大和川  上流  渓流と里川  桜井市小夫


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小夫集落の北はずれ付近

干稲 桜井市に入った初瀬川は、小夫(おおぶ)の集落に近づく頃にはいっぱしの渓流となっている。
河床には大きな岩が目立ち、瀬と淵が連続する典型的な上流部の様相となる。
山の迫った深い谷で、小さな棚田が点在するのがこのあたりの特徴。
室生寺五重塔を損壊させた台風はこの谷にも影響を与え、大がかりな補修がなされた個所も多い。

化粧壺湧水の水場

 集落に入る手前には、化粧壺の水が引かれた水場がある。看板に迂回路とあるのは、少し前まで車道の崖が崩れたため狭い村道に導かれていた名残り。
道の別れにこのような水場を見ると、歩く旅人ばかりだった頃の風景が偲ばれる。
この付近では、やたらに「笠荒神」の看板を見かける。三宝荒神へ参拝の人も多いが、最近は門前に開かれている蕎麦屋へ行く人がひきも切らない。
村おこし事業として笠地区でソバ栽培が行われており、挽きたてのそばを出す食堂がある。簡素なプレハブ小屋で供されるそばはざるもかけも良い。
*営業は日祝と毎28日のみ。AM11時から。

化粧壺前道別れの南付近

 化粧壺水場の下あたりからは堰堤が目に付くようになる。
取水用の樋も見え、利用度の高さがうかがえる。
堰は石積みの古いもの、河床には大きな岩があり流れを堰く個所も見られる。
一帯の山には植林杉が多く、谷には棚田が作られる。

小夫の里
小夫口の渓谷 右下段は里入口にかかる勧請縄

 水量が増すにつれ、川は深く谷を穿つようになる。
奈良精工(元のミノルタ)の工場付近では、巨岩を洗い岩盤を削る渓流となる。
道からも水面ははるか下に見える。
このあたりは小夫の里への入口となるゆえ道切の勧請縄で標が結われている。
川沿いの旧道はもちろん、新開削の新道のほうにもちゃんと掛けられている。


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