時代劇拝見日記
2011年7月

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2011/7/31

■ 大奥 第八回「愛妾お伝の方」1968.5.25関テレ/東映

 晴れて五代将軍となった綱吉は、諸侯に考を説き、母・桂昌院を重く扱う。しかしその裏に、意外な黒い顔が隠されていることを知らされ、お伝の方は懊悩する。

ロケ地
  • 江戸城イメージ、姫路城天守
  • 入城後、お伝の方に鼓を打たせ船遊びの綱吉、大覚寺大沢池。それを見遣る桂昌院と牧野成貞は天神島朱橋上。
  • 宿下がりするお伝、神田小川町の御用屋敷、不明(門前にステップ)。兄と話す庭も不明(大刈込があり、谷を成す細流に石橋架かり)

2011/7/30

■ 大奥 第七回「花散りぬ」1968.5.18関テレ/東映

 矢島に怒り心頭の家綱、しかし顕子は助命を嘆願し謹慎の身も気遣う。そのことは恨みを助長し、悲劇を出来させる。

ロケ地
  • 顕子が身罷って十六年後、家綱臨終のくだりで出るイメージの庭、彦根城玄宮園。池端にシメの駕籠が吊られている。
  • 大奥の次の支配者となる桂昌院が入城する門、不明。

2011/7/29

■ 八丁堀の七人7 第4話 2006.2.6テレ朝/東映

 幸薄き女の哀話。穏やかで暖かな暮らしを呉れた亭主を神とも思う女は、彼に魔手が忍び寄ると知るや命を投げ出す。

ロケ地
  • 縁日に弥生を誘う八兵衛、梅宮大社境内。ここでお小夜を見掛けるが、亭主の藤吉が八兵衛にこっそりお小夜の過去を聞きだそうとするのは神苑・塀際。戻ってみると弥生がゴロツキにからまれていて、黒沢左門が助けるのを目撃。黒沢が弥生に思いの丈を告白するのは神苑池畔。
  • 姑の世話をみるお小夜、八兵衛が来て喜十の島抜けを伝える堀端は八幡堀・明治橋上手右岸。お小夜が行ったあと青山さまがぬっと出て、八兵衛に事情を聞く神社は日牟禮八幡宮境内。八兵衛が語る、入水しようとしたお小夜を助けた夜の川端、広沢池観音島
  • 亭主が脅迫されていると知り、喜十に会いに来るお小夜、二尊院墓地。設定は寺の墓地、瀕死のお小夜を寺男が発見し通報。
  • 弥生が黒沢の正体を知るくだり、大覚寺大沢池木戸〜五社明神。弥生が木戸を入ってくると、磯貝たちが黒沢に叱られぺこぺこしているところを目撃する運び。
  • 自分がクビにならなかったことを不審がりつつ歩いてくる八兵衛と青山さま、大覚寺参道石橋。ここへ弥生が現れ三人で漫才のシーンは参道。

2011/7/28

■ 八丁堀の七人7 第3話 2006.1.30テレ朝/東映

 八兵衛が感心した、南町の物書同心の仕事。その中にただ一つ、どうにも得心ゆかぬレポートが。果たして、それが書かれた裏には、複雑な事情が横たわっていた。

ロケ地
  • 勉強のため、南町から調べ書きを借りる八兵衛、出てきたところで笹山浪人とぶつかるくだり、大覚寺明智門
  • 左官職人が殺されて見つかる神田相生町、八幡堀舟橋たもと堀端。後段、回想シーンで出る際は、かわらミュージアムへ通じる石段からの絵もあり。
  • 材木商殺しのもう一人の目撃者が経営する深川の料亭、八幡堀堀端。
  • 祠に祈る志乃に接触する八兵衛、八幡堀堀端。
  • 材木商の番頭が、南町本所方与力・緒形らと密会する屋形船、大覚寺大沢池船着(大)に舫い(番頭が乗ったあと、船は漕ぎ出してゆく)
  • 青山さまが揺さぶりをかけにゆく作事奉行・佐久間民部邸、大覚寺大門
  • ゴロツキが出て志乃をさらう堀端、八幡堀堀端。
  • 材木商殺しに仕立てられ、殺されて見つかる浪人(回想シーン・初出はモノクロ映像)大覚寺放生池畔。
  • 引越しはやめたと八兵衛に言う弥生、大覚寺放生池堤。あとから釣りの青山さまが出て、ハチとギャグ。

2011/7/27

■ 八丁堀の七人7 第2話 2006.1.23テレ朝/東映

 「七人」が全員、悪者にとっ捕まり、牢に監禁されてしまうという椿事が出来。薄汚い欲望のため、わざわざ哀れな女を作り出した卑劣漢を懲らすため、男たちは虎口を脱してくるのだった。

ロケ地
  • 札差の手代が殺傷される竹田天神、今宮神社稲荷社
  • 生き残った方の手代・仙吉が、南町与力・守谷とツナギをとる祠、大覚寺天神島。仙吉をつけていた兵助と一郎太が、一味にとっ捕まってしまう。
  • 亭主が殺されて見つかった現場に佇むおちか、広沢池観音島。おちかに接触した八兵衛が一味に囲まれ、投降。設定は「奥沢の池」。
  • 八兵衛が一味に連行される裏道、大覚寺五社明神裏手に崩れ土塀あしらい。
  • 御用金を船に積み込もうとする一味、嵐峡。寸前に北町の出役で、立ち回りは川中におよぶ。

2011/7/26

■ 八丁堀の七人7 第1話 2006.1.16テレ朝/東映

 新任の年番方与力が、八兵衛を目の敵に。物書同心にされてしまう八兵衛だが、怪しい男を見てしまっては捨て置けず、捜査に首を突っ込むのだった。

ロケ地
  • 弥生が編笠侍(中の人は黒沢)につけられるくだり、八幡堀堀端〜新町浜(ここで気付き、足早に駆け去る)
  • 子らと凧揚げの八兵衛、弥生が来て連れて行かれる土手は嵐山自転車道
  • 越乃屋の後妻・お京が、賊の一味・清六とツナギをとる神社、吉田神社竹中稲荷
  • 清六をつける八兵衛、露見するが青山さまと芝居を打ち信用させるくだり、八幡堀堀端。青山さまと斬り結んで逃げる八兵衛と一味は、明治橋下の船を伝って飛んで対岸へ。
  • 越乃屋への押し込みを延期を懇願するも却下されたお京、賊のアジトから帰る道で物思いに沈むところ声をかける八兵衛、大覚寺放生池堤
  • 北町の見張りがつくなか外出するお京、一郎太たちが尾行する堀端は八幡堀

2011/7/25

■ 八丁堀の七人6
   第10話「別れの時!全員抜刀の総力戦」2005.3.21テレ朝/東映

 17年前、嵌められて腹切った駿府勤番組頭、今またその息子が同じ相手に謀殺されかけていた。巨悪を討つため、北町は掟破りを敢行。すんでのところで救った浪人は、おやいの実父なのだった。

ロケ地
  • 薬屋へお使いに出たおやいの前に出るおしま、妙心寺福寿院道入口付近。
  • 湯島天神裏で殺された小間物屋の検分、梅宮大社舞殿脇。このときは本殿を背にした図、現場にいたという浪人の目撃談では、神苑の方を見た図。
  • 小間物屋の素性を語るくだりで出る駿府城イメージ、彦根城天守
  • 青山さまを呼びつける大目付・如月、屋敷の門は大覚寺大門。対面の茶室は梅宮大社池中亭、南東からの池越し外観のほか内部も使用。
  • おしまに数馬の居所を迫る八兵衛、大覚寺放生池堤。六地蔵あしらい。後段、おしまを看取るくだりも同所。池の水が少ない。
  • 如月の配下を尾行していて露見、因縁をつけられ震え上がる磯貝と源吾、妙心寺東海庵前。
  • おやいと数馬が駿府さしてゆく品川宿、大覚寺大沢池堤(茶店あしらい、市之丞が物陰で見遣る)。今頃おやいはどのへん、と忖度する青山さま・八兵衛・弥生、大覚寺放生池堤(ここから、クサって帰ってきた市之丞を見る趣向、彼は放生池畔をほっつき歩いている)
■ 水戸黄門43 第4話「助が出会った女幽霊」2011.7.25TBS

 お祭り目当てで真鶴に寄り道する一行、ボロ宿が怪しい気配を醸す中、助さんが不思議体験。大真面目に出る亡霊は、心残りの解消を願う。

ロケ地
  • 小田原宿、雇われ刺客の浪人を斬る峰新三郎、神護寺和気公廟所裏手坂道
  • 真鶴代官屋敷、神護寺書院門
  • 助さんが志乃に言伝を頼まれる、真鶴市中の明神橋、日吉大社走井橋。助さんは橋に蟠る木に腰掛け、志乃は橋たもとの木や祠の前に「出る」。
  • 真鶴、貴船神社祭礼の段、本物の貴船神社参道石段をイメージに。祭りの絵は映画村セットで。
  • 志乃との約束を果たしに行くも不調、助さんが老公らが待つ茶店へ戻ってくるくだり、日吉大社走井橋〜奥の院参道坂下(茶店あしらい)。ここへ喧嘩と声、駆けつけると新三郎が侍たちと対峙のシーンは日吉大社東本宮境内。
  • 楓が志乃のことを探りに行く段、小田原城イメージに本物の天守。城下武家屋敷の塀は不明。
  • 新三郎が果たし状で代官を呼び出す荒井の城跡、神護寺林間(五大堂東方崖下の林、建物等は映らず)。ここでラス立ち→印籠。
  • 事後、明神橋へ赴き「志乃とまみえる」新三郎、日吉大社走井橋。それを見遣る一行、大宮橋上。見届けて歩みだす坂は西本宮参道。

2011/7/24

■ 大奥 第六回「恐ろしきたくらみ」1968.5.11関テレ/東映

 家綱のコントロールを失った矢島は、巻き返しをはかる。顕子を陥れるほか、己の血を分けた娘を道具にし使い捨てる外道ぶりが、鬼気迫る。

ロケ地
  • 家綱と顕子が絵を描いているところへ来て、中奥に戻るよう家綱にせがむ矢島局、彦根城玄宮園魚躍沼畔。
  • 京で大火あり、狩野家も燃えたと聞き、庭で物思いに沈む顕子、彦根城玄宮園龍臥橋上。ここへ家綱が、正之を伴いやって来る。

2011/7/23

■ 大奥 第五回「緋牡丹の佳人」1968.5.4関テレ/東映

 将軍・家綱が政治に無関心なことを憂え、京から御台所が迎えられる。浅宮は、権勢を恣にする矢島局を抑え、家綱の心を開く役目を負わされるが、もちろん容易なことではない。

ロケ地
  • 狩野邸を出た顕子が正之の妹・妙と歩く道、仁和寺裏塀際。牛車や露店あしらい。
  • 将軍家に顕子を嫁がせる話で、御所から帰ってきた伏見宮が駕籠をおりるシーン、毘沙門堂薬医門下石段か。他の場面では、門と中の建物が見える。
  • 顕子下向の街道、大堰川堤か(土手越しに竹林の頂部がちらり)
  • 北の丸で天寿院に会う顕子、イメージに彦根城玄宮園。池越し遠景に楽々園の建物が映る図。
  • いっこうに大奥泊りのないことで一計を案じた顕子、鳥獲りに出た家綱と庭で鉢合わせのくだり、彦根城玄宮園。周辺の林、林際の高橋、池畔(龍臥橋遠景に映り込み)など使われる。

2011/7/22

■ 八丁堀の七人6
   第9話「悲しき夫婦愛!居酒屋占拠事件」2005.3.14テレ朝/東映

 突如喚いて刀を抜き、飲み屋に立てこもる浪人。しかし、人を労わるかのような彼の挙措は、仕出かしていることと矛盾していた。
怪優の熱演が光る一作。

ロケ地
  • 亡妻の墓に参る青山さま、大覚寺梅林。遠景に心経宝塔映り込み。その帰り、木の根方で寝込む青山さま、病んでいるらしい妻女を労わる浪人を見るシーンは大覚寺護摩堂、設定も「護摩堂」で、鉦の音が演出されている。
  • 伊勢屋を襲った賊の首領が判明、ヤサに踏み込むももぬけの殻だったことを釣りの青山さまに報告する兵助、大覚寺大沢池船着(小)。背景に大沢池木戸。
  • おやいに弥生へ渡す薬代をことづける佐野、妙心寺大通院裏路地・ラウンド塀の「角」。おやいが佐野を追うも見失う路地は福寿院道入口。
  • 事後、志乃の墓に詣でる佐野、罧原堤下汀

2011/7/21

■ 八丁堀の七人6
   第8話「殺人を目撃した女!証言に潜む過去」2005.3.7テレ朝/東映

 八兵衛たちがDVから助けた女は、どうした訳か必死で亭主を庇う。果たして彼女の言動には裏あり、八兵衛の亡妻に面差の似た似た女の過去には、哀れすぎる事情が隠されていた。

ロケ地
  • 材木商・近江屋の向島寮、宝厳院通用門。おかよがここの通い女中で、近江屋殺しの第一発見者。
  • 北町で面通しのあと、おかよを送ってゆく八兵衛、途中通りかかる縁日は梅宮大社境内。露店あしらい。
  • おかよが新しく勤めだした柳橋の料亭、宝厳院門。「料亭」と大書した行灯があしらわれている。
  • おかよの亭主・定次が近江屋殺しの犯人を恐喝し逆に殺される夜のお堂、大覚寺護摩堂。翌朝、検分に駆けつける八兵衛は放生池堤を、同じく駆けつけるおかよは天神島方向から。凶器の匕首が見つかるのは石仏前の茂み。
  • 定次の墓、二尊院墓地。後段、墓参り帰りのおかよに八兵衛が話しかけるシーンで黒門も出る。
  • 事後、釣りに来た青山さまに、おかよに下される罪状を問う八兵衛、大覚寺大沢池船着(大)

2011/7/20

■ 八丁堀の七人6
   第7話「火傷顔の男!生きていた反逆者!?」2005.2.28テレ朝/東映

 大塩平八郎の「亡霊」が徘徊する江戸の町では、大塩を死に追いやった者たちが今また悪事を働こうとしていた。青山さまが大塩の知己、市之丞は大塩シンパの先生に私淑、怪しの浪人におやいの実父疑惑などの逸話を盛り込み、本筋は強引な悪党退治。

ロケ地
  • 勘定奉行(元大坂西町奉行)・堀伊賀守邸、大覚寺大門
  • 江藤浪人の正体が知れ、彼を詰問する八兵衛、桂川罧原堰堤下右岸汀
  • 塾生の犯行に偽装した凶行で得た大金を荷車に積んで浅草御蔵を出る仙波屋、大覚寺明智門。内山らが合流するのは大覚寺参道石橋。船に積み込むため行く道で北町の出役に遭う川端は上賀茂神社ならの小川畔。
  • 事後、父に詫びる市之丞、上御霊神社南門そば(内側、奥に舞殿が映り込む)。このあと八兵衛が江藤の犬とともに現れる。

2011/7/19

■ 八丁堀の七人6
   第6話「人妻の秘密!?奉行所の中で殺人が…」2005.2.21テレ朝/東映

 北町奉行所内で、例繰方の堅物が殺される。犯人と目される、血刀を振りかざしていた隠密回りが失踪し、出入り先の怪しの寺院がクローズアップされるが、そこには思いもよらぬ秘密が蠢いていた。

ロケ地
  • 手配の強殺犯・長次を追う兵助たち、ホシが逃げ込む仏性寺の門は毘沙門堂勅使門、支配違いのため坂下で追跡を断念。
  • 寺侍に掛け合う八兵衛、せめて入った凶悪犯を外に出してと願う境内は西教寺水場前、奥に二十五菩薩来迎群像が映り込む。このあと門からぼろんじが出るが中の人は隠密回りの柴山、のシーンは毘沙門堂に戻り。
  • おやいが長次に当て落とされ拉致される道、妙心寺福寿院道入口
  • 牢から出された柴山が出向き、おやいを取り戻そうとする竹林、北嵯峨か。
  • 追われ者の虚無僧に扮し仏性寺に入り込んだ孫さん、中を探ろうとして誰何される廊下は西教寺客殿廊下、元の二十五菩薩来迎群像が安置されているところ。孫さんは謝って戸を閉めて去るがなお探り、本格的に見つかって逃げるのは書院付近回廊。
  • 調べがつき、悪党一堂に会すところへ出役のくだり、西教寺大師堂。殺陣はこのお堂周辺から、本堂前水場周りへスイッチ。
  • 事後、弟の位牌を抱いて巡礼の旅に出るおるいと柴山を見送る青山さまと八兵衛、大覚寺放生池堤。街道筋設定で、飛脚が走り抜ける。

2011/7/18

■ 八丁堀の七人6
   第5話「北町への挑戦状!死神と呼ばれた女」2005.2.14テレ朝/東映

 北町同心が三人も捕縛され、青山さまも謹慎処分。讒言した女は、亭主を殺された恨みを利用され操られていた。絶体絶命のピンチの割には、身内ギャグの目立つお話。

ロケ地
  • 南町奉行所、大覚寺明智門
  • お竜を出先で呼び止め詰問する八兵衛、大覚寺五社明神。祭りで露店が出ている設定、お囃子も聞こえる。
  • 陰謀に見え隠れするゴロツキをつける同心たち、妙心寺雑華院前路地〜大通院裏路地クランク付近。南町与力の指図で彼らを匿ってある鬼龍寺、妙心寺龍泉庵
  • お竜を囮にして悪党を誘き出す根津大社、大覚寺勅使門。中の神輿小屋はセット、逃げ出したお竜が渡る橋は勅使門門前橋、渡ったところの広場や御殿川河床で大立ち回り、夜間撮影。北町の出役も門前橋から。
  • 事後、家名が絶えても構わないとの放言を撤回したほうがいいと進言する八兵衛、釣りの青山さまは神泉苑法成橋欄干に腰掛け。市之丞は参道石橋欄干に腰掛け、読書中。
■ 水戸黄門43 第3話「名馬が守った父娘の絆」2011.7.18TBS

 悪代官に無体をはたらかれる親子を救う老公、晴れて流鏑馬行事に望む父を見届けて去ってゆく。珍しく、生類憐みの令がモチーフになっている。

ロケ地
  • 馬入川を船で渡る一行、大堰川河川敷。このとき、堤に流鏑馬練習中の松岡がいて、船頭が解説。
  • 松岡の娘・お駒とタニシ獲りの格さん、大堰川か支流か(流れは小川、堤法面に駒繋ぎ、堤の向こうに竹林)
  • 松岡から奪った馬に乗ってみて得意がる代官、神護寺石段下。博労のフリをした助さんが近づき、馬の尻を叩く→暴走、代官落馬・お犬様負傷。
  • お犬様の御囲い場を作るとして強制執行される地蔵堂、酵素河川敷
  • 松岡を的に矢を射る代官、立ち位置は神護寺石段中ほど。松岡はお堂前を逃げ回り、危機に老公一行が現れる。
  • 事後、流鏑馬の晴れ姿の松岡を見て去る老公、行事が行われるやしろは神護寺和気公廟所前。馬場は山門から続く白州、青白の幕張り巡らせ。

2011/7/17

■ 大奥 第四回「わが子と呼べたお楽の方」1968.4.27関テレ/東映

 やっと床上げできたものの、お楽の方の日常は変わらず。その上新しく次期将軍の乳母になった女が、ことさらにしきたりを言い立て、ますます母子は隔たってゆく。結局、水入らずで和子をその手に抱けたのは、夫たる将軍の臨終の間においてのみなのだった。

ロケ地
  • 懐妊したお玉が詣でる隆光の寺、泉涌寺来迎院。門前橋たもとに、お供と駕籠が待つ。
  • 小姓らと遊ぶ家綱を垣間見するお楽の方、枳殻邸印月池畔芝地。鞠が転げたことで家綱に近寄るが、じきに矢島局が出て引き離される。
  • 徳松ぎみを出産したお玉が詣でる、隆光が住持する護国寺、泉涌寺。仏殿前に僧侶が並び、坂をおりてくるお玉の方の駕籠を迎える。

2011/7/16

■ 大奥 第三回「命をちゞめる呪いの人形」1968.4.20関テレ/東映

 お楽は、呪詛など受けつつも何とか和子を出産、「お楽の方」となるが、しきたりは生まれたばかりの赤子と母を引き裂く。失意の女を後目に、人の不幸を喜びさえする気強い女が台頭してくる。

ロケ地
  • 春日局が安産祈願に赴く秋葉神社、不明(本殿は華麗な唐破風、前に短いステップあり、石畳は植え込みを囲むように二本にわかれている)

2011/7/15

■ 八丁堀の七人6
   第4話「昔、捨てた女!だまされた筆頭同心」2005.1.31テレ朝/東映

 磯貝さんの昔の女が現れ、大騒動。その女は磯貝に去られたあと、絵に描いたような不幸を経て、いまの亭主は北町が躍起になって追う凶賊の一味という始末。家財を売り払っても贖罪を果たそうとする磯貝、それを手駒に使うちょっとダークな青山さまだった。

ロケ地
  • 河内屋が伊助をハメたらしいという聞き込みを、八兵衛に話す兵助、大覚寺五社明神
  • ひとり弥生堂を訪ねてきたおまつ、外で話す町角、不明(大きく茂った萩の植え込みが派手な境内、石段を上がったところにお堂あり花頭窓が見える)
  • 酔い潰れて寝ている亭主・伊助を起こしにくるおゆき、大覚寺五社明神祠。祭りの境内設定で、露店もあしらわれている。
  • 北町へ磯貝を訪ねてくるおゆき、二人外で話す町角、仁和寺境内か。
  • 事後、釣りの青山さまに弥生と進展しないことをボヤく八兵衛、広沢池観音島

2011/7/14

■ 八丁堀の七人6
   第3話「恐怖が忍び込む!亭主を密告した女」2005.1.24テレ朝/東映

 八兵衛の示唆で、悪霊のような亭主と縁を切った女。しかしその男は御赦免になり、たちまち女の暮らしを脅かしはじめる。たまたま捕物の網に引っかかってくるその悪魔、情けの刃が迸る。

ロケ地
  • 近頃出没する悪質な掏摸集団について八兵衛にボヤく源吾、仁和寺御室桜林際石畳(背景に塔)。ここから、観音堂前で大道芸を見ているおやいと市之丞を目撃。その後、露店並ぶ道で出た乱暴な掏摸集団を捕まえるくだり、大師堂前石段上〜蔵脇石畳付近。
  • お葉が暮らす長屋の近くにある根津権現、上御霊神社。本殿や舞殿まわり、絵馬堂など各所が使われる。長屋はセット撮りで、神社から一段下がったところにあるふうに大道具が作られている。
  • 蓑吉を乗せた御赦免船が着くくだり、沖に停泊する船は琵琶湖西岸寄り湖上(遠景に高島の岬)、永代の船番所はセット。蓑吉の遠流は大島。

2011/7/13

■ 八丁堀の七人6
   第2話「後編 御金蔵破り!夫の恨みを晴らす女」2005.1.17テレ朝/東映

 結城が言っていた「大仕事」は御金蔵破り、狙いは勘定奉行の首と知れる。犯行は未然に防がれるが、捕物の際奈津は落命。遺志をくみとった八兵衛は、単身勘定奉行の屋敷へ乗り込んでゆく。

ロケ地
  • 御三卿・清水家屋敷門前で、結城に斬られた伊丹の息子に真相を迫る孫さんと兵助、二条城鳴子門前堀端(北側)。再度聞き込みのシーンも二条城、二の丸御殿北塀前(車寄の西、松並木のところ)
  • おやいを拉致しようとする仁左衛門配下の浪人、妙心寺大通院裏路地
  • 伊丹の息子から聞き出したネタを元に、青山さまが皆に開陳する御金蔵破りの手口(再現フィルムふう芝居つき)二条城。清水門の橋は本丸櫓門の欄干か西虎口のそれか不明。金蔵は二の丸御殿の蔵。
  • 奈津を見かけつけてゆく八兵衛、村セット〜嵐峡(一味が出て落とされ、船で連れ去られ)
  • 監禁されていた八兵衛が奈津を連れて脱走、しかし追いつかれ奈津に「刺され」堀にドボンは八幡堀堀端。這い上がるのは明治橋下。

2011/7/12

■ 八丁堀の七人6
   第1話「前編 地獄を見た夫婦!幕府に恨みあり」2005.1.10テレ朝/東映

 扶持を離れた浪人は幕府を恨み、同じ境遇の者を糾合しなにごとかを企む。その男の妻女は、八兵衛の元許婚者。北町は浪人たちのねぐらを強襲、男は呪詛を撒き散らしつつ自刃、謀略の内容は判明せず、妻女は忽然と姿を消していた。

ロケ地
  • 使いの途中、祠を拝む奈津、大覚寺五社明神。舞殿脇を過ぎるところ、達磨凧を持った子らに行き会い、揚げさせてくれと頼む。その凧が揚がるのを見る一郎太と八兵衛、中ノ島橋上。揚げているところへ行ってみるシーン(奈津はおらず)大覚寺心経宝塔前広場、ここで徳松が事件を知らせに走ってくる。
  • おやいに縁談が来たと聞かされた八兵衛、もやもやした思いを川面に吐き出すシーンは中ノ島橋上手中州岸・堰堤脇(かなり増水し危ないくらいの濁流)
  • 結城蔵人と話す青山さま、仁和寺観音堂(塔映りこみ)
  • 奈津と話す八兵衛、大覚寺天神島。鳥居脇、池端、大木の前等場面が変わる。八兵衛と別れたあと、奈津が昔を思い出し佇む河岸、八幡堀新町浜。八兵衛と凧揚げデートの回想シーンは嵐山自転車道
  • 結城に斬られた蓬莱堂の墓、不明。
  • 蓬莱堂の娘・お久美が入水するのを止める一郎太、広沢池東岸

2011/7/11

■ 八丁堀の七人5
   第10話「波乱の八丁堀!嫁舅の危険な関係」2004.3.8テレ朝/東映

 夫に去られた後も家に残り、呆けた舅に尽くす健気な嫁。これに入れあげた磯貝さん、老人の世話も焼いて相思相愛などと舞い上がるが、もちろんいつものパターン。捕物は、最終回らしく大物食い。

ロケ地
  • 勘定奉行所、大覚寺明智門
  • 財布を拾って届けた魚屋が土左衛門で見つかる堀端、八幡堀堀端。
  • 事後、橋上で待つ市之丞のところへ走ってくるおやい、八幡堀白雲橋。これを見やる青山さまと八兵衛は堀端、源吾が急を知らせに走ってくる。
■ 水戸黄門43 第2話「人情長屋で待つ女」2011.7.11TBS

 将軍の代参で伊勢参り、その実は世情視察の旅がはじまる。世直し道中、早や品川で引っかかり、悪党の陰謀に巻き込まれ引き裂かれていた夫婦を救う。

ロケ地
  • 将軍と光圀が密かに会う、御狩場別邸・椿御殿、宝厳院参道〜通用門。途中、随心院大玄関に似た唐門が映るが、なんか違う。会見の茶室も不明。
  • おとら婆さんの話で出る、おせんと英次駆け落ちの回想シーン、保津峡落合崖道〜落下岩(滑落しかけてファイト一発)
  • 魚を焼いて食う弥七のところへ、英次のことがわかったと走ってくる楓、広沢池西岸湿地(小さな小屋あしらい)
  • 小船で寝ている英次のところへやって来て話を聞く弥七と楓、広沢池観音島。船は西側の石垣際に舫い、カメラ南西から。

2011/7/10

■ 大奥 第二回「女の嫉妬は怖い」1968.4.13関テレ/東映

 京から手駒を取り寄せる一方、お楽に意地悪い振る舞いをするお万の方。不安と悲しみに打ちひしがれるお楽だが、将軍の寵愛は早や実を結ぶ。

ロケ地
  • 京・洛西のほとり(テロップ)をゆく牛車、お供の市女笠の女を呼びとめ観相を開陳する老僧、北嵯峨農地竹林際(地道、大石置いてあるところ)
  • 江戸城イメージ、姫路城天守。お万の方が歌合せを催す吹上の庭はセットか。

2011/7/9

■ 大奥 第一回「家光の見染めた娘」1968.4.6関テレ/東映

 子のできぬお万の方、その代わりを見繕う春日局。もちろんその娘にはさまざまな形で圧力がかかるが、過ぎた意地悪は却ってお楽にきっかけを与えてしまうのだった。

ロケ地
  • 祭りの神社でお楽に目をつける春日局、駕籠がゆくのは北野天満宮参道石畳。この外出について、浅草参り等の言及は無し。
  • 江戸城イメージ、姫路城天守
  • 菊見の宴にかこつけてお楽を御目見得させようとはかる春日局、滝山をつけてお楽を待たせてある庭先は枳殻邸回棹楼の階下。重野らが出てお楽を揶揄。

2011/7/8

■ 八丁堀の七人5
   第9話「与力を訴えた女!疑心暗鬼の八丁堀」2004.3.1テレ朝/東映

 青山久蔵実はとんでもないワルかも、という疑惑が蔓延。もちろん疑いはきれいに晴れ、青山さまを陥れようとしていたお偉方はじめワルは一掃されるパターンなのだが、訴人した女の誤解の訳が、青山さまの妻女の哀しい最期と関わってくるのがミソ。

ロケ地
  • おやいに読み書きを教えてやる市之丞、大覚寺護摩堂前。床机を置いて、二人はそこに腰掛けて教材を広げる。おやいが去ったあと、おりんが出て市之丞に青山さまの悪行を吹き込み。
  • 評定所、大覚寺明智門。早朝、おりんが目安箱に訴状を入れに来る。
  • おりんを訪ね問い質す市之丞、岡場所はずれの川端は広沢池東岸。土手に紅殻塀、汀には物干しをあしらい。葦原と、小川の流れ込みが映っている。
  • 市之丞が去ったあと八兵衛が現れ、おりんに訴状の件を質すが、ここで出る15年前父が殺された夜の大川端は大堰川河川敷
  • 大村が自刃したというのに拉致されるおりん、部下の草薙と取り巻きがおりんを害そうとする河原は大堰川河川敷、作り物の枯れ木を置いてあり、その形がおりんの記憶をフラッシュバックさせる次第。このあとここで大立ち回り。
  • 事後、やめていたおやいへの教授を再会する市之丞、前と同じ大覚寺護摩堂前。二人を見ている青山さまと八兵衛は放生池堤、コントで幕。

2011/7/7

■ 八丁堀の七人5
   第8話「娘の初恋!好きな人の父は辻斬り!?」2004.2.23テレ朝/東映

 あっけなく終わる、おやいの初恋。引き裂かれる辛さに涙が溢れ出るが、若い二人の思いは真実だった。

ロケ地
  • 河内屋が辻斬りに遭う夜道、車折神社参道、鳥居付近。
  • おやいと東吾がデートの縁日、露店があしらわれた車折神社参道〜セットにスイッチ、お化け屋敷は村のそれかも。
  • 田所浪人に接触する八兵衛、外で話す堀端は八幡堀舟橋上。
  • 青山さまと八兵衛が田所を連れ出し、友の浪人の死について問う町角、日牟禮八幡宮境内(石段下、絵馬堂脇)
  • 東吾が江戸を去ると聞き、追いかけてゆくおやい、八幡堀堀端〜舟橋〜堀端。東吾が乗り込む渡し場は大覚寺大沢池船着(大)。房州へ向かう設定。
  • おやいの初恋の顛末について、八兵衛に軽口を叩く青山さま、八幡堀白雲橋上〜堀端(ムカついた八にゴツン食らうほか、そのへんに顔ぶつけイタタ)

2011/7/6

■ 八丁堀の七人5
   第7話「謎の深川心中!二度命を救われた女」2004.2.16テレ朝/東映

 賊に拾われ育てられた女は、負わされる役目に耐えかね入水を思い立つが、それを阻止し助けてくれた男は、当の的なのだった。愛が生じたことにより辛さは倍増し、しかし救済が用意されている。

ロケ地
  • 凶賊に入られた材木商、そこから姿を消した手代の人相書を手にどやどやと行く同心たち、八幡堀堀端。ここへ、心中だと男が走ってきてダンナ方に呼ばわるのは白雲橋上から。
  • 心中の生き残り・おきぬが弥生堂を脱走し、通りかかった青山さまにぶつかるくだり、八幡堀舟橋。おきぬは左岸側の石段を駆け去る。その後おやいが右岸側堀端へ追っかけて走ってくる。
  • 橋を乗り越えようとしていたおきぬに声を掛け、そこでは無理と諭す青山さま、八幡堀明治橋上。その後話す堀端は明治橋上手堀端。このとき、明治橋橋脚の陰から、賊一味の男が覗き見ている。
  • 材木商・近江屋の息子・伊助とおきぬの馴れ初め、おきぬが入水しようとしていた夜の川端は広沢池東岸
  • 素走りの銀次の養女だったおきぬの顛末を聞いた青山さま、物思いつつゆく堀端は八幡堀堀端。
  • おきぬにぶっ叩かれて昏倒する八兵衛、八幡堀舟橋上。その後おきぬは一味の男に近江屋の鍵を渡し消える。
  • おきぬから受け取った鍵をかしらの銀次に渡す男、日牟禮八幡宮境内。
  • 事後、おきぬが江戸を去りいずれ出家する予定なことを、釣りの青山さまに報告する八兵衛、大覚寺大沢池船着(大)。追っかけっこの土手は放生池堤(青山さまの豪快なコケが見られる)

2011/7/5

■ 八丁堀の七人5
   第6話「女盗賊の涙!二人の息子が対立を…」2004.2.9テレ朝/東映

 畜生働きはせぬ盗っ人が仕出かす凶行、裏には女賊の悲哀と、汚吏の思惑。母の思いは通じず、息子の一人は突っ走ってしまう。

ロケ地
  • 張り込み帰りの八兵衛が、心臓発作を起こしたお政を拾う川べり、上賀茂神社ならの小川畔祠脇。
  • 牛久藩上屋敷、大覚寺大門。勘定方組頭・萩原にブラフをかまして出てきた青山さまが、隠れていた八兵衛に声をかけるのは参道。
  • 青山さまの指示で萩原を尾行する八兵衛、駕籠を駕籠で追う道は大覚寺有栖川土手道・望雲亭脇。萩原が貞八と会う料亭・水月は望雲亭
  • 母・お政に縋ろうとした栄治に、恩を忘れたかと迫る貞八、柿泥棒をしてふたり追われた回想シーンは民家門前〜北嵯峨農地小丘。
  • 八兵衛を訪ねてきて「自首」するお政、上賀茂神社ならの小川畔。
  • 事後、牢死したお政のことなどを述懐する八兵衛と青山さま、上賀茂神社ならの小川神事橋上。

2011/7/4

■ 八丁堀の七人5
   第5話「狙われた息子!闇に潜む般若の面」2004.2.2テレ朝/東映

 愛想よく、貧者に施しまでする善人面の裏は、果たして八兵衛の辛口批評の通り。加えて、むんむんと殺気を発する凶賊一味の用心棒は、青山さまの剣友という逸話も入る。

ロケ地
  • およね婆さんの茶店、大覚寺放生池畔にしつらえ。八兵衛「一家」をからかいに現れる青山さまの背後に、心経宝塔が来る場面も。
  • 稽古帰りを般若面の浪人に襲われる市之丞たち、妙心寺大通院裏路地
  • 婆さんの孫娘出奔の件で笹屋に掛け合いにゆく八兵衛、そこで感じた殺気のことを述懐する町角は大覚寺五社明神前、このあと茶店へ。茶店へ出た刺客を追う兵助、浪人に手の甲を斬られるのは五社明神脇(西側)
  • 笹屋を出た用心棒がゆく道、妙心寺大通院裏路地。青山邸前で剣を振るうシーンは妙心寺衡梅院前、一郎太が玉鳳院前路地にいて目撃。
  • 浪人に斬られた市之丞の友人の母に、浪人のことを告げる青山さま、仁和寺水場(北望)
  • 浪人のことを青山さまに報告する八兵衛、大覚寺護摩堂前。
  • 事後、剣友だった浪人の始末を八兵衛に述懐する青山さま、大覚寺放生池(落ち口そばから池端。背景に放生池堤、往来する人々も配置)。このあと茶店へ。
■ 水戸黄門43 第1話「家族おもいの武士魂」2011.7.4TBS

 将軍に呼ばれ江戸に出てきた老公、たまたま出会った食い詰め浪人とその家族を保護するが、彼に世話した就職先はトンデモ。悪徳商人とつるんで悪さをしていた旗本に、怒りの杖を振り下ろす老公であった。

ロケ地
  • お祭りの雑踏でトラブルに遭遇、桑畑一家と出会う町角は妙心寺大庫裏脇路地〜大門前付近。遠景に、伽藍の甍も見えている。石畳に露店あしらい。
  • 放浪中、風呂に入っていたか問うた格さんの言葉を受けて桑畑の長男・逸平の回想、父と水浴びした川(?)広沢池(カメラ池中から、東岸望む。桜並木開花)
  • 桑畑の腕を見るため、助さんと試合わせる水辺、広沢池東岸
  • 田島屋が怪しのブツを荷揚げする夜の船着、渡月小橋下手河川敷(橋上にも人)
  • 水戸の道場に斡旋したあと、桑畑一人呼んでお説教する老公、罧原堤下河原

2011/7/2

■ 高瀬舟  工藤栄一監督作品  1988ケイ・アンド・エス株式会社/京都映画

 いつものように、遠島になる囚人の護送に立ち会った役人は、あまりに常と異なる罪人の様子に興味をひかれる。
物静かで穏やかな青年が語る、つらい生い立ちと「罪」を犯した経緯。それが罪か、と裁定に疑義が生じるが、高瀬舟は川を下ってゆく。

ロケ地
  • 京の町の描写、南禅寺三門、雲水の托鉢風景はセット、鐘撞きはくろ谷か。
  • 東町奉行所へ出勤してくる羽田庄左衛門、妙心寺渡廊をくぐり大門へ。
  • 牢を出され護送される喜助を見送りに来ている長屋衆、待つ裏門は妙心寺大庫裏脇通用門。引かれてゆく喜助は一旦北へ、のち西に曲がって去る(アングルはずっと南望)。ムクドリの群れが飛び立つ風景、不明(バックに山)
  • 護送の高瀬舟、セットとロケ併用。乗り込むシーンはセット、のち大覚寺御殿川(勅使門橋下手、水量は常より多い。橋には通行人あしらい)。このあとセットと嵐山公園の堀を組み合わせて使い、見上げた公園の護岸には火を焚いてあたる人々をあしらってある。このあと、船待ちがある舟入のシーンはセット撮り、岸から荷を積んだ船を曳く人足や、高橋などあしらい。また、川端にはさまざまな暮らしの模様が演出されている。
  • 喜助の回想、親をなくした幼い兄弟が縁日で食べ物を掠める神社は伊根町の新井崎神社、売り子から逃げて盗んだものを食うシーンは伊根町の舟屋
  • 続く喜助の話、長じた二人が落穂を拾う田、不明(人の入らない朝靄の田園にははさ木や積み藁あり)。芝居の田は北嵯峨かも。掻い掘りのシーンは広沢池西岸湿地。丸太運びの仕事、不明(巨石のある路傍、造園業の敷地か)。兄弟が住む裏長屋、セットと塔を合成か(東寺?)
  • 普請場で屋根から落ち足萎えとなった弟、いざって焚き木を拾いに出るのは金戒光明寺経蔵前。悪ガキが出て嬲り、車ごと落とす坂は東坂。
  • 弟を「殺した」経緯を聞かされ、裁定に疑問を持つ庄左衛門、夜明けの川は西の湖園地、船は太鼓橋のほうへ滑ってゆく。

2011/7/1

■ 八丁堀の七人5
   第4話「盗まれた赤ん坊!悪魔の歌う子守唄」2004.1.26テレ朝/東映

 孫さんちの赤子がさらわれ、島帰りの青年がすぐ捕まるが子は帰らず。恨みと思われた犯行には、大名家のお家事情と、孤独な男の哀れな慕情が隠されていた。

ロケ地
  • 子守をしていたおやいから赤子をさらう捨吉、大覚寺護摩堂。おやいが当て落とされるシーンには、護摩堂の宝珠ナメたクレーンショットも。
  • 篠山藩上屋敷、妙心寺天祥院。門前のショットのほか、門を入ったところでの撮影もある。青山さまが家老と会見している間、奥深く入り込んだ八兵衛が赤子をあやす奥方を見る庭は粟生光明寺方丈石庭(導入は崖上から見下ろしのアングル、庭に立つ人物の背景に庫裏等の甍が絶妙に映り込む)
  • 孫さんの子は殺して埋めたという捨吉の供述を受け、当該箇所を掘る同心たち、二体の仏が出る林は北嵯峨か(竹林)
  • 若君が将軍に目通りのためお城へ向かうところ、仲間とともに駕籠訴におよぶ孫さん、南禅寺僧堂坂。同心たちとは別に動いていた青山さまは、牢から出した捨吉を伴っており、竹姫に会わせる。
  • 事後、無事戻った孫さんの赤子のお守りをするおやい、神護寺石段。八兵衛と青山さまは五大堂の陰から見ている。

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