大和川  下流  大阪平野  大阪府柏原市〜大阪市・堺市境


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■ 河内の野を貫く  水質向上のための瀬と淵浄化施設が設けられる

 上写真は、柏原市太平寺の山腹から見下ろした大和川。
手前から、近鉄道明寺線、国道170号線、外環状線(R170)の橋梁が架かる。

柏原−藤井寺間  新大和橋下の施設
藤井寺市大井の左岸から 新大井橋下の施設

 「瀬と淵浄化施設」は大和川工事事務所が近年設置したもので、自然の浄化作用を利用した沈殿・曝気システムである。
柏原市古町−藤井寺市北條町間に設けられたものが最も大規模。
効果のほどは一目瞭然で、上の堰堤あたりでとろんと濁り臭気を発する水は施設通過後にはかなり澄んでいる。
サギや鵜、鴨等の水鳥の姿も多く見られる。時にはカワセミが魚を狙ってホバリングしている姿も見られる。
また見た目にも涼しげで、施設周辺には釣り人以外にもたくさんの人々が散策にやってくる。
夏場には、施設下の浅瀬で下着のまま川に入り遊ぶ子らの姿も見られる。
藤井寺市大井の大井橋下にも少し規模の小さい施設がある。
河畔には川が運んできたヤナギが多く生え、芽だしの頃は格別に美しい。

八尾−藤井寺間の大正橋から
明治橋付近の施設 平野区の右岸堤から

 大正橋付近も人のよく集まるスポットである。ここでは汀が草深いので、川に入る人は少ない。
ここで目立つのは高水敷で球技に興じる人々と、河原で焼肉軍団である。大正橋の北には肉屋があり、ここで肉を求めて行く人も多い。
ビールサーバーを据えて、宴は夕刻まで続く。
明治橋付近にも浄化施設がある。各施設で少しずつ様態は異なる。

■ 東除川合流以降

東除川(右)合流 東除川合流下の河原

 東除川を入れる頃の大和川は、川幅は広いもののごく浅く、洲が目立つ。
東除川は直接大和川に入るのではなく、落堀川に導水されしばらく左岸沿いを流れてから入る。
これは大和川付け替えの際、もとの川筋のままでは水位の差があり流入できなくなったためである。

高野大橋から 左上流、右下流望
上右写真、橋は阪神高速松原線、左端のタワーは環境事業局平野工場
高野大橋上手左岸 高野大橋下手左岸
高野大橋 下手左岸から 高野大橋 中ほどから南望

 高野大橋は、少し前まで国道309号だった道に架かる橋、そのかみは中高野街道だった。
今は下手の瓜破大橋が国道扱いで、その上には高速道路が通っている。
高野大橋下の河川敷には、運動施設があるほか、汀が砂地で水に近づきやすいため川ガキも出没する。
瓜破大橋たもとに聳え立つタワーは、処理場の煙突。夜にはネオンが輝き、かなり遠くからでも見える。この焼却場の余熱を利用した施設「リフレうりわり」は、地野菜なども売っていてけっこう賑わっている。

■ 増水時の大和川

下高野橋から近鉄南大阪線鉄橋を望む 下高野橋から行基大橋を望む
根方を洗われるヤナギ 橋下、逆巻く激流

 このあたりの大和川は、近世に付け替えられた新川である。
築留で水を旧川筋に流したため、新川筋に碌に水が流れず、深刻な水争いが起きたこともある。
こんにちでも日照り続きの夏などには流量が少なく、浅瀬に州が見えていることも多い。
しかしひとたび豪雨となると、川相は一変する。轟々と流れる濁水は中州を消し、橋脚を洗う。ときには高水敷にまで水が及び、泥をぶちまけてゆく。瀬と淵浄化施設の大石も水没して、全く見えなくなる。
水が引くのは存外早く、放水路としての役目は十分に果たしている。
現在このあたりの水害で問題となるのは、大和川に排水できず溢れてしまう支流筋である。

■ 摂津と泉州を境する川

阪和線鉄橋 浅香の大曲がり

 阪和線鉄橋は大阪から泉州に渡る。ここから大和川は大きく曲がる。
浅香の丘陵に当たるためで、新川開削の折もここを避けて掘られ、川筋は曲折することとなった。
難工事で工費も工期もかかり、当時は「浅香の千両曲がり」と言われた。
以前はこのあたりで大和川から飲み水を取っていたが、水質悪化のため現在は取水されていない。

阪堺線鉄橋 遠里小野橋下

 遠里小野(おりおの)は古くは歌枕ともなった里で、このあたりは熊野街道の通過点でもある。
大和川開削により旧道は消滅している。
現在は両岸とも建て込んだ市街地であるが、川辺は明るく開けてのどかな雰囲気。川ガキの姿も多い。
阪堺線は昔の市電を思わせる路面電車で、大和川を一両編成でことことと渡ってゆく。鉄橋は明治期のものである。


■ 大和川に集う人々

 大阪府の大和川べりには人の気配が濃い。上流の奈良県での人出より格段に数が多い。
釣り人が大部分を占めるが、散策にやってくる人の数も多い。河川敷に座り込み一心にメールを打つ若者の姿などもある。段ボールを尻に当て堤を滑り降りる遊びをしている人もよく見かける。堤が高いのでちょっとしたスリルを味わえる。
淀川の河川公園に集う人々の足は主に車であるが、大和川ではカブと自転車が目立つ。
高水敷に駐車場があまり無いせいでもあるが、地域の人が多いように見受けられる。
また、淀川下流部に見られる水上バイクは大和川では見られない。バイクが下ろしにくかったり、浅くてどうしようもないこともあるだろうが、沈した時に川水を呑むのが不快なせいもあるのではと勘繰っている。
釣りは昔ながらのコイ、ヘラに加え、おきまりのバス釣りも盛んである。


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