宇治川派流

淀川流入運河 ・流路 濠川〜//〜淀川 ☆淀川水系一級河川 訓:うじがわはりゅう

関係運河  ・濠川


蔵と派流 京都府京都市伏見区にある運河。
一級河川の起点は伏見区平戸町・豊後橋町の境、宇治川観月橋の西。伏見市街地の南にあり、中書島を巡る形になっている。
中書島はかつて宇治川が流入していた巨椋池の入江の名残で、豊臣秀吉による伏見城築城の折、外堀(濠川)を開削した際に今の形になった。その後明治になって琵琶湖から疏水が引かれた時に外堀は墨染のインクラインで疏水とつながれたため、現在の宇治川派流は、疏水の水を宇治川に流す運河となり、観月橋の西にある平戸樋門を通じて宇治川右岸に注いでいる。この運河は近世から明治初期にかけて京大坂を結ぶ淀川舟運で賑わった。
左写真は大倉記念館裏手をゆく十石船

京橋から 京橋たもとの川港ふう親水護岸
京橋 蓬莱橋から

寺田屋 上写真は京橋付近。ここはかつての伏見港の中心地で、蔵や旅籠が軒を連ね賑わったところ。この近くには薩摩藩士による寺田屋騒動や坂本竜馬襲撃事件の現場となった寺田屋が残る(写真左)。商店街にも竜馬の名が冠されている。
宇治川派流は昭和になって幅を狭められたが、かつてはいまの倍ほどの幅を持ち、元禄期に架橋された蓬莱橋という太鼓橋などは全長70mもあったという。

観光用十石船 近鉄京都線鉄橋
平戸樋門 宇治川に注ぐ派流

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