■ 谷口
桜井市箸中 丘陵地を出る川 左上流、右下流望 | |
谷口の川相 |
平地に出た川は、粗い礫の河床を流れる。水の少ない区間では一面に草が生い茂る。
このあたりでは、河床をニナが多数這っているのを見かける。
谷口の堤からは、大神神社(おおみわじんじゃ)の大鳥居が望まれる(写真左)。
■ 箸墓を傍らに見る中流部
桜井市芝 左上流、右上下流望 右下は川面 |
箸墓(はしはか)を右手に見る頃には、幾分川幅も広くなり、畑地と宅地の混在する中を流れる。
溜池に水を分ける個所もある。
川堤からは、天皇陵級に大きな箸墓古墳が望まれる。
三輪の神・大物主の妻・倭迹迹日百襲姫命の墓と伝わるこの墓の造営には、神と人とが昼夜交代で二上山から石を運んだという不思議な言い伝えがある。卑弥呼の墓だという人もいる。
ここは壬申の乱における激戦地となったところでもある。
←左は中流右岸堤から溜池越しに箸墓を見たもの
■ 河口
箸墓に突き当たるかたちで向きを南西に振った川は、芝運動公園の西で三輪川とほぼ同時に初瀬川右岸に注ぐ。初瀬川左岸から見ると、剣先がふたつ並んで突き出している。両川とも水量はさほど多くなく、河床はたいてい草に覆われている。