2009.9.12テレビ朝日/松竹
キャスト
喜多川歌麿/水谷豊 おりよ・おこう/鈴木杏樹 蔦屋/岸辺一徳 春朗/原田龍二 平沢常富/小野武彦 仙波一之進/中村橋之助 おもん/市原悦子 菊弥/山本太郎 安井才蔵/田中実 佐野平太郎/島田順司 芳太郎/片桐竜次 一心和尚/藤田まこと 長谷川平蔵/古谷一行 中山格之助/保阪尚希 松平定信/西田健
愛してやまぬ女が惨殺され、身も世も無く嘆く歌麿。行きずりの犯行に見せかけた殺しには、深い謎があった。
切れ者の南町同心が捨て置けず乗り出すものの、自身のポジションも替えられ、しまいにあわやの危機に陥るが、謎の仮面が彼を救う。
ロケ地
- 花見客で賑わう茶店の看板娘をスケッチする歌麿、今宮神社門前茶屋・一和。いろいろ描く場面のうちのひとつ。
- おりよのむごたらしい死体が見つかる湿地、広沢池かセットか。
- 近江屋から押収された絹が焼き捨てられる川端、大堰川河川敷。原作設定では両国橋袂の河原。
- 蔦屋の使いが栃木へ向かう街道、山室堤道。歌麿が滞在している一心和尚の寺(栃木・上町の近竜寺)、山門は普済寺、お堂は神光院中興堂。
- 仙波が江ノ島へ調査に赴く段、イメージに江ノ島と富士山。帰り道、巡礼に化けた刺客(消される方は福ちゃん)に襲われる山道は谷山林道。原作設定は、鎌倉街道を避けて行く、戸塚へ通じる間道。また、福本先生の設定は痩せた侍くずれ。
- おこうに言われた通り池之端の茶屋へ赴く仙波、大覚寺大沢池畔。見遣る対岸の「茶屋」は望雲亭。
- 歌麿が滞在する箱根の家(掛け流しの樋等あしらい)、酵素民家セット。
- 仙波の朋輩・安井同心が闇討ちに遭う川べり、上賀茂神社ならの小川。
- 栃木へ赴く春朗、休む茶店は山室堤下の畦道にあしらい。足を伸ばし一心和尚の寺へ向かうくだり、渡る橋は摩気橋、寺は先に出た通りの普済寺と神光院中興堂。
- 江戸へ戻った春朗が仙波と話す段で出る歌麿の立ち回り、琴滝前。原作では、暴れ者だった栃木での少年時代。ドラマでは仙波の想像という形をとり、「手下」を屈服させる「今」の歌麿の立ち回り。
- 仙波が火盗長官の前で芝居を打ち、「犯人」を誘き出す稲荷のやしろ、随心院裏手林。
- 箱根へやって来たおこうと会う歌麿、沢ノ池東岸汀。
- 歌麿が「黒幕」の手勢を誘き出す下谷鎮守の杜の無縁塚(原作設定は八丁堀近くの玉円寺)、鳥居本八幡宮広場。
*原作と大幅に違う人物設定は、おこうと鬼平。仙波の父は亡くなっていて母が出るのも大きな相違点で、「鹿」は全く出てこない。
参考文献 高橋克彦著「だましゑ歌麿」 文春文庫 ISBN978-4-16-716409-6
→だましゑ歌麿 II
→だましゑ歌麿 III
→だましゑ歌麿 IV
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