田原川

淀川1次支流 ・流入先 〜淀川 ☆淀川水系一級河川 訓:たわらがわ
田原川支流
禅定寺川 ・大導寺川 ・糠塚川 ・犬打川(←滝ノ口川) ・門口川

 京都府綴喜郡宇治田原町を流れる、淀川に注ぐ川。
宇治田原町湯屋谷地区南端の鷲峰山に発し北流、国道307号に突き当たる形で西に転じ、岩山地区を貫流、荒木・郷之口を過ぎ、郷之口の宇治山付近で山峡に入り北流、宵待橋の北で淀川左岸(宇治川鳳凰湖)に注ぐ。河口はダムの影響で湛水域となる。
 一級河川の起点は宇治田原町湯屋谷の蛭ケ谷。

■ 上流

宇治田原町湯屋谷 上流望 湯屋谷の川面

 田原川は、和束との境に聳える鷲峰山(じゅぶざん/じゅぶせん、687m)に源を持つ。山上には金胎寺があり、大峰山と並ぶ行場として知られた古刹である。
この信仰の峰から下る水は、湯屋谷地区に谷を開いて流下する。
湯屋谷は、茶祖・永谷宗円の故郷である。江戸中期、この地を開拓した郷士の家に生まれた彼は、煎茶の精製法を確立したことで知られる。
それまでの茶は、赤茶けた色の原始的なもので、宗円の新手法で作られた鮮やかな色とふくよかな香りを持つ煎茶は、たちまち日本中に広まった。
お茶漬けで有名な永谷園の創始者は、この宗円の子孫である。

■ 中流

宇治田原町岩山 山下(さんげ)橋から 左上流、右下流望

やすらぎの道 岩山地区に入り西流をはじめた川は、盆地中央をゆったりと下る。
この区間には、河畔に散策路が設けられている。
堤には桜が多く、花期にはライトアップもされ賑わう。
のどかな里川沿いの「やすらぎの道」は、飛ばし屋の自転車もあまり見られずよいプロムナードとなっている。

■ 下流

宇治田原町郷之口 蛍橋から 左上流、右下流望

 田原町中心部を抜けた川は、幅をいっそう広げつつ向きを北西に振る。
茶の里を流れた川は、以降山峡に入り宇治へと注いでゆく。

宇治田原町高尾・郷之口境 左上流、右下流望
左写真奥の道は府道62号宇治木屋線

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