  • 赤穂藩江戸屋敷、大覚寺大門。後段では、出入りの際に式台玄関や前庭の松なども映る。
  • 赤穂の浜、不明(浜は礫、沖に巌)。大石が視察に出る塩田、塩の国
  • 赤穂城、本物。三の丸隅櫓越しに大手門を望む図をイメージに。
  • 剣の稽古をする堀部父子、不明(通用門つきの裏塀?際、背後は林)
  • 上洛中の吉良に工作すべく街道をゆく大石、谷山林道切り通し。先発させた安兵衛らの報告を受ける茶店は頂上付近に設営。
  • 護持院の扁額(将軍の筆)を損壊して逃げた隼人、上杉家の侍の刀を足に引っ掛け因縁をつけられるのは大覚寺石仏前、その侍を斬ったあと小林と対峙するのは護摩堂前。
  • 呉服橋吉良邸、妙心寺隣華院。門内外を使うが、座敷はセット撮り。
  • 吉良邸からの帰り、吉良の胸中を忖度する片岡に、要なしと吐き捨てる内匠頭、広沢池観音島(駕籠をおりて水辺で述懐)
  • 剣の稽古をしていた主税に声をかけるおしの、琵琶湖東岸。沖に多景島がちらり、画面左手に沖ノ島がのぞく。二人を見るおせんは湖畔松原に。
  • 勅使院使が入る辰ノ口伝奏屋敷、随心院薬医門
  • 柳沢の別邸へ侵入した陣十郎と隼人、見つかり追われ船で逃げる葦原、広沢池東岸
  • 勅使院使が入る江戸城城門、二条城本丸櫓門(北から側面を望む図で導入)

2010/12/10

■ 影の軍団 II 第18話「夜霧に啼く黒い狼」1982.2.2関テレ/東映

 駿府城に出る亡霊は作り物、反大岡派の城代を陥れる罠だった。企みは進行中で、城下に跋扈する凶賊は二十六人衆、先乗りの鶴三は彼らに雇われた若い錠前師と知り合い、奇妙な友情をはぐくむ。

ロケ地
  • 駿府城、大阪城(天守、青屋門)
  • 釣りの新八と源内さん、嵐山公園中州下手河原。駿府の亡霊の話が出る。
  • 鶴三がゆく街道、不明(山道)
  • 墓に参るおゆう、普済寺墓地。寄宿する寺は普済寺、山門や境内各所が映る。
  • 道具箱を開けられず難儀する鶴三、音次郎が出てすんなり開ける城下は今宮神社。彼を尾行していて一味に見つかる際も同所、東門〜稲荷社前。
  • 城下に放火する一味、城代が命じた捕り方が走り出てゆく城門は大阪城青屋門、あとからグルの役人が来て一味を引き入れ(夜間撮影)

2010/12/9

■ 影の軍団 II 第17話「伊賀忍法火の鳥」1982.1.26関テレ/東映

 父の死の真相を知った美里は、新八に対する思いが募るのを振り切り、椎名組の頭領に戻ろうとする。しかし闇将軍は、非情にも己が腹心を切り捨ててしまう。

ロケ地
  • 闇将軍打倒を目指す小普請組の若者が寄り合いを持つ小屋、酵素か。逃れた一人が美里に斬られ崖落ち、来合わせた新八に寺の名を呟いてこときれる谷川、保津峡落合河口。美里が追ってきて新八と対峙。
  • 病の左源太を見舞う美里、不明(軒瓦を出した萱葺民家、周囲は田んぼか)。左源太の回想、美里の父を騙し討ちした夜道、鳥居本八幡宮鳥居前。
  • 父の墓に参る美里、二尊院墓地
  • 若侍が言い残した寺・妙経寺、酵素河川敷に方形のお堂拵え(後段、閉じ込められた美里を救出する段で炎上)。幽霊が出るという噂で見に行き気触れとなった村の若者が石を積む河原、大堰川河川敷
  • 山に狼煙が上がるのを見る新八、清滝河畔。行ってみると美里がいて火を焚いている崖、保津峡落合落下岩。山をおりる際、よろけて新八に抱きとめられる美里、保津峡落合河口に渡した一本橋。二人が別れる道、小柴垣の道(鳥居本か北嵯峨か。源内宅から姿を消した美里が杖をついて去る道も同所)
  • 椎名組の屋敷に戻る美里、民家門。玄関も使う。

2010/12/8

■ 影の軍団 II 第16話「牝蜂は二度刺す!」1982.1.19関テレ/東映

 正太が、真田藩に迎えられる話。但し円満にではなく、世継ぎを消そうとする向きが始末しに来るのが発端。お家乗っ取りを企む留守居役の妹は、大岡と通じる二十六人衆だった。

ロケ地
  • 真田十万石松代城、彦根城天守
  • 間違ってさらわれた子と正太を交換する約束の本所百本杭、大覚寺大沢池畔に船着きあしらい。
  • 庭に雪囲いの牡丹がある松代藩上屋敷、門は映画村セットで、花びらが邸内の遣水から流れてくる小川は上賀茂社家町。藩士が川端や橋を行き交うシーンもある。

2010/12/7

■ 影の軍団 II 第15話「黒衣に汚された恋」1982.1.12関テレ/東映

 大岡忠光の走狗となって、彼に批判的な幕閣とその配下を次々消してゆく怪しの集団。塾生を束ねるセンセイの裏に意外な顔、というけっこうおきまりなパターンが1/26。
お朱鷺の哀切な恋がからむ。

ロケ地
  • 江戸城イメージ、姫路城天守
  • 河村の昔語りを聞いてのお朱鷺のフラッシュバック、一族を滅ぼされた隠れ里、酵素
  • 向井塾の青年が殺されたと聞き検分を見に行くお朱鷺、広沢池東岸汀。
  • お朱鷺が河村に会いにゆき話す市中、大覚寺護摩堂(紅葉)
  • 河村の塚に参る姉とお朱鷺、広沢池北岸に塚あしらい(水少なし)

2010/12/6

■ 影の軍団 II 第14話「闇にきらめく美女」1982.1.5関テレ/東映

 父の仇を討ちに来た甲賀者の夫婦を、新八らが助ける話。彼らの仇は二十六人衆の一人で、その妹の大奥老女は大岡と結託し将軍を意のままに操ろうとしていた。

ロケ地
  • 五年に一度の、お庭番登用を賭けた甲賀者の選抜試合(真剣)下鴨神社池跡
  • やまびこへ肉を買いに来る美女を、興味本位でつける小六たち、女が入ってゆく「薄気味悪い寺」は西明寺山門。中へ入った小六たちが、忍びの死体処理を目撃する林、鳥居本か(竹林まじりの林、起伏あり)
  • かしらに挑み肩を砕かれた静馬、夫婦が傷を養っていた妙蓮寺裏は鳥居本八幡宮本殿、妻女・みゆきが血路を開きに突進するのは広場林(夜間、靄かかり)。静馬を助けに現れた新八たちを見て「あれが伊賀の亡霊」と呟く泥舟は舞殿脇。
  • 江戸城イメージ、姫路城天守(はの門下坂から見上げ)
  • 妙蓮寺裏から大奥へ通じる抜け穴の井戸、鳥居本八幡宮井戸。
  • 事後、他流の者に救われたけじめをつけると言う静馬に、自由になれと示唆する新八、広沢池東岸汀。ナニか誤解したおりんが大荷物持ってやってくるのは並木から。
■ 水戸黄門42 第9話「悪事を見抜いた鑑定人」2010.12.6TBS

 藩の宝物を売る話が持ち上がり、それを私していた悪党どもは大慌て。しまいに火をつけ誤魔化すが、健気な幼女のせいにされかかるのを、もちろん放っておく老公ではない。

ロケ地
  • 敦賀湾を見遣る山道、不明。鞠山藩陣屋、映画村に設営か。
  • 楓が休んでいてお菊と出会う茶店、不明(道端に石積みのあるアレ)。老公が人違いで襲われる街道も不明。
  • 萬心寺山門、不明(塀は瓦練り込み塀)。宝物蔵、仁和寺九所明神拝殿(本殿を隠すように「塀」があしらわれている。焼け跡はセット撮り)
  • 事後、当地を発つ楓がゆく道、大堰川堤(見上げ)。一行がゆく街道、嵐山東公園か。

2010/12/5

■ 快刀!夢一座七変化 第13話「盲目の美少女!涙の真実…」1997.2.27テレ朝/東映

 その昔、商家乗っ取りに一枚噛んだ男は、一人残った幼女を殺せず、以降「足ながおじさん」に。しかし、娘の盲いた目が開く段で、正体を明かせぬ男は一座に身代わり芝居を依頼する。

ロケ地
  • お八重と父母(長崎屋夫婦)が大宰府からの帰り襲われる崖、保津峡落合落下岩
  • 蛇踊りを取り入れた芝居を打つ一座、大覚寺心経宝塔。娘たちの危機に白頭巾が塔初重の扉を開けて登場、階で蛇と対峙。塔前の広場には幔幕が張られている。
  • 五島屋が隠れている町外れの神社、摩気神社。一座がお八重入りの葛籠を運んでくるのは参道玉垣際、ここから本殿を望む図。五島屋が隠れている御輿小屋?はセット撮り、お八重を銃で狙う長崎屋は社務所塀際、阻止し撃たれた五島屋がこときれるのは本殿脇、湧いた唐人の刺客は本殿裏手へ逃げてゆく。
  • 五島屋の回想、崖から落ちて「目が見えない」と泣くお八重を始末できず助け起こした谷川、保津峡落合巌。お八重を拾い育てることになる百姓夫婦が上流方向からやってくる運び。
  • お八重たちに見送られ当地を発つ一座、大覚寺護摩堂前。天神島のほうへ去る一座を映したあと、カメラパンして石仏で静止。
■ 快刀!夢一座七変化 第14話「危機一髪!吉原の遊女を救え」1997.3.6テレ朝/東映

 ごろつき旗本が、いきさつのあった小大名の領地に乗り込み悶着を起こす。凄まれて詰め腹切らされた国家老は座頭の馴染みで、もう成敗まっしぐら。

ロケ地
  • 旗本・岩倉らに無理難題を吹っかけられ、座頭に注進におよぶ遁兵衛、大覚寺参道石橋〜明智門(松木陣屋)
  • 家老に事情を聞く座頭、鹿王院庭園。元吉原太夫の側室・お静の方が走るのは回廊。
  • 当地を発つ一座、不明(小丘の裾の田畔)。家老・山村の墓に参る座頭、不明(無縫塔が目立つ墓地)
■ 快刀!夢一座七変化 第15話「討入炎上!顔のない殺人者!!」1997.3.13テレ朝/東映

 絵師殺しに行き合わせた一座は、三年前の「代官殺し」の謎を解き、のうのうと悪事を働き続ける悪党を退治する。夢之丞が殺された絵師に扮するが、トラブル続きなのがお話のミソ。

ロケ地
  • 旅の途中の絵師・東斎と前代官の娘・沙弥香が襲われる谷川、保津峡落合。絵師らは保津峡巌上にいて、一座は落下岩上でお昼を使っていた次第。水を汲みに来た小町が落合河口右岸から現れて目撃、一座に注進に及ぶ。この際、崖道も使用。
  • 悲鳴を聞きつけて現れた騎馬の武士をごまかす夢之丞(内密にと沙弥香に頼み込まれ)酵素ダート。この武士が代官とあとで判り、夢さんが旅役者と名乗り顔を見られていたことが問題に。
  • 虫の息の東斎を運び込む小屋、酵素河川敷に設営。
  • 東斎の塚、普済寺墓地
  • 旭日堂と代官所双方に揺さぶりをかけたその夜、代官所から出た旅姿の武士が浪人たちに斬られる町角、大覚寺閼伽井前〜五社明神。
  • 一座を見送る沙弥香、山室堤(街道設定、飛脚が通過してゆく)
★昨日封切りの「武士の家計簿」観てきた。着物に執着する松坂慶子のオバチャンかわいかった「着ておられぬではございませんか」「着る!いつか着る!」…服やカバン腐るほど溜めたり、女って変わらねー。観客の年齢層思いっきり高めで、前に見える頭が白髪と禿ばっかり。パンフのデザイン凝ってて内容も○なんだけど、他のと体裁が違いすぎると保存がアレな、算盤型のケース入り。

ロケ地覚書
  • のちに妻となる駒との出会いの浅野川、大堰川河川敷と川中(友禅流し)
  • 「検地」の田んぼ、大内みたいな感じの谷地田。
  • 一揆の土手、山室か(堤と田畔)
  • 金沢城、本物の橋詰門や櫓。お城の廊下、大覚寺宸殿回廊
  • 犀川、八幡堀。明治橋と堀端を多用。これが犀川設定なのは、銭を戻しに行かせる場面で堺雅人の口から「犀川」って言ってるので確かなんだけど、城下の堀端なら納得だが犀川にはムリっぽい感じがした…八幡堀って知ってるから思うだけかな。
  • 与三八と釣りをする直吉、大覚寺大沢池・菊ヶ島
  • 進軍する官軍、東高瀬川堤・松本酒造前。
  • 成之の執務室、京都府庁旧本館か。

2010/12/4

■ 快刀!夢一座七変化 第11話「取り戻せ!汗と涙の二千両!!」1997.2.6テレ朝/東映

 上州・岩鼻では、絵に描いたような悪代官が民を泣かせていた。窮鳥は一座の懐に入り、竜胆の一枝が手渡される次第に。

ロケ地
  • 一座の小屋に逃げ込み保護されたお久美の回想、追っ手に斬られ清次とはぐれた野道、木津河原か(丈高い芦原沿いの踏み分け道)
  • 荒れ寺に隠れている清次の回想、お久美とじゃれあった土手、木津堤法面。
  • 清次に化けた申太郎が、浪人に扮した夢之丞に斬られてドボンの「宿はずれの橋」、流れ橋。座頭が火を焚いて待つ小屋は木津河原か。
  • 清次たちに代官から取り戻した金を持たせて村へ返す船着き、大覚寺大沢池水門そばに船着きしつらえ。そのまま当地を発つ一座は大沢池堤上。
■ 快刀!夢一座七変化 第12話「幻の集団 怪盗七福神現わる」1997.2.13テレ朝/東映

 父を謀殺された娘は、一座を怪盗と思いこみ、復讐のため参加を願う。事情を知った一同は、裏にいた大物を釣り出して成敗、娘の父の潔白も晴らして当地を去る。

ロケ地
  • 一座が小屋掛けする祭礼中の神社、大原野神社(鳥居付近の参道に露店あしらい)
  • しつこく食い下がるおちかに事情を聞く夢之丞たち、勝持寺鐘楼脇。おちかの回想、淀川橋普請場で転落死した父の棟梁、桂川・松尾橋上手中州合流点汀(右岸河川敷)←この河原は、後段橋が落ちた事故を語る回想シーンでも出て、崩れる橋組みを設営してある。
  • おちかの話を聞いたあと、夢之丞と龍之介が泉州屋の後ろ盾の話をする町角、勝持寺参道(山門下石段〜参道塀際)
  • 渡し場で旅人に扮して聞き込みの夢之丞、罧原堤下河原に茶店と渡船あしらい。
  • 寺へ高僧に化けている夢之丞を訪ねる播磨屋、鹿王院。まず中門が出て、回廊では播磨屋を嵌める芝居が二本打たれる。
  • 高僧・夢之丞がやってくる播磨屋寮・玄珠庵、大覚寺望雲亭
  • 高僧・夢之丞が播磨屋を連れてゆき構想をぶつ千日前の無縁墓地、大覚寺梅林付近の広場に卒塔婆多数あしらい、荒涼感を醸し出す。心経宝塔が遠景に映り込む。
  • 成敗の夜は眠らされていたおちかが、目覚めて走り出る神社境内、大原野神社参道(御籤を結んだ茶筅竹組が映り込む。朝靄をスモーク演出)
  • 当地を発つ一座、大覚寺大沢池北辺並木。遁兵衛さんがちょろまかした金を落として詰問されていると、本物の盗っ人の七福神の話題が出て、広場のほうからくしゃみする七人の山伏がやってくる次第。

2010/12/3

■ 影の軍団 II 第13話「人妻は影におびえる!」1981.12.29関テレ/東映

 夫の変貌に心痛める内儀、髪結いに通っていた歌之助はいたく同情し肩入れ。しかし過ぎた思い入れは、彼を死に導く。

ロケ地
  • 孤児だったという野江の告白を受けての歌之助の回想、襲われ女子供も虐殺された隠れ里、酵素河川敷。野江の回想、貰われてゆく前に額づいた父母の墓、不明(有りものか作り物か不明)
  • 伊勢屋が路上で殺されたあと、現世法師の駕籠をつけた竜吉が虚無僧に囲まれる町角、大覚寺五社明神(本殿脇)。竜吉は樹上に逃れ。
  • 質屋からの帰り、祠を拝む野江、大覚寺五社明神(池畔の摂社、歌之助が現れ薬を渡す)。その後歩きながら話す二人、放生池堤。野江の髪に櫛を挿してやるシーンは天神島大木の根方。
  • 歌之助の塚に参る野江と新八、広沢池東岸

2010/12/2

■ 影の軍団 II 第12話「あの女を逃がすな!」1981.12.22関テレ/東映

 小六、青春するの巻。掏摸の娘をシメたことから孤児グループの若者と交流ができた小六は、流れで塾を開くセンセイに私淑。しかしその学者は、人を集めて金鉱採掘のタコ部屋に送り込む、26人衆の一人なのだった。

ロケ地
  • 掏摸のお光と仲間の若者たちをシメたあと、焚き火で親しむ小六、大覚寺天神島。大木の上にはやて小僧がいて、掏った財布を釣り上げ、中に入っていた手形を示す。
  • 巴屋にシメられ犯されるお光、大覚寺護摩堂(内部はセット撮り)。仲間はお堂外で手下にボコらりているところ、天神島朱橋からはやて小僧が駆けつけてくる。
  • 若者たちから相手は巴屋と聞き、殺すと吼える小六、柊野堰堤上。お光は堰堤下岩場の流れ込み汀にいて、小六に仇を討ってと叫ぶ。
  • 四人を連れて渋谷村の紫雲塾へ向かう小六、北嵯峨農地・畦道。塾生たちがもっこ担ぎの山、不明(植林杉の山腹)。小六が塾生たちとじゃれあって鍛錬の広場、不明(短いステップ映り込み)
  • 紫雲の使嗾を受け、巴屋を暗殺する小六、今宮神社東門。設定は松宮神社で夜。
  • 小六たちが紫雲に言われ甲州の山へ向かう道、北嵯峨農地畦道。
  • 金鉱採掘の山、天神川支流・若布谷河口。河口の岩場や、本流河床、およびデ・レーケ堰堤を使用、小屋などしつらえ。
  • お光を連れて逃げる小六、天神川河床(大堰堤上の砂河原)。登る崖、保津峡落合落下岩(途中で追っ手につかまり)
  • 逃げた二人を案じる、採掘作業中の若者たち、湖南アルプス岩山。このあと逃走や戦闘のシーンに、谷筋や禿山斜面なども出てくる。
  • 差配と紫雲の前に立ちはだかる新八、保津峡落合巌上。駆けつけた小六が紫雲を討つのは落合河口川中。
  • 田舎へ帰るお光と小六の別れのシーン、天神川河床。若者たちは谷の崖をのぼって去ってゆく。

2010/12/1

■ 影の軍団 II 第11話「真夜中に上る死の煙」1981.12.15関テレ/東映

 大川に毒が流れ、魚が死ぬ訳は「工場の汚水」。大岡と誼を通じる前佐渡金山奉行は、瓦焼きの工場に、贋金の工房を作っていた。彼らに陥れられ不明となっていた青年と、待ち続けた恋人の情話がからむ。

ロケ地
  • 死に魚が上がり騒ぐ漁師、吾平が橋上から声をかける大川筋、流れ橋と河原。ここはこのあとも砂金入りの葛籠が引き上げられたりして何度も登場。件の「工場」は土手の向うに見える演出で、煙突などしつらえられている。
  • 謎の浪人の襲撃を受け、葛籠を流してしまった一味が漁師たちに聞き込むところ、当の浪人を見つけ追ってゆくと返り討ちのくだり、大覚寺聖天堂(崩れ土塀あしらい、そこから事態を見ているお朱鷺の背後に、有栖川沿いの塀が見えている)
  • ストーカー浪人についてお芳に「報告」するお朱鷺、今宮神社境内。お芳は茶店の女将に声をかけられるが、店にいた芹沢の使嗾。茶店は高倉にしつらえ。このあと、女将が強要した玉の輿話をなんで断らないと、お芳に問うお朱鷺の場面は大覚寺大沢池畔。
  • 江戸城イメージ、姫路城天守二条城東南隅櫓。芹沢が大岡からの無心五万両について腹心にボヤくくだりで出る。
  • 主水がお芳に事情を語るくだりで出る「佐渡の荒波」、日本海か。不正を追求すると籠められて爆破された小屋、不明(荒れ地か河原か)

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