冬野川
大和川2次支流 ・流入先 〜飛鳥川〜大和川 ☆大和川水系一級河川 訓:ふゆのがわ
奈良県高市郡明日香村を流れる、飛鳥川に注ぐ川。
明日香村上(かむら)の山中に発し西流、細川・上居(じょうご)地区を貫流し、明日香村祝戸(いわいど)の石舞台古墳の南で飛鳥川右岸に注ぐ。
一級河川の起点は高市郡明日香村上の丑石・ミヤサカ。
冬野川は古称を細川と言い、万葉の歌枕。「ふさ手折り多武の山霧しげみかも 細川の瀬に波の騒ける 人麻呂歌集(巻9-1704)」の歌からは、山に雲がかかり始めると、たちまち水量を増して流れ下る山川のさまが読み取れる。急傾斜地を流下する冬野川は、今も一雨来るとすぐに水嵩の増える谷川で、多くの落差工が設けられている。また、堰からは谷筋にびっしりと作り出された棚田に水が分けられる。
県道から見上げた谷 | 上流の瀬 |
冬野川の谷筋の南側高台を県道155号多武峰見瀬線が通じる。
これは集落と川に沿った旧道に代わるバイパスで、二車線で広い直線的な道。
この道の傾斜はきつく、冬野の谷の深さをあらためて感じさせる。
近年、談山神社方面へ抜けるその山道がきれいに整備された。
下写真二葉は、その新道の気都和既(きつわき)橋から冬野の谷を見下ろしたもの。
上写真、左手の木立は気都和既神社社叢・茂古の森
上写真奥の山なみは葛城山系
流程の詳細
■源流
多武峰からの谷水
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■上流
細川の里
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■下流
石舞台の下、飛鳥川に流入
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