芳野川

淀川4次支流 ・流入先 〜宇陀川名張川木津川淀川 ☆淀川水系一級河川 訓:ほうのがわ

 奈良県宇陀郡菟田野町・榛原町を流れる、宇陀川の主支流のひとつ。
宇陀郡菟田野町東境の岩端地区の山地に発し菟田野町中央部を西流、菟田野町古市場に至り向きを北に変え榛原町に入り、町西縁を北上、榛原町下井足の宇陀川榛原大橋の下で宇陀川右岸に注ぐ。
一級河川の起点は菟田野町岩端。31号榛原菟田野御杖線が沿う。

芳野川支流
・ほうい谷川 ・車谷川 ・ほうじ谷川 ・入谷 ・宇賀志川佐倉川) ・四郷川片岡川守道川) ・平井川 ・母里川

■ 上流  菟田野町岩端〜下芳野

菟田野町岩端 菟田野町岩端・門屋橋下
菟田野町上芳野 菟田野町上芳野・惣社水分神社

 芳野川源流の谷である菟田野町岩端は地区南東部が鷲家川・谷尻川・平野川との分水嶺となる。これらの川は高見川の支流で吉野川に入る。故にここは淀川水系と紀ノ川水系の大分水界を成すことになる。
岩端地区は開けた谷底平野で、中央を貫く芳野川に幾つもの谷川が入る。
一帯の山は植林杉の山、小盆地には水田が広がる。
 上芳野地区に建つ古社・惣社水分神社は一郷の水の守り神として古来尊崇を集める式内社である。

撮影日  2002.7.28

■ 中流  菟田野町松井〜別所

菟田野町古市場・宮前橋から 菟田野町古市場・宇陀水分神社上社
菟田野町別所・別所橋から

 宇陀水分神社上社を抱く古市場一帯はかつて伊勢・熊野の海産物を奈良に運ぶ物資輸送の要衝として栄えた。
現在はルートの移動により国道166号沿いに僅かに痕跡を残すのみとなっているが、古くは神武東征ゆかりの地として聞こえた。
 芳野川の水は灌漑に用いられるので、可倒式の堰が無数に設けられ堰上の湛水区間と堰下の水の少ない草ぼうぼうの河原が連続する。規模の大小はあるものの上から下までほぼ同様の川相が続く。 

撮影日  2002.7.28

■ 下流  榛原町

芳野川河口 芳野川は古市場付近から向きを北に変え宇陀山地の西・榛原盆地を流れ、近鉄榛原駅の西方で宇陀川に注ぐ。

*写真は榛原町下井足(しもいだに)の河口部。手前が宇陀川。
  31号榛原菟田野御杖線・榛原大橋から。
  撮影日 2003.4.13

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