淀川2次支流 ・流入先 〜桂川〜淀川 ☆淀川水系一級河川 訓:ありすがわ
京都府京都市右京区を流れる、桂川中流部に注ぐ支流。
京都市右京区嵯峨観空寺谷町北縁の山中に発し南東流、嵯峨大沢地区で古刹・大覚寺の寺域に入る。
寺の北西縁で「御殿川」を分流し二本の川が寺を取り巻くように流れる。また、寺の東にある大沢池(溜池)に水を分ける。
このあと嵯峨地区・嵯峨広沢地区・嵯峨野地区・梅津地区を貫流、右京区梅津構口町で桂川左岸に注ぐ。
一級河川の起点は京都市右京区嵯峨観空寺明水町、嵯峨観空寺岡崎町。
源流部 右京区嵯峨観空寺谷町 |
源流は大覚寺の北西の低山に深い谷を刻んで流れる。山上には嵐山高雄パークウェイが通じる。
谷には大規模な砂防堰堤が設けられており、堰上に大量の砂を溜め小盆地状の地形を成す所もある。
一級河川の起点は谷口、観空寺橋のたもとに標が立つ。
谷口以降 右京区嵯峨観空寺明水町 |
山から出て里に流れだす有栖川は、集落と田畑の間を縫って大覚寺方面へ流れてゆく。
形態はほぼ用水路状で、水量はそう多くない。
上の明水町の写真右、右端に映っている建物は大覚寺の施設。
大覚寺の北西・府道136号の橋から 左上流、右下流望 上左写真は分岐点 |
上左写真、左の流れは寺の敷地の北を通り、五社明神の方へ行く。
右の流れは明智門や大門の前に出る。こちらは御殿川と称されることもある。
大覚寺参道橋と御殿川 | 大覚寺五大堂脇の有栖川 |
大沢池 | 放生池 塔は大覚寺心経宝塔 |
大沢池堤 南東部 山は遍照寺山 | |
大沢池溢流 | 放生池源頭 |
望雲亭脇 ここから寺内を出てゆく |
大覚寺に突き当たった川は寺を囲むように流れを二つに分けて流れてゆく。
寺の北を流れるほうが本流で、南の大門前を流れる分流は御殿川と称されることもある。
ここでの特徴は大覚寺東方にある溜池・大沢池に水を供給することで、一旦放生池を満たした水は細い弓なりの堤の間から大沢池に出てゆく。
大覚寺の外郭を巡った二本の川は寺の南東隅で再び出会う。合流点のすぐ上には大沢池のオーバーフローが有栖川に落ちている。
川は北嵯峨農地を流れたのち市街地に入り、ゆるやかに曲折しながら南西流、梅津大神宮の傍らを過ぎて上野橋のたもとで桂川中流部左岸に注ぐ。
右京区嵯峨大沢、大沢橋から下流望 右手の建物は北嵯峨高校 |
右京区嵯峨広沢南野町 広沢橋から 左上流、右下流望 新丸太町通の南、山陰本線の北 |
右京区梅津上田町 左岸から 左上流、右下流望 右写真奥の橋は四条通 |
←左は河口
右京区梅津構口町
奥は桂川