東高瀬川

淀川1次支流(運河) ・流入先 〜淀川 ☆淀川水系一級河川 訓:ひがしたかせがわ

東高瀬川支流

砂川 ・僧坊川 ・七瀬川 (←長恨寺川)


菜の花と蔵 京都府京都市伏見区を流れる、淀川水系の運河。淀川(宇治川)中流に注ぐ。新高瀬川の称もある。
一級河川の起点は伏見区深草西川原町。
伏見区福稲川原町一丁目北端から地表流の形態は始まるが、ふだん水は無い。鴨川からの取水口は暗渠で、上には若草児童公園がある。
伏見区深草地区・竹田地区・横大路下三栖地区を貫流、伏見区横大路下三栖東ノ口町で淀川(宇治川)右岸に注ぐ。
 この川の流域では秀吉の伏見城築城計画の一環としてそれまで宇治川に流れ込んでいた鴨川を伏見区福稲−水鶏橋間で堰き止め、西の桂川へ落とした経緯があり、琵琶湖疏水開削や深草に師団が置かれたこととあわせ原地形をわかりにくいものにしている。またこの川自身、慶長18年に角倉了以により開削されたもので、洛中を流れる高瀬川の流末にあたる。鴨川と交差するところでは、鴨の中に杭を打ち高瀬舟を引っ張り渡したという。
←左写真は松本酒造と菜の花


若草児童公園内 源頭の痕跡 鴨河原から公園を見る

 源頭部は、上写真の公園内に僅かに痕跡をとどめている。
上左写真の、植木に囲まれたコンクリートがそれで、現在の鴨川堤よりまだ一段高い位置にある。
鴨川の河床が掘り下げられた際に取り残され、意味を失ったものと思われる。
上写真左の奥に光るのは鴨川で、赤い矢印で示したのは高瀬川の流末。かつてはここを高瀬舟が通った部分である。

公園下 暗渠の出口 堤から見下ろす 十条通から

 鴨川堤下には土管の穴が見える。
現在もちろんここからの取水はなく、三面張りの河床にさらに一本溝を切ったスタイルに整備されている。
この細溝を雨水等が流れる。

伏見区深草三ッ杭町
上三ッ杭橋から
橋下の川面
ウグイが群れ泳ぐ

三ッ杭町の畑地 川の近くには国道24号が通じ、道沿いは繁華な都市であるが川沿いにはまだ畑地が残されている。
 左は三ッ杭町のネギ畑。

新大手橋から松本酒造の酒蔵 横大路三栖大国町・島津町境  新大手橋から
河口  横大路下三栖東ノ口町  注ぎ口にはテトラポッド

*現在、東高瀬川下流部に流れる水の大部分は濠川から分水されたものと言える。
新大手橋から見下ろした下流部の河床には、濠川に繁茂するのと同じ水草が生えている。

旧高瀬川←左は松本酒造と東高瀬川堤の間にある運河。
これは旧高瀬川で、現在は西丹波橋から三栖まで開渠が見える。
水質は宜しくなく時に臭うが、サギ等の水鳥が川におりているのも見かける。
松本酒造は時代劇撮影スポットで、旧高瀬川が画面に映り込んでいることもある。

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